JP2002301662A - ブラスト処理方法及びブラスト装置 - Google Patents

ブラスト処理方法及びブラスト装置

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JP2002301662A
JP2002301662A JP2001106696A JP2001106696A JP2002301662A JP 2002301662 A JP2002301662 A JP 2002301662A JP 2001106696 A JP2001106696 A JP 2001106696A JP 2001106696 A JP2001106696 A JP 2001106696A JP 2002301662 A JP2002301662 A JP 2002301662A
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dry ice
blasting
compressed air
blast
bumper
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JP2001106696A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiko Yamada
建彦 山田
Masabumi Yamakawa
正文 山川
Ichiro Yamaguchi
一郎 山口
Shinichi Iwasaki
真一 岩崎
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性を有する部材の表面研磨や、弾性を有す
る母材に付着した付着物の剥離処理を、効率よくかつ均
一に行うとともに、投射材の回収作業を省略することの
できるブラスト処理方法と、それに用いられるブラスト
装置を提供する。 【解決手段】 圧縮空気冷却手段12を備えた圧縮空気
供給手段13により冷却された圧縮空気に、投射材供給
手段15によりペレット状のドライアイスDを混入しこ
れを噴射ノズル16に圧送して、この噴射ノズル16の
噴射口16sから上記ドライアイスDを処理材料である
バンパー20の剥離面に吹き付けて、上記バンパー20
を冷却しながらブラスト処理を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、バンパー
やドアミラーなどの自動車部品あるいは電気部品等の塗
装剥離や表面加工処理を行うためのブラスト処理方法と
ブラスト装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車部品や電気部品の塗装を剥
離する際には、有機溶剤を用いた剥離方法が多く行われ
ているが、上記有機溶剤を使用する場合には、環境汚染
の点から、薬品の管理や作業環境の整備、更には廃液の
処理などを十分行う必要があるため、大規模な処理施設
が必要であった。一方、金属の接着前処理である下地荒
らしや表面処理や金属表面に付着しているサビ,バリ,
スケールなどの除去、あるいは治具や金型表面に付着し
た塗装剤などの除去には、研磨砂等の細粒状の投射材を
圧縮空気に混入して圧送し、処理材表面に吹き付けて、
上記処理材表面を研磨するブラスト処理が知られてい
る。このようなブラスト処理に用いられる投射材として
は、上記研磨砂の他に、鉄,銅,鉛,アルミニウムなど
の金属片やガラスビーズ、あるいは樹脂など、処理材や
付着物の種類に応じて、様々な材料が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、弾性を
有する部材の表面処理や、例えば、自動車のバンパーな
どのように、弾性を有する母材表面に付着した付着物を
剥離するような場合には、投射材のエネルギーが上記部
材あるいは母材に吸収されてしまい、処理部材に十分な
衝撃力を与えることができないため、研磨や剥離に時間
がかかったり、仕上がりにむらが生じてしまうといった
問題点があった。また、ブラスト処理においては、通
常、上記剥離された塗装片等を回収して、上記回収物中
の再使用可能な投射材を回収するようにしているため、
作業性が悪かった。
【0004】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされた
もので、弾性を有する部材の表面研磨や、弾性を有する
母材に付着した付着物の剥離処理を、効率よくかつ均一
に行うとともに、投射材の回収作業を省略することので
きるブラスト処理方法と、それに用いられるブラスト装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のブラスト処理方法は、処理材表面に投射する投射材と
して、ドライアイスを用いることにより、処理材表面に
衝突したドライアイスの気化熱により上記処理材の表面
温度を下げ、上記処理材の硬度を高くした状態でブラス
ト処理を行うようにしたことを特徴とするものである。
【0006】請求項2に記載のブラスト装置は、ペレッ
ト状のドライアイスを供給する供給室と、上記ドライア
イスを圧縮空気に混入して圧送する投射材供給手段と、
上記圧送された投射材を処理材に噴射して衝突させる噴
射ノズルとを備えるとともに、上記圧縮空気を冷却する
冷却手段を備えたもので、これにより、処理材を冷却す
る手段を別途設けることなく、処理材の表面温度を下
げ、上記処理材の硬度を高くした状態でブラスト処理を
行うことが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。図1は本実施の形態に係わ
るブラスト装置10の概要を示す図で、このブラスト装
置10は、コンプレッサ11と圧縮空気冷却手段12と
を備えた圧縮空気供給手段13と、投射材であるドライ
アイスDを収納する供給室14を備え、上記ドライアイ
スDを上記圧縮空気供給手段13から圧送された圧縮空
気に混入させて圧送する投射材供給手段15と、上記圧
送されたドライアイスDを、ワークである表面に剥離す
べき塗装が付着した自動車のバンパー(以下、バンパー
と略す)20表面に噴射させるための噴射ノズル16と
を備えたもので、ブラスト処理時には、作業員Sが上記
噴射ノズル16を操作して、上記バンパー20の表面に
上記ドライアイスDを衝突させ、上記バンパー20の表
面に付着した塗装を剥離する。本実施の形態では、投射
材であるドライアイスDとして、図2に示すように、径
が1〜2mm、長さが5〜15mmの略円柱状のペレッ
トに予め加工されたものを冷凍保存しておき、ブラスト
処理時に上記供給室14に投入するようにしているが、
使用するドライアイスDの形状としては、上記円柱状に
限るものではなく、ペレット状であれば、角柱状など他
の形状に加工したものでもよい。また、本例では、圧縮
