JP3169840B2 - グラウトパイプ取付け装置とそれを用いたグラウト材注入工法 - Google Patents
グラウトパイプ取付け装置とそれを用いたグラウト材注入工法Info
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- JP3169840B2 JP3169840B2 JP24083796A JP24083796A JP3169840B2 JP 3169840 B2 JP3169840 B2 JP 3169840B2 JP 24083796 A JP24083796 A JP 24083796A JP 24083796 A JP24083796 A JP 24083796A JP 3169840 B2 JP3169840 B2 JP 3169840B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトンネルの内側にア
ーチコンクリートを打設するときに使用されるグラウト
パイプを型枠へ取付けるための装置と、それを用いたグ
ラウト材注入工法に関するものである。
ーチコンクリートを打設するときに使用されるグラウト
パイプを型枠へ取付けるための装置と、それを用いたグ
ラウト材注入工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、トンネルは図7の様に掘削された
岩盤Aの内面に一次覆工コンクリートBが吹き付けら
れ、その内側に止水シートDを張り、その内側にアーチ
コンクリートEが打設されている。アーチコンクリート
Eを打設する場合は図7の様に止水シートDの内側に型
枠Fを空間を設けて配置し、その空間に型枠Fの注入口
Gから生コンクリートを注入していた。この場合、アー
チコンクリートEの巻厚を確認するためと、空隙部にグ
ラウト材(コンクリートミルク、モルタル、エアーモル
タル等)を注入するためのグラウトパイプHを型枠Fに
取付けてある。グラウトパイプHはその先端開口部Iを
紙テープ等で閉塞して前記空間内に突出させて、前記空
間内に生コンクリートが注入されてもグラウトパイプH
内には生コンクリートが入り込まないようにする場合が
ある。
岩盤Aの内面に一次覆工コンクリートBが吹き付けら
れ、その内側に止水シートDを張り、その内側にアーチ
コンクリートEが打設されている。アーチコンクリート
Eを打設する場合は図7の様に止水シートDの内側に型
枠Fを空間を設けて配置し、その空間に型枠Fの注入口
Gから生コンクリートを注入していた。この場合、アー
チコンクリートEの巻厚を確認するためと、空隙部にグ
ラウト材(コンクリートミルク、モルタル、エアーモル
タル等)を注入するためのグラウトパイプHを型枠Fに
取付けてある。グラウトパイプHはその先端開口部Iを
紙テープ等で閉塞して前記空間内に突出させて、前記空
間内に生コンクリートが注入されてもグラウトパイプH
内には生コンクリートが入り込まないようにする場合が
ある。
【0003】前記のグラウトパイプHは図4、図5の様
に取付け治具Jにより型枠Fの表面板Kに取付けられて
いた。図4のグラウトパイプHはソケットLを備えたソ
ケット付タイプであり、図5のグラウトパイプHはソケ
ットを備えていない無ソケットタイプである。
に取付け治具Jにより型枠Fの表面板Kに取付けられて
いた。図4のグラウトパイプHはソケットLを備えたソ
ケット付タイプであり、図5のグラウトパイプHはソケ
ットを備えていない無ソケットタイプである。
【0004】ソケット付タイプのグラウトパイプHは、
筒状の取付部Mの上部に肉厚鋼管製の円筒状の支持部N
が溶接され、その上部に円筒状のソケットLの下部が螺
子式で取付けられ、ソケットLの上部にグラウトパイプ
Hが螺子止め或は溶接することにより固定されている。
また、取付部Mの止め孔Oを型枠の表面板Kに取付けら
れている支持部Pの差込み口Qに合わせて、止め孔O及
び差込み口Qに止めピンRを差込むと、グラウトパイプ
Hの下端部が型枠Fに取付けられ、先端側が空間S内に
差込まれる様にしてある。
筒状の取付部Mの上部に肉厚鋼管製の円筒状の支持部N
が溶接され、その上部に円筒状のソケットLの下部が螺
子式で取付けられ、ソケットLの上部にグラウトパイプ
Hが螺子止め或は溶接することにより固定されている。
また、取付部Mの止め孔Oを型枠の表面板Kに取付けら
れている支持部Pの差込み口Qに合わせて、止め孔O及
び差込み口Qに止めピンRを差込むと、グラウトパイプ
Hの下端部が型枠Fに取付けられ、先端側が空間S内に
差込まれる様にしてある。
【0005】無ソケットタイプのグラウトパイプHは、
筒状の取付部Mの上部に肉厚鋼管製の円筒状の支持部N
が溶接され、その上部にグラウトパイプHが螺子式で着
脱可能なるようにしてある。また、取付部Mの止め孔O
を型枠の表面板Kに取付けられている支持部Pの差込み
口Qに合わせて、止め孔O及び差込み口Qに止めピンR
を差込むと、グラウトパイプHの下端部が型枠Fに取付
けられ、先端側が空間S内に差込まれる様にしてある。
筒状の取付部Mの上部に肉厚鋼管製の円筒状の支持部N
が溶接され、その上部にグラウトパイプHが螺子式で着
脱可能なるようにしてある。また、取付部Mの止め孔O
を型枠の表面板Kに取付けられている支持部Pの差込み
口Qに合わせて、止め孔O及び差込み口Qに止めピンR
を差込むと、グラウトパイプHの下端部が型枠Fに取付
けられ、先端側が空間S内に差込まれる様にしてある。
【0006】前記したソケット付タイプのグラウトパイ
プHは、空間Sに注入された生コンクリートが硬化した
後に止めピンRを抜き、取付け治具Jの操作孔Tにシャ
フトを差込んで取付け治具Jを回転させると、同取付け
治具Jが生コンクリートで保持されているソケットLか
