JP3077887B2 - 音声中継交換システム - Google Patents

音声中継交換システム

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JP3077887B2
JP3077887B2 JP25300995A JP25300995A JP3077887B2 JP 3077887 B2 JP3077887 B2 JP 3077887B2 JP 25300995 A JP25300995 A JP 25300995A JP 25300995 A JP25300995 A JP 25300995A JP 3077887 B2 JP3077887 B2 JP 3077887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声中継交換シス
テムに関し、特に交換機内の交換処理に用いられる所定
のディジタル音声信号よりも低いビットレートの高能率
符号化音声信号を所定のセルに格納し、非同期転送モー
ドで局間伝送を行うディジタル音声通信網における音声
中継交換システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、セルと呼ばれる固定長パケット
を用いて非同期転送モード(ATM)で局間伝送を行う
ディジタル音声通信網では、伝送効率の点から、ディジ
タル交換機内の交換処理にて用いられているディジタル
音声信号、例えば64KbpsのPCM音声信号を、よ
りビットレートの低い高能率符号化音声信号、例えば1
6KbpsのADPCM(適応差分PCM)音声信号に
変換し、これをセルに格納して伝送するもとなってい
る。
【0003】従来、このようなディジタル送信網で音声
信号を中継する場合、中継回線から受信したセルを分解
して高能率符号化音声信号を生成した後、さらにディジ
タル交換機内で用いられているディジタル音声信号に復
号化して、ディジタル交換機で所望の交換処理を行い、
交換出力されたディジタル音声信号を高能率符号化音声
信号に符号化した後、これをセルに順次格納することに
よりセルを組み立てて任意の中継回線に出力するものと
なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な従来の音声中継交換システムでは、受信したセルを分
解して高能率符号化音声信号を生成した後、ビットレー
トの高いディジタル音声信号に復号化するとともに、交
換出力されたディジタル音声信号をビットレートの低い
高能率符号化音声信号に符号化した後、セルを組み立て
て送信するものとなっていたため、音声信号が交換機で
中継されるごとに、高能率音声の復号化処理および符号
化処理と、セルの分解および組立処理が実施されるもの
となり、音声通話品質が劣化する原因となるとともに、
これら処理に時間を要するため伝搬遅延の原因となって
いた。本発明はこのような課題を解決するためのもので
あり、音声通話品質の劣化および伝搬遅延を低減するこ
とができる音声中継交換システムを提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による音声中継交換システムは、セル
組立分解装置は、中継回線から受信したセルを分解して
高能率符号化音声信号を生成する第1セル分解部と、こ
の高能率符号化音声信号を復号化してディジタル音声信
号を生成する復号化部と、中継回線から受信したセルを
分解して得た高能率符号化音声信号に第1の同期信号を
付加することにより擬似的なディジタル音声信号を生成
する第2セル分解部と、復号化部または第2セル分解部
から出力されたディジタル音声信号のいずれかを選択し
て交換機に入力する第1のセレクタと、交換機から出力
されたディジタル音声信号を符号化して高能率符号化音
声信号を生成する符号化部と、この高能率符号化音声信
号によりセルを組み立てる第1セル組立部と、交換機か
ら出力されたディジタル音声信号を擬似的なディジタル
音声信号と見なし、この信号に格納されている高能率符
号化音声信号を抽出してセルを組み立てる第2セル組立
部と、第1セル組立部または第2セル組立部から出力さ
れるセルのいずれかを選択して中継回線に出力する第2
のセレクタと、中継回線の接続先を検出し、接続先が任
意の加入者端末である場合には、第1および第2のセレ
クタをそれぞれ復号化部側および第1セル組立部側に切
替制御し、接続先が任意の中継回線である場合には、第
1および第2のセレクタをそれぞれ第2セル分解部側お
よび第2セル組立部側に切替制御する切替制御手段を備
えるものである。
【0006】したがって、切替制御手段により、中継回
線の接続先が検出され、接続先が任意の加入者端末であ
る場合には、第1および第2のセレクタがそれぞれ復号
化部側および第1セル組立部側に切替制御され、接続先
が任意の中継回線である場合には、第1および第2のセ
レクタがそれぞれ第2セル分解部側および第2セル組立
部側に切替制御されるものとなり、中継交換接続時には
復号化部における復号化処理および符号化部における符
号化処理がバイパスされる。
【0007】また、切替制御手段は、セル組立分解装置
に設けられ、第1のセレクタから出力されたディジタル
音声信号に所定パターンを有する第2の同期信号を挿入
して交換機に入力する同期挿入部と、交換機から出力さ
れたディジタル音声信号から第2の同期信号が検出され
た場合には中継回線の接続先が中継回線であると判断
し、第2の同期信号が検出されなかった場合には中継回
線の接続先が加入者端末であると判断して、第1および
第2のセレクタを切替制御する同期検出部とを備えるも
のである。したがって、セル組立分解装置に設けられた
同期検出部により、交換機から出力されたディジタル音
声信号から第2の同期信号が検出された場合には中継回
