JPH05162079A - 表面層除去方法 - Google Patents
表面層除去方法Info
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- JPH05162079A JPH05162079A JP3237792A JP3237792A JPH05162079A JP H05162079 A JPH05162079 A JP H05162079A JP 3237792 A JP3237792 A JP 3237792A JP 3237792 A JP3237792 A JP 3237792A JP H05162079 A JPH05162079 A JP H05162079A
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- Japan
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- melamine resin
- coating
- resin
- surface layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 塗装用治具等に固着した塗装膜を剥離した
り、樹脂複合材料における表面材料を取り除いたりする
ための表面層除去方法に関する。 【構成】 表面層を有する対象物に対してメラミン樹脂
からなるブラスト材を噴射することによって上記表面層
を除去することを特徴とする。 【効果】 自動車の樹脂バンパー等の樹脂複合材料の表
面層除去に用いると、内部のポリプロピレン樹脂を傷つ
けることなく、表面層のみを効率よく取り除くことがで
き、樹脂バンパーのポリエチレン部分のみを回収するこ
とができるため、自動車部材のリサイクル化に著しく貢
献することができる。
り、樹脂複合材料における表面材料を取り除いたりする
ための表面層除去方法に関する。 【構成】 表面層を有する対象物に対してメラミン樹脂
からなるブラスト材を噴射することによって上記表面層
を除去することを特徴とする。 【効果】 自動車の樹脂バンパー等の樹脂複合材料の表
面層除去に用いると、内部のポリプロピレン樹脂を傷つ
けることなく、表面層のみを効率よく取り除くことがで
き、樹脂バンパーのポリエチレン部分のみを回収するこ
とができるため、自動車部材のリサイクル化に著しく貢
献することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装用治具等に固着し
た塗装膜を剥離したり、樹脂複合材料における表面材料
を取り除いたりするための表面層除去方法に関する。
た塗装膜を剥離したり、樹脂複合材料における表面材料
を取り除いたりするための表面層除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】一般に、
家電製品、自動車等においては、表面の保護やデザイン
上の要請から、金属製の部分に静電塗装が施されてい
る。
家電製品、自動車等においては、表面の保護やデザイン
上の要請から、金属製の部分に静電塗装が施されてい
る。
【0003】このような塗装を自動ラインにおいて行う
には、通常、ライン内を移動するコンベアなどに取り付
けられた塗装用治具のホック部にワークを吊るし、スプ
レー等によって静電粉体塗料が塗布される。しかしなが
ら、塗布時には金属製品のみならず塗布用治具も同様に
塗料が塗布されてしまうため、数回使用されると、上記
塗装用治具の表面に塗装膜が厚く固着してしまう。この
ためこの塗布用治具を数回使用するごとに、表面の塗装
膜を剥離する必要が生じる。
には、通常、ライン内を移動するコンベアなどに取り付
けられた塗装用治具のホック部にワークを吊るし、スプ
レー等によって静電粉体塗料が塗布される。しかしなが
ら、塗布時には金属製品のみならず塗布用治具も同様に
塗料が塗布されてしまうため、数回使用されると、上記
塗装用治具の表面に塗装膜が厚く固着してしまう。この
ためこの塗布用治具を数回使用するごとに、表面の塗装
膜を剥離する必要が生じる。
【0004】この塗装膜を剥離する方法として、これま
で、塗装膜を燃焼させたり、有機溶剤を用いて溶解させ
たりする方法等が行われてきた。
で、塗装膜を燃焼させたり、有機溶剤を用いて溶解させ
たりする方法等が行われてきた。
【0005】しかしながら、塗装膜を燃焼させる方法
は、製品表面に炭化物が残ってしまう。このため、この
