JP3173110U - 編み針 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】連結部材20は、一端側には本体連結部21aが設けられ、他端側には第一雌ねじ部21bが刻設された本体側金具21と、一端側には第一雄ねじ部22aが形成され、他端側には第二雄ねじ部22bが形成された中継金具22とを備える。さらに、一端側には第二雌ねじ部が設けられ、他端側には線材連結部が設けられた線材側金具23を備える。また、中継金具22の第一雄ねじ部22aと第二雄ねじ部22bとの間に環状弾性体が装着され、環状弾性体の外径を中継金具22が本体側金具21にねじ込まれた際に相対向する本体側金具21の部位の内径よりも大きくして、環状弾性体が本体側金具21の部位を径方向外側に押圧するようにした。
【選択図】図2
Description
輪針は、編む対象や使用する毛糸に応じて編み針本体の太さや線材の長さを変更する必要があるので、編み針本体と線材とが着脱可能に連結されている。
このような編み針として、図9に示すように編み針本体1が連結部材2を介して線材3と着脱可能に連結されてなる編み針100が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この考案によると、連結部材2と線材3との間が着脱可能なので、編む対象等に応じて編み針本体1や線材3を交換することができる。
一方、線材3が連結部材2から外れないようにこの嵌合力を強く設定すれば、編み針100の使用中だけでなく編み針本体1又は線材3を交換するときも線材3が連結部材2から外れ難いので、編み針本体1又は線材3を交換し難い。
一方、編み針本体や線材を交換する場合には、本体側金具と中継金具とはねじによる連結なので、たとえ環状弾性体があることで摩擦抵抗が上がっていたとしても、他の治具等を使用せずに容易に本体側金具から中継金具を外すことができる。
しかも、中継金具が本体側金具にねじ込まれた際に、環状弾性体が相対向する本体側金具の部位を径方向外側に押圧することで、本体側金具の先端拡径部が線材側金具の一端側の外周面とより密着するので、線材側金具が本体側金具に対してさらにがたつき難くなる。
また、線材側金具の一端側に重ねて本体側金具の先端拡径部で被覆することで、線材側金具の外周面と本体側金具の外周面との段差は無いか又はあっても小さいので、編み針の使用中に線材側金具と本体側金具との連結部分が編み目(毛糸)に引っ掛からずに済む。
また、線材側金具と本体側金具との、軸に垂直な方向からの外力に対する連結強度も高い。
さらに、編み針本体をカギ針とすることもできる(請求項11)。
この編み針200は、図1に示すように、二本の編み針本体10の後端側10Bに連結部材20を介して可撓性の線材30の先端側30A及び後端側30Bを連結してなる輪針であり、連結部材20は図2に示すように、本体側金具21と、中継金具22と、線材側金具23を備える。
編み針本体10と線材30との連結の構造は、両方の編み針本体10について同じであるので、ここでは一方の編み針本体10と線材30との連結についてのみ説明する。
また、編み針本体10の先端側10Aはテーパー状に縮径している。
第一貫通孔21eは本体側金具21の一端側21Aから他端側21Bまでその内径が一定になっているのではなく、第一貫通孔21eは本体側金具21の一端側21Aから順に、本体連結部21aと、第一雌ねじ部21bと、圧入部21cと、先端拡径部21dと、からなる。
本体側金具21の圧入部21cは、その内径D1が第一雌ねじ部21bの谷の径D9と同じかそれよりも若干大きい孔部分である。
本体側金具21の先端拡径部21dは、内径D5が圧入部21cの内径D1よりも大きくかつ線材側金具23の一端側23Aの外径D6よりも大きい孔部分である。中継金具22を介して本体側金具21に線材側金具23が連結される際、線材側金具23の一端側23Aに重ねて本体側金具21の先端拡径部21dで被覆する。
また、第一雌ねじ部21bと先端拡径部21dの部分の本体側金具21における外周面は、本体側金具21の中央部21Cから他端側21Bになるにつれテーパー状に縮径している。
一方、本体側金具21の一端側21Aの外径D10は一定で、編み針本体10の本体部11の外径D8と略等しい。
また、中継金具22の第一雄ねじ部22aと第二雄ねじ部22bとの間の外周面には、環状凹部22cが形成されており、その環状凹部22cには環状弾性体E(ここではゴム製のOリング)が装着されている。第一雄ねじ部22a、第二雄ねじ部22b、及び環状凹部22cは互いに同軸である。
この環状凹部22cの外径D11は環状弾性体Eの内径と略等しく、環状弾性体Eの外径は本体側金具21の圧入部21cの内径D1よりも大きい。
そして、中継金具22が本体側金具21に最大限にねじ込まれた際には、環状凹部22cに装着された環状弾性体Eと本体側金具21の圧入部21cとが相対向するようになっている。