ら外れて抜き取られ、アーチコンクリートE内にグラウ
トパイプHとソケットLとが残る。無ソケットタイプの
グラウトパイプHの場合は同様にしてグラウトパイプH
だけが残る。
プHは、空間Sに注入された生コンクリートが硬化した
後に止めピンRを抜き、取付け治具Jの操作孔Tにシャ
フトを差込んで取付け治具Jを回転させると、同取付け
治具Jが生コンクリートで保持されているソケットLか
ら外れて抜き取られ、アーチコンクリートE内にグラウ
トパイプHとソケットLとが残る。無ソケットタイプの
グラウトパイプHの場合は同様にしてグラウトパイプH
だけが残る。
【0007】従来は、アーチコンクリートE内に残った
グラウトパイプHの先端開口部Iを閉塞している紙テー
プとかシート等の閉塞具Uを破って、グラウトパイプH
の下方からその上方のコンクリート打設状態を確認して
いた。この場合、空間S内へのグラウトパイプHの突出
長をアーチコンクリートEの設計巻厚と同じにしておけ
ば、グラウトパイプHの先端開口部Iの上までコンクリ
ートが打設されているときはアーチコンクリートEの巻
厚は設計巻厚と同等以上である。
グラウトパイプHの先端開口部Iを閉塞している紙テー
プとかシート等の閉塞具Uを破って、グラウトパイプH
の下方からその上方のコンクリート打設状態を確認して
いた。この場合、空間S内へのグラウトパイプHの突出
長をアーチコンクリートEの設計巻厚と同じにしておけ
ば、グラウトパイプHの先端開口部Iの上までコンクリ
ートが打設されているときはアーチコンクリートEの巻
厚は設計巻厚と同等以上である。
【0008】従来は、アーチコンクリートEの厚さは設
計巻厚以上の厚さになっていれば良かったため、従来の
グラウトパイプHは通常は設計巻厚と同じにして、取付
け治具JもグラウトパイプHを所定位置に支持できるも
のにして、空間S内へのグラウトパイプHの突出長を一
定にし、そのグラウトパイプHの先端開口部Iよりも上
方までコンクリートを打設すれば、アーチコンクリート
Eの巻厚は少なくとも設計巻厚と同じかそれ以上になる
ようにしていた。
計巻厚以上の厚さになっていれば良かったため、従来の
グラウトパイプHは通常は設計巻厚と同じにして、取付
け治具JもグラウトパイプHを所定位置に支持できるも
のにして、空間S内へのグラウトパイプHの突出長を一
定にし、そのグラウトパイプHの先端開口部Iよりも上
方までコンクリートを打設すれば、アーチコンクリート
Eの巻厚は少なくとも設計巻厚と同じかそれ以上になる
ようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図4、図
5のグラウトパイプ取付け装置には次の様な課題があっ
た。(1) グラウトパイプHの長さは常に一定であるため、
アーチコンクリートEの設計巻厚が変化すると、その都
度、長さの異なるグラウトパイプHを用意しなければな
らず、コンクリート打設の作業性が悪かった。(2) 最近は、アーチコンクリートEの巻厚が設計巻厚
以上であり、しかも、図7の様にアーチコンクリートE
と止水シートDとの間にコンクリートが打設されていな
い空隙Vの無いことが要求されている。しかし、トンネ
ルの掘削状態にはバラツキがあるため、型枠Fから止水
シートDまでの距離(空間の深さ)は必ずしも一定では
ない。しかし、グラウトパイプHの長さは常に一定であ
るため、アーチコンクリートEの実際の巻厚が設計巻厚
を大幅に越えてしまうことがあり、そのときは図7の様
にグラウトパイプHの上にもアーチコンクリートEが打
設される。この場合、止水シートDとアーチコンクリー
トEとの間に完全にコンクリートが充填されていれば、
グラウトパイプHからグラウト材(コンクリートミル
ク、モルタル、エアーモルタル等)を注入する(グラウ
トする)必要は無いため、特に問題も無いが、図7の様
に止水シートDとアーチコンクリートEとの間に生コン
クリートが完全に充填されずに空隙Vが生ずることがあ
る。しかし、そのままの状態ではグラウトパイプHの下
方からその空隙Vを確認することはできず、同空隙Vを
グラウトすることができない。その空隙Vを確認するた
めにはグラウトパイプHの内側から掘削ドリルでアーチ
コンクリートEに孔を開けなければならず、しかもグラ
ウトパイプHの内側から止水シートDが見えるまで孔を
開けなければならない。しかし、この場合、止水シート
Dを突き破らずに孔を開けることは難しく、止水シート
Dに孔が開くとトンネルの岩盤Aから流れ出る水がアー
チコンクリートEに染み込んでトンネル内に流れ出すと
いう問題がある。この問題を避けるために止水シートD
に孔が開かないようにすると空隙Vを確実に確認し切れ
ないという問題がある。
5のグラウトパイプ取付け装置には次の様な課題があっ
た。(1) グラウトパイプHの長さは常に一定であるため、
アーチコンクリートEの設計巻厚が変化すると、その都
度、長さの異なるグラウトパイプHを用意しなければな
らず、コンクリート打設の作業性が悪かった。(2) 最近は、アーチコンクリートEの巻厚が設計巻厚
以上であり、しかも、図7の様にアーチコンクリートE
と止水シートDとの間にコンクリートが打設されていな
い空隙Vの無いことが要求されている。しかし、トンネ
ルの掘削状態にはバラツキがあるため、型枠Fから止水
シートDまでの距離(空間の深さ)は必ずしも一定では
ない。しかし、グラウトパイプHの長さは常に一定であ
るため、アーチコンクリートEの実際の巻厚が設計巻厚
を大幅に越えてしまうことがあり、そのときは図7の様
にグラウトパイプHの上にもアーチコンクリートEが打
設される。この場合、止水シートDとアーチコンクリー
トEとの間に完全にコンクリートが充填されていれば、
グラウトパイプHからグラウト材(コンクリートミル