炭化物を除去することが必要で、能率が悪いという不満
があった。また有機溶剤を用いて溶解させる方法では、
大形治具の塗装膜を除去する場合、膨大な溶剤量を必要
とし、また、有機溶剤の取扱い上、安全面からも問題が
残った。
は、製品表面に炭化物が残ってしまう。このため、この
炭化物を除去することが必要で、能率が悪いという不満
があった。また有機溶剤を用いて溶解させる方法では、
大形治具の塗装膜を除去する場合、膨大な溶剤量を必要
とし、また、有機溶剤の取扱い上、安全面からも問題が
残った。
【0006】また、上記塗装膜を除去する方法の一つと
してブラスト法がある。ブラスト法は、従来、品物の表
面にブラスト材(研磨材)を吹き付けて表面の鉄錆や異
物を機械的に除去する研磨加工の一種である。上記ブラ
スト材としては、砂(通常ケイ砂)あるいは鉄粒等の研
磨材が用いられている。ブラスト材として砂を用いる場
合はサンドブラスト法、または鉄粒を用いる場合にはグ
リットブラスト法とそれぞれ称されている。
してブラスト法がある。ブラスト法は、従来、品物の表
面にブラスト材(研磨材)を吹き付けて表面の鉄錆や異
物を機械的に除去する研磨加工の一種である。上記ブラ
スト材としては、砂(通常ケイ砂)あるいは鉄粒等の研
磨材が用いられている。ブラスト材として砂を用いる場
合はサンドブラスト法、または鉄粒を用いる場合にはグ
リットブラスト法とそれぞれ称されている。
【0007】しかしながら、上記サンドブラスト法ある
いはグリットブラスト法では、 厚い塗装膜に対しては、塗装膜表面にブラスト材が喰
い込んで、研磨作用をせず、 薄い塗装膜に対しては、剥離できるが、研磨材の強度
が高いため、表面の酸化膜が破壊され、赤錆発生の原因
となる、 という課題を生じた。
いはグリットブラスト法では、 厚い塗装膜に対しては、塗装膜表面にブラスト材が喰
い込んで、研磨作用をせず、 薄い塗装膜に対しては、剥離できるが、研磨材の強度
が高いため、表面の酸化膜が破壊され、赤錆発生の原因
となる、 という課題を生じた。
【0008】一方、近年、自動車部材のリサイクル化が
進められつつあり、リサイクルの容易なポリプロピレン
材料が自動車の各部品に多用されるようになっている。
しかしながら、自動車部品のうち樹脂バンパーは一般に
ポリプロピレンのみでは構成されず、ポリプロピレンか
らなる本体表面にウレタン又はアクリル樹脂をコートし
て形成されているため、このままではリサイクル化する
ことができないという不満があった。
進められつつあり、リサイクルの容易なポリプロピレン
材料が自動車の各部品に多用されるようになっている。
しかしながら、自動車部品のうち樹脂バンパーは一般に
ポリプロピレンのみでは構成されず、ポリプロピレンか
らなる本体表面にウレタン又はアクリル樹脂をコートし
て形成されているため、このままではリサイクル化する
ことができないという不満があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、こ
れらの課題を解決すべく、まず、種々のブラスト材を塗
装膜を有する金属製品に噴射しその結果について詳細に
比較検討した結果、メラミン樹脂を噴射すると、金属製
品へ無用な傷を付けることなく塗装膜のみを剥離でき、
製品表面の洗浄仕上げが可能である等の知見を得た。
れらの課題を解決すべく、まず、種々のブラスト材を塗
装膜を有する金属製品に噴射しその結果について詳細に
比較検討した結果、メラミン樹脂を噴射すると、金属製
品へ無用な傷を付けることなく塗装膜のみを剥離でき、
製品表面の洗浄仕上げが可能である等の知見を得た。
【0010】本発明者らはこの理由について以下のよう
に推定している。すなわち、鉄粒のように、比重が高い
研磨材を用いた場合には、塗装膜が厚い場合、塗装膜に
衝突した際の衝撃エネルギーが大きいため、衝突の際の
発熱による塗装膜自体の変形によって研磨材が塗装膜に
吸収され、塗装膜面の破壊が阻害される。また塗装膜が
薄い場合には、塗装膜自体は破壊されるものの、研磨材
の硬度が高いため、塗装膜の下の製品表面を傷つけてし
まう。一方、ブラスト材として樹脂を用いた場合には、
鉄粒等と比較して比重が小さいために、塗装膜と衝突す
る際の衝突エネルギーが小さい。従って、衝突の際の発
熱量が小さいので、塗装膜が厚くても樹脂が膜に吸収さ
れることなく塗装膜面の破壊が阻害されない。また、メ
ラミン樹脂は、鉄粒ほど硬度が高くないが、樹脂の中で
