JP3173957B2 - 非円形真空二重容器及びその製造方法 - Google Patents

非円形真空二重容器及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非円形真空二重容器及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、横断面が楕円、長円、矩形等の円
形以外の形状を有する非円形真空二重容器が種々提案さ
れている。例えば、特公昭62−243516号公報、
特公昭62−295625号公報の金属製魔法瓶は、円
筒状の胴部と有底筒状の底部をそれらの側壁部で突き合
わせて溶接して容器を形成し、該容器を液圧バルジ成形
で非円形に成形して内瓶とする一方、プレス等で断面非
円形に成形した外瓶胴部の口部を前記内瓶の口部と溶接
し、また当該外瓶胴部の下端部に設けたフランジと、プ
レス等で断面非円形に成形した外瓶底部の上端部のフラ
ンジとを突き合わせて溶接して外瓶を形成するものであ
る。
【0003】また、実公平2−2268号公報の金属製
魔法瓶は、プレス等によって断面非円形に形成した内瓶
及び外瓶用の上部部材の下端部と下部部材の上端部にそ
れぞれ外方に突出する段部を形成しておき、まず内瓶用
上部部材と下部部材の段部を突き合わせて溶接して内容
器を形成し、外瓶用の上部部材の口部を前記内容器の口
部と接合した後、当該外瓶用上部部材の下端部のフラン
ジと外瓶用下部部材の上端部のフランジとを突き合わせ
て溶接して外瓶を形成するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者で
は、内容器の胴部と底部をそれらの側壁部で突き合わせ
て溶接するため高精度が要求されるうえ、内容器の液圧
バルジ成形により溶接部が変形して破損しやすい。ま
た、外瓶のフランジが外方に突出するため、コンパクト
性に欠ける。後者においても、外瓶の段部が外方に突出
するため、同様の問題がある。本発明はかかる問題点に
鑑みてなされたもので、高精度が要求されずに製造が容
易な非円形真空二重容器及びその製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段として、本発明に係る非円形真空二重容器
は、少なくとも胴部を楕円形とした円筒体の下端部に前
記胴部と同一形状の楕円形の底板を差し込んで溶接した
内容器と、該内容器の外側に所定空間を隔てて設けら
れ、少なくとも胴部を楕円形とした外筒体の口部を前記
内容器の口部と溶接するとともに、前記外筒体の下端部
に前記胴部と同一形状の楕円形の底板を差し込んで溶接
した外容器とからなり、前記内容器と外容器の胴部の間
の長径方向の隙間を短径方向よりも大きくするととも
に、前記内容器と外容器の間の空間を真空にしたもので
ある。
【0006】前記課題を解決するための第2の手段とし
て、本発明に係る非円形真空二重容器は、少なくとも胴
部を楕円形とした内容器と、該内容器の外側に所定空間
を隔てて設けられ、少なくとも胴部を楕円形とし、口部
を前記内容器の口部と溶接した外容器とからなり、前記
内容器と外容器の胴部の間の長径方向の隙間を短径方向
よりも大きくするとともに、前記内容器と外容器の間の
空間を真空にしたものである。
【0007】前記課題を解決するための第3の手段とし
て、本発明に係る非円形真空二重容器の製造方法は、内
筒体の少なくとも胴部を楕円形に成形し、該内筒体の下
端部に前記胴部と同一形状の楕円形の底板を差し込んで
溶接して内容器を形成する一方、外筒体の少なくとも胴
部を楕円形に成形し、該外筒体と前記内容器の胴部の間
の長径方向の隙間を短径方向よりも大きくなるように、
前記外筒体を前記内容器の外側に所定間隔を隔てて外挿
して、該外筒体の口部を前記内容器の口部と溶接し、前
記外筒体の下端部に前記胴部と同一形状の楕円形の底板
を差し込んで溶接して外容器と内容器を一体に形成した
後、前記内容器と外容器の間の空間を真空封止するもの
である。
【0008】
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1及び図2は、本発明に係る非円形真空二重
容器を示す。この容器は、ステンレス鋼製で、内容器1
と外容器2から構成されている。
【0010】内容器1は、断面が楕円形の胴部3の上端
部に当該該胴部3より細口の円形口部4を有する内筒体
5と、該内筒体5の下端部内側に差し込んで溶接された
底板6とからなっている。この内容器1の口部4の内側
奥方の内周面には、内方に突出する喉部7が形成されて
いる。
【0011】外容器2は、断面が前記内容器1の内筒体
5よりも大きい楕円形の胴部8の上端部に当該胴部8よ
