JP3168460B2 - 間接操作棒及び間接作業装置 - Google Patents
間接操作棒及び間接作業装置Info
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Description
の配線工事等を間接活線作業で行う場合に使用する絶縁
操作棒等の間接操作棒及び間接操作棒に作業用工具を取
り付けた間接作業装置に関するものである。更に詳しく
は、取り付けられる作業用工具の作業方向を任意に調整
可能として、安全で作業がしやすい作業姿勢をとること
ができるようにし、作業用工具を含む間接作業装置の荷
重を腕以外にも分散して支持できるようにして、作業
時、作業者にかかる肉体的負担を軽減できるようにした
ものに関する。
う場合には、多くの作業で絶縁操作棒が使用されてい
る。絶縁操作棒を使用して行われる作業は様々である
が、例えば、架空電線を把持して固着するために、柱上
に設けられた把持金具のボルトを締め付ける作業もその
一つである。ボルトの締め付け作業を行うためのボルト
回し操作具の一例を図14に示す。なお、図14は構造
を分かりやすく表現するために、全長に対し各部を拡大
したモデル図である。
作棒140とボルト回し工具144を備えている。絶縁
操作棒140は、絶縁材料で形成された本体141に駆
動軸142が設けてあり、駆動軸142は把持部149
側に設けられたハンドル143で回転させる構造であ
る。駆動軸142には、雨水を分断するための傘部材1
48と安全位置の目安となる鍔部材148aが設けてあ
り、本体141には傘部材148が設けてある。絶縁操
作棒140の本体141の先端部には、ボルト回し工具
144が取り付けられている。ボルト回し工具144
は、駆動軸142と連動する従動軸145と、従動軸1
45と連動する直角方向に設けられた作業軸146を有
する。作業軸146の先端部にはボックススパナ147
が装着されている。
示すように、作業者が把持部149を片手で持って支
え、作業軸146先端部のボックススパナ147をボル
トのボルトヘッドに嵌め込み、もう片方の手でハンドル
143を回すことによって、作業者から上方へ離れた箇
所にあるボルトを感電の心配もなく安全に締め付けるこ
とができる。
な従来の絶縁操作棒を備えたボルト回し操作具には、次
のような課題があった。すなわち、従来のものでは、絶
縁操作棒の本体の先端部に取り付けられるボルト回し工
具の作業軸と、本体のハンドルの軸方向が同じに固定さ
れており、軸方向を変えることはできない。このため、
締め付ける対象となるボルトの軸方向によっては、ハン
ドルの軸方向が作業者に対し作業しやすい(回しやす
い)位置、すなわち把持部の横側ではなく、作業しにく
い手前側や奥側あるいは利き手側でない反対側となる場
合がある。作業しにくい側となった場合は、作業者が柱
上に固定した足場板上で上体をひねったりして無理に姿
勢を変えて作業を行っていた。なお、図15では、木の
枝の張り出し等により、作業者の作業向きが選択できな
い場合に、作業者がやむをえず利き手でない左手でハン
ドル操作を行っている状態を示している。
勢での作業は、当然ながら作業効率が悪く、また、柱上
で作業をする作業者の近くには高電圧の機器があるの
で、不用意に体を動かすと感電する危険があった。更
に、取り付けられる作業用工具も含めると相当な重さに
なるボルト回し操作具等の間接作業装置を長時間支えな
がら行う作業は、作業者にかかる肉体的負担が大きく、
作業効率も悪かった。
付けられる作業用工具の作業方向を本体の軸周方向にお
いて任意に調整可能として、作業者が安全で作業がしや
すい作業姿勢をとることができる絶縁操作棒等の間接操
作棒及びそれに作業用工具を取り付けた間接作業装置を
提供することを目的とする。また、作業用工具を取り付
けた間接作業装置の荷重を腕以外にも分散して支持でき