は硬度の点で優れているため(例えばロックウエル硬さ
においては、メラミン樹脂110〜125,ユリア樹脂
110〜120,エポキシ樹脂80〜110,フェノー
ル樹脂95〜115,ケイ素樹脂80〜100であ
る。)、塗装膜が効果的に粉砕されて破壊される。
に推定している。すなわち、鉄粒のように、比重が高い
研磨材を用いた場合には、塗装膜が厚い場合、塗装膜に
衝突した際の衝撃エネルギーが大きいため、衝突の際の
発熱による塗装膜自体の変形によって研磨材が塗装膜に
吸収され、塗装膜面の破壊が阻害される。また塗装膜が
薄い場合には、塗装膜自体は破壊されるものの、研磨材
の硬度が高いため、塗装膜の下の製品表面を傷つけてし
まう。一方、ブラスト材として樹脂を用いた場合には、
鉄粒等と比較して比重が小さいために、塗装膜と衝突す
る際の衝突エネルギーが小さい。従って、衝突の際の発
熱量が小さいので、塗装膜が厚くても樹脂が膜に吸収さ
れることなく塗装膜面の破壊が阻害されない。また、メ
ラミン樹脂は、鉄粒ほど硬度が高くないが、樹脂の中で
は硬度の点で優れているため(例えばロックウエル硬さ
においては、メラミン樹脂110〜125,ユリア樹脂
110〜120,エポキシ樹脂80〜110,フェノー
ル樹脂95〜115,ケイ素樹脂80〜100であ
る。)、塗装膜が効果的に粉砕されて破壊される。
【0011】一方、本発明者らは、表面にウレタンやア
クリル樹脂がコートされたポリプロピレン複合材料にメ
ラミン樹脂を噴射すると、内部のポリプロピレンへ無用
な傷を付けることなく表面層のウレタンやアクリル樹脂
のみを除去できる等の知見を得た。
クリル樹脂がコートされたポリプロピレン複合材料にメ
ラミン樹脂を噴射すると、内部のポリプロピレンへ無用
な傷を付けることなく表面層のウレタンやアクリル樹脂
のみを除去できる等の知見を得た。
【0012】本発明は上記知見に鑑みてなされたもので
あり、以下、本発明の表面層除去方法について詳細に説
明する。
あり、以下、本発明の表面層除去方法について詳細に説
明する。
【0013】本発明の表面層除去方法では、表面層を有
する対象物に対してメラミン樹脂からなるブラスト材を
噴射することによって上記表面層を除去することを特徴
とする。
する対象物に対してメラミン樹脂からなるブラスト材を
噴射することによって上記表面層を除去することを特徴
とする。
【0014】本発明の表面層除去方法は、塗装膜を剥離
する方法や樹脂複合材料における表面材料を取り除く方
法を含み、これらの方法に用いられるメラミン樹脂の粒
度は特に限定されないが、JIS R6111−1987に
て規定される#20(1.7mm目の篩いを100%通
過)〜#120(180μm目の篩いを100%通
過)、好ましくは#30(同1.0mm)〜#100
(同212μm)のものが良い。
する方法や樹脂複合材料における表面材料を取り除く方
法を含み、これらの方法に用いられるメラミン樹脂の粒
度は特に限定されないが、JIS R6111−1987に
て規定される#20(1.7mm目の篩いを100%通
過)〜#120(180μm目の篩いを100%通
過)、好ましくは#30(同1.0mm)〜#100
(同212μm)のものが良い。
【0015】また、このメラミン樹脂は、一般に行われ
るメラミン樹脂の製造法により製造された原材料(塊、
あるいはペレット等)から製造(例えば粉砕等による)
しても良いが、周知の如くメラミン樹脂は一般に食器類
等に広く使用されているため、これら不要になった食器
類を原材料として用いても良い。このように、該表面層
除去用ブラスト材を食器類から製造した場合には廃物の
利用が行われ、極めて低コストにて上記ブラスト材を製
造することができる。
るメラミン樹脂の製造法により製造された原材料(塊、
あるいはペレット等)から製造(例えば粉砕等による)
しても良いが、周知の如くメラミン樹脂は一般に食器類
等に広く使用されているため、これら不要になった食器
類を原材料として用いても良い。このように、該表面層
除去用ブラスト材を食器類から製造した場合には廃物の
利用が行われ、極めて低コストにて上記ブラスト材を製
造することができる。
【0016】該ブラスト材は、装置内部を加圧してブラ
スト材を噴射する従来の直圧式のブラスト装置によって
対象物に噴射され、該対象物の表面層を剥離することが
できる。また、このブラスト装置は乾式、湿式を問わな
いが、作業効率の点から乾式の方が好ましい。
スト材を噴射する従来の直圧式のブラスト装置によって
