JP3172772B2 - 単管式排水システム - Google Patents

単管式排水システム

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JP3172772B2 JP14648292A JP14648292A JP3172772B2 JP 3172772 B2 JP3172772 B2 JP 3172772B2 JP 14648292 A JP14648292 A JP 14648292A JP 14648292 A JP14648292 A JP 14648292A JP 3172772 B2 JP3172772 B2 JP 3172772B2
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知弘 松尾
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常義 柴田
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中高層建築物に於い
て、立管の流下水に旋回流を発生させて通気管を省略す
る単管式排水システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】中高層建築物の排水立管に於いては、便
器や浴槽等からの排水が立管を落下する際に生ずる吸引
力や立管の底部で生じるピストン作用等によって、立管
内部に大きな負圧や正圧の空気圧変動が発生する。これ
によって、便器や浴槽等のトラップの封水が吸い出され
たり、空気が吹き出したりして、下水の臭気ガスが室内
に入り込み、不衛生になることがある。
【0003】これらの現象を解消する為に、排水管には
一般に大気に開放された通気管を設け、空気圧の変動を
小さくしてトラップの封水を保護するようにしている。
図11にその通気管を設けた排水システムを示す。図
中、1は横枝管、2は立管、3は通気管、4はベントキ
ャップで、大気に開放することにより空気圧の発生を低
減するものである。
【0004】然し乍ら、上記の通気管3を設けた排水シ
ステムは、配管スペースが大きくなり、配管工事費も高
くなる為に、最近では通気管3を省略する単管式排水シ
ステムが用いられるようになった。
【0005】その一方式として、図12に示すように立
管2に、横枝管1からの排水が合流する部分で、図13
又は図14に示すように立管2より径の大きい拡径部5
又は5′を有し、上部導入口6側又は下部排出口7側の
内部に立管2の流下水に旋回流を与える為の旋回羽根8
を有する集合継手9又は9′を設けた単管式排水システ
ムがある。この単管式排水システムによると、旋回羽根
8により旋回流を与えられた排水の流下水は、落下流速
が減速されると共に立管2の中央部に通気用の空気芯が
形成される為、前述の吸引力が弱まると共に立管2の底
部に発生するピストン作用による背圧も小さくなり、そ
の結果、立管2の内部に発生する負圧や正圧の空気圧変
動が小さく押えられることとなり、通気管が省略される
ものである。
【0006】ところで、上記の集合継手9又は9′を設
けた単管式排水システムは、集合継手9又は9′に立管
2の径よりも2〜3倍の拡径部5又は5′を有する為、
下記のような欠点がある。
【0007】(1)集合継手9又は9′の部分の重量が
従来の排水システムよりも重くなり、施工しにくい。 (2)集合継手9又は9′の部分で大きなスペースを必
要とするので、従来の排水システムよりも思った程省ス
ペースにはならない。 (3)集合継手9又は9′の部分が複雑な形状であるの
で、製作が面倒で、コストが高い。 (4)集合継手9又は9′の拡径部分で立管の流水が拡
散する時に排水音が生じ易い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、集合
継手を用いることなく、排水の流下水に旋回流を与える
ことができて、前記欠点を全て解消することのできる単
管式排水システムを提供しようとするものである。
【0009】上記課題を解決するための本発明の単管式
排水システムは、建物階数1フロア毎に順次接続した各
立管の流下水に旋回流を発生させて通気管を省略する単
管式排水システムに於いて、立管の或る局部的所定長さ
の範囲内の内周面に、その内周面360度の範囲内で周
方向長さ120度未満の凸状傾斜条を1個又は複数個配
設し、且つこの凸状傾斜条を配設した立管の或る局部的
所定長さの範囲部分を、建物階数1フロア毎の各立管に
複数個所設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記構成の本発明の単管式排水システムによる
と、立管の或る局部的所定長さの範囲内の内周面に、そ
の内周面360度の範囲内で周方向長さ120度未満の
凸状傾斜条が1個又は複数個配設されているので、横枝
管から立管に合流した排水は、凸状傾斜条の部分を通過
する際、その凸条傾斜条により確実に旋回力が与えら
れ、落下流速が減速されると共に立管の中央部に通気用
の空気芯が形成される為に吸引力が減じられ、また立管
の底部で発生するピストン作用による背圧が減じられ
る。従って、集合継手を用いることなく通気管を省略で
きる。また上記凸状傾斜条を配設した立管の或る局部的
所定長さの範囲部分を建物階数1フロア毎の各立管に複
数個所設けてある為に、排水負荷が大きい場合、即ち超
高層建築物のように多数の器具の接続がある場合は、立
管の全長に亘って強力な旋回力を保持することができて
排水の許容能力を向上でき、超高層建築物への適用が可
能となる。
【0011】
【実施例】本発明の単管式排水システムの実施例を図に
よって説明すると、図1、2、3に夫々示すように立管
2の或る局部的所定長さ11 ,12 ,13 の範囲内の内
周面に、流下水を旋回させる必要最小限の高さと長さを
持つと共に下方にいくにしたがって内方突出量を大きく
した凸状傾斜条10を、立管2の内周面360度の範囲
内で周方向長さ120度未満にして1個又は複数個、図
