JP3169785B2 - 給湯制御装置 - Google Patents

給湯制御装置

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JP3169785B2
JP3169785B2 JP04563695A JP4563695A JP3169785B2 JP 3169785 B2 JP3169785 B2 JP 3169785B2 JP 04563695 A JP04563695 A JP 04563695A JP 4563695 A JP4563695 A JP 4563695A JP 3169785 B2 JP3169785 B2 JP 3169785B2
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heating
mixing
ratio
heat exchanger
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啓次郎 国本
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換器を迂回するバ
イパス路を備え、熱交換器からの湯とバイパス路からの
水を混合して出湯する瞬間式給湯装置の給湯温度制御に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の給湯制御装置は、図9
(例えば、特開平4−76350号公報)に示すよう
に、熱交換器1を備えた加熱路2と、熱交換器1を迂回
するバイパス路3と、加熱路1とバイパス路3との流量
比率を調節する分流調節弁4と、熱交換器1の下流の加
熱路2に設けた加熱温度検知器5と、加熱路2に設けた
流量検知器6と、加熱路2とバイパス路3との合流点の
下流に設けた混合温度検知器7と、混合温度を設定する
出湯温度設定器8と、熱交換器1からの出湯温度を設定
する加熱温度設定器9と、熱交換器1を加熱するバーナ
10と、バーナ10へのガス供給量を制御するガス制御
弁11により成り、加熱温度設定器9の設定値は、加熱
路1とバイパス路3流量比率を規定値であると仮定し、
バイパス路3を通過した水と混合された時に出湯温度設
定器8の設定温度が得られる加熱温度とする。この加熱
温度設定器9の設定値と加熱温度検知器6の検知温度と
の偏差に応じてガス制御弁11を駆動し、熱交換器1か
らの出口温度を設定値に維持するよう制御する。一方、
出湯温度設定器8の設定値と混合温度検知器7の検知温
度の偏差に応じて分流調整弁4を駆動し、混合温度が設
定値になるよう制御する。この分流調節弁4の制御方法
として一般に公知のPID制御(比例積分微分)を用い
ることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加熱温
度設定器9の設定する温度は単に流量比率を規定値と仮
定した条件に合致する温度が算定されるため、混合温度
の設定値Tmsが低く、給水温度Twが高い場合に、加
熱温度設定値Thsは低くなってしまう。例えば、Tm
s=35℃、Tw=30℃で流量比率の規定値Rを0.
4とするとThsは、Ths=(1/R)×Tms+
(1−1/R)×Tw =2.5×35+(1−2.5)×30=42.5℃ となる。このように熱交換器からの温度が低温になると
燃焼排ガスの水蒸気が熱交換器表面に結露し、腐食やめ
づまりの原因になる。
【0004】逆に、設定値Tmsが高く、給水温度Tw
が低く設定されると、加熱温度設定値Thsは沸点を超
え、沸騰音や蒸気の吹き出しなど危険をまねいてしまう
などの問題点があった。そこで、本発明は上記課題を解
決するもので、結露による腐食や沸騰などの発生しない
温度設定により長寿命で安全な給湯を提供することを第
1の目的としている。
【0005】また、分流調節弁の制御としてのPID制
御は、出湯開始時など熱交換器温度が冷えていて混合温
度の設定値との温度偏差が大きい場合に、混合温度が上
昇してくるまでの偏差がI動作により積分され温度上昇
後にオーバーシュートとして現れる。そこで一般に燃焼
