JP3169268B2 - スラッシュ成形品の製造方法および装置 - Google Patents
スラッシュ成形品の製造方法および装置Info
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- JP3169268B2 JP3169268B2 JP17750492A JP17750492A JP3169268B2 JP 3169268 B2 JP3169268 B2 JP 3169268B2 JP 17750492 A JP17750492 A JP 17750492A JP 17750492 A JP17750492 A JP 17750492A JP 3169268 B2 JP3169268 B2 JP 3169268B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラッシュ成形品の製
造方法およびその装置に関する。
造方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スラッシュ成形品は、加熱したスラッシ
ュ成形型に熱可塑性プラスチックペーストまたはパウダ
ーを投入して型の成形面に層状に付着させ、その付着ペ
ーストまたはパウダーを型保有熱によりゲル化させて成
形面形状のプラスチック皮膜成形品を形成した後、その
成形品を成形面から剥離して取り出すことにより製造さ
れる。
ュ成形型に熱可塑性プラスチックペーストまたはパウダ
ーを投入して型の成形面に層状に付着させ、その付着ペ
ーストまたはパウダーを型保有熱によりゲル化させて成
形面形状のプラスチック皮膜成形品を形成した後、その
成形品を成形面から剥離して取り出すことにより製造さ
れる。
【0003】その際、成形面に形成された成形品の剥離
取り出しは、従来直接手作業で行われていた。しかしな
がら、成形品は成形面に密着した状態で形成されるた
め、成形品形状によってはかかる手作業での剥離は困難
である上、無理に剥がすことにより成形品が変形したり
破れたりすることがあった。しかも、加熱された型に手
が触れて火傷をする危険もあった。
取り出しは、従来直接手作業で行われていた。しかしな
がら、成形品は成形面に密着した状態で形成されるた
め、成形品形状によってはかかる手作業での剥離は困難
である上、無理に剥がすことにより成形品が変形したり
破れたりすることがあった。しかも、加熱された型に手
が触れて火傷をする危険もあった。
【0004】そのため、実公平3−40576号公報に
記載されているように、成形面と該成形面のスラッシュ
成形品との間に圧力ガスを送り込み、それと同時にスラ
ッシュ成形品の背部に配置した吸盤によりスラッシュ成
形品を吸着して当該成形品を成形面から剥がすことので
きる金型構造が提案されている。
記載されているように、成形面と該成形面のスラッシュ
成形品との間に圧力ガスを送り込み、それと同時にスラ
ッシュ成形品の背部に配置した吸盤によりスラッシュ成
形品を吸着して当該成形品を成形面から剥がすことので
きる金型構造が提案されている。
【0005】しかるに、この構造にあっては、吸盤によ
る吸着痕が成形品表面に残るおそれがあり、吸盤の取り
付け位置が限定されてしまうばかりか、成形品の弾性復
元力によって発生した吸着部のしわによって吸着が不充
分となり、成形品の剥離不良の原因ともなっていた。さ
らに、成形面端部の密封が困難であるため、成形型から
の圧力ガスのみでは成形品を剥離できないことがあっ
た。
る吸着痕が成形品表面に残るおそれがあり、吸盤の取り
付け位置が限定されてしまうばかりか、成形品の弾性復
元力によって発生した吸着部のしわによって吸着が不充
分となり、成形品の剥離不良の原因ともなっていた。さ
らに、成形面端部の密封が困難であるため、成形型から
の圧力ガスのみでは成形品を剥離できないことがあっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
このような問題点を解決するために提案されたものであ
って、外観の良好なスラッシュ成形品を容易にかつ安全
に取り出すことのできるスラッシュ成形品の製造方法お
よびその装置を提供しようとするものである。
このような問題点を解決するために提案されたものであ
って、外観の良好なスラッシュ成形品を容易にかつ安全
に取り出すことのできるスラッシュ成形品の製造方法お