ク、モルタル、エアーモルタル等)を注入する(グラウ
トする)必要は無いため、特に問題も無いが、図7の様
に止水シートDとアーチコンクリートEとの間に生コン
クリートが完全に充填されずに空隙Vが生ずることがあ
る。しかし、そのままの状態ではグラウトパイプHの下
方からその空隙Vを確認することはできず、同空隙Vを
グラウトすることができない。その空隙Vを確認するた
めにはグラウトパイプHの内側から掘削ドリルでアーチ
コンクリートEに孔を開けなければならず、しかもグラ
ウトパイプHの内側から止水シートDが見えるまで孔を
開けなければならない。しかし、この場合、止水シート
Dを突き破らずに孔を開けることは難しく、止水シート
Dに孔が開くとトンネルの岩盤Aから流れ出る水がアー
チコンクリートEに染み込んでトンネル内に流れ出すと
いう問題がある。この問題を避けるために止水シートD
に孔が開かないようにすると空隙Vを確実に確認し切れ
ないという問題がある。
【0010】本発明の目的はアーチコンクリートの設計
巻厚以下の長さのグラウトパイプを用いても、前記の様
な空隙の確認が可能であり、更には、空隙に確実にグラ
ウト材を注入することができ、型枠から止水シート等の
内壁までの距離が変化しても、前記の様な空隙を確認す
ることができるグラウトパイプ取付け装置と、それを用
いたグラウト材注入工法を提供することにある。
巻厚以下の長さのグラウトパイプを用いても、前記の様
な空隙の確認が可能であり、更には、空隙に確実にグラ
ウト材を注入することができ、型枠から止水シート等の
内壁までの距離が変化しても、前記の様な空隙を確認す
ることができるグラウトパイプ取付け装置と、それを用
いたグラウト材注入工法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1の
グラウトパイプ取付け装置は、図1に示す様にトンネル
の岩盤又はその内側の一次覆工コンクリート又はセグメ
ント又はその内側の止水シート等の内壁1の内側に、ア
ーチコンクリート打設用の空間2を設けて配置される型
枠3に取付けられた支持具15と、支持具15に着脱可
能なパイプ状の取付け治具4と、その取付け治具4の上
部に着脱可能なグラウトパイプ5と、型枠3とは別体で
あって、前記取付け治具4の内側からグラウトパイプ5
の内側に昇降可能に貫通されて、上部6がグラウトパイ
プ5の上方から前記内壁1に突き当たるまで突出可能で
あり、且つ下部を取付け治具4に着脱可能な細長の可動
子7とを備えたものである。
グラウトパイプ取付け装置は、図1に示す様にトンネル
の岩盤又はその内側の一次覆工コンクリート又はセグメ
ント又はその内側の止水シート等の内壁1の内側に、ア
ーチコンクリート打設用の空間2を設けて配置される型
枠3に取付けられた支持具15と、支持具15に着脱可
能なパイプ状の取付け治具4と、その取付け治具4の上
部に着脱可能なグラウトパイプ5と、型枠3とは別体で
あって、前記取付け治具4の内側からグラウトパイプ5
の内側に昇降可能に貫通されて、上部6がグラウトパイ
プ5の上方から前記内壁1に突き当たるまで突出可能で
あり、且つ下部を取付け治具4に着脱可能な細長の可動
子7とを備えたものである。
【0012】本発明のうち請求項2のグラウトパイプ取
付け装置は、図2に示す様にトンネルの岩盤又はその内
側の一次覆工コンクリート又はその内側の止水シート等
の内壁1の内側に、アーチコンクリート打設用の空間2
を設けて配置される型枠3に取付けられた支持具15
と、支持具15に着脱可能なパイプ状の取付け治具4
と、その取付け治具4の上部に着脱可能なソケット8
と、ソケット8の上部に取付けられたグラウトパイプ5
と、型枠3とは別体であって、取付け治具4の内側から
ソケット8及びグラウトパイプ5の内側に昇降可能に貫
通されて、上部6がグラウトパイプ5の上方から前記内
壁1に突き当たるまで突出可能であり、且つ下部を取付
け治具4に着脱可能な細長の可動子7とを備えたもので
ある。
付け装置は、図2に示す様にトンネルの岩盤又はその内
側の一次覆工コンクリート又はその内側の止水シート等
の内壁1の内側に、アーチコンクリート打設用の空間2
を設けて配置される型枠3に取付けられた支持具15
と、支持具15に着脱可能なパイプ状の取付け治具4
と、その取付け治具4の上部に着脱可能なソケット8
と、ソケット8の上部に取付けられたグラウトパイプ5
と、型枠3とは別体であって、取付け治具4の内側から
ソケット8及びグラウトパイプ5の内側に昇降可能に貫
通されて、上部6がグラウトパイプ5の上方から前記内
壁1に突き当たるまで突出可能であり、且つ下部を取付
け治具4に着脱可能な細長の可動子7とを備えたもので
ある。
【0013】本発明のうち請求項3のグラウトパイプ取
付け装置は、図1、図2に示す様にグラウトパイプ5を
アーチコンクリート9の設計巻厚以下の長さとしたもの
である。
付け装置は、図1、図2に示す様にグラウトパイプ5を
アーチコンクリート9の設計巻厚以下の長さとしたもの
である。
【0014】本発明のうち請求項4のグラウトパイプ取
付け装置を用いたグラウト材注入工法は、図1、図2に
示す様にトンネルの岩盤又はその内側の一次覆工コンク
リート又はセグメント又はその内側の止水シート等の内
壁1の内側に、アーチコンクリート打設用の空間2を設
けて配置される型枠3に取付けられた支持具15にパイ
プ状の取付け治具4を着脱可能に取付け、その取付け治
具4の上部にグラウトパイプ5を直接又はソケット8を
介して着脱可能に取付け、その取付け治具4及びグラウ
トパイプ5の内側に前記型枠3とは別体の可動子7を、
昇降可能で且つその上部6がグラウトパイプ5の上端か
ら上方に突出するように差込んで、可動子7の上部6を
前記内壁1に突き当て、その状態で型枠3に設けられた
