JP5882378B2 - 共用操作棒 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば間接活線作業等に用いられ、全長が伸縮自在に形成された共用操作棒に関する。
間接活線作業では、例えば特許文献1の図1に示されるように、間接活線作業工具として、操作棒本体の長手方向の先端に設けられた装着部に様々な先端工具を装着することが可能な共用操作棒が用いられている。共用操作棒は、作業内容に応じて、操作棒本体の長手方向寸法が相対的に長い遠隔作業用と操作棒本体の長手方向寸法が相対的に短い近距離作業用とを使い分けるのが一般的であった。
しかしながら、遠隔作業用の共用操作棒と近距離作業用の共用操作棒とを使い分けると、作業現場に少なくとも2つの共用操作棒を持ち込む必要がある。その一方で、いかなる作業でも遠隔作業用の共用操作棒を使ったり、反対に近距離作業用の共用操作棒を使ったりすると、当該共用操作棒が距離的に対応していない方の作業では作業性が悪くなる等の不具合がある。
この点、共用操作棒の操作棒本体の基端にも装着部を設け、この装着部に足し棒を連結可能とすることにより、全長を相対的に長くして遠隔作業用の間接活線作業工具にしたり、全長を相対的に短くして近距離作業用の間接活線作業工具にしたりすることは、例えば特許文献2において、間接活線作業可能な遠近両用作業具として既に示されている。
特開2011−142781号公報 特開2008−79432号公報
しかしながら、特許文献2に示される間接活線作業可能な遠近両用作業具では、遠隔作業用と近距離作業用との切り換えは、足し棒の着脱により行うため、作業員が共用操作棒の把持部から手を離す等の動作を必要とするので、間接活線作業中における共用操作棒の遠隔作業用と近距離作業用との間での切り換えが容易ではなく、用途に応じた共用操作棒の迅速な切り換えも行うことができない。
また、遠隔作業用と近距離作業用との切り換えによる間接活線作業工具全体としての伸縮も、足し棒の予め定まった長手方向の寸法に依存するので、2つの異なる全長の間接活線作業工具に変更することができるだけである。
そこで、本発明は、間接活線作業をしながらでも、把持部を持ったまま手元で操作するのみで、操作棒本体の長手方向の寸法を伸縮させ、しかも操作棒本体の長手方向の伸縮寸法の変更を細かく行うことができ、遠隔作業用から近距離作業用までの幅広い使用を可能とした共用操作棒を提供することを目的としている。
本発明に係る共用操作棒は、操作棒本体と、前記操作棒本体の軸方向の一方端側に、種々の先端工具を連結可能に配置された連結部と、前記操作棒本体の長手方向の他方端に、作業者が把持可能に配置された把持部とを備えた共用操作棒において、前記把持部は、前記操作棒本体とは別体を成すと共に、前記操作棒本体側の端部に螺子棒が設けられ、前記操作棒本体は、前記連結部を有する先端側部材と、前記先端側部材と前記把持部との間に配置された基端側部材とで構成され、前記基端側部材は、内部に空間を有すると共に、前記把持部側に第1の開口を有し、前記把持部とは反対側に第2の開口を有する筒状体を成し、前記螺子棒が前記第1の開口から空間内に挿通され、前記先端側部材は、前記連結部を有する側とは反対側に、前記基端側部材の空間内に前記第2の開口から挿入される挿入部を有し、前記挿入部は、前記連結部を有する側とは反対側端から前記連結部側に向けて延びて前記螺子棒が螺合される螺子孔が形成されると共に、前記螺子棒が回転しても、回転防止手段により前記螺子棒と同期して回転するのが防止されており、前記把持部を回転させると、前記把持部と一体に前記螺子棒が回転して、前記螺子棒と螺合された前記挿入部が前記操作棒本体の軸方向に沿って変位することを特徴としている(請求項1)。
