JP3168143U - シュウマイ食品製造の皮材供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乾燥した海苔片、湯葉片及び春巻皮片がシュウマイ食品の底材でも割れずに成型できるシュウマイ食品製造の皮材供給装置。【解決手段】輸送ベルト2上にシュウマイ皮材連続供給ユニット3及びシュウマイ皮材に水分を噴霧するジェットウエットユニット4を具え、シュウマイ皮材連続供給ユニットにおいて重ねて供給されたシュウマイ皮材を下方の吸盤371で下方から順に吸着して、該吸盤を反転させて輸送ベルト上に置き、次にジェットウエットユニットによりシュウマイ皮材に霧吹きして湿らせて軟化して可撓性を付与し、後方の餡材補充機5によって餡材をシュウマイ皮材上に充填し、金型でシュウマイ食品に成型する。【選択図】図1
Description
本考案は、シュウマイ食品製造の皮材供給装置に関するもので、シュウマイ食品製造のための皮材を連続供給する装置であり、特定のシュウマイ食品を加工する製造機器の中で、シュウマイ皮材を自動で連続供給し、供給後続けて餡材を充填してシュウマイ食品を製造する皮材供給装置に係わる。
一般的な「中国式シュウマイ食品」は、その伝統的な作り方として、柔らかい麺皮を底材として麺皮底材の上に各種の餡材を載せ、続いて手で包むか、もしくは機器金型に押しこんで筒状のシュウマイ食品を製造する。この種の類似製品は、図9に示す類似シュウマイ成品Fに示される。
一般的にシュウマイ食品の麺皮を作る場合、通常麺生地のブロックを伸ばして薄状の麺皮にする。そのため、麺皮は手で捏ねて作るか、機械で伸ばして作る。シュウマイ食品を製造する時、通常麺皮がまだ柔らかい状態で餡材を充填し、機具でシュウマイ食品を成形する。また麺皮は澱粉成分によって湿って柔らかい状態の時には適度な可撓性及び伸びを備える。拠って、該一定の厚みの柔軟な麺皮を各種形状食品の外皮とするのは問題がなく、人の手で捏ねたり機器金型で成形したりする。
本考案では、初めて特殊風味の海苔片、湯葉片及び春巻皮片を底材として上述シュウマイ食品の餡材を包む外皮とし、それらによって、特殊な外観及び味の特別なシュウマイ食品を製造する。
周知のとおり、海苔片は、微細な海苔素材を梳いて一定の厚みにした後、乾燥させて裁断する。その製法は木質繊維から紙を生成する方式に似ており、それをシュウマイ皮材とするためには乾燥を保つことで特殊なパリっとした口当たりを実現する。但し、乾燥しているために割れやすく、吸水すると分解したり散らばったりしてしまう。また、湿って柔らかくなった海苔片は相互に粘着して剥がれなくなり、且つ完全にパリパリ感がなくなってしまう。
一方、湯葉は、液体状の豆乳を加熱して表面を凝結させた物が湯葉である。湿って柔らかい湯葉を引き上げ裁断して乾燥させて成形する。そのため、湯葉片成品は割れ易く、機械に直接入れることはできない。
また、春巻の皮は、糊状の小麦粉を加熱して鉄板に載せると、薄皮の春巻皮ができる。拠って、特殊なパリパリ感を備える。
しかしながら、割れやすく、乾燥した海苔片、湯葉片及び春巻皮片をシュウマイ食品の底材とする場合、成型しやすさ、機械の加工しやすさ、良好な口当たりを達成することが求められる。
本考案者は、長年食品加工器具の設計及び製造に関わってから現在まで、未だ上述の割れ易く、乾燥特性を備える海苔片、湯葉片及び春巻皮片をシュウマイ食品の外皮や底材とする関連機械もしくは器具を見聞したことがない事が、この度の技術開発の課題となった。
解決しようとする問題点は、乾燥した海苔片、湯葉片及び春巻皮片をシュウマイ食品の底材とする場合、割れやすく、成形しにくい点を克服して加工することである。
本考案は、シュウマイ食品製造過程に於いて、特定のシュウマイ皮材を該製造機器の底材供給装置に供給する。それは輸送ベルト上に設置したシュウマイ皮材連続供給ユニット及びシュウマイ皮材ジェットウエットユニットを具え、シュウマイ皮材連続供給ユニットによって、自動的に連続して重ねてあるシュウマイ皮材を順に吸着させて輸送ベルト上に置き、次にジェットウエットユニットを経て輸送ベルト上に配列させたシュウマイ皮材を霧吹きして湿らせ、それによって軟化して可撓性を付与してから、後方の餡材補充機によって餡材をシュウマイ皮材上に充填し、金型でシュウマイ食品に成型することを最も主要な特徴とする。
