JPH07252667A - 金属コーティング方法 - Google Patents
金属コーティング方法Info
- Publication number
- JPH07252667A JPH07252667A JP4341594A JP4341594A JPH07252667A JP H07252667 A JPH07252667 A JP H07252667A JP 4341594 A JP4341594 A JP 4341594A JP 4341594 A JP4341594 A JP 4341594A JP H07252667 A JPH07252667 A JP H07252667A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- particles
- metal
- coating
- temp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複雑な設備などを要することなく、母材の表
面に金属をコーティングすることのできる金属コーティ
ング方法を提供する。 【構成】 鉄などの母材１に向かって、アルミニウムま
たは亜鉛などの金属比較的微小な粒子２を、圧縮空気な
どとともに高速度で噴射する。噴射された粒子２が母材
１に衝突した際、この粒子２の運動エネルギーが母材１
の表面で熱エネルギーに変換され、この熱エネルギーに
より母材１の数μｍの表面が昇温されて徐々に高温にな
る。母材１の表面が高温になって、噴射された粒子２の
溶融温度以上となると、この粒子２の一部が溶融して母
材１の表面に付着する。これによって、母材１の表面に
数μｍ程度の金属の粒子２をコーティングすることが可
能となる。
面に金属をコーティングすることのできる金属コーティ
ング方法を提供する。 【構成】 鉄などの母材１に向かって、アルミニウムま
たは亜鉛などの金属比較的微小な粒子２を、圧縮空気な
どとともに高速度で噴射する。噴射された粒子２が母材
１に衝突した際、この粒子２の運動エネルギーが母材１
の表面で熱エネルギーに変換され、この熱エネルギーに
より母材１の数μｍの表面が昇温されて徐々に高温にな
る。母材１の表面が高温になって、噴射された粒子２の
溶融温度以上となると、この粒子２の一部が溶融して母
材１の表面に付着する。これによって、母材１の表面に
数μｍ程度の金属の粒子２をコーティングすることが可
能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、母材に異種の金属をコ
ーティングする方法に関する。
ーティングする方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】母材に異種の金属をコーティングする従
来の方法としては、母材の表面に溶融した金属粒子を吹
き付けて被覆を行う金属溶射法があり、たとえば鉄鋼材
料などの母材に防食防錆する用途として、アルミニウム
溶射や亜鉛溶射が用いられている。この溶射法において
は、火炎溶射機やプラズマ溶射機などの複雑な構造を有
する溶射装置が用いられる。
来の方法としては、母材の表面に溶融した金属粒子を吹
き付けて被覆を行う金属溶射法があり、たとえば鉄鋼材
料などの母材に防食防錆する用途として、アルミニウム
溶射や亜鉛溶射が用いられている。この溶射法において
は、火炎溶射機やプラズマ溶射機などの複雑な構造を有
する溶射装置が用いられる。
【０００３】なお、この方法で形成される被膜は金属の
溶滴の連続からなり、母材との結合はほとんど機械的な
結合であるため、母材は予めショットブラストなどで脱
スケールと同時適度に荒らされる。すなわち、鋳鉄ショ
ットや鋳鋼ショットなどの研掃材を空気圧や遠心力で金
属素材の表面に吹き付けて、スケールやさびを除いて清
浄化された後に、溶射される。
溶滴の連続からなり、母材との結合はほとんど機械的な
結合であるため、母材は予めショットブラストなどで脱
スケールと同時適度に荒らされる。すなわち、鋳鉄ショ
ットや鋳鋼ショットなどの研掃材を空気圧や遠心力で金
属素材の表面に吹き付けて、スケールやさびを除いて清
浄化された後に、溶射される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の金属コーティング方法では、複雑な構造を有する溶
射装置が必要であるため、設備費の増大、ひいては製造
コストの増加を招いていた。
来の金属コーティング方法では、複雑な構造を有する溶
射装置が必要であるため、設備費の増大、ひいては製造
コストの増加を招いていた。
【０００５】本発明は、上記問題を解決するもので、複
雑な設備などを要することなく、母材の表面に金属をコ
ーティングすることのできる金属コーティング方法を提
供することを目的とするものである。
雑な設備などを要することなく、母材の表面に金属をコ
ーティングすることのできる金属コーティング方法を提
供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、金属を有する粒子を母材の表面に噴射する
ことにより、噴射粒子の運動エネルギーを母材の表面で
熱エネルギーに変換させて母材の表面を昇温させ、昇温
された母材の表面において前記噴射粒子の金属を溶融さ
せて金属母材に付着コーティングさせるものである。
に本発明は、金属を有する粒子を母材の表面に噴射する
ことにより、噴射粒子の運動エネルギーを母材の表面で
熱エネルギーに変換させて母材の表面を昇温させ、昇温
された母材の表面において前記噴射粒子の金属を溶融さ
せて金属母材に付着コーティングさせるものである。
【０００７】
【作用】上記構成によれば、金属を有する粒子を母材の
表面に噴射させることにより、母材の表面に金属をコー
ティングすることができて、粒子の噴射設備だけで金属
粒子のコーティング作業を行うことができる。
表面に噴射させることにより、母材の表面に金属をコー
ティングすることができて、粒子の噴射設備だけで金属
粒子のコーティング作業を行うことができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図１に示すように、まず、鉄などの母材１に向かっ
て、この母材１とは異なる種類の金属、たとえばアルミ
ニウムまたは亜鉛などの金属で、粒子直径が５０〜５０
０μｍである比較的微小な粒子２を、圧縮空気などとと
もに１００m/sec 以上の速度で噴射する。この噴射作業
は、従来より用いられているショットブラストやショッ
トピーニング作業に準じて行われ、ショットブラストや
ショットピーニング作業における研掃材に代えて、アル
ミニウムまたは亜鉛などの金属の粒子２を母材１に向か
って噴射するものである。
る。図１に示すように、まず、鉄などの母材１に向かっ
て、この母材１とは異なる種類の金属、たとえばアルミ
ニウムまたは亜鉛などの金属で、粒子直径が５０〜５０
０μｍである比較的微小な粒子２を、圧縮空気などとと
もに１００m/sec 以上の速度で噴射する。この噴射作業
は、従来より用いられているショットブラストやショッ
トピーニング作業に準じて行われ、ショットブラストや
ショットピーニング作業における研掃材に代えて、アル
ミニウムまたは亜鉛などの金属の粒子２を母材１に向か
って噴射するものである。
【０００９】噴射された粒子２が母材１に衝突して受け
止められた際に、この粒子２の運動エネルギーが母材１
の表面１ａで熱エネルギーに変換され、この熱エネルギ
ーにより母材１の数μｍの表面が昇温されて徐々に高温
状態となる。母材１の表面が高温になって、噴射された
粒子２の溶融温度以上となると、この粒子２の一部が溶
融して母材１の表面１ａに付着する。
止められた際に、この粒子２の運動エネルギーが母材１
の表面１ａで熱エネルギーに変換され、この熱エネルギ
ーにより母材１の数μｍの表面が昇温されて徐々に高温
状態となる。母材１の表面が高温になって、噴射された
粒子２の溶融温度以上となると、この粒子２の一部が溶
融して母材１の表面１ａに付着する。
【００１０】これによって、母材１の表面１ａに、粒子
２が溶融してなる数μｍ程度の溶融金属３をコーティン
グすることが可能となり、粒子２の噴射設備だけで金属
のコーティング作業を行うことができるため、設備費を
最小限に抑えることができて、製造コストの削減を図る
ことができる。
２が溶融してなる数μｍ程度の溶融金属３をコーティン
グすることが可能となり、粒子２の噴射設備だけで金属
のコーティング作業を行うことができるため、設備費を
最小限に抑えることができて、製造コストの削減を図る
ことができる。
【００１１】なお、噴射される粒子２は、上述のように
アルミニウムまたは亜鉛などの単独成分よりなる金属を
用いてもよいが、このような単独成分の金属の粒子２を
用いることなく、図２に示すように、その硬度が鉄など
の金属母材以上である高硬度粒子５、たとえばガラスな
どの高硬度粒子５を中心部に用い、この高硬度粒子５の
周りにアルミニウムまたは亜鉛などの金属被膜６をコー
ティングしたものを用いる方がより望ましい。つまり、
アルミニウムまたは亜鉛などは鉄などと比較して硬度が
低いため、このような金属を単独で粒子２として用いた
場合よりも、中心部が高硬度である高硬度粒子５を有す
る粒子７を用いることにより母材１を塑性変形させて跳
ね返りが少なくなり、噴射する粒子７の運動エネルギー
を母材１の熱エネルギーに効率良く変換できて、母材１
の表面の温度上昇率を一層向上させることができる。
アルミニウムまたは亜鉛などの単独成分よりなる金属を
用いてもよいが、このような単独成分の金属の粒子２を
用いることなく、図２に示すように、その硬度が鉄など
の金属母材以上である高硬度粒子５、たとえばガラスな
どの高硬度粒子５を中心部に用い、この高硬度粒子５の
周りにアルミニウムまたは亜鉛などの金属被膜６をコー
ティングしたものを用いる方がより望ましい。つまり、
アルミニウムまたは亜鉛などは鉄などと比較して硬度が
低いため、このような金属を単独で粒子２として用いた
場合よりも、中心部が高硬度である高硬度粒子５を有す
る粒子７を用いることにより母材１を塑性変形させて跳
ね返りが少なくなり、噴射する粒子７の運動エネルギー
を母材１の熱エネルギーに効率良く変換できて、母材１
の表面の温度上昇率を一層向上させることができる。
【００１２】また、母材１の温度を予め高温にすること
にて、より少ないエネルギーで母材１の表面１ａをコー
ティング金属（粒子２や金属被膜６）の溶融温度以上と
することができるので、コーティング金属を母材１に簡
単にかつ厚くコーティングすることができる。たとえ
ば、焼鈍後で６００℃前後である母材１に対して、通常
のショットブラストを行って母材表面のスケールを除去
した後に、上述のようにコーティング金属を含有する粒
子２，７を噴射させると、母材１がすでに高温となって
いるため、より少ないエネルギーで母材１に簡単にコー
ティングすることができる。
にて、より少ないエネルギーで母材１の表面１ａをコー
ティング金属（粒子２や金属被膜６）の溶融温度以上と
することができるので、コーティング金属を母材１に簡
単にかつ厚くコーティングすることができる。たとえ
ば、焼鈍後で６００℃前後である母材１に対して、通常
のショットブラストを行って母材表面のスケールを除去
した後に、上述のようにコーティング金属を含有する粒
子２，７を噴射させると、母材１がすでに高温となって
いるため、より少ないエネルギーで母材１に簡単にコー
ティングすることができる。
【００１３】また、上記実施例においては鉄などの母材
にアルミニウムまたは亜鉛などをコーティングすること
により母材１の防食防錆性能が向上することとなるが、
このような場合に限ることなく各種の母材１に各種の金
属をコーティングすることができることは申すまでもな
い。
にアルミニウムまたは亜鉛などをコーティングすること
により母材１の防食防錆性能が向上することとなるが、
このような場合に限ることなく各種の母材１に各種の金
属をコーティングすることができることは申すまでもな
い。
【００１４】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、金属
を有する粒子を母材の表面に噴射するだけの工程で、母
材の表面に金属をコーティングすることができて、粒子
の噴射設備だけで金属粒子のコーティング作業を行うこ
とができるので、設備費を最小限に抑えることができ
て、製造コストの削減を図ることができる。
を有する粒子を母材の表面に噴射するだけの工程で、母
材の表面に金属をコーティングすることができて、粒子
の噴射設備だけで金属粒子のコーティング作業を行うこ
とができるので、設備費を最小限に抑えることができ
て、製造コストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例にかかる金属コーティング方
法を説明するための図である。
法を説明するための図である。
【図２】同金属コーティング方法に用いられる噴射粒子
の断面図である。
の断面図である。
１ 母材 １ａ 表面 ２，７ 粒子 ３ 溶融金属 ５ 高硬度粒子 ６ 金属被膜
Claims (1)
- 【請求項１】 金属を有する粒子を母材の表面に噴射す
ることにより、噴射粒子の運動エネルギーを母材の表面
で熱エネルギーに変換させて母材の表面を昇温させ、昇
温された母材の表面において前記噴射粒子の金属を溶融
させて母材に付着コーティングさせることを特徴とする
金属コーティング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4341594A JPH07252667A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 金属コーティング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4341594A JPH07252667A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 金属コーティング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07252667A true JPH07252667A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=12663093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4341594A Pending JPH07252667A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 金属コーティング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07252667A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003053508A (ja) * | 2001-08-14 | 2003-02-26 | Nissan Motor Co Ltd | 熱伝導円筒部材およびその製造方法ならびに熱伝導円筒部材を用いたアルミニウム合金製エンジン |
| DE10155671A1 (de) * | 2001-11-13 | 2003-05-28 | Bosch Gmbh Robert | Verfahren zum Einbringen eines Materials in die Oberfläche eines Körpers |
| JP4628578B2 (ja) * | 2001-04-12 | 2011-02-09 | トーカロ株式会社 | 低温溶射皮膜被覆部材およびその製造方法 |
| JP6007465B1 (ja) * | 2016-01-22 | 2016-10-12 | 株式会社サンポー | 亜鉛皮膜形成用ブラスト装置 |
-
1994
- 1994-03-15 JP JP4341594A patent/JPH07252667A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4628578B2 (ja) * | 2001-04-12 | 2011-02-09 | トーカロ株式会社 | 低温溶射皮膜被覆部材およびその製造方法 |
| JP2003053508A (ja) * | 2001-08-14 | 2003-02-26 | Nissan Motor Co Ltd | 熱伝導円筒部材およびその製造方法ならびに熱伝導円筒部材を用いたアルミニウム合金製エンジン |
| DE10155671A1 (de) * | 2001-11-13 | 2003-05-28 | Bosch Gmbh Robert | Verfahren zum Einbringen eines Materials in die Oberfläche eines Körpers |
| DE10155671B4 (de) * | 2001-11-13 | 2005-12-22 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zum Einbringen von Chrom in die Oberfläche eines Stahlteiles |
| JP6007465B1 (ja) * | 2016-01-22 | 2016-10-12 | 株式会社サンポー | 亜鉛皮膜形成用ブラスト装置 |
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