これにより、把持部と基端側部材の把持部側の部位とを持って把持部を回転させるだけで、螺子棒が回転し、螺子棒と螺合された挿入部が操作棒本体の軸方向に沿って変位するため、挿入部を有する先端側部材についても、操作棒本体の軸方向に沿って変位し、しかも、その変位する寸法は把持部の回転数のみで調整することが可能である。よって、作業員は、共用操作棒の把持部から手を離すことなく、手元の動作だけで、共用操作棒の全長を自在に且つ細かく伸縮させることが可能となる。
請求項1に係る発明の共用操作棒では、前記回転防止手段は、前記挿入部から当該挿入部の径方向外側に突出した複数の突出部と、前記基端側部材の空間内に当該基端側部材の軸方向に沿って条状に延びると共に、前記挿入部の突出部が挿入可能なガイド溝とで構成されることを特徴としている(請求項2)。
これにより、先端側部材は、螺子棒の回転に合せて当該先端側部材の中心軸を回転中心として回転しようとしても、突出部が基端側部材のガイド溝の内面に当たるので、基端側部材の回転を確実に防止することができる。
一方で、本発明に係る共用操作棒は、操作棒本体と、前記操作棒本体の軸方向の一方端側に、種々の先端工具を連結可能に形成された連結部と、前記操作棒本体の長手方向の他方端に、作業者が把持可能に形成された把持部とを備えた共用操作棒において、前記操作棒本体は、前記連結部を有する先端側部材と、前記把持部を有する基端側部材と、前記先端側部材の一部が挿入可能な第1の開口部と前記基端側部材の一部が挿入可能な第2の開口部とを長手方向の両側に開口させた空間を内部に有する外筒体とを備え、前記先端側部材の前記連結部とは反対側の部分は、前記外筒体内に収容される第1の収容部を成し、前記基端側部材の前記把持部とは反対側の部分は、前記外筒体内に収容される第2の収容部を成し、前記第2の収容部は、更に前記先端側部材の第1の収容部内に収容される部位を有し、前記第1の収容部は、前記第2の収容部側に前記操作棒本体の長手方向に沿って延びる内面を有し、前記第2の収容部の前記第1の収容部内に収容される部位は、前記操作棒本体の長手方向に沿って延びると共に前記第1の収容部の内面と対峙した外面を有し、前記第1の収容部の内面と前記第2の収容部の前記第1の収容部内に収容される部位外面とには、前記操作棒本体の長手方向に沿って延びるギアラックがそれぞれ形成され、更に前記ギアラックの双方と噛み合うギアが前記外筒体の内面に回転自在に取り付けられており、前記基端側部材を変位させてギアを回転させることで、前記先端側部材と前記基端側部材とが前記操作棒本体の軸方向に沿って相反する方向に変位することを特徴としている(請求項3)。
これにより、把持部と外筒体とを持って、把持部を連結部側に押したり、反対に把持部を連結部から離れる方向に引いたりするだけで、把持部を有する基端側部材のギアラックと噛み合ったギアが回転して、ギアラックがギアと噛み合った基端側部材と先端側部材とが、操作棒本体の軸方向に沿って相反する方向に変位するため、先端側部材と基端側部材との重なる割合が大きくなったり小さくなったりするので、作業員は、共用操作棒の把持部から手を離すことなく、手元の動作だけで、共用操作棒の全長を伸縮させることが可能となる。
請求項3に係る発明の共用操作棒では、前記基端側部材の第2の収容部の前記連結部に遠近する方向への相対的な変位は、変位規制手段により規制することができることを特徴としている(請求項4)。より具体的には、前記変位規制手段は、前記外筒体に当該外筒体の内面から前記第2の収容部の第1の収容部内に収容されない部位に向けて出没可能に設けられた係合部材と、前記第2の収容部の第1の収容部内に収容されない部位の前記外筒体の内面と対峙する面に、前記操作棒本体の軸方向に沿って複数配置されて、前記係合部材と係合可能な係合窪みとより構成されている(請求項5)。
これにより、外筒体の係合部材が基端側部材の第2の収容部の第1の収容部内に収容されない部位が有する複数の係合窪みのいずれかに係合すると、基端側部材が外筒体に固定され、基端側部材の動きが規制されるので、先端側部材と基端側部材とについて、外筒体の係合部材が基端側部材の複数の係合窪みのどれに係合するかを決めるだけで、共用操作棒の全長を所望の寸法となるように細かく調整することが可能となる。