制御では混合温度が所定温度に達するまではPD動作を
行い、所定温度に達するとPID動作に切り換える事が
行われている。しかし、分流調整弁4の制御では、混合
温度が所定温度に達しても熱交換器1の出口温度が変動
していると、この影響で混合温度も変動してしまい、I
動作によりハンチングやオーバーシュート、アンダーシ
ュートが増長される問題があった。特に、給湯を中断し
て再出湯した場合は熱交換器内の湯が最初に押し出され
るため出湯温度は複雑に変化する。そこで、本発明は上
記課題を解決するもので、素早く安定した給湯を提供す
ることを第2の目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の給湯制御装置は、以下の構成とした。
【0007】熱交換器を加熱するバーナと、前記熱交換
器の出湯側に接続された加熱路と、前記熱交換器を迂回
するバイパス路と、前記加熱路と前記バイパス路との流
量比率を可変する比率調整弁と、前記熱交換器への給水
温度を検知する水温検知手段と、前記加熱路と前記バイ
パス路との合流点下流の混合温度を検知する出湯検知手
段と、前記加熱路の熱交換器下流の加熱温度を検知する
加熱検知手段と、混合設定温度を任意に定める混合温度
設定手段と、加熱設定温度を所定温度に設定する加熱温
度設定手段と、前記加熱設定温度と前記加熱温度との偏
差を小さくするよう前記バーナへの燃料供給量を制御す
る燃焼制御手段と、前記混合設定温度と前記出湯温度と
の偏差を小さくするよう前記比率調整弁を制御する比率
制御手段とを備え、前記加熱温度設定手段は、最高温度
設定部と、最低温度設定部と、最高温度設定部の設定値
と最低温度設定部の設定値の平均的温度に固定設定する
中間温度設定部とからなり、最高温度設定部は前記混合
設定温度が第1の所定温度以上であれば加熱設定温度を
最高温度に設定し、前記最低温度設定部は、中間温度設
定部の設定する温度と混合設定温度と給水温度によりバ
イパス路の流量比率を算定し、前記算定値が規定値を超
える場合に加熱設定温度を最低温度に設定し、前記中間
温度設定部は、前記算定値が既定値を越えない場合に加
熱設定温度を平均的温度に設定するものである。
【0008】
【作用】本発明は上記構成によって、次のように作用す
る。
【0009】加熱設定温度Thsは混合設定温度Tms
が第1の所定温度(例えば50℃)以上であれば加熱設
定温度Thsを最高温度(例えば75℃)に設定する。
混合設定温度Tmsが第1の所定温度以下であれば、
均的な値(例えば60℃)を固定設定する。この設定さ
れた加熱設定温度Thsと混合設定温度Tmsと給水温
度Twによりバイパス路の流量比率BPを次のように算
定し、BP=1−(Tms−Tw)/(Ths−Tw)
算定値BPが規定値(例えば0.6)を超える場合に加
熱設定温度Thsを最低温度(例えば50℃)に設定す
る。燃焼制御手段は加熱温度Thと加熱設定温度Ths
との偏差が小さくなるよう燃焼をフィードバック制御す
る。一方、比率制御手段は混合設定温度Tmsと出湯温
度Tmの偏差が小さくなるように比率調整弁をフィード
バック制御する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。
【0011】図1において、熱交換器12を介して入水
路13と加熱路14が直列に接続され、通水は入水路1
3、熱交換器12、加熱路14の順に流れる。熱交換器
12を迂回するバイパス路15は、入水路13の分岐点
16と加熱路14先端の合流点17に接続され、合流点
17で加熱路14とバイパス路15の流れが合流し、出
湯路18へと流れる。19はバイパス路15の中間に設
けた比率調整弁で、公知のソレノイド駆動の水量比例弁
よりなり、開閉信号によりバイパス路15の通路の開度
を調節し加熱路14とバイパス路15の流量比率を可変
する。20は合流点17の下流に設けた出湯検知手段
で、サーミスタ等のセンサによりなり、加熱路14とバ
イパス路15との流れが混合した出湯温度Tmを検知す
る。21は加熱路14に設けた加熱検知手段で熱交換器
12の出口の加熱温度Thを検知する。22は分岐点1