線の接続先が中継回線であると判断され、第2の同期信
号が検出されなかった場合には中継回線の接続先が加入
者端末であると判断され、それぞれ第1および第2のセ
レクタが切替制御される。
【0008】また、切替制御手段は、交換機に設けら
れ、前記中継回線を介して対向する交換機との間でやり
取りされる制御情報から前記中継回線の接続先を判断
し、前記接続先が任意の加入者端末である場合には、第
1および第2のセレクタをそれぞれ復号化部側および第
1セル組立部側に切替制御し、前記接続先が任意の中継
回線である場合には、第1および第2のセレクタをそれ
ぞれ第2セル分解部側および第2セル組立部側に切替制
御する指示を出力する制御部を備えるものである。した
がって、交換機に設けられた制御部により、中継回線を
介して対向する交換機との間でやり取りされる制御情報
から中継回線の接続先が判断され、接続先が任意の加入
者端末である場合には、第1および第2のセレクタをそ
れぞれ復号化部側および第1セル組立部側に切替制御
し、接続先が任意の中継回線である場合には、第1およ
び第2のセレクタをそれぞれ第2セル分解部側および第
2セル組立部側に切替制御する指示が出力される。
【0009】また、切替制御手段は、切替制御手段は、
セル組立分解装置に設けられ、復号化部からのディジタ
ル音声信号に所定パターンを有する第2の同期信号を挿
入して第1のセレクタに出力する同期挿入部と、交換機
から出力されたディジタル音声信号から第2の同期信号
を検出する同期検出部と、中継回線を介して対向する交
換機との間でやり取りされる制御情報から中継回線の接
続先を判断し、接続先が任意の加入者端末である場合に
は、第1および第2のセレクタをそれぞれ復号化部側お
よび第1セル組立部側に切替制御し、接続先が任意の中
継回線である場合には、同期検出部により第2の同期信
号が検出された後、第1および第2のセレクタをそれぞ
れ第2セル分解部側および第2セル組立部側に切替制御
する切替制御部とを備えることを特徴とすを備えるもの
である。したがって、セル組立分解装置に設けられた切
替制御部により、中継回線を介して対向する交換機との
間でやり取りされる制御情報から中継回線の接続先が判
断され、接続先が任意の加入者端末である場合には、第
1および第2のセレクタがそれぞれ復号化部側および第
1セル組立部側に切替制御され、接続先が任意の中継回
線である場合には、同期検出部により第2の同期信号が
検出された後、第1および第2のセレクタがそれぞれ第
2セル分解部側および第2セル組立部側に切替制御され
る。
【0010】さらに、同期挿入部は、ディジタル音声信
号のうち所定間隔のサンプルごとに、そのサンプルの最
下位ビットに第2の同期信号を挿入するようにしたもの
である。したがって、セル組立分解装置に設けられた同
期挿入部により、ディジタル音声信号のうち所定間隔の
サンプルごとに、そのサンプルの最下位ビットに第2の
同期信号が挿入される。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。まず、図1を参照して、本発明の第1の
実施の形態について説明する。図1は本発明の第1の実
施の形態である音声中継交換システムのブロック図であ
り、同図において、11,12は高能率音声符号化/復
号化機能を有し交換機A,Bを接続する中継回線31,
32を収容するセル組立分解装置、20はトランク2
1,22を介してセル組立分解装置11,12を収容す
るとともに、加入者回路25を介して加入者端末(図示
せず)を収容し、これらの間でディジタル音声信号の透
過的な交換処理を行う交換機である。
【0012】セル組立分解装置11,12において、1
は中継回線31,32からのセルS1を分解して、例え
ば16KbpsのADPCM(適応差分PCM)などの
高能率符号化音声信号S2を出力する第1セル分解部、
2は高能率符号化音声信号S2を、例えば64Kbps
のPCM音声信号などのディジタル音声信号S3に逆変
換する復号化部、3はセルS1を分解して得られる32
0ビットの高能率符号化音声信号に960ビット分の第
1の同期信号を付加し、ディジタル音声信号S3と同様
の擬似的なディジタル音声信号S10を出力する第2セ
ル分解部である。
【0013】9aは復号化部2または第2セル分解部3
のいずれか一方からのディジタル音声信号を選択出力す
るセレクタ(SEL:第1のセレクタ)、4はセレクタ
9aにより選択されたディジタル音声信号S4に所定の
ビットパターンからなる第2の同期信号を挿入して交換
機20に入力する同期挿入部である。
【0014】5は交換機20からのディジタル音声信号
S6をADPCM(適応差分PCM)などの16Kbp
s高能率符号化音声信号S7に符号化する符号化部、6
は符号化部5からの16Kbps高能率符号音声信号S
7を320ビットごとにセルS8に組み立てる第1セル
組立部、7は交換機20からのディジタル音声信号およ
び擬似的なディジタル音声信号から第2の同期信号を含
む第1の同期信号を除去し、320ビットごとにセルを
組み立てる第2セル組立部である。
【0015】9bは第1セル組立部6または第2セル組
立部7のいずれか一方からのセルを選択してセルS9と
して中継回線31,32に出力するセレクタ(SEL:
第2のセレクタ)、8は交換機20からのディジタル音
声信号S6から第2の同期信号を検出することによりセ
レクタ9a,9bを切替制御する同期検出部であり、こ
こでは同期挿入部4および同期検出部8により切替制御
手段が構成されている。
【0016】次に、図1を参照して、本発明の第1の実
施の形態の動作を説明する。まず、交換機20により、
セル組立分解装置11を介してトランク21に収容され
ている中継回線31と、加入者回路25に収容されてい
