JP3173869U - 水門開閉装置 - Google Patents

水門開閉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3173869U
JP3173869U JP2011007356U JP2011007356U JP3173869U JP 3173869 U JP3173869 U JP 3173869U JP 2011007356 U JP2011007356 U JP 2011007356U JP 2011007356 U JP2011007356 U JP 2011007356U JP 3173869 U JP3173869 U JP 3173869U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
planetary gear
shaft
power transmission
transmission member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2011007356U
Other languages
English (en)
Inventor
勝義 高畑
丈弘 稲摩
隆司 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokoku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Hokoku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokoku Kogyo Co Ltd filed Critical Hokoku Kogyo Co Ltd
Priority to JP2011007356U priority Critical patent/JP3173869U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3173869U publication Critical patent/JP3173869U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Barrages (AREA)

Abstract

【課題】装置本体をコンパクトにして、そのコストを削減できる水門開閉装置を提供する。
【解決手段】本水門開閉装置1aは、電動機9からの駆動軸83に連結される第1遊星歯車5と、該第1遊星歯車5に連結される第2遊星歯車6と、該第2遊星歯車6の第2リングギヤに連結されるウォームギヤ37と、該ウォームギヤ37に連結される手動ハンドル8と、第2遊星歯車6の各第2プラネタリギヤに連結され扉体を昇降させる第3回転軸20cとを備え、電動機9からの駆動軸83と第1遊星歯車5の第1リングギヤ(動力伝達部材)とは、ハイポイドギヤによって連結されているので、装置本体をコンパクト化することができ、そのコストを削減することができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、扉体を昇降させて水門を開閉する水門開閉装置に関するものである。
従来から、扉体を昇降させて水門を開閉する水門開閉装置が種々提案されている。
例えば、電動機の動力伝達経路にセルフロックと減速を兼ねてウォームギヤを備えた水門用開閉装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、電動機の動力伝達経路にネジブレーキ機構を用いた機械式セルフロック装置を備えた水門開閉装置が提案されている(特許文献2参照)。
特公昭59−43606号公報 登録実用新案第3028234号公報
しかしながら、特許文献1に係る水門用開閉装置では、ウォームギヤは機械効率が悪いために、電動機の出力を大きくする必要があり、電動機の要求仕様が高くコストアップの原因となる。
また、特許文献2に係る水門開閉装置では、ネジブレーキ機構であれば機械効率が向上するために電動機の出力を小さくすることが可能であるが、減速するための構成部材、例えば平歯車、軸及び軸受等を多数備える必要があり、コンパクトに構成することができず、コスト削減に繋がらない。
