JP3159290B2 - 鋳型造型用型装置および上型製造法 - Google Patents
鋳型造型用型装置および上型製造法Info
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- JP3159290B2 JP3159290B2 JP27058294A JP27058294A JP3159290B2 JP 3159290 B2 JP3159290 B2 JP 3159290B2 JP 27058294 A JP27058294 A JP 27058294A JP 27058294 A JP27058294 A JP 27058294A JP 3159290 B2 JP3159290 B2 JP 3159290B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳型造型用型装置およ
び上型製造法に係り、より詳しくは、吸引により自硬性
またはガス硬化性鋳物砂を鋳型キャビティ内に充填して
殻状の鋳型を造型するのに用いる水平割式型装置と、こ
の水平割式型装置の上型を製造する方法とに関する。
び上型製造法に係り、より詳しくは、吸引により自硬性
またはガス硬化性鋳物砂を鋳型キャビティ内に充填して
殻状の鋳型を造型するのに用いる水平割式型装置と、こ
の水平割式型装置の上型を製造する方法とに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、無駄な鋳物砂の使用量を減らすた
め鋳型を殻状にする鋳型造型法が開発されて特許出願さ
れ、特開昭５７ー８５６４３号公報で公開されている。
この鋳型造型法は、模型形状との間に、必要最小の間隔
を有する鋳型枠の上に模型を配置し、両者で生じた空洞
に振動と減圧力を利用して鋳物砂を充填させることによ
って、鋳物砂の使用量を必要最小限に押えるようにした
ものである。
め鋳型を殻状にする鋳型造型法が開発されて特許出願さ
れ、特開昭５７ー８５６４３号公報で公開されている。
この鋳型造型法は、模型形状との間に、必要最小の間隔
を有する鋳型枠の上に模型を配置し、両者で生じた空洞
に振動と減圧力を利用して鋳物砂を充填させることによ
って、鋳物砂の使用量を必要最小限に押えるようにした
ものである。
【０００３】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、このような
従来の鋳型造型法に用いられる水平割式型装置は、一般
に、上型模型部の模型面のうち鋳物砂の充填口がある面
側に、溶湯がくる鋳造用キャビティ面を造型する部分が
設けられ、したがって、造型された鋳型は、その砂充填
口により造型された部分を除去したのち、鋳造される鋳
物に悪影響を与えないようにその除去跡を手作業等で丁
寧に修正する必要性があり、生産性、作業性の観点から
種々問題があった。しかも、従来の型装置では砂充填口
が複数個あるため、必要最小限の鋳物砂をホッパに貯蔵
して鋳物砂を充填した場合、鋳物砂を鋳型キャビティ内
に十分にして均一に充填することができないなどの問題
もあった。また、この種の鋳型造型法に用いられる水平
割式型装置における従来の上型は、模型面が溶湯のくる
鋳造用キャビティ面を造型する部分であると否とに関係
なく、その模型面を複数の工程をもって製造していたた
め、非常に手間隙がかかる問題もあった。本発明は上記
の事情に鑑みて為されたもので、第１の発明は上型の砂
吸い込み孔により造型された部分を除去する必要性がな
く、或いはその部分を除去したのちその除去跡を修正す
る必要性もない鋳型を造型することができる水平割型装
置を、また第２の発明は第１発明の水平割式型装置にお
ける上型を容易に製造することができる方法を提供する
ことを目的とする。
従来の鋳型造型法に用いられる水平割式型装置は、一般
に、上型模型部の模型面のうち鋳物砂の充填口がある面
側に、溶湯がくる鋳造用キャビティ面を造型する部分が
設けられ、したがって、造型された鋳型は、その砂充填
口により造型された部分を除去したのち、鋳造される鋳