コンクリート注入口より前記空間2内にコンクリートを
注入してアーチコンクリート9を形成し、同アーチコン
クリート9の硬化後に型枠3から可動子7と取付け治具
4を取外して、アーチコンクリート9内にグラウトパイ
プ5を、又はソケット8とグラウトパイプ5とを残し、
そのグラウトパイプ5内から又はソケット8とグラウト
パイプ5内から、前記空間2内のコンクリート未充填の
空隙部にグラウト材を注入するものである。
付け装置を用いたグラウト材注入工法は、図1、図2に
示す様にトンネルの岩盤又はその内側の一次覆工コンク
リート又はセグメント又はその内側の止水シート等の内
壁1の内側に、アーチコンクリート打設用の空間2を設
けて配置される型枠3に取付けられた支持具15にパイ
プ状の取付け治具4を着脱可能に取付け、その取付け治
具4の上部にグラウトパイプ5を直接又はソケット8を
介して着脱可能に取付け、その取付け治具4及びグラウ
トパイプ5の内側に前記型枠3とは別体の可動子7を、
昇降可能で且つその上部6がグラウトパイプ5の上端か
ら上方に突出するように差込んで、可動子7の上部6を
前記内壁1に突き当て、その状態で型枠3に設けられた
コンクリート注入口より前記空間2内にコンクリートを
注入してアーチコンクリート9を形成し、同アーチコン
クリート9の硬化後に型枠3から可動子7と取付け治具
4を取外して、アーチコンクリート9内にグラウトパイ
プ5を、又はソケット8とグラウトパイプ5とを残し、
そのグラウトパイプ5内から又はソケット8とグラウト
パイプ5内から、前記空間2内のコンクリート未充填の
空隙部にグラウト材を注入するものである。
【0015】
【発明の実施の形態1】本発明のグラウトパイプ取付け
装置の実施の形態の第1の例を図1に基づいて詳細に説
明する。このグラウトパイプ取付け装置は取付け治具4
と、グラウトパイプ5と、可動子7とを備えている。
装置の実施の形態の第1の例を図1に基づいて詳細に説
明する。このグラウトパイプ取付け装置は取付け治具4
と、グラウトパイプ5と、可動子7とを備えている。
【0016】前記のパイプ状の取付け治具4は金属によ
り円筒状に形成されており、その下部には上下に離して
2つの通孔11が形成され、上部外周に螺子が切られた
連結部13が形成されている。この取付け治具4は図1
に示す様にトンネルの岩盤又は一次覆工コンクリート又
はセグメント又はその内側の止水シート等の内壁1の内
側に、アーチコンクリート打設用の空間2を設けて配置
される型枠3の表面板14の内側に溶接されている円筒
状の支持具15の内側に差込み可能な太さの外径に形成
されている。支持具15には差込み孔が開口されてお
り、その外側にナット12が溶接されている。
り円筒状に形成されており、その下部には上下に離して
2つの通孔11が形成され、上部外周に螺子が切られた
連結部13が形成されている。この取付け治具4は図1
に示す様にトンネルの岩盤又は一次覆工コンクリート又
はセグメント又はその内側の止水シート等の内壁1の内
側に、アーチコンクリート打設用の空間2を設けて配置
される型枠3の表面板14の内側に溶接されている円筒
状の支持具15の内側に差込み可能な太さの外径に形成
されている。支持具15には差込み孔が開口されてお
り、その外側にナット12が溶接されている。
【0017】前記のグラウトパイプ5も筒状であり、そ
の下部外周面に螺子が切られており、その螺子を前記取
付け治具4の上部内周面の螺子に着脱可能としてある。
このグラウトパイプ5の長さはアーチコンクリートの設
計巻厚以下にしてある。
の下部外周面に螺子が切られており、その螺子を前記取
付け治具4の上部内周面の螺子に着脱可能としてある。
このグラウトパイプ5の長さはアーチコンクリートの設
計巻厚以下にしてある。
【0018】前記の可動子7は上端が閉塞又は開放され
ている細長筒状であり、取付け治具4の内側からグラウ
トパイプ5の内側に昇降可能に差込まれ、上部6がグラ
ウトパイプ5の上方から前記内壁1に突き当たるまで突
出可能としてある。
ている細長筒状であり、取付け治具4の内側からグラウ
トパイプ5の内側に昇降可能に差込まれ、上部6がグラ
ウトパイプ5の上方から前記内壁1に突き当たるまで突
出可能としてある。
【0019】前記した支持具15のナット12にはボル
ト16が螺子込まれている。このボルト16は一端に螺
子が切られ、他端にリング状の摘み17が形成され、そ
の摘み17を持って容易に回転できるようにしてある。
このボルト16は取付け治具4の上段の通孔11に差込
まれ、更に、可動子7の外周面に突き当たるまで螺子込
むと、取付け治具4と可動子7を一緒に支持具15に係
止することができ、螺子を緩めると可動子7の締付けが
解除されて可動子7が昇降可能となるようにしてある。
ト16が螺子込まれている。このボルト16は一端に螺
子が切られ、他端にリング状の摘み17が形成され、そ
の摘み17を持って容易に回転できるようにしてある。
このボルト16は取付け治具4の上段の通孔11に差込
まれ、更に、可動子7の外周面に突き当たるまで螺子込
むと、取付け治具4と可動子7を一緒に支持具15に係
止することができ、螺子を緩めると可動子7の締付けが
解除されて可動子7が昇降可能となるようにしてある。
【0020】
【発明の実施の形態2】本発明のグラウトパイプ取付け
装置の実施の形態の第2の例を図2に基づいて詳細に説
明する。このグラウトパイプ取付け装置は基本的構造は
図1のグラウトパイプ取付け装置と同じであり、異なる
のは、取付け治具4の上にソケット8を着脱可能に取付
け、そのソケット8の上にグラウトパイプ5を螺子によ
り取付けたことである。ソケット8は円筒状であり、そ
の上下の内周面に螺子が切られており、下部の螺子を前