以上のように、請求項1に記載の共用操作棒によれば、把持部と基端側部材の把持部側の部位とを持って把持部を回転させるだけで、螺子棒が回転し、螺子棒と螺合された挿入部が操作棒本体の軸方向に沿って変位するため、挿入部を有する先端側部材についても、操作棒本体の軸方向に沿って変位し、しかも、その変位の寸法は把持部の回転数のみで調整することが可能である。このため、作業員は、共用操作棒の把持部から手を離すことなく、手元の動作だけで、共用操作棒の全長を自在に且つ細かく伸縮させることが可能になる。よって、1つの共用操作棒について、遠隔作業用から近距離作業用まで幅広い全長で使用することができ、遠隔作業用の長尺の共用操作棒と近距離作業用の短尺の共用操作棒との双方を用意する必要がなくなる。しかも、把持部を回転させなければ先端側部材が把持部に遠近する方向に変位しないので、先端側部材や基端側部材が不用意に動いて、先端側部材の挿入部の基端側部材の空間内への挿入の割合が変わってしまい、共用操作棒の全長が所望の寸法でなくなるのを防止することもできる。
特に請求項2に記載の共用操作棒によれば、先端側部材が、螺子棒の回転に合せて当該先端側部材の中心軸を回転中心として回転しようとしても、突出部が基端側部材のガイド溝の内面に当たるため、先端側部材の回転が防止されるので、先端側部材が螺子棒の回転に応じて連結部に遠近する方向に変位する動作を確実に得ることができる。
また、請求項3に記載の共用操作棒によれば、把持部と外筒体とを持って、把持部を連結部側に押したり、反対に把持部を連結部から離れる方向に引いたりするだけで、把持部を有する基端側部材のギアラックと噛み合ったギアが回転して、ギアラックがギアと噛み合った基端側部材と先端側部材とが、操作棒本体の軸方向に沿って相反する方向に変位するため、先端側部材と基端側部材との重なる割合が大きくなったり小さくなったりする。このため、作業員は、共用操作棒の把持部から手を離すことなく、手元の動作だけで、共用操作棒の全長を伸縮させることが可能になる。よって、1つの共用操作棒について、遠隔作業用から近距離作業用まで幅広い全長で使用することができ、遠隔作業用の長尺の共用操作棒と近距離作業用の短尺の共用操作棒との双方を用意する必要がなくなる。
特に請求項4、5に記載の共用操作棒によれば、外筒体の係合部材が基端側部材の第2の収容部の第1の収容部内に収容されない部位が有する複数の係合窪みのいずれかに係合すると、基端側部材が外筒体に固定され、基端側部材の動きが規制されるので、先端側部材と基端側部材とについて、外筒体の係合部材が基端側部材の複数の係合窪みのどれに係合するかを決めるだけで、共用操作棒の全長を所望の寸法となるように細かく調整することが可能となる。しかも、基端側部材の動きが規制されるので、基端側部材が不用意に動いて、先端側部材と基端側部材との重なる割合が変わってしまい、共用操作棒の全長が所望の寸法でなくなるのを防止することもできる。
図1は、この発明の実施例1に係る共用操作棒の構成を示した全体図である。 図2は、前記実施例1に係る共用操作棒の内部構造を示した説明図であり、図2(a)は、螺子棒等を示すための一部断面図、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図である。 図3は、前記実施例1に係る共用操作棒の使用例を示した説明図であり、図3(a)は、共用操作棒が最も収縮した状態を示す一部断面図、図3(a)は、共用操作棒が最も伸長した状態を示す一部断面図である。 図4は、この発明の実施例2に係る共用操作棒の構成を示した全体図である。 図5は、前記実施例2に係る共用操作棒の内部構造を示した説明図であり、図5(a)は、ギアラック、ギア等を示すための一部断面図、図5(b)は、図5(a)のB−B線断面図である。 図6は、前記実施例2に係る共用操作棒の使用例を示した説明図であり、図6(a)は、共用操作棒が最も収縮した状態を示す一部断面図、図6(b)は、共用操作棒が最も伸長した状態を示す一部断面図である。