よびその装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】ここで提案される発明に
は二つある。まず、第一の発明は、袋状製品部およびそ
の外周の周縁部を有する成形品をスラッシュ成形型にて
成形した後、前記成形型の周縁部に当接する外周部を有
する受け型を前記外周部を介して前記成形型に合着せし
め、しかる後、前記成形品と受け型との間の空気を排出
し、次いで、前記成形型と成形品との間に圧力空気を導
入するとともに前記受け型を後退して前記成形品を成形
型より受け型に移すことを特徴とするスラッシュ成形品
の製造方法に係る。
は二つある。まず、第一の発明は、袋状製品部およびそ
の外周の周縁部を有する成形品をスラッシュ成形型にて
成形した後、前記成形型の周縁部に当接する外周部を有
する受け型を前記外周部を介して前記成形型に合着せし
め、しかる後、前記成形品と受け型との間の空気を排出
し、次いで、前記成形型と成形品との間に圧力空気を導
入するとともに前記受け型を後退して前記成形品を成形
型より受け型に移すことを特徴とするスラッシュ成形品
の製造方法に係る。
【0008】そして、第二の発明は、本発明の製造方法
に用いる装置であって、袋状製品部とその外周の周縁部
を成形する成形面を有し、かつ前記成形面に圧力気体の
吹出部を設けたスラッシュ成形型と、前記成形型の周縁
部に当接する外周部を有し、かつ空気の吸引部を有する
受け型とからなり、前記受け型は前記スラッシュ成形型
に対し、合着および後退自在に構成されていることを特
徴とするスラッシュ成形品の製造装置に係る。
に用いる装置であって、袋状製品部とその外周の周縁部
を成形する成形面を有し、かつ前記成形面に圧力気体の
吹出部を設けたスラッシュ成形型と、前記成形型の周縁
部に当接する外周部を有し、かつ空気の吸引部を有する
受け型とからなり、前記受け型は前記スラッシュ成形型
に対し、合着および後退自在に構成されていることを特
徴とするスラッシュ成形品の製造装置に係る。
【0009】
【実施例】以下添付の図面に従って本発明を詳細に説明
する。図1はこの発明の一例を示すスラッシュ成形品の
製造装置の概略断面図、図2はその受け型を成形型に合
着した状態を示す概略断面図、図3は同じく成形品を受
け型に移した状態を示す概略断面図、図4はこの発明装
置に設けられる圧力気体の吹出部の一例を示す断面図、
図5はこの発明装置において、受け型と原料供給バケッ
トとの交換を示す断面図である。
する。図1はこの発明の一例を示すスラッシュ成形品の
製造装置の概略断面図、図2はその受け型を成形型に合
着した状態を示す概略断面図、図3は同じく成形品を受
け型に移した状態を示す概略断面図、図4はこの発明装
置に設けられる圧力気体の吹出部の一例を示す断面図、
図5はこの発明装置において、受け型と原料供給バケッ
トとの交換を示す断面図である。
【0010】図1に示されるように、この発明に用いら
れる装置10はスラッシュ成形型11と当該スラッシュ
成形型に合着される受け型12とから構成されている。
れる装置10はスラッシュ成形型11と当該スラッシュ
成形型に合着される受け型12とから構成されている。
【0011】スラッシュ成形型11は、製品成形面13
とその外周にフランジ状に形成された周縁成形面14と
からなるとともに、前記製品成形面13と周縁成形面1
4とに複数の圧力気体の吹出部20が形成されている。
符号26は前記吹出部20に連結された圧力気体の供給
管で、図示しない圧力気体供給装置に連結されていて、
圧力気体を前記スラッシュ成形型11に設けられた圧力
気体吹出部20に供給できるようになっている。
とその外周にフランジ状に形成された周縁成形面14と
からなるとともに、前記製品成形面13と周縁成形面1
4とに複数の圧力気体の吹出部20が形成されている。
符号26は前記吹出部20に連結された圧力気体の供給
管で、図示しない圧力気体供給装置に連結されていて、
圧力気体を前記スラッシュ成形型11に設けられた圧力
気体吹出部20に供給できるようになっている。
【0012】製品成形面13は成形品30において袋状
製品部31を成形する部分で、たとえば、自動車のイン
ストルメントパネルやグローブボックスなど、その製品
形状を規定する凹陥状の型形状に形成されている。
製品部31を成形する部分で、たとえば、自動車のイン
ストルメントパネルやグローブボックスなど、その製品