る加入者端末(図示せず)とを接続する場合の動作につ
いて説明する。
【0017】交換機20は、信号受信装置(図示せず)
によりダイヤル信号などの接続情報を受信し、自局内の
加入者端末を収容する加入者回路25と、セル組立分解
装置11を介して中継回線31を収容するトランク21
との通話路26を接続する。これにより、セル組立分解
装置11には、交換機20を介して加入者端末からのデ
ィジタル音声信号S6が入力される。
【0018】ここで、このディジタル音声信号S6は、
中継回線31,32から自装置または他のセル組立分解
装置を介して交換機20に入力された信号ではないこと
から、第2の同期信号が挿入されておらず、同期検出部
8によりこの同期信号は検出されない。したがって、同
期検出部8からの同期信号も検出出力に基づいて、セレ
クタ9aおよび9bにより、初期動作状態と同様にそれ
ぞれ復号化部2側および第1セル組立部6側が選択され
る。
【0019】これにより、交換機20からのディジタル
音声信号S6は、符号化部5により16Kbps高能率
符号化音声信号S7に符号化された後、第1セル組立部
6により320ビットごとにセルS8が組み立てられ、
セレクタ9bを介して中継回線31に出力される。
【0020】一方、中継回線31から受信されたセルS
1は、第1セル分解部1により16Kbps高能率符号
化音声信号S2に分解された後、復号化部2によりディ
ジタル音声信号S3に復号化され、セレクタ9aを介し
て同期挿入部4に入力されて、図2に示すような第2の
同期信号が挿入される。この場合、セレクタ9aからの
ディジタル音声信号S4のうち、6〜40サンプルごと
にPCM符号データの最下位ビット(LSB)の1ビッ
トが所定ビットパターンからなる第2の同期信号にそれ
ぞれ置き換えられる(ビットスチール)。なお、サンプ
ルとは1つの量子化データを示している。
【0021】図2は、同期挿入部4から交換機20に出
力されるディジタル音声信号S5の構成を示しており、
ここでは8サンプルごとに第2の同期信号「Q」が挿入
されている。なお、第2の同期信号が挿入されたディジ
タル音声信号S5は、交換機20を介して加入者端末に
入力され音声信号として出力されるが、第2の同期信号
の挿入頻度が小さく、かつ置き換えるビットをPCM符
号データの最下位ビットとすることにより、音声品質へ
の影響を無視できる程度まで抑制できる。
【0022】次に、交換機20により、セル組立分解装
置11を介してトランク21に収容されている中継回線
31と、セル組立分解部12を介してトランク22に収
容されている中継回線32とを接続する場合の動作につ
いて説明する。
【0023】 交換機20は、信号受信装置(図示せ
ず)によりダイヤル信号などの接続情報を受信し、セル
組立分解部12を介して中継回線32を収容するトラン
ク22と、セル組立分解装置11を介して中継回線31
を収容するトランク21とを通話路27により接続す
。これにより、セル組立分解装置11には、交換機2
0を介してセル組立分解装置12からのディジタル音声
信号S6が入力される
【0024】初期動作状態において、各セル組立分解装
置11,12の同期検出部8により第2の同期信号が検
出されていないことから、それぞれのセレクタ9aは復
号化部2側に切り替えられている。これにより、復号化
部2からのディジタル音声信号S3が選択されて同期挿
入部4に入力され、前述と同様に第2の同期信号が挿入
されて、交換機20に入力される。
【0025】これら信号は、交換機20を透過的に通過
して互いに対向するセル組立分解装置12,11に入力
される。したがって、各同期検出部8は、交換機20か
らのディジタル音声信号から第2の同期信号を検出し、
その切替信号S12に基づいてそれぞれのセレクタ9a
および9bが、第2セル分解部3側および第2セル組立
部7側に切り替えられる。
【0026】ここで、各第2セル分解部3では、中継回
線31,32から受信されたセルS1が分解されて擬似
的なディジタル音声信号S10が生成されるとともに、
図3に示すように、このディジタル音声信号S10が擬
似的なPCM音声信号であることを示す第1の同期信号
が挿入される。この場合、セルS1を分解して得た32
0ビット分の16Kbps高能率符号化音声信号がPC
M符号に復号化されることなく、直接、擬似的な64K
bpsのPCM符号として格納される。
【0027】図3は、第2セル分解部3からセレクタ9
aに出力される擬似的なディジタル音声信号S10の構
成を示しており、ここではサンプル#1〜#44まで
は、各サンプルごとに高能率符号化音声信号7ビットに
対してその最下位ビットとして第1の同期信号「P」が
1ビット付加されて格納されている。また、サンプル#
45に高能率符号化音声信号5ビットに対して第1の同
期信号「P」が3ビット付加されて格納されるととも
に、サンプル#46〜#160には第1の同期信号
「P」が8ビット格納されている。
【0028】この場合、高能率符号化音声信号7ビット
に対してその最下位ビットとして第1の同期信号を1ビ
ット付加することにより、後段の同期挿入部4における
第2の同期信号の挿入による最下位ビットの削除を回避
することができる。したがって、少なくとも第2の同期
信号が挿入される位置に高能率符号化音声信号が格納さ
れなければ、他の格納パターンでも良い。320ビット
の高能率符号化音声信号以降のビットについて、第1の
同期信号が960ビット分が付加され、擬似的なディジ
タル音声信号が生成される。
【0029】このようにして生成された擬似的なディジ
タル音声信号S10は、セレクタ9aを介して同期挿入
部4に入力され、前述と同様に第2の同期信号が挿入さ
れる。したがって、同期挿入部4から交換機20に出力
される擬似的なディジタル音声信号S5には、第1およ