6の上流に設けた水温検知手段で、給水温度Twを検知
する。23は分岐点16の上流の入水路13に設けた水
量検知手段で、水量を検知すると共に、給湯の開始・停
止を検出する。24は燃焼により熱交換器12を加熱す
るバーナ、25はバーナ24への燃料供給量を調節する
ガス比例弁、26は出湯路18からの出湯温度Twを混
合設定温度Tmsとして使用者が任意に設定する混合温
度設定手段、27は加熱温度設定手段で、加熱設定温度
Thsを所定範囲内に混合設定温度Tmsに比例的で給
水温度Twに反比例的に設定する。28は第1の燃焼制
御手段で、加熱温度Thと加熱設定温度Thsとの偏差
が小さくなるよう燃焼をフィードバック制御し、29の
第2の燃焼制御手段では、出湯温度Tmと混合設定温度
Tmsとの偏差が小さくなるよう燃焼をフィードバック
制御する。30は第1の燃焼制御手段28と第2の燃焼
制御手段29と制御信号を選択的に切り替えガス比例弁
に駆動信号を送る切替手段で、混合設定温度Tmsが所
定温度(例えば70℃)より低い場合は第1の燃焼制御
手段28を選択し、混合設定温度Tmsが所定温度より
高くなる場合は第2の燃焼制御手段29を選択する。一
方、比率制御手段31は混合設定温度Tmsと給水温度
Twと加熱温度Thとの三者から流量比率の目標値をフ
ィードフォワード(FF)演算し、混合設定温度Tms
と出湯温度Tmの偏差が小さくなるように比率調整弁1
9の駆動量をフィードバックFB演算し、FFとFBと
を加算して比率調整弁19を制御する。
【0012】なお、混合温度設定手段26、加熱温度設
定手段27、第1の燃焼制御手段28、第2の燃焼制御
手段29、切替手段30、比率制御手段31はマイクロ
コンピュータ及び信号入出力インターフェースなど公知
の電子部品とソフトウエアにより構成される。
【0013】次に制御動作について図1および図2に基
づいて説明する。図は加熱温度設定手段27、第1の燃
焼制御手段28、第2の燃焼制御手段29、切替手段3
0、比率制御手段31の制御流れを示す。40は燃焼制
御手段28、29における燃焼FF演算を行ない、燃焼
量の標準値を求める。ここでの演算は次式により求め
る。
【0014】燃焼FF=W×(Tms−Tw)×60×
η(kcal/h) ただし、W:給水量(l/min) Tms:混合設定温度(℃) Tw:給水温度(℃) η:燃焼効率 41は混合設定温度Tmsが70℃以上かを判定する切
替手段で、70℃以上であれば42の第2の燃焼制御手
段に、70℃未満であれば43の第1の燃焼制御手段へ
とを切り替える。44は加熱温度設定手段で、混合設定
温度Tmsと給水温度Twに応じて加熱設定温度Ths
を設定する。45は加熱設定温度Thsと加熱温度Th
との偏差を小さくするようバーナへの燃料供給量を公知
のデジタルPIDによりフィードバック(燃焼FB)演
算する。46は先に求めた40の燃焼FF値と45の燃
焼FB値を加算した値に基づいいてガス比例弁25の制
御を行う。47は比率調整弁19における流量比率FF
演算を行う。演算方法を説明すると、出湯温度Tmは、
次の関係から加熱温度Thと給水温度Twが決まればバ
イパス路15の流量比率Rに反比例的に決まる。すなわ
ち、バイパス路15の開度を増せば、出湯温度Tmは下
がり、逆に開度を減ずれば出湯温度Tmは上がる。
【0015】Tm=Tw+(1−R)・(Th−Tw) この特性より、Tmを混合設定温度Tmsとしてフィー
ドフォワード(FF)による流量比率FFを次の関係か
ら求める。
【0016】 流量比率FF=1−(Tms−Tw)/(Th−Tw) 次に48で比率制御手段31における比率調整弁19の
流量比率フィードバック(FB)演算であるPIDによ
り操作量を演算する。P要素は、混合設定温度Tmsと
出湯温度Tmとの偏差eに比例ゲインKpを乗じて求め
る。
【0017】P=Kp・e PID制御の積分(I)要素を次式により求める。
【0018】I=Kp/Ti・Σ(e・Δt) ただし、Kp:ゲイン e:温度偏差=Tm−Tms Ti:積分時間 Σ(e・Δt):偏差eの積分値 Δt:出湯検知手段20の温度検出時間間隔 微分(D)要素の演算を次式に基づき求める。