形状を規定する凹陥状の型形状に形成されている。
【0013】周縁成形面14は、袋状製品部31を良好
に成形しかつ成形品の取り出しを容易になすために、前
記袋状製品部31の外周にフランジ状の周縁部32を形
成するためのもので、後述する受け型12の外周部16
と当接するように設けられる。
に成形しかつ成形品の取り出しを容易になすために、前
記袋状製品部31の外周にフランジ状の周縁部32を形
成するためのもので、後述する受け型12の外周部16
と当接するように設けられる。
【0014】圧力気体の吹出部20は、図4からよりよ
く理解されるように、公知のチェックバルブ21を備え
ている。符号22はシリンダ、23は開閉弁、24は前
記シリンダ22内に収納されたコイルスプリングであ
る。
く理解されるように、公知のチェックバルブ21を備え
ている。符号22はシリンダ、23は開閉弁、24は前
記シリンダ22内に収納されたコイルスプリングであ
る。
【0015】開閉弁23は弁本体25と該弁本体25先
端に設けられた弁部27よりなり、前記コイルスプリン
グ24によって、前記吹出部20の吹出口28を閉鎖す
る方向に常時付勢されていて、圧力気体の非供給時には
前記成形型10の型面とほぼ同一の高さ面を形成する。
そして、前記圧力気体供給管26を介してシリンダ内に
吹き込まれる圧力気体により弁本体25が押され、先端
の弁部27がシリンダ22より突出して吹出部20の吹
出口28を開口する。それによって、圧力空気が成形型
10と成形品30との間に導入される。
端に設けられた弁部27よりなり、前記コイルスプリン
グ24によって、前記吹出部20の吹出口28を閉鎖す
る方向に常時付勢されていて、圧力気体の非供給時には
前記成形型10の型面とほぼ同一の高さ面を形成する。
そして、前記圧力気体供給管26を介してシリンダ内に
吹き込まれる圧力気体により弁本体25が押され、先端
の弁部27がシリンダ22より突出して吹出部20の吹
出口28を開口する。それによって、圧力空気が成形型
10と成形品30との間に導入される。
【0016】なお、この圧力気体の吹出部20は成形品
の形状や大きさによって成形型11に適宜数設けられ、
この実施例は自動車のインストルメントパネル用の表皮
材を成形するもので、13か所設けられている。当然の
ことながら、製品成形面13および周縁成形面14に設
けられる吹出部20は最終の製品、例えば本実施例にお
けるインストルメントパネルにおいては、各種メーター
類、あるいは空調用吹き出し装置等の付属装置を装着す
るために切除される表皮部分、および当該インストルメ
ントパネルの製品縁部に続けて設けられ同じく切除され
る外周縁部等、所定の製品を得るために利用される、製
品外の部分に設けられることは言うまでもない。また、
この圧力気体の吹出圧力は成形される成形品30の形状
やその厚みによって適宜に決定され、この実施例では2
〜3kg/cm2 に設定されている。
の形状や大きさによって成形型11に適宜数設けられ、
この実施例は自動車のインストルメントパネル用の表皮
材を成形するもので、13か所設けられている。当然の
ことながら、製品成形面13および周縁成形面14に設
けられる吹出部20は最終の製品、例えば本実施例にお
けるインストルメントパネルにおいては、各種メーター
類、あるいは空調用吹き出し装置等の付属装置を装着す
るために切除される表皮部分、および当該インストルメ
ントパネルの製品縁部に続けて設けられ同じく切除され
る外周縁部等、所定の製品を得るために利用される、製
品外の部分に設けられることは言うまでもない。また、
この圧力気体の吹出圧力は成形される成形品30の形状
やその厚みによって適宜に決定され、この実施例では2
〜3kg/cm2 に設定されている。
【0017】なお、前記スラッシュ成形型11には図示
しないが温調装置が設けられていて、前記製品成形面1
3が所定温度に温調されるようになっている。
しないが温調装置が設けられていて、前記製品成形面1
3が所定温度に温調されるようになっている。
【0018】一方、受け型12は凸部15と、前記凸部
15から延設され成形品30の脱型時に前記スラッシュ
成形型11の周縁成形面14と当接する外周部16とか
らなる。この受け型12は、図示しない油圧シリンダー
などの上下動装置により、スラッシュ成形型11に対し
て合着および後退自在に構成されている。
15から延設され成形品30の脱型時に前記スラッシュ