記取付け治具4の上部外周の螺子に取付け、上部の螺子
にグラウトパイプ5を取付けてある。ソケット8とグラ
ウトパイプ5は溶接等で取付けることもできる。
装置の実施の形態の第2の例を図2に基づいて詳細に説
明する。このグラウトパイプ取付け装置は基本的構造は
図1のグラウトパイプ取付け装置と同じであり、異なる
のは、取付け治具4の上にソケット8を着脱可能に取付
け、そのソケット8の上にグラウトパイプ5を螺子によ
り取付けたことである。ソケット8は円筒状であり、そ
の上下の内周面に螺子が切られており、下部の螺子を前
記取付け治具4の上部外周の螺子に取付け、上部の螺子
にグラウトパイプ5を取付けてある。ソケット8とグラ
ウトパイプ5は溶接等で取付けることもできる。
【0021】
【発明の実施の形態3】本発明のうちグラウトパイプ取
付け装置を用いたグラウト材注入工法の実施の形態を次
に説明する。図1、図2に示す様に、トンネルの岩盤又
はその内側の一次覆工コンクリート又はセグメント又は
その内側の止水シート等の内壁1の内側に、アーチコン
クリート打設用の空間2を設けて配置される型枠3に、
パイプ状の取付け治具4を着脱可能に取付ける。次に、
その取付け治具4の上部にグラウトパイプ5を直接又は
ソケット8を介して取付ける。この場合、取付け治具4
にグラウトパイプ5又はソケット8を着脱可能に取付け
る。更に、そのグラウトパイプ5又はソケット8とグラ
ウトパイプ5の内側に可動子7を昇降可能に且つグラウ
トパイプ5の上部より上方に突出するように差込んで、
可動子7の上部6を前記内壁1に突き当てる。その状態
で型枠3に設けられたコンクリート注入口(図7のG)
より前記空間2内にコンクリートを注入してアーチコン
クリート9を形成し、そのアーチコンクリート9の硬化
後に型枠3から可動子7と取付け治具4を取外してアー
チコンクリート9内にグラウトパイプ5を又はソケット
8とグラウトパイプ5を残す。これによりグラウトパイ
プ5の上方に内壁1まで貫通する可動子7の抜き孔19
を形成し、グラウトパイプ5の下方から抜き孔19を通
してアーチコンクリート9の打設状態を確認する。この
とき、図3の様にアーチコンクリート9と内壁1との間
に空間2が空隙として残っているときは、グラウトパイ
プ5の下端又はソケット8の下端にグラウト材注入ホー
スを連結して、そこから空間2内にグラウト材を注入
し、更に、グラウトパイプ5内にもグラウト材を注入
し、グラウト材注入ホースを外してからグラウトパイプ
5の底に蓋をして同パイプ5を閉塞するようにしたもの
である。
付け装置を用いたグラウト材注入工法の実施の形態を次
に説明する。図1、図2に示す様に、トンネルの岩盤又
はその内側の一次覆工コンクリート又はセグメント又は
その内側の止水シート等の内壁1の内側に、アーチコン
クリート打設用の空間2を設けて配置される型枠3に、
パイプ状の取付け治具4を着脱可能に取付ける。次に、
その取付け治具4の上部にグラウトパイプ5を直接又は
ソケット8を介して取付ける。この場合、取付け治具4
にグラウトパイプ5又はソケット8を着脱可能に取付け
る。更に、そのグラウトパイプ5又はソケット8とグラ
ウトパイプ5の内側に可動子7を昇降可能に且つグラウ
トパイプ5の上部より上方に突出するように差込んで、
可動子7の上部6を前記内壁1に突き当てる。その状態
で型枠3に設けられたコンクリート注入口(図7のG)
より前記空間2内にコンクリートを注入してアーチコン
クリート9を形成し、そのアーチコンクリート9の硬化
後に型枠3から可動子7と取付け治具4を取外してアー
チコンクリート9内にグラウトパイプ5を又はソケット
8とグラウトパイプ5を残す。これによりグラウトパイ
プ5の上方に内壁1まで貫通する可動子7の抜き孔19
を形成し、グラウトパイプ5の下方から抜き孔19を通
してアーチコンクリート9の打設状態を確認する。この
とき、図3の様にアーチコンクリート9と内壁1との間
に空間2が空隙として残っているときは、グラウトパイ
プ5の下端又はソケット8の下端にグラウト材注入ホー
スを連結して、そこから空間2内にグラウト材を注入
し、更に、グラウトパイプ5内にもグラウト材を注入
し、グラウト材注入ホースを外してからグラウトパイプ
5の底に蓋をして同パイプ5を閉塞するようにしたもの
である。
【0022】
【本発明のグラウトパイプ取付け装置の使用例1】図1
のグラウトパイプ取付け装置を使用するには、ナット1
2に螺子込まれているボルト16の締付けを緩めて、可
動子7を上昇させ、その閉塞されている上面を止水シー
ト、一次覆工コンクリート等の内壁1に突き当て、その
位置でボルト16を締付けて可動子7を固定する。その
状態で内壁1と型枠3の表面板14との間の空間2に、
型枠3に形成されているコンクリート注入口(図7の
G)から生コンクリートを注入し、充填する。充填が終
了して注入されたコンクリートが硬化したら、ボルト1
6を緩めて可動子7及び取付け治具4の係止を解除し、
可動子7を取付け治具4の底から抜き取る。その後、取
付け治具4の下段の通孔11にロッドを差込み、それを
回転させて取付け治具4をも回転させ、取付け治具4を
グラウトパイプ5から取外して、図3の様にグラウトパ
イプ5を打設されたコンクリート(アーチコンクリー
ト)9内に残す。これによりグラウトパイプ5の上方に
内壁1まで貫通する可動子7の抜き孔19が形成され、
グラウトパイプ5の下から抜き孔19を通してアーチコ
ンクリート9の打設状態を確認することができる。この
とき、図3の様にアーチコンクリート9と内壁1との間
に空間2が空隙として残っているときは、グラウトパイ
プ5の下端にグラウト材注入ホースを連結して、そこか
ら空間2内にグラウト材(例えばコンクリートミルク、
モルタル、エアーモルタル等)を注入し、更に、グラウ