以下、本発明の共用操作棒の実施例1について、図1から図3を参照しながら説明する。
図1から図3に示される共用操作棒1は、操作棒本体2と、操作棒本体2の軸方向の一方端側に配置された連結部3と、操作棒本体2の長手方向の他方端に配置された把持部4とを備えている。そして、この実施例1では、把持部4よりも更に基端側には、公知の構造のジョイント金具5を有している。
連結部3は、アタッチメント等とも称されるもので、略円柱状の外形を有すると共に、その先端面に円柱状の可動突部31を有している。可動突部31は、連結部3の軸方向に沿って進退可能に、連結部3に取り付けられており、連結部3に内蔵されたバネ(図示せず)により連結部3からの突出方向に付勢されている。
また、連結部3は、その周面に一対の係止用突起32、32が設けられている。これらの係止用突起32、32は、円柱状をなすと共に、一方の係止用突起32と他方の係止用突起32とは、連結部3の周方向で反対側となる位置にて、連結部3の径方向の外側に向かって突出している。すなわち、一方の係止用突起32と他方の係止用突起32とは、180°位相がずれた位置から放射状に突出している。
操作棒本体2の連結部3よりも把持部4側の部分には、操作棒本体2の外周面から当該操作棒本体2の径方向の外側に突設されたフランジ6が設けられ、このフランジ6と連結部3との間には、操作棒本体2の外周面を当該操作棒本体2の軸方向に沿って移動可能なロックナット7が設けられている。
更に、操作棒本体2は、操作棒本体2の連結部3側に付着した雨水が把持部4まで流れるのを防止するための雨切りつば8と、作業員が把持部4よりも連結部3側を誤って把持するのを防止するための限界つば9とを有している。
ところで、この実施例1における共用操作棒1では、図2及び図3に示されるように、操作棒本体2は、先端側部材21と基端側部材22との2つの部材で構成されている。先端側部材21は、前記した連結部3、フランジ6、ロックナット7を備えている。基端側部材22は、前記したつば8、9を備えている。そして、把持部4は、基端側部材22の長手方向の先端側部材21とは反対側に配置されているが、基端側部材22、すなわち、操作棒本体2とは別部材となっている。
把持部4は、基端側部材22側(ジョイント金具5とは反対側)に直線状に延びた螺子棒41を有している。螺子棒41の全長は、この実施例1では、図2に示されるように、基端側部材22の長手方向に沿った寸法と略同じとなっているが、必ずしもこれに限定されない。近距離作業用の短尺の共用操作棒として好適な全長から遠隔作業用の長尺の共用操作棒として好適な全長までの範囲の寸法を得ることができれば、基端側部材22の長手方向に沿った寸法よりも大きくても、短くても良い。尚、把持部4は、この実施例1では、回転しやすいように、操作棒本体2の軸方向に沿って延びる複数の条状の溝或いは条状の突部から成る滑り止めが周面に形成されている。
基端側部材22は、内部に空間221を有すると共に軸方向の両側に開口221a、221bを有する略円筒の筒状体である。開口221aは、基端側部材22の把持部4と対峙する側に形成された円状のもので、螺子棒41の外径寸法より大きな内径寸法を有し、螺子切りはされていない。開口221bは、基端側部材22の把持部4とは反対側に形成された円状のもので、先端側部材21の下記する挿入部21a外径寸法より大きな内径寸法を有し、螺子切りはされていない。すなわち、開口221bも螺子棒41の外径寸法より大きな内径寸法を有している。
