JP2020117817A - 編針本体と線材との連結構造、およびこれを備えた輪針 - Google Patents

編針本体と線材との連結構造、およびこれを備えた輪針 Download PDF

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Abstract

【課題】使い勝手をよくしつつ、容易に作製するのに適した編針本体と線材との連結構造を提供する。【解決手段】編針本体1と線材2との連結構造A1は、編針本体1の基端部11に先端側が固定される連結金具3を備える。連結金具3は、先端側にある軸部31と、基端側に位置し、軸部31よりも大径のヘッド部32と、を有する。編針本体1の基端部11には、軸部31が嵌まる穴12が形成され、ヘッド部32には、線材2の端部22を収容する有底状の線状収容凹部320が形成される。線状収容凹部320は、連結金具3の基端3aの開口3bに通じる第1凹部321と、当該第1凹部321に通じ、第1凹部321よりも直径寸法が大きい第2凹部322と、を含む。端部22は、第1凹部321に挿通される第1挿入部221と、第2凹部322に収容されるとともに第1凹部321の直径よりも大径である部分を有する第2挿入部222と、を含む。【選択図】図3

Description

本開示は、編針本体と可撓性を有する線材との連結構造、およびこれを備えた輪針に関する。
従来、手編み作業に用いられる編針として、いわゆる輪針が知られている。編物用の輪針は、たとえば竹製などの一対の編針本体と、これら編針本体の基端部に両端部が支持された線材と、を備える。線材は、たとえばナイロン樹脂などの合成樹脂からなり、可撓性を有する。輪針を用いた編み作業において、一対の編針本体を用いて編目を形成しつつ当該編目を編針本体から線材に適宜ずらす。このような操作を繰り返すことにより、たとえば輪状の編物を作製することができる。編物用の輪針は、たとえば特許文献1,2に開示されている。特許文献1,2に記載された輪針において、編針本体の基端部と線材の端部とは、金属製の連結金具を介して連結されている。
特許文献1において、連結金具は先端側に軸部を有し、当該軸部が編針本体の基端部に形成された穴に挿し込まれている。連結金具は、接着剤により編針本体に固定される。線材の端部は、連結金具の基端側に形成された連結穴に挿入され、かつ当該連結金具の基端側をカシメ加工することにより、線材が連結金具に固定される。このように、特許文献1に記載された構成においては、線材は、連結金具を介して編針本体に固定されており、編針本体に対して相対回転不能である。このような構成では輪針を用いた編み作業において、線材に捩れが生じ易く、使い勝手の面で改善の余地がある。
一方、特許文献2に記載された輪針において、連結金具は筒状とされている。この連結金具は、編針本体の基端部に外嵌された状態で固定される。線材の端部には、膨らんだ係止部が設けられている。このような構成によれば、線材は、連結金具(編針本体)に対して相対回転可能である。したがって、編み作業の際に線材に捩れが生じない。また、線材の係止部が連結金具の基端に係止されることで、線材および編針本体の分離が防止される。
上記構成の輪針を作製する際、たとえば筒状の連結金具に線材をあらかじめ通し、当該線材の先端に係止部を形成する。その後、連結金具の先端側を編針本体の基端部に外嵌し、接着剤などの適宜手段によって、連結金具を編針本体に固定する。しかしながら、特許文献2に記載された輪針では、作製のための手順が比較的煩雑である。また、たとえば連結金具が真鍮製の場合、その表面が劣化(酸化)によってべたべたする。連結金具を編針本体に外嵌する構成では、この連結金具の筒状部分の全長サイズが大きくなる。そして、全長サイズが大きい連結金具がべたべたすると、たとえば編み作業時において編目をずらす際に滑り難くなってしまい、使い勝手が悪くなる。
特開平5−302248号公報 実開平2−3491号公報
本開示は、このような事情のもとで考え出されたものである。その主たる課題は、使い勝手をよくしつつ、容易に作製するのに適した編針本体と線材との連結構造を提供することである。
上記の課題を解決するため、本開示では、次の技術的手段を講じている。