よって、環状弾性体Eが圧縮されるので、このねじ込みは圧入であって、中継金具22が本体側金具21に最大限にねじ込まれた状態において、環状弾性体Eは本体側金具21の圧入部21cを径方向外側に押圧する。
第二貫通孔23eも本体側金具21の第一貫通孔21eと同様に、線材側金具23の一端側23Aから他端側23Bまで内径が一定になっているのではなく、第二貫通孔23eは一端側23Aには中継金具22の第二雄ねじ部22bがねじ込まれる第二雌ねじ部23aが刻設され、他端側23Bには線材30の先端側30Aが連結される線材連結部23bが設けられた孔である。
また、線材側金具23の線材連結部23bは、線材側金具23の他端側23Bから順に、内径D2が線材30の直径D3よりも大きい挿通部23cと、内径D4が挿通部23cの内径D2よりも大きい拡径部23dからなる。
また、図5(a)に示すように、線材側金具23の外周面には線材側金具23を回転させるときの滑り止めとなるように滑り止め加工を施した。
なお、中継金具22の第二雄ねじ部22bを線材側金具23の第二雌ねじ部23aにねじ込むときには、中継金具22の第二雄ねじ部22b又は線材側金具23の第二雌ねじ部23aに接着剤を塗布しており、中継金具22の第二雄ねじ部22bを線材側金具23の第二雌ねじ部23aにねじ込んだ状態で接着した。
そして、線材30の本体部32が挿通部23cに挿通した状態において、線材30の係止部31が線材側金具23の拡径部23dに内包されるように線材30を配置し、線材側金具23に対して線材30を回転自在に連結した。
まず、図6(a)に示すように、線材30の本体部32を挿通部23cに挿通するとともに、線材30の係止部31が線材側金具23の拡径部23dに内包されるように、線材30の本体部32を線材30の後端側30Bに引く。
次に、中継金具22の環状凹部22cに環状弾性体Eを装着する。この環状弾性体Eの装着は、線材側金具23に中継金具22をねじ込む前に行ってもよい。
一方、編み針本体10や線材30を交換する場合には、本体側金具21と中継金具22とはねじによる連結なので、たとえ環状弾性体Eがあることで摩擦抵抗が上がっていたとしても、他の治具等を使用せずに容易に本体側金具21から中継金具22を外すことができる。
しかも、中継金具22が本体側金具21にねじ込まれた際に、環状弾性体Eが圧入部21cを径方向外側に押圧することで、本体側金具21の先端拡径部21dが線材側金具23の一端側23Aの外周面とより密着するので、線材側金具23が本体側金具21に対してさらにがたつき難くなる。
また、線材側金具23の一端側23Aに重ねて本体側金具21の先端拡径部21dで被覆することで、線材側金具23の外周面と本体側金具21の外周面との段差は無いか又はあっても小さいので、編み針200の使用中に線材側金具23と本体側金具21との連結部分が編み目(毛糸)に引っ掛からずに済む。
また、線材側金具23と本体側金具21との、軸に垂直な方向からの外力に対する連結強度も高い。
しかも、線材側金具23の外周面に滑り止め加工を施したので、他の治具を使うことなく線材側金具23を指で回すだけで編み針本体10や線材30を容易に交換することができる。
これにより、編み針本体10と本体側金具21の本体連結部21aとの接触面積が大きくなるので、編み針本体10と本体側金具21との嵌合強度が強い。
また、中継金具22と線材側金具23とを接着したが、これに限られるものではない。
さらに、環状弾性体Eをゴム製のOリングとしたが、これに限られるものではない。
1B 後端側
2 連結部材
2A 一端側
2B 他端側
2a 環状凹部
3 線材
3A 一端側
3a 環状凸部
10 編み針本体
10A 先端側
10B 後端側
11 本体部
12 小径部
20 連結部材
21 本体側金具
21A 一端側
21B 他端側
21a 本体連結部
21b 第一雌ねじ部
21c 圧入部
21d 先端拡径部
21e 第一貫通孔
22 中継金具
22A 一端側
22B 他端側
22C 中央部
22a 第一雄ねじ部
22b 第二雄ねじ部(嵌合凸部)
22c 環状凹部
23 線材側金具
23A 一端側
23B 他端側
23a 第二雌ねじ部(嵌合凹部)
23b 線材連結部
23c 挿通部
23d 拡径部
23e 第二貫通孔
30 線材
30A 先端側(先端部)
31 係止部
32 本体部
40 延長部材
100 編み針
200 編み針
D1 中継金具が本体側金具にねじ込まれた際に相対向する本体側金具の部位(圧入部)の内径
D2 線材側金具の挿通部の内径
D3 線材の直径
D4 線材側金具の拡径部の内径
D5 本体側金具の先端拡径部の内径
D6 線材側金具の一端側の外径
D7 編み針本体の小径部の外径
D8 編み針本体の本体部の外径
D9 第一雄ねじ部の谷の径
D10 本体側金具の一端側の外径
D11 中継金具の環状凹部の外径
E 環状弾性体