び第2の同期信号の両方が挿入されるものとなり、前述
の図3によれば、サンプル#1,#9・・#153の8
サンプルごとに、それぞれのサンプルの最下位ビット
(LSB)に挿入された第1の同期信号「P」が第2の
同期信号「Q」に置き換えられる(ビットスチール)。
【0030】このようにして生成されたディジタル音声
信号S5は、交換機20を透過的に通過して互いに対向
するセル組立分解装置12,11に、ディジタル音声信
号S6として出力される。ここで、各同期検出部8にて
ディジタル音声信号S6から第2の同期信号が検出され
るため、各セレクタ9a,9bはそれぞれ第2セル分解
部3側および第2セル組立部7側に切り替えられる。
【0031】したがって、交換機20からのディジタル
音声信号S6は、第2のセル組立部7により、図3に示
したように、サンプル#1〜#44に7ビットづつ格納
されているとともにサンプル#45に5ビット格納され
ているそれぞれの高能率符号化音声信号が抽出されて、
320ビットごとに第1の同期信号が除去されたセルS
11に組み立てられ、セレクタ9bを介して中継回線3
2,31に出力される。
【0032】このように、例えば同期挿入部4および同
期検出部8のような切替制御手段を設けて、交換機20
からのディジタル音声信号が中継回線31,32から入
力され交換機20にて中継交換接続された信号であるか
否かを検出し、中継交換接続された信号である場合に
は、第2セル分解部により、中継回線31,32から受
信したセルを分解して得られた高能率符号化音声信号に
第1の同期信号を付加することにより擬似的なディジタ
ル音声信号S10を生成して交換機20に入力し、第2
セル組立部により、交換機20から出力された擬似的な
ディジタル音声信号S6から高能率符号化音声信号のみ
を抽出してセルS11を組み立てて中継回線32,31
に出力するようにしたものである。
【0033】したがって、セル組立分解装置11,12
において、交換機20を介した接続先が交換機に収容さ
れている加入者端末か、あるいは他のセル組立分解装置
を介して収容されている中継回線かが判定され、任意の
中継回線との接続時には、第2セル分解部3および第2
セル組立部7により、復号化部2および符号化部5がバ
イパスされて高能率復号化処理および符号化処理が削除
され、これら処理による通話品質の劣化および処理時間
による伝搬遅延を回避することが可能となる。
【0034】また、切替制御手段として同期挿入部4お
よび同期検出部8を設けて、同期挿入部4により、ディ
ジタル音声信号S5の所定位置に所定ビットパターンか
らなる第2の同期信号を挿入して交換機20に入力し、
同期検出部8により交換機20から出力されたディジタ
ル信号S6の所定位置から第2の同期信号を検出するこ
とにより、中継交換接続された信号であるか否かを判断
するようにしたので、比較的簡単な構成により正確な判
断を行うことができる。
【0035】さらに、同期挿入部4において、ディジタ
ル音声信号S5のうち所定間隔のサンプルごとに、最下
位ビットに第2の同期信号を挿入するようにしたので、
第2の同期信号の挿入頻度が小さく、かつ置き換えるビ
ットがPCM符号の最下位ビットとなり、交換機20を
介した接続先が他のセル組立分解装置ではなく交換機2
0に収容されている加入者端末であった場合でも、音声
品質への影響を無視できる程度まで抑制することができ
る。
【0036】次に、図4を参照して、本発明の第2の実
施の形態について説明する。図4は本発明の第2の実施
の形態による音声中継交換システムのブロック図であ
り、前述の説明(図1)と同じまたは同様部分には同一
符号を付してある。図4において、11は高能率音声符
号化/復号化機能を有し交換機Aからの中継回線31を
収容するセル組立分解装置、20はトランク21を介し
てセル組立分解装置11を収容する交換機であり、前述
(図1)と同様に、交換機20は複数のセル組立分解装
置を収容するとともに、複数の加入者端末(図示せず)
を収容し、これらの間でディジタル音声信号の透過的な
交換処理を行うものとなっている。
【0037】セル組立分解装置11において、9aは復
号化部2または第2セル分解部3のいずれか一方からの
ディジタル音声信号を選択出力するセレクタ(SEL:
第1のセレクタ)、10aは交換機Aからのセル21を
受信し所定の受信制御信号S22を交換機20に入力す
る第3セル分解部、9bは第1セル組立部6または第2
セル組立部7のいずれか一方からのセルを選択して中継
回線31に出力するセレクタ(SEL:第2のセレク
タ)、10bは交換機20から所定の制御信号S23を
受信してセルS24を組み立て交換機Aに送信する第3
セル組立部である。
【0038】また、交換機20において、29はセル組
立分解装置11を介して接続先交換機Aとの間で制御情
報をやり取りすることにより、発呼、着呼または切断な
どの呼設定制御を行う制御部、28aはセル組立分解装
置11の第3セル分解部10aからの受信制御信号S2
2を受信して制御部29に通知する制御信号受信部、1
0bは制御部29からの指示に応じて送信制御信号S2
3を第3セル組立部10bに出力する制御信号送信部、
28cは制御部29からの指示に応じてセレクタ9aお
よび9bを制御する切替信号S27を出力する切替信号
送信部である。
【0039】次に、図4を参照して、第2の実施の形態
の動作について説明する。前述の第1の実施の形態(図
1参照)では、同期挿入部4および同期検出部8のよう
な切替制御手段を設けて、交換機20からのディジタル
音声信号が中継回線31,32から入力され交換機20
にて中継交換接続された信号であるか否かを検出してセ
レクタ9aおよび9bを切替制御するものとなっていた
が、第2の実施の形態では、交換機20の制御部29お
よび切替信号送信部28cによりセレクタ9aおよび9
