JP3171546B2 - 吸着装置 - Google Patents

吸着装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末活性炭や粉末
ゼオライト等の粉末吸着剤により水処理を行なうための
吸着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の目的で用いられている従来の吸着
装置としては、図3に示すように槽31の内部に粒状吸着
剤の充填層32を設け、その上部から被処理水を流して粒
状吸着剤によりCOD や色度を吸着させ、下部から処理水
を取り出す構造のものが最も一般的である。吸着剤は一
般に、粒状吸着剤の粒径を小さくするほど吸着速度や吸
着量を増加させることができるという性質を持つ。とこ
ろが図3のものでは、粒状吸着剤の粒径を小さくすると
処理水とともに粒状吸着剤が流出してしまうために粒径
をあまり小さくすることはできず、従って処理性能に限
界がある。
【0003】また、特開平6-218361号公報に示されるよ
うに、粉末吸着剤(粉末活性炭) が混合される槽内に膜
分離ユニットを浸漬し、被処理水と粉末活性炭とを混合
したうえで膜を通して処理水のみを吸引するようにした
吸着装置も提案されている。この装置では粉末吸着剤の
粒径は十分に細かくすることができるが、膜の圧力損失
が大きいために多大な吸引動力が必要となる。
【0004】さらにこの公報のような均一混合型の装置
では、処理水濃度を十分に低くすることができないとい
う問題もある。即ち、被処理水と吸着剤とは均一混合す
るよりも、吸着剤を固定するか吸着剤を被処理水と向流
で接触させる方が処理水濃度を低く押さえることができ
る性質がある。これは被処理水と吸着剤とを混合すると
槽内全体の被吸着物濃度が一定となるのに対して、吸着
剤を固定するか被処理水と向流で接触させると流れ方向
に沿って被吸着物が濃度勾配を持ち、出口における処理
水濃度が低くなるからである。従って、特開平6-218361
号公報に示された吸着装置は多大な吸引動力が必要とな
るにもかかわらず、処理性能においては満足できない点
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、粒径の細かい粉末吸着剤を使用する
ことができ、処理水濃度を十分に低くすることができる
新規な吸着装置を提供するためになされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、比重が1.1 以下の筒状物が充填
された槽内に粉末吸着剤を注入して、この粉末吸着剤を
槽の内部に形成された筒状物の充填層に充填されている
筒状物の外表面及び内表面に沈殿により付着させたこと
を特徴とするものである。なお、筒状物の充填層の下部
に、空気を噴出することにより筒状物を激しく流動させ
て粉末吸着剤を筒状物の表面から剥離させるため、かつ
/ または粉末吸着剤を槽内に一様に分布させるための散
気装置を設けることが好ましい。また、粉末吸着剤とし
て粉末活性炭または粉末ゼオライトを用いることが好ま
しい。
【0007】本発明の吸着装置は、槽内に粉末吸着剤を
注入して、この粉末吸着剤を槽の内部に形成された筒状
物の充填層に充填されている筒状物の外表面及び内表面
に沈殿により付着させて固定したうえ、この槽内に被処
理水を流して粉末吸着剤による吸着を行なわせるため、
粒径の細かい粉末吸着剤を使用しても粉末吸着剤が流出
することがなく、優れた吸着効果を得ることができる。
また粉末吸着剤を固定した状態で被処理水を流すため、
処理水濃度を十分に低下させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照しつつ更に詳細に説明する。図1にお
いて、1は底部をホッパー状とした槽であり、この実施
例では3槽が直列に接続されている。各槽1の内部には
筒状物の充填層2が形成されており、1段目の槽1の下
部から流入した被処理水が充填層2を上向流として流
れ、流路3を通じて2段目の槽1の下部に流入し、以下
同様の流れを繰り返して3段目の槽1の上部から処理水
として流出する構造となっている。しかしこの発明は槽
1を単一として実施することもできる。
【0009】筒状物の充填層2には、図2に示されるよ
うな円筒形や角筒形の筒状物4が充填されている。筒状
物4は比重が1.1 以下の材料からなり、例えばポリプロ
ピレンやポリエチレンのような樹脂材料からなるもので
ある。ここで筒状物4の比重を1.1 以下としたのは、空
気噴出による筒状物4の流動を容易に行なわせるためで
ある。この筒状物4の外表面及び内表面には、図2に示
されるように粉末吸着剤5が沈殿により付着されてい
る。粉末吸着剤5としては粉末活性炭または粉末ゼオラ
イトが用いられている。
