JP3168619U - 乳母車、およびおむつ替えシート - Google Patents

乳母車、およびおむつ替えシート Download PDF

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大西 伊知朗
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Abstract

【課題】外出時におけるおむつ取り替え作業に係る利便性を大幅に向上させることができる乳母車を提供する。【解決手段】乳母車11は、座部121と、背もたれ部122と、座部121に設けられ、先端に連結部材21が取り付けられた股拘束ベルト19とを有する座席部12と、座席部12の下方空間に設けられ、その内部に荷物を収容可能な荷物収容部31と、荷物収容部31の底部に着脱可能に挿入される底板部材兼用おむつ替えシート41とを備える。ここで、底板部材兼用おむつ替えシート41は、股拘束ベルト19に取り付けられた連結部材21を全て覆うように、座席部12の上に設置可能となっており、座席部12の上に設置された場合、乳幼児をその上に仰臥させ、連結部材21が乳幼児に接触することなく、おむつ取り替え作業を行うことを可能とするおむつ替えシートとして機能する。【選択図】図3

Description

本考案は、乳母車、および乳母車に適用可能なおむつ替えシートに関するものである。
乳幼児の移動の際に用いられる乳母車において、使用者の利便性を向上させるために、乳幼児とともに荷物を運搬することが可能な乳母車が、従来から知られている。このような乳母車は、一般的に、乳幼児が着座する座席部の下方空間において、荷物を内部に収容可能な籠状の荷物収容部を備えている。このような乳母車が、例えば特開2004−161238号公報(特許文献1)に、開示されている。
特開2004−161238号公報
乳母車を用いて乳幼児と外出した際に、乳幼児のおむつを取り替えることが必要となる場合が、往々にしてある。このような場合において、乳幼児を乳母車に着座させたままおむつを取り替えようとすると、乳母車の座席部に設けられた拘束ベルトのバックル等の硬い部材が、乳幼児と接触してしまうこととなる。これにより、乳幼児の快適性を損なうことなく、おむつを取り替えることが困難である。したがって、従来から、このような場合においては、使用者は、おむつ取り替えに適した場所を探すか、おむつ替えシートを別途持ち運んで使用する必要があった。このような背景から、乳母車を伴った外出時において、おむつ取り替え作業に係る利便性をより向上させることに対する強い要望があった。
そこで、本考案の目的は、上記課題に鑑み、外出時におけるおむつ取り替え作業に係る利便性を大幅に向上させることができる乳母車を提供することである。
本考案の他の目的は、外出時におけるおむつ取り替え作業に係る利便性を大幅に向上させることができる乳母車に適用可能おむつ替えシートを提供することである。
本考案に係る乳母車は、乳幼児を下方から支持する座部と、乳幼児を背後から支持する背もたれ部と、座部に設けられ、先端に連結部材が取り付けられた股拘束ベルトとを有する座席部と、座席部の下方空間に設けられ、その内部に荷物を収容可能な荷物収容部と、荷物収容部の底部に着脱可能に挿入される底板部材とを備える。ここで、底板部材は、股拘束ベルトに取り付けられた連結部材を全て覆うように、座席部の上に設置可能となっており、座席部の上に設置された場合、乳幼児をその上に仰臥させ、連結部材が乳幼児に接触することなく、おむつ取り替え作業を行うことを可能とするおむつ替えシートとして機能する。
この構成によれば、乳母車の荷物収容部に、当該荷物収容部の保形のために挿入された底板部材を、おむつ替えシートとして利用することができる。これにより、使用者は、外出時におむつ取り替える場合、荷物収容部から底板部材を取り出して乳母車の座席部上に設置することによって、乳幼児の快適性を損なうことなく容易におむつ取り替え作業を行うことができる。したがって、従来のように、使用者がおむつ取り替えに適した場所を探す必要や、おむつ取り替え用部材を別途持ち運んで使用する必要がなくなるため、外出時におけるおむつ取り替え作業に係る利便性を大幅に改善することができる。また、上記底板部材を、荷物収容部の底部に挿入して用いた場合は、荷物収容部内に挿入された荷物を下方から安定して支持し、荷物収容部を堅固に保形することができることから、乳幼児とともに荷物を安定して運搬することができる。
