JP3173532B2 - コードレス電話機およびその試験方法 - Google Patents

コードレス電話機およびその試験方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコードレス電話機および
その試験方法に係り、とくに親機と子機との間で無線で
送受信して通話を行なうようにしたコードレス電話機お
よびその試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コードレス電話機を製造する過程におい
て、親機と子機との間で、あるいはまた試験設備と親機
あるいは子機との間で無線の送受信を行ないながら調整
や検査を行なうようにしている。このような調整や検査
は、コードレス電話機に設定されている有限の数の、例
えば10のチャンネルに対応する周波数が用いられるよ
うになっている。従って近接する生産ラインにおいてそ
れぞれ互いに異なるチャンネルの周波数での送受信を行
なうことによって、混信あるいは抑圧が防止され、調整
および検査が円滑に行なわれることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが製造ラインの
数が増加するとともに、調整あるいは検査の項目が増加
すると、これに応じて必要とするチャンネル数が非常に
多くなる。ところが一般にコードレスホンにおいては1
0チャンネルまでしか設定されていないために、調整あ
るいは検査の項目が制限され、あるいはまた並行して走
る組立てラインの数に制限を生ずることになる。
【0004】このような問題を解決するために、それぞ
れのライン毎に電波干渉防止のためのシールドルームを
設定することが必要となる。ところがシールドルームを
設定すると膨大な費用を要するとともに、広い設置場所
を必要とし、これによって製造ラインのスペース上の制
約を生ずることになる。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、シールドルームを使用することなく、
しかも調整や検査の項目を増加させ、あるいはまた組立
てのライン数を増加できるように、検査用のチャンネル
数を増加するようにしたコードレス電話機およびその試
験方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、親機と子
機との間で無線で送受信して通話を行なうようにしたコ
ードレス電話機において、親機と子機との間の通話のた
めにそれぞれ所定の周波数を有する有限の数のチャンネ
ルが設定され、しかも操作キーまたはスイッチの入力に
対応して前記各チャンネルの周波数の間に上記の予め設
定されたチャンネルの周波数と異なる周波数を有するチ
ャンネルの設定を行なう手段が設けられるようにしたこ
とを特徴とするコードレス電話機に関するものである。
【0007】第2の発明は、上記第1の発明において、
予め設定されたチャンネルの周波数と異なる周波数を有
するチャンネルの設定を行なう手段が前記操作キーまた
は前記スイッチが接続されているコンピュータと、対応
するチャンネルに応じた電圧を発生するPLL回路と、
前記PLL回路の出力電圧に応じた周波数の発振出力を
生ずる発振回路とから成ることを特徴とするコードレス
電話機に関するものである。
【0008】第3の発明は、親機と子機との間の通話の
ためにそれぞれ所定の周波数を有する有限の数のチャン
ネルが設定されるとともに、前記各チャンネルの周波数
の間に上記の予め設定されたチャンネルの周波数と異な
る周波数を有するチャンネルの設定が操作キーまたはス
イッチの入力操作によって行なわれ、前記操作キーまた
はスイッチの入力操作によって設定されるチャンネルの
周波数で組立てられた製品のチェックを行なうようにし
たことを特徴とするコードレス電話機の試験方法に関す
るものである。
【0009】
【作用】第1の発明によれば、操作キーまたはスイッチ
の入力に対応して各チャンネルの周波数の間に予め設定
されたチャンネルと異なる周波数を有するチャンネルが
設定されるようになり、このようにして新たに設定され
たチャンネルを用いて調整あるいは検査のための試験が
行なわれる。
【0010】第2の発明によれば、操作キーまたはスイ