りも細口の円形口部9を有する外筒体10と、該外筒体
10の下端部内側に差し込んで溶接された底板11とか
らなっている。
【0012】この外容器2は、前記内容器1の外側に所
定空間を隔てて外挿され、その口部9は前記内容器1の
口部4と溶接されている。そして、内容器1と外容器2
の間の空間は、真空状態に排気処理されて封止されてい
る。外容器2の口部9の外周面には、ねじ部12が形成
され、さらにこのねじ部12の下方の外周面には凸部1
3が形成されている。なお、14は真空排気処理時に排
気管として使用された後、封じ切られたチップ管であ
る。このチップ管14を覆って保護するために、底カバ
ー15が取り付けられている。
【0013】外容器2の長径方向の寸法Wは、図3に示
すように、紙バッグや鞄の短手方向(厚さ方向)の寸法
が一般に110〜125cm、特に115cmが多いこ
とに鑑み、110cmとしてある。このため、この容器
を例えば紙バッグに入れるときに容器の長径方向を紙バ
ッグの短手方向に向ければ、その方向にきっちりと収ま
るので、内部のスペースを有効に活用することができ
る。
【0014】前記内容器1と外容器2のそれぞれの胴部
3,8の間の隙間は、図3に示すように、長径方向の隙
間S1が、短い方向の隙間S2よりも大きくなっている。
このため、内容器1が外容器2内で回転方向にずれて取
り付けられたとしても、内容器1の外周面にある点Pが
半径Rの線上を移動して外容器2の内周面上の点Qに接
触することはない。
【0015】この真空二重容器の口部4,9には、図4
に示すように、中栓16および蓋17が装着されるよう
になっている。中栓16は、断面が円形であり、口部4
の内側に挿入してねじ部12にねじ込むと、外周に設け
たパッキン18が喉部7に当接してシールされるように
なっている。蓋17は、断面が楕円形で、中栓16を覆
うようにして被せて凸部13に嵌合するようになってい
る。なお、真空二重容器の口部4,9は、必ずしも円形
とする必要はなく、楕円形等としてもよい。この場合、
中栓16は部分的なねじ嵌合等、任意の係止構造とすれ
ばよい。
【0016】図5は、前記内容器1又は外容器2の内外
筒体5,10の内外胴部3,8の下端部と底板6,11
との溶接構造のいくつかの例を示す。図5(イ)では、
内外胴部3,8の下端部を約肉厚分だけ外方に拡げるこ
とにより拡径部21と段部22が形成されている。この
構造では、底板6,11を内外胴部3,8の拡径部21
に差し込んだときに段部22で底板6,11の位置が規
制されるので、底板6,11を位置決めする必要がな
く、作業が簡単である。また、この構造では、矢印Aの
方向に溶接トーチを向けて、底板6,11の外周端面と
拡径部21の内周側面を溶接する。このとき、段部22
の存在によって破線で示すように底板の肉厚以上の溶け
込みを確保することができる。
【0017】図5(ロ)では、底板6,11の外周縁部
を下方に縁曲げすることにより折曲部23が形成されて
いる。この構造では、底板6,11を内外胴部3,8の
下端部に差し込んで、矢印Bの方向に溶接トーチを向け
て、底板6,11の外周端面と内外胴部3,8の内周端
面を溶接する。このとき、折曲部23によって、破線で
示すように十分な溶け込み量を確保することができる。
なお、この溶接構造は外胴部8を溶接用に外側に突出す
る加工が不要であり、加工が簡単であるとともに、溶接
部が外胴部8の外側に殆ど突出しないので、コンパクト
になる利点がある。
【0018】図5(ハ)では、底板6,11の外周縁を
上方に縁曲げすることにより折曲部24が形成され、内
外胴部3,8の下端部を外方に縁曲げすることによって
フランジ部25が形成されている。そして、この構造で
は、底板6,11の折曲部24を内外胴部3,8のフラ
ンジ部25の外側に嵌合し、矢印Cの方向に溶接トーチ
を向けて底板6,11の折曲部24の内周面と内外胴部
3,8のフランジ部25の外周端面を接合する。このと
き、破線で示すように肉厚以上の十分な溶け込みを確保
することができる。前記いずれの構造においても、底板
6,11や内外胴部3,8の肉厚以上の溶け込み量を確
保することができるので、トーチによる溶け落ちや貫通
がなく、完全で良好な溶接が行える。
【0019】図6は、本発明にかかる非円形真空二重容
器の製造工程を示す。円筒パイプ5′より円形の口部4
と楕円形の胴部3をプレス等の任意の方法により成形し
て内筒体5を形成した後、胴部3の下端部に前述のよう
にして底板6を溶接して内容器1を形成する。一方、円
筒パイプ10′より円形の口部9と楕円形の胴部8をプ
レス等の任意の方法により成形して外筒体10を形成す