好ましくは、底板部材は、荷物収容部内に挿入され、その上に荷物が載置された場合に、荷物収容部を安定して保形可能な剛性と、座席部の上に設置され、その上に乳幼児を仰臥させた場合に、乳幼児の快適性を損なうことのない柔軟性とを有する材料によって構成される。この構成によれば、底板部材は、荷物収容部内に挿入されて用いられた場合には、荷物収容部を安定して保形可能な底板部材として有利に機能し、且つ、おむつ取り替えのために用いた場合には、乳幼児の快適性を損なわないおむつ替えシートとして有利に機能させることができる。
好ましくは、底板部材の表面は、水分が浸透不可能な材料によって覆われる。この構成によれば、おむつ取り替え時に底板部材の表面に汚物が付着したとしても、使用者は、その汚物を容易に拭き取ることができる。したがって、清潔性に優れた底板部材を提供することができる。
好ましくは、底板部材の左右方向の幅は、180mm〜400mmの範囲内に設定される。さらに好ましくは、底板部材の前後方向の長さは、200mm〜600mmの範囲内に設定される。この構成によれば、荷物収容部用の底板部材としての用途と、おむつ替えシートとしての用途とを、より有利に両立させることができる。
好ましくは、底板部材は、座席部の上に設置された場合に座部と背もたれ部との境界線に相当する領域に折り曲げ部を有し、当該折り曲げ部において折り曲げ可能となっている。この構成によれば、乳母車の座席部の形状に応じて底板部材が変形可能となっているため、おむつ替えシートとして用いた場合に、仰臥する乳幼児の快適性をより向上させることができる。
本考案の他の局面として、本考案に係る底板部材兼用おむつ替えシートは、乳幼児を下方から支持する座部と、乳幼児を背後から支持する背もたれ部と、座部に設けられ、先端に連結部材が取り付けられた股拘束ベルトとを有する座席部と、座席部の下方空間に設けられ、その内部に荷物を収容可能な荷物収容部とを備える乳母車に用いられるものである。ここで、底板部材兼用おむつ替えシートは、荷物収容部の底部に挿入され、荷物収容部に荷物が収容された場合に、荷物を下方から支持するとともに荷物収容部を保形する底板部材としての機能と、荷物収容部から取り外し、座席部の上に設置された場合に、股拘束ベルトに取り付けられた連結部材を全て覆い、乳幼児をその上に仰臥させ、当該連結部材が乳幼児に接触することなく、おむつ取り替え作業を行うことを可能とするおむつ替えシートとしての機能とを兼ね備える。
この構成によれば、底板部材兼用おむつ替えシートは、常時においては、乳母車の荷物収容部の底部に挿入され、荷物を下方から安定して支持するとともに、荷物収容部を堅固に保形することができる底板部材として有利に機能する。そして、おむつ取り替え時には、荷物収容部から取り出されて用いられ、乳幼児に不快感を与えることなくおむつ取り替え作業を行うことを可能とするおむつ替えシートとして有利に機能する。すなわち、使用者は、乳母車を伴って外出したときにおむつ取り替えの必要が生じた場合に、従来のようにおむつ取り替えに適した場所を探す必要や、おむつ取り替え用部材を別途持ち運んで使用する必要がない。これにより、外出時におけるおむつ取り替え作業に係る利便性を大幅に改善することができる。
本考案によれば、乳母車の荷物収容部に、当該荷物収容部の保形のために挿入された底板部材を、おむつ替えシートとして利用することができる。これにより、使用者は、外出時におむつ取り替える場合、荷物収容部から底板部材を取り出して乳母車の座席部上に設置することによって、乳幼児の快適性を損なうことなく容易におむつ取り替え作業を行うことができる。したがって、従来のように、使用者がおむつ取り替えに適した場所を探す必要や、おむつ取り替え用部材を別途持ち運んで使用する必要がなくなるため、外出時におけるおむつ取り替え作業に係る利便性を大幅に改善することができる。また、上記底板部材を、荷物収容部の底部に挿入して用いた場合は、荷物収容部内に挿入された荷物を下方から安定して支持し、荷物収容部を堅固に保形することができることから、乳幼児とともに荷物を安定して運搬することができる。