ッチを操作することによって、対応するチャンネルに応
じた電圧がPLL回路で発生され、このPLL回路の出
力電圧に応じた周波数の発振出力が発振回路によって発
生される。
【0011】第3の発明によれば、各チャンネルの周波
数の間に予め設定されたチャンネルと異なる周波数を有
するチャンネルの設定が操作キーまたはスイッチの入力
操作によって行なわれる。そしてこのように設定された
新たなチャンネルを利用して組立てられた製品のチェッ
クが行なわれる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るコードレス電
話機の全体の構成を示すものであって、このコードレス
電話機はベースセットから成る親機10とハンドセット
から成る子機11によって構成されている。ハンドセッ
ト11はベースセット10の表面に形成されている凹部
12上に載置されるようになっている。しかもこの凹部
12からハンドセット11を取外して無線で送受信を行
なうために、ベースセット10とハンドセット11とに
はそれぞれアンテナ13、14が設けられている。
【0013】次にベースセット10の内部の回路構成に
ついて説明すると、図2に示すようにこのベースセット
10の送信側回路16はアンテナ13と接続されている
分離器17の出力を増幅する増幅器18と、第1ミキサ
19と、第1フィルタ20と、第2ミキサ21と、第2
フィルタ22と、中間周波数増幅器23と、ローパスフ
ィルタ24と、エキスパンダ25と、送出増幅器26と
から構成されている。そして送出増幅器26の出力端は
ライントランス27の2次側の端子に接続されている。
ライントランス27の1次側の端子は回線接続端子28
に接続されている。
【0014】またベースセット10の受信側回路30は
ライントランス27の2次側の中間タップ31の下側の
端子と接続されている電子スイッチ32と、増幅器33
と、リミッタ34と、バンドパスフイルタ35と、帯域
圧縮器36と、ローパスフィルタ37と、変調器38
と、受信側VCO39と、バッファ40と、増幅器41
とから構成されている。そして増幅器41の出力端が分
離器17に接続されている。
【0015】またこのベースセット10はシステムコン
トローラを構成するコンピュータ44を備えている。こ
のコンピュータ44には受信を検出するリングディテク
タ45と、パルスおよびダイヤルの切換えを行なうダイ
ヤルIC46と、インタカムキー47、モードセレクト
スイッチ48とがそれぞれ接続されている。
【0016】またベースセット10にはそのキャビネッ
トの中にスピーカ51とマイク52とがそれぞれ内蔵さ
れており、これらのスピーカ51とマイク52とを用い
てスピーカホンとして使用できるようにしている。そし
てスピーカ51は増幅器53に接続されるとともに、増
幅器53には増幅器54が接続されている。そして増幅
器54には切換えスイツチ55が接続されるとともに、
この切換えスイッチ55の一方の端子は増幅器56を介
して送信側回路16のエキスパンダ25と送出増幅器2
6との接続点に接続されている。また切換えスイッチ5
5の他方の接点は受信側回路30のバンドパスフィルタ
35と帯域圧縮器36との間に接続されている。
【0017】これに対してマイク52は増幅器57に接
続されるとともに、この増幅器57の出力側が切換えス
イッチ58に接続されている。切換えスイッチ58の一
方の接点は送信側回路16のエキスパンダ25と送出増
幅器26との接続点に接続され、これに対してもう1つ
の接点は受信側回路30の電子スイッチ32と増幅器3
3との接続点に接続されている。
【0018】またベースセット10は送信側PLL60
と受信側PLL61とを備えており、これらがコンピュ
ータ44から成るシステムコントローラによって制御さ
れるようになっている。送信側PLL60は送信側VC
O62に接続されるとともに、このVCO62によって
ミキサ19の周波数の変更を行なうようにしている。こ
れに対して受信側PLL61は受信側回路30のVCO
39の周波数を変更するようにしている。
【0019】次にハンドセット11から成る子機の内部
の回路の構成について図3によって説明する。ハンドセ
ット11の受信側回路70は分離器71と接続されてい
る増幅器72と、第1ミキサ73と、第1フィルタ74