そして、基端側部材22の空間221は、螺子棒41が円滑に空間221内で回転することができるように、全体的に螺子棒41の外径寸法よりも大きな内径寸法を有すると共に、開口221bから把持部4側にかけての所要範囲では、挿入部21aが操作棒本体2の軸方向に沿って円滑に動くことができるように、挿入部21aの外径寸法より大きな内径寸法を有している。
更に、基端側部材22は、先端側部材21の回転防止手段として、空間221の開口221b側にガイド溝222が複数(この実施例1では2つ)形成されている。各ガイド溝222は、操作棒本体2の軸方向に沿って直線の条状に延びていると共に、この実施例1では、一方のガイド溝222と他方のガイド溝222とは、対向する位置、すなわち180°位相がずれた位置になっている。
先端側部材21は、基端側部材22の空間221に開口221bから挿入される挿入部21aを先端側に有する。挿入部21aは、円柱状をなし、連結部3とは反対側端に開口し、連結部3とは反対側から連結部3側に向けて延びた螺子孔21bを有している。螺子孔21bは、螺子棒41と螺合することが可能になっている。そして、先端側部材21は、当該先端側部材21の回転防止手段として、周面から径方向外側に突出した複数(この実施例1では2つ)の突出部21c、21cを有している。これらの突出部21cと突出部21cとの位置関係は、ガイド溝222の位置関係に対応している。すなわち、この実施例1では、一方の突出部21cと他方の突出部21cとは、相反する位置、すなわち180°位相がずれた位置に形成されている。
これにより、先端側部材21の挿入部21aは、突出部21c、21cが基端側部材22のガイド溝222、222に装着されることにより、基端側部材22の空間221内を、回転することなく操作棒本体2の軸方向に沿って把持部4に遠近するかたちで変位することができる。
上記構成の共用操作棒1の全長を伸縮させる手法について以下に説明する。
作業員は、例えば共用操作棒1を持って間接活線作業をしている場合に、少なくとも片手は把持部4を持った状態にある。そこで、片手で把持部4を持った状態を維持しつつ、もう一方の片手で基端側部材22の限界つば9よりも把持部4側を持って、把持部4を所要方向に必要な回転数ほど回転させる。
これにより、把持部4と螺子棒41とが一体に回転する一方で、螺子棒41と螺合された先端側部材21の挿入部21aは螺子棒41と同期して回転しないので、螺子棒41は、挿入部21aの螺子孔21b内を操作棒本体2の軸方向に沿って連結部3に近接するように進み、或いは操作棒本体2の軸方向に沿って連結部3から離隔するように退く。
よって、先端側部材21としては、基端側部材22の空間221内を操作棒本体2の軸方向に沿って把持部4に近接するように変位したり、反対に基端側部材22の空間221内を操作棒本体2の軸方向に沿って把持部4から離隔するように変位したりするので、図3に示されるように、共用操作棒1の全長を伸縮させることができる。しかも、先端側部材21と基端側部材22とは、挿入部21aが螺子孔21bに螺合した状態にあるので、意図せずに先端側部材21と基端側部材22が変位して、共用操作棒1の全長が所望の寸法でなくなるのも防止されている。
以下、本発明の共用操作棒の実施例2について図4から図6を参照しながら説明する。但し、連結部3の具体的構成、並びに共用操作棒がフランジ6、ロックナット7、雨切りつば8、限界つば9を有することは、実施例1と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4から図6に示される共用操作棒1も、実施例1と同様に、操作棒本体2と、操作棒本体2の軸方向の一方端側に配置された連結部3と、操作棒本体2の長手方向の他方端に配置された把持部4とを備えている。そして、この実施例2でも、把持部4よりも更に基端側にジョイント金具5を有している。
一方で、操作棒本体2は、実施例2では、図5及び図6に示されるように、連結部3を一体に有する先端側部材23と、把持部4を一体に有する基端側部材24と、これら先端側部材23、基端側部材24とは別体の外筒体25とで構成されている。