示の例では夫々4個,3個,4個配設している。即ち、
図1では立管2の局部的所定長さ11 の範囲の同一レベ
ルに周方向長さ90度未満の4個の凸状傾斜条10を立
管2の内周に等間隔に設けており、図2では立管2の局
部所定長さ12 の範囲の同レベルに周方向長さ120度
未満の3個の凸状傾斜条10を立管2の内周に不等間隔
に設けており、図3では立管2の局部的所定長さ13
範囲に周方向長さ90度未満の4個の凸状傾斜条10を
等間隔に立管2の内周に不連続螺旋状に設けてある。
【0012】然してこれら凸状傾斜条10を配設した立
管2の局部的所定長さ11 ,12 ,13 の範囲部分は、
図4,5,6に示すように建物階数1フロア当り1個所
設けるよりも図7,8,9に示すように建物階数1フロ
ア当り2個所或いはそれ以上設ける方がよい。
【0013】上記図7〜図9に示すように夫々構成され
た本発明の単管式排水システムの各実施例によると、横
枝管1から立管2に合流した排水は、凸状傾斜条10の
部分を通過する際、その凸状傾斜条10により確実に
回力が与えられ、落下流速が減速されると共に立管2の
中央部に図10に示すように通気用の空気芯11が形成
される為に吸引力が減じられ、また立管2の底部で発生
するピストン作用による背圧が減じられる。従って、集
合継手を用いることなく通気管を省略できる。また、
凸状傾斜条10を配設した立管の或る局部的所定長さ
1 ,1 2 ,1 3 の範囲部分を建物階数1フロア毎の各
立管2に2個以上設けてある為に、排水負荷が大きい
場合、即ち超高層建築物のように多数の器具の接続があ
る場合は、立管2の全長に亘って強力な旋回力を保持す
ることができて排水の許容能力を向上でき、超高層建築
物への適用が可能である。尚、立管2の内周面に設ける
凸状傾斜条10の数や配列の仕方は、上記実施例に限る
ものではない。
【0014】
【発明の効果】以上の通り本発明の単管式排水システム
によれば、集合継手を用いることなく排水の流下水に
単な形状の凸状傾斜条により確実に旋回流を与えること
ができ、且つ排水の中心に通気芯を形成できて通気管を
省略できる。従って、重量が軽減されて施工が容易とな
り、またスペースが大幅に削減され、さらに立管に凸状
傾斜条をプレス成形するだけであるから製作が簡単でコ
ストが低減され、鋳物で製作する場合も簡単な形状のた
め製作が容易でローコストで製作出来る。その上立管に
拡径部が無いので、排水管が大幅に低減される。また、
凸状傾斜条は立管内周面に連続した形で成形されたもの
ではなく、立管の或る局部的所定長さの範囲部分で、そ
の内周面に、360度の範囲内で周方向長さ120度未
満のものが1個又は複数個配設されたもので、しかもそ
れらは、独立した形で建物階数1フロア当り複数個所設
けられているので、排水流量が増えてきても立管をサイ
ズアップすることなく1フロア当りの設置個所を増やす
ことにより対応できる。従って、排水の許容能力を向上
できるので、排水負荷の高い超高層建築物への適用が可
能である。さらに、横枝管の立管への接続は、凸状傾斜
条により制限されることがないので、接線方向から接続
する必要がなく、立管の中心に向って複数個取り付ける
ことができると共に立管の平面的な位置及び縦方向位置
において制限されることなく自由に立管に取り付けるこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単管式排水システムに於ける立管に対
する凸状傾斜条の配設の一例を示すもので、aは平面
図、bは縦断面図である。
【図2】本発明の単管式排水システムに於ける立管に対
する凸状傾斜条の配設の他の例を示すもので、aは平面
図、bは縦断面図である。
【図3】本発明の単管式排水システムに於ける立管に対
する凸状傾斜条の配設のさらに他の例を示すもので、a
は平面図、bは縦断面図である。
【図4〜図6】図1〜図3に示す凸状傾斜条を設ける範
囲を1フロア毎の各立管に1個所とした場合を示す図で
ある。
【図7〜図9】図1〜図3に示す凸状傾斜条を設ける範
囲を1フロア毎の各立管に2個所とした場合を示す図で
ある。
【図10】本発明の単管式排水システムに於ける立管を
流れる排水の中心に通気用の空気芯が形成された状態を
示す図である。
【図11】従来の排水システムを示す概略図である。
【図12】通気管を省略した従来の単管式排水システム
を示す概略図である。
【図13】図12の単管式排水システムに於ける集合継
手の一例を示す縦断面図である。
【図14】図12の単管式排水システムに於ける集合継
手の他の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 立管 10 凸状傾斜条 11 ,12 ,13 局部的所定長さ
フロントページの続き (72)発明者 松尾 知弘 東京都大田区山王2丁目5番13号 株式 会社ベンカン内 (72)発明者 菅原 敬介 東京都大田区山王2丁目5番13号 株式 会社ベンカン内 (72)発明者 柴田 常義 東京都大田区山王2丁目5番13号 株式 会社ベンカン内 (72)発明者 吉田 義和 東京都大田区山王2丁目5番13号 株式 会社ベンカン内 (56)参考文献 実開 昭61−32260(JP,U) 実開 平2−125294(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立管の流下水に旋回流を発生させて通気
    管を省略する単管式排水システムに於いて、建物階数1
    フロア毎に順次接続した各立管の或る局部的所定長さの
    範囲内の内周面に、その内周面360度の範囲内で周方
    向長さ120度未満の凸状傾斜条を1個又は複数個配設
    し、且つこの凸状傾斜条を配設した立管の或る局部的所
    定長さの範囲部分を、建物階数1フロア毎の各立管に複
    数個所設けたことを特徴とする単管式排水システム。
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