JP3168765B2 - 偏光装置および該偏光装置を用いた投写型表示装置 - Google Patents

偏光装置および該偏光装置を用いた投写型表示装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は偏光子と検光子とを共用
する偏光装置、およびその偏光装置を用いて反射型のラ
イトバルブに形成される光学像をスクリーン上に拡大投
写する投写型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大画面映像を得るために、ライトバルブ
に映像信号に応じた光学像を形成し、その光学像に光を
照射し、投写レンズによりスクリーン上に拡大投写する
方法が従来よりよく知られている。最近では、ライトバ
ルブとして液晶表示装置を用いる投写型表示装置が注目
されている。また、高解像度化を図る上で、液晶表示装
置の画素開口率を低下させることなく画素数の大容量化
が可能な反射型の液晶表示装置を用いる方法が提案され
ている(例えば、特開昭61−13885号公報、特開
平2−250026号公報)。
【0003】この液晶表示装置を用いた投写型表示装置
の概略構成を(図19)に示す。光源1から出射する平
行に近い光2は、偏光ビームスプリッタ3により反射す
るS偏光成分4と透過するP偏光成分5とに分離され、
S偏光成分4は液晶表示装置6に入射する。液晶表示装
置6は液晶の複屈折性を利用するもので、各画素に光を
反射させる反射電極を有する。液晶層に電圧が印加され
ない場合は、実質的に複屈折性を示さず、また、電圧が
印加されると複屈折性を生じ、所定の偏光方向の直線偏
光が入射すると反射光が楕円偏光となる。S偏光成分4
は液晶表示装置6により、一部がP偏光成分に変換され
て再び偏光ビームスプリッタ3に入射する。反射光に含
まれるP偏光成分は偏光ビームスプリッタ3を透過して
投写レンズ7に入射し、S偏光成分は反射して光源1の
方に進む。このようにして、液晶表示装置6に複屈折性
の変化として形成された光学像は投写レンズ7によりス
クリーン(図示せず)上に拡大投写される。
【0004】反射型の液晶表示装置は、画素電極の下に
スイッチング素子を配置できるので、スイッチング素子
を小さくすることなく画素ピッチを小さくでき、高密度
化が容易であり、透過型の液晶表示装置を用いる場合に
比べて明るく、高解像度の投写画像が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】(図19)に示した構
成は黒表示の場合、液晶表示装置6に入射するS偏光成
分4はS偏光成分のまま反射されるが、このS偏光成分
が偏光ビームスプリッタ3を透過して投写レンズ7に入
射する光量が多い程、投写画像のコントラストが低下す
る。従って、高コントラストの投写画像を得るために
は、偏光ビームスプリッタ3のS偏光透過率を非常に小
さくすることが要求される。
【0006】一般に、偏光ビームスプリッタ3は2つの
ガラスプリズムを接合して立方体形状または直方体形状
をなし、接合面にはブリュースタ角および光の干渉効果
により自然光を互いに偏波面が直行する2つの偏光成分
に分離する作用を有する光学多層膜が形成されているタ
イプものが多く用いられる(米国特許明細書第3,34
6,319号)。多層膜は屈折率の異なる2種類の薄膜
を交互に積層して構成され、特定の波長でP偏光成分の
透過率が100%となるブリュースタ角条件を満たすよ
うに選択される。このブリュースタ角条件は、多層膜面
への入射角をθ G、ガラスプリズムの屈折率をnG、低屈
折率薄膜の屈折率をnL、高屈折率薄膜の屈折率をnH
すると次式で表される。
【0007】
【数1】
【0008】(数1)の条件を満足していれば、P偏光
の透過率を100%に保ちながらS偏光の透過率は多層
膜の層数を増やすことで小さくすることができる。
【0009】しかし、この偏光ビームスプリッタは2つ
の偏光成分を分離する波長帯域幅が狭く、白色光を利用
するような投写型表示装置の場合は、S偏光成分の透過
率を可視光全波長帯域に渡って小さくすることは困難で
ある。
【0010】この問題に対し、光源から出射する白色光
を赤、緑、青の3原色光に分解し、それぞれの光の波長