外筒体25は、この実施例2では、内部に空間251を有すると共に軸方向の両側に開口251a、251bを有する四角形状の筒体である。開口251a、251bの開口形状も、それぞれ四角形状をなしている一方で、この実施例2では、基端側部材24の外形寸法が先端側部材23の外形寸法よりも小さいので、開口251aよりも開口251bの方が小さくなっている。
そして、外筒体25の開口251bの開口端周縁部位には、下記する基端側部材24の収容部241が操作棒本体の軸方向に沿って変位するのを規制する変位規制手段として、係合部材10を有している。この係合部材10は、外筒体25の開口251bの周縁の内面に形成された凹部11の底面に一端が形成されたバネ12の他端が連結されて、凹部11から突出する方向に付勢されている。これにより、係合部材10は、通常時はバネ12の付勢力により凹部11からから出ているが、押されることでバネ12の付勢力に抗して凹部11内に収容され、押す力が解除されると、再び、凹部11からから出るようになっている。更に、外筒体25の内面には、下記するギアラック14、15と噛み合うことが可能なギア13が回転可能に装着されている。
ギア13の配置は特に限定されないが、外筒体25の開口251aからの先端側部材23の突出量と外筒体25の開口251bからの基端側部材24の突出量とを同じにする場合には、図6に示されるように、ギア13の回転中心からギアラック14の基端側までの寸法とギア13の回転中心からギアラック15の基端側までの寸法とが等しくなるように、ギア13は外筒体25に装着されている。
先端側部材23は、この実施例2では、限界つば9よりも把持部4側、すなわち連結部3とは反対側に、当該先端側部材23の一部分として、収容部231を有する。収容部231は、この実施例2では、操作棒本体2の軸方向に沿って平行に突出した2つの直方体の板状部分231a、231bを有した構成となっている。板状部分231aの内面と板状部分231bの内面とは、下記する基端側部材24の小径部241b及び上記したギア13を収容可能な間隔を空けて対峙している。そして、板状部分231bの内面にはギア13と噛み合うことが可能なギアラック14が操作棒本体2の軸方向に沿って形成されている。板状部分231aの外面と板状部分231bの外面とは、外筒体25の連結部3側端から先端側部材23が延びたり、反対に先端側部材23が外筒体25内に引っ込んだりする動作をガタつきなく行えるように、外筒体25の操作棒本体2の軸方向に沿った内面と当接している。
基端側部材24は、把持部4とは反対側に、当該基端側部材24の一部分として、外筒体25の開口251bより若干小さな四角形の断面形状を有する大径部241a及びこの大径部241aから操作棒本体2の軸方向に突出し、四角形の断面形状を有する小径部241bから成る収容部241を有している。小径部241bは、先端側部材23の収容部231にも収容可能となっており、大径部241aは、先端側部材23の収容部231には収容されないようになっている。そして、小径部241bの板状部分231bの内面と対峙する外面は、大径部241aの同じ側の面よりも板状部分231a側(基端側部材24の径方向)に引っ込んでいると共に、ギア13と噛み合うことが可能なギアラック15が形成されている。
これにより、基端側部材24の収容部241が外筒体25に引き込まれるかたちで、連結部3側に変位すると、収容部241のギアラック15と噛み合ったギア13が回転するため、先端側部材23の収容部231に対して、ギア13と噛み合ったギアラック15を介して把持部4側に変位する力が生ずる。よって、先端側部材23も、収容部231が外筒体25に引き込まれるかたちで、把持部4側に変位して、先端側部材23の収容部231と基端側部材24の収容部241との重複する割合が相対的に大きくなるので、共用操作棒1の全長は図6(a)に示されるように短縮される。