物に悪影響を与えないようにその除去跡を手作業等で丁
寧に修正する必要性があり、生産性、作業性の観点から
種々問題があった。しかも、従来の型装置では砂充填口
が複数個あるため、必要最小限の鋳物砂をホッパに貯蔵
して鋳物砂を充填した場合、鋳物砂を鋳型キャビティ内
に十分にして均一に充填することができないなどの問題
もあった。また、この種の鋳型造型法に用いられる水平
割式型装置における従来の上型は、模型面が溶湯のくる
鋳造用キャビティ面を造型する部分であると否とに関係
なく、その模型面を複数の工程をもって製造していたた
め、非常に手間隙がかかる問題もあった。本発明は上記
の事情に鑑みて為されたもので、第１の発明は上型の砂
吸い込み孔により造型された部分を除去する必要性がな
く、或いはその部分を除去したのちその除去跡を修正す
る必要性もない鋳型を造型することができる水平割型装
置を、また第２の発明は第１発明の水平割式型装置にお
ける上型を容易に製造することができる方法を提供する
ことを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに第１発明の型装置は、吸引により鋳物砂を鋳型キャ
ビティ内に充填して殻状の鋳型を造型するのに用いる水
平割式型装置であって、鋳造用キャビティ面を造型する
模型面を構成する模型部と、この模型部を上面に装着さ
せかつ模型部の外周位置に真空源と連通する複数の貫通
孔を有する型本体とで成る下型と、この下型上に載置さ
れて下型とで殻状鋳型造型用の鋳型キャビティを画成し
かつこの鋳型キャビティに連通する単一の砂吸い込み孔
を有する上型と、を具備したことを特徴とする。
めに第１発明の型装置は、吸引により鋳物砂を鋳型キャ
ビティ内に充填して殻状の鋳型を造型するのに用いる水
平割式型装置であって、鋳造用キャビティ面を造型する
模型面を構成する模型部と、この模型部を上面に装着さ
せかつ模型部の外周位置に真空源と連通する複数の貫通
孔を有する型本体とで成る下型と、この下型上に載置さ
れて下型とで殻状鋳型造型用の鋳型キャビティを画成し
かつこの鋳型キャビティに連通する単一の砂吸い込み孔
を有する上型と、を具備したことを特徴とする。
【０００５】また、第２発明の上型製造法は、吸引によ
り鋳物砂を鋳型キャビティ内に充填して殻状の鋳型を造
型するのに用いる水平割式型装置における上型を製造す
る方法であって、鋳造用キャビティ面を造型する模型面
を構成する模型部とこの模型部を上面に装着させかつ模
型部の外周位置に真空源と連通する複数の貫通孔を有す
る型本体とで成る下型の上面に、所要の厚さと可撓性と
所要の大きさとを有する非通気性のキャビティ造型部材
を吸着する第１工程と、前記下型上に前記キャビティ造
型部材を内側に位置させて枠部材を載置するとともにキ
ャビティ造型部材の上面に単一の砂吸い込み孔成形用模
型を立設する第２工程と、前記キャビティ造型部材と前
記枠部材とで画成する空間内に自硬性の充填物を充填
し、充填物が硬化したのち前記枠部材と前記キャビティ
造型部材と前記砂吸い込み孔成形用模型と前記充填物と
を前記下型から分離する第３工程と、前記充填物を前記
枠部材内に残留させたまま分離された前記枠部材と前記
キャビティ造型部材と前記砂吸い込み孔成形用模型と前
記充填物から前記キャビティ造型部材と前記砂吸い込み
孔成形用模型とを取り除く第４工程と、を有することを
特徴とする。
り鋳物砂を鋳型キャビティ内に充填して殻状の鋳型を造
型するのに用いる水平割式型装置における上型を製造す
る方法であって、鋳造用キャビティ面を造型する模型面
を構成する模型部とこの模型部を上面に装着させかつ模
型部の外周位置に真空源と連通する複数の貫通孔を有す
る型本体とで成る下型の上面に、所要の厚さと可撓性と
所要の大きさとを有する非通気性のキャビティ造型部材
を吸着する第１工程と、前記下型上に前記キャビティ造
型部材を内側に位置させて枠部材を載置するとともにキ
ャビティ造型部材の上面に単一の砂吸い込み孔成形用模
型を立設する第２工程と、前記キャビティ造型部材と前