るようにし、作業時、作業者にかかる肉体的負担を軽減
できるようにした間接操作棒及び間接作業装置を提供す
ることを目的とする。
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、作業を間接的に行うための間接操作棒であ
って、端部側に設けられている把持部材と、 当該把持部
材に軸周方向に回転調整可能に設けられており、先端部
には作業用工具を取り付ける取付手段を有する軸受部材
と、 当該軸受部材に軸周方向に回転可能に設けられてお
り、取り付けられた作業用工具を作動させる駆動軸と、
上記把持部材に設けられ、上記駆動軸を回転させるハン
ドルと、を備えており、 上記軸受部材は、把持部材の先
部側まで延ばして設けられており、軸受部材の軸周方向
の回転調整が作業者の手元側で行うことができるように
してあることを特徴とする、間接操作棒である。
を調整する手段を備えていることを特徴とする、 第1の
発明に係る間接操作棒である。
ド孔が設けてあり、ガイド孔には延長部材が把持部材の
基端部から出入り可能に装着されており、延長部材を出
し入れすることにより長さを調整することができること
を特徴とする、 第1の発明に係る間接操作棒である。
業者の着用物の所要部分に固定または係止する手段を備
えていることを特徴とする、 第1、第2または第3の発
明に係る間接操作棒である。
料を使用することにより、高電圧箇所の間接作業ができ
るようにしてあることを特徴とする、第1、第2、第3
または第4の発明に係る間接操作棒である。
て流れる雨水を分断するための傘部材が設けてあること
を特徴とする、第5の発明に係る間接操作棒である。
3、第4、第5または第6の発明に係る間接操作棒に作
業用工具を取り付けたことを特徴とする、間接作業装置
である。
て作業用工具の作業方向を操作棒本体の軸周方向におい
て作業者の手元側で調整することができるので、作業現
場の状況に合わせて、ハンドルの方向と作業用工具の作
業方向の角度を任意に調整し、設定することができる。
従って、間接操作棒を使用する作業者は、無理な姿勢を
とることなく、作業箇所の視認やハンドル操作がしやす
い姿勢で作業できるので、柱上やクレーンバケット内で
の高所作業を安全に行うことが可能になる。また、作業
がしやすい姿勢で作業を行うことにより、作業者の疲労
も軽減できるので、作業効率を向上させることができ
る。
備えているものでは、作業者の体格の違いによる作業性
の変化をなくすことができ、ほぼ同様の作業性が得られ
る。また、例えば、把持部を持つ腕をできるだけ下げて
姿勢の維持がしやすい状態で支える等、作業時に作業者
にかかる肉体的負担を軽減することができる。更に、場
合によっては間接操作棒の基端部を作業者の腹部や腰部
に当てて荷重の一部を支えることにより、荷重を腕部以
外の箇所に分散させて作業者の疲労を軽減することがで
きる。
止するための手段を備えているものでは、例えば、間接
操作棒の基端部に設けた係止部をベルトに掛けて支える
というような使い方ができ、間接操作棒を固定または係
止することによって作業をより確実に行うことが可能に
なる。
り、高電圧箇所の間接作業ができるようにしてあるもの
では、例えば、架空電線の配線工事等を間接活線作業で
行うことができ、バイパス工事等をすることなく、無停
電での作業が可能になる。
ための傘部材が設けてあるものでは、雨中での作業にお
いても、高電圧箇所と間接操作棒のうち作業者が触れて
いる箇所との間で雨水がつながらないので、雨水がその
間で導体として作用することがなく、感電の危険がない
安全な作業が可能になる。
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係るボルト回し
操作具の第1の実施の形態を示す断面説明図、図2は図
1に示すボルト回し操作具の回動調整部の拡大断面説明
図、図3は図2におけるA−A部分に対応する断面説明
