JP3065399B2 - 車輌における塗膜及びパテの除去方法 - Google Patents
車輌における塗膜及びパテの除去方法Info
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- JP3065399B2 JP3065399B2 JP3276756A JP27675691A JP3065399B2 JP 3065399 B2 JP3065399 B2 JP 3065399B2 JP 3276756 A JP3276756 A JP 3276756A JP 27675691 A JP27675691 A JP 27675691A JP 3065399 B2 JP3065399 B2 JP 3065399B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道電車、路面電車等
の車輌を長期間の使用後に塗膜再生又は塗膜欠陥部を修
復するために塗膜及びパテを除去するに好適な方法に関
する。
の車輌を長期間の使用後に塗膜再生又は塗膜欠陥部を修
復するために塗膜及びパテを除去するに好適な方法に関
する。
【０００２】
【従来技術と問題点】鉄道電車、地下鉄電車、路面電車
等の車輌外板は、所定期間使用後に塗膜再生又は塗膜欠
陥部の修復目的で塗膜及びパテを除去し、新たなパテ塗
り施工後、再生塗装されている。現在その塗膜及びパテ
の除去作業は電気あるいはコンプレッサーエアー等の動
力を使った手動式の振動タガネあるいはワイヤーブラシ
等の手工具により行われている。その塗膜及びパテの除
去作業は１２〜１８人時間／車輌（エアー式ジェットタ
ガネによる作業の場合）程度の工数を要している。
等の車輌外板は、所定期間使用後に塗膜再生又は塗膜欠
陥部の修復目的で塗膜及びパテを除去し、新たなパテ塗
り施工後、再生塗装されている。現在その塗膜及びパテ
の除去作業は電気あるいはコンプレッサーエアー等の動
力を使った手動式の振動タガネあるいはワイヤーブラシ
等の手工具により行われている。その塗膜及びパテの除
去作業は１２〜１８人時間／車輌（エアー式ジェットタ
ガネによる作業の場合）程度の工数を要している。
【０００３】さらに車輌全外板の塗膜再生の目的で塗膜
及びパテを除去する場合には、鋼板に投射傷を与えるこ
となく錆止め塗装を残留させておくことも要求されてい
る。その理由として車輌の再生工程で塗膜及びパテを除
去してから再塗装を施工するまで準備等により期間を必
要とし、その間に錆を発生させないためである。その間
に錆が発性すればその錆を除去する余分な工程が増え再
生工程の効率が悪くなる。しかし現状における振動タガ
ネあるいはワイヤブラシ等の手工具によって行われる塗
膜及びパテの除去作業では、錆止め塗装を残すことは困
難である。
及びパテを除去する場合には、鋼板に投射傷を与えるこ
となく錆止め塗装を残留させておくことも要求されてい
る。その理由として車輌の再生工程で塗膜及びパテを除
去してから再塗装を施工するまで準備等により期間を必
要とし、その間に錆を発生させないためである。その間
に錆が発性すればその錆を除去する余分な工程が増え再
生工程の効率が悪くなる。しかし現状における振動タガ
ネあるいはワイヤブラシ等の手工具によって行われる塗
膜及びパテの除去作業では、錆止め塗装を残すことは困
難である。
【０００４】また従来の車輌の外板は非常に厚いため少
々の外力が加わっても歪みを発生するようなことはなか
ったため種々の除去方法がとられたいたが最近の車輌は
軽量化、省エネ等の目的で車輌外板が非常に薄いものに
なっていて、若干の外力が加わると歪みが発生する問題
があり、歪みの発生の都度歪み取り作業をしなければな
らない等効率の悪い作業になっていた。
々の外力が加わっても歪みを発生するようなことはなか
ったため種々の除去方法がとられたいたが最近の車輌は
軽量化、省エネ等の目的で車輌外板が非常に薄いものに
なっていて、若干の外力が加わると歪みが発生する問題
があり、歪みの発生の都度歪み取り作業をしなければな
らない等効率の悪い作業になっていた。
【０００５】本発明は上記の問題に鑑みて成されたもの
で車輌の外板に歪み及び傷を付けることなくかつ錆止め
塗装を残して塗装及びパテを除去し得る方法を提供する
ことを目的とするものである。尚最近の車輌の塗膜は外
板が薄いため製造時に発生する歪みをかくす目的と外観
の見栄えを良くするためにパテを数ミリ塗りその上に正
規の塗料が施されており、この塗膜とパテを同時に除去
しその下地である錆止め塗装を残そうとするものであ
る。
で車輌の外板に歪み及び傷を付けることなくかつ錆止め
塗装を残して塗装及びパテを除去し得る方法を提供する
ことを目的とするものである。尚最近の車輌の塗膜は外
板が薄いため製造時に発生する歪みをかくす目的と外観
の見栄えを良くするためにパテを数ミリ塗りその上に正