bを切替制御するものとなっている。
【0040】セル組立分解装置11の第3セル分解部1
0aおよび制御信号受信部28aにより、交換機Aから
ダイヤル信号などの接続情報が受信され、接続先が自局
内の加入者端末を示している場合には、制御部29によ
り、セル組立分解装置11を介して中継回線31を収容
するトランク21と所定の加入者回路との通話路が接続
される。さらに制御部29により切替信号送信部28c
が制御され、セレクタ9aおよび9bに対して初期動作
状態と同様に、それぞれ復号化部2側および第1セル組
立部6側を選択指示する切替信号S27が出力される。
【0041】これにより、中継回線31から受信された
セルS1は、第1セル分解部1により16Kbps高能
率符号化音声信号S2に分解された後、復号化部2によ
りディジタル音声信号S3に復号化され、セレクタ9a
を介して交換機20に入力され、所定の加入者端末に出
力される。また加入者端末から交換機20を介して出力
されたディジタル音声信号S6は、符号化部5により1
6Kbps高能率符号化音声信号S7に符号化された
後、第1セル組立部6により320ビットごとにセルS
8に組み立てられ、セレクタ9bを介して中継回線31
に出力される。
【0042】一方、制御信号受信部28aにより受信さ
れた制御情報による接続先が任意の中継回線を示す場
合、制御部29により切替信号送信部28cが制御さ
れ、セレクタ9aおよび9bに対して、それぞれ第2セ
ル分解部3側および第2セル組立部側7を選択指示する
切替信号S27が出力される。これにより、中継回線3
1から受信されたセルS1は、第2セル分解部3により
320ビットごとに高能率符号化音声信号に分解され、
図5に示すような、960ビット分の第1の同期信号が
付加されてビットレートが変換され、擬似的なディジタ
ル音声信号S25に変換される。
【0043】この場合、図5に示すように、サンプル#
1〜#40には高能率符号化音声信号がそれぞれ8ビッ
トづつ格納されるとともに、それ以降のサンプル#41
〜#160には第1の同期信号がそれぞれ8ビットづつ
格納されるものとなる。この擬似的なディジタル音声信
号S25は、セレクタ9aを介して交換機20に入力さ
れ、透過的な交換処理により接続先のセル組立分解装置
に出力される。
【0044】なお、前述の図2では、後段の同期挿入部
4により第2の同期信号が最下位ビットに挿入されるこ
とから、高能率符号化音声信号を7ビットづつ格納する
ようにしたが、ここでは図4に示すように、後段に同期
挿入部4が存在していないことから、第2の同期信号の
挿入による最下位ビットの欠落が発生せず、どのような
パターンで格納しても良い。
【0045】接続先のセル組立分解装置では、交換機2
0からの擬似的なディジタル音声信号S6が第2セル組
立部7により受信される。ここで、この信号から図5に
示される高能率符号化音声信号が抽出され、320ビッ
トごとにセルS11が組み立てられ、セレクタ9bを介
して中継回線31に出力される。また、制御信号受信部
28aにより受信された制御情報により切断(=通話終
了)が確認された場合には、制御部29により切替信号
送信部28cが制御され、セレクタ9aおよび9bに対
してそれぞれ復号化部2側および第1セル組立部6側を
選択指示する切替信号S27が出力され初期動作状態と
なる。
【0046】このように、中継回線31を介して接続さ
れている交換機Aからの接続情報を、例えば第3セル分
解部10aを介して制御信号受信部28aにより受信
し、交換機20にてその接続先を認識し、接続先が任意
の中継回線である場合には、交換機20からの指示に応
じて、第2セル分解部により、中継回線31から受信し
たセルS1を分解して擬似的なディジタル音声信号S2
5を生成して交換機20に入力し、第2セル組立部によ
り、交換機20から出力された擬似的なディジタル音声
信号S6から高能率符号化音声信号のみを抽出してセル
S11を組み立てて中継回線31に出力するようにした
ものである。
【0047】したがって、任意の中継回線との接続時
(中継交換接続時)には、第2セル分解部3および第2
セル組立部7により、復号化部2および符号化部5がバ
イパスされて高能率復号化処理および符号化処理が削除
され、これら処理による通話品質の劣化および処理時間
による伝搬遅延を回避することが可能となるとともに、
高能率化符号の所定ビットを利用して接続先を判断する
ものと比較して、さらに処理時間を短縮できるととも
に、このビット利用による通話品質への影響を抑止する
ことが可能となる。
【0048】なお、以上の説明において、中継回線31
を介して接続されている交換機Aとの間で接続情報をや
り取りする手段として、第3セル分解部10a、および
第3セル組立部10bをセル組立分解装置11内に設け
て所定のセルを送受信することにより接続情報をやり取
りするようにした場合について説明したが、これに限ら
れるものではなく、セル組立分解装置11とは別個に制
御情報用のセルを送受信する手段を設けても良く、また
セル以外の信号にて制御情報をやり取りするようにして
も良い。
【0049】次に、図6を参照して、本発明の第3の実
施の形態について説明する。図6は本発明の第3の実施
の形態による音声中継交換システムのブロック図であ
り、前述の説明(図1および4)と同じまたは同様部分
には同一符号を付してある。図6において、11は高能
率音声符号化/復号化機能を有し交換機Aからの中継回
線31を収容するセル組立分解装置、20はトランク2
1を介してセル組立分解装置11を収容する交換機であ
り、前述(図1,4)と同様に、交換機20は複数のセ
ル組立分解装置を収容するとともに、複数の加入者端末
(図示せず)を収容し、これらの間でディジタル音声信
号の透過的な交換処理を行うものとなっている。