【0010】筒状物4の表面に粉末活性炭または粉末ゼ
オライト等の粉末吸着剤5を沈殿させるためには、槽1
の上部から粉末吸着剤5を投入しても、あるいは被処理
水とともに槽1の下部から注入してもよい。粉末吸着剤
5を槽内に注入したら一旦被処理水の流入を停止し、充
填層2の下部の散気装置6から空気を噴出させて槽内に
旋回流を生じさせ、粉末吸着剤5を一様に分布させるこ
とが好ましい。この空気の噴出は1分間程度で十分であ
り、その後に被処理水の流入を再開する。なお散気装置
6としては空気多孔管、散気管、散気板等を用いればよ
い。
【0011】適当な槽内上昇速度を与えれば、粉末吸着
剤5は槽の内部に形成された筒状物の充填層に充填され
ている筒状物4の外表面及び内表面に図2のように沈殿
する。一度沈殿した後は、槽内上昇速度を大幅に上げな
い限りは粉末吸着剤5が筒状物4の表面から剥離するこ
とはなく、この筒状物4の充填層2は粉末吸着剤5によ
る吸着層として機能する。このため、被処理水中の被吸
着物は充填層2を通過する間に粉末吸着剤5に吸着さ
れ、被吸着物濃度の低い処理水として取り出される。
【0012】このようにして吸着を一定時間行なわせた
ら、粉末吸着剤5が破過しないうちに被処理水の流入を
停止し、槽内の水位を越流レベルより下げたうえで散気
装置6から空気を噴出し、筒状物4を激しく流動させて
粉末吸着剤5を筒状物4の表面から剥離させる。このよ
うにして剥離させた粉末吸着剤5は、槽1の下部より槽
内水を全て引き抜くことにより外部へ排出する。このと
き、ポンプを利用して急速に引き抜く方がよい。
【0013】なお、実施例のように複数段の槽1を用い
た場合には、引き抜いた槽内水を流入側(前段)の槽1
に順に送り、再使用することが好ましい。これは流入側
の吸着剤ほど被吸着物濃度が高く、下流側の吸着剤ほど
被吸着物濃度が低いため、下流側の槽1において使用さ
れた吸着剤を流入側の槽1において使用できるためであ
る。
【0014】また、実施例のように複数段の槽1を用い
た場合において、流入水にSS(固形分)が多量に含まれ
ている場合には、最初の槽1には粉末吸着剤5を入れ
ず、筒状物4のみを充填して固形分の沈殿にのみ使用す
ることが好ましい。このようにして最初の槽1において
固形分を除去すれば、槽内上昇速度が同一であれば2段
目以下の槽1において更に固形分が筒状物4に沈殿する
ことがない。このため、2段目以下の槽1において粉末
吸着剤5と雑固形分との分離がほぼ完全に行なわれるこ
ととなり、粉末吸着剤5の再生に有利となる。
【0015】なお、処理水とともに粉末吸着剤5が流出
するような場合には、最終段の槽1の水面積を大きくし
て槽内上昇速度を小さくしたり、最終段の槽1を粒度の
小さい粒状ろ材を充填したろ過槽とするとよい。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の吸着装
置によれば、粒径の細かい粉末吸着剤を固定吸着層とし
て使用することができ、処理水濃度を十分に低くするこ
とができる利点がある。また本発明の吸着装置は、多大
な吸引動力が不要であり、ランニングコストを低減でき
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の吸着装置の断面図である。
【図2】筒状物の充填層の一部を拡大した斜視図であ
る。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 槽、2 筒状物の充填層、3 流路、4 筒状物、
5 粉末吸着剤、6散気装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−22180(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/28 B01D 15/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比重が1.1 以下の筒状物が充填された槽
    内に粉末吸着剤を注入して、この粉末吸着剤を槽の内部
    に形成された筒状物の充填層に充填されている筒状物の
    外表面及び内表面に沈殿により付着させたことを特徴と
    する吸着装置。
  2. 【請求項2】 筒状物の充填層の下部に、空気を噴出す
    ることにより筒状物を激しく流動させて粉末吸着剤を筒
    状物の表面から剥離させるため、かつ/ または粉末吸着
    剤を槽内に一様に分布させるための散気装置を設けた請
    求項1記載の吸着装置。
  3. 【請求項3】 粉末吸着剤が粉末活性炭または粉末ゼオ
    ライトである請求項1記載の吸着装置。
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