図である。なお、図1は構造を分かりやすく表現するた
めに、全長に対し各部を拡大したモデル図である。
操作具である。ボルト回し操作具T1は、雨中での作業
も可能な全天候型の間接操作棒である絶縁操作棒R1と
その先端部に取り付けてあるボルト回し工具4により構
成されている。なお、絶縁操作棒R1に取り付けられる
作業用工具はボルト回し工具に限定されるものではな
く、例えば、小サイズの電線端末の皮剥ぎに使用するP
DC端末皮剥器や電線中間部の皮剥ぎに使用する電線皮
剥磨き器等、他の工具を取り付けることもできる。絶縁
操作棒R1は、絶縁体であるFRP製の操作棒本体1、
駆動軸2及びハンドル3を備えている。絶縁体として
は、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、エポキシ等の各種絶縁プラスチック、あるいはガラ
ス等、FRP以外の材料を使用することもできる。
16を備えている。把持部材10の先部側には、端部が
開口したギヤ収容部11が設けてある。ギヤ収容部11
の開口縁には、内方へ突出した係合部12が全周にわた
り設けてある。係合部12の一箇所には、外側から内部
へ貫通してロックピン13が進退動ができるように装着
してある。ロックピン13は、外部側のつまみ部と内部
側の径大部の作用により抜け出ないようになっており、
後述する軸受部材16に設けられる係合穴171と共に
方向調整手段を構成する。把持部材10の先部側壁に
は、ギヤ収容部11へ貫通するハンドル取付部14が設
けてある。ハンドル取付部14の外部開口縁には、内方
へ突出した係合部15が全周にわたり設けてある。
軸受部材16の基部が接続されている。軸受部材16
は、やや長く形成された基部側軸受部17と、やや短く
形成された先部側軸受部18を備えている。基部側軸受
部17と先部側軸受部18は同軸上に離隔して設けてあ
り、コ状の連結体19でつないである。先部側軸受部1
8の先部外面側には、相対向する二箇所に、取付手段を
構成する係合ピン180が設けてある。なお、係合ピン
180の数は二本に限定されるものではなく、後述する
係合溝43の数と対応すれば一本、三本、四本等でもよ
い。
90が設けてある。傘部材190は、ゴム製の傘191
とその下方に連設してあるフッ素樹脂製のチューブ19
2により構成されている。チューブ192表面は撥水作
用を有し、雨滴がつながらないようにして、安全性をよ
り向上させている。
出し上記係合部12と係合する係合部170が全周にわ
たり設けてある。基部側軸受部17の基端部寄り外面側
には、軸周方向へ等間隔で複数箇所(本実施の形態では
八箇所)に係合穴171が設けてある。なお、基部側軸
受部17は、把持部材10に対し軸周方向へ回転可能に
装着されており、係合穴171に上記ロックピン13の
先端部を係合することによって、固定する方向を任意に
設定することができる。また、基部側軸受部17の基端
部寄り内面側には、内方へ突出して係合部172が全周
にわたり設けてある。
部側軸受部18に挿通して駆動軸2が回転可能に装着さ
れている。駆動軸2は、本実施の形態では後述する金属
製のギヤ24を除いてFRP製であるが、安全箇所の基
準となる後述する鍔部材27より手元側に関しては、使
用材料は特に絶縁材料に限定されるものではなく、金属
等の導体を採用することもできる。駆動軸2の先部側に
は、先部側軸受部18に挿通されるやや径小の端軸部2
0が設けてある。端軸部20の先端面には、後述するボ
ルト回し工具4の従動軸の嵌合凸部450(六角棒状)
を嵌合させる嵌合凹部21(六角穴状)が設けてある。
駆動軸2には、端軸部20に隣接して径大のストッパー
22が設けてあり、後述する括れ部23と協働して、駆
動軸2が軸線方向に動かないようにすることができる。
(傘歯車)が設けてある。また、駆動軸2の基端部寄り
には、径小の括れ部23が設けてある。括れ部23は、