る。そして、内容器1の外側に外筒体10を外挿して、
内容器1の口部4と外筒体10の口部9を溶接し、外筒
体10の胴部8の下端部に、チップ管14を取り付けた
底板11を前述の方法によって溶接して外容器2を形成
する。次に、内容器1と外容器2の間の空間を、従来公
知の方法で真空に排気処理してチップ管14を封止す
る。そして、外容器2の底に、チップ管14を覆うよう
にして底カバー15を取り付ける。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1及び3の発明によれば、容器をその長径方向が袋やバ
ッグの短手方向に向くように入れた場合に収納スペース
が大きくなるので、スペースを有効に活用することがで
きる。また、内胴と外胴の間の長径方向の隙間が短径方
向よりも大きいので、製造時に内容器が回転方向にずれ
ても外容器と接触するのが回避され、この結果内容器の
外容器への回転方向の取付精度がさほど要求されず、製
造が容易になる。
【0021】
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る非円形真空二重容器の長径方向
の半断面図正面図である。
【図2】 本発明に係る非円形真空二重容器の短径方向
の半断面図正面図である。
【図3】 図1のI−I線断面図である。
【図4】 本発明に係る非円形真空二重容器の口部に中
栓及び蓋を装着した場合の断面図である。
【図5】 内容器又は外容器の下端部と底板との溶接構
造を示す断面図である。
【図6】 本発明に係る非円形真空二重容器の製造工程
を示す図である。
【符号の説明】
1…内容器、2…外容器、3,8…胴部、4,9…口
部、5,10…内,外筒体、6,11…底板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−6056(JP,A) 特開 昭62−295625(JP,A) 実開 昭61−61936(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 41/02 102

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも胴部を楕円形とした円筒体の
    下端部に前記胴部と同一形状の楕円形の底板を差し込ん
    で溶接した内容器と、該内容器の外側に所定空間を隔て
    て設けられ、少なくとも胴部を楕円形とした外筒体の口
    部を前記内容器の口部と溶接するとともに、前記外筒体
    の下端部に前記胴部と同一形状の楕円形の底板を差し込
    んで溶接した外容器とからなり、前記内容器と外容器の
    胴部の間の長径方向の隙間を短径方向よりも大きくする
    とともに、前記内容器と外容器の間の空間を真空にして
    なることを特徴とする非円形真空二重容器。
  2. 【請求項2】 少なくとも胴部を楕円形とした内容器
    と、該内容器の外側に所定空間を隔てて設けられ、少な
    くとも胴部を楕円形とし、口部を前記内容器の口部と溶
    接した外容器とからなり、前記内容器と外容器の胴部の
    間の長径方向の隙間を短径方向よりも大きくするととも
    に、前記内容器と外容器の間の空間を真空にしてなるこ
    とを特徴とする非円形真空二重容器。
  3. 【請求項3】 内筒体の少なくとも胴部を楕円形に成形
    し、該内筒体の下端部に前記胴部と同一形状の楕円形の
    底板を差し込んで溶接して内容器を形成する一方、外筒
    体の少なくとも胴部を楕円形に成形し、該外筒体と前記
    内容器の胴部の間の長径方向の隙間を短径方向よりも大
    きくなるように、前記外筒体を前記内容器の外側に所定
    間隔を隔てて外挿して、該外筒体の口部を前記内容器の
    口部と溶接し、前記外筒体の下端部に前記胴部と同一形
    状の楕円形の底板を差し込んで溶接して外容器と内容器
    を一体に形成した後、前記内容器と外容器の間の空間を
    真空封止することを特徴とする非円形真空二重容器の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108421684A (zh) * 2018-02-28 2018-08-21 周雪松 搪瓷保温容器的制作工艺

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CN108421684A (zh) * 2018-02-28 2018-08-21 周雪松 搪瓷保温容器的制作工艺

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