帯域に対応する偏光ビームスプリッタを3つ用いる方法
が考えられる。この構成によれば、特定の色成分それぞ
れの波長帯域でS偏光成分の透過率を小さくできるが、
ガラスプリズムの接合ブロックを3つ用いるので大幅な
コスト高を招き、また、セットの小型、軽量化にも障害
となる。さらに、入射光は完全な平行光でない場合が多
く、この場合は光の入射角依存性により波長シフトが生
じ、実用上S偏光成分の透過率の小さい波長帯域はさら
に狭くなる。従って、このような構成の場合も高コント
ラストの投写画像を得ようとすると平行に近い光のみを
利用するようにしなければならず、充分な明るさを得る
ことが困難となる。
【0011】本発明は上記問題を解決し、S偏光成分の
反射率が広い波長帯域で高く、しかも光の入射依存性が
少ない偏光装置を提供することを目的とする。また、そ
の偏光装置を用いて明るく高画質の投写画像を表示でき
る投写型表示装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の偏光装置は、第1の透明体と、第2の透明体
と、透明ガラス基板の両面に第1の偏光分離膜と第2の
偏光分離膜がそれぞれ形成された偏光分離手段とを備
え、偏光分離手段は第1の透明体と第2の透明体との間
に狭持され、第1の透明体は、光が入射する第1の平面
と、偏光分離手段の第1の偏光分離膜と接する第2の平
面と、偏光分離手段によって反射された光が出射する第
3の平面の、少なくとも3つの平面を有し、第2の透明
体は、偏光分離手段を透過する光が出射する第4の平面
と、偏光分離手段の前記第2の偏光分離膜と接する第5
の平面と、第1の透明体の第3の平面と平行に配置され
る第6の平面の、少なくとも3つの平面を有し、第1の
偏光分離膜と第2の偏光分離膜はS偏光成分の分光透
過率特性が互いに異なるものである。
【0013】また、少なくとも3つの透明板と枠体で液
体を保持する容器を構成し、透明体として少なくとも組
立て時に液体である透明充填材料を用い、前記容器に透
明充填材料を充填して構成することもできる。
【0014】
【作用】本発明の偏光装置は、透明体と透明平行平面基
板との2つの境界面に、S偏光成分の分光透過率特性が
互いに異なる偏光分離手段を形成することにより、総合
したS偏光成分の透過率特性が広い波長帯域に渡って非
常に小さく、また光の入射角依存性も少ない偏光ビーム
スプリッタとして機能する。この偏光装置を反射型の複
屈折性ライトバルブを使用する投写型表示装置に用いれ
ば、黒表示としてライトバルブによって反射されるS偏
光成分を良好に遮断することができるので、高コントラ
ストの投写画像を表示できる。
【0015】1つの偏光装置で可視光全波長帯域に渡っ
てS偏光成分の透過率を非常に小さくすることができる
ので、白色光を赤、緑、青の3原色に分解し、それぞれ
に対応する3つのライトバルブを用いる場合でも複数の
偏光装置を用いる必要がなく、その結果、この偏光装置
を用いた投写型表示装置をコンパクトに構成できる。
【0016】また、透明体として少なくとも組立て時に
液体の材料を用いれば、ガラスプリズムより安価な材料
を選択でき、組立て作業、液体充填作業も容易であるの
で、ガラスプリズムを用いた偏光ビームスプリッタに比
べて安価に製造できる。
【0017】また、本発明の偏光装置は、偏光分離手段
を透過するP偏光成分がその出射面などに反射されコン
トラスト低下の要因となる場合は、出射面の代わりにを
光吸収手段を設けることにより不要光がスクリーンに到
達することを防ぐことができる。
【0018】本発明の偏光装置の利点は以上明らかなよ
うに、広い波長帯域に渡ってS偏光成分の透過率が小さ
く、しかも光の入射角依存性が少ないことである。ま
た、本発明の偏光装置を用いて投写型表示装置を構成す
れば、明るく、高コントラストの投写画像を表示でき、
しかもセットがコンパクトとなる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例について、添付図面を参照し
ながら説明する。
【0020】(図1)は本発明の偏光装置の一実施例の
構成を示すもので、11、12はガラスプリズム、13
は偏光分離ミラーである。
【0021】ガラスプリズム11、12は三角柱状のプ