本考案の一実施形態に係る乳母車の左側面図を示す。 図1に示す乳母車の背面図を示す。 図1に示す乳母車を前方右上方側から見た斜視図を示す。 本考案の一実施形態に係る底板部材兼用おむつ替えシートの上面図を示す。 本考案の一実施形態に係る底板部材兼用おむつ替えシートを、乳母車の座席部上に設置した状態を示す斜視図であって、図1に対応する図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。まず、図1〜図3を参照して、本考案の一実施形態に係る乳母車11の構成について説明する。なお、以下の説明における前後左右方向は、乳母車11に着座する乳幼児(図示せず)の視線方向を基準とする。すなわち、説明中の前後方向は、図1の紙面左右方向に相当し、説明中の左右方向は、図1の紙面表裏方向に相当する。
本考案の一実施形態に係る乳母車11は、乳幼児が着座する座席部12が取り付けられる座席フレーム13と、座席フレーム13から前方下方へ延びる左右一対の前脚フレーム141,142と、座席フレーム13から後方下方へ延びる左右一対の後脚フレーム151,152と、左右の前脚フレーム141,142に取り付けられる左右一対の手押しフレーム161,162とを備える。
左右の前脚フレーム141,142は、それぞれ上端から下端に向けて、前方下方へと傾斜して延びており、前脚フレーム141,142の下端には、左右一対の前輪171,172が、それぞれ取り付けられている。前輪171,172は、鉛直方向を基準に回動可能となるように前脚フレーム141,142に取り付けられている。
左右の後脚フレーム151,152は、それぞれ上端から下端に向けて、後方下方へと傾斜して延びており、後脚フレーム151,152の下端には、左右一対の後輪181,182が、それぞれ取り付けられている。より具体的には、左側後脚フレーム151の上端は、左側前脚フレーム141の上端に連結部材231を介して連結されており、右側後脚フレーム152の上端は、右側前脚フレーム142の上端に連結部材232を介して連結されている。
手押しフレーム161,162は、それぞれ前脚フレーム141,142に、連結部材を介して連結されている。より具体的には、左側の手押しフレーム161は、その下端部が連結部材241を介して、前脚フレーム141に連結されている。連結部材241は、その内部に手押しフレーム161と前脚フレーム141を保持可能なスリーブ形状を有する部材であって、前脚フレーム141側に固定されている。また、手押しフレーム161は、その中間部分が、上記連結部材231に設けられた中空のスリーブ部に挿通固定されている。このように、手押しフレーム161は、連結部材231,241を介して、前脚フレーム141に連結されている。
同様に、右側の手押しフレーム162は、その下端部が、連結部材241と同様の形状を有する連結部材242を介して、前脚フレーム142に連結されている。また、手押しフレーム162は、その中間部分が、連結部材232に設けられたスリーブ部に挿通固定されている。このように、手押しフレーム162は、連結部材232,242を介して、前脚フレーム142に連結されている。
手押しフレーム161,162の上端には、左右一対のハンドル部251,252が取り付けられている。また、左側手押しフレーム161の上端と、右側手押しフレーム162の上端とは、左右方向に延在するハンドルフレーム26によって連結されている。左右のハンドル部251,252、およびハンドルフレーム26は、乳母車11を押す場合に使用者が把持するための部材である。