本考案のシュウマイ食品製造の皮材供給装置は、乾燥した海苔片、湯葉片及び春巻皮片がシュウマイ食品の底材としても割れずに成型できるという利点がある。
割れやすく、乾燥した海苔片、湯葉片及び春巻皮片はシュウマイ等包み食品の外皮もしくは底材にできないという欠点があった。考案者は研究開発によって、本考案シュウマイ食品製造の皮材供給装置を完成させた。それは以下の問題を解決した。
幾枚もの薄い皮材を一回に一枚ずつ食品加工器具に提供し、続けてシュウマイ食品加工が可能になった。
特定皮材に適度な可撓性を備えさせたため、割れたり、分散したりすることなく、またパリパリ感を保つことができた。
本考案の成果として、複数の加工前のシュウマイ皮材を重ねて置き、シュウマイ皮材連続供給ユニットの回転によって吸盤が、重ねたシュウマイ皮材の底からシュウマイ皮材を一回に一枚ずつ吸着し、それを吸着した吸盤が回転して輸送ベルト上に並べて置く。輸送ベルト上のジェットウエットユニットは適時、餡材充填前のシュウマイ皮材に微量噴射して湿らせ、皮材に柔軟性を与え、そこに後方の餡材補充機によって餡材をシュウマイ皮材上に充填し、金型でシュウマイ食品を成型する。
図1に示すとおり、本考案はシュウマイ食品製造の皮材供給装置であり、機台1の輸送ベルト2上方に設置するシュウマイ皮材連続供給ユニット3、及び機台1の輸送ベルト2上方に設置してシュウマイ皮材連続供給ユニット3後端に位置し、シュウマイ皮材を湿らせるジェットウエットユニット4を具える。
本考案の対象とするシュウマイ皮材は、特に割れやすく乾燥特性を備える海苔片、湯葉片及び春巻皮片とする。
図2に示すとおり、該シュウマイ皮材連続供給ユニット3は、フレーム体31(図1)を設置する。フレーム体31の上板311上には複数の重畳皮材案内台32を固定し、各重畳皮材案内台32は、相対して配置された桿体321、322によって桿体321、322間に案内槽323を構成し、複数の片状のシュウマイ皮材Aを該案内槽323内に重ねて挿入する。
フレーム体31の上板311は案内槽323に対して、シュウマイ皮材Aを供給する開口ゲート324を狭めて、重ねたシュウマイ皮材Aを該開口ゲート324で停止する。但し、単片のシュウマイ皮材Aが後述する吸盤372に吸引されて引き出されるとき、わずかに湾曲して開口を通過することができる。
フレーム体31の上板311は案内槽323に対して、シュウマイ皮材Aを供給する開口ゲート324を狭めて、重ねたシュウマイ皮材Aを該開口ゲート324で停止する。但し、単片のシュウマイ皮材Aが後述する吸盤372に吸引されて引き出されるとき、わずかに湾曲して開口を通過することができる。
上述フレーム体31の側面板33には、直立円弧形スリット331を形成し、さらに側面板33内縁には円弧形欠切口341を成形した板ブロック34を固定する。またフレーム体31両側には対称に滑動桿35、35’を設置する。該二組の滑動桿35、35’上にはそれぞれ滑動ブロック36、36’を嵌入して設置し、両滑動ブロック36、36’の間には回転軸37を横向きに渡して配置する。回転軸37上には各案内槽323に対応して吸盤371が各々設置され、吸盤371表面上には吸気孔371が設置される。
上記回転軸37及び吸盤317内には、通気孔に連通して吸盤371表面の吸気孔3711が接続され、回転軸37一端にはエア・コンプレッサから空気を吸引する吸気管3712が連接され、その吸気管3712の吸気もしくは吸気停止は、回路制御によってコントロールされる。
該回転軸37の他端には回転ブロック372が連結される。回転ブロック372の両端には、それぞれ小軸373、374が設置され、そのうちの一方の小軸373は上述フレーム体31側面板33の直立円弧形スリット331内に嵌入され、他の小軸374は側面板33板ブロック34の円弧形欠切口341上に接触させる。
フレーム体31の上板311は、そのうちの一方の滑動ブロック36に対応する箇所にエアシリンダー38を設置し、エアシリンダー38の伸縮軸381は、該滑動ブロック36に対応して連結し、該エアシリンダー38は、エア・コンプレッサから圧縮空気を提供し、空気制御回路によって伸縮軸381の始動、前進、後退及び停止を制御する。
