JP3175612B2 - 音声多段中継装置 - Google Patents

音声多段中継装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信方式におい
てSTM(Synchronous Transfer Mode)通信方式とAT
M(Asynchronous Transfer Mode)通信方式とが共存する
通信システムにおいて音声の伝送交換処理を行う音声多
段中継装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の音声多段中継装置の構
成を示すブロック図である。図において1は回線側より
入力されたATMセルを分解し出力するデセル化部、2
は符号化音声信号を復号し音声信号を出力する音声復号
部、3は交換機側から入力された音声信号を符号化し符
号化音声信号を出力する音声符号化部、4は入力された
符号化音声信号等をATMセルに組み立て出力するセル
化部、5aは32kbit/sや16kbit/s等の
符号化音声信号を復号すること無く符号化速度はそのま
まで中継交換機が扱える64kbit/sの信号(以
下、擬似64k信号と言う)に変換する擬似64k生成
部、6aは交換機側から入力された擬似64k信号を元
の符号化速度の符号化音声信号に変換する擬似64k復
元部、10は中継時に対となる相手の音声多段中継装置
に中継を認識させるための第1のパターン信号を挿入す
る第1のパターン挿入部、11は中継時に対となる相手
の音声多段中継装置に当該音声多段中継装置が第1のパ
ターン信号を検出し中継交換状態にあることを認識させ
るための第2のパターン信号を挿入する第2のパターン
挿入部、12は中継時に対となる相手の音声多段中継装
置からの第1のパターン信号または第2のパターン信号
を検出するパターン1/2検出部、20は交換機側から
の入力信号より第1のパターン信号または第2のパター
ン信号を検出した時に自スイッチの出力信号を接点2か
ら接点1に切り換えることにより音声符号化部からの入
力信号から擬似64k復元部6aからの入力信号に切り
替える第2のスイッチ、21は交換機側からの入力信号
より第1のパターン信号または第2のパターン信号を検
出した時に自スイッチの出力信号を第1のパターン挿入
部10からの入力信号から第2のパターン挿入部11か
らの入力信号に切り替える第1のスイッチである。
【0003】次に、動作を図について説明する。図14
において、まず初期状態として各第1、第2のスイッチ
20、21は接点2側に倒れている。ある電話から発呼
されると発呼側の電話が接続されている交換機から64
kbit/sのPCM(PulseCode Modulation)音声信号
が入力される。このPCM音声信号には第1のパターン
信号や第2のパターン信号が含まれておらず、パターン
1/2検出部12は第1のパターン信号あるいは第2の
パターン信号を検出すること無く、第2のスイッチ20
はスイッチが切り替わらず接点2に倒れている。音声符
号化部3に入力されたPCM音声信号は符号化音声信号
に符号化され、第2のスイッチ20を介してセル化部4
へ入力される。セル化部4では符号化音声信号をセル化
し回線側へ出力する。
【0004】このセルがある局に到達し、この局が着呼
局である場合には、デセル化部1にてセルは分解され符
号化音声信号が出力される。音声復号部2に入力された
符号化音声信号は復号されPCM音声信号となり、第1
のパターン挿入部10で第1のパターン信号を挿入さ
れ、スイッチ部21を介して交換機側へ出力され、この
交換機につながれている着呼側の電話へ伝えられる。
【0005】また、この局が中継局である場合には、は
じめは着呼局の場合と同様の動作をするが、交換機側が
中継のために対となる相手の音声多段中継装置に接続さ
れる。この対となる相手の音声多段中継装置では、パタ
ーン1/2検出部12にて交換機側から入力された音声
信号より第1のパターン信号が検出される。そうする
と、スイッチ部20、21は接点1側に倒れ、セル化部
4には擬似64k復元部6aの出力が入力され、交換機
側には擬似64k生成部5aで生成され第2のパターン
挿入部11で第2のパターン信号が挿入された擬似64
k信号が出力される。電話通信は双方向通信であるた
め、反対方向の信号についても同様の動作が起こる。
【0006】このように、中継局では、音声の符号化/
復号は行われず、擬似64k信号の生成/復元が行われ
る。つまり、音声の符号化/復号は発呼局と着呼局での
み行われることとなり、音声の符号化/復号を繰り返す
ことによる音声品質の劣化を防ぐことができる。
【0007】図15は、例えば特開平7−307706
に記載された従来の音声圧縮変換部の構成を示すブロッ
ク図である。図15において、30は無音データ発生
部、31は交換機側からの符号化音声信号と中継フレー
ム信号を分離する多重分離部、32は復号された音声信
号に中継フレーム信号を挿入し出力する多重化部、33
は音声信号を符号化する音声符号化部、34は入力され
た符号化音声信号を復号する音声復号化部、35、36
はセレクタ、37は多重分離部31において分離された
中継フレーム信号を検出する中継フレーム検出部、38
は中継フレーム信号を挿入する中継フレーム挿入部、3
9はタイマー部である。
【0008】次に、動作を図について説明する。中継接
続ではない通常の呼接続の場合、セレクタ35、36は
それぞれ音声符号化部33の出力、音声復号化部34の
出力を選択し、回線側へは交換機側から入力された音声
信号が音声符号化部33で符号化され符号化音声信号と
して出力され、交換機側へは回線側から入力された符号
化音声信号が音声復号化部34で復号され多重化部32
で中継フレーム信号と多重化された音声信号が出力され
る。
【0009】中継接続の場合は中継フレーム検出部37
で中継の対となる相手の音声多段中継装置より挿入され
た中継フレーム信号を検出する。中継フレーム信号が検
出されるとセレクタ35を切り替え、無音データ発生部
30からの無音データを送出する。そして、タイマ部3
9にて中継フレーム信号検出からある時間経過後、セレ
クタ35、36を切り替えて、音声符号化部、及び音声
復号化部をバイパスした信号をそれぞれ出力する。これ
により中継局において音声符号化/復号が行われず、音
声符号化/復号は発呼局と着呼局でのみ行われることと
なり、音声の符号化/復号を繰り返すことによる音声品
質の劣化を防ぐことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図14に示した従来の
音声多段中継装置では、中継時に対となった相手の音声
多段中継装置における第1のパターン信号及び第2のパ
ターン信号の検出が当該音声多段中継装置よりも遅かっ
た(早かった)場合、互いの音声多段中継装置で第1の
パターン信号及び第2のパターン信号が検出されるまで
は、当該音声多段中継装置(中継時に対となる相手音声
多段中継装置)では第1のスイッチ20、第2のスイッ
チ21が接点1側に倒れ中継接続状態であるにも係わら
ず、中継時に対となる相手音声多段中継装置(当該音声
多段中継装置)では第2のスイッチ20、第1のスイッ
チ21が接点2側に倒れたままで通常状態である。この
ような第1のパターン信号及び第2のパターン信号検出
の時間差による互いの音声多段中継装置の状態遷移の不
一致状態においては、通話者に対して異常音を聞かせる
という問題点があった。
【0011】また、従来の音声圧縮変換部でも、中継接
続により対となった音声多段中継装置の間で、中継フレ
ーム信号の検出に時間差が生じた場合、音声復号された
音声データが対となる相手音声多段中継装置にて符号化
されずそのまま送出されてしまい、この時通話者に対し
て異常音を聞かせるという問題点があった。
【0012】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、一般的な中継交換機による中継
動作を検出し、ATM/STM変換を行い、中継時には
中継局では音声符号化/復号を行わない音声1リンク接
続が確立でき、中継動作検出による通常接続状態から中
継接続状態への状態遷移時において中継で対となる互い
の音声多段中継装置でこの状態遷移に時間差が生じても
異常音を発生させない音声多段中継装置を提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる音声多
段中継装置は、相手装置との間で交換機を介して回線か
ら入力した音声信号を中継する音声多段中継装置におい
て、前記回線より入力した符号化音声セルを符号化音声
信号に変換するデセル化部と、前記符号化音声信号を復
号する音声復号部と、前記符号化音声信号をそのまま前
記交換機が扱える伝送速度に変換して擬似符号化音声信
号を出力する擬似音声信号生成部と、前記相手装置に中
継を認識させるための第1のパターン信号を挿入して前
記符号化音声信号を出力する第1のパターン挿入部と、
前記相手装置が出力した前記第1のパターン信号を検出
し中継交換状態にあることを前記相手装置に認識させる
第2のパターン信号を挿入して前記擬似符号化音声信号
を出力する第2のパターン挿入部と、前記交換機からの
音声信号を符号化する音声符号化部と、前記交換機から
の前記擬似符号化音声信号を元の伝送速度に変換する伝