本開示の第1の側面によれば、編針本体と線材との連結構造が提供される。本開示の第1の側面によって提供される編針本体と線材との連結構造は、一対の編針本体と、当該一対の編針本体の各々の基端部に両端部が支持される、可撓性を有する線材と、を備えた輪針における上記編針本体と上記線材との連結構造であって、上記編針本体の基端部に先端側が固定される金属製の連結金具を備える。上記連結金具は、先端側に位置する軸部と、基端側に位置し、上記軸部よりも大径であるヘッド部と、を有する。上記編針本体の上記基端部には、上記軸部が嵌まる穴が形成されており、上記ヘッド部には、上記線材の端部を収容する有底状の線材収容凹部が形成されている。上記線材収容凹部は、上記連結金具の基端の開口に通じる、横断面円形状の第1凹部と、当該第1凹部に通じて上記第1凹部よりも上記連結金具の先端側に位置し、上記第1凹部よりも直径寸法が大きい第2凹部と、を含む。上記線材の上記端部は、上記第1凹部に挿通される円柱状の第1挿入部と、当該第1挿入部につながり、上記第2凹部に収容されるとともに上記第1凹部の直径よりも大径である部分を有する第2挿入部と、を含む。
好ましい実施の形態においては、上記編針本体と上記連結金具との間に介在する樹脂製の補助部材をさらに備え、上記補助部材は、上記編針本体の上記穴に嵌挿される筒状軸部と、当該筒状軸部につながり、上記筒状軸部よりも外周が大径とされた筒状フランジ部と、を有し、上記連結金具の上記軸部は、上記筒状フランジ部および上記筒状軸部の双方に跨って嵌挿される。
好ましい実施の形態においては、上記線材は、上記第1挿入部に対して上記第2挿入部の反対側につながり、上記第1挿入部よりも大径とされた膨大部を有し、上記編針本体の基端部、上記補助部材の上記筒状フランジ部、上記連結金具の上記ヘッド部、および上記線材の上記膨大部の各々の外周部は、上記編針本体側から上記線材側に向かうにつれて漸次的に縮径するテーパ状とされている。
好ましい実施の形態においては、上記補助部材は、識別可能に着色されている。
好ましい実施の形態においては、上記連結金具は、単一部材により形成されている。
本開示の第2の側面によれば、輪針が提供される。本開示の第2の側面によって提供される輪針は、一対の編針本体と、当該一対の編針本体の基端部に両端部が支持される、可撓性を有する線材と、を備えた輪針において、上記一対の編針本体と上記線材の両端との連結部のうち少なくとも一方に、本開示の第1の側面に係る連結構造を具備する。
本開示による編針本体と線材との連結構造および輪針のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
一実施形態に輪針を示す全体図である。 図1に示す輪針の部分拡大図である。 図2の縦断面図であり、一実施形態に係る編針本体と線材との連結構造を表す。 輪針を作製する手順の一例を示し、一工程を表す断面図である。 図4の後の工程を示す図である。 図5の後の工程を示す図である。 図6の後の工程を示す部分拡大図である。 図7の後の工程を示す図である。 編針本体と線材との連結構造の変形例を示す、図3と同様の断面図である。 編針本体と線材との連結構造の他の変形例を示す、図3と同様の断面図である。
以下、編針本体と線材との連結構造および輪針の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図3は、一実施形態に係る輪針B1を示している。図示された輪針B1は、一対の編針本体1と、線材2と、一対の連結金具3と、一対の補助部材4と、を備えている。
編針本体1は、たとえば竹製または木製の棒材であり、先端側に先細り状の針先10を有する。編針本体1のサイズ(直径寸法)は、たとえば3〜10mm程度である。
一対の編針本体1の各々の基端部11には、連結金具3および補助部材4を介して線材2の端部22(図3参照)が支持されている。図3においては、一実施形態に係る編針本体1と線材2との連結構造A1を示している。
図3に示すように、編針本体1の基端部11には、穴12が形成されている。穴12は、たとえば編針本体1の基端面1aから一定の直径サイズで所定深さまで形成されている。本実施形態では、この穴12に後述の補助部材4の筒状軸部41が嵌挿される。基端部11の外周部11aは、基端面1aに向かうにつれて緩やかに縮径するテーパ状とされた部位を含む。
線材2は、たとえばナイロン樹脂などの軟質の熱可塑性樹脂からなり、可撓性を有する。線材2は、所定長さのコード部21と、このコード部21の両端につながる一対の膨大部23と、当該膨大部23につながる一対の端部22とを有する。コード部21は、横断面円形状であり、一様に延びている。膨大部23は、コード部21よりも大径とされている。膨大部23の外周部23aは、端部22に向かうにつれて緩やかに拡径するテーパ状である。端部22の詳細については後述する。