成形型11の周縁成形面14と当接する外周部16とか
らなる。この受け型12は、図示しない油圧シリンダー
などの上下動装置により、スラッシュ成形型11に対し
て合着および後退自在に構成されている。
【0019】前記凸部15はスラッシュ成形型11の製
品成形面13よりやや小さくほぼ近似した形状を有して
いて、図2に示されるように、脱型時に前記スラッシュ
成形型11の周縁成形面14と受け型12の外周部16
と合着して空間S1を形成する。
品成形面13よりやや小さくほぼ近似した形状を有して
いて、図2に示されるように、脱型時に前記スラッシュ
成形型11の周縁成形面14と受け型12の外周部16
と合着して空間S1を形成する。
【0020】前記凸部15および外周部16には複数の
吸引部17が形成されている。この吸引部17は、機外
に設けられた図示しない真空ポンプなどに連結されてい
て、成形品30と受け型12との間の空間S1の空気を
排出し減圧状態となし、前記成形品30と受け型12と
の密封度を一層向上させるとともに、成形品30のスラ
ッシュ成形型11からの剥離を促進する。
吸引部17が形成されている。この吸引部17は、機外
に設けられた図示しない真空ポンプなどに連結されてい
て、成形品30と受け型12との間の空間S1の空気を
排出し減圧状態となし、前記成形品30と受け型12と
の密封度を一層向上させるとともに、成形品30のスラ
ッシュ成形型11からの剥離を促進する。
【0021】前記吸引部17の減圧量は、成形品30の
形状やその厚みによって適宜に決定され、この実施例で
は真空度(大気圧を0mm/Hg)700〜750mm
Hgに設定される。
形状やその厚みによって適宜に決定され、この実施例で
は真空度(大気圧を0mm/Hg)700〜750mm
Hgに設定される。
【0022】次に、図1ないし図3および図6に従っ
て、前記装置を用いて行うスラッシュ成形品の製造方法
について説明する。まず、図1に図示したように、前記
スラッシュ成形型11の製品成形面13および周縁成形
面14に、袋状製品部31およびその外周の周縁部32
とからなる成形品30をスラッシュ成形する。
て、前記装置を用いて行うスラッシュ成形品の製造方法
について説明する。まず、図1に図示したように、前記
スラッシュ成形型11の製品成形面13および周縁成形
面14に、袋状製品部31およびその外周の周縁部32
とからなる成形品30をスラッシュ成形する。
【0023】前記成形品30のスラッシュ成形は、常法
により次のようにしてなされる。まず、図示しない加熱
手段によりスラッシュ成形型11を所定の成形温度に加
熱する。次に、図6からよりよく理解されるように、塩
化ビニールなど合成樹脂パウダーあるいはペーストから
なる合成樹脂原料Pを収容した原料供給バケット40を
スラッシュ成形型11に合着する。そして、スラッシュ
成形型11およびバケット40を回転させて、バケット
40内の合成樹脂原料Pをスラッシュ成形型11の製品
成形面13および周縁成形面14に層状に付着させ、該
付着原料を型保有熱によりゲル化させて成形品30を形
成する。
により次のようにしてなされる。まず、図示しない加熱
手段によりスラッシュ成形型11を所定の成形温度に加
熱する。次に、図6からよりよく理解されるように、塩
化ビニールなど合成樹脂パウダーあるいはペーストから
なる合成樹脂原料Pを収容した原料供給バケット40を
スラッシュ成形型11に合着する。そして、スラッシュ
成形型11およびバケット40を回転させて、バケット
40内の合成樹脂原料Pをスラッシュ成形型11の製品
成形面13および周縁成形面14に層状に付着させ、該
付着原料を型保有熱によりゲル化させて成形品30を形
成する。
【0024】その際、スラッシュ成形型11において製
品成形面13および周縁成形部14に形成された圧力気
体の吹出部20A,20Bには圧力気体を供給せず、両
開口部28A,28Bを開閉弁23によって閉じた状態
とする。
品成形面13および周縁成形部14に形成された圧力気
体の吹出部20A,20Bには圧力気体を供給せず、両
開口部28A,28Bを開閉弁23によって閉じた状態
とする。
【0025】そして、成形品30の成形後、原料供給バ
ケット40に代えて、図2のように受け型12をスラッ
シュ成形型11に合着し、前記スラッシュ成形型11の
周縁成形部14と受け型の外周部16とを成形品の周縁