リング状の軸受メタル25を介し、上記係合部172に
係合されている。上記ハンドル取付部14には、ハンド
ル3が取り付けてある。ハンドル3は、操作部30と軸
部31を備えており、軸部31の先端部には、上記駆動
軸2のギヤ24と噛み合うギヤ32(傘歯車)が設けて
ある。軸部31の中間部には括れ部33が設けてあり、
ハンドル3は括れ部33をリング状の軸受メタル34を
介し上記係合部15に係合して取り付けてある。
側軸受部18間には、先部寄りに傘部材26が設けてあ
り、基部寄りに鍔部材27が設けてある。傘部材26
は、上記傘部材190と同様にゴム製の傘260とその
下方に連設してあるフッ素樹脂製のチューブ261によ
り構成されている。鍔部材27は、絶縁操作棒R1の先
端部分からの安全基準距離(600mm以上:安全衛生
規則に規定)の位置に設けられており、作業中、鍔部材
27より先部側に触れることがないようにするためのも
のである。また、上記したように軸受部材16の連結体
19にも傘部材190が設けてあり、傘部材26、19
0は、雨中の作業において、駆動軸2と連結体19に沿
って流れる雨水を分断することができる。
えている。ケース40の先部側内部にはギヤ収容部41
が設けてある。ケース40には、ギヤ収容部41から、
ケース40基部側へ貫通する軸挿通孔42が設けてあ
る。軸挿通孔42部分の壁部には、上記先部側軸受部1
8の係合ピン180と係合しボルト回し工具4を取り付
けるための係合溝43が設けてある。軸挿通孔42のギ
ヤ収容部41側端部には、内方へ突出した係合部44が
全周にわたり設けてある。
回転可能に装着してある。従動軸45の基端部には、上
記駆動軸2の嵌合凹部21と嵌合し、駆動軸2の回転力
を従動軸45に伝えるための嵌合凸部450が設けてあ
る。従動軸45の先端部には、ギヤ451(傘歯車)が
設けてある。従動軸45は、リング状の軸受メタル45
2を介し上記係合部44に係合して取り付けてある。
らケース40側部に貫通する軸挿通孔47が設けてあ
る。軸挿通孔47のギヤ収容部41側端部には、内方へ
突出した係合部48が全周にわたり設けてある。軸挿通
孔47には、従動軸45と連動し回転する作業軸49が
リング状の軸受メタル490を介し上記係合部48に係
合して回転可能に取り付けてある。作業軸49のうちギ
ヤ収容部41の内部側端部には、上記ギヤ451と噛み
合うギヤ491(傘歯車)が設けてある。また、外部側
端部には、回す(締め付ける)対象となるボルトのボル
トヘッドに嵌合するボックススパナ492が設けてあ
る。
明図である。図1ないし図4を参照して、ボルト回し操
作具の作用を説明する。ボルト回し操作具T1は、通常
は図4に示すように、作業者Mが柱上に設けられた足場
板5に乗り使用する。足場板5に乗った作業者Mは、落
下防止のための胴綱6を使用している。そして、作業者
Mは、ボルト回し操作具T1の先端部のボックススパナ
492をボルト8のボルトヘッドに嵌め込み、把持部1
0を片手で持ち、もう片方の手でハンドル3を回すこと
によって、作業者Mから上方へ離れた箇所にあるボルト
8を感電の心配もなく安全に締め付けることができる。
り、作業者Mが足場板5上で上体をひねったりして無理
な姿勢をとらなければボルト回し操作ができない場合に
は、ロックピン13を係脱操作して軸受部材16を軸周
方向へ回転させて調整し、ハンドル3の軸部31とボル
ト回し工具4の作業軸49の角度を、作業者Mが足場板
5上で安全な作業姿勢をとりながら、かつハンドル3の
操作もしやすいように設定する。なお、図4では、木の
枝の張り出し等により、作業者Mの作業位置が選択でき
ない場合に、作業者Mがボルト回し工具4の作業軸49
とハンドル3の軸方向が逆方向(180度)になるよう
に調整して、利き手の右手でハンドル操作ができるよう
にしている。従って、作業者Mは、作業部分の視認をし
ながらのハンドル操作を柱上の足場板5の上で安全な作