リズムを用い、偏光分離ミラー13を挟んで接合してい
る。ガラスプリズム11に入射する光は偏光分離ミラー
13によってS偏光成分15とP偏光成分16に分離さ
れる。
【0022】偏光分離ミラー13の構成を(図2)に示
す。厚さ1mmのガラス基板18の両面に第1の多層膜
19と第2の多層膜20をそれぞれ蒸着している。多層
膜19、20はそれぞれ低屈折率膜と高屈折率膜を所定
の厚さで交互に積層したものであり、(図1)に示した
ようにガラスプリズム11、12と密着することによ
り、偏光ビームスプリッタとして機能する。第1の多層
膜19と第2の多層膜20の薄膜構成、層数は互いに等
しく、相対的な膜厚をずらすことでS偏光成分を反射す
る波長帯域を変化させている。こうすることで、S偏光
成分の総合的な分光透過率特性は非常に広帯域に渡って
極めて小さく、しかも使用波長帯域における入射角依存
性を少なくすることができる。
【0023】(数1)の条件式に基づいた組み合わせに
よる、本実施例の多層膜の構成を(表1)に示す。偏光
分離ミラー13への入射角を45゜とし、ガラスプリズ
ム11、12は屈折率が1.755の重フリントガラ
ス、偏光分離ミラー13のガラス基板18は屈折率が
1.52の白板ガラス、低屈折率膜は二酸化珪素、高屈
折率膜は二酸化チタンを用いている。
【0024】
【表1】
【0025】(表1)の構成の偏光分離ミラーの波長帯
域400nm以上700nm以下における分光透過率特
性を(図3)(図4)に示す。(図3)はP偏光成分と
S偏光成分の分光透過率特性であり、実線が偏光分離ミ
ラーの総合したP偏光透過率、破線が第1の多層膜およ
び第2の多層膜それぞれのS偏光透過率を表している。
(図3)から分かるように、P偏光成分の透過率は90
%以上と高く、S偏光成分は第1の多層膜が短波長側
(400nm〜550nm付近)、第2の多層膜が長波
長側(500nm付近〜700nm)の透過率がそれぞ
れ小さくなるように分担し、総合した透過率が0.1%
以下となるようにしている。
【0026】また、(図4)は偏光分離ミラーのS偏光
成分の透過率について、光の入射角依存性を示したもの
で、図中の数字は偏光分離ミラーへの入射角45°を基
準とし、空気中での角度に換算して±5°傾いた場合を
表している。(図4)より、S偏光成分の透過率は光の
入射角が±5°傾いた場合でも400nm〜700nm
に渡って0.4%以下となり、入射角依存性も非常に少
ないことが分かる。
【0027】また、第1の多層膜および第2の多層膜は
それぞれガラスプリズム11、12に蒸着しても同様の
効果が得られる。
【0028】本発明の偏光装置を反射型の複屈折性ライ
トバルブを使用する投写型表示装置に用いる場合、不要
光となるP偏光成分16は(図1)に示した出射面17
より出射するが、一部が再び反射されてスクリーン側へ
出射し、投写画像のコントラストに悪影響を与える場合
がある。その場合は出射面17を微細な凹凸を形成した
面とし、外側に光を吸収する塗料を塗装するなどの光吸
収手段を設けることでコントラストの低下を防ぐことが
できる。
【0029】(図5)は本発明の偏光装置の他の一実施
例の構成を示すもので、21、22はガラスプリズム、
23は偏光分離ミラーである。
【0030】ガラスプリズム21は断面が二等辺三角形
の一部を切除して台形状をなした四角柱状のプリズム、
22は三角柱状のプリズムを用い、ガラスプリズム2
1、22は偏光分離ミラー23を挟んで接合している。
ガラスプリズム21に入射する光は偏光分離ミラー23
へ50゜の入射角となるように構成している。(図1)
に示した構成と同様に入射光24は偏光分離ミラー23
によってS偏光成分25とP偏光成分26に分離され
る。
【0031】偏光分離ミラー23は前述した実施例と同
様にガラス基板の両面に第1の多層膜と第2の多層膜を
それぞれ形成し、多層膜はそれぞれ低屈折率膜と高屈折
率膜を所定の厚さで交互に積層したものである。(図
5)の構成に用いる偏光分離ミラーの多層膜の構成を
(表2)に示す。偏光分離ミラー23への入射角を50
゜とし、ガラズプリズム21、22は屈折率が1.51
6の硼珪クラウンガラス、偏光分離ミラー23のガラス
基板は屈折率が1.52の白板ガラス、低屈折率膜は二