線材2のコード部21の長さは、複数種の寸法が設定されている。そして、一対の編針本体1と線材2とを含めた輪針B1の全長寸法について、複数種の寸法が設定されている。ユーザは、用途に適した全長寸法の輪針B1を選択して使用することが可能である。
連結金具3は、編針本体1と線材2とを連結するための金属製部材である。連結金具3は、軸部31およびヘッド部32を有する。軸部31は、連結金具3の先端側に位置しており、概略円柱状である。本実施形態では、軸部31の外周には、複数の凹溝31aが形成されている。複数の凹溝31aは、軸部31の軸線方向において間隔を隔てて形成されており、各々が環状である。これら凹溝31aは、鋸刃状とされている。
図3に示した軸部31は、後述の補助部材4の筒状軸部41および筒状フランジ部42の双方に跨って嵌挿される。また、図示された軸部31は、補助部材4の筒状軸部41とともに編針本体1の穴12には嵌まっている。軸部31と補助部材4(筒状軸部41および筒状フランジ部42)との間には接着剤(図示略)が介在しており、当該接着剤によって軸部31(連結金具3)は補助部材4に固定される。
ヘッド部32は、連結金具3の基端側に位置しており、軸部31よりも外周が大径である。ヘッド部32の外周部32aは、基端3aに向かうにつれて緩やかに縮径するテーパ状である。ヘッド部32の外周部32aは、線材2における膨大部23の外周部23aよりも大径である。
ヘッド部32には、線状収容凹部320が形成されている。線状収容凹部320は、線材2の端部22を収容するための有底状の空間であり、連結金具3の基端3aの開口3bから先端側に向けて凹んでいる。線状収容凹部320は、第1凹部321および第2凹部322を含む。第1凹部321は、横断面円形状とされており、連結金具3の開口3bに通じている。本実施形態では、第1凹部321に対して基端側につながるガイド部323が形成されている。ガイド部323は、開口3bに向かうほど拡径するテーパ状とされており、第1凹部321と開口3bとの間に介在している。
第2凹部322は、第1凹部321に通じており、かつ第1凹部321よりも連結金具3の先端側に位置する。第2凹部322は、第1凹部321よりも直径寸法が大きい部位を含む。
連結金具3を構成する具体的な金属材料としては、たとえばステンレス鋼や真鍮が挙げられる。上記構成の連結金具3は、鍛造、切削、溶接、嵌合やねじ接合などの適宜手段によって形成される。本実施形態において、連結金具3は、切削加工によって単一部材により形成されたものである。但し、連結金具3を形成するための手法は特に限定されるものではない。2つ以上の部材を嵌合等により一体的に接合したものでもあってもよい。
線材2の端部22は、第1挿入部221および第2挿入部222を含む。第1挿入部221は、膨大部23につながっている。第1挿入部221は、円柱状であり、線状収容凹部320(連結金具3)の第1凹部321に挿通されている。第2挿入部222は、第1挿入部221につながっており、線状収容凹部320の第2凹部322に収容されている。第2挿入部222は、第1挿入部221よりも大径であり、第1凹部321の直径よりも大径である部分を有する。このような第1挿入部221および第2挿入部222を有する構成により、端部22(線材2)が連結金具3から抜け出すことは防止される。
第1挿入部221の外径は、第1凹部321の内径よりも小さい。第1凹部321と第1挿入部221との間には、僅かな隙間がある。また、第2凹部322と第2挿入部222との間にも、僅かな隙間がある。これにより、第1挿入部221および第2挿入部222(線材2)は、連結金具3に対して相対回転可能である。
補助部材4は、編針本体1と連結金具3との間に介在している。補助部材4は、樹脂製であり、たとえばFRP(繊維強化プラスチック)よりなる。補助部材4は、筒状軸部41および筒状フランジ部42を有する。筒状軸部41は、有底円筒状である。筒状フランジ部42は、筒状軸部41につながっており、筒状軸部41よりも外周が大径とされている。なお、筒状軸部41については、本実施形態と異なり、底部が塞がらずに開放端を有する円筒状であってもよい。
筒状軸部41は、編針本体1の穴12に嵌挿されている。筒状軸部41の外径は、穴12の内径よりも小である。編針本体1と筒状軸部41の外周部との隙間には、接着剤(図示略)が介在している。これにより、筒状軸部41(補助部材4)は、編針本体1に固定される。
筒状フランジ部42の内径は、筒状軸部41の内径と同一寸法である。筒状軸部41および筒状フランジ部42には、連結金具3の軸部31を嵌挿するための連結用穴43が一連に形成されている。