【0019】D=Kp・Td・Δe/Δt ただし、Td:微分時間 Δe/Δt:偏差eの微分値 上記関係式を用いて49では比率調整弁19の操作量Y
を次式により求め、駆動制御する。
【0020】Y=(P+I+D)+Kf・FF ただし、Kf:流量比率に対する操作量の係数50は混
合設定温度Tmsと出湯温度Tmとの偏差を小さくする
ようバーナへの燃料供給量を公知のデジタルPIDによ
りフィードバック(燃焼FB)演算する。51は40の
燃焼FF値と50の燃焼FB値を加算した値に基づいい
てガス比例弁25の制御を行う。52は比率調整弁19
を強制的に閉止する。すなわち、第2の燃焼制御手段4
2である50、51は、バイパス路15を閉止した状態
で、出湯温度Twをフィードバックして燃焼制御する。
【0021】次に加熱温度設定手段27の他の設定動作
について図3に基づいて説明する。加熱設定手段27は
最高温度設定部60と中間温度設定部61と最低温度設
定部62から構成され、63で混合設定温度Tmsが第
1の所定温度50℃以上であれば、64で加熱設定温度
Thsを最高温度の75℃に設定する。混合設定温度T
msが50℃以下であれば、61で次式に基づいて加熱
設定温度Thsを演算する。
【0022】Ths=2×Tms−1.6×Tw ここで加熱設定温度Thsは、混合設定温度Tmsに2
倍に比例し、給水温度Twに1.6倍に反比例的に可変
設定する。これら比例係数は熱交換器12の結露防止条
件と比率調整弁19の制御性から最適値を求める。
【0023】65は演算された加熱設定温度Thsが7
5℃を超えた場合、64で加熱設定温度Thsを75℃
とし、66では演算された加熱設定温度Thsが最低温
度50℃を以下の場合、67で加熱設定温度Thsを5
0℃とする。
【0024】68は加熱設定温度Thsと混合設定温度
Tmsと給水温度Twによりバイパス路の流量比率BP
を次のように算定し、 BP=1−(Tms−Tw)/(Ths−Tw) 69で算定値BPが規定値0.6を超える場合に、67
で加熱設定温度Thsを最低温度50℃に設定する。
【0025】以上のように加熱設定温度Thsが最高温
度75℃を超える事がないため沸騰などの危険がなく、
逆に最低温度50℃以下にもならないため熱交換器1に
おける結露もない。さらに、中間温度設定部では加熱設
定温度Thsが混合設定温度Tmsに比例し、給水温度
Twに反比例の関係で設定されるため、比率調整弁19
の調節位置が調節範囲の中央部に常に維持されるため制
御性が向上する。
【0026】また、比率調整弁19はバイパス路15に
設けてあるため、弁を全開にしてもバイパス比率BPは
100%になることはなく、70〜80%程度が最大と
なる。本実施例では、バイパス比率BPが規定値0.6
超える場合に加熱設定温度Thsを最低温度50℃にす
るので、バイパス比率の温度制御範囲が広がり制御性能
が向上する。
【0027】次に加熱温度設定手段27の第2の実施例
の設定動作について図4に基づいて説明する。
【0028】70で混合設定温度Tmsが第1の所定温
度50℃以上であれば、71で加熱設定温度Thsを最
高温度の75℃に設定する。混合設定温度Tmsが50
℃以下であれば、72の次式に基づいて基準水温Twb
を演算する。
【0029】Twb=1.67×Tms−40 (℃) これは、加熱設定温度Thsを60℃としたときにバイ
パス比率BPが規定値0.6を超える混合設定温度Tm
sと給水温度の関係を表し、このときの給水温度を基準
水温Twbとしている。すなわち、加熱設定温度Ths
が60℃のとき給水温度Twが基準水温Twbを超える
とバイパス比率が0.6をこえることを意味する。
【0030】73は給水温度Twが基準温度Twbに余
裕値5℃を減じた値を以下の場合、74で加熱設定温度
Thsを60℃とし、超えた場合75に進む。75では
給水温度Twが基準温度Twbを超えた場合、76で加
熱設定温度Thsを最低温度の50℃と設定する。74
の60℃は、混合設定温度Tmsを42℃、給水温度T
wを15℃としてを選び、(Ths=2×Tms−1.
