JP3479703B2 - 雨よけカバー付き煙突 - Google Patents

雨よけカバー付き煙突

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JP3479703B2 JP16357897A JP16357897A JP3479703B2 JP 3479703 B2 JP3479703 B2 JP 3479703B2 JP 16357897 A JP16357897 A JP 16357897A JP 16357897 A JP16357897 A JP 16357897A JP 3479703 B2 JP3479703 B2 JP 3479703B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エチレンジクロ
ライド分解炉やその他の加熱炉、焼却炉、ボイラ等に設
置される雨よけカバー付き煙突に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、雨よけカバー付き煙突としては、
図3に示すように、煙突(31)上端部に複数の垂直状カバ
ー支持部材(33)が固定され、これらのカバー支持部材(3
3)に笠状の雨よけカバー(32)が支持されているものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す従来の雨よ
けカバー付き煙突では、同図に矢印で示すように、排ガ
スが笠状の雨よけカバー(32)に当たって90°以上方向
転換して大気に拡散されるため、圧力損失が大きいもの
となっている。日本機械学会の「管路・ダクトの流体抵
抗」には、従来の雨よけカバーでは、外に開口する部分
の断面積が管断面積の100%のとき、圧力損失ΔP=
ζ×v2 /2g×ρ(vはガス速度、gは重力加速度、
ρはガス密度)で定義される損失係数ζが、雨よけカバ
ーのない場合の3倍となり、煙突の通風力を阻害してい
ることが記載されている。このため、煙突の高さを高く
したり、送風機の容量を大きくしたりしなければなら
ず、製造費が高くつくという問題があった。雨よけカバ
ーの位置を高くすることにより、圧力損失を小さくする
ことができるが、このようにすると、煙突に雨水が入り
やすくなるので、雨よけカバーの径を大きくしなければ
ならず、やはり製造費が高くついてしまう。
【0004】この発明の目的は、煙突から排出されるガ
スの圧力損失を低減することにより、製造費の低減を可
能とする雨よけカバー付き煙突を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による雨
よけカバー付き煙突は、煙突上方に設けられている雨よ
けカバーが逆笠状とされ、雨水よけカバー下端部に、
カバーで受けられた雨水を排出する雨水排出管が接続さ
れているものである。
【0006】この明細書において、逆笠状という語は、
上広がりの円錐状だけでなく、上広がりの半球状も含む
ものとする。
【0007】請求項2の発明による雨よけカバー付き煙
突は、煙突上端外面に複数の中空状カバー支持部材が立
上り状に設けられ、これらのカバー支持部材の上端に雨
よけカバーが逆笠状に支持され、各カバー支持部材と雨
よけカバーの下端部とが雨水排出管により接続され、雨
よけカバーで受けられた雨水が雨水排出管および各カバ
ー支持部材の内部を経て排出されるようになされている
ものである。このようにするには、例えば、丸パイプ製
のカバー支持部材を煙突の周壁外周面に沿って、90°
置きに計4本設け、雨水排出管を水平十文字状として交
差部と雨よけカバーの下端部とを連通するとともに、雨
水排出管の各端部とカバー支持部材とを連通し、カバー
支持部材の下端部に雨水排出口を設けるようにすればよ
い。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、以下図
面を参照して説明する。
【0009】図1および図2は、この発明の雨よけカバ
ー付き煙突を示している。
【0010】同図に示すように、垂直状の煙突(1) 上端
部に、丸パイプ製のカバー支持部材(3) が4本立上り状
に設けられ、これらのカバー支持部材(3) によって、逆
笠状の雨よけカバー(2) が支持され、雨よけカバー(2)
の下端部に、雨水排出管(4)が接続されている。
【0011】雨よけカバー(2) は、上広がりの円錐状と
された本体部分(2a)と、十文字状に組まれた補強板(2b)
と、本体部分(2a)の上端部に設けられた水平フランジ(2
c)とよりなり、水平フランジ(2c)の外縁下面には、断面
L形の環状の補強材(5) がさらに設けられている。
【0012】4本のカバー支持部材(3) は、煙突(1) の