送速度復元部と、符号化音声信号を符号化音声セルに変
換して前記回線へ出力するセル化部と、前記交換機から
の信号に含まれている前記第1のパターン信号を検出す
る第1のパターン検出部と、前記交換機からの信号に含
まれている前記第2のパターン信号を検出する第2のパ
ターン検出部と、前記第1のパターン信号の検出時に前
記セル化部からコンフォートノイズを出力させる第1の
コンフォートノイズ発生部と、前記第1のパターン信号
の検出時に第2のパターン挿入部を介して前記交換機へ
コンフォートノイズを出力させる第2のコンフォートノ
イズ発生部と、前記第1のパターン信号又は前記第2の
パターン信号のいずれかを検出した時に前記第1のパタ
ーン挿入部から前記第2のパターン挿入部に切り換えて
前記交換機に接続する第1のスイッチと、前記第2のパ
ターン信号の検出時に前記音声符号化部から前記伝送速
度復元部に切り換えて前記セル化部に接続する第2のス
イッチとを備えたものである。
【0014】また、次の発明に係わる音声多段中継装置
は、相手装置との間で交換機を介して回線から入力した
音声信号を中継する音声多段中継装置において、前記回
線より入力した符号化音声セルを符号化音声信号に変換
するデセル化部と、前記符号化音声信号を復号する音声
復号部と、前記符号化音声信号をそのまま前記交換機が
扱える伝送速度に変換して擬似符号化音声信号を出力す
る擬似音声信号生成部と、前記相手装置に中継を認識さ
せるための第1のパターン信号を挿入して前記符号化音
声信号を出力する第1のパターン挿入部と、前記相手装
置が出力した前記第1のパターン信号を検出し中継交換
状態にあることを前記相手装置に認識させる前記第2の
パターン信号を挿入して前記擬似符号化音声信号を出力
する第2のパターン挿入部と、前記交換機からの音声信
号を符号化する音声符号化部と、前記交換機からの前記
擬似符号化音声信号を元の伝送速度に変換する伝送速度
復元部と、符号化音声信号を符号化音声セルに変換して
前記回線へ出力するセル化部と、前記交換機からの信号
に含まれている前記第1のパターン信号を検出する第1
のパターン検出部と、前記交換機からの信号に含まれて
いる第2のパターン信号を検出する第2のパターン検出
部と、前記第2のパターン信号の検出から所定時間、又
は前記第1のパターン信号の検出時に第2のパターン挿
入部を介して前記交換機へコンフォートノイズを出力さ
せる第2のコンフォートノイズ発生部と、前記第1のパ
ターン信号又は前記第2のパターン信号のいずれかを検
出した時に前記第1のパターン挿入部から前記第2のパ
ターン挿入部に切り換えて前記交換機に接続する第1の
スイッチと、前記第2のパターン信号の検出時に前記音
声符号化部から前記伝送速度復元部に切り換えて前記セ
ル化部に接続する第2のスイッチとを備えたものであ
る。
【0015】また、次の発明に係わる音声多段中継装置
は、第2のコンフォートノイズ発生部は、初期状態から
第1のパターン信号検出状態を経て第2のパターン信号
検出状態に遷移した場合には第2のパターン挿入部を介
して擬似符号化音声信号を出力させるものである。
【0016】また、次の発明に係わる音声多段中継装置
は、相手装置との間で交換機を介して回線から入力した
音声信号を中継する音声多段中継装置において、前記回
線より入力した符号化音声セルを符号化音声信号に変換
するデセル化部と、前記符号化音声信号を復号する音声
復号部と、前記符号化音声信号をそのまま前記交換機が
扱える伝送速度に変換して擬似符号化音声信号を出力す
る擬似音声信号生成部と、前記相手装置に中継を認識さ
せるための第1のパターン信号を挿入して前記符号化音
声信号を出力する第1のパターン挿入部と、前記相手装
置が出力した前記第1のパターン信号を検出し中継交換
状態にあることを前記相手装置に認識させる第2のパタ
ーン信号を挿入して前記擬似符号化音声信号を出力する
第2のパターン挿入部と、前記交換機からの音声信号を
符号化する音声符号化部と、前記交換機からの前記擬似
符号化音声信号を元の伝送速度に変換する伝送速度復元
部と、符号化音声信号を符号化音声セルに変換して前記
回線へ出力するセル化部と、前記交換機からの信号に含
まれている前記第1のパターン信号を検出する第1のパ
ターン検出部と、前記交換機からの信号に含まれている
前記第2のパターン信号を検出する第2のパターン検出
部と、中継呼確立から所定時間前記セル化部からコンフ
ォートノイズを出力させる第1のコンフォートノイズ発
生部と、前記第1のパターン信号又は前記第2のパター
ン信号のいずれかを検出した時に前記第1のパターン挿
入部から前記第2のパターン挿入部に切り換えて前記交
換機に接続する第1のスイッチと、前記第2のパターン
信号の検出時に前記音声符号化部から前記伝送速度復元
部に切り換えて前記セル化部に接続する第2のスイッチ
とを備えたものである。
【0017】また、次の発明に係わる音声多段中継装置
は、第1のコンフォートノイズ発生部は、中継呼確立か
ら所定時間セル化部にセル化を停止させるものである。
【0018】また、次の発明に係わる音声多段中継装置
は、第1のコンフォートノイズ発生部は、中継呼確立か
ら所定時間音声符号化部にコンフォートノイズを出力さ
せ、第2のスイッチは前記所定時間音声符号化部をセル
化部に接続するものである。
【0019】また、次の発明に係わる音声多段中継装置
は、相手装置との間で交換機を介して回線から入力した
音声信号を中継する音声多段中継装置において、前記回
線より入力した符号化音声セルを符号化音声信号に変換
するデセル化部と、前記符号化音声信号を復号する音声
復号部と、前記符号化音声信号をそのまま前記交換機が
扱える伝送速度に変換して擬似符号化音声信号を出力す
る擬似音声信号生成部と、前記相手装置に中継を認識さ
せるための第1のパターン信号を挿入して前記符号化音
声信号を出力する第1のパターン挿入部と、前記相手装
置が出力した前記第1のパターン信号を検出し中継交換
状態にあることを前記相手装置に認識させる第2のパタ
ーン信号を挿入して前記擬似符号化音声信号を出力する
第2のパターン挿入部と、前記交換機からの音声信号を
符号化する音声符号化部と、前記交換機からの前記擬似
符号化音声信号を元の伝送速度に変換する伝送速度復元
部と、符号化音声信号を符号化音声セルに変換して前記
回線へ出力するセル化部と、前記交換機からの信号に含
まれている前記第1のパターン信号を検出する第1のパ
ターン検出部と、前記交換機からの信号に含まれている
前記第2のパターン信号を検出する第2のパターン検出
部と、前記第1のパターン信号の検出時に前記セル化部
からコンフォートノイズを出力させる第1のコンフォー
トノイズ発生部と、前記第2のパターン信号を検出した
時に前記第1のパターン挿入部から前記第2のパターン
挿入部に切り換えて前記交換機に接続するとともに、第
1のパターン信号検出から相手装置が第2のパターン信
号を検出するのに必要な時間第2のパターン挿入部を交
換機に接続する第1のスイッチと、前記第2のパターン
信号の検出時に前記音声符号化部から前記伝送速度復元
部に切り換えて前記セル化部に接続する第2のスイッチ
とを備えたものである。
【0020】また、次の発明に係わる音声多段中継装置
は、第1のコンフォートノイズ発生部は、セル化部にセ
ル化を停止させるものである。
【0021】更に、次の発明に係わる音声多段中継装置
は、第1のコンフォートノイズ発生部は、音声符号化部
にコンフォートノイズを出力させるものである。
【0022】次の発明に係わる音声多段中継装置は、相
手装置との間で交換機を介して回線から入力した音声信
号を中継する音声多段中継装置において、前記回線より
入力した符号化音声セルを符号化音声信号に変換するデ
セル化部と、前記符号化音声信号を復号する音声復号部
と、前記符号化音声信号をそのまま前記交換機が扱える
伝送速度に変換して擬似符号化音声信号を出力する擬似
音声信号生成部と、前記相手装置に中継を認識させるた
めの第1のパターン信号を挿入して前記符号化音声信号
を出力する第1のパターン挿入部と、前記相手装置が出
力した前記第1のパターン信号を検出し中継交換状態に
あることを前記相手装置に認識させる第2のパターン信
号を挿入して前記擬似符号化音声信号を出力する第2の
パターン挿入部と、前記交換機からの音声信号を符号化
する音声符号化部と、前記交換機からの前記擬似符号化
音声信号を元の伝送速度に変換する伝送速度復元部と、
前記交換機からの信号に含まれている前記第1のパター
ン信号を検出する第1のパターン検出部と、前記音声符
号化部からの符号化音声信号を符号化音声セルに変換し
て前記回線へ出力するとともに前記第1のパターン検出
部の検出信号によりセル化を停止するセル化部と、前記
交換機からの信号に含まれている前記第2のパターン信
号を検出する第2のパターン検出部と、前記第2のパタ
ーン信号を検出した時に前記第1のパターン挿入部から
前記第2のパターン挿入部に切り換えて前記交換機に接
続するとともに、第1のパターン信号検出から前記相手
装置が前記第2のパターン信号を検出するのに必要な時
間前記第2のパターン挿入部を交換機に接続する第1の
スイッチと、前記第2のパターン信号の検出時に前記音
声符号化部から前記伝送速度復元部に切り換えて前記セ
ル化部に接続する第2のスイッチとを備えたものであ
る。