座席フレーム13は、左右の前脚フレーム141,142および左右の後脚フレーム151,152に固定されており、座席フレーム13の上に設置される座席部12を、下方から堅固に保持している。
座席部12は、着座する乳幼児の下半身を下方から支える座部121と、座部121の後端部に連結され、乳幼児の上半身を背後から支持する背もたれ部122と、背もたれ部122の後端縁から立ち上がり、乳幼児の頭頂部を上方から覆うヘッドガード部123と、背もたれ部122の左右両側縁から立ち上がり、乳幼児を両側方から覆う左右一対のサイドガード部124,125とを有する。座席部12を構成する上記各部材は、着座する乳幼児の快適性の観点から、クッション性を有する材料によって構成されている。
座席部12には、座席部12に乳幼児を安定して拘束するための拘束ベルトが、設けられている。より具体的には、乳幼児の足股に張り渡される股拘束ベルト19が、座部121に設けられており、乳幼児の両肩に張り渡される左右の肩拘束ベルト20が、背もたれ部122に設けられている。そして、股拘束ベルト19および左右の肩拘束ベルト20の先端には、それぞれバックルが設けられており、これらのバックルが、バックル連結部材21にそれぞれ差し込まれ、股拘束ベルト19と肩拘束ベルト20とが、互いに連結される。こうして、着座する乳幼児の上半身および下半身を拘束し、座席部12に乳幼児を安定して着座させる。
乳母車11は、座席部12の下方空間において、内部に荷物を収容可能な籠状の荷物収容部31を備えている。荷物収容部31は、底壁部32と、底壁部32の後端縁から上方に立ち上がる後壁部33と、底壁部32の左端縁から上方に立ち上がる左壁部34と、底壁部32の右端縁から上方に立ち上がる右壁部35と、底壁部32の前端縁から上方に立ち上がる前壁部36とを有する。
底壁部32は、四角形状を有しており、座部121の前端部近辺から後輪181,182にまで至る前後方向長さと、左右の後脚フレーム151,152の間の距離に相当する左右方向の幅を有している。すなわち、本実施形態に係る荷物収容部31においては、底壁部32、後壁部33、左壁部34、右壁部35、および前壁部36によって、上記寸法を有する四角形の荷物収容空間が形成されている。なお、荷物収容部31は、柔軟性を有する布製材料によって構成されている。
ここで、本実施形態に係る乳母車11は、荷物収容部31の内部に着脱可能に挿入されている底板部材であって、後述するように、おむつを取り替える場合にはおむつ替えシートとして機能させることが可能な、底板部材兼用おむつ替えシート41を備えている。
次に、図1〜図5を参照して、本考案の一実施形態に係る底板部材兼用おむつ替えシート41について説明する。
底板部材兼用おむつ替えシート41は、通常時においては、図1〜図3に示すように、荷物収容部31の底壁部32上に載置されている。底板部材兼用おむつ替えシート41は、適度な剛性と柔軟性とを有する材料によって構成された所定の厚みを有する平板状部材であって、底壁部32とほぼ同じ寸法を有している。すなわち、本実施形態に係る底板部材兼用おむつ替えシート41は、図4に示すように、左右方向の幅Xと、前後方向長さYとを有する四角形の平板部材であって、左右方向幅Xは、左右の後脚フレーム151,152の間の距離に相当し、前後方向長さYは、座部121の前端部近辺から後輪181,182にまで至る前後方向長さに相当する。
適度な剛性と柔軟性とを併せ持つ底板部材兼用おむつ替えシート41を実現するためには、例えば、剛性を有する芯材と、芯材の表面を覆う柔軟性を有する被覆層とを含む多層構造として、底板部材兼用おむつ替えシート41を構成することが考えられる。
底板部材兼用おむつ替えシート41は、その表面が、水分が透過不可能なビニールシートによって覆われている。また、底板部材兼用おむつ替えシート41の前後方向略中央部には、左右方向に延びる折り曲げ部42が、設けられている。底板部材兼用おむつ替えシート41は、この折り曲げ部42に沿って、一方に折り曲げ易い構造となっている。
