JP4588810B2 - 排水集合管継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多層階の集合住宅等において流入する排水に旋回流を形成して流下させる排水集合管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、単管式通気配管構造に使用される排水集合管継手は、管軸方向に上部立て管接続口、テーパ管部を有する本体部、下部立て管接続口が連設され本体部には少なくとも1個の横枝管接続口が設けられている。そして、各階における汚水や雑排水を横枝管を介して流入させるとともに、上部立て管より流入する排水と合流させ、旋回流を形成して下層階へ流下させるように構成されている。
【0003】
その旋回流形成手段としては、例えば、特公昭62−50717号公報に示すような、上部立て管接続口の直ぐ下に偏流、減速用の偏流板を設け、テーパ管部に旋回用の羽根板が設けられたものがあった。このような旋回流形成手段によれば、上部立て管よりの排水は、偏流板により所定方向へ偏流され減速される。また横枝管よりの排水は、偏流された上部よりの排水と合流してテーパ管部へ落下する。テーパ管部においては、合流した排水が羽根板に捕捉され、羽根板に沿って流下して旋回性を付与される。
【0004】
これにより、流下する排水に、排水集合管継手内を上部,下部立て管とを連通する通気芯を形成し、排水管系の空気の連通を図って、上下の立て管内の空気圧力変動の抑制が行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来構造の排水集合管継手においては、上部立て管より流入する排水は、偏流板によって一方向へ偏流され、本体部の内周壁に衝突して流下する。そのため、偏流板の対向側に横枝管接続口が設けられていると、上記偏流された排水が、その横枝管内へ逆流するという問題が発生する。
【0006】
従って、排水集合管継手では、通常、周方向に90度間隔で4方向に横枝管接続口を設けることを避け、偏流板の対向側を除く2方向、または3方向へ向けての横枝管接続口を設けるようにしていた。
【0007】
また、偏流された排水は、本体部の内周壁で跳ね返って、偏流板の対向側以外の側に設けられた横枝管接続口の横枝管内へも逆流するという問題があった。
【0008】
この発明は上記にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、流入する排水を減速、旋回させるとともに横枝管への逆流を防止した排水集合管継手を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、
本発明の排水集合管継手は、上部立て管を接続する上部立て管接続口と、
下部に下向き先細り状に形成されたテーパ管部を有し前記上部立て管接続口の下方に設けられた本体部と、
前記本体部の下方に設けられ下部立て管を接続する下部立て管接続口と、
前記本体部に設けられ横枝管を接続可能な複数の横枝管接続口と、
前記テーパ管部の内周面に突出形成された少なくとも1個の旋回ガイドと、を備え、
前記本体部には、複数の前記横枝管接続口の下位でかつ前記旋回ガイドの上位において前記本体部の内周面より突出した少なくとも1個の減速ガイドが設けられ、
前記本体部には、前記本体部の内周面より内方に膨出した台座部が形成され
前記減速ガイドが、前記台座部を凹ますように内方に突出して形成されている
ことを特徴とする排水集合管継手である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施態様を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1〜7は、本発明の第1実施態様を示し、図において符号10Aで示す排水集合管継手(以下、管継手と略称す)は、上部立て管接続口11と、テーパ管部17を有し上部立て管接続口11の下方に設けられた本体部13と、本体部13の下方に設けられた下部立て管接続口19と、本体部13側壁に設けられた横枝管接続口20,22と、テーパ管部17の内周壁15に突出形成された旋回ガイド25,25とを備え、さらに、本体部13の内周壁16には、減速ガイド30が突設されて構成されている。
【0018】
上部立て管接続口11は、上層階より垂下した上部立て管51が、パッキン(図符号省略)を用いて水密状態を保持して接続可能に形成されている。
【0019】
本体部13は、上部立て管51より大径の筒状に形成され、その下半部に下へ向かって先細り状となったテーパ管部17が形成されている。
【0020】
テーパ管部17の下端には、直管状部分を介してフランジ付の下部立て管接続口19が設けられ、下部立て管接続口19は、下部立て管53上端部にパッキンを用いて水密状態を保持して接続可能に形成されている。