【0023】次の発明に係わる音声多段中継装置は、相
手装置との間で交換機を介して回線から入力した音声信
号を中継する音声多段中継装置において、符号化音声信
号を復号し音声信号を出力する音声復号部と、前記符号
化音声信号をそのまま前記交 換機が扱える伝送速度に変
換して擬似符号化音声信号を出力する擬似音声信号生成
部と、前記相手装置に中継を認識させるための第1のパ
ターン信号を挿入して前記符号化音声信号を出力する第
1のパターン挿入部と、前記相手装置が出力した前記第
1のパターン信号を検出し中継交換状態にあることを前
記相手装置に認識させる第2のパターン信号を挿入して
前記擬似符号化音声信号を出力する第2のパターン挿入
部と、前記交換機からの音声信号を符号化する音声符号
化部と、前記交換機からの前記擬似符号化音声信号を元
の伝送速度に変換する伝送速度復元部と、前記交換機か
らの信号に含まれている前記第1のパターン信号を検出
する第1のパターン検出部と、前記交換機からの信号に
含まれている前記第2のパターン信号を検出する第2の
パターン検出部と、前記第1のパターン信号の検出時に
コンフォートノイズを前記回線側へ出力する第1のコン
フォートノイズ発生部と、前記第1のパターン信号の検
出時に第2のパターン挿入部を介して前記交換機へコン
フォートノイズを出力させる第2のコンフォートノイズ
発生部と、前記第1のパターン信号又は前記第2のパタ
ーン信号のいずれかを検出した時に前記第1のパターン
挿入部から前記第2のパターン挿入部に切り換えて前記
交換機に接続する第1のスイッチと、前記第2のパター
ン信号の検出時に前記音声符号化部からの入力信号か前
記伝送速度復元部からの入力信号かを選択し切り替える
第2のスイッチと、を備えたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 以下、この発明の音声多段中継装置の一実施の形態を図
について説明する。図1は実施の形態1による音声多段
中継装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、1は回線側より入力されたATMセルを分解し出力
するデセル化部、2は符号化音声信号を復号し音声信号
を出力する音声復号部、3は交換機側から入力された音
声信号を符号化し符号化音声信号を出力する音声符号化
部、4は入力された符号化音声信号等をATMセルに組
み立て出力するセル化部、5は32kbit/sや16
kbit/s等の符号化音声信号を復号すること無く符
号化速度はそのままで中継交換機が扱える64kbit
/sの信号に変換した(例えば、32kbitの場合は
ダミーの32kbitを追加して擬似的に64kbit
とする。)擬似符号化音声信号を出力する擬似音声信号
生成部、6は交換機側から入力された擬似64k信号で
ある擬似符号化音声信号から、例えば、ダミーの32k
bitを削除して元の符号化速度の符号化音声信号に変
換する伝送速度復元部である。
【0025】7は無音音声信号を含む耳障りでないコン
フォートノイズを発生する第2のコンフォートノイズ発
生部、8は無音音声信号を含む耳障りでないコンフォー
トノイズを発生する第1のコンフォートノイズ発生部、
10は中継時に対となる相手の音声多段中継装置に中継
を認識させるための第1のパターン信号を挿入する第1
のパターン挿入部、11は中継時に対となる相手の音声
多段中継装置に当該音声多段中継装置が第1のパターン
信号を検出し中継交換状態にあることを認識させるため
の第2のパターン信号を挿入する第2のパターン挿入
部、13は中継時に対となる相手の音声多段中継装置か
らの第1のパターン信号を検出する第1のパターン検出
部、14は中継時に対となる相手の音声多段中継装置か
らの第2のパターン信号を検出する第2のパターン検出
部、20は音声符号化部3からの入力信号か伝送速度復
元部6からの入力信号かを選択し切り替える第2のスイ
ッチ、21は第1のパターン挿入部10からの入力信号
か第2のパターン挿入部11からの入力信号かを選択し
切り替える第1のスイッチ、22は第2のコンフォート
ノイズ発生部7からの入力信号か擬似音声信号生成部5
からの入力信号かを選択し切り替えるスイッチ、23は
第1のコンフォートノイズ発生部8からの入力信号か第
2のスイッチ20からの入力信号かを選択し切り替える
スイッチである。60は音声多段中継装置であり上述の
構成を含む。
【0026】図2は従来例、及びこの発明の音声多段中
継装置が適用されるネットワーク構成の説明図である。
図2において、100〜103は従来例及びこの発明の
音声多段中継装置が収容される伝送装置であり、音声多
段中継装置は各チャネル毎に設置されている。104〜
106は交換機、110〜112はそれぞれ交換機10
4〜106に接続される電話機である。図中、伝送装置
B101と伝送装置C102は別の装置のように記した
が、これらは別であっても、同一のものであってもかま
わない。
【0027】次に、動作を図について説明する。図1に
おいて、まず初期状態として、第1のスイッチ21、第
2のスイッチ20、スイッチ部22、23は接点2側に
倒れている。通常の呼接続の場合、つまり図2にて電話
機A110から電話機C112へ電話を掛ける場合、第
1のパターン検出部13及び第2のパターン検出部14
においてそれぞれ第1のパターン信号及び第2のパター
ン信号を検出することはなく、第1のスイッチ21、第
2のスイッチ20、スイッチ部22、23は接点2側に
倒れたままである。交換機側から入力された音声信号は
音声符号化部3にて符号化され、第2のスイッチ20及
びスイッチ部23を介してセル化部4に符号化音声信号
として入力され、そのセル化部4でセルに組み立てられ
回線側へ送出される。回線側より入力されたセルはデセ
ル化部1にて符号化音声信号として分解され音声復号部
2に入力される。音声復号部2にて符号化音声信号から
復号された音声信号は、第1のパターン挿入部10にて
第1のパターン信号が挿入され、第1のスイッチ21を
介して交換機側へ出力される。
【0028】中継交換機によって中継接続された中継呼
接続の場合、つまり図2にて電話機A110から電話機
B111へ電話を掛ける場合、中継接続された対となる
相手音声多段中継装置と交換機側の入出力が接続され
る。図3は交換機に中継接続された対となる音声多段中
継装置の構成図であり、図中、図1及び図2と同一符号
同一又は相当部分を示す。図3において60B、60C
は交換機106を介して接続された対となる2つの音声
多段中継装置である。回線側での対向にある装置より送
られてきたセルを受信すると、デセル化部1にて符号化
音声信号にセル分解され音声復号部2に入力される。音
声復号部2にて符号化音声信号から復号された音声信号
は第1のパターン挿入部10にて第1のパターン信号を
挿入され、第1のスイッチ21を介して交換機106へ
出力される。セルが受信されない時には、通話者に対し
不快感、違和感を与えぬように、音声復号部2から無音
音声信号あるいはコンフォートノイズ信号等が、あるい
はデセル化部1から無音符号化音声信号あるいは符号化
雑音信号等が出力され、第1のパターン挿入部10にて
第1のパターン信号が挿入され第1のスイッチ21を介
して交換機106へ出力される。
【0029】中継接続されると、対となった音声多段中
継装置60B及び音声多段中継装置60Cの第1のパタ
ーン検出部13にはそれぞれの相手が出力した第1のパ
ターン信号が挿入された音声信号が入力されることとな
る。しかし、それぞれの第1のパターン検出部13が第
1のパターン信号を検出するにはどうしても時間差が生
じる。音声多段中継装置60Cの第1のパターン検出部
13が音声多段中継装置60Bの第1のパターン検出部
13よりも早く第1のパターン信号を検出してしまった
り、その逆の場合がある。音声多段中継装置60Cの第
1のパターン検出部13が先に検出した場合、まず、音
声多段中継装置60Cにて第1のスイッチ21とスイッ
チ22及びスイッチ23が接点1側に倒れる。すると、
第1のコンフォートノイズ発生部8からの無音符号化音
声信号がスイッチ23を介してセル化部4に入力され、
セル化部4にてこの無音符号化音声信号がセル化され回
線側へ出力される。交換機106へは、第2のコンフォ
ートノイズ発生部7からの無音信号がスイッチ22を介
して第2のパターン挿入部11へ入力され、この第2の
パターン挿入部11で第2のパターン信号が挿入された
無音音声信号が第1のスイッチ21を介して出力され
る。
【0030】この時、音声多段中継装置60Bから音声
多段中継装置60Cへは第1のパターン信号が挿入され
た音声信号が送られ、その音声信号が音声多段中継装置
60Cでは音声符号化部3に入力され第2のスイッチ2
0を介してスイッチ23に出力されるが、スイッチ23
は接点1側に倒れているため、セル化部4には第1のコ
ンフォートノイズ発生部8からの無音符号化音声信号が
入力され、セル化部4にてその無音符号化音声信号がセ
ル化され回線側へ出力されるので、音声多段中継装置6
0C側の通話者に対して無音を聞かせることとなる。ま
たこの時、音声多段中継装置60Cから音声多段中継装
置60Bへは第2のパターン信号が挿入された無音音声
信号が送られ、その無音音声信号が音声多段中継装置6
0Bでは、音声符号化部3に入力され符号化されるが、