図1に示すとおり、該シュウマイ皮材のジェットウエットユニット4は、支持フレーム41に複数のジェットウエットヘッド42を固定し、各ジェットウエットヘッド42は水供給管43及び電源線44を連結する。そして水供給管43は水源に繋ぎ、電源線44制御回路と電気接続して、制御回路によって水分を噴霧したり停止させたりする。
図3から図6に示すとおり、重ねたシュウマイ皮材Aが重畳皮材案内台32の案内槽323内に供給されると、その底層をフレーム体31の上板311の案内槽323の狭められた開口ゲート324で停止する。図3に示すとおり、該シュウマイ皮材供給装置が始動し、フレーム体31のエアシリンダー38の伸縮軸381が収縮して上昇し、両滑動ブロック36、36’及び回転軸37を引き上げ、その上の吸盤371を案内槽323底面の重ねたシュウマイ皮材Aに近づける。その時、回転軸37及び吸盤371が吸気し、吸気孔3711から重ねたシュウマイ皮材Aの最底辺の一枚のシュウマイ皮材Aを吸着する。
図4及び図5に示すとおり、続いてエアシリンダー38の伸縮軸381が伸びて下降し、両滑動ブロック36、36’及び回転軸37を引き下げ、回転ブロック372両端の小軸373、374をフレーム体31側面板33の直立円弧形スリット331及び板ブロック34の円弧形欠切口341に沿って移動し、回転軸37及び吸盤371を回転させる[この時案内槽323底に吸着したシュウマイ皮材Aを少々湾曲させ、開口ゲート324を超えて下向きに回転させる]。
図6に示すとおり、回転軸37及びシュウマイ皮材Aを吸着する吸盤371が180度回転すると、元々上向きの吸盤371が下向きに回転する。その時、回転軸37の吸盤371は適時吸気を止め、シュウマイ皮材Aをフレーム体31下方の輸送ベルト2上に順々に間隔をあけて置き、輸送ベルト2によって後方へ移動させる。
輸送ベルト2上のシュウマイ皮材Aがシュウマイ皮材ジェットウエットユニット4下方へ移動すると、ジェットウエットユニット4のジェットウエットヘッド42が始動してシュウマイ皮材Aに向けて霧を噴射して湿らせ、軟化させて可撓性を付与する。図1及び図8に示すとおり、後方の餡材補充機5によって餡材Bをシュウマイ皮材A上に充填し、金型でシュウマイ食品を成型する。その完成したシュウマイ食品Fが図9に示すとおりである。尚、該シュウマイ餡材補充機5は公知の技術であるため、本考案では説明せず、また請求範囲に含まない。
1 機台
2 輸送ベルト
3 シュウマイ皮材連続供給ユニット
31 フレーム体
311 上板
32 重畳皮材案内台
321 桿体
322 桿体
323 案内槽
324 開口ゲート
33 側面板
331 直立円弧形スリット
34 板ブロック
341 円弧形欠切口
35 滑動桿
35’ 滑動桿
36 滑動ブロック
36’ 滑動ブロック
37 回転軸
371 吸盤
3711 吸気孔
3712 吸気管
372 回転ブロック
373 小軸
374 小軸
38 エアシリンダー
381 伸縮軸
4 ジェットウエットユニット
41 支持フレーム
42 ジェットウエットヘッド
43 水供給管
44 電源線
5 餡材補充機
A シュウマイ皮材
B 餡材
F シュウマイ食品
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5 餡材補充機
A シュウマイ皮材
B 餡材
F シュウマイ食品
Claims (8)
- 機台1の輸送ベルト2上方に設置したシュウマイ皮材連続供給ユニット3、及び機台1の輸送ベルト2上方に設置したシュウマイ皮材連続供給ユニット3後端に位置してシュウマイ皮材を湿らせるジェットウエットユニット4から構成されるシュウマイ食品製造の皮材供給装置において、
該シュウマイ皮材連続供給ユニットは、
上板311に対称に配置した桿体の間に複数のシュウマイ皮材を重ねて供給する複数の案内槽323を形成すると共に、
該上板の案内槽に対応する箇所にシュウマイ皮材よりや小さく窄めて、重ねたシュウマイ皮材を該開口ゲートで停止すると共に単片のシュウマイ皮材が吸着されて引き出されるとき皮辺をやや湾曲させて開口を通過させる、開口ゲートを設けたフレーム体31と、