トパイプ5内にもグラウト材を注入し、グラウト材注入
ホースを外してからグラウトパイプ5の底に蓋をして同
パイプ5を閉塞する。
のグラウトパイプ取付け装置を使用するには、ナット1
2に螺子込まれているボルト16の締付けを緩めて、可
動子7を上昇させ、その閉塞されている上面を止水シー
ト、一次覆工コンクリート等の内壁1に突き当て、その
位置でボルト16を締付けて可動子7を固定する。その
状態で内壁1と型枠3の表面板14との間の空間2に、
型枠3に形成されているコンクリート注入口(図7の
G)から生コンクリートを注入し、充填する。充填が終
了して注入されたコンクリートが硬化したら、ボルト1
6を緩めて可動子7及び取付け治具4の係止を解除し、
可動子7を取付け治具4の底から抜き取る。その後、取
付け治具4の下段の通孔11にロッドを差込み、それを
回転させて取付け治具4をも回転させ、取付け治具4を
グラウトパイプ5から取外して、図3の様にグラウトパ
イプ5を打設されたコンクリート(アーチコンクリー
ト)9内に残す。これによりグラウトパイプ5の上方に
内壁1まで貫通する可動子7の抜き孔19が形成され、
グラウトパイプ5の下から抜き孔19を通してアーチコ
ンクリート9の打設状態を確認することができる。この
とき、図3の様にアーチコンクリート9と内壁1との間
に空間2が空隙として残っているときは、グラウトパイ
プ5の下端にグラウト材注入ホースを連結して、そこか
ら空間2内にグラウト材(例えばコンクリートミルク、
モルタル、エアーモルタル等)を注入し、更に、グラウ
トパイプ5内にもグラウト材を注入し、グラウト材注入
ホースを外してからグラウトパイプ5の底に蓋をして同
パイプ5を閉塞する。
【0023】
【本発明のグラウトパイプ取付け装置の使用例2】図2
のグラウトパイプ取付け装置も図1のグラウトパイプ取
付け装置と同様にして使用する。この場合、図2のグラ
ウトパイプ取付け装置のグラウトパイプ5にソケット8
が取付けられているため、可動子7、取付け治具4を取
外したときにアーチコンクリート9内にはソケット8と
グラウトパイプ5とが残る。この場合はグラウトパイプ
5の上方にソケット8から内壁1まで貫通する可動子7
の抜き孔19が形成され、ソケット8の下から抜き孔1
9を通してアーチコンクリート9の打設状態を確認する
ことができる。図3の様にアーチコンクリート9と内壁
1との間に空間2が空隙として残っているときは、ソケ
ット8の下端にグラウト材注入ホースを連結して、そこ
から空間2内にグラウト材を注入し、更に、グラウトパ
イプ5及びソケット8内にもグラウト材を注入し、グラ
ウト材注入ホースを外してからグラウトパイプ5の底に
蓋をして同パイプ5を閉塞する。
のグラウトパイプ取付け装置も図1のグラウトパイプ取
付け装置と同様にして使用する。この場合、図2のグラ
ウトパイプ取付け装置のグラウトパイプ5にソケット8
が取付けられているため、可動子7、取付け治具4を取
外したときにアーチコンクリート9内にはソケット8と
グラウトパイプ5とが残る。この場合はグラウトパイプ
5の上方にソケット8から内壁1まで貫通する可動子7
の抜き孔19が形成され、ソケット8の下から抜き孔1
9を通してアーチコンクリート9の打設状態を確認する
ことができる。図3の様にアーチコンクリート9と内壁
1との間に空間2が空隙として残っているときは、ソケ
ット8の下端にグラウト材注入ホースを連結して、そこ
から空間2内にグラウト材を注入し、更に、グラウトパ
イプ5及びソケット8内にもグラウト材を注入し、グラ
ウト材注入ホースを外してからグラウトパイプ5の底に
蓋をして同パイプ5を閉塞する。
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1、請求項2のグラウト
パイプ取付け装置は次のような効果がある。(1) 可動子7があるため、それを利用してアーチコン
クリート9内に内壁1まで貫通する抜き孔19を形成す
ることができるため、グラウトパイプ5の内部からドリ
ルでアーチコンクリート9に孔を開けなくとも、アーチ
コンクリート9の打設状態及びアーチコンクリート9と
内壁1との間の空隙の有無等を容易に、しかも確実に確
認することができ、空隙の見落としが無く、確認された
空隙に確実にグラウト材を注入することができる。(2) 可動子7を昇降自在としてあるため、アーチコン
クリート9の設計巻厚以下の長さのグラウトパイプ5を
用いても、アーチコンクリート9内に内壁1まで貫通す
る抜き孔19を形成することができ、アーチコンクリー
ト9の打設状態及びアーチコンクリート9と内壁1との
間の空隙の有無等を容易に、しかも確実に確認すること
ができる。(3) 可動子7を昇降自在としてあるため、型枠3から
内壁1までの距離が変化しても、アーチコンクリート9
内に内壁1まで貫通する抜き孔19を形成することがで
き、アーチコンクリート9の打設状態及びアーチコンク
リート9と内壁1との間の空隙の有無等を容易に、しか
も確実に確認することができる。
パイプ取付け装置は次のような効果がある。(1) 可動子7があるため、それを利用してアーチコン
クリート9内に内壁1まで貫通する抜き孔19を形成す
ることができるため、グラウトパイプ5の内部からドリ
ルでアーチコンクリート9に孔を開けなくとも、アーチ
コンクリート9の打設状態及びアーチコンクリート9と
内壁1との間の空隙の有無等を容易に、しかも確実に確
認することができ、空隙の見落としが無く、確認された
空隙に確実にグラウト材を注入することができる。(2) 可動子7を昇降自在としてあるため、アーチコン
クリート9の設計巻厚以下の長さのグラウトパイプ5を
用いても、アーチコンクリート9内に内壁1まで貫通す
る抜き孔19を形成することができ、アーチコンクリー