規の塗料が施されており、この塗膜とパテを同時に除去
しその下地である錆止め塗装を残そうとするものであ
る。
【０００６】
【問題解決のための手段】上記の目的を達成するために
本発明における塗膜及びパテの除去方法は、比重１〜２
でかつ0、2〜2、0ｍｍのプラスチック粒子を圧力１〜５ｋ
ｇ／ｃｍ2の圧縮エヤーに混入させて噴出ノズルで加速
し、または遠心投射装置により３０〜１００ｍ／秒加速
して車輌の塗膜及びパテを除去すべき面に多数衝突させ
もって錆止め塗装を残し、塗膜及びパテを除去した鋼板
を露出させることを特徴とするものである。
本発明における塗膜及びパテの除去方法は、比重１〜２
でかつ0、2〜2、0ｍｍのプラスチック粒子を圧力１〜５ｋ
ｇ／ｃｍ2の圧縮エヤーに混入させて噴出ノズルで加速
し、または遠心投射装置により３０〜１００ｍ／秒加速
して車輌の塗膜及びパテを除去すべき面に多数衝突させ
もって錆止め塗装を残し、塗膜及びパテを除去した鋼板
を露出させることを特徴とするものである。
【０００７】
【実施例】次のような車輌外装塗膜付サンプルと投射剤
の加速手段を用いて塗膜及びパテの除去実験を行ったと
ころ表１のような結果が得られた。 （車輌外装塗膜付サンプル） サンプルサイズ：５００×５００ｍｍ×１、6ｍｍ（鋼板
厚さ） 塗膜性状 ：３回塗り サンプルＡ ：パテ厚さ１ｍｍ サンプルＢ ：パテ厚さ３ｍｍ サンプルＣ ：パテ厚さ５ｍｍ 尚鋼板の表面に錆止め塗装の後パテを塗ってある。
の加速手段を用いて塗膜及びパテの除去実験を行ったと
ころ表１のような結果が得られた。 （車輌外装塗膜付サンプル） サンプルサイズ：５００×５００ｍｍ×１、6ｍｍ（鋼板
厚さ） 塗膜性状 ：３回塗り サンプルＡ ：パテ厚さ１ｍｍ サンプルＢ ：パテ厚さ３ｍｍ サンプルＣ ：パテ厚さ５ｍｍ 尚鋼板の表面に錆止め塗装の後パテを塗ってある。
【０００８】（投射材の加速手段）圧縮空気源と噴出ノ
ズルとの間を内径２５ｍｍの輸送管により連通し、その
輸送管の途中位置に投射材を混入させるミキシング装置
を接続したものを使用し、投射材の速度は、圧縮エアー
の圧力との相関を測定した図１を用いて速度を設定し
た。したがって本実験では圧縮エアーを利用した投射材
加速手段を採用したがこれに限るものではなく例へば遠
心力を利用した加速装置でも投射材の速度を設定すれば
十分適用できるものである。
ズルとの間を内径２５ｍｍの輸送管により連通し、その
輸送管の途中位置に投射材を混入させるミキシング装置
を接続したものを使用し、投射材の速度は、圧縮エアー
の圧力との相関を測定した図１を用いて速度を設定し
た。したがって本実験では圧縮エアーを利用した投射材
加速手段を採用したがこれに限るものではなく例へば遠
心力を利用した加速装置でも投射材の速度を設定すれば
十分適用できるものである。
【０００９】
【表１】
【００１０】上記の実験結果により投射材の材質をプラ
スチックにしサイズを1、2〜2、0ｍｍのものを使用し、圧
縮エアーの圧力を１〜５ｋｇ／ｃｍ2の範囲内で適宜選
定して、処理面に衝突させることにより、素地に歪み及
び傷を与えることなく錆止め塗装を残した状態ににして
塗膜お世場パテを除去できることが判明した。尚実験で
は鋼球よりも鋼グリット、プラスチックよりも鋼球の方
が塗膜及びパテは除去されやすいが鋼球及び鋼グリット
は、素地に歪みを発生させたり、傷を付けることなく錆
止め塗装を残して処理するという目的を達成することが
できないものであった。さらに投射材の加速は図１に示
す圧縮エヤー圧力と、投射材の平均飛行速度との関係か
ら速度に換算した値をカッコ内に示した。ただしその速
度は同一エアー圧力であっても投射材の材質及びサイズ
により異なる。
スチックにしサイズを1、2〜2、0ｍｍのものを使用し、圧
縮エアーの圧力を１〜５ｋｇ／ｃｍ2の範囲内で適宜選
定して、処理面に衝突させることにより、素地に歪み及
び傷を与えることなく錆止め塗装を残した状態ににして
塗膜お世場パテを除去できることが判明した。尚実験で
は鋼球よりも鋼グリット、プラスチックよりも鋼球の方
が塗膜及びパテは除去されやすいが鋼球及び鋼グリット
は、素地に歪みを発生させたり、傷を付けることなく錆
止め塗装を残して処理するという目的を達成することが
できないものであった。さらに投射材の加速は図１に示
す圧縮エヤー圧力と、投射材の平均飛行速度との関係か
ら速度に換算した値をカッコ内に示した。ただしその速
度は同一エアー圧力であっても投射材の材質及びサイズ
により異なる。
【００１１】
【発明の効果】本発明は上記の説明から明らかなように
投射材の材質、大きさ、投射速度等を規制した機械化可
能な条件の中で除去すべき面に衝突させて、鋼板に歪み
及び傷をつけることなく錆止め塗装を残して、塗膜及び
パテを除去できるものであり、作業効率の向上及び作業
環境の改善に、大いに役立ち利とするところは著大であ
る。
投射材の材質、大きさ、投射速度等を規制した機械化可
能な条件の中で除去すべき面に衝突させて、鋼板に歪み
及び傷をつけることなく錆止め塗装を残して、塗膜及び
パテを除去できるものであり、作業効率の向上及び作業
環境の改善に、大いに役立ち利とするところは著大であ
る。
【図１】エアー圧力と投射材の速度との相関関係を示す
グラフである。
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−17525（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−48175（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−221975（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−256363（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−166060（ＪＰ，Ａ) 桜庭寿彦他１名、「実践自動車補修塗 装」，株式会社リペアラック出版，昭和 61年５月15日，Ｐ．89−96 (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B05D 3/12 B05D 7/14 B05C 9/10
Claims (1)
- 【請求項１】 比重１〜２でかつ0、2〜2、0ｍｍのプラス
チック粒子を、圧力１〜５ｋｇ／ｃｍ2の圧縮エアーに
混入させて噴射ノズルで加速し、または遠心投射装置に
より３０〜１００ｍ／秒に加速して車輌の塗膜及びパテ
を除去すべき面に多数衝突させ、もって錆止め塗装を残
し、塗膜及びパテを除去した鋼板を露出させることを特
徴とする車輌における塗膜及びパテの除去方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3276756A JP3065399B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 車輌における塗膜及びパテの除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3276756A JP3065399B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 車輌における塗膜及びパテの除去方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0584462A JPH0584462A (ja) | 1993-04-06 |
| JP3065399B2 true JP3065399B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=17573911
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3276756A Expired - Fee Related JP3065399B2 (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | 車輌における塗膜及びパテの除去方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3065399B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100336834B1 (ko) * | 1999-05-19 | 2002-05-16 | 주덕영 | 도장 플라스틱 범퍼의 도막 제거방법 및 그 장치 |
| DE50111955D1 (de) * | 2000-03-16 | 2007-03-15 | Volkswagen Ag | Verfahren zur kleinflächigen beseitigung von lackierungsfehlern |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP3276756A patent/JP3065399B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 桜庭寿彦他１名、「実践自動車補修塗装」，株式会社リペアラック出版，昭和６１年５月１５日，Ｐ．８９−９６ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0584462A (ja) | 1993-04-06 |
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Legal Events
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