筒状フランジ部42の外周部42aは、線材2側に向かうにつれて縮径するテーパ状である。筒状フランジ部42の外周部42aは、連結金具3におけるヘッド部32の外周部32aよりも大径であり、編針本体1における基端部11の外周部11aよりも小径である。
本実施形態において、補助部材4は、所望の色に着色される。補助部材4の着色は、たとえば樹脂材料に顔料や染料等の色材を混ぜ合わせて成形することにより行う。これにより、補助部材4は、外部から識別可能に着色されている。
図2および図3に示すように、編針本体1の基端部11、補助部材4の筒状フランジ部42、連結金具3のヘッド部32、および線材2の膨大部23の各々の外周部11a,42a,32a,23aは、編針本体1側から線材2側に向かうにつれて漸次的に縮径するテーパ状とされている。
次に、輪針B1を作製する手順の一例について、図4〜図8を参照して説明する。
まず、図4に示すように、編針本体1の基端部11に補助部材4を取り付ける。ここで、編針本体1の基端部11は、テーパ状とされておらず、一様な外径寸法を有する。また、補助部材4においては、連結用穴43が形成されておらず、各々が中実状の軸部41’およびフランジ部42’を有する。フランジ部42’の外周はテーパ状とされておらず、一様な外径寸法を有する。補助部材4は、接着剤(図示略)を介して編針本体1に固定される。
次に、図5に示すように、補助部材4に連結用穴43を形成する。連結用穴43の形成は切削により行う。また、編針本体1および補助部材4の各々の外周を部分的に切削し、テーパ状に連続する外周部11aおよび外周部42aを形成する。これにより、図3等に示した編針本体1および補助部材4が得られる。なお、天然素材である竹からなる編針本体1においては、基端部11に形成した穴12が多少芯ずれする場合がある。本実施形態では、補助部材4を編針本体1に固定した後に、連結用穴43を形成する。これにより、編針本体1の外周面を基準とする中心軸線Oxに沿うように、連結用穴43が適切に形成される。
次に、図6に示すように、連結金具3に線材2を取り付ける。具体的には、線材2の端部22を連結金具3の線状収容凹部320に挿入する。ここで、端部22は、図3に示した構成と異なり、一様な外径寸法を有する円柱状とされている。この端部22の長さは、連結金具3の線状収容凹部320の空間容積に応じた寸法に設定される。端部22を線状収容凹部320に挿入するのに先立ち、連結金具3が所定の温度となるように加熱しておく。このとき、連結金具3は、線材2の軟化温度よりも高温に維持される。
図7に示すように、端部22を線状収容凹部320に挿入し、端部22の先端を線状収容凹部320の底に押し付ける。そうすると、連結金具3から端部22へ熱が伝わり、当該端部22が軟化する。さらに端部22を線状収容凹部320内に押し込むと、第2凹部322における空隙を埋めるように端部22が部分的に膨出変形する。ここで、膨大部23が連結金具3の基端3aに当接するまで端部22を線状収容凹部320内に押し込む。このようにして、相対的に大径である第2挿入部222および相対的に小径である第1挿入部221を有する端部22が形成される。なお、図7において、端部22が膨出変形する前の状態を仮想線で表す。
なお、図4、図5に示した編針本体1への補助部材4の取り付けおよび切削加工について、図6、図7に示した連結金具3への線材2の取り付けの後に行ってもよい。また、編針本体1への補助部材4の取り付けおよび切削加工と、連結金具3への線材2の取り付けとは、並行して行ってもよい。
次いで、図8に示すように、補助部材4に連結金具3を取り付ける。連結金具3の軸部31が、補助部材4の連結用穴43に嵌挿される。連結金具3は、接着剤(図示略)を介して補助部材4に固定される。
上記のような手順を経て、図3に示した、編針本体1と線材2との連結構造A1が形成される。なお、図4〜図8においては一対の編針本体1のうち一方について図示したが、他方の編針本体1についても同様の手順を行うことにより、編針本体1と線材2との連結構造A1を形成することができる。本実施形態では、このようにして、一対の編針本体1と、線材2と、一対の連結金具3と、一対の補助部材4と、を備えた、輪針B1が作製される。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の編針本体1と線材2との連結構造A1は、金属製の連結金具3を備える。