S ストッパー
Claims (11)
- 編み針本体の後端側に連結部材を介して可撓性の線材の先端側を連結してなる編み針において、
前記連結部材は、
一端側には前記編み針本体の後端側が連結される本体連結部が設けられ、他端側には第一雌ねじ部が刻設された本体側金具と、
一端側には前記本体側金具の第一雌ねじ部にねじ込まれる第一雄ねじ部が形成され、他端側には嵌合凸部が形成された中継金具と、
一端側には前記中継金具の嵌合凸部に嵌合される嵌合凹部が設けられ、他端側には前記線材の先端側が連結される線材連結部が設けられた線材側金具を備え、
前記中継金具の前記第一雄ねじ部と前記嵌合凸部との間に環状弾性体が装着され、前記環状弾性体の外径を、前記中継金具が前記本体側金具にねじ込まれた際に相対向する前記本体側金具の部位の内径よりも大きくして、前記環状弾性体が前記本体側金具の部位を径方向外側に押圧するようにしたことを特徴とする編み針。 - 前記線材側金具の線材連結部は、前記線材側金具の他端側から順に、内径が前記線材の直径よりも大きい挿通部と、内径が前記挿通部の内径よりも大きい拡径部からなり、
前記線材の先端部に前記線材側金具の挿通部の内径よりも大きく拡径部の内径よりも小さい係止部を設け、
前記線材側金具に対して前記線材を回転自在に連結したことを特徴とする請求項1に記載の編み針。 - 前記本体側金具に刻設された第一雌ねじ部の前記線材側に、内径が前記線材側金具の一端側の外径よりも大きい先端拡径部を設け、
前記中継金具を介して前記本体側金具に前記線材側金具が連結された際、前記線材側金具の一端側に重ねて前記本体側金具の先端拡径部で被覆したことを特徴とする請求項1又は2に記載の編み針。 - 前記編み針本体の後端側を多段状に加工するとともに、前記本体連結部を前記編み針本体の後端側の形状に対応して嵌合する形状に加工したことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の編み針。
- 前記中継金具の嵌合凸部は第二雄ねじ部であって、
前記線材側金具の嵌合凹部は前記中継金具の第二雄ねじ部がねじ込まれる第二雌ねじ部であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の編み針。 - 前記中継金具の嵌合凸部を前記線材側金具の嵌合凹部に接着したことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の編み針。
- 前記線材側金具の外周面に滑り止め加工を施したことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一つに記載の編み針。
- 前記線材の後端側に他の編み針本体を取付け可能にしたことを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一つに記載の編み針。
- 前記線材の後端側にストッパーを取付け可能にしたことを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一つに記載の編み針。
- 前記線材の後端側に延長部材を介して別の編み針本体に連結された線材を取付け可能にしたことを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一つに記載の編み針。
- 前記編み針本体をカギ針としたことを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか一つに記載の編み針。
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JP2011006533U JP3173110U (ja) | 2011-11-05 | 2011-11-05 | 編み針 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020117817A (ja) * | 2019-01-18 | 2020-08-06 | クロバー株式会社 | 編針本体と線材との連結構造、およびこれを備えた輪針 |
-
2011
- 2011-11-05 JP JP2011006533U patent/JP3173110U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020117817A (ja) * | 2019-01-18 | 2020-08-06 | クロバー株式会社 | 編針本体と線材との連結構造、およびこれを備えた輪針 |
JP7224627B2 (ja) | 2019-01-18 | 2023-02-20 | クロバー株式会社 | 編針本体と線材との連結構造、およびこれを備えた輪針 |
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