業姿勢をとりながら行うことが可能になる。
0が設けてあるので、駆動軸2と連結体19に沿って流
れる雨水を分断することができ、雨中での作業時に、高
電圧箇所と絶縁操作棒R1のうち作業者Mが触れている
箇所との間で雨水がつながらないので、雨水が導体とし
て作用することがなく、感電の危険がない安全な作業が
可能になる。
を示す断面説明図、図6は図5におけるB−B部分に対
応する断面説明図である。なお、図面において、上記実
施の形態と同一または同等箇所には同一の符号を付して
示し、構造の重複する説明は省略する。
に、外側から内部へ貫通してロックネジ13aが回転に
よる進退動ができるように螺着してある。ロックネジ1
3aの先端部が圧接される基部側軸受部17の外周部に
は係合穴は設けられておらず、ロックネジ13aを締め
付けて先端部を圧接することによる摩擦力によって、基
部軸受部17を固定する構造である。なお、ロックネジ
13aのつまみ部分は蝶ネジのつまみ形状であるが、こ
れに限定するものではなく、例えば、リング状、ボルト
ヘッド状のもの等も採用できる。この構造によれば、ハ
ンドル3の軸部31とボルト回し工具4の作業軸49の
軸周方向の角度(方向)を、上記実施の形態のように段
階的ではなく、無段階に更に細かい調整が可能になる。
2の実施の形態を示す分解断面説明図、図8は図7に示
すボルト回し操作具の把持部の拡大断面説明図、図9は
図8におけるC−C部分に対応する拡大断面説明図、図
10は図7に示すボルト回し操作具の把持部を伸張させ
た状態を示す拡大断面説明図である。なお、図7に示し
たものは、ボルト回し操作具を実際のプロポーションで
表したものである。また、図面において、上記実施の形
態と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、
構造の重複する説明は省略する。
操作棒R2とその先端部に取り付けてあるボルト回し工
具4により構成されている。絶縁操作棒R2の把持部材
10内部には、基端部からギヤ収容部11へ貫通するガ
イド孔101が設けてある。把持部材10の基端部には
筒状の端部材102が固着してある。端部材102の基
部側には、壁部を貫通して筒状のピン装着部103が設
けてある。ピン装着部103には、ロックピン104が
進退可能にかつバネで内方へ付勢されて装着されてい
る。
部材102を貫通し、出入り可能に装着されている。延
長部材105のうち、一側面部には上記ロックピン10
4と係合する多数の係合歯106が長手方向のほぼ全長
にわたり設けてある。係合歯106は、それぞれ下面が
逃げ傾斜した構造である。これにより、延長部材105
を引き出し操作は、ロックピン104を操作することな
く行うことができる。また、延長部材105を収容方向
へ動かそうとすると係合歯106の水平面とロックピン
104が係合してロックするようになっているので、延
長部材105をガイド孔101内に収容するときは、ロ
ックピン104を外方へ引っ張り係合を外して行うよう
にする。
側の側面には、ほぼ全長にわたりキー109が設けてあ
る。また、上記係合歯106とキー109は、端部材1
02に対向して設けられた案内溝100に嵌め込まれて
案内され、これにより延長部材105の軸周方向の回転
を防止している。なお、各案内溝100が設けられる軸
周方向の角度は、180度に限定するものではなく、9
0度、120度等適宜設定できる。また、案内溝100
を端部材102ではなくガイド孔101内壁に、或いは
端部材102とガイド孔101内壁の双方に設けること
もできる。
用するベルトに上方から係止することができるフック状
の係止具107が設けてある。なお、延長部材105の
先端部には、ロックピン104と係合できるようにした
径大の係合部108が設けてあり、延長部材105の抜
け出しによる脱落を防止している。なお、本実施の形態
