JP3166402B2 - ブラスト用グリットの除染方法 - Google Patents
ブラスト用グリットの除染方法Info
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Description
している放射性汚染物を除去するためのブラスト用グリ
ットの除染方法に関するものである。
期的に実施される検査、また、その機関を借りて行われ
る改造工事等の際に発生する放射性廃棄物は、放射能汚
染を防ぐために規則によりそのままドラム缶詰めにされ
た後、原子力発電所内の保管エリアで保管されることに
なっている。しかしながら、全ての放射性廃棄物をこの
ようにドラム缶詰めして保管するとその量が膨大なもの
となってしまうため、放射性廃棄物のうち放射能の量が
規定量以下の低レベル放射性廃棄物は一般産業廃棄物と
して処理することができる。従って、単に母材表面に放
射性汚染物が付着しただけのものはこの部分のみを除去
(以下、これを除染という)することで低レベル放射性
廃棄物に処理してドラム缶詰めの量、すなわち保管量を
減らすことができる。
化学的方法、電気化学的方法等があるが、このうち物理
的方法の一つとして多く用いられているブラスト除染方
法がある。このブラスト除染方法は図3及び図4に示す
ように母材a表面にグリット(直径が数mmの砂粒ある
いは鋼球)bを高速で衝突させ、その衝撃力によって母
材aの表層a´をまんべんなく剥離して、その表面に強
固に付着している放射性汚染物cを取り除くようにした
除染方法である。
に示すように、このグリットbには除去した放射性汚染
物がその表面に付着していたり、衝突の際に発生したク
ラックdの間に噛み込んでいたりしているため、使用後
の汚染グリット2はそのまま一般産業廃棄物として処理
することができず、他の放射性廃棄物と同様にドラム缶
詰めされて保管されることになっていた。従って、他の
放射性廃棄物と比較して僅かであるが結果的にドラム缶
詰めの量を増大させてしまう一因となっていた。
するために案出されたものであり、その目的は放射性汚
染物が付着したブラスト用グリットを除染して一般産業
廃棄物として処理することができる新規なブラスト用グ
リットの除染方法を提供することにある。
の第一の発明は、放射性廃棄物の母材表面に吹き付けら
れ、該母材表面を研磨して付着している放射性汚染物を
除去するためのブラスト用グリットの除染方法におい
て、上記放射性汚染物が付着したブラスト用グリット
を、これより高硬度の被射体等に衝突させて表面研磨も
しくは細分化すると同時に、これに除染液を吹き付けて
その表面に付着している放射性汚染物を除去する除染方
法であり、第二の発明は、放射性廃棄物の母材表面に吹
き付けられ、該母材表面を研磨して付着している放射性
汚染物を除去するためのブラスト用グリットの除染方法
において、上記放射性汚染物が付着したブラスト用グリ
ットを除染液中に混合して混合液を形成した後、この混
合液を、上記ブラスト用グリットより高硬度の被射体等
に衝突させて表面研磨もしくは細分化し、その表面に付
着している放射性汚染物を除去する除染方法である。
ブラスト用グリットを、これより高硬度の被射体等に衝
突させると、その衝撃によってグリット表面が再研磨、
あるいはこれが破壊されて細分化され、グリット表面あ
るいはグリットの表面クラックに噛み込んだ付着汚染物
が露出する。そして、これと同時に除染液噴射ノズルか
ら除染液を被射体等側に噴射すると、グリット表面に露
出した付着汚染物がこの除染液中に、そのもの自体ある
いはグリットごと溶け込みグリット表面から剥離するこ
とでグリットが除染されて低レベル放射性廃棄物として
処理されることになる。また、第二の発明では上述した
ように、この放射性汚染物が付着したブラスト用グリッ
ト自体を予め除染液中に入れ、これを除染液と共に被射
体等に衝突させるようにしたため、除染液がグリット表
面あるいはクラック内に浸透することとなり、さらに除
染効果が向上することになる。
ながら詳述する。
ットの除染装置の一実施例を示したものである。図示す
るように、この除染装置は密閉容器1の上部に直径が約
1mm程度に摩耗減少した汚染グリット2を噴射するた
めのグリット放射ノズル3と、この汚染グリット2を洗
浄するための除染液4aを噴射する除染液噴射ノズル4
が備えられている。また、密閉容器1内上部にはこれら
グリット放射ノズル3及び除染液噴射ノズル4と対向す
るように平板状の被射体5が配置されており、グリット
放射ノズル3から噴射された汚染グリット2を衝突させ
て、その表面研磨あるいはこれをさらに細分化するよう
になっている。尚、この被射体5は噴射された汚染グリ
ット2をまんべんなく衝突できる程度の大きさに形成さ
れ、また、衝突された汚染グリット2によってその表面
が研磨されないようなセラミック等の超硬度な材料で形
成されている。また、この除染液4aは有機溶剤等の低
沸点液体であり、汚染グリット2表面から剥離した放射
性汚染物を容易に溶解して取り除くようになっている。
メッシュからなる濾過部6が形成されており、被射体5
から落下してきたグリット粒子2aを捕捉して濾過する
と共に、その中央部にはグリット粒子2aのみを集合さ
せるグリット回収部7が形成されている。また、このグ
リット回収部7にはグリット回収機8が接続されてお
り、グリット回収部7に集まったグリット粒子2aを回
収すると共に、その汚染度に応じて分別するようになっ
ている。また、密閉容器1の底部には濾過部6を通過し
てきた除染液4aを貯溜する貯槽9が形成されており、
接続されたポンプ10によって適宜抜き出されるように
なっている。
染物cが付着した汚染グリット2を図1に示すポンプ1
1の圧縮空気によってグリット放射ノズル3から高速で
噴射し密閉容器1内の被射体5に衝突させると、図2
(B)に示すように、その衝撃によって、その表面が研
磨されて付着汚染物が除去したり、あるいはこれ自体が
破壊されて細分化され、グリット粒子2aの表面あるい