無音音声信号であるため符号化されても無音符号化音声
信号となり、第2のスイッチ20及びスイッチ23を介
してセル化部4に入力され、セル化部4においてセル化
され回線側へ出力される。このため、音声多段中継装置
60B側の通話者に対しても無音を聞かせることとな
る。従って、音声多段中継装置60Cが先に第1のパタ
ーン信号を検出し、音声多段中継装置60Bがまだ第1
のパターン信号も第2のパターン信号も検出していない
状態においても、通話者に対して異常音を聞かせずに無
音を含むコンフォートノイズを聞かせることができる。
【0031】次の段階では、この第2のパターン信号が
挿入された無音音声信号が音声多段中継装置60Bに入
力され、音声多段中継装置60Bでは第1のパターン信
号検出ではなく第2のパターン信号検出が行われること
となる。音声多段中継装置60Bの第2のパターン検出
部14にて第2のパターン信号が検出されると、音声多
段中継装置60Bの第2のスイッチ20と第1のスイッ
チ21が接点1側に倒れる。スイッチ22及びスイッチ
23は接点2側に倒れたままである。すると、音声多段
中継装置60Cから音声多段中継装置60Bに送られた
第2のパターン信号が挿入された無音音声信号は伝送速
度復元部6にて無音音声符号化信号として復元され第2
のスイッチ20及びスイッチ23を介してセル化部4に
入力される。セル化部4に入力された無音符号化音声信
号はセル化され回線側へ出力されるので、音声多段中継
装置60B側の通話者に対して無音を聞かせることとな
る。
【0032】また、音声多段中継装置60Bにおいて、
交換機106へは、デセル化部1でセル分解された符号
化音声信号が擬似音声信号生成部5で擬似64k信号に
変換されスイッチ22を介し第2のパターン挿入部11
で第2のパターン信号が挿入され第1のスイッチ21を
介して出力される。この時音声多段中継装置60Bから
音声多段中継装置60Cに送られた第2のパターン信号
が挿入された擬似64k信号は音声符号化部3に入力さ
れることとなるが、スイッチ23が接点1側へ倒れてい
るためこの音声符号化部3の出力はセル化部4に入力さ
れることはなく、回線側には第1のコンフォートノイズ
発生部8からの無音符号化音声信号がセル化され出力さ
ので、音声多段中継装置60C側の通話者に対して
も異常音を聞かせず、無音を聞かせることとなる。従っ
て、音声多段中継装置60Cでは第1のパターン信号検
出状態、音声多段中継装置60Bでは第2のパターン信
号検出状態という2つの音声多段中継装置において異な
る状態あっても、通話者に対して異常音を聞かせずに無
音を含むコンフォートノイズを聞かせることができる。
【0033】次の段階として、音声多段中継装置60B
から第2のパターン信号が挿入された擬似64k信号を
入力した音声多段中継装置60Cでは、第2のパターン
信号検出が起きると共に第1のパターン信号非検出が起
きることとなる。これらは同時に起きるものとする。こ
の場合、第2のスイッチ20及び第1のスイッチ21は
接点1側に倒れ、スイッチ22及びスイッチ部23は接
点2側に倒れる。すると、音声多段中継装置60Cで
は、音声多段中継装置60Bからの第2のパターン信号
が挿入された擬似64k信号が交換機106から入力さ
れ、伝送速度復元部6にて符号化音声信号に変換され第
2のスイッチ20及びスイッチ23を介してセル化部4
に入力され、セル化部4でセル化され回線側へ出力され
る。また、回線側より入力したセルはデセル化部1にて
セル分解されて符号化音声信号として擬似音声信号生成
部5に入力され、擬似音声信号生成部5にて擬似64k
信号に変換され、スイッチ22を介して第2のパターン
挿入部11に入力される。第2のパターン挿入部11に
て第2のパターン信号を挿入された擬似64k信号は第
1のスイッチ21を介して交換機106へ出力され、音
声多段中継装置60Bへ送られる。音声多段中継装置6
0Bにおいては、既に、第2のスイッチ20及び第1の
スイッチ21が接点1側へ倒れ、スイッチ22及びスイ
ッチ23は接点2側に倒れているので、音声多段中継装
置60Cと同じ動作となる。従って、この段階におい
て、中継局における音声符号化復号化を繰り返さない、
音声1リンク接続が確立され、通話者に対しては良好な
音声品質を持つ正常な音声を聞かせることができる。そ
して、中継交換機106における中継接続設定から音声
1リンク接続確立までの間、通話者に対して異常音を聞
かせること無くスイッチを切り替えることができる。
【0034】実施の形態2. 以下、この発明の音声多段中継装置の他の実施の形態を
図について説明する。図4は実施の形態2による音声多
段中継装置の構成を示すブロック図であり、図中、図1
と同一符号は同一又は相当部分を示す。図4において、
4aは入力された符号化音声信号等をATMセルに組み
立て出力するセル化部であり、第1のパターン検出部1
3からの第1のパターン信号検出信号をセル化停止信号
として受け取り、このセル化停止信号によりセル組み立
て及びセル送出を停止する機能を持つ。
【0035】次に、動作を図について説明する。この実
施の形態2は、上述の実施の形態1における第1のコン
フォートノイズ発生部8とスイッチ23の機能をセル化
部4aのセル化停止機能により実現しようとするもので
ある。セル化停止機能は、セル組み立て、及びセル送出
を停止する機能であり、この時、対となる音声多段中継
装置へはセルが送られないこととなる。セルが受信でき
ない時は、通話者に対し不快感、違和感を与えぬように
無音音声信号あるいは雑音信号を交換機側へ出力する機
能が備わっており、上述の構成とすることにより、実施
の形態1と同様の効果を奏する。
【0036】実施の形態3. 以下、この発明の音声多段中継装置の他の実施の形態を
図について説明する。図5は実施の形態3による音声多
段中継装置の構成を示すブロック図であり、図中、図1
と同一符号は同一又は相当部分を示す。図5において、
9は無音音声信号を含むコンフォートノイズを発生する
第1のコンフォートノイズ発生部である。
【0037】次に、動作を図について説明する。この実
施の形態3は、上述の実施の形態1における第1のコン
フォートノイズ発生部8とスイッチ23の機能を、第1
のコンフォートノイズ発生部9とスイッチ23により実
現しようとするものであり、この構成により発明の実施
の形態1と同様の効果を奏する。具体的には、発明の実
施の形態1にて第1のパターン信号検出時にスイッチ2
3が接点1側に倒れ無音符号化音声信号を発生する第1
のコンフォートノイズ発生部8の出力がセル化部4に入
力され、セルとして組み立てられ送出されるのを、この
実施の形態3においては、第1のパターン信号検出時に
スイッチ23が接点1側に倒れ無音音声信号を発生する
第1のコンフォートノイズ発生部9の出力が音声符号化
部3に入力され、無音符号化音声信号に符号化され、そ
の無音符号化音声信号が第2のスイッチ20を介してセ
ル化部4に入力され、セルとして組み立てられ送出され
ることとなる。
【0038】実施の形態4. 以下、この発明の音声多段中継装置の他の実施の形態を
図について説明する。図6は実施の形態4による音声多
段中継装置の構成を示すブロック図であり、図中、図1
と同一符号は同一又は相当部分を示す。 図6におい
て、40はタイマー部である。
【0039】次に、動作を図について説明する。実施の
形態1における第1のコンフォートノイズ発生部8とス
イッチ23の機能は、例えば、音声多段中継装置60C
が第1のパターン信号検出状態、音声多段中継装置60
Bが第2のパターン信号検出状態であり、音声多段中継
装置60Bからの第2のパターン信号が挿入された擬似
64k信号が音声多段中継装置60Cの音声符号化部3
に入力され、異常音となるような符号化音声信号が生成
され、その異常音となる符号化音声信号がセル化部4に
てセル化され送出されることを防ぐためのものであり、
この場合の異常音防止策は音声多段中継装置60C側、
即ち、セル化し回線側へセルを送出する側で施されてい
たが、この実施の形態4はこのような場合の異常音の発
生の防止を音声多段中継装置60B側、即ち、デセル化
し交換機側へ音声信号へ送出する側で施そうとするもの
である。スイッチ22の接点1側への切り替えを、先の
実施の形態1では第1のパターン信号検出中だけであっ
たのに加え、実施の形態4ではタイマー部40によって
第2のパターン信号検出からある一定時間もスイッチ2
2が接点1側へ倒れるようにした。このある一定時間と
は、当該音声多段中継装置にて第2のパターン信号検出
により第1のスイッチ21が切り替わり第2のパターン
信号が挿入された信号が送出されはじめてから、中継接
続時に対となる相手音声多段中継装置でこの第2のパタ
ーン信号が検出でき、各スイッチが第2のパターン信号
検出状態に切り替わるのに十分な時間をいう。上述の構
成とすることにより、実施の形態1と同様の効果を奏す
る。
【0040】実施の形態5. 以下、この発明の音声多段中継装置の他の実施の形態を
図について説明する。図7は実施の形態5による音声多
段中継装置の構成を示すブロック図であり、図中、図1
と同一符号は同一又は相当部分を示す。図7において、
41はタイマー制御部である。
【0041】次に、動作を図について説明する。この実
施の形態5は、上述の実施の形態4におけるタイマー部