空気冷却手段12により、上記ドライアイスDを混入さ
せる圧縮空気の温度を下げて、上記ドライアイスDの気
化を遅らせるようにしている。
【0008】次に、バンパー10の塗料の除去作業につ
いて説明する。まず、コンプレッサ11と圧縮空気冷却
手段12とを稼動させ、冷却された圧縮空気を投射材供
給手段15に圧送し、この投射材供給手段15におい
て、上記圧縮空気にペレット状のドライアイスDを混入
し、これを、ブラストホース17を介して、噴射ノズル
16に圧送する。作業者Sは、噴射ノズル16を操作し
て、上記噴射ノズル16の噴射口16sから投射材であ
るペレット状のドライアイスDをバンパー20の剥離面
に吹き付ける。バンパー20は、一般に、図1に示すよ
うに、バンパー本体を構成するゴムなどの弾性体から成
る母材21の表面に、接着層に相当するプライマ層22
を介して、カラーの塗装剤からなる塗布層23が形成さ
れ、最表層に、保護層24が設けられている。すなわ
ち、剥離すべき塗装部25(プライマ層22,塗布層2
3,保護層24)が、弾性を有する母材21表面に形成
されている。したがって、一般の投射材を用いた場合に
は、衝突のエネルギーが上記母材21に吸収されてしま
い、塗装部25に十分な衝撃力を与えることができなか
った。本実施の形態では、投射材として、約−80℃の
ドライアイスDを用いているため、ドライアイスDとバ
ンパー20との衝突時に、上記ドライアイスDが気化し
て上記バンパー20が冷却され、上記母材21の硬度が
高くなる。これにより、投射材のエネルギーが上記母材
21に吸収されることがないので、剥離すべき塗装部2
5に十分な衝撃力を与え、上記塗装部25を剥離するこ
とができる。また、同時に、冷却による温度ショックに
より、上記塗装部25にクラックが発生して剥離し易い
状態になっているので、一般の投射材を吹き付ける場合
に比べて剥離効率を著しく向上させることができる。
【0009】このように、本実施の形態によれば、圧縮
空気冷却手段12を備えた圧縮空気供給手段13により
冷却された圧縮空気に、投射材供給手段15において、
ペレット状のドライアイスDを混入して、噴射ノズル1
6に圧送し、この噴射ノズル16の噴射口16sから上
記ドライアイスDを処理材料であるバンパー20の剥離
面に吹き付けて、上記バンパー20を冷却しながらブラ
スト処理を行うようにしたので、バンパー20の母材2
1の硬度を高めることができ、剥離すべき塗装部25に
十分な衝撃力を与えることができる。したがって、一般
の投射材を吹き付ける場合に比べて剥離効率を著しく向
上させることができる。また、冷却による温度ショック
により、上記塗装部25にクラックが発生するので、剥
離効率を更に向上させることができる。なお、ドライア
イスDは、所定時間放置すれば気化するので、投射材の
回収作業を省略することができ、作業効率を著しく改善
することができる。
【0010】なお、上記実施の形態では、自動車のバン
パーのような、弾性を有する母材に付着した付着物を剥
離する場合について説明したが、本発明のブラスト装置
は、投射材であるドライアイスDにより処理材料を冷却
しながらブラスト処理を行うものであるので、母材が金
属等の弾性のない母材であっても、上記付着物には温度
ショックによるクラックが発生して剥離し易くなるの
で、一般的なブラスト処理にも適用可能である。また、
本発明のブラスト処理方法は、上記母材表面の付着物を
剥離する場合だけでなく、例えば、樹脂のような弾性の
ある部材の下地荒らしや表面処理にも適用可能である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
投射材としてドライアイスDを用いることにより、処理
材料を冷却しながらブラスト処理を行うことができるの
で、冷却による温度ショックにより、付着物にクラック
を発生させて剥離し易くするとともに、自動車のバンパ
ーのような弾性を有する母材に付着した付着物であって
も、上記母材の硬度を上げた状態で、ブラスト処理を行
うことができるので、上記付着物に十分な衝撃力を与え
ることができ、上記付着物を効率よくしかも確実に剥離
することができる。また、使用したドライアイスは放置
すれば気化するので、投射材の回収作業を省略すること
ができ、作業効率を著しく改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係わるブラスト装置の概要を
示す図である。
【図2】 投射材であるドライアイスの形状を説明する
ための図である。
【符号の説明】
10 ブラスト装置、11 コンプレッサ、12 圧縮
空気冷却手段、13 圧縮空気供給手段、14 供給
室、15 投射材供給手段、16 噴射ノズル、16s
噴射口、17 ブラストホース、20 バンパー、2
1 母材、22 プライマ層、23 塗布層、24 保
護層、25 塗装部、D ドライアイス、S 作業者。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 真一 東京都杉並区高円寺南3−50−7

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気に混入されて圧送された投射材
    を処理材表面に噴射して衝突させ、上記処理材表面を研
    磨するブラスト処理方法において、上記投射材としてド
    ライアイスを用いたことを特徴とするブラスト処理方
    法。
  2. 【請求項2】 ペレット状のドライアイスを供給する供
    給室と、上記ドライアイスを圧縮空気に混入して圧送す
    る投射材供給手段と、上記圧送されたドライアイスを処
    理材に噴射して衝突させる噴射ノズルとを備えるととも
    に、上記圧縮空気を冷却する冷却手段を備えたことを特
    徴とするブラスト装置。
JP2001106696A 2001-04-05 2001-04-05 ブラスト処理方法及びブラスト装置 Pending JP2002301662A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014176957A (ja) * 2013-02-13 2014-09-25 Taisei Corp ドライアイスブラスト装置
CN105598850A (zh) * 2015-12-29 2016-05-25 中车洛阳机车有限公司 一种机车表面阻尼浆的清除方法

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JP2014176957A (ja) * 2013-02-13 2014-09-25 Taisei Corp ドライアイスブラスト装置
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