部32を介して押圧し、成形型10を密封する。なお、
クランプなどを用いて密封することも好ましい。
ケット40に代えて、図2のように受け型12をスラッ
シュ成形型11に合着し、前記スラッシュ成形型11の
周縁成形部14と受け型の外周部16とを成形品の周縁
部32を介して押圧し、成形型10を密封する。なお、
クランプなどを用いて密封することも好ましい。
【0026】しかる後、受け型12の吸引部17を作動
させ、成形品30と受け型12との間の空間S1に存在
する空気を排出して減圧状態を保持する。
させ、成形品30と受け型12との間の空間S1に存在
する空気を排出して減圧状態を保持する。
【0027】受け型12と成形品30との間の減圧状態
を保持したままで、まず、製品成形面13の吹出部20
Aに圧力気体が供給され、開閉弁23の作動により吹出
口28Aが開口して圧力気体が製品成形面13と成形品
30の袋状製品部31との間に導入される。それによっ
て、前記袋状製品部31が成形型11の製品成形面13
より剥離されるとともに、前記スラッシュ成形型11と
成形品30との間の空間S2が加圧状態となる。
を保持したままで、まず、製品成形面13の吹出部20
Aに圧力気体が供給され、開閉弁23の作動により吹出
口28Aが開口して圧力気体が製品成形面13と成形品
30の袋状製品部31との間に導入される。それによっ
て、前記袋状製品部31が成形型11の製品成形面13
より剥離されるとともに、前記スラッシュ成形型11と
成形品30との間の空間S2が加圧状態となる。
【0028】次に、図3に図示したように、前記スラッ
シュ成形型11の周縁成形部14に設けられた圧力気体
の吹出部20Bを作動させかつ受け型12を後退させる
ことにより、空間S2内の圧力が周縁成形部14から放
出されて成形品30の周縁部32が剥離され、成形型1
1からの脱型が完了する。
シュ成形型11の周縁成形部14に設けられた圧力気体
の吹出部20Bを作動させかつ受け型12を後退させる
ことにより、空間S2内の圧力が周縁成形部14から放
出されて成形品30の周縁部32が剥離され、成形型1
1からの脱型が完了する。
【0029】脱型された成形品30は、後退する受け型
12へ移されて取り出される。
12へ移されて取り出される。
【0030】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
スラッシュ成形品の製造方法および装置によれば、受け
型と成形品との間の空気を排出するとともに、圧力空気
によってスラッシュ成形型と成形品との間を加圧状態に
なして成形品を受け型に移動するものであるから、成形
品を安全確実かつ容易に取り出すことができるだけでな
く、工程の省力化および自動化が可能となる。また、吸
盤などを設ける必要がことがないので、成形品に吸盤の
痕が残ったり、その吸着によって成形品が変形すること
がなく、外観の良好な成形品を得ることができる。
スラッシュ成形品の製造方法および装置によれば、受け
型と成形品との間の空気を排出するとともに、圧力空気
によってスラッシュ成形型と成形品との間を加圧状態に
なして成形品を受け型に移動するものであるから、成形
品を安全確実かつ容易に取り出すことができるだけでな
く、工程の省力化および自動化が可能となる。また、吸
盤などを設ける必要がことがないので、成形品に吸盤の
痕が残ったり、その吸着によって成形品が変形すること
がなく、外観の良好な成形品を得ることができる。
【図1】この発明の一例を示すスラッシュ成形品の製造
装置の概略断面図である。
装置の概略断面図である。
【図2】その受け型を成形型に合着した状態を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図3】同じく成形品を受け型に移した状態を示す概略
断面図である。
断面図である。
【図4】この発明装置に設けられる圧力気体の吹出部の
一例を示す断面図である。
一例を示す断面図である。
【図5】この発明装置において、受け型と原料供給バケ
ットとの交換を示す断面図である。
ットとの交換を示す断面図である。