では、延長部材105は把持部材10の内部に収容され
る構造としたが、外部に添設する構造としてもよい。
説明図である。図7ないし図11を参照してボルト回し
操作具の作用を説明する。ボルト回し操作具T2は、上
記ボルト回し操作具T1の作用に加えて次のような作用
を有する。ボルト回し操作具T2は、延長部材105を
出し入れして絶縁操作棒R2の長さを調整することがで
きるので、例えば、把持部材10を持つ腕をできるだけ
下げて姿勢の維持がしやすい状態で支える等、作業時に
作業者Mにかかる肉体的負担を軽減することが可能にな
る。また、場合によっては延長部材105の基端部の係
止具107部分を作業者Mの腹部や腰部に当てて荷重を
支えたり、図11に示すようにベルト7に係止して荷重
を腕部以外の箇所に分散させる使い方も可能になり、よ
り確実な作業を行うことができる。
第3の実施の形態を示す分解断面説明図である。なお、
図12は構造を分かりやすく表現するために、全長に対
し各部を拡大したモデル図である。また、図面におい
て、上記実施の形態と同一または同等箇所には同一の符
号を付して示し、構造の重複する説明は省略する。ボル
ト回し操作具T3は、絶縁操作棒R3とボルト回し工具
4を備えている。ボルト回し操作具T3は、雨水を分断
するための傘部材を備えておらず、上記ボルト回し操作
具T1、T2のような全天候型ではなく、雨天時以外
(通常、晴天時)に使用するものである。
具T1とは操作棒本体1の構造が相違している。すなわ
ち、操作棒本体1の軸受部材16aはほぼ筒状で、駆動
軸2の全体を内包する構造である。そして、軸受部材1
6aの中間部には、上記と同様の鍔部材160が設けて
ある。ボルト回し操作具T3は、雨天時には使用できな
いが、上記ボルト回し操作具T1と比較して構造がより
簡易的で嵩張らずコンパクトである。なお、ボルト回し
工具4の作業方向の調整等、ボルト回し操作具T3の他
の作用については、ボルト回し操作具T1とほぼ同様で
あるので詳細な説明は省略する。
第4の実施の形態を示す分解断面説明図である。なお、
図13に示したものは、ボルト回し操作具を実際のプロ
ポーションで表したものである。また、図面において、
上記実施の形態と同一または同等箇所には同一の符号を
付して示し、構造の重複する説明は省略する。ボルト回
し操作具T4は、絶縁操作棒R4とボルト回し工具4を
備えている。ボルト回し操作具T4は、雨水を分断する
傘部材を備えておらず、上記ボルト回し操作具T3と同
様に雨天時以外に使用するものである。
操作具T2とは操作棒本体1の構造が相違している。す
なわち、操作棒本体1の軸受部材16bはほぼ筒状で、
駆動軸2の全体を内包する構造である。そして、軸受部
材16bの中間部には、上記と同様の鍔部材160が設
けてある。ボルト回し操作具T4は、雨天時には使用で
きないが、上記ボルト回し操作具T2と比較して構造が
より簡易的で嵩張らずコンパクトである。なお、ボルト
回し工具4の作業方向の調整や、全体の長さの調整等、
ボルト回し操作具T4の他の作用については、ボルト回
し操作具T2とほぼ同様であるので詳細な説明は省略す
る。
くまで説明上のものであって限定的なものではなく、上
記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではな
い。また、本発明は図示されている実施の形態に限定さ
れるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変
形が可能である。
する。 (a)本発明に係る間接操作棒によれば、方向調整手段
によって作業用工具の作業方向を操作棒本体の軸周方向
において作業者の手元側で調整することができるので、
作業現場の状況に合わせて、ハンドルの方向と作業用工
具の作業方向の角度を任意に調整し、設定することがで
きる。従って、間接操作棒を使用する作業者は、無理な