6×Tw)により加熱設定温度Thsを60℃求めた。
このように固定設定して設定を簡素化しても動作上問題
はない。
【0031】この実施例によれば、加熱設定温度Ths
が給水温度Twや混合設定温度Tmsによって細かく変
わることがないため、燃焼制御が安定し、出湯温度も安
定する。
【0032】次に比率制御手段31における他の実施例
の制御動作について図5に基づいて説明する。
【0033】80は一実施例と同様の流量比率FFを給
水温度Tw、混合設定温度Tms、加熱温度Thより演
算する。81では混合設定温度Tmsと出湯温度Tmと
の混合温度偏差eと、加熱設定温度Thsと加熱温度T
hとの加熱温度偏差ehを求める。82は流量比率FB
のPID制御におけるP要素を求める。83はI要素、
88はD要素を求める。84、85は積分(I)停止部
で、80で演算される流量比率FF値がで比率調整弁1
9の駆動上限の0.75を超えるか、下限の0.0以下
になるかを判定し、限界を超える場合は積分演算を行わ
ず88のD要素演算に移行する。流量比率FF値が駆動
範囲内であれば、85で加熱温度偏差ehが第1の所定
範囲である±5℃を超えるか、混合温度偏差eが第2の
所定範囲である±10℃を超えるかを判定する。ここで
両者の少なくとも一方が範囲外にあるなら積分演算を行
わず停止状態で88のD要素演算に移行する。両者が範
囲内に入れば87で、I要素演算により混合温度偏差e
の積分を行う。ただし、85において温度偏差が所定範
囲から外れていても、86において給湯開始もしくは混
合設定温度の変更時点からの時間経過が所定時間である
15秒以上を経過すれば強制的に87の積分演算に移行
し、積分停止は解除される。
【0034】88でD要素の演算を行い、次に89でP
ID加算と、90でFFとFBを加算し、比率調整弁1
9の操作量とする。この操作量に基づいて比例制御弁1
9の開度が駆動制御される。
【0035】次に積分停止作用について図6、7、8の
給湯開始時における出湯特性を用いて説明する。
【0036】図6は積分停止手段を用いなかった場合の
出湯特性。図7は積分停止手段の停止条件を混合温度T
mのみで行った場合の出湯特性で、混合温度Tmが混合
設定範囲に入るまでの間、積分演算を停止した場合。図
8は本実施例における出湯特性を示す。
【0037】図6の100は加熱検知手段21の検出温
度(加熱温度)、101は出湯検知手段20の検知温度
(出湯温度)、102は加熱温度設定手段27の加熱設
定温度、103は混合温度設定手段26の混合設定温
度。時間T0で、給湯が開始されると水量検知手段23
により水量検知され燃焼制御および比率調整弁19のP
ID制御が開始する。この時、加熱温度100はバーナ
24が着火し熱交換器12が加熱され始めるまで加熱遅
れがあり、その後加熱設定温度102を目標に上昇す
る。101は出湯直後は温度が低いため比率調整弁19
が閉弁状態から始まり、加熱温度100の上昇と共に上
昇する。そして、混合設定温度103に近づくと比率調
整弁19が開き始め混合設定温度19との偏差が小さく
なるよう制御される。しかしこの場合、積分停止手段を
用いていないので、給湯開始T0より温度偏差の積分が
始まり時間T2には斜線部64が積分されてしまう。そ
の結果、斜線部104を相殺する斜線部105が発生し
オーバーシュートとして現れてしまう。
【0038】図7は混合温度106が混合設定範囲10
7、108に入るまで積分を停止するよう積分停止手段
を働かせた場合で、時間T2までは積分が停止される。
したがって、積分量は図6に比較すると大幅に減少し、
本来のオーバーシュートである斜線部109が積分さ
れ、これを相殺するように斜線部110がアンダーシュ
ートとして現れる。
【0039】図8は本実施例の特性で、混合温度112
が混合設定範囲107、108に入りかつ、加熱温度1
13が加熱設定範囲114、115に入るまで積分を停
止するよう積分停止手部は働く。すなわち、時間T3ま
で積分は停止され、システム本来のオーバーシュートの
積分がないため、積分開始後のオーバーシュートやアン
ダーシュートが抑えられる。
【0040】また、給湯流量が多く過負荷状態で使用し
たり、逆に最小燃焼量より少ない負荷の使用量であった
りすると加熱温度が加熱設定範囲に入らない場合があ
る。この場合、積分要素が働かなくなるためオフセット
が現れ、混合温度が混合設定温度にならなくなる。本実
施例では給湯開始後15秒経過しても積分停止が継続す
ると強制的に積分を開始するよにしているので、オフセ
ットは解消される。
【0041】上記実施例では比率調整弁にソレノイド式