10 スラッシュ成形品製造装置 11 スラッシュ成形型 12 受け型 13 製品成形面 14 周縁成形面 16 受け型外周部 17 吸引部 20 吹出部 30 成形品 31 袋状製品部 32 周縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−301416(JP,A) 特開 平2−151412(JP,A) 特開 平4−151214(JP,A) 実開 昭60−42615(JP,U) 実開 昭61−143807(JP,U) 特公 昭48−22188(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 41/18,41/42
Claims (5)
- 【請求項1】 袋状製品部およびその外周の周縁部を有
する成形品をスラッシュ成形型にて成形した後、前記成
形型の周縁部に当接する外周部を有する受け型を前記外
周部を介して前記成形型に合着せしめ、しかる後、前記
成形品と受け型との間の空気を排出し、次いで、前記成
形型と成形品との間に圧力空気を導入するとともに前記
受け型を後退して前記成形品を成形型より受け型に移す
ことを特徴とするスラッシュ成形品の製造方法。 - 【請求項2】 袋状製品部とその外周の周縁部を成形す
る成形面を有し、かつ前記成形面に圧力気体の吹出部を
設けたスラッシュ成形型と、 前記成形型の周縁部に当接する外周部を有し、かつ空気
の吸引部を有する受け型とからなり、 前記受け型は前記スラッシュ成形型に対し、合着および
後退自在に構成されていることを特徴とするスラッシュ
成形品の製造装置。 - 【請求項3】 請求項2において、受け型が凸形状に形
成されたスラッシュ成形品の製造装置。 - 【請求項4】 請求項2または3において、スラッシュ
成形型の周縁部に圧力空気の吹出部が設けられたスラッ
シュ成形品の製造装置。 - 【請求項5】 請求項2ないし4において、受け型の外
周部に空気の吸引部が設けられたスラッシュ成形品の製
造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17750492A JP3169268B2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | スラッシュ成形品の製造方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17750492A JP3169268B2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | スラッシュ成形品の製造方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05337968A JPH05337968A (ja) | 1993-12-21 |
JP3169268B2 true JP3169268B2 (ja) | 2001-05-21 |
Family
ID=16032066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17750492A Expired - Fee Related JP3169268B2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | スラッシュ成形品の製造方法および装置 |
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JP (1) | JP3169268B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102121750B1 (ko) * | 2018-03-28 | 2020-06-11 | 경상대학교산학협력단 | 바리스타 커피로봇 |
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1992
- 1992-06-10 JP JP17750492A patent/JP3169268B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102121750B1 (ko) * | 2018-03-28 | 2020-06-11 | 경상대학교산학협력단 | 바리스타 커피로봇 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH05337968A (ja) | 1993-12-21 |
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