弗化マグネシウム、高屈折率膜は硫化亜鉛を用いてい
る。
【0032】
【表2】
【0033】(表2)の構成の偏光分離ミラーの波長帯
域400nm以上700nm以下における分光透過率特
性を(図6)(図7)に示す。グラフは(図3)、(図
4)と同様に、(図6)は実線が総合したP偏光透過
率、破線が第1の多層膜および第2の多層膜それぞれの
S偏光透過率を示し、(図7)は総合したS偏光透過率
について、光の入射角依存性を示したものある。(図
6)、(図7)から、(図1)の構成と同様にP偏光成
分の透過率は90%以上と高く、また、S偏光成分の透
過率は光の入射角が±5°傾いた場合でも400nm〜
700nmに渡って0.4%以下と小さく、入射角依存
性も非常に少ないことが分かる。
【0034】また、(図5)に示した構成も第1の多層
膜および第2の多層膜はそれぞれガラスプリズム21、
22に蒸着しても同様の効果が得られる。
【0035】また、(図5)に示した構成も(図1)に
示した構成と同様に、反射型の複屈折性ライトバルブを
使用する投写型表示装置に用い、不要光となるP偏光成
分26が投写画像のコントラストに悪影響を与える場合
は、出射面27を微細な凹凸を形成した面とし、外側に
光を吸収する塗料を塗装するなどの光吸収手段を設ける
ことでコントラストの低下を防ぐことができる。
【0036】なお、偏光分離ミラーへの光の入射角は本
実施例に限定されるものではなく、ガラスプリズムの屈
折率と薄膜の屈折率の組み合わせが(数1)の条件を満
たしていれば、他の構成であってもよい。
【0037】以下に本発明の偏光装置の他の実施例につ
いて説明する。(図8)は本発明の偏光装置の構成を示
すもので、31は枠体、32、33、34、35は透明
板、38は偏光分離ミラーである。
【0038】枠体31に4枚のガラス製の透明板32、
33、34、35が装着され、液体を保持できる容器が
構成されている。4枚の透明板32、33、34、35
は入射窓、または出射窓となる。枠体21の内側には偏
光分離ミラー38を挿入し、透明板32、34とそれぞ
れ60゜の角度をなすように配置されている。容器の内
部には、注入口36、37から、少なくとも組立て時に
液体である透明充填材料を充填している。
【0039】(図9)は(図8)に示した偏光装置の断
面構成を示したものである。偏光分離ミラー38は前述
した実施例と同様に、ガラス基板の両面に低屈折率膜と
高屈折率膜を所定の厚さで交互に積層した第1の多層膜
と第2の多層膜がそれぞれ形成され、周囲の透明体3
9、40と密着することにより、偏光ビームスプリッタ
として機能する。
【0040】透明体39、40は、少なくとも組立て時
に液体であるのが都合がよい。組立て時に液体であれ
ば、透明体39、40が偏光分離ミラー38、透明板3
2、33、34、35に空気を含むことなく密着させる
ことが容易である。透明板32、33、34、35とし
て用いるガラス基板はガラスプリズムに比べて圧倒的に
安価であり、透明体38、40は体積が小さいので材料
コストは安価となり、液体の充填作業は容易であるの
で、ガラス製プリズムを用いた偏光ビームスプリッタに
比べて圧倒的に安価に製造できる。
【0041】透明体39、40として透明シリコーン樹
脂を用いるとよい。シリコーン樹脂は一般に耐熱性が良
好であり、またガラス基板、多層膜も耐熱性が良好であ
るので、偏光装置を高温の光源に近接して配置すること
ができる。液体の場合にはシリコーンオイルを用いると
よい。透明体としてさらに望ましい材料は、組立て時に
液体、組立て完了後は固体またはゲル状の材料であり、
使用時に液体漏洩の心配が回避される。このような材料
として、信越化学工業(株)製の透明シリコーン樹脂K
E1051を用いることができる。これは、2種類の液
体で供給されており、A液とB液の両方に化学式
【0042】
【化1】
【0043】で表わされるシリコーンオイルが含まれ、
A液には化学式
【0044】
【化2】
【0045】で表わされる本体物質と、微量の白金触媒
が含まれ、B液には化学式
【0046】
【化3】
【0047】で表わされる架橋物質が含まれている。A
液とB液を混合し、室温放置または加熱すると、本体物
質のビニル基と架橋物質の水素が結合し、シリコーンゴ