周壁外周面に沿って90°置きに設けられている。各カ
バー支持部材(3) は、煙突(1) 上端部の周壁外周面に固
定された断面L形の環状のカバー支持部材受け(6) に受
け止められている。
【0013】雨水排出管(4) は、丸パイプが水平十文字
状に組まれたもので、交差部上面に貫通孔(4a)が設けら
れ、各外端部が各カバー支持部材(3) の周壁上端部近く
の内側に設けられた貫通孔(3a)の孔縁部に接続されてい
る。
【0014】雨よけカバー(2) の下端に、雨水排出管
(4) の交差部に通じる開口(7) が設けられ、また、各カ
バー支持部材(3) の周壁下端には、雨水を外部に排出す
る開口(8) が設けられている。したがって、図1に矢印
で示すように、雨よけカバー(2) で受けられた雨水は、
雨よけカバー(2) の下端開口(7) から雨水排出管(4) に
至り、各カバー支持部材(3) の内部を経て、各カバー支
持部材(3) の周壁下端開口(8) から外部に排出される。
【0015】煙突の直径をD、煙突上端と雨よけの下端
との距離をHとすると、煙突断面積A0 は、A0 =π×
2 /4であり、煙突周囲吹出面積A1 は、A1 =π×
D×Hである。圧力損失ΔP=ζ×v2 /2g×ρによ
り定義される損失係数ζは、α=A1 /A0 =∞のと
き、ζ=1であり、前述の日本機械学会の「管路・ダク
トの流体抵抗」によると、α=1.0のとき、ζ=3、
α=1.5のとき、ζ=2である。
【0016】また、各種バルブにおける圧力損失係数に
ついて、ζ=1(動圧分)+Kとすると、下面形状が上
広がりとなっているニードルバルブおよびボールバルブ
では、K=0.5+0.15(A0 /A1 2 となり、
下面形状が平坦なディスクバルブでは、K=1.3+
0.2(A0 /A1 2 となることが知られている。こ
の式において、A1 =A0 とすると、本発明の雨よけカ
バーに対応すると考えられるニードルバルブおよびボー
ルバルブでは、K=0.65、したがって、ζ=1.6
5、本発明の雨よけカバーと従来のものとの中間位置に
対応すると考えられるディスクバルブでは、K=1.
5、したがって、ζ=2.5となる。従来の雨よけカバ
ーに対応する下面形状が下広がりの円錐状のバルブのデ
ータはないが、2.5よりは大きいことは明らかであ
り、本発明の雨よけカバー付き煙突における圧力損失
は、従来のものに比べて、少なくとも2/3以下には減
少していると推定できる。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明の雨よけカバー付き煙突
によると、圧力損失が、従来のものに比べて大幅に減少
し、煙突の高さを低くしたり、送風機の容量を小さくす
ることができ、また、所定の性能を確保するために雨よ
けカバーの径を大きくしたりする必要がなくなり、製造
費の低減が可能となる。
【0018】請求項2の発明の雨よけカバー付き煙突に
よると、圧力損失が、従来のものに比べて大幅に減少
し、煙突の高さを低くしたり、送風機の容量を小さくす
ることができ、また、所定の性能を確保するために雨よ
けカバーの径を大きくしたりする必要がなくなり、製造
費の低減が可能となる。しかも、雨よけカバーで受けら
れた雨水が、簡単な構成により外部に排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による雨よけカバー付き煙突を示す一
部を切欠いた正面図である。
【図2】この発明による雨よけカバー付き煙突の平面図
である。
【図3】従来の雨よけカバー付き煙突を示す垂直断面図
である。
【符号の説明】
(1) 煙突 (2) 雨よけカバー (3) カバー支持部材 (4) 雨水排出管

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 煙突(1)上方に設けられている雨よけ
    カバー(2)が逆笠状とされ、雨水よけカバー(2)下
    端部に、同カバー(2)で受けられた雨水を排出する雨
    水排出管(4)が接続されている雨よけカバー付き煙
    突。
  2. 【請求項2】 煙突(1) 上端外面に複数の中空状カバー
    支持部材(3) が立上り状に設けられ、これらのカバー支
    持部材(3) の上端に雨よけカバー(2) が逆笠状に支持さ
    れ、各カバー支持部材(3) と雨よけカバー(2) の下端部
    とが雨水排出管(4) により接続され、雨よけカバー(2)
    で受けられた雨水が雨水排出管(4) および各カバー支持
    部材(3) の内部を経て排出されるようになされている雨
    よけカバー付き煙突。
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