JP3027980B2 - 鋳物の砂落し方法 - Google Patents
鋳物の砂落し方法Info
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- JP3027980B2 JP3027980B2 JP5113871A JP11387193A JP3027980B2 JP 3027980 B2 JP3027980 B2 JP 3027980B2 JP 5113871 A JP5113871 A JP 5113871A JP 11387193 A JP11387193 A JP 11387193A JP 3027980 B2 JP3027980 B2 JP 3027980B2
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- shot
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショットブラストによ
り鋳物の砂落しを行う方法に関する。
り鋳物の砂落しを行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする問題点】従
来、ショットブラストにより鋳物の砂落しを行うには、
粒径範囲が0.5〜2.0mmのスチールショットを投射するの
が一般的である。しかしこの方法では、多量の砂が付着
した鋳物の砂落しに長時間を要する。また鋳物の地肌
(鋳肌)が荒れると共に、この鋳肌の凹凸部に剥離砂の
微粒子が付着して製品表面が黒ずみ、鋳物本来の金属光
沢が出ないという問題もある。本発明はこのような事情
に鑑みてなされたものであり、鋳物の砂落しを短時間で
行うと共に、鋳物の表面品質を向上させることを目的と
している。
来、ショットブラストにより鋳物の砂落しを行うには、
粒径範囲が0.5〜2.0mmのスチールショットを投射するの
が一般的である。しかしこの方法では、多量の砂が付着
した鋳物の砂落しに長時間を要する。また鋳物の地肌
(鋳肌)が荒れると共に、この鋳肌の凹凸部に剥離砂の
微粒子が付着して製品表面が黒ずみ、鋳物本来の金属光
沢が出ないという問題もある。本発明はこのような事情
に鑑みてなされたものであり、鋳物の砂落しを短時間で
行うと共に、鋳物の表面品質を向上させることを目的と
している。
【0003】
【問題点を解決するための手段】本発明は上記の目的を
達成するため、ショットを2工程に分けて鋳物に投射す
ることを要旨としている。すなわち本発明は、粒径が1.
4〜2.5mmのショットを50〜70m/sec.の投射速度で投射し
て鋳物表面の付着砂の大半を除去する第一工程と、粒径
が0.3〜1.3mmのショットを70〜100m/sec.の投射速度で
投射して上記鋳物表面の残存付着砂を除去すると共に、
該鋳物の地肌を磨く第二工程と、から成ることを特徴と
している。
達成するため、ショットを2工程に分けて鋳物に投射す
ることを要旨としている。すなわち本発明は、粒径が1.
4〜2.5mmのショットを50〜70m/sec.の投射速度で投射し
て鋳物表面の付着砂の大半を除去する第一工程と、粒径
が0.3〜1.3mmのショットを70〜100m/sec.の投射速度で
投射して上記鋳物表面の残存付着砂を除去すると共に、
該鋳物の地肌を磨く第二工程と、から成ることを特徴と
している。
【0004】
【作用】本発明によれば、第一工程で鋳物表面の付着砂
の約70%が除去され、第二工程で残りの付着砂がほぼ
完全に除去されると共に、鋳肌が磨かれて鋳物本来の金
属光沢が出る。
の約70%が除去され、第二工程で残りの付着砂がほぼ
完全に除去されると共に、鋳肌が磨かれて鋳物本来の金
属光沢が出る。
【0005】
【実施例】以下、本発明を実験例に基づいて詳細に説明
する。 (実験例)FCD材より成る被処理製品(単重7.5kg,砂
付量1.5kg)100個(900kg)を回転ドラム型ショット
ブラスト装置に投入する。そして第一工程として、平均
粒径が1.5mmのスチールショットを投射速度60m/sec.で
投射し、製品に付着した砂を除去する。清掃度が約70
%に達した後、被処理製品を鋳肌磨き工程(第二工程)
に供する。この工程では、平均粒径が0.6mmのスチール
ショットを投射速度75m/sec.で投射する。このようにし
て製品の清掃度がほぼ100%に達するまでに要した時
間(T1)と清掃度との関係曲線を図1に実線で示す。
なお、ここで清掃度とは、5%硫酸銅溶液を被処理製品
に塗布したとき、銅が析出する面積(鋳肌露出面積)の
測定面積に対する割合をいう。
する。 (実験例)FCD材より成る被処理製品(単重7.5kg,砂
付量1.5kg)100個(900kg)を回転ドラム型ショット
ブラスト装置に投入する。そして第一工程として、平均
粒径が1.5mmのスチールショットを投射速度60m/sec.で
投射し、製品に付着した砂を除去する。清掃度が約70
%に達した後、被処理製品を鋳肌磨き工程(第二工程)
に供する。この工程では、平均粒径が0.6mmのスチール
ショットを投射速度75m/sec.で投射する。このようにし
て製品の清掃度がほぼ100%に達するまでに要した時
間(T1)と清掃度との関係曲線を図1に実線で示す。
なお、ここで清掃度とは、5%硫酸銅溶液を被処理製品
に塗布したとき、銅が析出する面積(鋳肌露出面積)の
測定面積に対する割合をいう。
【0006】なお、上記砂落し工程で平均粒径が1.3mm
以下のスチールショットを投射した場合の砂落ち度は非
常に悪く、75m/sec.以上の投射速度で投射しても砂落ち
度に格別の向上が見られなかった。また上記鋳肌磨き工
程で投射速度65m/sec.以下で投射すると鋳肌磨きに時間
がかかり、平均粒径が1.4mm以上のスチールショットを
投射した場合は鋳肌が荒れた。以上の実験結果から、砂
落し工程では粒径が1.4〜2.5mmのショットを50〜70m/se
c.の投射速度で投射し、鋳肌磨き工程では粒径が0.3〜
1.3mmのショットを70〜100m/sec.の投射速度で投射する
のが作業効率並びに品質上良いことが分かった。
以下のスチールショットを投射した場合の砂落ち度は非
常に悪く、75m/sec.以上の投射速度で投射しても砂落ち
度に格別の向上が見られなかった。また上記鋳肌磨き工
程で投射速度65m/sec.以下で投射すると鋳肌磨きに時間
がかかり、平均粒径が1.4mm以上のスチールショットを
投射した場合は鋳肌が荒れた。以上の実験結果から、砂
落し工程では粒径が1.4〜2.5mmのショットを50〜70m/se
c.の投射速度で投射し、鋳肌磨き工程では粒径が0.3〜
1.3mmのショットを70〜100m/sec.の投射速度で投射する
のが作業効率並びに品質上良いことが分かった。
【0007】(比較例)上記実験例の場合と同じ被処理
製品に対して、回転ドラム型ショットブラスト装置内で
粒径が0.5〜1.7mmのスチールショットを投射速度75m/se
c.で投射する。この方法により製品の清掃度をほぼ10
0%にするまでに要した時間(T0)と清掃度との関係曲
線を図1に点線で示す。なお上記実験例では、第一工程
で被処理製品の清掃度が70%に達したとき第二工程へ
移行したが、これに限定されるものではなく、鋳肌が見
える程度(65〜85%)にまで砂が除去されれば、第二工程
での処理が効果的になる。
製品に対して、回転ドラム型ショットブラスト装置内で
粒径が0.5〜1.7mmのスチールショットを投射速度75m/se
c.で投射する。この方法により製品の清掃度をほぼ10
0%にするまでに要した時間(T0)と清掃度との関係曲
線を図1に点線で示す。なお上記実験例では、第一工程
で被処理製品の清掃度が70%に達したとき第二工程へ
移行したが、これに限定されるものではなく、鋳肌が見
える程度(65〜85%)にまで砂が除去されれば、第二工程
での処理が効果的になる。
【0008】
【発明の効果】本発明方法によれば、鋳物製品の砂落し
時間を従来方法よりも大幅に短縮することができ、しか
も鋳肌を荒らすことがない。また鋳肌の凹凸部に剥離砂
の微粒子が付着することがなく、鋳物本来の金属光沢が
出る。
時間を従来方法よりも大幅に短縮することができ、しか
も鋳肌を荒らすことがない。また鋳肌の凹凸部に剥離砂
の微粒子が付着することがなく、鋳物本来の金属光沢が
出る。
【図1】本発明方法による清掃時間と清掃度との関係曲
線ならびに従来方法による清掃時間と清掃度との関係曲
線を示す比較図である。
線ならびに従来方法による清掃時間と清掃度との関係曲
線を示す比較図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 粒径が1.4〜2.5mmのショットを50〜70m/
sec.の投射速度で投射して鋳物表面の付着砂の大半を除
去する第一工程と、粒径が0.3〜1.3mmのショットを70〜
100m/sec.の投射速度で投射して上記鋳物表面の残存付
着砂を除去すると共に、該鋳物の地肌を磨く第二工程
と、から成る鋳物の砂落し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5113871A JP3027980B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 鋳物の砂落し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5113871A JP3027980B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 鋳物の砂落し方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06297132A JPH06297132A (ja) | 1994-10-25 |
JP3027980B2 true JP3027980B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=14623205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5113871A Expired - Fee Related JP3027980B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 鋳物の砂落し方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3027980B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016143413A1 (ja) | 2015-03-12 | 2016-09-15 | 新東工業株式会社 | 投射材 |
BR112017011563B1 (pt) | 2015-03-12 | 2021-06-08 | Sintokogio, Ltd. | método para limpeza por jateamento de um produto fundido |
EP3363592B1 (en) | 2016-01-26 | 2020-06-17 | Sintokogio, Ltd. | Cast steel projection material |
-
1993
- 1993-04-16 JP JP5113871A patent/JP3027980B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06297132A (ja) | 1994-10-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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