の比例制御弁を用いたが、モータ駆動の水量弁を用いて
も同様の効果が得られる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明の給湯制御装置によ
れば次の効果が得られる。
【0043】(1)加熱設定温度は燃焼制御における目
標値であるので、この値が変動すると燃焼制御が不安定
になる。一方、加熱温度と給水温度を混合して出湯温度
を決定する比率制御も加熱温度が変動すると不安定にな
り、最悪は燃焼制御と比率制御が共振して制御不能にな
る危険性もある。本願発明はこの加熱設定温度を最高温
度と最低温度とその両者の平均的温度のいずれかに選択
設定しており、一定の値を用いるので安定した燃焼制御
と比率制御が可能になる。
【0044】(2)加熱温度の設定に上下限を設け、燃
焼制御手段により加熱温度を独立に制御することによ
り、確実な沸騰防止と熱交換器の結露防止ができるよう
になり、安全でかつ、耐久性が向上する。
【0045】()加熱設定温度と混合設定温度と給水
温度によりバイパス路の流量比率を算定し、前記算定値
が規定値を超える場合に加熱設定温度を最低温度に変更
する最低温度設定部を備えているので、流量比率が前記
規定値である比率調整弁の駆動限界に近づいた場合に、
加熱温度が最低温度に下がるため比率調整範囲を広げる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の給湯制御装置の構成図
【図2】同給湯制御装置の制御流れ図
【図3】同給湯制御装置の加熱温度設定手段の制御流れ
【図4】本発明の他の実施例の加熱温度設定手段の制御
流れ図
【図5】同給湯制御装置の比率制御手段の制御流れ図
【図6】同給湯制御装置の積分停止のない場合の出湯特
性図
【図7】同給湯制御装置の積分停止手段の停止条件を混
合温度のみで行った場合の出湯特性図
【図8】同給湯制御装置の出湯特性図
【図9】従来の給湯制御装置の構成図
【符号の説明】
12 熱交換器 14 加熱路 15 バイパス路 19 比率調整弁 20 出湯検知手段 21 加熱検知手段 22 水温検知手段 23 水量検知手段 24 バーナ 26 混合温度設定手段 27 加熱温度設定手段 28 第1の燃焼制御手段 29 第2の燃焼制御手段 30 切替手段 31 比率制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−76350(JP,A) 特開 平4−151452(JP,A) 特開 平6−331215(JP,A) 特開 平1−159547(JP,A) 特開 昭63−311043(JP,A) 特開 平6−94299(JP,A) 特開 昭63−105357(JP,A) 特公 平3−23822(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器を加熱するバーナと、前記熱交
    換器の出湯側に接続された加熱路と、前記熱交換器を迂
    回するバイパス路と、前記加熱路と前記バイパス路との
    流量比率を可変する比率調整弁と、前記熱交換器への給
    水温度を検知する水温検知手段と、前記加熱路と前記バ
    イパス路との合流点下流の混合温度を検知する出湯検知
    手段と、前記加熱路の熱交換器下流の加熱温度を検知す
    る加熱検知手段と、混合設定温度を任意に定める混合温
    度設定手段と、加熱設定温度を所定温度に設定する加熱
    温度設定手段と、前記加熱設定温度と前記加熱温度との
    偏差を小さくするよう前記バーナへの燃料供給量を制御
    する燃焼制御手段と、前記混合設定温度と前記出湯温度
    との偏差を小さくするよう前記比率調整弁を制御する比
    率制御手段とを備え、前記加熱温度設定手段は、最高温
    度設定部と、最低温度設定部と、前記最高温度設定部の
    設定値と前記最低温度設定部の設定値の平均的温度に固
    定設定する中間温度設定部とからなり、前記最高温度設
    定部は前記混合設定温度が第1の所定温度以上であれば
    加熱設定温度を最高温度に設定し、前記最低温度設定部
    は、中間温度設定部の設定する温度と混合設定温度と給
    水温度によりバイパス路の流量比率を算定し、前記算定
    値が規定値を超える場合に加熱設定温度を最低温度に設
    定し、前記中間温度設定部は、前記算定値が既定値を越
    えない場合に加熱設定温度を前記平均的温度に設定する
    給湯制御装置。
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