ト9の打設状態及びアーチコンクリート9と内壁1との
間の空隙の有無等を容易に、しかも確実に確認すること
ができる。(3) 可動子7を昇降自在としてあるため、型枠3から
内壁1までの距離が変化しても、アーチコンクリート9
内に内壁1まで貫通する抜き孔19を形成することがで
き、アーチコンクリート9の打設状態及びアーチコンク
リート9と内壁1との間の空隙の有無等を容易に、しか
も確実に確認することができる。
【0025】本発明のうち請求項3のグラウトパイプ取
付け装置は、グラウトパイプ5がアーチコンクリート9
の設計巻厚以下の長さであるため、型枠3から内壁1ま
での距離が変化しても、アーチコンクリート9内に内壁
1まで貫通する抜き孔19を確実に形成することがで
き、従って、アーチコンクリート9の打設状態及び内壁
1との間の空隙の有無等を容易に、しかも確実に確認す
ることができる。
付け装置は、グラウトパイプ5がアーチコンクリート9
の設計巻厚以下の長さであるため、型枠3から内壁1ま
での距離が変化しても、アーチコンクリート9内に内壁
1まで貫通する抜き孔19を確実に形成することがで
き、従って、アーチコンクリート9の打設状態及び内壁
1との間の空隙の有無等を容易に、しかも確実に確認す
ることができる。
【0026】本発明のうち請求項4のグラウトパイプ取
付け装置を用いたグラウト材注入工法は次の様な効果が
ある。(1) グラウトパイプ5の内部からドリルで孔を開けな
くとも、アーチコンクリート9の打設状態及びアーチコ
ンクリート9と内壁1との間の空隙の確認が容易にな
り、空隙の見落としが無く、確認された空隙に確実にグ
ラウト材を注入することができる。(2) ドリルでアーチコンクリート9に孔を開ける必要
が無いため、内壁1の止水シートが破れることもない。(3) 可動子7が昇降自在であるため、アーチコンクリ
ート9の設計巻厚以下の長さのグラウトパイプ5を用い
ても、アーチコンクリート9内に内壁1まで貫通する抜
き孔19を形成することができ、アーチコンクリート9
の打設状態及びアーチコンクリート9と内壁1との間の
空隙の有無等を容易に、しかも確実に確認することがで
きる。(4) 可動子7を昇降自在としてあるため、型枠3から
内壁1までの距離が変化しても、アーチコンクリート9
内に内壁1まで貫通する抜き孔19を形成することがで
き、アーチコンクリート9の打設状態及びアーチコンク
リート9と内壁1との間の空隙の有無等を容易に、しか
も確実に確認することができる。
付け装置を用いたグラウト材注入工法は次の様な効果が
ある。(1) グラウトパイプ5の内部からドリルで孔を開けな
くとも、アーチコンクリート9の打設状態及びアーチコ
ンクリート9と内壁1との間の空隙の確認が容易にな
り、空隙の見落としが無く、確認された空隙に確実にグ
ラウト材を注入することができる。(2) ドリルでアーチコンクリート9に孔を開ける必要
が無いため、内壁1の止水シートが破れることもない。(3) 可動子7が昇降自在であるため、アーチコンクリ
ート9の設計巻厚以下の長さのグラウトパイプ5を用い
ても、アーチコンクリート9内に内壁1まで貫通する抜
き孔19を形成することができ、アーチコンクリート9
の打設状態及びアーチコンクリート9と内壁1との間の
空隙の有無等を容易に、しかも確実に確認することがで
きる。(4) 可動子7を昇降自在としてあるため、型枠3から
内壁1までの距離が変化しても、アーチコンクリート9
内に内壁1まで貫通する抜き孔19を形成することがで
き、アーチコンクリート9の打設状態及びアーチコンク
リート9と内壁1との間の空隙の有無等を容易に、しか
も確実に確認することができる。
【図1】本発明のグラウトパイプ取付け装置の第1の実
施の形態を示す断面図。
施の形態を示す断面図。
【図2】本発明のグラウトパイプ取付け装置の第2の実
施の形態を示す断面図。
施の形態を示す断面図。
【図3】図1のグラウトパイプ取付け装置を使用した場
合のアーチコンクリートとその内部に残るグラウトパイ
プ及び可動子の抜き孔の説明図。
合のアーチコンクリートとその内部に残るグラウトパイ
プ及び可動子の抜き孔の説明図。
【図4】従来のグラウトパイプ取付け装置の第1の例を
示す断面図。
示す断面図。
【図5】従来のグラウトパイプ取付け装置の第2の例を
示す断面図。
示す断面図。
【図6】従来のグラウトパイプ取付け装置を使用した場
合のアーチコンクリートとその内部に残るグラウトパイ
プの説明図。
合のアーチコンクリートとその内部に残るグラウトパイ
プの説明図。
【図7】アーチコンクリートの打設説明図。
1は内壁 2は空間 3は型枠 4は取付け治具 5はグラウトパイプ 6は可動子の上部 7は可動子 8はソケット 9はアーチコンクリート
Claims (4)
- 【請求項1】トンネルの岩盤又はその内側の一次覆工コ
ンクリート又はセグメント又はその内側の止水シート等
の内壁(1)の内側に、アーチコンクリート打設用の空
間(2)を設けて配置される型枠(3)に取付けられた
支持具(15)と、支持具(15)に着脱可能なパイプ
状の取付け治具(4)と、その取付け治具(4)の上部
に着脱可能なグラウトパイプ(5)と、型枠(3)とは
別体であって、前記取付け治具(4)の内側からグラウ
トパイプ(5)の内側に昇降可能に貫通されて、上部
(6)がグラウトパイプ(5)の上方から前記内壁
(1)に突き当たるまで突出可能であり、且つ下部を取
付け治具(4)に着脱可能な細長の可動子(7)とを備
えたグラウトパイプ取付け装置。 - 【請求項2】トンネルの岩盤又はその内側の一次覆工コ
ンクリート又はその内側の止水シート等の内壁(1)の
内側に、アーチコンクリート打設用の空間(2)を設け
て配置される型枠(3)に取付けられた支持具(15)