【0021】
本体部13上半部側壁の所定位置には、側方へ向けて開口した横枝管接続口20,22がほぼ同水準で設けられ、横枝管接続口20,22は、周方向90度異なる方向に開口して設けられている。
【0022】
横枝管接続口20は、大流量の汚水を分担する横枝管55がパッキンを用いて接続可能に形成され、横枝管接続口22は、小流量の雑排水を分担する横枝管57がパッキンを用いて接続可能に形成されている。
【0023】
また、旋回ガイド25,25は、水平面の投影が1/2円周以内に形成され、その長さ方向に、図2に示すように左下傾(本例では約55度の左下がり)するとともに、管軸Y−Yを挟んで向かい合うように回転対称状に設けられている。
【0024】
また旋回ガイド25の突出端縁26は、上部立て管51内径より約10%内側へ突出形成され、水平面の投影において突出端縁26の延長方向と横枝管接続口20の軸線とは、直交する関係に配設されている。
【0025】
減速ガイド30は、本例では、ほぼ長方形の平板状に形成され、横枝管接続口22の下方であってテーパ管部17の上方において、旋回ガイド25,25に対して一定の位置で内側へ突出して形成されている。
【0026】
この減速ガイド30の突出端縁31は、図1に示すように左下傾(約40度の左下がり)するとともに、上部立て管51内径より約25%内側へ突出形成され、また、突出端縁31の延長方向は、水平面の投影において横枝管接続口20の軸線と平行関係にある。なお、符号16は減速ガイド30形成のために、内周壁15より内側へ膨出された台座部である。
【0027】
次に、このように構成された管継手10Aの作用を説明する。
【0028】
管継手10Aは、例えば、図4に示すように、上部立て管接続口11、および横枝管接続口20,22がフラットスラブ60の上方に位置し、下部立て管接続口19がフラットスラブ60下方へ突出して埋設される。なお、符号59は管継手10Aの上部を支持する支持部材である。
【0029】
そして、上部立て管接続口11,下部立て管接続口19には、それぞれ上部立て管51,下部立て管53が接続され、横枝管接続口20には、横枝管55を介して床61上に定置された大便器65が連通され、横枝管接続口22には、図示しない浴室等よりの雑排水用の横枝管が接続されている。
【0030】
上部立て管51内を流れる排水は、通常、管の内壁面に水膜を張った状態で流下し、その水膜の内周側には通気芯が形成されている。
【0031】
上部立て管接続口11より本体部13内に流入した排水W1 (図5,6に破線矢印W1 で示す)は、内周壁15に沿って落下し、その一部は減速ガイド30上面に到達する。減速ガイド30に衝突した排水W1 は減速されるとともに、その左下がりの傾斜に案内されて進路を変え、その進路に螺旋状に連なる一方の旋回ガイド25上に流れ込む。
【0032】
また排水W1 は、旋回ガイド25,25上に直接流入し、他の一部の排水W1 はテーパ管部17に受けとめられ、旋回ガイド25の下面側に流下の方向を案内され、反時計方向の旋回性を付与されつつ流下する。
【0033】
このように、上部立て管接続口11よりの排水W1 は、横枝管接続口20,22へ逆流することなく、減速ガイド30と旋回ガイド25とにより、減速され、旋回性を付与されて、管軸に通気芯を保持しつつ下部立て管接続口19へ流下する。
【0034】
一方、横枝管55よりの大量の排水W2 (破線矢印W2 で示す)は、横枝管接続口20より本体部13内に流入し、二次曲線を描いて対向側の内周壁15へ向けて落下する。この排水W2 は、横枝管接続口20,22の高さ位置より下方の内周壁15側で、流下する一部の排水W1 と円滑に合流し、一方の旋回ガイド25上に流れ込む。そして、旋回ガイド25に案内されて減速されつつ反時計方向の旋回性を与えられて流下する。
【0035】
また、横枝管57よりの雑排水は、一時に流れる流量は少なく流勢も小さい。
従って、この雑排水は本体部13内で減速ガイド30、およびテーパ管部17、旋回ガイド25,25上に流れ込み、排水W1 ,W2 に巻き込まれて、旋回しながら下部立て管接続口19へ向けて流下する。
【0036】
このように、管継手10A内に流入した排水は、横枝管55,57へ逆流することなく、円滑に合流して減速され、内周壁15に沿った旋回流となって流下する。従って、管継手10A内に管軸Y−Y方向の空気芯を形成して、上部立て管51と下部立て管53との間に通気を行い、排水管系の空気圧力変動を有効に抑制している。
【0037】