40を真に必要な時のみ動作させるようにしたものであ
る。タイマー部40によるスイッチ22の制御が必要な
理由は、当該音声多段中継装置が初期状態から第2のパ
ターン信号検出へ遷移した場合であり、この時、第2の
パターン信号検出によりタイマー部40を起動する。初
期状態から第1のパターン信号検出状態を経て第2のパ
ターン信号検出状態に遷移した場合は、第2のパターン
信号検出によりタイマー部40を起動する必要はない。
初期状態から第2のパターン信号検出状態へ遷移する場
合は、相手となる音声多段中継装置が先に第1のパター
ン信号を検出した場合であり、この時、当該音声多段中
継装置が第2のパターン信号検出状態、相手となる音声
多段中継装置が第1のパターン信号検出状態となる。相
手となる音声多段中継装置にて第2のパターン信号検出
状態となるまでは、異常音を発生させないように、無音
音声信号に第2のパターン信号が挿入された信号を相手
となる音声多段中継装置へ送出しなければならず、ま
た、相手となる音声多段中継装置にて第2のパターン信
号が検出できたならば、無音信号ではなく擬似64k信
号に第2のパターン信号が挿入された信号を送らなけれ
ばならない。この場合には、第2のパターン信号検出に
よりタイマー部40を起動させる必要がある。次に、初
期状態から第1のパターン信号検出状態を経て第2のパ
ターン信号検出状態に遷移するのは、相手となる音声多
段中継装置より先に第1のパターン信号を検出した場合
であり、当該音声多段中継装置が第2のパターン信号検
出状態となった時には、相手となる音声多段中継装置も
第2のパターン信号検出状態となっている。この場合
は、無音信号を相手となる音声多段中継装置に送る必要
はなく、タイマー部40も起動する必要はない。
【0042】従って、タイマー制御部41は、初期状態
から第1のパターン信号検出状態を経て第2のパターン
信号検出状態となった場合には、この第2のパターン信
号検出にてタイマー部40を起動せず、初期状態から第
2のパターン信号検出状態になった場合には、この第2
のパターン信号検出によりタイマー部40を起動するよ
うに動作する。このことにより、通話者に無音及びコン
フォートノイズを聞かせる時間を極力短くでき、且つ、
実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0043】実施の形態6. 以下、この発明の音声多段中継装置の他の実施の形態を
図について説明する。図8は実施の形態6による音声多
段中継装置の構成を示すブロック図であり、図中、図1
と同一符号は同一又は相当部分を示す。図8において、
42は呼監視部であり、43はタイマー部である。
【0044】次に、動作を図について説明する。中継交
換機によって中継接続され、音声の符号化復号を繰り返
さないように音声1リンク接続を確立しようとした場
合、その音声1リンク接続確立のための各スイッチの切
り替えにより異常音が発生することがあるが、それは、
中継呼確立からある一定時間内だけである。呼監視部4
2にて呼の確立を監視し、呼確立からのある一定時間を
タイマー部43にて計測し、その一定時間はスイッチ2
3を接点1側に倒して第1のコンフォートノイズ発生部
8からの無音符号化音声信号をセル化部4にてセル化し
送出することで、この時の異常音発生を防ぐことができ
る。上述の構成とすることにより、実施の形態1と同様
の効果を奏する。
【0045】実施の形態7. 以下、この発明の音声多段中継装置の他の実施の形態を
図について説明する。図9は実施の形態7による音声多
段中継装置の構成を示すブロック図であり、図中、図1
と同一符号は同一又は相当部分を示す。図9において、
4bは入力された符号化音声信号等をATMセルに組み
立て出力するセル化部であり、タイマー部43からのタ
イマー動作中を示す信号をセル化停止信号として受け取
り、このセル化停止信号によりセル組み立て及びセル送
出を停止する機能を持つ。
【0046】次に、動作を図について説明する。この実
施の形態7は、上述の実施の形態6における第1のコン
フォートノイズ発生部8とスイッチ23の機能をセル化
部4bのセル化停止機能により実現しようとするもので
ある。セル化停止機能は、セル組み立て、及びセル送出
を停止する機能であり、この時、対となる音声多段中継
装置へはセルが送られないこととなる。セルが受信でき
ない時は、通話者に対し不快感、違和感を与えぬように
無音音声信号あるいはコンフォートノイズ信号を交換機
側へ出力する機能が備わっており、上述の構成とするこ
とにより、実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0047】実施の形態8. 以下、この発明の音声多段中継装置の他の実施の形態を
図について説明する。図10は実施の形態8による音声
多段中継装置の構成を示すブロック図であり、図中、図
1と同一符号は同一又は相当部分を示す。図10におい
て、9は無音音声信号を含むコンフォートノイズを発生
する第1のコンフォートノイズ発生部である。
【0048】次に、動作を図について説明する。この実
施の形態8は、上述の実施の形態6における第1のコン
フォートノイズ発生部8とスイッチ23の機能を、第1
のコンフォートノイズ発生部9とスイッチ23により実
現しようとするものである。例えば、実施の形態6では
呼接続が確立されると、呼監視部42がタイマー部43
を起動させるためのタイマー起動信号を送出する。これ
を入力したタイマー部43はある一定時間分だけ有意な
信号を出力する。この有意信号を入力したスイッチ23
が接点1側に倒れ第1のコンフォートノイズ発生部8が
出力する無音符号化音声信号がセル化部4に入力され、
セルとして組み立てられ送出されるが、実施の形態8で
は、タイマー部43からの有意信号によりスイッチ23
が接点1側に倒れ第1のコンフォートノイズ発生部9が
出力する無音音声信号が音声符号化部3に入力され、無
音符号化音声信号に符号化され、その有意信号が出力さ
れている間は、第2のスイッチ20は接点2側に倒れて
いるため、その無音符号化音声信号が第2のスイッチ2
0を介してセル化部4に入力され、セルとして組み立て
られ送出されることとなる。上述の構成とすることによ
り、通話者に対して異常音を聞かせること無く、無音を
含むコンフォートノイズを聞かせることができる。
【0049】実施の形態9. 以下、この発明の音声多段中継装置の他の実施の形態を
図について説明する。図11は実施の形態9による音声
多段中継装置の構成を示すブロック図であり、図中、図
1と同一符号は同一又は相当部分を示す。図11におい
て、50は第1のパターン信号検出より一定時間後に起
動し、ある一定時間分だけ有意信号を出力するタイマー
部である。
【0050】次に、動作を図について説明する。中継交
換機により中継呼接続が確立されると、中継で対となる
音声多段中継装置間で第1のパターン信号の検出が行わ
れ、どちらかの音声多段中継装置で先に第1のパターン
信号を検出することとなる。先に第1のパターン信号を
検出した音声多段中継装置を音声多段中継装置C、その
対となる音声多段中継装置を音声多段中継装置Bとする
と、音声多段中継装置Cでは、スイッチ23が接点1側
に倒れ、第1のコンフォートノイズ発生部8からの無音
符号化音声信号がスイッチ23を介してセル化部4に入
力され、セル化されて送出される。タイマー部50は第
1のパターン信号検出よりある一定時間後に有意信号を
出力するように動作を開始する。このある一定時間と
は、音声多段中継装置Bにて第1のパターン信号を検出
できるのに十分な時間である。また、この時、音声多段
中継装置Bでは、まだ第1のパターン信号の検出はでき
ておらず、音声多段中継装置Cからの第1のパターン信
号が挿入された音声信号が、音声符号化部3に入力さ
れ、そこで符号化された符号化音声信号が第2のスイッ
チ20、スイッチ23を介してセル化部4に入力され
る。そして、セル化部4でセル化されて送出される。
【0051】次の段階として、音声多段中継装置Bにて
第1のパターン信号検出が起こる。そうすると、音声多
段中継装置Bにおいても、スイッチ23が接点1側に倒
れ、第1のコンフォートノイズ発生部8からの無音符号
化音声信号がスイッチ23を介してセル化部4へ入力さ
れ、セル化されて送出される。音声多段中継装置Cにお
いても同じ動作である。次には音声多段中継装置Cにお
いてタイマー部50から有意信号が出力され、第1のス
イッチ21が接点1側へ倒れる。そうすると、音声多段
中継装置Cから音声多段中継装置Bへの信号が第2のパ
ターン信号が挿入された擬似64k信号が送出される。
続いて、音声多段中継装置Bにおいてもタイマー部50
から有意信号が出力され、音声多段中継装置Cと同じ動
作をする。
【0052】次に、音声多段中継装置Cで第2のパター
ン信号が検出される。すると、音声多段中継装置Cにお
いて、第2のスイッチ20は接点1側に倒れ、スイッチ
23は接点2側に倒れる。第1のスイッチ21は接点1
側に倒れたままであるが、先に第1のスイッチ21を接
点1側に倒すのに用いられたタイマー部50からの有意
信号は、音声多段中継装置Bにて第2のパターン信号検
出が行われるのに十分な時間分だけ出力される。この
時、音声多段中継装置Cから音声多段中継装置Bへの信
号は第2のパターン信号が挿入された擬似64k信号で