一方、基端側部材24の収容部241が外筒体25から引き出されるかたちで、連結部3とは反対側に変位すると、収容部241のギアラック15と噛み合ったギア13が先程とは逆に回転するため、先端側部材23の収容部231に対して、ギア13と噛み合ったギアラック15を介して把持部4とは反対側に変位する力が生ずる。よって、先端側部材23も、収容部231が外筒体25から引き出されるかたちで、把持部4とは反対側に変位して、先端側部材23の収容部231と基端側部材24の収容部241との重複する割合が相対的に小さくなるので、共用操作棒1の全長は図6(b)に示されるように伸長される。
そして、基端側部材24は、基端側部材24の収容部241が操作棒本体2の軸方向に沿って変位するのを規制する変位規制手段として、図5及び図6に示されるように、大径部241aのうち小径部241bのギアラック15が形成された外面と同じ側の外面に、係合窪み16が複数形成されている。各係合窪み16は、係合部材10が挿入可能な凹形状をなしていると共に、操作棒本体2の軸方向に沿って並んで配置されている。
これにより、外筒体25の係合部材10と収容部241のいずれかの係合窪み16とが対峙した場合には、係合部材10が係合窪み16に挿入されて、基端側部材24が操作棒本体2の軸方向に沿って変位するのを規制することができる。一方で、基端側部材24を強く引っ張ったり押したりすることで、係合部材10が凹部11内に収まるので、基端側部材24の変位に対する規制が解除される。
上記構成の共用操作棒1の全長を伸縮させる手法について以下に説明する。
作業員は、例えば共用操作棒1を持って間接活線作業をしている場合に、少なくとも片手は把持部4を持った状態にある。そこで、片手で把持部4を持った状態を維持しつつ、もう一方の片手で外筒体25を持って、把持部4を連結部3側に押したり、反対に把持部4を連結部3とは反対側に引いたりする。
これにより、上記したように、把持部4を有する基端側部材24のギアラック15と噛み合ったギア13が所定方向に回転し、先端側部材23の収容部231に対して、ギア13と噛み合ったギアラック15を介して把持部4とは反対側或いは把持部4側に変位する力を与えることができ、先端側部材23と基端側部材24とは、先端側部材23と基端側部材24との重なる割合が大きくなったり小さくなったりするように、操作棒本体2の軸方向に沿って相反する方向に変位するので、共用操作棒1の全長を図6に示されるように伸縮させることができる。
そして、外筒体25の係合部材10が基端側部材24の複数の係合窪み16のいずれかに係合すると、基端側部材24が外筒体25に固定され、基端側部材24の動きが規制されるので、先端側部材23と基端側部材24とについて、外筒体25の係合部材が基端側部材24の複数の係合窪み16のどれに係合するかを決めるだけで、共用操作棒1の全長を所望の寸法となるように細かく調整することが可能となる。しかも、基端側部材24の動きが規制されるので、基端側部材24が不用意に動いて、先端側部材23と基端側部材24との重なる割合が変わってしまい、共用操作棒1の全長が所望の寸法でなくなるのを防止することもできる。
1 共用操作棒
2 操作棒本体
21 先端側部材
21a 挿入部
21b 螺子孔
21c 突出部
22 基端側部材
221 空間
221a 開口(第1の開口)
221b 開口(第2の開口)
222 ガイド溝
23 先端側部材
231 収容部(第1の収容部)
24 基端側部材
241 収容部(第2の収容部)
25 外筒体
251 空間
251a 開口
251b 開口
3 連結部
31 可動突部
32 係止用突起
4 把持部
41 螺子棒
10 係合部材
11 凹部
12 バネ

Claims (5)

  1. 操作棒本体と、前記操作棒本体の軸方向の一方端側に、種々の先端工具を連結可能に配置された連結部と、前記操作棒本体の長手方向の他方端に、作業者が把持可能に配置された把持部とを備えた共用操作棒において、