連結金具3は、先端側が編針本体1の基端部11に固定される。連結金具3の基端側のヘッド部32には、有底状の線状収容凹部320が形成されている。線状収容凹部320は、第1凹部321および第2凹部322を含む。第2凹部322は、第1凹部321よりも連結金具3の先端側に位置し、第1凹部321よりも直径寸法が大きい。線材2の端部22は、第1挿入部221および第2挿入部222を含む。第1挿入部221は、円柱状であり、第1凹部321に挿通されている。第2挿入部222は、第1挿入部221につながっており、線状収容凹部320の第2凹部322に収容されている。第2挿入部222は、第1挿入部221よりも大径であり、第1凹部321の直径よりも大径である部分を有する。
このような構成によれば、端部22(線材2)が連結金具3から抜け出すことは防止される。また、第1挿入部221および第2挿入部222(線材2)は、連結金具3に対して相対回転可能である。したがって、連結構造A1を具備する輪針B1を用いて編み作業を行う際、線材2に捩れが生じることはなく、使い勝手がよい。
本実施形態の輪針B1(編針本体1と線材2との連結構造A1)を作製する際、連結金具3への線材2の取り付けは、加熱した連結金具3の有底状の線状収容凹部320に線材2の端部22を押し込むことにより行う。これにより、相対的に大径である第2挿入部222および相対的に小径である第1挿入部221を有する端部22が形成される。本実施形態とは異なり、連結金具が筒状である場合においては、線材を連結金具に取り付ける際、筒状の連結金具に線材をあらかじめ通し、当該線材の先端に係止部を形成する。その後、連結金具の先端側を編針本体の基端部に外嵌し、接着剤などの適宜手段によって、連結金具を編針本体に固定する。これに対し、本実施形態の構成によれば、連結金具3への線材2の取り付けを簡単な手順で行うことができる。したがって、輪針B1(編針本体1と線材2との連結構造A1)を容易に作製することが可能である。
連結金具3において、軸部31は、補助部材4の連結用穴43ないし編針本体1の穴12に嵌まっている。連結金具3において外部に露出するには、ヘッド部32のみである。このような構成によれば、連結金具の全体が筒状に構成される場合と比べて、連結金具3の露出部分(ヘッド部32)の表面積を小さくすることができる。したがって、連結金具3が真鍮製の場合においても、連結金具3の表面酸化が生じる部位を小さくすることができ、編み作業時に編目をずらす際の抵抗を減らすことができる。
本実施形態の連結構造A1は、樹脂製の補助部材4をさらに備える。補助部材4は、編針本体1と連結金具3との間に介在し、編針本体1の穴12に嵌挿される筒状軸部41と、当該筒状軸部41につながる筒状フランジ部42と、を有する。図3に示すように連結金具3の軸部31は、筒状フランジ部42および筒状軸部41の双方に跨って嵌挿される。このような樹脂製の補助部材4が編針本体1と連結金具3との間に介在する構成によれば、金属製の連結金具3を編針本体1に接着固定する場合と比べて、編針本体1および補助部材4の間、ならびに補助部材4および連結金具3の間の接着強度を高めることができる。
また、連結金具3の軸部31が筒状フランジ部42および筒状軸部41の双方に跨って嵌挿される構成は、連結金具3と補助部材4との間、および編針本体1と補助部材4との間の接着面積を大きくするのに適する。したがって、編針本体1、補助部材4および連結金具3の部材相互間の接着強度が高められる、輪針B1(編針本体1と線材2との連結構造A1)耐久性の向上を図ることができる。
図3に示したように、線材2は、膨大部23を有する。膨大部23は、第1挿入部221よりも大径とされており、第1挿入部221に対して第2挿入部222の反対側につながる。そして、編針本体1の基端部11、補助部材4の筒状フランジ部42、連結金具3のヘッド部32、および線材2の膨大部23の各々の外周部11a,42a,32a,23aは、編針本体1側から線材2側に向かうにつれて漸次的に縮径するテーパ状とされている。このような構成によれば、編針本体1と線材2との接合部において糸の送りをスムーズに行うことができる。
補助部材4は、識別可能に着色されている。このような構成によれば、補助部材4について、たとえば輪針B1の複数種の全長寸法の各々に対応して設定された所定の着色を施すことができる。これにより、輪針B1の全長寸法を外観から瞬時に把握することが可能となる。
本開示の編針本体と線材との連結構造、および輪針は、上記した実施形態に限定されるものではない。編針本体と線材との連結構造、および輪針の各部の具体的な構成は、特許請求の範囲に記載の内容から逸脱しない範囲内で種々、変更が可能である。
