JP3171371B2 - 減圧充填造型用金枠 - Google Patents
減圧充填造型用金枠Info
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- JP3171371B2 JP3171371B2 JP15217195A JP15217195A JP3171371B2 JP 3171371 B2 JP3171371 B2 JP 3171371B2 JP 15217195 A JP15217195 A JP 15217195A JP 15217195 A JP15217195 A JP 15217195A JP 3171371 B2 JP3171371 B2 JP 3171371B2
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- JP
- Japan
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- metal frame
- suction box
- mold
- annular
- mold frame
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自硬性鋳型砂を金枠内
に吸引充填して金枠付主型を造型する減圧充填造型用金
枠に関する。
に吸引充填して金枠付主型を造型する減圧充填造型用金
枠に関する。
【0002】
【従来技術と問題点】従来の自硬性プロセスの減圧充填
による鋳型造型方法としては特公昭63−21582号
公報等がある。この方法で金枠付の主型造型を行う場
合、金枠内を気密状態に保つ必要があるためこの金枠の
上下両端面に密着する吸引箱との密着度を極めて高く維
持しなければならないが金枠の上下両端面を直接吸引箱
に面合し、その間にシ−ル材を介装して密着させて気密
状態を保つ方法ではこの金枠の上下両端面が鋳型砂から
発生するガスによる腐食や錆又は製品取り出しや鋳型解
砕時の振動による摩耗、変形等により次第に平坦度が低
下し吸引箱との密着度を十分な状態に維持できなくなる
ので金枠付の主型造型を減圧充填により行うことは不向
きであり中子または無枠方式の主型の造型に限られてい
た。しかし、大型の主型を造型する場合には金枠を使用
しないと必要な鋳型強度が確保できないので無枠方式で
造型できる主型の大きさには限界があった。本発明は上
記の問題点に鑑みてなされたもので比較的大きな主型で
も減圧充填造型することが可能な減圧充填造型用の金枠
を提供することを目的とする。
による鋳型造型方法としては特公昭63−21582号
公報等がある。この方法で金枠付の主型造型を行う場
合、金枠内を気密状態に保つ必要があるためこの金枠の
上下両端面に密着する吸引箱との密着度を極めて高く維
持しなければならないが金枠の上下両端面を直接吸引箱
に面合し、その間にシ−ル材を介装して密着させて気密
状態を保つ方法ではこの金枠の上下両端面が鋳型砂から
発生するガスによる腐食や錆又は製品取り出しや鋳型解
砕時の振動による摩耗、変形等により次第に平坦度が低
下し吸引箱との密着度を十分な状態に維持できなくなる
ので金枠付の主型造型を減圧充填により行うことは不向
きであり中子または無枠方式の主型の造型に限られてい
た。しかし、大型の主型を造型する場合には金枠を使用
しないと必要な鋳型強度が確保できないので無枠方式で
造型できる主型の大きさには限界があった。本発明は上
記の問題点に鑑みてなされたもので比較的大きな主型で
も減圧充填造型することが可能な減圧充填造型用の金枠
を提供することを目的とする。
【0003】
【問題解決のための手段】上記目的を達成するために本
発明における減圧充填造型用金枠は、上面周縁に環状突
起部を構成すると共に上面部に模型板を装着した下吸引
箱と、下面周縁に環状突起部を構成する上吸引箱と、該
上吸引箱上に鋳型砂の切り出し手段を介して取り付けら
れた鋳型砂供給手段と、を具備してなる減圧充填造型装
置に使用される金枠であって、この金枠の側板の上端面
より若干低い位置と下端面より若干高い位置の双方に環
状鍔を設け、該環状鍔の外面側に環状シ−ル材を装着し
たことを特徴とする。
発明における減圧充填造型用金枠は、上面周縁に環状突
起部を構成すると共に上面部に模型板を装着した下吸引
箱と、下面周縁に環状突起部を構成する上吸引箱と、該
上吸引箱上に鋳型砂の切り出し手段を介して取り付けら
れた鋳型砂供給手段と、を具備してなる減圧充填造型装
置に使用される金枠であって、この金枠の側板の上端面
より若干低い位置と下端面より若干高い位置の双方に環
状鍔を設け、該環状鍔の外面側に環状シ−ル材を装着し
たことを特徴とする。
【0004】
【実施例】以下本発明を一実施例に基づいて詳しく説明
する。図1において昇降可能な断面凹状の下吸引箱1上
にはその外周部寄りの位置に複数のベントホ−ル2を設
けると共に上面にパタ−ン3aを備えたパタ−ンプレ−
ト(模型板)3が装着してある。この下吸引箱1の側板
には吸引口4が貫設されておりこの吸引口4はバルブ5
を介して図示されない真空ポンプと連通連結されてい
る。前記下吸引箱1の上面周縁には環状突起部1Aが連
接されており、環状突起部1A上には金枠6が、その側