図7は、本実施態様の管継手10Aを用いた9階建集合住宅相当の排水管系において、定流量5L/s時における管内圧力変動を示すものである。図7の曲線A1 ,A2 は、管継手10A使用時における各層階ごとの変動の最大値,最小値を示す。また曲線B1 ,B2 は、減速ガイド30を備えない同様形状の比較用管継手使用時の各層階ごとの最大値,最小値を示すものである。本管継手10Aは、図7に示すように、比較用管継手に比し各層階での圧力変動が少なく、優れた空気圧力変動の抑制効果を示した。
【0038】
なお、上記実施態様において、減速ガイド30を本体部13の同水準に複数個設けてもよい。また、横枝管接続口20,22とほぼ同水準で90度異なる方向に横枝管接続口を増設し、例えば、図3に2点鎖線で示す横枝管接続口(22)のように増設して、3〜4方向の横枝管対応の管継手とすることもできる。また、図例では、減速ガイド30は水平方向へ突出形成されたものを示したが、流量、および減速効果等とのかね合いで、突出端縁31が基端側より下向きに傾斜形成してもよい。
【0039】
図8〜12は、この発明の第2実施態様を示し、2個の減速ガイド30を備えた点に特徴を有する。なお、以下の説明では、第1実施態様と同一あるいは同等な構成要素は同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】
この第2実施態様の管継手10Bは、第1実施態様の管継手10Aの減速ガイド30に代えて2個の減速ガイド32,32を備え、横枝管接続口20の形成位置が、横枝管接続口22の高さ位置より稍高く形成されている。
【0041】
減速ガイド32は、上面が平板状に形成され、左下がり約40度の傾斜を有するとともに、内周壁15より内側へ突出し、その突出端縁33が、平面視においてへ字状に屈曲形成されている。そして、2個の減速ガイド32,32は、図10に示すように、管軸Y−Yを挟んで向かい合って回転対称状に設けられ、それぞれ、水平面の投影において旋回ガイド25,25の反時計回り方向約45度の位置に配設されている。
【0042】
この第2実施態様の管継手10Bによれば、上部立て管接続口11より本体部13内に流入する排水を、両減速ガイド32,32により減速し、その進路を両旋回ガイド25,25へ案内して、より有効な旋回性を付与することができる。
【0043】
なお、減速ガイド32,32の形成位置は、図11(a)に示すように、旋回ガイド25,25の反時計回り方向約90度の位置に配設してもよい。また、図11(b),(c)は、1個の減速ガイド32と1個の旋回ガイド25との組み合わせによる例を示し、管継手10Bの設定条件によって随意に構成することができる。
【0044】
図13,14は、この発明の第3実施態様を示し、排水集合管継手が上,下2体からなる点に特徴を有する。
【0045】
この第3実施態様の管継手10Cは、上部立て管接続口11、横枝管接続口20を有する上部集合管41と、下部立て管接続口19、横枝管接続口22、旋回ガイド25,25、減速ガイド32,32を有する下部集合管45とからなり、上部集合管41と下部集合管45とが、上下に連結されて一体的に構成されている。
【0046】
上部集合管41は、第2実施態様の管継手10Bの本体部13とほぼ同径の上本体部42を有し、上端に上部立て管接続口11、側壁に横枝管接続口20、下端にフランジ状の上接合部44が形成されている。
【0047】
下部集合管45は、管継手10Bの本体部13下半部とほぼ同様の構成の下本体部46を有し、下本体部46は、上本体部42と同径の下筒状部47、およびテーパ管部17とから形成されている。
【0048】
下本体部46の上端には、フランジ状の下部接合部49、下筒状部47側壁に横枝管接続口22、その下方に減速ガイド32,32、テーパ管部17に旋回ガイド25,25、下本体部46下部に下部立て管接続口19が形成されている。なお、減速ガイド32、および旋回ガイド25の構成は第2実施態様と同じである。
【0049】
そして、上部集合管41と下部集合管45とは、横枝管接続口20と減速ガイド32とを管継手10Bと同じ周方向位置として、上接合部44と下接合部49をパッキン(図符号省略)を介してボルトにより締結して、一体的に連結されている。なお、上本体部42の内周壁43と下本体部46の内周壁48とは、連通して管継手10Bの内周壁15に相当する。
【0050】
この第3実施態様の管継手10Cによれば、第2実施態様の管継手10Bと同様に排水流の減速、旋回制御を行うことができる。また、上部集合管41に横枝管接続口20が設けられ、下部集合管45に横枝管接続口22が設けられているので、図14に示すように、いわゆる段付スラブ62の下段部63側に埋設され、横枝管55を介して段付スラブ62上に定置された大便器65に直結されるとともに、横枝管接続口22には、図示しない浴室等よりの横枝管が直結される。
これにより、段差の無い住居形成に寄与することができる。
【0051】
また、例えば、下部集合管45に1個乃至3個の横枝管接続口を設けたものを形成し、随時、上部集合管41と組合せて、多種類の管継手10Cを構成することができる利便性を有している。