該フレーム体の一方の側に設置され、直立円弧形スリット331を形成した側面板33と、
該側面板の内側に固定し、円弧形欠切口341を形成した板ブロック34と、
該フレーム体の両側に設置された一組の対称な滑動桿35,35‘と、
該滑動桿にそれぞれ嵌合して設置された一組の対称な滑動ブロック36、36‘と、
該滑動ブロックの間を横向きに渡して配置された回転軸37とを具えると共にこれらの間で、
該回転軸に前記各案内槽に相対応して吸盤371が各々設置され、該吸盤面には吸気孔が設けられて、該吸気孔から該回転軸の一端を経て吸気管に連結され、
該回転軸の他端は回転ブロック372に連結し,該回転ブロック端面の両端には、小軸373、374がそれぞれ設置され、その一方の小軸373は上記フレーム体の側面板の前記直立円弧形スリット内に貫入され、他方の小軸374は側面板の板ブロックの前記円弧形欠切口に接して配置され、
前記フレーム体の上板の一方の滑動ブロック36に対応する箇所に固定し、伸縮軸381が該滑動ブロックに連結されたエアシリンダー38を具えてなり、
ジェットウエットユニット4は、支持フレームと、その上に固定された水分を噴霧する複数のジェットウエットヘッドからなり、各ジェットウエットヘッドは水供給管及び電源線に接続した、
ことを特徴とする、割れ易く、乾燥特性を備えた海苔片、湯葉片及び春巻皮片をシュウマイ皮材とするシュウマイ食品製造の皮材供給装置。 - 前記エアシリンダーは、エア・コンプレッサによって圧縮空気を提供し、空気制御回路によって前進、後退始動及び停止を制御することを特徴とする、割れ易く、乾燥特性を備えた海苔片、湯葉片及び春巻皮片をシュウマイ皮材とする請求項1記載のシュウマイ食品製造の皮材供給装置。
- 前記連接回転軸の吸気管は、エア・コンプレッサから吸気し、制御回路によって吸気もしくは吸気停止を制御することを特徴とする請求項1記載の、割れ易く、乾燥特性を備えた海苔片、湯葉片及び春巻皮片をシュウマイ皮材とするシュウマイ食品製造の皮材供給装置。
- 前記シュウマイ皮材ジェットウエットユニットの複数のジェットウエットヘッドは、制御回路によって噴霧始動及び噴霧停止を制御することを特徴とする請求項1記載の、割れ易く、乾燥特性を備えた海苔片、湯葉片及び春巻皮片をシュウマイ皮材とするシュウマイ食品製造の皮材供給装置。
- 前記回転軸及び吸盤は、上昇時に吸盤が案内槽の底の重ねたシュウマイ皮材に近づき、吸気孔によって重ねたシュウマイ皮材の最底辺の一片を吸着することを特徴とする請求項1記載の、割れ易く、乾燥特性を備えた海苔片、湯葉片及び春巻皮片をシュウマイ皮材とするシュウマイ食品製造の皮材供給装置。
- 前記回転軸及び吸盤は、回転ブロックの両端の小軸がフレーム体の側面板の直立円弧形スリット及び板ブロックの円弧形欠切口に沿って移動し、回転軸及び吸盤を回転させることにより、吸盤が案内槽の底の吸着したシュウマイ皮材をやや湾曲させて開口ゲートを越えて引き出すと共に下向きに回転することを特徴とする請求項1記載の、割れ易く、乾燥特性を備えた海苔片、湯葉片及び春巻皮片をシュウマイ皮材とするシュウマイ食品製造の皮材供給装置。
- 前記回転軸及びシュウマイ皮材を吸着した吸盤は、180度回転して下向きとし、その時、回転軸の吸盤は適時吸気を停止し、シュウマイ皮材を順にフレーム体の下方の輸送ベルト上に間隔を開けて置き、輸送ベルトにより後方へ移動させることを特徴とする請求項6記載の、割れ易く、乾燥特性を備えた海苔片、湯葉片及び春巻皮片をシュウマイ皮材とするシュウマイ食品製造の皮材供給装置。
- 前記輸送ベルト上に置いたシュウマイ皮材は、シュウマイ皮材ジェットウエットユニットの下方に移動し、ジェットウエットユニットのジェットウエットヘッドが始動してシュウマイ皮材に向けて霧を噴霧し、軟化させて可撓性を付与し、その後、後方で餡材をシュウマイ皮材上に充填し、金型でシュウマイ食品に成型することを特徴とする請求項7記載の、割れ易く、乾燥特性を備えた海苔片、湯葉片及び春巻皮片をシュウマイ皮材とするシュウマイ食品製造の皮材供給装置。
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