あり、音声多段中継装置Bからの第2のパターン信号が
挿入された擬似64k信号は、音声多段中継装置Cにお
いて伝送速度復元部6にて符号化音声信号に復元され、
第2のスイッチ20、スイッチ23を介してセル化部4
に入力され、セル化部4にてセル化され送出される。続
いて、音声多段中継装置Bにて第2のパターン信号が検
出され、音声多段中継装置Cと同じ動作を行う。
【0053】中継交換機により中継呼接続が確立される
と、中継で対となる音声多段中継装置間で第1のパター
ン信号の検出が行われ、どちらかの音声多段中継装置で
先に第1のパターン信号を検出することとなるが、その
相手音声多段中継装置においても第1のパターン信号検
出するまで状態の遷移を待ち、どちらの音声多段中継装
置も初期状態、第1のパターン信号検出状態、第2のパ
ターン信号検出状態と状態遷移が起こる様にしたもので
あり、上述の構成とすることにより、実施の形態1と同
様の効果を奏する。
【0054】実施の形態10. 以下、この発明の音声多段中継装置の他の実施の形態を
図について説明する。図12は実施の形態10による音
声多段中継装置の構成を示すブロック図であり、図中、
図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。図12にお
いて、4aは入力された符号化音声信号等をATMセル
に組み立て出力するセル化部であり、第1のパターン検
出部13からの第1のパターン信号検出信号をセル化停
止信号として受け取り、このセル化停止信号によりセル
組み立て及びセル送出を停止する機能を持つ。
【0055】次に、動作を図について説明する。この実
施の形態10は、上述の実施の形態9における第1のコ
ンフォートノイズ発生部8とスイッチ23の機能をセル
化部4aのセル化停止機能により実現しようとするもの
である。セル化停止機能は、セル組み立て、及びセル送
出を停止する機能であり、この時、対となる音声多段中
継装置へはセルが送られないこととなる。セルが受信で
きない時は、通話者に対し不快感、違和感を与えぬよう
に無音音声信号あるいはコンフォートノイズ信号を交換
機側へ出力する機能が備わっており、上述の構成とする
ことにより、実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0056】実施の形態11. 以下、この発明の音声多段中継装置の他の実施の形態を
図について説明する。図13は実施の形態11による音
声多段中継装置の構成を示すブロック図であり、図中、
図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。図13にお
いて、9は無音音声信号をを含むコンフォートノイズを
発生する第1のコンフォートノイズ発生部である。
【0057】次に、動作を図について説明する。この実
施の形態11は、上述の実施の形態9における第1のコ
ンフォートノイズ発生部8とスイッチ23の機能を、第
1のコンフォートノイズ発生部9とスイッチ23により
実現しようとするものである。実施の形態9では第1の
パターン信号検出時にスイッチ23が接点1側に倒れ無
音符号化音声信号を発生する第1のコンフォートノイズ
発生部8の出力がセル化部4に入力され、セルとして組
み立てられ送出されるのを、実施の形態11では、第1
のパターン信号検出時にスイッチ23が接点1側に倒れ
無音音声信号を発生する第1のコンフォートノイズ発生
部9の出力が音声符号化部3に入力され、無音符号化音
声信号に符号化され、その無音符号化音声信号が第2の
スイッチ20を介してセル化部4に入力され、セルとし
て組み立てられ送出されることとなる。上述の構成とす
ることにより、通話者に対して異常音を聞かせること無
く、無音を聞かせることができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、音声
多段中継装置を、交換機に接続された互いの音声多段中
継装置の中継動作を第1のパターン検出部及び第2のパ
ターン検出部が検出し、第1のコンフォートノイズ発生
部が第1のパターン信号の検出時にセル化部からコンフ
ォートノイズを出力させ、第2のコンフォートノイズ発
生部が第1のパターン信号の検出時に第2のパターン挿
入部により交換機側へコンフォートノイズを出力させる
ようにすると、中継時に、音声多段中継装置は音声符号
化/復号を行わない音声1リンク接続が確立でき、中継
動作検出による通常接続状態から中継接続状態への状態
遷移時において、中継で対となる互いの音声多段中継装
置で異常音を発生させない効果を奏する。
【0059】また、次の発明によれば、音声多段中継装
置を、交換機に接続された互いの音声多段中継装置の中
継動作を第1のパターン検出部及び第2のパターン検出
部が検出し、第2のコンフォートノイズ発生部が第2の
パターン信号の検出から所定時間、又は第1のパターン
信号の検出時に第2のパターン挿入部により交換機側へ
コンフォートノイズを出力させるようにすると、中継時
に、音声多段中継装置は音声符号化/復号を行わない音
声1リンク接続が確立でき、中継動作検出による通常接
続状態から中継接続状態への状態遷移時において、中継
で対となる互いの音声多段中継装置で異常音を発生させ
ない効果を奏する。
【0060】また、次の発明によれば、音声多段中継装
置を、第2のコンフォートノイズ発生部が初期状態から
第1のパターン信号検出状態を経て第2のパターン信号
検出状態に遷移した場合には第2のパターン挿入部によ
り擬似符号化音声信号を交換機側へ出力させるようにし
ても同様の効果を奏する。
【0061】また、次の発明によれば、音声多段中継装
置を、第1のコンフォートノイズ発生部が、継呼確立か
ら所定時間セル化部からコンフォートノイズを出力させ
るようにしても同様の効果を奏する。
【0062】また、次の発明によれば、音声多段中継装
置を、第1のコンフォートノイズ発生部が、中継呼確立
から所定時間セル化部にセル化を停止させるようにして
も同様の効果を奏する。
【0063】また、次の発明によれば、音声多段中継装
置を、第1のコンフォートノイズ発生部が、中継呼確立
から所定時間音声符号化部にコンフォートノイズを出力
させ、第2のスイッチが、所定時間音声符号化部をセル
化部に接続するようにしても同様の効果を奏する。
【0064】また、次の発明によれば、音声多段中継装
置を、第1のコンフォートノイズ発生部が、第1のパタ
ーン信号の検出時にセル化部からコンフォートノイズを
出力さ、第1のスイッチが、第2のパターン信号を検出
した時に第1のパターン挿入部から第2のパターン挿入
部に切り換えて交換機に接続するとともに、第1のパタ
ーン信号検出から相手装置が第2のパターン信号を検出
するのに必要な時間第2のパターン挿入部を交換機に接
続するようにしても同様の効果を奏する。
【0065】また、次の発明によれば、音声多段中継装
置を、第1のコンフォートノイズ発生部が、セル化部に
セル化を停止させるようにしても同様の効果を奏する。
【0066】更に、次の発明によれば、音声多段中継装
置を、第1のコンフォートノイズ発生部が、音声符号化
部にコンフォートノイズを出力させるようにしても同様
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による音声多段中継装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】従来例及びこの発明の音声多段中継装置が適用
されるネットワーク構成の説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1の音声多段中継装置が
交換機に中継接続された状態を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態2による音声多段中継装
置の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態3による音声多段中継装
置の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施の形態4による音声多段中継装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】この発明の実施の形態5による音声多段中継装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態6による音声多段中継装
置の構成を示すブロック図である。
【図9】この発明の実施の形態7による音声多段中継装
置の構成を示すブロック図である。
【図10】この発明の実施の形態8による音声多段中継
装置の構成を示すブロック図である。
【図11】この発明の実施の形態9による音声多段中継
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】この発明の実施の形態10による音声多段中
継装置の構成を示すブロック図である。
【図13】この発明の実施の形態11による音声多段中
継装置の構成を示すブロック図である。
【図14】従来の音声多段中継装置を示すブロック図で
ある。