ムの巨大分子を形成する。シリコーンオイルは架橋反応
の前後で変化せず、シリコーンゴムの間にシリコーンオ
イルがはいり込んだ構造となる。この反応は付加反応で
あるので、原理的には副生成物を生じず、架橋反応が表
面、内部とも均一に進行する。また、ゲル状で変形しや
すいため、周囲温度により熱膨脹しても全体が均一に体
積変化し、応力歪みをほとんど発生しない。そのため、
偏光ビームスプリッタで排除しなければならない複屈折
が非常に少ないという特徴がある。また、透明体39、
40として組立て時に液体であり、紫外線照射によりゲ
ル状に変化する透明シリコーン樹脂を用いてもよい。例
えば、信越化学工業(株)製の透明シリコーン樹脂OF
113を用いることができる。
【0048】透明板32から入射する光41は透明体3
9を透過して偏光分離ミラー38へ60゜の角度で入射
した後、偏光分離ミラー38によってS偏光成分42と
P偏光成分43に分離される。S偏光成分42は透明体
39を透過して透明板33より出射し、P偏光成分43
は透明体40を透過して透明板34より出射する。
【0049】偏光分離ミラー38のの多層膜の構成を
(表3)に示す。偏光分離ミラー38への入射角を60
゜とし、透明体39、40は屈折率が1.40の透明シ
リコーン樹脂KE1051、偏光分離ミラー38のガラ
ス基板は屈折率が1.52の白板ガラス、低屈折率膜は
二酸化シリコン、高屈折率膜は二酸化チタンを用いてい
る。
【0050】
【表3】
【0051】(表3)の構成の偏光分離ミラーの波長帯
域400nm以上700nm以下における分光透過率特
性を(図10)(図11)に示す。前述の実施例と同様
に(図10)は実線が総合したP偏光透過率、破線が第
1の多層膜および第2の多層膜のS偏光透過率を示し、
(図11)は第1の偏光分離ミラーと第2の偏光分離ミ
ラーとを総合したS偏光成分の透過率について、光の入
射角依存性を示したものある。(図10)、(図11)
から、P偏光成分の透過率は90%以上と高く、また、
S偏光成分の透過率は光の入射角が±5°傾いた場合で
も400nm〜700nmに渡って0.1%以下と非常
に小さく、入射角依存性も極めて少ないことが分かる。
【0052】(図9)に示した偏光装置を反射型の複屈
折性ライトバルブを使用する投写型表示装置に用いる場
合、不要光となるP偏光成分43は透明板34より出射
するが、一部が再び反射されてスクリーン側へ出射し、
投写画像のコントラストに悪影響を与える場合がある。
その場合は(図9)で示した透明板34を除き、(図1
2)に示すように、枠体44のP偏光成分が入射する領
域に微細な凹凸45を形成し、その内側に光を吸収する
塗料46を塗装するなどの光吸収手段を設けることでコ
ントラストの低下を防ぐことができる。
【0053】また、(図9)に示した偏光装置は複数の
偏光分離ミラーの間に透明充填材料を挟んだ構成として
もよい。この場合も、多層膜の分光透過率特性が互いに
異なるようにする。こうすることで、前述した実施例と
同様に使用可能な波長範囲および入射角範囲を広くする
ことができる。
【0054】以下に、本発明の投写型表示装置の実施例
について説明する。(図13)は本発明の偏光装置を用
いた投写型表示装置の一実施例の構成を示すもので、5
1は光源、52は前置偏光子、53は偏光子および検光
子として共用される偏光装置、54は液晶パネル、55
は投写レンズである。偏光装置53は(図1)に示した
ものと同一の構成である。また、光源51はメタルハラ
イドランプを用い、液晶パネル54はツイストネマチッ
ク液晶を用いたものである。
【0055】前置偏光子52はガラス基板の両面に光学
薄膜を形成したものを空気層を挟んで3枚重ね、所定の
波長においてP偏光の透過率が略100%となるように
傾斜させて配置している。光学薄膜は実用上透明な薄膜
材料の中で最も屈折率が高い二酸化チタン(屈折率n=
2.3)を用い、膜厚の最適化により少ない面数で効率
よくS偏光を反射している。前置偏光子52の分光透過
率を(図14)(図15)に示す。光の入射角は72.
2°、(図14)はP偏光の透過率、(図15)はS偏
光の透過率を示している。(図14)、(図15)より
P偏光は90%以上の高い透過率を示し、S偏光は0.