記枠部材とで画成する空間内に自硬性の充填物を充填
し、充填物が硬化したのち前記枠部材と前記キャビティ
造型部材と前記砂吸い込み孔成形用模型と前記充填物と
を前記下型から分離する第３工程と、前記充填物を前記
枠部材内に残留させたまま分離された前記枠部材と前記
キャビティ造型部材と前記砂吸い込み孔成形用模型と前
記充填物から前記キャビティ造型部材と前記砂吸い込み
孔成形用模型とを取り除く第４工程と、を有することを
特徴とする。
【０００６】
【作用】次に第１発明の水平割式型装置を用いて殻状の
鋳型を造型する方法について説明すると、下型上に上型
を載置して鋳型キャビティを画成し、続いて、自硬性あ
るいはガス硬化性の鋳物砂を貯蔵したホッパの排出口を
上型の砂吸い込み孔に連通させる。次いで、下型の型本
体の上面に吸引作用を働かせて前記鋳型キャビティ内を
減圧し、これにより、前記ホッパ内の鋳物砂を鋳型キャ
ビティ内に吸引充填する。充填した鋳物砂が時間の経過
に伴って、あるいは硬化ガスの貫流により硬化したの
ち、上型を下型から上昇分離し、続いて、硬化した鋳物
砂を下型から取り出すことにより、所望の鋳型を得るこ
とができる。そして、この鋳型は下型側に鋳造用キャビ
ティ面を有することとなる。
鋳型を造型する方法について説明すると、下型上に上型
を載置して鋳型キャビティを画成し、続いて、自硬性あ
るいはガス硬化性の鋳物砂を貯蔵したホッパの排出口を
上型の砂吸い込み孔に連通させる。次いで、下型の型本
体の上面に吸引作用を働かせて前記鋳型キャビティ内を
減圧し、これにより、前記ホッパ内の鋳物砂を鋳型キャ
ビティ内に吸引充填する。充填した鋳物砂が時間の経過
に伴って、あるいは硬化ガスの貫流により硬化したの
ち、上型を下型から上昇分離し、続いて、硬化した鋳物
砂を下型から取り出すことにより、所望の鋳型を得るこ
とができる。そして、この鋳型は下型側に鋳造用キャビ
ティ面を有することとなる。
【０００７】ここで、前記第２発明の上型製造法で用い
る充填材としては、セメント、熱可塑性樹脂、自硬性鋳
物砂等がある。
る充填材としては、セメント、熱可塑性樹脂、自硬性鋳
物砂等がある。
【０００８】
【実施例】本発明の一実施例について図１〜図３に基づ
き詳細に説明する。一部断面正面図である図１に示すよ
うに、機台１上にコイルバネ２を介して振動テーブル３
が振動可能に弾性支持して配設してあり、振動テーブル
３の下面には発振装置４が装着してある。振動テーブル
３上には下型５が取り付けてあり、下型５は、鋳造用キ
ャビティ面を造型する模型面を構成する模型部５ａと、
この模型部５ａを上面に装着させた型本体５ｂとで構成
されている。型本体５ｂは下部に中空室６を有し、中空
室６は開閉弁７を介して真空源８と連通している。そし
て、型本体５ｂの上面における模型部５の外周位置には
複数のベントプラグ９付き貫通孔１０が透設してある。
き詳細に説明する。一部断面正面図である図１に示すよ
うに、機台１上にコイルバネ２を介して振動テーブル３
が振動可能に弾性支持して配設してあり、振動テーブル
３の下面には発振装置４が装着してある。振動テーブル
３上には下型５が取り付けてあり、下型５は、鋳造用キ
ャビティ面を造型する模型面を構成する模型部５ａと、
この模型部５ａを上面に装着させた型本体５ｂとで構成
されている。型本体５ｂは下部に中空室６を有し、中空
室６は開閉弁７を介して真空源８と連通している。そし
て、型本体５ｂの上面における模型部５の外周位置には
複数のベントプラグ９付き貫通孔１０が透設してある。
【０００９】また、この下型５上にはこれとで殻状鋳型
造型用の鋳型キャビティＣを画成する上型１１が載置し
てあり、上型１１は前記鋳型キャビティＣに連通する単
一の砂吸い込み孔１２を有している。
造型用の鋳型キャビティＣを画成する上型１１が載置し
てあり、上型１１は前記鋳型キャビティＣに連通する単
一の砂吸い込み孔１２を有している。
【００１０】なお、この上型１１は次の工程により製造
することができる。すなわち、縦断面図である図２およ
び図３に示すように、前記下型５の上面に、所要の厚さ