対象物に噴射され、該対象物の表面層を剥離することが
できる。また、このブラスト装置は乾式、湿式を問わな
いが、作業効率の点から乾式の方が好ましい。
【0017】ブラスト処理に使用されたメラミン樹脂
は、回収して燃焼炉にて焼却することが可能である。表
面層除去に用いられ、回収されたブラスト材には被処理
物より除去された表面層等の付着物が混在しているた
め、回収したブラスト材を燃焼炉にて焼却処理すると、
メラミン樹脂の燃焼残留物および付着物が炉内に残留す
るものとなる。その際、本発明に係る表面層除去用ブラ
スト材は、メラミン樹脂すなわち熱硬化性樹脂より成る
ものであるから、これを燃焼させた時に、熱可塑性樹脂
の如く燃焼炉内で溶解して炉に付着するようなことがな
い。また、これら付着物を含んだ燃焼残留物はコンクリ
ート詰め等により処理されるが、メラミン樹脂の燃焼残
留物は燃焼前(回収時)のメラミン樹脂の数%である。
従って、燃焼残留物の処理が極めて容易である。
は、回収して燃焼炉にて焼却することが可能である。表
面層除去に用いられ、回収されたブラスト材には被処理
物より除去された表面層等の付着物が混在しているた
め、回収したブラスト材を燃焼炉にて焼却処理すると、
メラミン樹脂の燃焼残留物および付着物が炉内に残留す
るものとなる。その際、本発明に係る表面層除去用ブラ
スト材は、メラミン樹脂すなわち熱硬化性樹脂より成る
ものであるから、これを燃焼させた時に、熱可塑性樹脂
の如く燃焼炉内で溶解して炉に付着するようなことがな
い。また、これら付着物を含んだ燃焼残留物はコンクリ
ート詰め等により処理されるが、メラミン樹脂の燃焼残
留物は燃焼前(回収時)のメラミン樹脂の数%である。
従って、燃焼残留物の処理が極めて容易である。
【0018】
【実験例】図1ないし図3に示したような形状を有する
治具に対して下記の実験例1〜8の条件でブラスト処理
を行い、処理時間、剥離状況及び剥離後の表面状態につ
いて調べた。
治具に対して下記の実験例1〜8の条件でブラスト処理
を行い、処理時間、剥離状況及び剥離後の表面状態につ
いて調べた。
【0019】なお、下記の直圧式ブラスト装置と重力式
ブラスト装置において、装置内部を加圧しブラスト材を
加速して被処理物に噴射する直圧式ブラスト装置は、内
部を加圧しない重力式ブラスト装置と比較して、ノズル
から噴射された直後の研磨材の速度が約2倍、加工処理
エネルギーとしては4倍になる。
ブラスト装置において、装置内部を加圧しブラスト材を
加速して被処理物に噴射する直圧式ブラスト装置は、内
部を加圧しない重力式ブラスト装置と比較して、ノズル
から噴射された直後の研磨材の速度が約2倍、加工処理
エネルギーとしては4倍になる。
【0020】(実験例1) 治具の形状: 図1参照 治具の塗装回数: 1回 ブラスト装置: 直圧式ブラスト装置 使用研磨材: スチールビーズ#300 圧縮空気圧: 5kg/cm2 ブラスト時間: 約25分 ノズル径: 5mm ノズルから治具までの距離: 約100mm
【0021】(実験例2) 治具の形状及び処理部分: 図2のB’部分 治具の塗装回数: 1回 ブラスト装置: 重力式ブラスト装置 使用研磨材: ジルコニアビーズ#300 (硬度:1750〜1900kg/mm2) 圧縮空気圧: 5kg/cm2 ブラスト時間: 約15分 ノズル径: 9mm ノズルから治具までの距離: 約100mm
【0022】(実験例3) 治具の形状及び処理部分: 図2のB部分 治具の塗装回数: 1回 ブラスト装置: 直圧式ブラスト装置 使用研磨材: スチールビーズ#300 圧縮空気圧: 5kg/cm2 ブラスト時間: 約20分 ノズル径: 5mm ノズルから治具までの距離: 約100mm
【0023】(実験例4) 治具の形状及び処理部分: 図2のA部分 治具の塗装回数: 1回 ブラスト装置: 直圧式ブラスト装置 使用研磨材: メラミン樹脂#32〜60 圧縮空気圧: 4.5kg/cm2 ブラスト時間: 約24分 ノズル径: 5mm ノズルから治具までの距離: 約50mm
【0024】(実験例5) 治具の形状及び処理部分: 図3のC部分 治具の塗装回数: 数回 ブラスト装置: 重力式ブラスト装置 使用研磨材: ガラスビーズ#300 圧縮空気圧: 4.5kg/cm2 ブラスト時間: 1分 ノズル径: 9mm ノズルから治具までの距離: 約50mm