    前記把持部は、前記操作棒本体とは別体を成すと共に、前記操作棒本体側の端部に螺子棒が設けられ、
    前記操作棒本体は、前記連結部を有する先端側部材と、前記先端側部材と前記把持部との間に配置された基端側部材とで構成され、
    前記基端側部材は、内部に空間を有すると共に、前記把持部側に第1の開口を有し、前記把持部とは反対側に第2の開口を有する筒状体を成し、前記螺子棒が前記第1の開口から空間内に挿通され、
    前記先端側部材は、前記連結部を有する側とは反対側に、前記基端側部材の空間内に前記第2の開口から挿入される挿入部を有し、
    前記挿入部は、前記連結部を有する側とは反対側端から前記連結部側に向けて延びて前記螺子棒が螺合される螺子孔が形成されると共に、前記螺子棒が回転しても、回転防止手段により前記螺子棒と同期して回転するのが防止されており、
    前記把持部を回転させると、前記把持部と一体に前記螺子棒が回転して、前記螺子棒と螺合された前記挿入部が前記操作棒本体の軸方向に沿って変位することを特徴とする共用操作棒。
  2. 前記回転防止手段は、前記挿入部から当該挿入部の径方向外側に突出した複数の突出部と、前記基端側部材の空間内に当該基端側部材の軸方向に沿って条状に延びると共に、前記挿入部の突出部が挿入可能なガイド溝とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の共用操作棒。
  3. 操作棒本体と、前記操作棒本体の軸方向の一方端側に、種々の先端工具を連結可能に形成された連結部と、前記操作棒本体の長手方向の他方端に、作業者が把持可能に形成された把持部とを備えた共用操作棒において、
    前記操作棒本体は、前記連結部を有する先端側部材と、前記把持部を有する基端側部材と、前記先端側部材の一部が挿入可能な第1の開口部と前記基端側部材の一部が挿入可能な第2の開口部とを長手方向の両側に開口させた空間を内部に有する外筒体とを備え、
    前記先端側部材の前記連結部とは反対側の部分は、前記外筒体内に収容される第1の収容部を成し、
    前記基端側部材の前記把持部とは反対側の部分は、前記外筒体内に収容される第2の収容部を成し、前記第2の収容部は、更に前記先端側部材の第1の収容部内に収容される部位を有し、
    前記第1の収容部は、前記第2の収容部側に前記操作棒本体の長手方向に沿って延びる内面を有し、前記第2の収容部の前記第1の収容部内に収容される部位は、前記操作棒本体の長手方向に沿って延びると共に前記第1の収容部の内面と対峙した外面を有し、前記第1の収容部の内面と前記第2の収容部の前記第1の収容部内に収容される部位外面とには、前記操作棒本体の長手方向に沿って延びるギアラックがそれぞれ形成され、更に前記ギアラックの双方と噛み合うギアが前記外筒体の内面に回転自在に取り付けられており、
    前記基端側部材を変位させてギアを回転させることで、前記先端側部材と前記基端側部材とが前記操作棒本体の軸方向に沿って相反する方向に変位することを特徴とする共用操作棒。
  4. 前記基端側部材の第2の収容部の前記連結部に遠近する方向への相対的な変位は、変位規制手段により規制することができることを特徴とする請求項3に記載の共用操作棒。
  5. 前記変位規制手段は、前記外筒体に当該外筒体の内面から前記第2の収容部の第1の収容部内に収容されない部位に向けて出没可能に設けられた係合部材と、前記第2の収容部の第1の収容部内に収容されない部位の前記外筒体の内面と対峙する面に、前記操作棒本体の軸方向に沿って複数配置されて、前記係合部材と係合可能な係合窪みとより構成されることを特徴とする請求項4に記載の共用操作棒。
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