【0050】セル組立分解装置11において、4は復号
化部2からのディジタル音声信号S3に所定のビットパ
ターンを有する第2の同期信号を挿入し、ディジタル音
声信号S31としてセレクタ9aに出力する同期挿入
部、8は交換機20からのディジタル音声信号S6から
第2の同期信号を検出する同期検出部、9cは第3セル
分解部10aからの受信制御信号S22、制御信号送信
部28bからの送信制御信号S23、および同期検出部
8からの検出出力信号S12に基づいて接続先を判断
し、その結果に応じてセレクタ9a,9bを切替制御す
る切替制御部である。
【0051】次に、図4を参照して、第2の実施の形態
の動作について説明する。前述の第2の実施の形態(図
4参照)では、交換機20の制御部29および切替信号
送信部28cにより切替制御手段を構成して、セレクタ
9aおよび9bを切替制御するものとなっていたが、第
3の実施の形態では、セル組立分解装置11内の切替制
御部9cにて切替制御を行うものとなっている。
【0052】また、初期動作状態時にセレクタ9aによ
り選択される復号化部2側であって、この復号化部2と
セレクタ9aとの間に第2の同期信号を挿入する同期挿
入部4を設けるとともに、交換機20からのディジタル
音声信号6cからこの第2の同期信号を検出することに
より、交換機20内の通話路接続が完了したことを認識
するものとなっている。
【0053】セル組立分解装置11の第3セル分解部1
0aにより交換機AからのセルS21が受信され、ダイ
ヤル信号などの接続情報を示す受信制御信号S22が交
換機20の制御信号受信部28aを介して制御部29に
通知される。ここで、中継回線31の接続先が自局内の
加入者端末を示している場合には、制御部29により、
セル組立分解装置11を介して中継回線31を収容する
トランク21と所定の加入者回路との通話路が接続され
る。
【0054】第3セル分解部10aからの受信制御信号
S22および制御信号送信部28bからの送信制御信号
S23は、切替制御部9cにより常時監視されており、
切替制御部9cにより接続先を含む呼接続状態が認識さ
れている。なお、初期動作状態では、切替制御部9cか
らの切替信号S33により、セレクタ9aおよび9bは
それぞれ同期挿入部4側および第1セル組立部6側を選
択するものとなっている。
【0055】したがって、初期動作状態では同期挿入部
4により第2の同期信号が挿入されたディジタル音声信
号S31がディジタル音声信号S32として交換機20
に入力されるものとなり、交換機20内における通話路
の接続完了に応じて、第2の同期信号が挿入されたディ
ジタル音声信号が交換機20から出力されるものとな
る。なお、この第2の同期信号は、前述(図2参照)の
第2の同期信号と同等の信号であり、例えば、復号化部
2のディジタル音声信号S3のうち、6〜40サンプル
ごとにPCM符号データの最下位ビット(LSB)の1
ビットが所定ビットパターンからなる第2の同期信号に
それぞれ置き換えられる(ビットスチール)。
【0056】ここで、接続先が任意の中継回線である場
合には、交換機20内における通話路の接続完了に応じ
て、対向するセル組立分解装置の同期挿入部4により挿
入された第2の同期信号が同期検出部8により検出され
る。これに応じて切替制御部9cにより通話路の接続完
了が認識され、切替信号S33により、セレクタ9aお
よび9bがそれぞれ第2セル分解部3側および第2セル
組立部7側に切り替えられる。
【0057】したがって、中継回線31から受信された
セルS1は、第2セル分解部3により320ビットごと
に高能率符号化音声信号に分解され、前述の図5に示す
ように、960ビット分の第1の同期信号が付加されて
ビットレートが変換され、擬似的なディジタル音声信号
S25に変換される。さらに、この擬似的なディジタル
音声信号S25は、セレクタ9aを介して交換機20に
入力され、透過的な交換処理により接続先のセル組立分
解装置に出力される。
【0058】接続先のセル組立分解装置では、交換機2
0からの擬似的なディジタル音声信号S6を第2セル組
立部7により受信される。ここで、この信号から図5に
示される高能率符号化音声信号が抽出され、320ビッ
トごとにセルS11が組み立てられ、セレクタ9bを介
して中継回線31に出力される。また、切替制御部9c
により切断(=通話終了)が確認された場合には、セレ
クタ9aおよび9bに対してそれぞれ同期挿入部4側お
よび第1セル組立部6側を選択指示する切替信号S33
が出力される。
【0059】なお、接続先が加入者端末である場合に
は、切替制御部9cによりすでに接続先が加入者端末で
あることが確認されていることから、前述のような第2
の同期信号の検出に基づくセレクタ9a,9bの切替制
御は行われない。また、第2の同期信号が挿入されたデ
ィジタル音声信号S31は、交換機20を介して加入者
端末に入力され音声信号として出力されるが、第2の同
期信号の挿入頻度が小さく、かつ置き換えるビットをP
CM符号の最下位ビットとすることにより、音声品質へ
の影響を無視できる程度まで抑制できる。
【0060】このように、セル組立分解装置11に切替
制御部9cを設けて、交換機間でやり取りされる接続情
報に基づいて接続先を含む呼接続状況を認識するととも
に、復号化部2からのディジタル音声信号S3に第2の
同期信号を挿入する同期挿入部4と交換機20からのデ
ィジタル音声信号S6から第2の同期信号を検出する同
期検出部8を設けて、第2の同期信号の検出が確認され
た後、第2セル分解部にて第1の同期信号を付加するこ
とにより擬似的なディジタル音声信号S25を生成して
交換機20に出力し、第2セル組立部により、交換機2
0から入力された擬似的なディジタル音声信号S6から
高能率符号化音声信号のみを抽出してセルS11を組み