【0025】(実験例6) 治具の形状及び処理部分: 図3のD部分 治具の塗装回数: 数回 ブラスト装置: 重力式ブラスト装置 使用研磨材: メラミン樹脂#42〜90 圧縮空気圧: 4.5kg/cm2 ブラスト時間: 1分 ノズル径: 9mm ノズルから治具までの距離: 約50mm
【0026】(実験例7) 治具の形状及び処理部分: 図3のE部分 治具の塗装回数: 数回 ブラスト装置: 直圧式ブラスト装置 使用研磨材: スチールビーズ#300 圧縮空気圧: 4kg/cm2 ブラスト時間: 1分 ノズル径: 5mm ノズルから治具までの距離: 約50mm
【0027】(実験例8) 治具の形状及び処理部分: 図3のF部分 治具の塗装回数: 数回 ブラスト装置: 直圧式ブラスト装置 使用研磨材: メラミン樹脂#30〜60 圧縮空気圧: 4.5kg/cm2 ブラスト時間: 1分 ノズル径: 5mm ノズルから治具までの距離: 約50mm
【0028】上記実験例1〜8の結果を表1にまとめて
示す。
示す。
【0029】
【表1】
【0030】以上の結果より、メラミン樹脂研磨材を直
圧式ブラスト装置によって用いた場合が、比較的短時間
でしかも治具表面を傷つけること無く塗装のみを落とす
ことができることが判明した。
圧式ブラスト装置によって用いた場合が、比較的短時間
でしかも治具表面を傷つけること無く塗装のみを落とす
ことができることが判明した。
【0031】また、表面にウレタン樹脂がコートされた
ポリプロピレン複合材料に対して、実験例1〜8に示し
た条件でブラスト処理を行った結果、上記表1に示した
結果と同様に、メラミン樹脂のブラスト材を用いて直圧
式装置によってブラスト処理を行うことによってウレタ
ン樹脂のみを効率よく除去できることが分かった。
ポリプロピレン複合材料に対して、実験例1〜8に示し
た条件でブラスト処理を行った結果、上記表1に示した
結果と同様に、メラミン樹脂のブラスト材を用いて直圧
式装置によってブラスト処理を行うことによってウレタ
ン樹脂のみを効率よく除去できることが分かった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の表面層除去
方法では、表面層を有する対象物に対してメラミン樹脂
からなるブラスト材を噴射することによって上記表面層
を除去するので、従来用いられていた鉄粒等と比較して
表面層と衝突する際の衝突エネルギーが小さく衝突の際
の発熱量が減少し、表面層が厚くてもブラスト材が該層
に吸収されることなく表面層が確実に破壊される。
方法では、表面層を有する対象物に対してメラミン樹脂
からなるブラスト材を噴射することによって上記表面層
を除去するので、従来用いられていた鉄粒等と比較して
表面層と衝突する際の衝突エネルギーが小さく衝突の際
の発熱量が減少し、表面層が厚くてもブラスト材が該層
に吸収されることなく表面層が確実に破壊される。
【0033】また本発明の表面層除去方法では、塗装膜
に対してメラミン樹脂からなるブラスト材を噴射するこ
とによって上記塗装膜を除去するので、塗装膜を燃焼さ
せる方法とは異なり、炭化物を除去する必要がない。ま
た、有機溶剤を用いて溶解させる方法とも異なり、安全
面からも優れている。
に対してメラミン樹脂からなるブラスト材を噴射するこ
とによって上記塗装膜を除去するので、塗装膜を燃焼さ
せる方法とは異なり、炭化物を除去する必要がない。ま
た、有機溶剤を用いて溶解させる方法とも異なり、安全
面からも優れている。
【0034】また、本発明の表面層除去方法では、樹脂
複合材料に対してメラミン樹脂からなるブラスト材を噴
射することによって上記樹脂複合材料の表面層を除去す
るので、樹脂複合材料の表面材料を効果的に除去するこ
とができる。
複合材料に対してメラミン樹脂からなるブラスト材を噴
射することによって上記樹脂複合材料の表面層を除去す
るので、樹脂複合材料の表面材料を効果的に除去するこ
とができる。
【0035】さらに、本発明の表面層除去方法では、樹
脂複合バンパーに対してメラミン樹脂からなるブラスト
材を噴射することによって上記樹脂複合バンパーの表面
樹脂を除去するので、内部のポリプロピレン樹脂を傷つ
けることなく、表面層のみを効率よく取り除くことがで
きる。従って、樹脂バンパーのポリエチレン部分のみを
回収することができるため、自動車部材のリサイクル化
に著しく貢献することができる。
脂複合バンパーに対してメラミン樹脂からなるブラスト
材を噴射することによって上記樹脂複合バンパーの表面
樹脂を除去するので、内部のポリプロピレン樹脂を傷つ