と可撓性とを有する非通気性のキャビティ造型部材１３
を吸着させ、続いてキャビティ造型部材１３の周縁部を
裁断除去してキャビティ造型部材１３を所要の大きさに
する。次いで、前記下型５上に前記キャビティ造型部材
１３を内側に位置させて枠部材１４を載置するとともに
キャビティ造型部材１３の上面に単一の砂吸い込み孔成
形用模型１５を立設し、続いて、前記キャビティ造型部
材１３と前記枠部材１４とで画成する空間内に、自硬性
の充填物としてスラリー状のセメント１６を充填する。
することができる。すなわち、縦断面図である図２およ
び図３に示すように、前記下型５の上面に、所要の厚さ
と可撓性とを有する非通気性のキャビティ造型部材１３
を吸着させ、続いてキャビティ造型部材１３の周縁部を
裁断除去してキャビティ造型部材１３を所要の大きさに
する。次いで、前記下型５上に前記キャビティ造型部材
１３を内側に位置させて枠部材１４を載置するとともに
キャビティ造型部材１３の上面に単一の砂吸い込み孔成
形用模型１５を立設し、続いて、前記キャビティ造型部
材１３と前記枠部材１４とで画成する空間内に、自硬性
の充填物としてスラリー状のセメント１６を充填する。
【００１１】充填されたセメント１６が硬化したのち前
記枠部材１４と前記キャビティ造型部材１３と前記砂吸
い込み孔成形用模型１５と前記セメント１６とを前記下
型５から分離し、続いて、前記セメント１６を前記枠部
材１４内に残留させたまま、分離された前記枠部材１４
と前記キャビティ造型部材１３と前記砂吸い込み孔成形
用模型１５と前記セメント１６から前記キャビティ造型
部材１３と前記砂吸い込み孔成形用模型１５とを取り除
く。これにより、所望の前記上型１１を製造することが
できる。
記枠部材１４と前記キャビティ造型部材１３と前記砂吸
い込み孔成形用模型１５と前記セメント１６とを前記下
型５から分離し、続いて、前記セメント１６を前記枠部
材１４内に残留させたまま、分離された前記枠部材１４
と前記キャビティ造型部材１３と前記砂吸い込み孔成形
用模型１５と前記セメント１６から前記キャビティ造型
部材１３と前記砂吸い込み孔成形用模型１５とを取り除
く。これにより、所望の前記上型１１を製造することが
できる。
【００１２】また、図１に示すように、前記上型１１上
には自硬性鋳物砂Ｓを貯蔵したホッパ１７が排出口を環
状の弾性部材１８を介在させて前記砂吸い込み孔１２と
連通させて配設してあり、ホッパ１７は図示しない懸吊
手段をもって上下動可能に弾性支持されている。そし
て、ホッパ１７の排出口はゲート機構１９により開閉さ
れるようになっている。
には自硬性鋳物砂Ｓを貯蔵したホッパ１７が排出口を環
状の弾性部材１８を介在させて前記砂吸い込み孔１２と
連通させて配設してあり、ホッパ１７は図示しない懸吊
手段をもって上下動可能に弾性支持されている。そし
て、ホッパ１７の排出口はゲート機構１９により開閉さ
れるようになっている。
【００１３】次に、上述の上・下型１１、５を用いて殻
状の鋳型を造型する作動について説明すると、下型５上
に上型１１を載置して鋳型キャビティＣを画成し、続い
て、自硬性鋳物砂Ｓを貯蔵したホッパ１７の排出口を上
型１１の砂吸い込み孔１２に連通させる。次いで、開閉
弁７を開き下型５の中空室６を介して前記鋳型キャビテ
ィＣ内を減圧するとともに、発振装置４を駆動して振動
テーブル３および下型５等を振動させる。次いで、ゲー
ト機構１９を開くと、前記ホッパ１７内の自硬性鋳物砂
Ｓは、砂吸い込み孔１２から吸い込まれるとともに吸い
込まれのちはベントプラグ９に向かって吸引移動され、
これに伴って鋳物砂Ｓは鋳型キャビティＣ内の隅々にま
で吸引充填され、これと同時に振動する下型５により搗
き固められることとなる。自硬性鋳物砂Ｓの充填完了後
ゲート機構１９を閉じ、続いて、充填した自硬性鋳物砂
Ｓが硬化したのち上型１１を下型６から上昇分離する。
次いで、硬化した自硬性鋳物砂を下型５上から取り出す
ことにより、所望の鋳型を得ることができる。そして、
この鋳型は下型５側に鋳造用キャビティ面を有すること