と、第2ミキサ75と、第2フィルタ76と、中間周波
数増幅器77と、ローパスフィルタ78と、エキスパン
ダ79と、出力増幅器80とから構成されている。そし
てこのような構成の受信側回路70の出力端がスピーカ
81に接続されている。なおスピーカ81は図1に示す
ハンドセット11のキャビネットの上部の内側に内蔵さ
れている。
【0020】ハンドセット11の送信側回路85はマイ
ク86と接続されている増幅器87と、リミッタ88
と、バンドパスフィルタ89と、コンプレッサ90と、
ローパスフィルタ91と、変調器92と、VCO93
と、バッファ94と、増幅器95とから構成されてい
る。そして増幅器95の出力端が分離器71に接続され
ている。
【0021】さらにこのハンドセット11はシステムコ
ントローラを構成するコンピュータ100を備えてい
る。このコンピュータ100には操作キーユニット10
1が接続されている。なお操作キーユニット101は図
1に示すハンドセット11の前面側に設けられている複
数のキーから構成されている。そしてコンピュータ10
0によって受信側PLL102と送信側PLL103と
が制御されるようになっている。受信側PLL102は
受信側VCO104の発振周波数を変更させ、これによ
って受信側回路70のミキサ73の出力側の周波数を変
更するようにしている。また送信側PLL103は送信
側回路85のVCO93の発振周波数を変更するように
している。
【0022】次に以上のような構成になるコードレスホ
ンの動作を説明する。ハンドセット11を手に持って回
線を成立させるとともに、ハンドセット11のマイク8
6に向って送話すると、マイク86で得られる音声信号
が増幅器87、リミッタ88、バンドパスフィルタ8
9、コンプレッサ90、ローパスフィルタ91、変調器
92、VCO93、バッファ94、および増幅器95か
ら成る送信側回路85によって所定の処理が行なわれ、
分離器71を通してアンテナ14から送信される。
【0023】ハンドセット11のアンテナ14から送信
された電波はベースセット10のアンテナ13によって
受信される。そしてこの信号が分離器17を通して受信
側回路16の増幅器18、第1ミキサ19、第1フィル
タ20、第2ミキサ21、第2フィルタ22、中間周波
数増幅器23、ローパスフィルタ24、エキスパンダ2
5、および増幅器26によって所定の処理が行なわれ、
ライントランス27の2次側に入力される。するとライ
ントランス27の1次側に対応する出力を生じ、この出
力が回線出力端子28を通して回線側に送出される。
【0024】次に相手方からの信号は図2に示す回線接
続端子28を通して取込まれ、ライントランス27の2
次側から電子スイッチ32、増幅器33、リミッタ3
4、バンドパスフィルタ35、帯域圧縮器36、ローパ
スフィルタ37、変調器38、受信側VCO39、バッ
ファ40、増幅器41から成る受信側回路30によって
所定の処理が行なわれ、分離器17を通してアンテナ1
3で送信される。
【0025】ベースセット10のアンテナ13から送信
された電波がハンドセット11のアンテナ14によって
受信される。そして受信された信号はベースセット11
の分離器71を通り、増幅器72、第1ミキサ73、第
1フィルタ74、第2ミキサ75、第2フィルタ76、
中間周波数増幅器77、ローパスフィルタ78、エキス
パンダ79、出力増幅器80から成る受信側回路70に
よって所定の処理が行なわれ、スピーカ81を駆動す
る。従ってハンドセット11内に設けられているスピー
カ81によって相手側からの音声信号が再生される。
【0026】またベースセット10のスピーカ51とマ
イク52とを用いてスピーカホンとして使用することが
できる。すなわちハンドセット11を用いることなくベ
ースセット10のみによる通話を可能にしている。この
操作はシステムコントローラを構成するコンビュータ4
4によって図2に示すスイッチ55、58をそれぞれ実
線で示す位置へ切換えることによって達成される。
【0027】このときにマイク52によって得られた音
声信号は増幅器57で増幅され、切換えスイッチ58を
通って送信側回路16の送出増幅器26の入力側に供給
される。従ってこの増幅器26で増幅され、ライントラ
ンス27を通して回線接続端子28に供給される。そし
てこの端子28を通して回線に音声信号が送出される。
【0028】またこのときに回線接続端子28を通して
得られる相手方からの音声信号は、ライントランス2
7、電子スイッチ32、増幅器33、リミッタ34、バ
ンドパスフィルタ35を通して取出され、切換えスイッ
チ55に供給される。そしてこの切換えスイッチ55か
ら増幅器54、53を通してスピーカ51に供給され、
このスピーカ51によって相手方からの信号電流が音声
に再生される。
【0029】さらにこのようなスピーカ51とマイク5
2とを用いて、ベースセット10とハンドセット11と
の間での通話を可能にしている。このときにはコンピュ
ータ44によって切換えスイッチ55、58を点線の位
置に切換える。
【0030】ベースセット10のマイク52で発生する
音声信号は増幅器57、スイッチ58を通して受信側回
路30の増幅器33の入力側に供給される。従って受信
側回路30の増幅器33よりも下段側の部分を通過し、
分離器17を通ってアンテナ13で発信される。そして
この信号が子機11のアンテナ14で受信される。子機
13内における動作は回線を通して受信を行なうときの
相手方からの信号の処理と同じようにして行なわれ、受
信側回路70を通して処理し、スピーカ81で再生され
る。
【0031】またハンドセット11のマイク86で得ら
れた音声信号は送信側回路85によって所定の処理がな
され、分離器71を通ってアンテナ14から送信され
る。この信号がベースセット10のアンテナ13で受信
され、分離器17を通って送信側回路16に供給され
る。そして送信側回路16のエキスパンダ25と増幅器
26との接続点から上記の音声信号が取出され、増幅器
56、切換えスイッチ55、増幅器54、53を通して
スピーカ51で再生される。
【0032】このようにして通話を行なうコードレスホ
ンにおいて、上記の送話のために表1に示すようにそれ
ぞれ所定の周波数を有する10チャンネルが設定されて
いる。ベースセット10とハンドセット11との間での
送受信はこのような10チャンネルの内の何れかのチャ
ンネルを選択して行なわれるようになっている。
【表1】 これらのチャンネルの選択は、ベースセット10のシス
テムコントローラ44によってPLL60、61の電圧
を変更し、この電圧に応じた出力電圧をVCO62、3
9でそれぞれ発生させることによって行なわれるように
なっている。ハンドセット11についても同様であっ
て、システムコントローラ100によってPLL10
2、103の出力電圧を変更し、VCO104、93に
加えられる電圧を変更することによって行なわれるよう
になっている。
【0033】さらにこのコードレス電話機においては、
表2に示すようなテストチャンネルを上記10チャンネ
ルの周波数の間にそれぞれ設定するようにしており、こ
の実施例においては上記10チャンネルに加えさらに6
チャンネルの設定を可能にしている。
【表2】 ベースセット10のテストチャンネルの設定は、図2に
示すコンピュータ44に接続されているインタカムキー
47とモードセレクトスイッチ48の所定の操作によっ
て行なわれるようになっており、これによってコンピュ
ータ44がPLL60、61にそれぞれ所定の信号を供
給することによって行なわれるようになっている。PL
L60、61はコンピュータ44からの信号に応じて、
VCO62、39によって表2に示すような周波数を発
生するようにしている。
【0034】図3に示すベースセット10の場合にはコ
ンピュータ100に接続されている操作キーユニット1
01の操作の組合わせによって行なわれるようになって
おり、所定のキー操作が行なわれると、コンピュータ1
00がPLL102、103にそれぞれ信号を供給し、
これらのPLL102、103の出力電圧を調整し、V
CO104、93の発生周波数を変更するようにしてい
る。これによって表2に示すテストチャンネルの設定が
可能になる。
【0035】図4はこのようなテストチャンネルの設定
動作を示しており、コンピュータ44、100はテスト
モードの入力状態かどうかの検出を行なうとともに、テ
ストモードの場合にはインタカムキー47、モードセレ
クトスイッチ48、あるいは操作キーユニット101に
よって入力される信号が空チャンネル設定の信号かどう
かの判断を行なう。そして空チャンネル設定の信号であ
る場合にはチャンネル入力を行なうとともに、空チャン
ネルの設定を行なう。なお空チャンネルの設定でない場
合には1〜10チャンネルの設定が行なわれる。これは
このコードレス電話機において、上記6個の新たに設定
されるチャンネルの他に、通常の送話に用いられる1〜
10チャンネルの周波数での送受信によって、テストが
行なわれるからである。
【0036】図2に示すテストチャンネルを新たに追加
してテストに使用するようにしているために、表1に示
すもともとの周波数帯域内でそれらの周波数間に新たな
チャンネルが設定される。従って電話機のベースセット
10とハンドセット11の変更がなくても異常なく動作
させることができる。また表1と表2のトータルの16
チャンネルを調整と検査に割当てることによって、工程
相互の干渉を防止し、電話機を生産することが可能にな
り、このときにシールドルームが不要になる。
【0037】なおこのようなコードレス電話機が通常の
送受信に使用されるときには、テストモードではなくて
表1に示す10チャンネルの周波数で使用されることに
なる。すなわち表2に示す6つのチャンネルの設定は、
コンピュータ44あるいは100に対する特殊な入力操
作の場合にのみ行なわれ、通常はテストモードが解除さ
れた状態で使用されるために、表2に示す新たに設定さ
れたチヤンネルの使用は行なわれない。
【0038】このように本実施例のコードレス電話機に
おいては、上述の如くテスト専用周波数が設定される。
テスト専用周波数はコードレス電話機が通常使用される
周波数以外の周波数であってしかもこのコードレス電話
機が持つ帯域の中に設定される。これによってコードレ
ス電話機のハードウエアを変更することなく、ソフトウ
エアの対応のみによってテスト周波数を設定することが
できる。このテスト周波数は、ベースセット10のコン
ピュータ44あるいはハンドセット11のコンピュータ
100によって、入力の組合わせまたは所定のキー入力
を決定することによって制御されるようになっている。
【0039】このようなコードレス電話機によれば、そ
れ自身が持っている帯域を使用するために、ハードウエ
アの変更が不要である。また新たなチャンネルの設定を
ソフトウエアによってコントロールすることにより、設
備費用の発生がなく、あるいは場所を必要とすることが
ない。またコードレス電話機の生産ラインにおいて、シ
ールドルームを設定する必要がなくなり、作業能率が上
がるばかりでなく、スペース的にも非常に有利になる。
【0040】
【発明の効果】第1の発明によれば、操作キーまたはス
イッチの入力に対応して各チャンネルの周波数の間に上
記の予め設定されたチャンネルの周波数と異なる周波数
を有するチャンネルの設定を行なうようにしたものであ
る。
【0041】従ってこのようにして新たに設定されたチ
ャンネルの周波数を用いて送受信を行なうことが可能に
なり、このような送受信によって調整あるいは検査が可
能になる。従って多種多様な調整や検査が行なわれると
ともに、このときに混信や抑圧が防止される。また混信
や抑圧を防止するためのシールドルームが不要になる。
【0042】第2の発明によれば、操作キーまたはスイ
ッチによってコンピュータに入力を行なうと、対応する
チャンネルに応じた電圧をPLL回路で発生し、このP
LL回路の出力電圧に応じた周波数を発振回路で発振す
ることによって新たなチャンネルの設定が行なわれるよ
うにしたものである。従ってコードレス電話機それ自体
が持っている機能をそのまま利用して新たなチャンネル
の設定を行なうことができるようになり、ハードウエア
の変更が不要であってソフトウエアのみによって新たな
チャンネルの設定が可能になる。
【0043】第3の発明は、操作キーまたはスイッチの
入力操作によって設定されるチャンネルの周波数で組立
てられた製品のチェックを行なうようにしたものであ
る。従ってコードレス電話機それ自体が有するチャンネ
ルに加えて新たに設定されたチャンネルによっても製品
のチェックを行なうことが可能になり、調整や検査の種
類を増やすことが可能になるとともに、複数のラインで
並行にチェックを行なうことが可能になり、混信や抑圧
を防止するとともに、シールドルームの設定を不要にす
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コードレス電話機の外観斜視図である。
【図2】ベースセットの回路図である。
【図3】ハンドセットの回路図である。
【図4】テストモードの設定を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 親機(ベースセット) 11 子機(ハンドセット) 12 凹部 13、14 アンテナ 16 送信側回路 17 分離器 18 増幅器 19 第1ミキサ 20 第1フィルタ 21 第2ミキサ 22 第2フィルタ 23 中間周波数増幅器 24 ローパスフィルタ 25 エキスパンダ 26 送出増幅器 27 ライントランス 28 回線接続端子 30 受信側回路 31 中間タップ 32 電子スイッチ 33 増幅器 34 リミッタ 35 バンドパスフィルタ 36 帯域圧縮器 37 ローパスフィルタ 38 変調器 39 受信側VCO 40 バッフア 41 増幅器 44 コンピュータ 45 リングディテクタ 46 ダイヤルIC 47 インタカムキー 48 モードセレクトスイッチ 51 スピーカ 52 マイク 53、54 増幅器 55 切換えスイッチ 56、57 増幅器 58 切換えスイッチ 60 送信側PLL 61 受信側PLL 62 送信側VCO 70 受信側回路 71 分離器 72 増幅器 73 第1ミキサ 74 第1フィルタ 75 第2ミキサ 76 第2フィルタ 77 中間周波数増幅器 78 ローパスフィルタ 79 エキスパンダ 80 出力増幅器 81 スピーカ 85 送信側回路 86 マイク 87 増幅器 88 リミッタ 89 バンドパスフィルタ 90 コンプレッサ 91 ローパスフィルタ 92 変調器 93 VCO 94 バッファ 95 増幅器 100 コンピュータ 101 操作キーユニット 102 受信側PLL 103 送信側PLL 104 受信側VCO
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−227346(JP,A) 特開 昭60−52127(JP,A) 実開 昭61−113442(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04B 17/00 - 17/02 H04Q 7/00 - 7/38 H04M 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親機と子機との間で無線で送受信して通
    話を行なうようにしたコードレス電話機において、 親機と子機との間の通話のためにそれぞれ所定の周波数
    を有する有限の数のチャンネルが設定され、 しかも操作キーまたはスイッチの入力に対応して前記各
    チャンネルの周波数の間に上記の予め設定されたチャン
    ネルの周波数と異なる周波数を有するチャンネルの設定
    を行なう手段が設けられるようにしたことを特徴とする
    コードレス電話機。
  2. 【請求項2】 予め設定されたチャンネルの周波数と異
    なる周波数を有するチャンネルの設定を行なう手段が前
    記操作キーまたは前記スイッチが接続されているコンピ
    ュータと、 対応するチャンネルに応じた電圧を発生するPLL回路
    と、 前記PLL回路の出力電圧に応じた周波数の発振出力を
    生ずる発振回路とから成ることを特徴とする請求項1に
    記載のコードレス電話機。
  3. 【請求項3】 親機と子機との間の通話のためにそれぞ
    れ所定の周波数を有する有限の数のチャンネルが設定さ
    れるとともに、 前記各チャンネルの周波数の間に上記の予め設定された
    チャンネルの周波数と異なる周波数を有するチャンネル
    の設定が操作キーまたはスイッチの入力操作によって行
    なわれ、 前記操作キーまたはスイッチの入力操作によって設定さ
    れるチャンネルの周波数で調整または組立てられた製品
    のチェックを行なうようにしたことを特徴とするコード
    レス電話機の試験方法。
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