けることなく、表面層のみを効率よく取り除くことがで
きる。従って、樹脂バンパーのポリエチレン部分のみを
回収することができるため、自動車部材のリサイクル化
に著しく貢献することができる。
【図1】実験例1に使用した塗装用治具を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】実験例2ないし実験例4に使用した塗装用治具
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図3】実験例5ないし実験例8に使用した塗装用治具
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 浩人 愛知県名古屋市名東区上社1−412 天照 レジデンス202
Claims (4)
- 【請求項1】 表面層を有する対象物に対してメラミン
樹脂からなるブラスト材を噴射することによって上記表
面層を除去することを特徴とする表面層除去方法。 - 【請求項2】 塗装膜に対してメラミン樹脂からなるブ
ラスト材を噴射することによって上記塗装膜を除去する
ことを特徴とする表面層除去方法。 - 【請求項3】 樹脂複合材料に対してメラミン樹脂から
なるブラスト材を噴射することによって上記樹脂複合材
料の表面層を除去することを特徴とする表面層除去方
法。 - 【請求項4】 樹脂複合バンパーに対してメラミン樹脂
からなるブラスト材を噴射することによって上記樹脂複
合バンパーの表面樹脂を除去することを特徴とする表面
層除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3237792A JPH05162079A (ja) | 1991-10-18 | 1992-02-19 | 表面層除去方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27153191 | 1991-10-18 | ||
JP3-271531 | 1991-10-18 | ||
JP3237792A JPH05162079A (ja) | 1991-10-18 | 1992-02-19 | 表面層除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05162079A true JPH05162079A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=26370936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3237792A Pending JPH05162079A (ja) | 1991-10-18 | 1992-02-19 | 表面層除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05162079A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2344348A (en) * | 1998-12-04 | 2000-06-07 | Marine Ultra Clean Limited | Method for removing surface coating |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP3237792A patent/JPH05162079A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2344348A (en) * | 1998-12-04 | 2000-06-07 | Marine Ultra Clean Limited | Method for removing surface coating |
GB2344348B (en) * | 1998-12-04 | 2003-02-26 | Marine Ultra Clean Ltd | Method for removing surface coatings |
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A02 | Decision of refusal |
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