【0052】
なお、上部集合管41と下部集合管45との連結は、上述のフランジのボルト締結に代えて、挿し込み式連結構造や、上,下本体部の外周ねじによるねじ込み式連結構造であってもよい。また、上部集合管41,下部集合管45の分割位置は、例えば、減速ガイド32とテーパ管部17との間で、上下に分割をしてもよい。
【0053】
図15〜17は、この発明の第4の実施態様を示し、部分球状に突出した減速ガイドを備えた点に特徴を有する。
【0054】
この第4実施態様の管継手10Dは、第1実施態様の管継手10Aの減速ガイド30に代えて減速ガイド34を備え、また、横枝管接続口20の形成位置が、横枝管接続口22の高さ位置より稍高く形成されている。
【0055】
この減速ガイド34は、台座部16より内側へ突出した部分球状に形成されている。なお、ここで部分球状とは、球の一部分、または卵形等の球に似た形状の一部分をいう。
【0056】
この管継手10Dにおいては、減速ガイド34の球面により、流入した排水W1 の一部は、その球面に衝突して減速され放射方向へ偏流して、両旋回ガイド25,25上へ流れ込む。また、部分球面状の減速ガイド34は中位の減速効果を有し、下層階の排水管系における負圧および正圧の空気圧力変動をバランスよく抑制することができる。
【0057】
図18〜20は、この発明の第5の実施態様を示し、三角錐状に突出した減速ガイドを備えた点に特徴を有する。
【0058】
この第5実施態様の管継手10Eは、第4実施態様の管継手10Dの減速ガイド34に代えて減速ガイド36を備えて形成されている。
【0059】
この減速ガイド36は、台座部16より内側へ突出した三角錐形に形成され、その頂点を上方とし、図18の左側に小三角形状の突出面37a、右側に大三角形状の突出面37bを有している。そして、突出面37a,37bの接する稜線は下方ほど左寄りに形成されている。
【0060】
この管継手10Eにおいては、減速ガイド36の突出面37a,37bにより、流下した排水は振分けられて偏流し、両旋回ガイド25,25上に流れ込む。本例では、突出面37a側により多くの減速と偏流作用を分担させている。
【0061】
また、突出面37a,37bを同形状としたものでもよく、さらに図20において、同形状の突出面を有する三角錐を、管継手10E中心より左方へずらして突設してもよい。この減速ガイド36により、流下する排水を両旋回ガイド25,25へそれぞれ適宜に配分して、より効果的な旋回流を形成することができる。
【0062】
図21〜24は、この発明の第6実施態様を示し、減速ガイドの形成位置に特徴を有する。
【0063】
この第6実施態様の管継手10Fは、本体部13上部に設けられた横枝管接続口20と、本体部13下部に設けられた横枝管接続口22と、横枝管接続口20の下位で横枝管接続口22の上位に設けられた減速ガイド30と、1個の旋回ガイド25を備えて形成されている。
【0064】
減速ガイド30は、図に示すように平板状の円の切片形に形成され、横枝管接続口20すぐ下の本体部13の内周壁15より突出し、突出端縁31が基端側より下向きに傾斜して形成されている。この下傾角度は、本例では約40度下向きに形成され、突出端縁31は、その長さ方向に水平に形成されている。
【0065】
また旋回ガイド25は、減速ガイド30対向側の内周壁15において、テーパ管部17上方からテーパ管部17下端にかけて、内側へ突出して形成されている。なお、本体部13は、図25に示すように、上半部を形成する大径の筒状部分を有して、その下部に連続する先細り状の上テーパ管部27と、さらにその下部に連続するとともに上記筒状部分の直径と下部立て管53直径との中間径を有する中径部28と、その下部に連続する先細り状の下テーパ管部29とを備えて形成し、この中径部28の上端部と下端部との間に、旋回ガイド25を設けてもよい。この中径部28に配設された旋回ガイド25により、流下する排水は旋回ガイド25の上下において同一の慣性力が働き、旋回ガイド25下部においても強い旋回性が付与される。この上テーパ管部27、中径部28、下テーパ管部29の構成は、他の管継手10A〜10Eの本体部13に適用することができる。また、突出端縁31は、図22において左下がりに傾斜して配設し、排水流に予備的旋回性を付与するようにしてもよい。
【0066】
この管継手10Fにおいては、上部立て管接続口11より流入した排水W1 は、図24に示すように、その一部が減速ガイド30上に到達し、他の排水W1 は内周壁15に沿って流下する。減速ガイド30に到達した排水W1 は、減速ガイド30の傾斜に案内されて急激に進路を変えるとともに減速されて、対向側の内周壁15へ向けて二次曲線を描いて落下する。
【0067】