となる。
状の鋳型を造型する作動について説明すると、下型５上
に上型１１を載置して鋳型キャビティＣを画成し、続い
て、自硬性鋳物砂Ｓを貯蔵したホッパ１７の排出口を上
型１１の砂吸い込み孔１２に連通させる。次いで、開閉
弁７を開き下型５の中空室６を介して前記鋳型キャビテ
ィＣ内を減圧するとともに、発振装置４を駆動して振動
テーブル３および下型５等を振動させる。次いで、ゲー
ト機構１９を開くと、前記ホッパ１７内の自硬性鋳物砂
Ｓは、砂吸い込み孔１２から吸い込まれるとともに吸い
込まれのちはベントプラグ９に向かって吸引移動され、
これに伴って鋳物砂Ｓは鋳型キャビティＣ内の隅々にま
で吸引充填され、これと同時に振動する下型５により搗
き固められることとなる。自硬性鋳物砂Ｓの充填完了後
ゲート機構１９を閉じ、続いて、充填した自硬性鋳物砂
Ｓが硬化したのち上型１１を下型６から上昇分離する。
次いで、硬化した自硬性鋳物砂を下型５上から取り出す
ことにより、所望の鋳型を得ることができる。そして、
この鋳型は下型５側に鋳造用キャビティ面を有すること
となる。
【００１４】なお、上記の実施例では鋳型造型用の鋳物
砂として自硬性鋳物砂を用いたが、ガス硬化性鋳物砂で
もよく、この場合には鋳型キャビティＣ内に充填した鋳
物砂には硬化ガスを貫流させる必要がある。
砂として自硬性鋳物砂を用いたが、ガス硬化性鋳物砂で
もよく、この場合には鋳型キャビティＣ内に充填した鋳
物砂には硬化ガスを貫流させる必要がある。
【００１５】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように第１の発
明は、吸引により自硬性鋳物砂を鋳型キャビティ内に充
填して殻状の鋳型を造型するのに用いる水平割式型装置
であって、鋳造用キャビティ面を造型する模型面を構成
する模型部と、この模型部を上面に装着させかつ模型部
の外周位置に真空源と連通する複数の貫通孔を有する型
本体とで成る下型と、この下型上に載置されて下型とで
殻状鋳型造型用のキャビティを画成しかつこの鋳型キャ
ビティに連通する単一の砂吸い込み孔を有する上型と、
を具備したから、鋳造用キャビティ面は下型により造型
されるため、上型の砂吸い込み孔により造型された部分
を除去したり鋳造用キャビティ面側を仕上げる必要性が
ない殻状の鋳型を造型することができ、しかも、砂吸い
込み孔は一つであるため、鋳物砂を鋳型キャビティ内に
均一に吸引充填することができるなどの効果を奏する。
また、第２の発明は、鋳造用キャビティ面を造型する模
型面を構成する模型部とこの模型部を上面に装着させか
つ模型部の外周位置に真空源と連通する複数の貫通孔を
有する型本体とで成る下型の上面に、所要の厚さと可撓
性と所要の大きさとを有する非通気性のキャビティ造型
部材を吸着する第１工程と、前記下型上に前記キャビテ
ィ造型部材を内側に位置させて枠部材を載置するととも
にキャビティ造型部材の上面に単一の砂吸い込み孔成形
用模型を立設する第２工程と、前記キャビティ造型部材
と前記枠部材とで画成する空間内に自硬性の充填物を充
填し、充填物が硬化したのち前記枠部材と前記キャビテ
ィ造型部材と前記砂吸い込み孔成形用模型と前記充填物
とを前記下型から分離する第３工程と、前記充填物を前
記枠部材内に残留させたまま分離された前記枠部材と前
記キャビティ造型部材と前記砂吸い込み孔成形用模型と
前記充填物から前記キャビティ造型部材と前記砂吸い込
み孔成形用模型とを取り除く第４工程と、を有するか
ら、上型は鋳造用キャビティ面を造型しないため、上型
を簡易かつ安価な方法で容易かつ確実に製造することが
できるなどの優れた効果を奏する。
明は、吸引により自硬性鋳物砂を鋳型キャビティ内に充
填して殻状の鋳型を造型するのに用いる水平割式型装置
であって、鋳造用キャビティ面を造型する模型面を構成
する模型部と、この模型部を上面に装着させかつ模型部
の外周位置に真空源と連通する複数の貫通孔を有する型
本体とで成る下型と、この下型上に載置されて下型とで
殻状鋳型造型用のキャビティを画成しかつこの鋳型キャ
ビティに連通する単一の砂吸い込み孔を有する上型と、
を具備したから、鋳造用キャビティ面は下型により造型
されるため、上型の砂吸い込み孔により造型された部分
を除去したり鋳造用キャビティ面側を仕上げる必要性が
ない殻状の鋳型を造型することができ、しかも、砂吸い
込み孔は一つであるため、鋳物砂を鋳型キャビティ内に
均一に吸引充填することができるなどの効果を奏する。
また、第２の発明は、鋳造用キャビティ面を造型する模
型面を構成する模型部とこの模型部を上面に装着させか
つ模型部の外周位置に真空源と連通する複数の貫通孔を
有する型本体とで成る下型の上面に、所要の厚さと可撓
性と所要の大きさとを有する非通気性のキャビティ造型
部材を吸着する第１工程と、前記下型上に前記キャビテ
ィ造型部材を内側に位置させて枠部材を載置するととも
にキャビティ造型部材の上面に単一の砂吸い込み孔成形
用模型を立設する第２工程と、前記キャビティ造型部材
と前記枠部材とで画成する空間内に自硬性の充填物を充
填し、充填物が硬化したのち前記枠部材と前記キャビテ
ィ造型部材と前記砂吸い込み孔成形用模型と前記充填物
とを前記下型から分離する第３工程と、前記充填物を前
記枠部材内に残留させたまま分離された前記枠部材と前
記キャビティ造型部材と前記砂吸い込み孔成形用模型と
前記充填物から前記キャビティ造型部材と前記砂吸い込
み孔成形用模型とを取り除く第４工程と、を有するか
ら、上型は鋳造用キャビティ面を造型しないため、上型
を簡易かつ安価な方法で容易かつ確実に製造することが
できるなどの優れた効果を奏する。
【図１】本発明の第１実施例を示す一部切欠き正面図で
ある。
ある。
【図２】本発明の一実施例の製造工程を説明するための
縦断面図である。
縦断面図である。
【図３】本発明の一実施例の製造工程を説明するための
縦断面図である。
縦断面図である。
５ａ 模型部 ５ 下型、 ８ 真空源 １０ 貫通孔 １１ 上型 １２ 砂吸い込み孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B22C 9/03 B22C 9/12 B22C 11/00 - 25/00
Claims (2)
- 【請求項１】 吸引により鋳物砂を鋳型キャビティ内に
充填して殻状の鋳型を造型するのに用いる水平割式型装
置であって、鋳造用キャビティ面を造型する模型面を構
成する模型部５ａと、この模型部５ａを上面に装着させ
かつ模型部５の外周位置に真空源８と連通する複数の貫
通孔１０を有する型本体５ｂとで成る下型５と、この下
型５上に載置されて下型５とで殻状鋳型造型用の鋳型キ
ャビティを画成しかつこの鋳型キャビティに連通する単
一の砂吸い込み孔１２を有する上型１１と、を具備した
ことを特徴とする鋳型造型用型装置。 - 【請求項２】 吸引により鋳物砂を鋳型キャビティ内に
充填して殻状の鋳型を造型するのに用いる水平割式型装
置における上型を製造する方法であって、鋳造用キャビ
ティ面を造型する模型面を構成する模型部とこの模型部
を上面に装着させかつ模型部の外周位置に真空源と連通
する複数の貫通孔を有する型本体とで成る下型の上面
に、所要の厚さと可撓性と所要の大きさとを有する非通
気性のキャビティ造型部材を吸着する第１工程と、前記
下型上に前記キャビティ造型部材を内側に位置させて枠
部材を載置するとともにキャビティ造型部材の上面に単
一の砂吸い込み孔成形用模型を立設する第２工程と、前
記キャビティ造型部材と前記枠部材とで画成する空間内
に自硬性の充填物を充填し、充填物が硬化したのち前記
枠部材と前記キャビティ造型部材と前記砂吸い込み孔成
形用模型と前記充填物とを前記下型から分離する第３工
程と、前記充填物を前記枠部材内に残留させたまま分離
された前記枠部材と前記キャビティ造型部材と前記砂吸
い込み孔成形用模型と前記充填物から前記キャビティ造
型部材と前記砂吸い込み孔成形用模型とを取り除く第４
工程と、を有することを特徴とする上型製造法。
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