上記実施形態において、編針本体1と連結金具3との間に補助部材4が介在する構成について説明したが、補助部材4を具備しない構成であってもよい。図9は、補助部材4を具備しない場合の編針本体1と線材2との連結構造A2を示している。同図に示した連結構造A2において、連結金具3の軸部31は、編針本体1の穴12に嵌挿される。編針本体1と軸部31の外周部との隙間には、図示しない接着剤が介在している。これにより、軸部31(連結金具3)は、編針本体1に固定される。
また、上記実施形態における補助部材4に代えて、環状部材を具備する構成としてもよい。図10は、補助部材4に代えて環状部材を具備する場合の編針本体1と線材2との連結構造A3を示している。同図に示した連結構造A3においても、図9に示した場合と同様に、連結金具3の軸部31は編針本体1の穴12に嵌挿されており、軸部31(連結金具3)は編針本体1に固定される。環状部材6は、円筒状をなしており、連結金具3の中間部33に外嵌されている。環状部材6は、たとえば樹脂製であり、適宜、所望の色に着色してもよい。
A1,A2,A3 (編針本体と線材との)連結構造
B1 輪針
Ox 中心軸線
1 編針本体
1a 基端面
10 針先
11 基端部
11a 外周部
12 穴
2 線材
21 コード部
22 端部
221 第1挿入部
222 第2挿入部
23 膨大部
23a 外周部
3 連結金具
3a 基端
3b 開口
31 軸部
31a 凹溝
32 ヘッド部
32a 外周部
320 線状収容凹部
321 第1凹部
322 第2凹部
323 ガイド部
33 中間部
4 補助部材
41 筒状軸部
41' 軸部
42 筒状フランジ部
42a 外周部
42' フランジ部
43 連結用穴
6 環状部材

Claims (6)

  1. 一対の編針本体と、当該一対の編針本体の各々の基端部に両端部が支持される、可撓性を有する線材と、を備えた輪針における上記編針本体と上記線材との連結構造であって、
    上記編針本体の基端部に先端側が固定される金属製の連結金具を備え、
    上記連結金具は、先端側に位置する軸部と、基端側に位置し、上記軸部よりも大径であるヘッド部と、を有し、
    上記編針本体の上記基端部には、上記軸部が嵌まる穴が形成されており、
    上記ヘッド部には、上記線材の端部を収容する有底状の線材収容凹部が形成されており、
    上記線材収容凹部は、上記連結金具の基端の開口に通じる、横断面円形状の第1凹部と、当該第1凹部に通じて上記第1凹部よりも上記連結金具の先端側に位置し、上記第1凹部よりも直径寸法が大きい第2凹部と、を含み、
    上記線材の上記端部は、上記第1凹部に挿通される円柱状の第1挿入部と、当該第1挿入部につながり、上記第2凹部に収容されるとともに上記第1凹部の直径よりも大径である部分を有する第2挿入部と、を含む、編針本体と線材との連結構造。
  2. 上記編針本体と上記連結金具との間に介在する樹脂製の補助部材をさらに備え、
    上記補助部材は、上記編針本体の上記穴に嵌挿される筒状軸部と、当該筒状軸部につながり、上記筒状軸部よりも外周が大径とされた筒状フランジ部と、を有し、
    上記連結金具の上記軸部は、上記筒状フランジ部および上記筒状軸部の双方に跨って嵌挿される、請求項1に記載の編針本体と線材との連結構造。
  3. 上記線材は、上記第1挿入部に対して上記第2挿入部の反対側につながり、上記第1挿入部よりも大径とされた膨大部を有し、
    上記編針本体の基端部、上記補助部材の上記筒状フランジ部、上記連結金具の上記ヘッド部、および上記線材の上記膨大部の各々の外周部は、上記編針本体側から上記線材側に向かうにつれて漸次的に縮径するテーパ状とされている、請求項2に記載の編針本体と線材との連結構造。
  4. 上記補助部材は、識別可能に着色されている、請求項2または3に記載の編針本体と線材との連結構造。
  5. 上記連結金具は、単一部材により形成されている、請求項1ないし4のいずれかに記載の編針本体と線材との連結構造。
  6. 一対の編針本体と、当該一対の編針本体の基端部に両端部が支持される、可撓性を有する線材と、を備えた輪針において、上記一対の編針本体と上記線材の両端との連結部のうち少なくとも一方に請求項1ないし5のいずれかに記載の連結構造を具備する、輪針。
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