図1〜図3に示すように、底板部材兼用おむつ替えシート41を荷物収容部31の底板部材として利用し、荷物収容部31内に荷物を収容させた場合は、底板部材兼用おむつ替えシート41が適度な剛性を有する平板部材であることから、荷物収容部31に収容された荷物を下方から安定して支持することができる。また、上記のように、底板部材兼用おむつ替えシート41は、底壁部32とほぼ同寸法の四角形状を有することから、荷物収容部31に比較的に重量のある荷物が収容された場合においても、荷物収容部31の四角形状を安定して保形することができる。これにより、乳母車11を用いて、乳幼児とともに荷物を安定して運搬することができる。
底板部材兼用おむつ替えシート41を用いて乳幼児のおむつを取り替える場合には、底板部材兼用おむつ替えシート41を、図5に示すように、座部121と背もたれ部122との境界線部分に上記折り曲げ部42を一致させるようにして設置する。そうすると、底板部材兼用おむつ替えシート41が、座部121および背もたれ部122の形状に沿って屈曲するため、板部材兼用おむつ替えシート41を座席部12に効果的に適合させることができる。
ここで、本実施形態に係る底板部材兼用おむつ替えシート41は、上記したように、左右の後脚フレーム151,152の間の距離に相当する左右方向幅Xと、座部121の前端部近辺から後輪181,182にまで至る前後方向長さYとを有するように構成されている。したがって、図5に示すように座席部12に設置された場合、底板部材兼用おむつ替えシート41によって、座部121のほぼ全域と、背もたれ部122の前方側領域が、左右方向の略全幅に亘って覆われることとなる。すなわち、底板部材兼用おむつ替えシート41によって、座部121に設けられた股拘束ベルト19と、股拘束ベルト19の前端に取り付けられたバックルおよびバックル連結部材21とが、全て覆われることとなる。
使用者は、このように座席部12に設置された底板部材兼用おむつ替えシート41の上に乳幼児を仰臥させ、おむつを取り替える。このとき、股拘束ベルト19の前端に取り付けられたバックルやバックル連結部材21が、底板部材兼用おむつ替えシート41によって全て覆われているため、おむつ取り替え時において、これらの硬質な連結部材が乳幼児に接触することを防ぐことができる。したがって、乳幼児に不快感を与えることなく、乳母車11の上でおむつ取り替え作業を行うことができる。
このように、本実施形態に係る底板部材兼用おむつ替えシート41は、通常時においては、乳母車11の荷物収容部31の内部に挿入され、収容された荷物を下方から安定して支持するとともに、荷物収容部31を堅固に保形することができる底板部材として有利に機能する。そして、おむつ取り替え時においては、乳幼児に不快感を与えることなくおむつ取り替え作業を行うことを可能とするおむつ替えシートとして有利に機能する。したがって、本実施形態によれば、使用者は、外出時におむつ取り替えを行う必要が生じた場合に、従来のようにおむつ取り替えに適した場所を探す必要や、おむつ取り替え用部材を別途持ち運んで使用する必要がない。これにより、外出時におけるおむつ取り替え作業に係る利便性を大幅に改善することができる。
また、本実施形態に係る底板部材兼用おむつ替えシート41は、その上に仰臥する乳幼児の快適性を損なわないように、適度な柔軟性を有するように構成されている。これにより、おむつ取り替え時における乳幼児の快適性をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る底板部材兼用おむつ替えシート41は、その表面が水分透過不可能なビニールシートによって覆われている。これにより、おむつ取り替え時に表面に汚物が付着したとしても、使用者は、その汚物を容易に拭き取ることができる。したがって、清潔性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る底板部材兼用おむつ替えシート41には、上記折り曲げ部42が設けられていることから、底板部材兼用おむつ替えシート41を座席部12の形状に沿って効果的に適合させることができる。これにより、おむつ替えシートとして用いた場合に、仰臥する乳幼児の快適性をより向上させることができる。