立てて中継回線31に出力するようにしたものである。
【0061】したがって、任意の中継回線との接続時
(中継交換接続時)には、第2セル分解部3および第2
セル組立部7により、復号化部2および符号化部5がバ
イパスされて高能率復号化処理および符号化処理が削除
され、これら処理による通話品質の劣化および処理時間
による伝搬遅延を回避することが可能となるとともに、
切替制御手段として、ここでは切替制御部9cをそれぞ
れのセル組立分解装置11に設けたので、交換機20の
制御部29による処理負担を軽減でき、さらに第2の同
期信号により交換機20における通話路の接続完了を確
認するようにしたので、確実な切替制御を実現すること
が可能となる。
【0062】なお、以上の説明において、中継回線31
を介して接続されている交換機Aからの接続情報を受信
する手段として、第3セル分解部10a、および第3セ
ル組立部10bをセル組立分解装置11内に設けて所定
のセルを送受信することにより接続情報をやり取りする
ようにした場合について説明したが、これに限られるも
のではなく、セル以外の信号にて制御情報をやり取りす
るとともに、その制御情報に基づいて切替制御部9cに
て接続先を含む呼制御状況を認識するようにしても良
い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、中継回
線から受信したセルを分解して得た高能率符号化音声信
号に第1の同期信号を付加することにより擬似的なディ
ジタル音声信号を生成する第2セル分解部と、交換機か
ら出力されたディジタル音声信号を擬似的なディジタル
音声信号と見なし、この信号に格納されている高能率符
号化音声信号を抽出してセルを組み立てる第2セル組立
部とを設けて、中継回線の接続先が任意の中継回線であ
る場合には、切替制御手段により、第1および第2のセ
レクタをそれぞれ第2セル分解部側および第2セル組立
部側に切替制御するようにしたので、中継回線の接続先
が任意の中継回線である場合には、第2セル分解部およ
び第2セル組立部により、復号化部および符号化部がバ
イパスされて高能率復号化処理および符号化処理がそれ
ぞれ削除され、これら処理による通話品質の劣化および
処理時間による伝搬遅延を回避することが可能となる。
【0064】また、切替制御手段として同期挿入部およ
び同期検出部を設けて、同期挿入部により、ディジタル
音声信号の所定位置に所定ビットパターンからなる第2
の同期信号を挿入して交換機に出力し、交換機からのデ
ィジタル音声信号の所定位置から同期検出部により第2
の同期信号を検出することにより、中継交換接続された
信号であるか否かを判断するようにしたので、交換機側
に特別な構成を追加することなく、比較的簡単な構成に
より中継回線の接続先を正確に判断することができる。
【0065】また、交換機の制御部により、中継回線を
介して対向する交換機からの接続情報に基づいて中継回
線の接続先を認識し、接続先が任意の中継回線である場
合には、制御部からの切替信号に応じて、セル組立分解
装置の第1および第2のセレクタをそれぞれ第2セル分
解部側および第2セル組立部側に切替制御するようにし
たので、高能率化符号の所定ビットを利用して接続先を
判断するようにした場合と比較して、さらに処理時間を
短縮できるとともに、このビット利用による通話品質へ
の影響を抑止することか可能となる。
【0066】また、セル組立分解装置に切替制御部を設
けて、交換機間でやり取りされる接続情報に基づいて接
続先を含む呼接続状況を認識するとともに、復号化部か
らのディジタル音声信号に第2の同期信号を挿入する同
期挿入部と、交換機からのディジタル音声信号から第2
の同期信号を検出する同期検出部を設けて、中継回線の
接続先が任意の中継回線である場合には、同期検出部に
より第2の同期信号の検出が確認された後、切替制御部
により第1および第2のセレクタをそれぞれ第2セル分
解部側および第2セル組立部側に切替制御するようにし
たので、交換機の制御部により各セレクタを切替制御す
るようにした場合と比較して交換機制御部よる処理負担
を軽減でき、さらに第2の同期信号により交換機20に
おける通話路の接続完了を確認するようにしたので、確
実な切替制御を実現することが可能となる。
【0067】さらに、同期挿入部において、ディジタル
音声信号のうち所定間隔のサンプルごとに、その最下位
ビットに第2の同期信号を挿入するようにしたので、第
2の同期信号の挿入頻度が小さく、かつ置き換えるビッ
トがPCM符号の最下位ビットとなり、交換機を介した
接続先が交換機に収容されている加入者端末であった場
合でも、音声品質への影響を無視できる程度まで抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による音声中継交換シ
ステムのブロック図である。
【図2】 ディジタル音声信号に挿入された第2の同期
信号を示す説明図である。
【図3】 ディジタル音声信号に挿入された第1の同期
信号を示す説明図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態による音声中継交
換システムのブロック図である。
【図5】 ディジタル音声信号に挿入された他の第1の
同期信号を示す説明図である。
【図6】 本発明の第3の実施の形態による音声中継交
換システムのブロック図である。
【符号の説明】
11,12…セル組立分解装置、1…第1セル分解部、
2…復号化部、3…第2セル分解部、4…同期挿入部、
5…符号化部、6…第1セル組立部、7…第2セル組立
部、8…同期検出部、9a,9b…セレクタ、9c…切
替制御部、10a…第3セル分解部、10b…第3セル
組立部、20…交換機、21,22…トランク、25…