1%以下の極めて低い透過率を示していることが分か
る。
【0056】前置偏光子52から出射するP偏光は偏光
装置53によってS偏光として反射されるように、前置
偏光子52の入射面(薄膜形成面の法線と光軸56とを
含む面)と偏光装置53の入射面(偏光分離ミラー面の
法線と光軸56とを含む面)とが互いに直交するように
配置している。
【0057】光源51から出射する自然光が前置偏光子
52に入射すると、偏光方向が画面垂直方向に向いた直
線偏光が出射する。直線偏光は偏光子としての偏光装置
53に入射し、偏光分離ミラーによってS偏光成分とし
て液晶パネル54の方向へ反射される。反射型の液晶パ
ネル54に入射したS偏光成分は反射光が楕円偏光に変
調されて再び検光子としての偏光装置53へ入射する。
液晶パネル54からの反射光のうち、P偏光成分に変換
された光は偏光装置53を透過し、投写レンズ55によ
ってスクリーン(図示せず)へ投写され、変換されない
S偏光成分は再び偏光装置53によって反射され、光源
51の方向へ進む。
【0058】本発明の偏光装置は光の入射角依存性も少
なく、空気中の入射角が±5°傾いた場合でもS偏光成
分の透過率が400nm〜700nmの広い波長帯域に
渡って0.4%以下と極めて小さいので、P偏光成分の
透過率を90%とすると200:1以上の高いコントラ
スト比の投写画像を表示できる。
【0059】偏光装置53は(図1)に示した構成のも
のを用いたが、前述した他の実施例の偏光装置を用いて
もよい。
【0060】(図13)に示した構成で、偏光装置53
を偏光子および検光子として共用する場合、入射光線の
広がり角が大きくなると検光子に入射する偏光方向が最
適に使用できず、投写画像のコントラスト低下を招く。
この場合は(図16)に示すように、偏光装置53と液
晶パネル54との間に1/4波長板58を配置するとよ
い。
【0061】1/4波長板58は投写レンズ55から出
射する光の中心的な波長において、進相軸と遅相軸とで
位相差が1/4波長となるものを用い、進相軸または遅
相軸が偏光装置53の入射光軸56と反射光軸57とを
含む平面に直交するように配置する。こうすることで、
光線が偏光装置53に斜めに入射する場合、偏光子とし
ての偏光装置53から出射する光線は偏光方向が理想的
な方向から回転した直線偏光となるが、光線が1/4波
長板58を2回通過すると偏光方向が反対方向に2倍回
転した直線偏光となり、この偏光方向は偏光装置53を
検光子として最適に使用できるようになる。従って、偏
光装置53として使用できる入射光の広がり角が大きく
なり、投写画像はコントラストを低下させることなく明
るくすることができる。
【0062】また、偏光装置53から出射して1/4波
長板58の偏光装置53側面で反射する光は、偏光方向
が補正されないのでコントラストを低下させる要因とな
る。そこで、1/4波長板58を透明接着剤、または透
明粘着剤などにより偏光装置53に固着すると、1/4
波長板58の表面反射がなくなるのでコントラストはさ
らに向上する。
【0063】(図9)に示した構成を偏光装置として用
いる場合、1/4波長板は透明板33の透明充填材料3
9側の面に固着しても同様の効果が得られる。
【0064】光源51はランプ、ランプからの出射光を
略平行光に変換する集光光学系、紫外線と赤外線を除去
するフィルターなどから構成される。ランプとしてメタ
ルハライドランプを用いたが、他にハロゲンランプやキ
セノンランプなどを用いてもよい。
【0065】以下に、本発明の投写型表示装置の他の実
施例について説明する。(図17)はその構成を示した
ものであり、61は光源、62は前置偏光子、63は偏
光装置、64はダイクロイックプリズム、65、66、
67は液晶パネル、68は投写レンズであり、前置偏光
子62、偏光装置63、液晶パネル65、66、67は
先の実施例と同じものを用いている。
【0066】光源61は赤、緑、青の3原色の色成分を
含む光を出射する。光源61からの光は前置偏光子62
に入射し、偏光方向が画面垂直方向に向いた直線偏光が
出射する。直線偏光は偏光子としての偏光装置63に入
射した後、S偏光成分として反射され、ダイクロイック
プリズム64によって赤、緑、青の3色光に分解され
る。3色光は対応する反射型の液晶パネル65、66、
67にそれぞれ入射し、反射光が楕円偏光に変調されて
再びダイクロイックプリズム64によって合成された
後、検光子としての偏光装置63へ入射する。液晶パネ
ル65、66、67からの反射光のうち、P偏光成分に
変換された光は偏光装置63を透過し、投写レンズ68
によってスクリーン(図示せず)へ投写され、変換され
ないS偏光成分は再び偏光装置63によって反射され、
光源61の方向へ進む。
【0067】本実施例の投写型表示装置においても、先
の実施例と同様にS偏光成分の透過率が極めて小さい本
発明の偏光装置を用いているので、高いコントラストの
投写画像を表示することができる。
【0068】また、(図16)の構成と同様に、偏光装
置63のダイクロイックプリズム64側の面に1/4波
長板69を固着してもよい。さらに、1/4波長板69
を狭持して偏光装置63およびダイクロイックプリズム
64をそれぞれ固着してもよい。いずれも投写画像のコ
ントラストはさらに向上する。
【0069】また、1/4波長板69は赤、緑、青3色
の光の中心波長に進相層と遅相軸の位相差をそれぞれ対
応させ、液晶パネル65、66、67とダイクロイック
プリズム64の間に3つ配置する構成としてもよい。
【0070】(図17)に示した構成で光源61から出
射する光を3色に分解する色分解光学系は色分離面をX
字状にクロスさせたダイクロイックプリズム64を用い
たが、(図18)に示すように2つの色分離ミラー7
1、72を用いた構成としてもよい。
【0071】偏光装置63は本実施例においても(図
1)に示した構成のものを用いたが、前述した他の実施
例の偏光装置を用いてもよい。
【0072】以上の実施例ではライトバルブとして液晶
表示装置を用いた例を示したが、電気光学結晶など映像
信号に応じて複屈折性の変化として光学像を形成するも
のならライトバルブとして用いることができる。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、分光特性
の異なる2つ偏光分離ミラーを備えた透明平行平板を2
つの透明体の間に狭持する構成としているので、S偏光
成分の反射率が広い波長帯域に渡って極めて高く、か
つ、光の入射角依存性の少ない偏光装置を提供すること
ができる。
【0074】また、この偏光装置を用いて投写型表示装
置を構成すれば、明るく、高コントラストの投写画像を
表示でき、かつコンパクトな投写型表示装置を提供する
ことができ、非常に大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における偏光装置の斜視図
【図2】偏光分離ミラーの概略構成図
【図3】本発明の偏光装置の分光透過率特性を説明する
特性図
【図4】本発明の偏光装置の分光透過率特性を説明する
特性図
【図5】本発明の一実施例における偏光装置の側断面図
【図6】本発明の偏光装置の分光透過率特性を説明する
特性図
【図7】本発明の偏光装置の分光透過率特性を説明する
特性図
【図8】本発明の一実施例における偏光装置の一部破断
斜視図
【図9】本発明の一実施例における偏光装置の側断面図
【図10】本発明の偏光装置の分光透過率特性を説明す
る特性図
【図11】本発明の偏光装置の分光透過率特性を説明す
る特性図
【図12】本発明の一実施例における偏光装置の側断面
【図13】本発明の一実施例における投写型表示装置の
概略構成図
【図14】前置偏光子の分光透過率特性を説明する特性
【図15】前置偏光子の分光透過率特性を説明する特性
【図16】本発明の他の実施例における投写型表示装置
の概略構成図
【図17】本発明の他の実施例における投写型表示装置
の概略構成図
【図18】本発明の他の実施例における投写型表示装置
の概略構成図
【図19】従来の投写型表示装置の概略構成図
【符号の説明】
11、12、21、22 ガラスプリズム 13、23、38 偏光分離ミラー 31、44 枠体 32、33、34、35 透明板 39、40 透明体 51、61 光源 52、62 前置偏光子 53、63 偏光装置 54、65、66、67 液晶パネル 55、68 投写レンズ 58、69 1/4波長板 64 ダイクロイックプリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 5/30

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の透明体と、第2の透明体と、透明ガ
    ラス基板の両面に第1の偏光分離膜と第2の偏光分離膜
    がそれぞれ形成された偏光分離手段とを備え、 前記偏光分離手段は前記第1の透明体と前記第2の透明
    体との間に狭持され、前記第1の透明体は、光が入射する第1の平面と、前記
    偏光分離手段の前記第1の偏光分離膜と接する第2の平
    面と、前記偏光分離手段によって反射された光が出射す
    る第3の平面の、少なくとも3つの平面を有し、 前記第2の透明体は、前記偏光分離手段を透過する光が
    出射する第4の平面と、前記偏光分離手段の前記第2の
    偏光分離膜と接する第5の平面と、前記第1の透明体の
    第3の平面と平行に配置される第6の平面の、少なくと
    も3つの平面を有し、 前記 第1の偏光分離膜と前記第2の偏光分離膜はS偏
    光成分の分光透過率特性が互いに異なることを特徴とす
    る偏光装置。
  2. 【請求項2】第1および第2の透明体のうち少なくとも
    1つは三角柱状のプリズム体である請求項1記載の偏光
    装置。
  3. 【請求項3】第1および第2の透明体はガラス材料であ
    る請求項1記載の偏光装置。
  4. 【請求項4】P偏光成分の出射面となる前記第2の透明
    体の前記第4の平面には光吸収手段が形成されている請
    求項1記載の偏光装置。
  5. 【請求項5】第1及び第2の偏光分離膜は互いに屈折率
    の異なる2種類の光学薄膜を交互に積層した多層膜で構
    成されている請求項1記載の偏光装置。
  6. 【請求項6】光が入射する第1の透明板と、 前記第1の透明板から出射した光が入射し透明ガラス基
    板の両面に第1の偏光分離膜と第2の偏光分離膜がそれ
    ぞれ形成された偏光分離手段と、 前記偏光分離手段によって反射された光が出射する第2
    の透明板と、 前記偏光分離手段に対して前記第2の透明板と反対側
    で、かつ平行に配置される第3の透明板と、 前記第1及び第2及び第3の透明板及び偏光分離手段を
    保持する枠体と、 少なくとも組立て時に液体である透明充填材料とを備
    え、 前記第1及び第2及び第3の透明板と前記枠体とにより
    密閉容器が構成され、前記密閉容器に前記透明充填材料
    が充填され、前記第1の偏光分離膜と前記第2の偏光分
    離膜はS偏光成分の分光透過率特性が互いに異なるこ
    とを特徴とする偏光装置。
  7. 【請求項7】透明充填材料は組立て完了後に固体または
    ゲル状となる透明シリコーン樹脂である請求項6記載の
    偏光装置。
  8. 【請求項8】枠体のP偏光成分の出射面には光吸収手段
    が形成されている請求項6記載の偏光装置。
  9. 【請求項9】第1及び第2の偏光分離膜は互いに屈折率
    の異なる2種類の光学薄膜を交互に積層した多層膜で構
    成されている請求項6記載の偏光装置。
  10. 【請求項10】光源と、前記光源の出射光から略直線偏
    光を取り出す前置偏光子と、偏光子および検光子として
    共用される偏光装置と、偏光状態を変調して光を反射す
    る反射型のライトバルブと、前記ライトバルブに形成さ
    れた光学像をスクリーン上に投写する投写レンズとを具
    備し、前記偏光装置として請求項1から請求項9のいず
    れかに記載の偏光装置を用いたことを特徴とする投写型
    表示装置。
  11. 【請求項11】3原色の色成分を放射する光源と、前記
    光源の出射光から略直線偏光を取り出す前置偏光子と、
    偏光子および検光子として共用される偏光装置と、前記
    偏光装置からの出力光を3つの原色光に分解する色分解
    手段と、偏光状態を変調して光を反射する3つの反射型
    のライトバルブと、前記ライトバルブに形成された光学
    像をスクリーン上に投写する投写レンズとを具備し、前
    記偏光装置として請求項1から請求項9のいずれかに記
    載の偏光装置を用いたことを特徴とする投写型表示装
    置。
  12. 【請求項12】前置偏光子は透明平行平板を空気層を挟
    んで複数枚重ねて構成したものであり、前記透明平行平
    板は両面に前記透明平行平板の屈折率よりも高い屈折率
    を有する薄膜を形成している請求項10または請求項1
    1に記載の投写型表示装置。
  13. 【請求項13】ライトバルブは液晶表示装置である請求
    項10または請求項11に記載の投写型表示装置。
  14. 【請求項14】偏光装置とライトバルブとの間に1/4
    波長板が配置され、前記1/4波長板は進相軸または遅
    相軸が前記偏光装置の入射光軸と反射光軸とを含む平面
    に直交するように配置した請求項10または請求項11
    に記載の投写型表示装置。
  15. 【請求項15】偏光装置と1/4波長板とを固着した請
    求項14記載の投写型表示装置。
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