板7上であって下端面より若干高い位置に設けられた環
状鍔8の下側面に接着された弾性体の環状シ−ル材9を
介装して面合わせして密着して載置されている。また、
該側板7上の金枠6の上端面より若干低い位置に設けら
れたもう一つの環状鍔8の上側面には、該環状鍔8上面
に接着された環状シ−ル材9を介装して断面逆凹状の上
吸引箱10(固定)がその下面周縁に設けた環状突起部
10Aと面合わせされることによって密着されている。
この上吸引箱10はその中央部には砂投入口11が上端
から下端まで貫通して明けられており該砂投入口11の
隔壁と複数のベントホ−ル12を設けた仕切板10Bと
で仕切られて空洞部13が画成されている。該空洞部1
3は上吸引箱10の側板に貫設された吸引口14によっ
て内外を連通可能にされており該吸引口14はバルブ1
5を介して図示されない真空ポンプと連通連結されてい
る。前記上吸引箱10の上面で前記砂投入口11の真上
位置には鋳型砂切り出し手段としてのスライドゲ−ト1
6が取り付けられており該スライドゲ−ト16上には鋳
型砂供給手段としてのサンドホッパ17が載置して固定
されており該サンドホッパ17の中には混練された自硬
性の鋳型砂が適量貯めてある。
する。図1において昇降可能な断面凹状の下吸引箱1上
にはその外周部寄りの位置に複数のベントホ−ル2を設
けると共に上面にパタ−ン3aを備えたパタ−ンプレ−
ト(模型板)3が装着してある。この下吸引箱1の側板
には吸引口4が貫設されておりこの吸引口4はバルブ5
を介して図示されない真空ポンプと連通連結されてい
る。前記下吸引箱1の上面周縁には環状突起部1Aが連
接されており、環状突起部1A上には金枠6が、その側
板7上であって下端面より若干高い位置に設けられた環
状鍔8の下側面に接着された弾性体の環状シ−ル材9を
介装して面合わせして密着して載置されている。また、
該側板7上の金枠6の上端面より若干低い位置に設けら
れたもう一つの環状鍔8の上側面には、該環状鍔8上面
に接着された環状シ−ル材9を介装して断面逆凹状の上
吸引箱10(固定)がその下面周縁に設けた環状突起部
10Aと面合わせされることによって密着されている。
この上吸引箱10はその中央部には砂投入口11が上端
から下端まで貫通して明けられており該砂投入口11の
隔壁と複数のベントホ−ル12を設けた仕切板10Bと
で仕切られて空洞部13が画成されている。該空洞部1
3は上吸引箱10の側板に貫設された吸引口14によっ
て内外を連通可能にされており該吸引口14はバルブ1
5を介して図示されない真空ポンプと連通連結されてい
る。前記上吸引箱10の上面で前記砂投入口11の真上
位置には鋳型砂切り出し手段としてのスライドゲ−ト1
6が取り付けられており該スライドゲ−ト16上には鋳
型砂供給手段としてのサンドホッパ17が載置して固定
されており該サンドホッパ17の中には混練された自硬
性の鋳型砂が適量貯めてある。
【0005】実際に上記の様に構成されたものにおいて
この金枠6を用いた減圧充填造型を行うには以下の手順
で行う。まず図示されない真空ポンプを駆動し前記バル
ブ5及び15を開くことにより前記ベントホ−ル2及び
12を介して金枠6内を減圧する。続いて前記スライド
ゲ−ト16を開くことによって前記サンドホッパ17内
に貯めてある鋳型砂を前記砂投入口11を通過させて前
記金枠6内へ導入させると鋳型砂は吸引充填されパタ−
ン3aのキャビティを有する鋳型が造型される。この間
金枠6内の気密状態は金枠6の側板7に設けられた前記
二つの環状鍔8、8と前記下吸引箱1の環状突起部1A
及び前記上吸引箱10の環状突起部10Aとが該環状鍔
8、8の外面側に接着された前記環状シ−ル材9、9を
介して面合密着していることによって維持されるので吸
引充填に支障が生じることはない。また、上下吸引箱
1、10と面合する環状鍔8、8は金枠6の側板7の上
下両端面より若干低い位置と高い位置に設けられている
ので複数回の造型により金枠6の上下両端面がガスによ
る腐食、錆または鋳型解砕時の振動による摩耗等によっ
て平坦度が著しく低下してもこれによってシ−ル性が低
下することはない。以下、鋳型砂が硬化した後下吸引箱
1と金枠6とを下降させて上吸引箱10から分離し、途
中において金枠6と下吸引箱1とを分離して金枠付主型
を搬出し、空の金枠6を搬入する。なお、本実施例にお
いては前記環状シ−ル材9、9を環状鍔8、8の上側
面、下側面に接着した方式としているが図2に示すよう
に該環状鍔8、8上の上下吸引箱との面合面に断面凹形
状の溝18を刻設し、該溝18内に断面円形のシ−ル材
9、9をその外径面が面合面から突出するようにして装
着する方式とすることも可能である。
この金枠6を用いた減圧充填造型を行うには以下の手順
で行う。まず図示されない真空ポンプを駆動し前記バル
ブ5及び15を開くことにより前記ベントホ−ル2及び
12を介して金枠6内を減圧する。続いて前記スライド
ゲ−ト16を開くことによって前記サンドホッパ17内
に貯めてある鋳型砂を前記砂投入口11を通過させて前
記金枠6内へ導入させると鋳型砂は吸引充填されパタ−
ン3aのキャビティを有する鋳型が造型される。この間
金枠6内の気密状態は金枠6の側板7に設けられた前記
二つの環状鍔8、8と前記下吸引箱1の環状突起部1A