そして、本考案は、装置本体をコンパクトにして、そのコストを削減できる水門開閉装置を提供することを目的とする。
本考案は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した考案は、水門を開閉する扉体を昇降させる水門開閉装置であって、電動機からの駆動軸に連結される動力伝達部材と、該動力伝達部材に連結される遊星歯車と、該遊星歯車に連結されるウォームギヤと、該ウォームギヤに連結される手動ハンドルと、前記遊星歯車に連結され前記扉体を昇降させる回転軸と、を備え、前記電動機からの駆動軸と前記動力伝達部材とは、前記駆動軸に設けたまがりばかさ歯車と、前記動力伝達部材に設けた円板状まがりばかさ歯車とが、それぞれの軸心が交差しないように噛み合って連結されることを特徴とするものである。
請求項1の考案では、電動機からの駆動軸と動力伝達部材とは、駆動軸に設けたまがりばかさ歯車と、動力伝達部材に設けた円板状まがりばかさ歯車とがそれぞれの軸心が交差しないように噛み合う、一般にハイポイドギヤ(登録商標)により連結されており、該ハイポイドギヤは減速比1/40を越える高減速が可能であるので、減速のための多数の構成部材を備える必要がなく装置本体をコンパクトにすることができ、ひいてはコストを削減することができる。しかも、ハイポイドギヤはウォームギヤよりも機械効率が良くセルフロックが可能になるので、電動機の要求仕様を低く抑えることができる。
また、遊星歯車はウォームギヤにより手動ハンドルと連結されているので、扉体を上昇させる際、電動操作と手動操作との切り替え操作及びその構造が不要となるため、効果的である。
請求項2に記載した考案は、請求項1に記載した考案において、前記動力伝達部材は、前記遊星歯車とは別に備えた遊星歯車のリングギヤであることを特徴とするものである。
請求項3に記載した考案は、請求項1または2に記載した考案において、前記遊星歯車はそのサンギヤが前記動力伝達部材に連結され、また、そのリングギヤが前記ウォームギヤに連結され、さらに、その各プラネタリギヤが前記回転軸に連結されることを特徴とするものである。
請求項2及び3の考案では、電動機からの駆動軸を回転させると、その回転駆動がハイポイドギヤにより高減速されると共に回転トルクが大幅に増加されて第1遊星歯車に伝達される。続いて、その回転駆動が第1遊星歯車のリングギヤ及び各プラネタリギヤ(サンギヤが例えば電磁ブレーキにより固定)を経て第2遊星歯車に伝達され、また、その回転駆動が第2遊星歯車のサンギヤ及び各プラネタリギヤ(リングギヤがウォームギヤにより固定)を経て最終的に回転軸に伝達されて扉体が上昇する。
また、扉体を手動で上昇させるには、第1遊星歯車のサンギヤを例えば電磁ブレーキにより拘束保持した状態として、手動ハンドルを回転させれば、その回転駆動がウォームギヤから第2遊星歯車のリングギヤ及び各プラネタリギヤを経て回転軸に伝達されて扉体が上昇する。
本考案の水門開閉装置は、特に、電動機からの駆動軸と動力伝達部材とがハイポイドギヤにより連結されているので、減速のための構成部材を多数備える必要がなく装置本体をコンパクトにすることができ、ひいてはコストを削減することができる。
図1は、本考案の第1実施形態に係るラック式水門開閉装置の断面図である。 図2は、図1のA部拡大図である。 図3は、図1のB−B線に沿う断面図である。 図4は、本考案の第2実施形態に係るラック式水門開閉装置の断面図である。 図5は、本考案の実施形態に係るワイヤロープ式水門開閉装置の断面図である。 図6は、本考案の実施形態に係るチェーン式水門開閉装置の断面図である。
以下、本考案を実施するための形態を図1〜図6に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、便宜上、図の左方を一方として、右方を他方として説明する。
本考案の第1及び第2実施形態に係る水門開閉装置1a、1bは、図1及び図4に示すように、扉体(図示略)に連結されるラック棒2を昇降させて扉体を昇降させるラック式が採用されている。
まず、本考案の第1実施形態に係る水門開閉装置1aを図1〜図3に基づいて説明する。
