JP3166547U - 座り小便用便座カバー - Google Patents

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【課題】便器や便器周囲の床が尿で汚れるのを避けるために男性が座り小便をするように導くことが可能となる座り小便用便座カバーを提供する。【解決手段】洋式便器の開閉便座2に被せて使用する便座カバー本体3の両側部3a、3bに、該便座カバー本体3を閉じた開閉便座2に被着した際に便器本体1の前面1a下側を抱持可能な形状を成す止め帯4を設ける。そして、前記止め帯4の一部に該止め帯4を両側に分離可能とする分離部5を設けるとともに該分離部5の両側の分離端部4e、4fには複数のボタン7とこれに対応した複数のボタン孔8とから成る着脱手段6を設けたことを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本考案は便座カバーに関する。
従来、洋式便器で男性が小便をするときには、便座を立てて、立った状態でするか又は畳んだ便座に上に座った状態でするかのいずれかを選択している。
立ってするときには、尿が高い位置から落下するため飛沫が周囲に拡散し、便器や床を汚すことがある。このため、近年座って小便をする男性が増加している。また、トイレの清掃は主婦が行うことが多く、飛沫の汚れを嫌い、男性に座り小便を懇願しているケースも増えている。
しかしながら、座り小便は男性にとってはズボンを下ろすという作業が必要であり、この作業を面倒がって座り小便を嫌う人も多い。
他方、下記特許文献1には、後方から前方に向かって下方に傾斜した傾斜部を便器の奥に設けて、便器の奥に向けて立って放尿できるようにした便器の提案がなされている。
特開平6−26089号公報
上記特許文献1では、便器の奥へ放尿することで足元の床面への尿の落下を最小限にし、便器の汚れを少なくすることができるが、立って行うために高い位置から落下する尿の飛沫の拡散で便器や床を汚すことを依然として避けることができない。
そこで、本考案は、便器や床の尿の汚れを避けるため、便座の冷たさを遮り適度な温度を感じて使用できるように開閉便座に被せて装着される便座カバーに着目し、男性が座って排尿をするように導き、座り小便を習慣化することが可能となる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案の座り小便用便座カバーの請求項1の考案は、開閉便座に被着可能な便座カバー本体の両側部に、便器本体への着脱手段を有する止め帯を突設したことを特徴とする。
請求項2の考案は、上記考案において、前記着脱手段が、止め帯に便器本体へ当接可能とする当接面を形成し、該当接面に粘着材層を形成して成ることを特徴とする。
請求項3の考案は、上記考案において、前記粘着材層を剥離シートで被覆して成ることを特徴とする。
請求項4の考案は、上記考案において、前記止め帯を便座カバー本体の一方の側部から他方の側部へと便器本体の前面下側を経て便器本体を抱持可能に形成し、前記止め帯の一部に該止め帯を両側に分離可能とする分離部を設け、そのうち一方の分離端部には複数のボタンを設け、他方の分離部に前記ボタンに対応した複数のボタン孔を設けたことを特徴とする。
請求項5の考案は、上記考案において、前記止め帯の分離部を、便器本体の前面上部から、より離れた位置に設けたことを特徴とする。
請求項6の考案は、上記各考案において、前記止め帯の一部に、止め帯が突出方向に伸縮可能とする伸縮性帯部を形成したことを特徴とする。
従来の便座カバーでは開閉便座が簡単に上げられてしまうのに対して、本考案の座り小便用便座カバーでは、便座カバー本体の両側部に便器本体への着脱手段を有する止め帯が設けられているので、該便座カバー本体を開閉便座に被せて前記止め帯で便器本体に固定すると、便座が前記止め帯で便器本体に拘束され引き上げることができなくなる。
このため、男性が排尿に使用するとき、開閉便座を上げようとしても上げられず、便座カバーを汚すことを避けようとして座り小便を行うこととなる。