また、横枝管55よりの大量の排水W2 は、横枝管接続口20より本体部13内へ二次曲線を描いて流入し、対向側の内周壁15へ落下する。そして、内周壁15に沿って流下する排水W1 と、減速ガイド30により減速、偏流された排水W1 と、横枝管接続口20よりの排水W2 とが上述の対向する内周壁15側で円滑に合流し、大きな水塊となって旋回ガイド25上へ流れ込む。
【0068】
このように、管継手10F内に流入した排水を円滑に合流して、一つの大きな水塊として旋回ガイド25へ流下させているので、本体部13内での跳ね水を防止して他の横枝管接続口22への逆流を防止するとともに、旋回ガイド25での水流捕捉率が増大して効果的な旋回流を形成することができる。なお、本管継手10Fは、第3実施態様の管継手10Cと同様に、段付スラブへの設置に最適である。
【0069】
なお、この発明は上述の説明および図例に限定されることなく、この発明の技術的思想から逸脱しない範囲において、その実施態様を変更することができる。例えば、減速ガイドの形状は、板状、部分球状、三角錐状のものを示したが、排水流を減速し偏流するガイドであれば、上記を組み合わせた形状、または他の突起形状であってもよい。
【0070】
また、減速ガイド,旋回ガイドの水平面の投影における関係位置は、排水流量、本体部直径等の条件により随意に設定することができる。
【0071】
また、横枝管接続口の内周壁側開口部の直上に、上方からの排水流との交差を回避する分流ガイドを設けてもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の排水集合管継手によれば、大流量の汚水が流入する横枝管接続口より下位に減速ガイドを設けた構成なので、流入する排水の横枝管への逆流を防止するとともに、排水を減速、旋回させて排水管系の空気圧力変動を抑制することができる。
【0073】
また、本体部の外周に、90度異なる4方向に横枝管接続口を配設することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様に係る排水集合管継手の正面断面図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【図3】図1のB−B線矢視断面図。
【図4】第1実施態様の排水集合管継手の設置例図。
【図5】排水の流れを示す正面断面図。
【図6】排水の流れを示す平面断面図。
【図7】定流量5L/sにおける管内空気圧変動を測定したグラフ。
【図8】本発明の第2実施態様に係る排水集合管継手の正面断面図。
【図9】図8のC−C線矢視断面図。
【図10】図8のD−D線矢視断面図。
【図11】減速ガイドと旋回ガイドとの相互位置の例を示す平面断面図。
【図12】第2実施態様の排水集合管継手の設置例図。
【図13】第3実施態様の排水集合管継手の正面断面図。
【図14】第3実施態様の排水集合管継手の設置例図。
【図15】第4実施態様の排水集合管継手の正面断面図。
【図16】図15のE−E線矢視断面図。
【図17】図15のF−F線矢視断面図。
【図18】第5実施態様の排水集合管継手の正面断面図。
【図19】図18のG−G線矢視断面図。
【図20】図18のH−H線矢視断面図。
【図21】第6実施態様の排水集合管継手の正面断面図。
【図22】図21のJ−J線矢視断面図。
【図23】図21のK−K線矢視断面図。
【図24】第6実施態様の排水集合管継手の排水の流れを示す図。
【図25】本体部形状の他の例を示す正面断面図。
【符号の説明】
10A,10B,10C,10D,10E,10F 排水集合管継手
11 上部立て管接続口
13 本体部
15 内周壁
17 テーパ管部
19 下部立て管接続口
20,22 横枝管接続口
25 旋回ガイド
30,32,34,36 減速ガイド
41 上部集合管
45 下部集合管

Claims (1)

  1. 上部立て管を接続する上部立て管接続口と、
    下部に下向き先細り状に形成されたテーパ管部を有し前記上部立て管接続口の下方に設けられた本体部と、
    前記本体部の下方に設けられ下部立て管を接続する下部立て管接続口と、
    前記本体部に設けられ横枝管を接続可能な複数の横枝管接続口と、
    前記テーパ管部の内周面に突出形成された少なくとも1個の旋回ガイドと、を備え、
    前記本体部には、複数の前記横枝管接続口の下位でかつ前記旋回ガイドの上位において前記本体部の内周面より突出した少なくとも1個の減速ガイドが設けられ、
    前記本体部には、前記本体部の内周面より内方に膨出した台座部が形成され
    前記減速ガイドが、前記台座部を凹ますように内方に突出して形成されている
    ことを特徴とする排水集合管継手。
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