本水門開閉装置1aは、図1に示すように、電動機9と、該電動機9に連結される第1遊星歯車5と、第1遊星歯車5と連結される第2遊星歯車6と、第1遊星歯車5と連結される遠心ブレーキ10と、第1遊星歯車5と連結される乾式無励磁作動電磁ブレーキ11と、該第2遊星歯車6と連結される手動ハンドル8と、第2遊星歯車6に連結され、扉体に連結されるラック棒2に噛み合い連結したピン歯車3と、該ピン歯車3、第1及び第2遊星歯車5、6等を収容して、手動ハンドル8、電動機9、遠心ブレーキ10及び乾式無励磁作動電磁ブレーキ11をユニット化するハウジング14とを備えている。
図1に示すように、ラック棒2は第1ハウジング14a内を上下動自在に配置される。ラック棒2には、第3回転軸20cの一端に固定されたピン歯車3が噛み合っている。第3回転軸20cは、各軸受21、21を介して第1ハウジング14aに回転自在に支持される。第3回転軸20cの他端に平歯車25が固定される。該平歯車25に小歯車26が噛み合っている。第2回転軸20bの一端にこの小歯車26が固定され、該第2回転軸20bは第3ハウジング14c内を延び、軸受21を介して第3ハウジング14cに回転自在に支持される。なお、軸受21の一端側にはダストシール22が配置される。
図1及び図2に示すように、第2回転軸20bの他端に第2遊星歯車6が連結される。詳しくは、図2に示すように、第2回転軸20bの他端に第2キャリア30が一体的に設けられる。第2キャリア30は、円筒部30aと該円筒部30aの他端に一体的に設けられる円板状部30bとから構成される。第2キャリア30の円筒部30aが軸受21を介して第3ハウジング14cに回転自在に支持される。第2キャリア30の円板状部30bの他端面には凹部30cが形成される。第2キャリア30の円板状部30bの凹部30cの周りには、周方向に間隔を置いて複数のピン部材31が他方に向かって延びている。各ピン部材31に第2プラネタリギヤ32が各軸受21、21を介して回転自在にそれぞれ支持される。各第2プラネタリギヤ32はその外方に位置する第2リングギヤ33と噛み合い、その内方に位置する第2サンギヤ34と噛み合っている。
図1〜図3に示すように、第3ハウジング14cの外方(図1の下方)には手動ハンドル8が備えられている。手動ハンドル8に連結されるハンドル側軸36が第3ハウジング14c内に向かって延びている。該ハンドル側軸36は第3ハウジング14cに複数の軸受21、21(図3では4個)を介して回転自在に支持されている。そして、第2遊星歯車6の第2リングギヤ33と手動ハンドル8のハンドル側軸36とが、第3ハウジング14c内においてウォームギヤ37、38により連結される。詳しくは、第2遊星歯車6の第2リングギヤ33にウォームホイール37が一体的に固定される。一方、ハンドル側軸36にウォーム38が一体的に固定される。そして、第2遊星歯車6の第2リングギヤ33のウォームホイール37と、手動ハンドル8のハンドル側軸36のウォーム38とが噛み合っている。この結果、手動ハンドル8からの回転駆動はハンドル側軸36のウォーム38からウォームホイール37を介して第2遊星歯車6の第2リングギヤ33に伝達される。しかしながら、第2遊星歯車6の第2リングギヤ33からの回転駆動はハンドル側軸36のウォーム38には伝達されない。要するに、手動ハンドル8を回転させない限り、第2遊星歯車6の第2リングギヤ33は回転されないようになっている(セルフロック機能)。
図2に示すように、第2遊星歯車6の第2サンギヤ34の一端からは被支持軸39が延びている。該被支持軸39は、第2キャリア30の円板状部30bに設けた凹部30cに軸受21を介して回転自在に支持される。一方、第2サンギヤ34の他端からは第1回転軸20aが他方に向かって延びている。第1回転軸20aはウォームホイール37の貫通孔40内及び後述する円板状まがりばかさ歯車75の貫通孔41内をそれぞれ挿通して、該各貫通孔40、41の内壁面に各軸受21、21を介して回転自在に支持される。第1回転軸20aの先端に第1遊星歯車5が連結される。詳しくは、第1回転軸20aの先端には円板状の第1キャリア45が一体的に設けられる。該第1キャリア45の他端面には凹部45aが形成される。第1キャリア45の凹部45aの周りには、周方向に間隔を置いて複数のピン部材46が他方に向かって延びている。各ピン部材46に第1プラネタリギヤ47が各軸受(図示略)を介して回転自在にそれぞれ支持される。各第1プラネタリギヤ47はその外方に位置する第1リングギヤ48と噛み合い、その内方に位置する第1サンギヤ49と噛み合っている。なお、図1から解るように、第1遊星歯車5は、第3ハウジング14cと第4ハウジング14dとを一体的に接続する支持部材50の内側に配置される。
図2に示すように、第1遊星歯車5の第1サンギヤ49の一端からは被支持軸39が延びている。該被支持軸39は第1キャリア45の凹部45aに軸受21を介して回転自在に支持される。一方、第1サンギヤ49の他端からは第4回転軸20dが第4ハウジング14d内を他方に向かって延びている。第4回転軸20dは、図1に示すように、第4ハウジング14dに軸受21を介して回転自在に支持され、さらに、乾式無励磁作動電磁ブレーキ11と対向する第4ハウジング14dの壁部に固定された支持板51に軸受21を介して回転自在に支持される。そして、第4回転軸20dの先端が第4ハウジング14dの外方(図1の右方)に配置された乾式無励磁作動電磁ブレーキ11に連結されている。また、図1に示すように、第4回転軸20dには第4ハウジング14d内において平歯車52が一体的に固定されている。また、第4ハウジング14d内には、第4回転軸20dと平行に第5回転軸20eが設けられ、該第5回転軸20eはその両端が各軸受21、21を介して回転自在に第4ハウジング14dに支持される。第5回転軸20eの一方側には、第4回転軸20dに固定された平歯車52に噛み合う平歯車53が一体的に固定される。また、第5回転軸20eの他方側にはかさ歯車55が一体的に固定される。
乾式無励磁作動電磁ブレーキ11は次のように構成される。すなわち、図示は省略するが例えば、乾式無励磁作動電磁ブレーキ11は、通電すると、アーマチュアがブレーキマグネット内のスプリングの付勢力に抗してブレーキマグネット側に引き寄せられてライニングが摩擦フランジから離間して第4回転軸20dが開放され、一方、通電を遮断すると、スプリングの付勢力によりアーマチュアがライニングを摩擦フランジに押し付けることで第4回転軸20dの回転を規制して保持するものである。
また、図1に示すように、第4ハウジング14dの外方で、電動機9の側方に遠心ブレーキ10が配置される。該遠心ブレーキ10からの軸71が第4ハウジング14d内に向かって延びている。該遠心ブレーキ側軸71の先端にかさ歯車56が一体的に固定されている。そして、第5回転軸20eのかさ歯車55と、遠心ブレーキ側軸71のかさ歯車56とが噛み合っている。この結果、第1遊星歯車5の第1サンギヤ49から延びる第4回転軸20dからの回転駆動は、平歯車52、53を経て第5回転軸20eに伝達され、各かさ歯車55、56を経て遠心ブレーキ10に入力される。
遠心ブレーキ10は、扉体を自重降下させる際に扉体を所定の降下速度で降下させるために備えられている。該遠心ブレーキ10は、第5回転軸20eから各かさ歯車55、56を経て遠心ブレーキ側軸71に入力される回転駆動を、図示は省略するが例えば、ドラム内に配置された回転軸に伝達することで、該回転軸の両端に付与される遠心力と、回転軸の両端とドラムの内壁面との間の摩擦係数とにより、遠心ブレーキ側軸71の回転速度を一定速度以下に制御するものである。
さらに、図2に示すように、第1遊星歯車5の第1リングギヤ(動力伝達部材)48は、一方側に位置する小径円筒部48aと、他方側に位置する大径円筒部48bと、小径円筒部48a及び大径円筒部48bを接続する円錘状筒部48cとから構成される。第1リングギヤ48の大径円筒部48bの内周面に多数の内歯が形成され、これらの内歯に各第1プラネタリギヤ47が噛み合っている。
なお、図1及び図2に示すように、第3ハウジング14cと第4ハウジング14dとを接続する支持部材50は、一方側に設けた小径円筒部50aと他方側に設けた大径円筒部50bとを一体的に連結してなる截頭円錐状筒体で構成される。そして、支持部材50を、第3ハウジング14c内を延びる第1回転軸20aと平行となるように、且つ第1遊星歯車5を囲むように配置して、支持部材50の大径円筒部50bを介して第3ハウジング14cと第4ハウジング14dとを接続する。
図2に示すように、第1遊星歯車5の第1リングギヤ48の小径円筒部48aは支持部材50の小径円筒部50aに軸受21を介して回転自在に支持される。第1リングギヤ(動力伝達部材)48の小径円筒部48aの一端面には、円板状まがりばかさ歯車75がその歯部が一方側を向くように固定されている。なお、上述したように、第3ハウジング14c内を延びる第1回転軸20aはウォームホイール37の貫通孔40及び円板状まがりばかさ歯車75の貫通孔41内をそれぞれ挿通して、該各貫通孔40、41の内壁面に各軸受21、21を介して回転自在に支持される。
図1及び図2に示すように、第5ハウジング14eの外方で、手動ハンドル8と反対側に電動機9が配置されている。電動機9からの電動機側軸80が第5ハウジング14e内に向かって延び、該電動機側軸80に円筒部付き平歯車81が一体的に固定されている。該平歯車81には、第5ハウジング14e内で円筒部付き平歯車82と噛み合っている。該平歯車82には駆動軸83が一体的に固定されている。該駆動軸83は第3ハウジング14c内に向かって延び、第3及び第5ハウジング14c、14eに一対のローラ軸受21、21を介して回転自在に支持される。また、駆動軸83の先端にはまがりばかさ歯車76が一体的に固定される。
そして、図2に示すように、駆動軸83側のまがりばかさ歯車76と、第1遊星歯車5の第1リングギヤ48(動力伝達部材)側の円板状まがりばかさ歯車75とが、それぞれの軸心が交差しないように噛み合うハイポイドギヤ(登録商標)として構成される。この結果、電動機9の駆動軸83からの回転駆動はハイポイドギヤ75、76を介して第1遊星歯車5の第1リングギヤ48に伝達されるが、第1遊星歯車5の第1リングギヤ48からの回転駆動は駆動軸83側には伝達されない。要するに、電動機9を駆動させない限り、第1遊星歯車5の第1リングギヤ48は回転されないようになっている(セルフロック機能)。
次に、本考案の第1実施形態に係る水門開閉装置1aにおいて、扉体を電動機9により上昇させる際の作用を説明する。
まず、乾式無励磁作動電磁ブレーキ11への通電を遮断することで、第4回転軸20dを拘束保持した状態とする。
次に、電動機9を、扉体を上昇させる方向に回転駆動させる。すると、その回転駆動が電動機側軸80から各平歯車81、82、ハイポイドギヤ75、76を経て第1遊星歯車5に伝達される。この時、第1遊星歯車5へ伝達された回転駆動は、ハイポイドギヤ75.76によりその回転速度が高減速されると共にその回転トルクが大幅に増加して伝達されるようになる。続いて、第1遊星歯車5へ伝達された回転駆動は、該第1遊星歯車5では第1サンギヤ49(第4回転軸20d)が乾式無励磁作動電磁ブレーキ11により固定されていることから、第1リングギヤ48から各第1プラネタリギヤ47(第1キャリア45)を経て第1回転軸20aに伝達される。ここでも、第1回転軸20aへ伝達された回転駆動は、第1遊星歯車5によりその回転速度がさらに減速されると共に回転トルクがさらに増加して伝達されるようになる。
続いて、第1回転軸20aから第2遊星歯車6へ伝達された回転駆動は、該第2遊星歯車6では第2リングギヤ33がウォームギヤ37、38により固定されていることから、第2サンギヤ34から各第2プラネタリギヤ32(第2キャリア30)を経て第2回転軸20bに伝達される。ここでも、第2回転軸20bへ伝達された回転駆動は、第2遊星歯車6によりその回転速度がさらに減速されると共にその回転トルクがさらに増加して伝達されるようになる。続いて、第2遊星歯車6から第2回転軸20bに伝達された回転駆動は、小歯車26及び平歯車25を経て第3回転軸20c及びピン歯車3に伝達される。その結果、ピン歯車3に噛み合ったラック棒2が上昇されて扉体が上昇するようになる。
次に、本考案の第1実施形態に係る水門開閉装置1aにおいて、手動で扉体を上昇させる際の作用を説明する。
まず、乾式無励磁作動電磁ブレーキ11への通電が遮断されることで、第4回転軸20dが拘束保持された状態となる。この結果、第1遊星歯車5の回転が規制されるために、第2遊星歯車6の第2サンギヤ34の回転が規制された状態となる。
次に、手動ハンドル8を、扉体を上昇させる方向に回転させる。すると、ハンドル側軸36からの回転駆動は、第2リングギヤ33から各第2プラネタリギヤ32(第2キャリア30)を経て第2回転軸20bに伝達される。続いて、第2遊星歯車6から第2回転軸20bに伝達された回転駆動は、小歯車26及び平歯車25を経て第3回転軸20c及びピン歯車3に伝達される。その結果、ピン歯車3に噛み合ったラック棒2が上昇されて扉体が上昇するようになる。
なお、本考案の第1実施形態に係る水門開閉装置1aにおいて、扉体を自重降下させる際には、乾式無励磁作動電磁ブレーキ11に通電することで、第4回転軸20dを開放した状態とする。すると、扉体が自重により降下を始める。扉体の自重降下に伴ってラック棒2が下方に移動すると共にピン歯車3が回転する。ピン歯車3の回転駆動は、第3回転軸20cから平歯車25、小歯車26及び第2回転軸20bを経て第2遊星歯車6に伝達される。該第2遊星歯車6へ伝達された回転駆動は、該第2遊星歯車6では第2リングギヤ33がウォームギヤ37、38により固定されていることから、各第2プラネタリギヤ32(第2キャリア30)から第2サンギヤ34を経て第1回転軸20aに伝達される。
続いて、第1回転軸20aに伝達された回転駆動は第1遊星歯車5に伝達される。該第1遊星歯車5へ伝達された回転駆動は、該第1遊星歯車5の第1リングギヤ48がハイポイドギヤ75、76により固定されているため各第1プラネタリギヤ47(第1キャリア45)から第1サンギヤ49を経て第4回転軸20dに伝達される。続いて、第4回転軸20dに伝達された回転駆動は、各平歯車52、53を経て第5回転軸20eに伝達されて、各かさ歯車55、56を経由して遠心ブレーキ10に入力される。この結果、扉体は、遠心ブレーキ10により所定速度に制御されて自重降下される。
次に、本考案の第2実施形態に係る水門開閉装置1bを図4に基づいて説明する。
該第2実施形態に係る水門開閉装置1bを説明する際には、第1実施形態に係る水門開閉装置1aとの相違点のみを説明する。
第2実施形態に係る水門開閉装置1bでは、乾式無励磁作動電磁ブレーキ11の代わりに機械式多板クラッチ105を備え、第1遊星歯車5を取り除いた構成である。すなわち、貫通孔100aを有する円板状の動力伝達部材100の一端面に、円板状まがりばかさ歯車75がその歯部が一方側を向くように一体的に形成されている。そして、駆動軸83側のまがりばかさ歯車76と、動力伝達部材の円板状まがりばかさ歯車75とが、それぞれの軸心が交差しないように噛み合うハイポイドギヤとして構成される。動力伝達部材100の貫通孔100a内に第1回転軸20aが挿通され、該第1回転軸20aは各軸受21、21を介して回転自在に動力伝達部材100に支持される。動力伝達部材100には連結部材101が固定され、該連結部材101と第1回転軸20aとの間に機械式多板クラッチ105が配置されている。機械式多板クラッチ105から他方側に延びる第1回転軸20aには平歯車106が一体的に固定される。第1回転軸20aの他端部は第4ハウジング14dに各軸受21、21を介して回転自在に支持されている。第1回転軸20aの平歯車106に第5回転軸20eの他端部に一体的に固定された平歯車53が噛み合っている。第5回転軸20eの一端部にかさ歯車55が一体的に固定され、該かさ歯車55が、遠心ブレーキ10からの遠心ブレーキ側軸71に一体的に固定されたかさ歯車56に噛み合っている。なお、支持部材50は、第1回転軸20aを第2遊星歯車6と動力伝達部材100との間の位置で回転自在に支持している。
そして、本考案の第2実施形態に係る水門開閉装置1bにて、扉体を電動機9により上昇させる際には、機械式多板クラッチ105を連結操作することにより、第1回転軸20aと動力伝達部材100とを連結させる。
次に、電動機9を、扉体を上昇させる方向に回転駆動させる。すると、その回転駆動が電動機側軸80から各平歯車81、82、ハイポイドギヤ75、76、動力伝達部材100及び機械式多板クラッチ105を経て第1回転軸20aに伝達される。その後、第1回転軸20aからの回転駆動は、第1実施形態に係る水門開閉装置1aと同様にピン歯車3に伝達され、その結果、ピン歯車3に噛み合ったラック棒2が上昇されて扉体が上昇する。
また、本考案の第2実施形態に係る水門開閉装置1bにて、手動で扉体を上昇させる際には、機械式多板クラッチ105を連結操作することにより、第1回転軸20aと動力伝達部材100とを連結させる。すると、動力伝達部材100はハイポイドギヤ75、76によりその回転が規制されるために、第2遊星歯車6の第2サンギヤ34の回転が規制された状態となる。
次に、手動ハンドル8を、扉体を上昇させる方向に回転させれば、第1実施形態に係る水門開閉装置1aと同様に、ハンドル側軸36からの回転駆動は、第2遊星歯車6及び第2回転軸20bを経てピン歯車3に伝達される。その結果、ピン歯車3に噛み合ったラック棒2が上昇されて扉体が上昇するようになる。
一方、本考案の第2実施形態に係る水門開閉装置1bにて、扉体を自重降下させる際には、機械式多板クラッチ105を開放操作することにより、第1回転軸20aと動力伝達部材100との連結を切り離す。すると、扉体が自重により降下を始め、ピン歯車3の回転駆動は、第1実施形態に係る水門開閉装置1aと同様に第1回転軸20aに伝達される。続いて、第1回転軸20aに伝達された回転駆動は各平歯車106、53を介して第5回転軸20eに伝達されて、各かさ歯車55、56を経由して遠心ブレーキ10に入力される。この結果、扉体は、遠心ブレーキ10により所定速度に制御されて自重降下される。
以上説明したように、本考案の第1及び第2実施の形態に係る水門開閉装置1a、1bは、特に、電動機9からの駆動軸83と第1遊星歯車5の第1リングギヤ48(または動力伝達部材100)とがハイポイドギヤ75、76により連結され、その結果、扉体を上昇させる際の電動機9からの回転駆動は、ハイポイドギヤ75、76、第1遊星歯車5(または動力伝達部材100)及び第2遊星歯車6を介して、その回転速度が高減速されると共にその回転トルクが大幅に増加してピン歯車3に入力されるので、電動機9の出力を大きくする必要がなく、電動機9の要求仕様を低く抑えることができ、電動機9自体のコストを削減することができる。また、減速のための多数の平歯車、軸及び軸受等を備える必要がないので、本考案の第1及び第2実施の形態に係る水門開閉装置1a、1bをコンパクトに構成することができ、そのコストを削減することができる。しかも、ハイポイドギヤ75、76はウォームギヤよりも機械効率が良くセルフロック機能を有するので、電動機9の要求仕様をさらに低く抑えることができる。
また、第2遊星歯車6の第2リングギヤ33はセルフロック機能を有するウォームギヤ37、38を介して手動ハンドル8と連結されているので、扉体を上昇させる際、電動操作と手動操作とを切り替えるための構造が不要となるため、さらにコストを削減することができる。
なお、本第1及び第2実施の形態に係る水門開閉装置1a、1bはラック式が採用されているが、図5に示すようなワイヤロープ式の水門開閉装置を採用してもよい。すなわち、第3回転軸20cが第1ハウジング14a内を横切るように該第1ハウジング14aの外方まで延び、第3回転軸20cの一端部にドラム90が一体的に固定される。そして、扉体に連結されたワイヤロープ91をドラム90に巻き付けて扉体を昇降させるようにする。
また、図6に示すように、チェーン式の水門開閉装置を採用してもよい。すなわち、扉体にチェーン95を連結して、該チェーン95をスプロケット3に噛み合わせて扉体を昇降させるようにする。
1a、1b 水門開閉装置,5 第1遊星歯車,6 第2遊星歯車,8 手動ハンドル,9 電動機,20c 第3回転軸(回転軸),30 第2キャリア,31 ピン部材,32 第2プラネタリギヤ,33 第2リングギヤ,34 第2サンギヤ,37 ウォームホイール(ウォームギヤ),38 ウォーム(ウォームギヤ),45 第1キャリア,46 ピン部材,47 第1プラネタリギヤ,48 第1リングギヤ(動力伝達部材),49 第1サンギヤ,75 円板状まがりばかさ歯車(ハイポイドギヤ),76 まがりばかさ歯車(ハイポイドギヤ),83 駆動軸,100 動力伝達部材,105 機械式多板クラッチ

Claims (3)

  1. 水門を開閉する扉体を昇降させる水門開閉装置であって、
    電動機からの駆動軸に連結される動力伝達部材と、
    該動力伝達部材に連結される遊星歯車と、
    該遊星歯車に連結されるウォームギヤと、
    該ウォームギヤに連結される手動ハンドルと、
    前記遊星歯車に連結され前記扉体を昇降させる回転軸と、を備え、
    前記電動機からの駆動軸と前記動力伝達部材とは、前記駆動軸に設けたまがりばかさ歯車と、前記動力伝達部材に設けた円板状まがりばかさ歯車とが、それぞれの軸心が交差しないように噛み合って連結されることを特徴とする水門開閉装置。