便座本体から前記止め帯を外せば、開閉便座を引き上げることが可能であるが、止め帯には着脱手段が設けられているので、この着脱手段から物理的抵抗及び心理的抵抗を受けて、結局は、開閉便座を引き上げずに座り小便を行うこととなる。
そして、本発明の座り小便用便座カバーを、長期間使用して座り小便を続けることで、座り小便を習慣化することが可能となり、尿で便器や床を汚すことが解消される。
請求項2の考案では、便座カバー本体を閉じた開閉便座に被着した際に、便器本体の側面に粘着材で止め帯を付着して開閉便座が開かないように固定でき、この粘着材を剥がすのには時間と手間とを要するので物理的抵抗及び心理的抵抗を受けて便器本体から止め帯を外すのをあきらめ、結局は座り小便を行うこととなる。
便座カバー本体及び止め帯は一枚で一体の合成樹脂製シートで形成でき、低コストで製造できるので、使い捨てタイプの座り小便用便座カバーが提供可能となる。
請求項3の考案では、販売中や保管中に、粘着材が周囲に不要に粘着させずに取り扱え、また、座り小便用便座カバーを便座に装着するときには剥離シートを剥がせば、便器本体の側面に付着させて、便器本体に開閉便座が開かないように固定することが可能となる。
請求項4の考案にあっては、請求項3の考案では、便座カバー本体を開閉便座に被着し、さらに止め帯を便器本体の前下部を抱持させてボタンを掛けて装着したとき、開閉便座が前記止め帯で便器本体に拘束され、開閉便座を引き上げることができなくなる。
ボタンを外すには大きな物理的抵抗及び心理的抵抗があり、結局は、開閉便座を引き上げずに座り小便を行うこととなる。
便座カバーが汚れた場合には、ボタンを外して便器本体から離し、便座から便座カバー本体を外すことが可能なので、布製であれば洗濯をして座り小便用便座カバーの衛生を保持することが可能となる。
多くのボタンを設ければ全部ボタンの掛け外しに時間と手間とを要し、より強い物理的抵抗及び心理的抵抗を受けて、この面倒さを避けるようとして止め帯を外すのをあきらめ、座り小便を行うこととなる。
請求項5の考案にあっては、前記止め帯の分離部が便器本体の前面上部からより離れた位置にあるので、容易には手が容易には届かず、止め帯を外し難くなるので、より強い物理的抵抗及び心理的抵抗を受けて止め帯を外すのをあきらめ、座り小便を行うこととなる。
請求項6の考案にあっては、止め帯の伸縮性帯部部分の伸縮性によって、各種サイズの洋式便器に対応して装着し、使用することが可能となる。
本発明の座り小便用便座カバーを広げた状態を示す平面図である。 図1の形態の使用状態を示す側面図である。 別の形態の座り小便用便座カバーを広げた状態を示す平面図である。 図3の形態の使用状態を示す側面図である。 別の形態の座り小便用便座カバーを広げた状態を示す平面図である。 図5の形態の使用状態を示す側面図である。 止め帯に粘着材を有した形態の座り小便用便座カバーを広げた状態を示す平面図である。 別の形態の着材を有した形態の座り小便用便座カバーを広げた状態を示す平面図である。 図8の形態の使用状態を示す平面図である。 図7の形態の使用状態を示す側面図である。
本考案の実施形態を以下説明する。
本発明で使用対象となる洋式便器は、開閉便座2が、図2に示すように、便器本体1に後部の便座枢支部10を介して開閉可能に設けられた便器である。そして前記開閉便座2はO形の環状とした便座やC字形に先開きとした合成樹脂製のものが使用されている。
なお、洋式便器には開閉蓋11が、該便座枢支部10と同じ枢支部又は近接した枢支部に開閉可能に設けられ、前記開閉便座2の上を覆って被せることができるようになっている。
本考案の座り小便用便座カバーは、上記の如き洋式便器に装着して使用し、図1及び図2に示すように、前記開閉便座2に被着可能な便座カバー本体3の両側部3a、3bに、便器本体1への着脱手段6を有する止め帯4を突設した構成とする。
図2では本発明の便座カバー本体3を布製のものを示すが、材質は合成樹脂シート製のものも使用が可能である。
便座カバー本体3を布製とした場合には、C字形の先開きの開閉便座2に使用する場合には、長い筒状に形成して開閉便座2の先から後ろに深く挿通して装着するものと、カバーを上から掛けて下に折りかえして開閉便座2を包み、その開閉便座2の下でフックなどにより止めるタイプが使用可能である。
図1は、先の閉じた開閉便座2に装着する便座カバー本体3を、下面でフックなどにより止めた状態を示している。
また、便座カバー本体3を合成樹脂製シートとした場合では、開閉便座2を包むように装着するものも可能であるが、簡便なものとして、図9及び10に示すように、開閉便座2の上面に粘着材14で張るタイプも使用が可能である。
上記形態のうち、先ず便座カバー本体3を布製とした座り小便用便座カバーの例を次に説明する。
この形態では布製の便座カバー本体3に、図1及び図2に示すように、該便座カバー本体3を開閉便座2に装着した際に、便座カバー本体3の両側部3a、3bから便器本体1の便座前面1aの下側を抱き抱えるように布製の止め帯4を形成し、その止め帯4の両端部を便座カバー本体3の両側部3a、3bに縫い付ける等で固着する。
即ち、前記止め帯4は、図2に示すように、一方の便座カバー本体3の側部3aから便器本体1の前面1aの下側を通して他方の便座カバー本体の側部3bに繋ぐことで、前記便器本体1を抱き抱えるように装着可能となる。
このように便器本体1に装着すると、前記止め帯4で前記便器本体1に拘束された開閉便座2が持ち上げられなくなる。
図1に示す態様では、前記止め帯4に、該止め帯4の一部を切り離して開閉便座2を開閉可能とする分離部5を設けるとともに該分離部5には、両分離端部4e、4fを連結可能とするとともにその連結を解くことを可能とする着脱手段6を設ける。
前記止め帯4の分離部5は、図2に示すように、便器本体1の前部1aの下方に設けると、止め帯4が括れ部分に掛かって該止め帯4が上に抜け難くなるとともに、前記分離部5へ手が届き難くなるので好ましい。
また、図5に示すように、前記止め帯4の分離部5は、便座カバー本体3の一方の側部3b寄りに設けることもできる。この態様でも、止め帯4が括れ部分に掛かって該止め帯4が上に抜け難くなり、且つ便器本体1の前部1aから離れた位置となって前記分離部5へ手が届き難くなるので好ましい。
さらに、前記止め帯4の一部には、図5及び図6に示すように、伸縮性帯部9を設けると、各種サイズの便器の対して対応が可能となる。その伸縮性帯部9は少なくとも1箇所あれば大小各種サイズの便器の対応でいるので良い。
前記着脱手段6は、図1に示すように、止め帯4の分離部5の一方端部に設けた複数のボタン7とこれに対応して他方端部に設けたボタン孔8とで構成し、ボタンの掛け外しで、前記止め帯4を分離部5部分で接続及び分離が可能となる。
前記着脱手段6は前記ボタンの他にも金属ファスナーや面ファスナーなど各種の止め具が使用できるが、フックのようなワンタッチで容易に外せるものよりは、ボタンのように外すのに手間がかかるものの方が好ましい。
また、前記開閉便座2が開かないように便器本体1を抱持可能とする止め帯4の態様は、上記図1及び図5に示す態様の他にも各種態様が可能である。
例えば、図3に示すように、布製の帯を中央縦に止め帯前縦部4dを設けてその下端部から両側に逆T字状に止め帯前部4aを形成し、その両端部を便座カバーの側部に設けた止め帯側部4b、4cに接続した態様が可能である。
そして、図4に示すように、止め帯4に設ける分離端部4e、4fを便座カバー本体3の両側部3a、3b寄りに設ける。
また、前記分離部5には、両分離端部4e、4fを連結可能とするとともにその連結を解くことを可能とする着脱手段6を設ける。
上記態様においても前記着脱手段6は、図3及び図4に示すように、止め帯4の分離部5の前記分離端部4e、4fのうち一方端部に設けた複数のボタン7とこれに対応して他方端部に設けたボタン孔8とで構成し、ボタン7の掛け外しで、前記止め帯4を分離部5部分で接続及び分離が可能となる。
次に、便座カバー本体3を合成樹脂シート製とした座り小便用便座カバーの例を説明する。
この座り小便用便座カバーの形態では、図9に示すように、粘着材を塗布した合成樹脂シート製の便座カバー本体15、16を粘着材で開閉便座2に貼って使用する。
便座カバー本体は、O形の環状開閉便座2では、図7に示すように、便座カバー本体12の全体が分離されずに一枚となっている座り小便用便座カバーの使用が可能であるが、C字形の先開き開閉便座では、図8に示すように、左右に分離した便座カバー本体15、16を左右に貼り分けて使用する。
また、全体が一体となっている座り小便用便座カバーでは、1枚の合成樹脂シート製で、便座カバー本体12とその左右の側部12a、12bの止め帯13a、13bとを一体に形成し、前記止め帯13a、13bには、便座カバー本体12を閉じた開閉便座2に被着した際の便器本体1に当接可能な部位に当接面を形成し、その当接面に便器本体1に着脱可能とする着脱手段6を設ける。
また、図8に示す形態は、便座カバー本体15、16をC字形の先開き開閉便座2に適するように左右に分離した形態である。
この形態は2枚の合成樹脂シート製で、一方の便座カバー本体15にはその側部15aに止め帯17を一体に形成し、他方の便座カバー本体16にも側部16aに止め帯18を一体に形成する。
そして前記止め帯13a、13bには、便座カバー本体12を閉じた開閉便座2に被着した際の便器本体1に当接可能な部位に当接面を形成し、その面に便器本体1に着脱可能とする着脱手段6を設ける。
上記両形態における前記着脱手段6は、図7及び図8に示すように、便器本体1の側面に届く止め帯の当接面の部分に粘着材14を塗布したものであり、使用に当たっては、図10に示すように、前記粘着材14を便器本体1に粘着させ装着する。
また、前記粘着材14の表面には剥離シート(図省略)を被覆し、座り小便用便座カバーを開閉便座2に装着するときには剥離シートを剥がして便器本体の側面に付着させて開閉便座が開かないようにし、商品の販売中や保管中には、粘着材14が周囲に不要に粘着せず容易に取り扱えるようになる。
この便器本体1に付着した粘着材14は剥がすことは可能であるが時間と手間がかかり大変面倒である。このため、使用者は開閉便座を引き上げずに座り小便を行うこととなる。
この結果、尿で便器や床を汚すことが解消される。
また、この形態では、全体を1枚の合成樹脂製シートから型抜きで製造すれば、低コストで大量に製造できるので、使い捨てタイプの座り小便用便座カバーが提供可能となる。
本考案は洋式便器の便器の開閉便座に装着して使用するものであるが、洋式に限らず開閉便座が備わる便器であれば利用できる可能性がある。
1 便器本体
1a 便器の前部
2 開閉便座
3 便座カバー本体
3a 便座カバー本体の側部
3c 便座カバー本体の側部
4 止め帯
4a 止め帯前部
4b 止め帯側部
4c 止め帯側部
4d 止め帯前縦部
4e 止め帯の分離端部
4f 止め帯の分離端部
5 分離部
6 着脱手段
7 ボタン
8 ボタン孔
9 伸縮性帯部
10 便座枢支部
11 開閉蓋
12 粘着便座カバー
13 止め帯
13a 止め帯
13b 止め帯
14 粘着材
15 便座カバー本体
16 便座カバー本体
17 止め帯
18 止め帯

Claims (6)

  1. 開閉便座に被着可能な便座カバー本体の両側部に、便器本体への着脱手段を有する止め帯を突設したことを特徴とする座り小便用便座カバー。
  2. 着脱手段が、止め帯に便器本体へ当接可能とする当接面を形成し、該当接面に粘着材層を形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の座り小便用便座カバー。
  3. 粘着材層を剥離シートで被覆して成ることを特徴とする請求項2に記載の座り小便用便座カバー。
  4. 止め帯を便座カバー本体の一方の側部から他方の側部へと便器本体の前面下側を経て便器本体を抱持可能に形成し、
    前記止め帯の一部に該止め帯を両側に分離可能とする分離部を設け、そのうち一方の分離端部には複数のボタンを設け、他方の分離部に前記ボタンに対応した複数のボタン孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の座り小便用便座カバー。
  5. 止め帯の分離部を、便器本体の前面上部から、より離れた位置に設けたことを特徴とする請求項4に記載の座り小便用便座カバー。
  6. 止め帯の一部に、止め帯が突出方向に伸縮可能とする伸縮性帯部を形成したことを特徴とする請求項4又は5に記載の座り小便用便座カバー。
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