はクラックに噛み込んで付着している付着汚染物が露出
する。そして、これと同時に除染液噴射ノズル4から除
染液4aを被射体5側に噴射すると、グリット粒子2a
表面に露出した付着汚染物がこの除染液4a中に溶け込
み、グリット粒子2a表面から剥離することでグリット
粒子2aが洗浄される。
4aはそのまま落下して、濾過部6に達すると、固体状
のグリット粒子2aはその上面に捕捉されてグリット回
収部7に集合し、一方、汚染物が溶け込んだ除染液4a
は濾過部6を通過して貯槽9に貯溜される。そして、グ
リット回収部7に集合したグリット粒子2aはグリット
回収機8によってグリット回収部7から抜き出された
後、残存放射能が検査される。このとき、この残存放射
能が所定値以下の場合はそのまま廃棄され、一般産業廃
棄物として処理されるが、所定値以上の場合は再びグリ
ット放射ノズル3側に贈られて密閉容器1内に噴射さ
れ、再度除染されることになる。一方、貯槽9に溜めら
れた汚染除染液4aはポンプ10によって抜き出される
と共に、蒸溜されて清浄な除染液4aに再生された後、
ポンプ12によって除染液噴射ノズル4側に送られて除
染液4aとして再利用される。また、ここで蒸溜分離さ
れた汚染物はそのままドラム管詰めされて他の放射性汚
染物と共に、所定の区域に保管されることになる。
放射性廃棄物と共に所定の区域に保管されていたブラス
ト用グリット自体を再び除染することによって、一般産
業廃棄物として処理することができ、これによってドラ
ム管詰めされる放射性汚染物の量を減少させることがで
きる。
汚染グリットを除染液中に混合して混合液を形成した
後、この混合液を、上記被射体等に衝突させて表面研磨
もしくは細分化し、その表面に付着している放射性汚染
物を除去するようにしても良く、この場合には、除染液
が予めグリット表面あるいはクラック内に浸透した状態
で表面研磨もしくは細分化されることとなり、さらに除
染効果が向上し、また、除染液噴射ノズルも不要となっ
て装置をコンパクトにすることができる。
用汚染グリットを再び除染することができるため、これ
を一般産業廃棄物として処理することができると共に、
ドラム缶詰めされる放射性汚染物の量を減少させること
が可能となって、搬送量の減少及び保管区域の拡大等を
未然に防止することができる等といった優れた効果を発
揮する。
示す拡大図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 放射性廃棄物の母材表面に吹き付けら
れ、該母材表面を研磨して付着している放射性汚染物を
除去するためのブラスト用グリットの除染方法におい
て、上記放射性汚染物が付着したブラスト用グリット
を、これより高硬度の被射体等に衝突させて表面研磨も
しくは細分化すると同時に、これに除染液を吹き付けて
その表面に付着している放射性汚染物を除去することを
特徴とするブラスト用グリットの除染方法。 - 【請求項2】 放射性廃棄物の母材表面に吹き付けら
れ、該母材表面を研磨して付着している放射性汚染物を
除去するためのブラスト用グリットの除染方法におい
て、上記放射性汚染物が付着したブラスト用グリットを
除染液中に混合して混合液を形成した後、この混合液
を、上記ブラスト用グリットより高硬度の被射体等に衝
突させて表面研磨もしくは細分化し、その表面に付着し
ている放射性汚染物を除去することを特徴とするブラス
ト用グリットの除染方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11475993A JP3166402B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | ブラスト用グリットの除染方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11475993A JP3166402B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | ブラスト用グリットの除染方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06324198A JPH06324198A (ja) | 1994-11-25 |
JP3166402B2 true JP3166402B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=14645980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11475993A Expired - Lifetime JP3166402B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | ブラスト用グリットの除染方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3166402B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101927774B1 (ko) | 2017-02-06 | 2019-01-08 | 주식회사 닥터펫스타 | 애견용 의류의 제조방법 |
-
1993
- 1993-05-17 JP JP11475993A patent/JP3166402B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101927774B1 (ko) | 2017-02-06 | 2019-01-08 | 주식회사 닥터펫스타 | 애견용 의류의 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06324198A (ja) | 1994-11-25 |
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