姿勢をとることなく、作業箇所の視認やハンドル操作が
しやすい姿勢で作業できるので、柱上やクレーンバケッ
ト内での高所作業を安全に行うことが可能になる。ま
た、作業がしやすい姿勢で作業を行うことにより、作業
者の疲労も軽減できるので、作業効率を向上させること
ができる。
手段を備えているものでは、作業者の体格の違いによる
作業性の変化をなくすことができ、ほぼ同様の作業性が
得られる。また、例えば、把持部を持つ腕をできるだけ
下げて姿勢の維持がしやすい状態で支える等、作業時に
作業者にかかる肉体的負担を軽減することができる。更
に、場合によっては間接操作棒の基端部を作業者の腹部
や腰部に当てて荷重の一部を支えることにより、荷重を
腕部以外の箇所に分散させて作業者の疲労を軽減するこ
とができる。
たは係止するための手段を備えているものでは、例え
ば、間接操作棒の基端部に設けた係止部をベルトに掛け
て支えるというような使い方ができ、間接操作棒を固定
または係止することによって作業をより確実に行うこと
が可能になる。
により、高電圧箇所の間接作業ができるようにしてある
ものでは、例えば、架空電線の配線工事等を間接活線作
業で行うことができ、バイパス工事等をすることなく、
無停電での作業が可能になる。
断するための傘部材が設けてあるものでは、雨中での作
業においても、高電圧箇所と間接操作棒のうち作業者が
触れている箇所との間で雨水がつながらないので、雨水
がその間で導体として作用することがなく、感電の危険
がない安全な作業が可能になる。
形態を示す断面説明図。
大断面説明図。
図。
説明図。
説明図。
図。
形態を示す分解断面説明図。
面説明図。
明図。
させた状態を示す拡大断面説明図。
す説明図。
の形態を示す分解断面説明図。
の形態を示す分解断面説明図。
明図。
明図。
Claims (7)
- 【請求項1】 作業を間接的に行うための間接操作棒で
あって、端部側に設けられている把持部材(10)と、 当該把持部材(10)に軸周方向に回転調整可能に設けられ
ており、先端部には作業用工具を取り付ける取付手段を
有する軸受部材(16)と、 当該軸受部材(16)に軸周方向に回転可能に設けられてお
り、取り付けられた作業用工具を作動させる駆動軸(2)
と、 上記把持部材(10)に設けられ、上記駆動軸(2)を回転さ
せるハンドル(3)と、 を備えており、 上記軸受部材は上記把持部材の先部側まで延ばして設け
られており、軸受部材の軸周方向の回転調整が作業者の
手元側で行うことができるようにしてあることを特徴と
する、 間接操作棒。 - 【請求項2】 間接操作棒の長さを調整する手段を備え
ていることを特徴とする、 請求項1記載の間接操作棒。 - 【請求項3】 把持部材(10)内部にガイド孔(101)が設
けてあり、ガイド孔(101)には延長部材(105)が把持部材
(10)の基端部から出入り可能に装着されており、延長部
材(105)を出し入れすることにより長さを調整すること
ができることを特徴とする、 請求項1記載の間接操作棒。 - 【請求項4】 間接操作棒に、作業者の着用物の所要部
分に固定または係止する手段を備えていることを特徴と
する、 請求項1、2または3 記載の間接操作棒。 - 【請求項5】 所要部分に絶縁材料を使用することによ
り、高電圧箇所の間接作業ができるようにしてあること
を特徴とする、請求項1、2、3または4 記載の間接操作棒。 - 【請求項6】 間接操作棒に沿って流れる雨水を分断す
るための傘部材(26)(190)が設けてあることを特徴とす
る、請求項5 記載の間接操作棒。 - 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
の間接操作棒に作業用工具を取り付けたことを特徴とす
る、 間接作業装置。
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