【図15】従来の音声圧縮変換部の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 デセル化部 2 音声復号部 3 音声符号化部 4 セル化部 5 擬似音声信号生成部 6 伝送速度復元部 7 第2のコンフォートノイズ発生部 8、9 第1のコンフォートノイズ発生部 10 第1のパターン挿入部 11 第2のパターン挿入部 13 第1のパターン検出部 14 第2のパターン
検出部 20 第2のスイッチ 21 第1のスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老沢 秀明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 内藤 悠史 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−125620(JP,A) 特開 平9−55753(JP,A) National Technica l Report Vol.40 No. 6「マルチメディア多重化装置」(De c.1994)pp.41−48 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04M 7/00 H04B 14/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手装置との間で交換機を介して回線か
    ら入力した音声信号を中継する音声多段中継装置におい
    て、前記回線より入力した符号化音声セルを符号化音声
    信号に変換するデセル化部と、前記符号化音声信号を復
    号する音声復号部と、前記符号化音声信号をそのまま前
    記交換機が扱える伝送速度に変換して擬似符号化音声信
    号を出力する擬似音声信号生成部と、前記相手装置に中
    継を認識させるための第1のパターン信号を挿入して前
    記符号化音声信号を出力する第1のパターン挿入部と、
    前記相手装置が出力した前記第1のパターン信号を検出
    し中継交換状態にあることを前記相手装置に認識させる
    第2のパターン信号を挿入して前記擬似符号化音声信号
    を出力する第2のパターン挿入部と、前記交換機からの
    音声信号を符号化する音声符号化部と、前記交換機から
    の前記擬似符号化音声信号を元の伝送速度に変換する伝
    送速度復元部と、前記音声符号化部からの符号化音声信
    号を符号化音声セルに変換して前記回線へ出力するセル
    化部と、前記交換機からの信号に含まれている前記第1
    のパターン信号を検出する第1のパターン検出部と、前
    記交換機からの信号に含まれている前記第2のパターン
    信号を検出する第2のパターン検出部と、前記第1のパ
    ターン信号の検出時に前記セル化部からコンフォートノ
    イズを出力させる第1のコンフォートノイズ発生部と、
    前記第1のパターン信号の検出時に第2のパターン挿入
    部を介して前記交換機へコンフォートノイズを出力させ
    る第2のコンフォートノイズ発生部と、前記第1のパタ
    ーン信号又は前記第2のパターン信号のいずれかを検出
    した時に前記第1のパターン挿入部から前記第2のパタ
    ーン挿入部に切り換えて前記交換機に接続する第1のス
    イッチと、前記第2のパターン信号の検出時に前記音声
    符号化部から前記伝送速度復元部に切り換えて前記セル
    化部に接続する第2のスイッチとを備えた音声多段中継
    装置。
  2. 【請求項2】 相手装置との間で交換機を介して回線
    から入力した音声信号を中継する音声多段中継装置にお
    いて、前記回線より入力した符号化音声セルを符号化音
    声信号に変換するデセル化部と、前記符号化音声信号を
    復号する音声復号部と、前記符号化音声信号をそのまま
    前記交換機が扱える伝送速度に変換して擬似符号化音声
    信号を出力する擬似音声信号生成部と、前記相手装置に
    中継を認識させるための第1のパターン信号を挿入して
    前記符号化音声信号を出力する第1のパターン挿入部
    と、前記相手装置が出力した前記第1のパターン信号を
    検出し中継交換状態にあることを前記相手装置に認識さ
    せる第2のパターン信号を挿入して前記擬似符号化音声
    信号を出力する第2のパターン挿入部と、前記交換機か
    らの音声信号を符号化する音声符号化部と、前記交換機
    からの前記擬似符号化音声信号を元の伝送速度に変換す
    る伝送速度復元部と、前記音声符号化部からの符号化音
    声信号を符号化音声セルに変換して前記回線へ出力する
    セル化部と、前記交換機からの信号に含まれている前記
    第1のパターン信号を検出する第1のパターン検出部
    と、前記交換機からの信号に含まれている前記第2のパ
    ターン信号を検出する第2のパターン検出部と、前記第
    2のパターン信号の検出から所定時間、又は前記第1の
    パターン信号の検出時に第2のパターン挿入部を介して
    前記交換機へコンフォートノイズを出力させる第2のコ
    ンフォートノイズ発生部と、前記第1のパターン信号又
    は前記第2のパターン信号のいずれかを検出した時に前
    記第1のパターン挿入部から前記第2のパターン挿入部
    に切り換えて前記交換機に接続する第1のスイッチと、
    前記第2のパターン信号の検出時に前記音声符号化部か
    ら前記伝送速度復元部に切り換えて前記セル化部に接続
    する第2のスイッチとを備えた音声多段中継装置。
  3. 【請求項3】 第2のコンフォートノイズ発生部は、初
    期状態から第1のパターン信号検出状態を経て第2のパ
    ターン信号検出状態に遷移した場合には第2のパターン
    挿入部を介して擬似符号化音声信号を出力させることを
    特徴とする請求項2に記載の音声多段中継装置。
  4. 【請求項4】 相手装置との間で交換機を介して回線
    から入力した音声信号を中継する音声多段中継装置にお
    いて、前記回線より入力した符号化音声セルを符号化音
    声信号に変換するデセル化部と、前記符号化音声信号を
    復号する音声復号部と、前記符号化音声信号をそのまま
    前記交換機が扱える伝送速度に変換して擬似符号化音声
    信号を出力する擬似音声信号生成部と、前記相手装置に
    中継を認識させるための第1のパターン信号を挿入して
    前記符号化音声信号を出力する第1のパターン挿入部
    と、前記相手装置が出力した前記第1のパターン信号を
    検出し中継交換状態にあることを前記相手装置に認識さ
    せる第2のパターン信号を挿入して前記擬似符号化音声
    信号を出力する第2のパターン挿入部と、前記交換機か
    らの音声信号を符号化する音声符号化部と、前記交換機
    からの前記擬似符号化音声信号を元の伝送速度に変換す
    る伝送速度復元部と、前記音声符号化部からの符号化音
    声信号を符号化音声セルに変換して前記回線へ出力する
    セル化部と、前記交換機からの信号に含まれている前記
    第1のパターン信号を検出する第1のパターン検出部
    と、前記交換機からの信号に含まれている前記第2のパ
    ターン信号を検出する第2のパターン検出部と、中継呼
    確立から所定時間前記セル化部からコンフォートノイズ
    を出力させる第1のコンフォートノイズ発生部と、前記
    第1のパターン信号又は前記第2のパターン信号のいず
    れかを検出した時に前記第1のパターン挿入部から前記
    第2のパターン挿入部に切り換えて前記交換機に接続す
    る第1のスイッチと、前記第2のパターン信号の検出時
    に前記音声符号化部から前記伝送速度復元部に切り換え
    て前記セル化部に接続する第2のスイッチとを備えた音
    声多段中継装置。
  5. 【請求項5】 相手装置との間で交換機を介して回線か
    ら入力した音声信号を中継する音声多段中継装置におい
    て、前記回線より入力した符号化音声セルを符号化音声
    信号に変換するデセル化部と、前記符号化音声信号を復
    号する音声復号部と、前記符号化音声信号をそのまま前
    記交換機が扱える伝送速度に変換して擬似符号化音声信
    号を出力する擬似音声信号生成部と、前記相手装置に中
    継を認識させるための第1のパターン信号を挿入して前
    記符号化音声信号を出力する第1のパターン挿入部と、
    前記相手装置が出力した前記第1のパターン信号を検出
    し中継交換状態にあることを前記相手装置に認識させる
    第2のパターン信号を挿入して前記擬似符号化音声信号
    を出力する第2のパターン挿入部と、前記交換機からの
    音声信号を符号化する音声符号化部と、前記交換機から
    の前記擬似符号化音声信号を元の伝送速度に変換する伝
    送速度復元部と、前記音声符号化部からの符号化音声信
    号を符号化音声セルに変換して前記回線へ出力するとと
    もに中継呼確立から所定時間セル化を停止するセル化部
    と、前記交換機からの信号に含まれている前記第1のパ
    ターン信号を検出する第1のパターン検出部と、前記交
    換機 からの信号に含まれている前記第2のパターン信号