及び前記上吸引箱10の環状突起部10Aとが該環状鍔
8、8の外面側に接着された前記環状シ−ル材9、9を
介して面合密着していることによって維持されるので吸
引充填に支障が生じることはない。また、上下吸引箱
1、10と面合する環状鍔8、8は金枠6の側板7の上
下両端面より若干低い位置と高い位置に設けられている
ので複数回の造型により金枠6の上下両端面がガスによ
る腐食、錆または鋳型解砕時の振動による摩耗等によっ
て平坦度が著しく低下してもこれによってシ−ル性が低
下することはない。以下、鋳型砂が硬化した後下吸引箱
1と金枠6とを下降させて上吸引箱10から分離し、途
中において金枠6と下吸引箱1とを分離して金枠付主型
を搬出し、空の金枠6を搬入する。なお、本実施例にお
いては前記環状シ−ル材9、9を環状鍔8、8の上側
面、下側面に接着した方式としているが図2に示すよう
に該環状鍔8、8上の上下吸引箱との面合面に断面凹形
状の溝18を刻設し、該溝18内に断面円形のシ−ル材
9、9をその外径面が面合面から突出するようにして装
着する方式とすることも可能である。
【発明の効果】本発明は上記の説明から明らかなよう
に、金枠とその金枠の上下に密着して取り付ける二つの
吸引箱との面合わせを金枠の上端面より若干低い位置及
び下端面より若干高い位置で環状シ−ル材を備えた環状
鍔を介して行う構成としたので金枠の上下両端面の平坦
度が悪くなっても金枠内の気密状態を低下させることな
く減圧充填造型を行うことが可能となる。
に、金枠とその金枠の上下に密着して取り付ける二つの
吸引箱との面合わせを金枠の上端面より若干低い位置及
び下端面より若干高い位置で環状シ−ル材を備えた環状
鍔を介して行う構成としたので金枠の上下両端面の平坦
度が悪くなっても金枠内の気密状態を低下させることな
く減圧充填造型を行うことが可能となる。
【図1】本発明における金枠を用いた減圧充填造型直前
の状態を示す要部断面図である。
の状態を示す要部断面図である。
【図2】環状シ−ル材の別の実施例を示す拡大図であ
る。
る。
1 下吸引箱 3 パタ−ンプレ−ト 6 金枠 8、8 環状鍔 9、9 環状シ−ル材 10 上吸引箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 11/00 - 25/00
Claims (1)
- 【請求項1】上面周縁に環状突起部1Aを構成すると共
に上面部に模型板3を装着した下吸引箱1と、下面周縁
に環状突起部10Aを構成する上吸引箱10と、該上吸
引箱10上に鋳型砂の切り出し手段16を介して取り付
けられた鋳型砂供給手段17と、を具備してなる減圧充
填造型装置に使用される金枠6であって、この金枠6の
側板7の上端面より若干低い位置と下端面より若干高い
位置の双方に環状鍔8、8を設け該環状鍔8、8の外面
側に環状シ−ル材9、9を装着したことを特徴とする減
圧充填造型用金枠
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15217195A JP3171371B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 減圧充填造型用金枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15217195A JP3171371B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 減圧充填造型用金枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08318347A JPH08318347A (ja) | 1996-12-03 |
JP3171371B2 true JP3171371B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=15534598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15217195A Expired - Fee Related JP3171371B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 減圧充填造型用金枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3171371B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105436434A (zh) * | 2015-12-30 | 2016-03-30 | 邯郸慧桥复合材料科技有限公司 | 一种真空消失模砂箱底漏装置 |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP15217195A patent/JP3171371B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08318347A (ja) | 1996-12-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |