JP2002301424A - 塗装の剥離方法 - Google Patents

塗装の剥離方法

Info

Publication number
JP2002301424A
JP2002301424A JP2001106701A JP2001106701A JP2002301424A JP 2002301424 A JP2002301424 A JP 2002301424A JP 2001106701 A JP2001106701 A JP 2001106701A JP 2001106701 A JP2001106701 A JP 2001106701A JP 2002301424 A JP2002301424 A JP 2002301424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
coating layer
base material
bumper
peeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001106701A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Yamaguchi
一郎 山口
Masabumi Yamakawa
正文 山川
Tatsuhiko Yamada
建彦 山田
Shinichi Iwasaki
真一 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2001106701A priority Critical patent/JP2002301424A/ja
Publication of JP2002301424A publication Critical patent/JP2002301424A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理材の母材表面に付着した塗装を、上記母
材に損傷を与えることなく、効率よくかつ均一に剥離す
る。 【解決手段】 バンパー表面冷却装置23の冷却ノズル
21から液体窒素を気化させた冷気を処理材であるバン
パー10表面の塗膜層12に吹き付けて、上記塗膜層1
2を脆化温度まで急冷した後、ブラスト装置27を用い
て、上記急冷されて脆化した塗膜層12に投射材24を
投射して、上記塗膜層12を母材11から剥離するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、バンパー
やドアミラーなどの自動車部品や電気部品等の表面に付
着した塗装を剥離する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のバンパー製造工程におい
て塗装不良が発生した場合には、上記バンパーを廃棄す
るか、母材の一部を含めて塗膜層を完全に除去し、残っ
た母材を粉砕してペレット化した後、バンパー以外の部
品に再生するようにしていた。一般に、バンパー等自動
車部品や電気部品の塗装を剥離する際には、有機溶剤を
用いた剥離方法が多く行われているが、上記有機溶剤を
使用する場合には、環境汚染の点から、薬品の管理や作
業環境の整備、更には廃液の処理などを十分行う必要が
あるため、大規模な処理施設が必要であった。一方、金
属の接着前処理である下地荒らしや表面処理や金属表面
に付着しているサビ,バリ,スケールなどの除去、ある
いは治具や金型表面に付着した塗装剤などの除去には、
研磨砂等の細粒状の投射材を圧縮空気に混入して圧送
し、処理材表面に吹き付けて、上記処理材表面を研磨す
るブラスト処理が知られている。このようなブラスト処
理に用いられる投射材としては、研磨砂や、鉄,銅,
鉛,アルミニウムなどの金属片やガラスビーズなど、処
理材や付着物の種類に応じて、様々な材料が用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ブ
ラスト処理により処理材の母材表面に付着している塗装
を剥離しようとした場合には、上記投射材が母材表面に
衝突することが避けられないため、上記母材が損傷して
しまい、上記塗装が除去された母材に塗装を施して元の
部品に再生することできなかった。特に、自動車のバン
パーなどのように、弾性を有する母材表面に付着した付
着物を剥離するような場合には、投射材のエネルギーが
上記部材あるいは母材に吸収されてしまい、処理部材に
十分な衝撃力を与えることができないため、研磨や剥離
に時間がかかったり、仕上がりにむらが生じてしまった
りしていた。そのため、上述した自動車のバンパーのよ
うに、製造工程で塗装不良となった母材は他の部品に転
用するしかなく、生産性が低下してしまうといった問題
点があった。
【0004】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされた
もので、処理材の母材表面に付着した塗装を、上記母材
に損傷を与えることなく、効率よくかつ均一に剥離する
ことのできる塗装の剥離方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の塗装の剥離方法は、処理材の母材表面に付着した塗膜
層を、塗膜層を構成する塗装剤の脆化点以下の温度まで
急冷した後に、上記塗膜層に外力を加えて上記塗膜層を
剥離するようにしたことを特徴とするもので、これによ
り、母材に損傷を与えることなく、母材表面の塗装を容
易に剥離することができるので、上記母材を元の部品に
再生することが可能となる。請求項2に記載の塗装の剥
離方法は、上記塗膜層に液体窒素吹き付けて上記塗膜層
を脆化させるようにしたことを特徴とするもので、これ
により、上記塗膜層を効率よく急冷することが可能とな
る。請求項3に記載の塗装の剥離方法は、細粒状の投射
材を圧縮空気に混入して圧送し、上記急冷された塗膜層
の表面に吹き付けるブラスト処理を施して、上記塗膜層
を剥離するようにしたことを特徴とするもので、これに
より、母材に不要の力を与えることなく、上記塗膜層を
効率よくかつ均一に剥離することが可能となる。請求項
4に記載の塗装の剥離方法は、上記処理材を自動車用の
バンパーとしたことを特徴とするもので、これにより、
バンパー製造工程内でのリユースを実施することがで
き、生産性を向上させることが可能となる。請求項5に
記載の塗装の剥離方法は、上記投射材を樹脂から構成し
たことを特徴とするもので、これにより、母材の損傷を
確実になくすことが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。図1は本実施の形態に係わ
る塗装の剥離方法の概要を示す図で、同図において、1
0はゴムなどの弾性体から成る母材11の表面に剥離す
べき塗膜層12が付着している自動車のバンパー(以
下、バンパーと略す)、20は本発明による塗装剥離装
置である。この塗装剥離装置20は、液体窒素を貯蔵
し、その冷気を冷却ノズル21に圧送する冷気供給装置
22を備えたバンパー表面冷却装置23と、細粒状の樹
脂材料から成る投射材24を圧縮空気に混入して圧送す
る投射材供給手段25と、上記圧送された投射材24を
処理材であるバンパー10表面に噴射して衝突させる噴
射ノズル26とを備えたブラスト装置27とから構成さ
れ、、上記母材11表面に付着した塗膜層12を脆化さ
せた後にブラスト処理を施してして、上記塗膜層12を
剥離するように構成したものである。
【0007】次に、バンパー10の塗装の剥離作業につ
いて説明する。まず、バンパー表面冷却装置23の冷気
供給装置22を稼動させ、液体窒素を気化させた冷気を
冷却ノズル21のノズル口21Sからバンパー10表面
に付着している塗膜層12に吹き付けて、上記塗膜層1
2を、塗膜層12を構成する塗装剤の脆化点以下の温度
まで急冷する。上記バンパー10を構成する母材11及
び塗膜層12は、いずれも高分子材料で構成された弾性
体であるので、冷却すると、図2に示すように、徐々に
弾性が失われて引張り強さが低下し、脆化温度に達する
と脆化する。ところで、上記母材11及び塗膜層12を
構成する高分子材料はともに熱伝導性が低いので、バン
パー10表面に液体窒素の冷気の吹き付けて上記塗膜層
12を急冷することにより、母材11は脆化させずに、
液体窒素の冷気が直接当たる塗膜層12のみを脆化させ
ることができる。その後、バンパー10の表面温度を約
−70℃に保持した状態で噴射ノズル26のノズル口2
6Sから投射材24を上記脆化した塗膜層12に衝突さ
せるブラスト処理を行って上記塗膜層12を剥離させる
ことにより、母材11を損傷することなく、上記塗膜層
12を上記母材11表面から剥離させることができる。
また、上記塗膜の剥離時には、塗膜層12は十分に脆化
しているので、投射材24として、本例のように、樹脂
のような硬度の低い材料を用いることにより、母材11
の損傷がほとんどない状態で、塗膜層12を剥離するこ
とができる。
【0008】このように、本実施の形態によれば、バン
パー表面冷却装置23の冷却ノズル21から液体窒素を
気化させた冷気をバンパー10表面の塗膜層12に吹き
付けて、上記塗膜層12を脆化温度まで急冷した後、ブ
ラスト装置27を用いて、細粒状の樹脂材料から成る投
射材24を、上記急冷されて脆化した塗膜層12に投射
して上記塗膜層12を剥離するようにしたので、母材1
1を損傷することなく上記塗膜層12を容易に剥離する
ことができる。したがって、上記母材11は再利用可能
であり、この母材11に塗装処理を施すことで、バンパ
ー10を再生することができる。また、これにより、バ
ンパー10の作製工程内で塗装不良があった場合でも、
上記バンパー10の母材11を廃棄したり、他の部品位
転用することなくリユースすることができるので、生産
性を向上させることができる。
【0009】なお、上記実施の形態では、バンパー10
の母材11の表面に付着した塗膜層12を剥離する場合
について説明したが、本発明の塗装の剥離方法は、冷却
条件を適宜選択することにより、ゴム等の弾性を有する
母材はもとより、金属等の母材に付着した塗装の剥離に
も適用可能である。また、上記例では、ブラスト装置2
7を用いて脆化した塗膜層12を剥離するようにした
が、上記パンパー10に曲げ応力を加えたり、振動やあ
るいは衝撃力を与えたりなどして、上記塗膜層12に外
力を作用させ、上記塗膜層12を母材11表面から剥離
するようにしてしてもよい。また、上記例では、投射材
24として樹脂を用いたが、研磨砂や、鉄,銅,鉛,ア
ルミニウムなどの金属片やガラスビーズなど、通常のブ
ラスト処理に用いられている投射材であっても、形状や
粒径あるいは噴射速度(投射力)などを適宜設定するこ
とにより、母材11の損傷がない状態で、塗膜層12を
剥離することができる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
処理材の母材表面に付着した塗膜層を、上記塗膜層を構
成する塗装剤のの脆化点以下の温度まで急冷した後に、
上記塗膜層に外力を加えて上記塗膜を剥離するようにし
たので、母材に損傷を与えることなく、母材表面に付着
している塗装を容易に剥離することができる。これによ
り、例えば、製造工程内で塗装不良が発生した場合で
も、本発明の方法により塗装を剥離した母材に新たに塗
膜層を形成することにより、製造工程内でのリユースを
実施することができ、生産性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係わる塗装の剥離方法の概要
を示す図である。
【図2】 母材と塗膜との引張り強さの温度変化を示す
図である。
【符号の説明】
10 自動車のバンパー、11 母材、12 塗膜層、
20 塗装剥離装置、21 冷却ノズル、21S 冷却
ノズルのノズル口、22 冷気供給装置、23 バンパ
ー表面冷却装置、24 投射材、25 投射材供給手
段、26 噴射ノズル、26S 噴射ノズルのノズル
口、27 ブラスト装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 9/02 C09D 9/02 (72)発明者 岩崎 真一 東京都杉並区高円寺南3−50−7 Fターム(参考) 4D075 AA02 BB04Z BB18Z BB20Z BB57Z CA47 DC13 EA01 4J038 RA06 RA07 RA08 RA09 RA13 RA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理材の母材表面に付着した塗膜層を、
    塗膜層を構成する塗装剤の脆化点以下の温度まで急冷し
    た後に、上記塗膜層に外力を加えて上記塗膜層を剥離す
    るようにしたことを特徴とする塗装の剥離方法。
  2. 【請求項2】 上記塗膜層に液体窒素吹き付けて上記塗
    膜層を脆化させるようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の塗装の剥離方法。
  3. 【請求項3】 細粒状の投射材を圧縮空気に混入して圧
    送し、上記急冷された塗膜層の表面に吹き付けるブラス
    ト処理を施して、上記塗膜層を剥離するようにしたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の塗装の剥
    離方法。
  4. 【請求項4】 上記処理材を自動車用のバンパーとした
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の塗装の剥離方法。
  5. 【請求項5】 上記投射材を樹脂から構成したことを特
    徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の塗装の
    剥離方法。
JP2001106701A 2001-04-05 2001-04-05 塗装の剥離方法 Pending JP2002301424A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001106701A JP2002301424A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 塗装の剥離方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001106701A JP2002301424A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 塗装の剥離方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002301424A true JP2002301424A (ja) 2002-10-15

Family

ID=18959157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001106701A Pending JP2002301424A (ja) 2001-04-05 2001-04-05 塗装の剥離方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002301424A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011132342A1 (ja) * 2010-04-20 2011-10-27 高六商事株式会社 バンパーの塗料除去装置
US11097528B2 (en) 2018-01-18 2021-08-24 Ihi Corporation Lining material peeling method

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011132342A1 (ja) * 2010-04-20 2011-10-27 高六商事株式会社 バンパーの塗料除去装置
JP2011224870A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Takaroku Shoji Kk バンパーの塗料除去装置
US8840445B2 (en) 2010-04-20 2014-09-23 Takaroku Shoji., Ltd. Bumper paint removing apparatus
US11097528B2 (en) 2018-01-18 2021-08-24 Ihi Corporation Lining material peeling method
EP3741535A4 (en) * 2018-01-18 2022-02-23 Ihi Corporation METHOD OF REMOVING LINING MATERIAL

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN114178158A (zh) 一种汽车方向盘饰件的快速表面喷涂工艺
JP3117808B2 (ja) 被膜の除去方法
US4634603A (en) Method of abrasive cleaning and spray coating
JP2002301424A (ja) 塗装の剥離方法
JPWO2005063443A1 (ja) アルミホイールの表面処理方法
US5261191A (en) Method of surface preparation
JP2002301425A (ja) 塗装の剥離方法
JP4177510B2 (ja) マグネシウム製品の処理方法
JP2003039440A (ja) 凹凸模様を賦形する成形用金型及びその製造方法
JP2002301662A (ja) ブラスト処理方法及びブラスト装置
KR100336834B1 (ko) 도장 플라스틱 범퍼의 도막 제거방법 및 그 장치
JP3117809B2 (ja) 被膜の除去方法
KR20030025478A (ko) 마그네슘 합금 표면처리방법
JP3452332B2 (ja) 樹脂基体表面の被膜の除去方法
JP2004174988A (ja) インサート成形品の製造方法
JP3065399B2 (ja) 車輌における塗膜及びパテの除去方法
JP2007144345A (ja) 塗装不良品の表面処理方法
JP3822127B2 (ja) 塗膜剥離方法
KR101428545B1 (ko) 도장된 폐 플라스틱 성형품의 리사이클 방법
JP2003039441A (ja) 樹脂被覆成形用金型及びその製造方法
JP2002302562A (ja) 樹脂成形品におけるゴム加硫接着面の表面処理方法
JPH07252667A (ja) 金属コーティング方法
JP3106056B2 (ja) 塗膜剥離方法
KR20000018506A (ko) 도장플라스틱 범퍼의 도막제거방법 및 그 시스템
JP2003136408A (ja) 熱可塑性樹脂表面の処理法