加入者回路、26,27…通話路、28a…制御信号受
信部、28b…制御信号送信部、28c…切替信号送信
部、29…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 12/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換機内での交換処理に用いられる所定
    のディジタル音声信号とこのディジタル音声信号よりも
    低いビットレートの高能率符号化音声信号を格納する所
    定のセルとを相互に変換する複数のセル組立分解装置
    と、これらセル組立分解装置を介して局間を接続する中
    継回線を収容することによりセルを用いた非同期転送モ
    ードにて音声信号を局間伝送するとともに、収容する任
    意の中継回線または加入者端末との交換接続を行う交換
    機とから構成される音声中継交換システムにおいて、 セル組立分解装置は、 中継回線から受信したセルを分解して高能率符号化音声
    信号を生成する第1セル分解部と、 この高能率符号化音声信号を復号化してディジタル音声
    信号を生成する復号化部と、 中継回線から受信したセルを分解して得た高能率符号化
    音声信号に第1の同期信号を付加することにより擬似的
    なディジタル音声信号を生成する第2セル分解部と、 復号化部または第2セル分解部から出力されたディジタ
    ル音声信号のいずれかを選択して交換機に入力する第1
    のセレクタと、 交換機から出力されたディジタル音声信号を符号化して
    高能率符号化音声信号を生成する符号化部と、 この高能率符号化音声信号によりセルを組み立てる第1
    セル組立部と、 交換機から出力されたディジタル音声信号を前記擬似的
    なディジタル音声信号と見なし、この信号に格納されて
    いる高能率符号化音声信号を抽出してセルを組み立てる
    第2セル組立部と、 第1セル組立部または第2セル組立部から出力されるセ
    ルのいずれかを選択して前記中継回線に出力する第2の
    セレクタと、 前記中継回線の接続先を検出し、前記接続先が任意の加
    入者端末である場合には、第1および第2のセレクタを
    それぞれ復号化部側および第1セル組立部側に切替制御
    し、前記接続先が任意の中継回線である場合には、第1
    および第2のセレクタをそれぞれ第2セル分解部側およ
    び第2セル組立部側に切替制御する切替制御手段を備え
    ることを特徴とする音声中継交換システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の音声中継交換システムに
    おいて、 切替制御手段は、 セル組立分解装置に設けられ、 第1のセレクタから出力されたディジタル音声信号に所
    定パターンを有する第2の同期信号を挿入して交換機に
    入力する同期挿入部と、 交換機から出力されたディジタル音声信号から第2の同
    期信号が検出された場合には前記中継回線の接続先が中
    継回線であると判断し、第2の同期信号が検出されなか
    った場合には前記中継回線の接続先が加入者端末である
    と判断して、第1および第2のセレクタを切替制御する
    同期検出部とを備えることを特徴とする音声中継交換シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の音声中継交換システムに
    おいて、 切替制御手段は、 交換機に設けられ、 前記中継回線を介して対向する交換機との間でやり取り
    される制御情報から前記中継回線の接続先を判断し、前
    記接続先が任意の加入者端末である場合には、第1およ
    び第2のセレクタをそれぞれ復号化部側および第1セル
    組立部側に切替制御し、前記接続先が任意の中継回線で
    ある場合には、第1および第2のセレクタをそれぞれ第
    2セル分解部側および第2セル組立部側に切替制御する
    指示を出力する制御部を備えることを特徴とする音声中
    継交換システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の音声中継交換システムに
    おいて、 切替制御手段は、 セル組立分解装置に設けられ、 復号化部からのディジタル音声信号に所定パターンを有
    する第2の同期信号を挿入して第1のセレクタに出力す
    る同期挿入部と、 交換機から出力されたディジタル音声信号から第2の同
    期信号を検出する同期検出部と、 前記中継回線を介して対向する交換機との間でやり取り
    される制御情報から前記中継回線の接続先を判断し、前
    記接続先が任意の加入者端末である場合には、第1およ
    び第2のセレクタをそれぞれ復号化部側および第1セル
    組立部側に切替制御し、前記接続先が任意の中継回線で
    ある場合には、同期検出部により第2の同期信号が検出
    された後、第1および第2のセレクタをそれぞれ第2セ
    ル分解部側および第2セル組立部側に切替制御し、通話
    終了を確認した場合には、第1および第2のセレクタを
    それぞれ同期挿入部側および第1セル組立部側に切替制
    する切替制御部とを備えることを特徴とする音声中継
    交換システム。
  5. 【請求項5】 請求項2または4記載の音声中継交換シ
    ステムにおいて、 同期挿入部は、 ディジタル音声信号のうち所定間隔のサンプルごとに、
    そのサンプルの最下位ビットに第2の同期信号を挿入す
    るようにしたことを特徴とする音声中継交換システム。
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