    を検出する第2のパターン検出部と、前記第1のパター
    ン信号又は前記第2のパターン信号のいずれかを検出し
    た時に前記第1のパターン挿入部から前記第2のパター
    ン挿入部に切り換えて前記交換機に接続する第1のスイ
    ッチと、前記第2のパターン信号の検出時に前記音声符
    号化部から前記伝送速度復元部に切り換えて前記セル化
    部に接続する第2のスイッチとを備えた音声多段中継装
    置。
  6. 【請求項6】 第1のコンフォートノイズ発生部は、中
    継呼確立から所定時間音声符号化部にコンフォートノイ
    ズを出力させ、第2のスイッチは前記所定時間音声符号
    化部をセル化部に接続することを特徴とする請求項4に
    記載の音声多段中継装置。
  7. 【請求項7】 相手装置との間で交換機を介して回線か
    ら入力した音声信号を中継する音声多段中継装置におい
    て、前記回線より入力した符号化音声セルを符号化音声
    信号に変換するデセル化部と、前記符号化音声信号を復
    号する音声復号部と、前記符号化音声信号をそのまま前
    記交換機が扱える伝送速度に変換して擬似符号化音声信
    号を出力する擬似音声信号生成部と、前記相手装置に中
    継を認識させるための第1のパターン信号を挿入して前
    記符号化音声信号を出力する第1のパターン挿入部と、
    前記相手装置が出力した前記第1のパターン信号を検出
    し中継交換状態にあることを前記相手装置に認識させる
    第2のパターン信号を挿入して前記擬似符号化音声信号
    を出力する第2のパターン挿入部と、前記交換機からの
    音声信号を符号化する音声符号化部と、前記交換機から
    の前記擬似符号化音声信号を元の伝送速度に変換する伝
    送速度復元部と、前記音声符号化部からの符号化音声信
    号を符号化音声セルに変換して前記回線へ出力するセル
    化部と、前記交換機からの信号に含まれている前記第1
    のパターン信号を検出する第1のパターン検出部と、前
    記交換機からの信号に含まれている前記第2のパターン
    信号を検出する第2のパターン検出部と、前記第1のパ
    ターン信号の検出時に前記セル化部からコンフォートノ
    イズを出力させる第1のコンフォートノイズ発生部と、
    前記第2のパターン信号を検出した時に前記第1のパタ
    ーン挿入部から前記第2のパターン挿入部に切り換えて
    前記交換機に接続するとともに、第1のパターン信号検
    出から前記相手装置が前記第2のパターン信号を検出す
    るのに必要な時間前記第2のパターン挿入部を交換機に
    接続する第1のスイッチと、前記第2のパターン信号の
    検出時に前記音声符号化部から前記伝送速度復元部に切
    り換えて前記セル化部に接続する第2のスイッチとを備
    えた音声多段中継装置。
  8. 【請求項8】 相手装置との間で交換機を介して回線か
    ら入力した音声信号を中継する音声多段中継装置におい
    て、前記回線より入力した符号化音声セルを符号化音声
    信号に変換するデセル化部と、前記符号化音声信号を復
    号する音声復号部と、前記符号化音声信号をそのまま前
    記交換機が扱える伝送速度に変換して擬似符号化音声信
    号を出力する擬似音声信号生成部と、前記相手装置に中
    継を認識させるための第1のパターン信号を挿入して前
    記符号化音声信号を出力する第1のパターン挿入部と、
    前記相手装置が出力した前記第1のパターン信号を検出
    し中継交換状態にあることを前記相手装置に認識させる
    第2のパターン信号を挿入して前記擬似符号化音声信号
    を出力する第2のパターン挿入部と、前記交換機からの
    音声信号を符号化する音声符号化部と、前記交換機から
    の前記擬似符号化音声信号を元の伝送速度に変換する伝
    送速度復元部と、前記交換機からの信号に含まれている
    前記第1のパターン信号を検出する第1のパターン検出
    部と、前記音声符号化部からの符号化音声信号を符号化
    音声セルに変換して前記回線へ出力するとともに前記第
    1のパターン検出部の検出信号によりセル化を停止する
    セル化部と、前記交換機からの信号に含まれている前記
    第2のパターン信号を検出する第2のパターン検出部
    と、前記第1のパターン信号又は前記第2のパターン信
    号のいずれかを検出した時に前記第1のパターン挿入部
    から前記第2のパターン挿入部に切り換えて前記交換機
    に接続する第1のスイッチと、前記第2のパターン信号
    の検出時に前記音声符号化部から前記伝送速度復元部に
    切り換えて前記セル化部に接続する第2のスイッチとを
    備えた音声多段中継装置。
  9. 【請求項9】 第1のコンフォートノイズ発生部は、音
    声符号化部にコンフォートノイズを出力させることを特
    徴とする請求項1又は7に記載の音声多段中継装置。
  10. 【請求項10】 相手装置との間で交換機を介して回線
    から入力した音声信号を中継する音声多段中継装置にお
    いて、前記回線より入力した符号化音声セルを符号化音
    声信号に変換するデセル化部と、前記符号化音声信号を
    復号する音声 復号部と、前記符号化音声信号をそのまま
    前記交換機が扱える伝送速度に変換して擬似符号化音声
    信号を出力する擬似音声信号生成部と、前記相手装置に
    中継を認識させるための第1のパターン信号を挿入して
    前記符号化音声信号を出力する第1のパターン挿入部
    と、前記相手装置が出力した前記第1のパターン信号を
    検出し中継交換状態にあることを前記相手装置に認識さ
    せる第2のパターン信号を挿入して前記擬似符号化音声
    信号を出力する第2のパターン挿入部と、前記交換機か
    らの音声信号を符号化する音声符号化部と、前記交換機
    からの前記擬似符号化音声信号を元の伝送速度に変換す
    る伝送速度復元部と、前記交換機からの信号に含まれて
    いる前記第1のパターン信号を検出する第1のパターン
    検出部と、前記音声符号化部からの符号化音声信号を符
    号化音声セルに変換して前記回線へ出力するとともに前
    記第1のパターン検出部の検出信号により セル化を停止
    するセル化部と、前記交換機からの信号に含まれている
    前記第2のパターン信号を検出する第2のパターン検出
    部と、前記第2のパターン信号を検出した時に前記第1
    のパターン挿入部から前記第2のパターン挿入部に切り
    換えて前記交換機に接続するとともに、第1のパターン
    信号検出から前記相手装置が前記第2のパターン信号を
    検出するのに必要な時間前記第2のパターン挿入部を交
    換機に接続する第1のスイッチと、前記第2のパターン
    信号の検出時に前記音声符号化部から前記伝送速度復元
    部に切り換えて前記セル化部に接続する第2のスイッチ
    とを備えた音声多段中継装置。
  11. 【請求項11】 相手装置との間で交換機を介して回線
    から入力した音声信号を中継する音声多段中継装置にお
    いて、符号化音声信号を復号し音声信号を出力する音声
    復号部と、前記符号化音声信号をそのまま前記交換機が
    扱える伝送速度に変換して擬似符号化音声信号を出力す
    る擬似音声信号生成部と、前記相手装置に中継を認識さ
    せるための第1のパターン信号を挿入して前記符号化音
    声信号を出力する第1のパターン挿入部と、前記相手装
    置が出力した前記第1のパターン信号を検出し中継交換
    状態にあることを前記相手装置に認識させる第2のパタ
    ーン信号を挿入して前記擬似符号化音声信号を出力する
    第2のパターン挿入部と、前記交換機からの音声信号を
    符号化する音声符号化部と、前記交換機からの前記擬似
    符号化音声信号を元の伝送速度に変換する伝送速度復元
    部と、前記交換機 からの信号に含まれている前記第1の
    パターン信号を検出する第1のパターン検出部と、前記
    交換機からの信号に含まれている前記第2のパターン信
    号を検出する第2のパターン検出部と、前記第1のパタ
    ーン信号の検出時にコンフォートノイズを前記回線側へ
    出力する第1のコンフォートノイズ発生部と、前記第1
    のパターン信号の検出時に第2のパターン挿入部を介し
    て前記交換機へコンフォートノイズを出力させる第2の
    コンフォートノイズ発生部と、前記第1のパターン信号
    又は前記第2のパターン信号のいずれかを検出した時に
    前記第1のパターン挿入部から前記第2のパターン挿入
    部に切り換えて前記交換機に接続する第1のスイッチ
    と、前記第2のパターン信号の検出時に前記音声符号化
    部からの入力信号か前記伝送速度復元部からの入力信号
    かを選択し切り替える第2のスイッチと、を備えた音声
    多段中継装置。
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