なお、本実施形態においては、底板部材兼用おむつ替えシート41の左右方向の幅Xを、左右の後脚フレーム151,152の間の距離に略一致するように設定し、前後方向長さYを、座部121の前端部近辺から後輪181,182にまで至る前後方向長さとなるように設定した。ここで、底板部材兼用おむつ替えシート41は、上記したように荷物収容部31の「底板部材」としての機能と、「おむつ替えシート」としての機能とを兼ね備える部材である。したがって、上記幅Xおよび長さYは、これら二つの用途に適するようにある一定の数値範囲内で選択されることが好ましい。以下に、幅Xおよび長さYに関する好ましい数値範囲について考察する。
まず、幅Xについて考察する。一般的に、乳母車は、月齢6〜7カ月の乳児から使用が開始される。乳幼児の身体測定データ表(昭和48年度 製品安全協会実施)によれば、月齢6〜9カ月の乳児の座位臀部幅の下限値は、121.4mmである。このデータに基づいて、「おむつ替えシート」として機能させるための幅Xの下限値を考えると、180mm(=120mm+30mm(最小余剰分)×2)程度となる。また、幅Xの上限値としては、座席部12の左右方向の幅と略一致させることが考えられる。ここで、現在一般的な乳母車の座席部は、300mm〜400mm程度の幅となるように設計されている。これらを考慮すると、幅Xは、180mm〜400mmの範囲内に設定されることが好ましい。
次に、長さYについて考察する。乳幼児の身体測定データ表によれば、月齢6〜9カ月の乳児の臀部〜膝外間距離の下限値は、161.8mmである。このデータに基づいて、「おむつ替えシート」として機能させるための長さYの下限値を考えると、200mm(=160mm+20mm(最小余剰分)×2)程度となる。また、長さYの上限値としては、荷物収容部の最大前後方向長さとして規定することが妥当である。すなわち、荷物収容部の最大前後方向長さは、乳母車の前輪〜後輪間距離以下となる。ここで、一般的な乳母車の前輪〜後輪間距離は、600mm程度までの寸法となるように設計されている。これらを考慮すると、長さYは、200mm〜600mmの範囲内に設定されることが好ましい。
このように、幅Xおよび長さYの数値範囲を設定することによって、荷物収容部31に用いられる底板部材としての用途と、おむつ替えシートとしての用途とを、より有利に両立させることができる。
なお、底板部材兼用おむつ替えシート41の寸法は、上記数値範囲内となるように選択されることが好ましいが、これに限定されるものではない。すなわち、「おむつ替えシート」としての観点からは、底板部材兼用おむつ替えシート41は、座部121に設けられた股拘束ベルト19に取り付けられているバックルを覆うことができれば、「おむつ替えシート」としての機能を十分に果たすことができるからである。また、荷物収容部31を比較的に小型に構成することは十分可能であることから、「底板部材」としての観点からも、上記数値範囲に限定されずに、底板部材兼用おむつ替えシート41を構成することは可能である。すなわち、本発明に係る底板部材兼用おむつ替えシートは、「底板部材」としての機能と「おむつ替えシート」としての機能とを兼ね備える範囲において、如何なる寸法に構成されてもよい。
また、本実施形態においては、荷物収容部31および底板部材兼用おむつ替えシート41が、いずれも四角形状を有するように構成された場合について述べたが、これに限らず、例えば三角形や六角形といった多角形、円形、またはその他任意の形状を有するように構成されてもよい。
また、本実施形態においては、底板部材兼用おむつ替えシート41に折り曲げ部42を設けた場合について述べたが、これに限らず、折り曲げ部42を設けずに、底板部材兼用おむつ替えシート41自体の撓みを利用して座席部12に適合させる構成であってもよい。
また、本実施形態においては、底板部材兼用おむつ替えシート41の表面がビニールシートによって覆われている場合について述べたが、これに限らず、水分を透過不可能であれば如何なる材料も適用可能である。