  2. 前記動力伝達部材は、前記遊星歯車とは別に備えた遊星歯車のリングギヤであることを特徴とする請求項1に記載の水門開閉装置。
  3. 前記遊星歯車はそのサンギヤが前記動力伝達部材に連結され、また、そのリングギヤが前記ウォームギヤに連結され、さらに、その各プラネタリギヤが前記回転軸に連結されることを特徴とする請求項1または2に記載の水門開閉装置。
JP2011007356U 2011-12-13 2011-12-13 水門開閉装置 Expired - Lifetime JP3173869U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011007356U JP3173869U (ja) 2011-12-13 2011-12-13 水門開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011007356U JP3173869U (ja) 2011-12-13 2011-12-13 水門開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3173869U true JP3173869U (ja) 2012-02-23

Family

ID=48001070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011007356U Expired - Lifetime JP3173869U (ja) 2011-12-13 2011-12-13 水門開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3173869U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7584572B2 (en) Driving apparatus for vehicle door
DE60027574D1 (de) Axialer türantrieb
KR20200016913A (ko) 역회전 방향 휠 시스템에 따른 댐핑 발생을 방지하는 양방향 회전 입력 및 고정 방향 회전 출력용 휠 시스템
JP2013534396A (ja) 自動車の開閉パネルのためのモータによる駆動装置
US20160168898A1 (en) Device for opening and closing vehicle door
JP3175435U (ja) 水門開閉装置
JP2021508798A (ja) 車両ドア及び車両ドアの駆動装置
JP3173869U (ja) 水門開閉装置
CN106930645B (zh) 门开闭装置
US9115792B2 (en) Converting the speed and torque of a motor
JP5458395B2 (ja) 水門開閉装置
JP2014109168A (ja) 水門開閉装置
JP3165760U (ja) 水門開閉装置
JP2019140875A (ja) 減速機付きモータ
KR101833124B1 (ko) 감속기 일체형 전동 구동장치
CN214197483U (zh) 一种部分回转电动执行器
CN202227862U (zh) 旋转式电动开门机构
JP4195665B2 (ja) 開閉体の駆動装置
JP6081985B2 (ja) 重量のある旋回体の旋回装置
CN104831690A (zh) 一种闸门启闭行星减速装置
CN210744943U (zh) 一种管状电机
CN104141708A (zh) 离合器执行机构
CN212480311U (zh) 一种阀门电动装置手轮増力装置
JPH0513775Y2 (ja)
CN218716101U (zh) 一种带电磁制动器的汽车外摆门电动执行器

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3173869

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150201

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term