と、支持具(15)に着脱可能なパイプ状の取付け治具
(4)と、その取付け治具(4)の上部に着脱可能なソ
ケット(8)と、ソケット(8)の上部に取付けられた
グラウトパイプ(5)と、型枠(3)とは別体であっ
て、取付け治具(4)の内側からソケット(8)及びグ
ラウトパイプ(5)の内側に昇降可能に貫通されて、上
部(6)がグラウトパイプ(5)の上方から前記内壁
(1)に突き当たるまで突出可能であり、且つ下部を取
付け治具(4)に着脱可能な細長の可動子(7)とを備
えたグラウトパイプ取付け装置。 - 【請求項3】グラウトパイプ(5)がアーチコンクリー
ト(9)の設計巻厚以下の長さである請求項1又は請求
項2記載のグラウトパイプ取付け装置。 - 【請求項4】トンネルの岩盤又はその内側の一次覆工コ
ンクリート又はセグメント又はその内側の止水シート等
の内壁(1)の内側に、アーチコンクリート打設用の空
間(2)を設けて配置される型枠(3)に取付けられた
支持具(15)にパイプ状の取付け治具(4)を着脱可
能に取付け、その取付け治具(4)の上部にグラウトパ
イプ(5)を直接又はソケット(8)を介して着脱可能
に取付け、その取付け治具(4)及びグラウトパイプ
(5)の内側に前記型枠(3)とは別体の可動子(7)
を、昇降可能で且つその上部(6)がグラウトパイプ
(5)の上端から上方に突出するように差込んで、可動
子(7)の上部(6)を前記内壁(1)に突き当て、そ
の状態で型枠(3)に設けられたコンクリート注入口よ
り前記空間(2)内にコンクリートを注入してアーチコ
ンクリート(9)を形成し、同アーチコンクリート
(9)の硬化後に型枠(3)から可動子(7)と取付け
治具(4)を取外して、アーチコンクリート(9)内に
グラウトパイプ(5)を、又はソケット(8)とグラウ
トパイプ(5)とを残し、そのグラウトパイプ(5)内
から又はソケット(8)とグラウトパイプ(5)内か
ら、前記空間(2)内のコンクリート未充填の空隙部に
グラウト材を注入することを特徴とするグラウトパイプ
取付け装置を用いたグラウト材注入工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24083796A JP3169840B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | グラウトパイプ取付け装置とそれを用いたグラウト材注入工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24083796A JP3169840B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | グラウトパイプ取付け装置とそれを用いたグラウト材注入工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1088985A JPH1088985A (ja) | 1998-04-07 |
JP3169840B2 true JP3169840B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=17065446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24083796A Expired - Fee Related JP3169840B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | グラウトパイプ取付け装置とそれを用いたグラウト材注入工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3169840B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5324528B2 (ja) * | 2010-06-24 | 2013-10-23 | 日本国土開発株式会社 | コンクリート充填検知装置及びコンクリート充填装置 |
CN103114863B (zh) * | 2013-02-28 | 2015-01-28 | 长业建设集团有限公司 | 隧道二次衬砌拱背预留注浆管系统 |
CN103806920B (zh) * | 2014-01-26 | 2015-12-02 | 山东大学 | 定点控域新型注浆装置 |
CN108222962B (zh) * | 2018-03-28 | 2023-11-28 | 中国矿业大学(北京) | 一种让抗结合的浇灌混凝土开口钢管防治底鼓装置与方法 |
KR101975704B1 (ko) * | 2018-05-28 | 2019-05-07 | 김필주 | 터널 배면 공동 그라우팅 주입 방법 및 그 장치 |
CN110424985B (zh) * | 2019-08-23 | 2024-07-16 | 中铁十一局集团第五工程有限公司 | 一种隧道拱顶混凝土防脱空正向冲顶装置 |
CN113123810B (zh) * | 2021-05-12 | 2023-04-07 | 中交路桥建设有限公司 | 提高隧道拱顶带模注浆效果的施工工法 |
CN114991820A (zh) * | 2022-06-20 | 2022-09-02 | 吉林大学 | 一种可旋转式深孔注浆装置及注浆方法 |
-
1996
- 1996-09-11 JP JP24083796A patent/JP3169840B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1088985A (ja) | 1998-04-07 |
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