また、底板部材兼用おむつ替えシート41を構成する材料としては、上記用途に適するものであれば如何なる材料を用いてもよい。また、単一の材料によって構成してもよいし、複数の材料を用いた多層構造としてもよい。
以上、図面を参照して本考案の実施の形態を説明したが、本考案は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、本考案と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本考案は、外出時におけるおむつ取り替え作業に係る利便性を大幅に向上させることができる乳母車を提供するものであって、乳母車製造分野において有利に利用される。
11 乳母車、12 座席部、121 座部、122 背もたれ部、123 ヘッドガード部、124,125 サイドガード部、13 座席フレーム、141,142 前脚フレーム、151,152 後脚フレーム、161,162 手押しフレーム、171,172 前輪、181,182 後輪、19 股拘束ベルト、20 肩拘束ベルト、21 バックル連結部材、231,232,241,242 連結部材、251,252 ハンドル部、26 ハンドルフレーム、31 荷物収容部、32 底壁部、33 後壁部、34 左壁部、35 右壁部、36 前壁部、41 底板部材兼用おむつ替えシート、42 折り曲げ部。

Claims (7)

  1. 乳幼児を下方から支持する座部と、乳幼児を背後から支持する背もたれ部と、前記座部に設けられ、先端に連結部材が取り付けられた股拘束ベルトと、を有する座席部と、
    前記座席部の下方空間に設けられ、その内部に荷物を収容可能な荷物収容部と、
    前記荷物収容部の底部に着脱可能に挿入される底板部材と、を備え、
    前記底板部材は、
    前記股拘束ベルトに取り付けられた連結部材を全て覆うように、前記座席部の上に設置可能となっており、
    前記座席部の上に設置された場合、乳幼児をその上に仰臥させ、前記連結部材が乳幼児に接触することなく、おむつ取り替え作業を行うことを可能とするおむつ替えシートとして機能する、乳母車。
  2. 前記底板部材は、
    前記荷物収容部内に挿入され、その上に荷物が載置された場合に、前記荷物収容部を安定して保形可能な剛性と、
    前記座席部の上に設置され、その上に乳幼児を仰臥させた場合に、乳幼児の快適性を損なうことのない柔軟性と、を有する材料によって構成される、請求項1に記載の乳母車。
  3. 底板部材の表面は、水分が浸透不可能な材料によって覆われる、請求項1または2に記載の乳母車。
  4. 前記底板部材の左右方向の幅は、180mm〜400mmの範囲内に設定される、請求項1〜3のいずれかに記載の乳母車。
  5. 前記底板部材の前後方向の長さは、200mm〜600mmの範囲内に設定される、請求項1〜4のいずれかに記載の乳母車。
  6. 前記底板部材は、
    前記座席部の上に設置された場合に前記座部と前記背もたれ部との境界線に相当する領域に折り曲げ部を有し、
    当該折り曲げ部において折り曲げ可能となっている、請求項1〜5のいずれかに記載の乳母車。
  7. 乳幼児を下方から支持する座部と、乳幼児を背後から支持する背もたれ部と、前記座部に設けられ、先端に連結部材が取り付けられた股拘束ベルトと、を有する座席部と、
    前記座席部の下方空間に設けられ、その内部に荷物を収容可能な荷物収容部と、を備える乳母車に用いられ、
    前記荷物収容部の底部に挿入され、前記荷物収容部に荷物が収容された場合に、荷物を下方から支持するとともに前記荷物収容部を保形する底板部材としての機能と、
    前記荷物収容部から取り外し、前記座席部の上に設置された場合に、前記股拘束ベルトに取り付けられた連結部材を全て覆い、乳幼児をその上に仰臥させ、当該連結部材が乳幼児に接触することなく、おむつ取り替え作業を行うことを可能とするおむつ替えシートとしての機能と、を兼ね備える、底板部材兼用おむつ替えシート。
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