JPH08179096A - ブラスト用グリットの除染装置 - Google Patents
ブラスト用グリットの除染装置Info
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- JPH08179096A JPH08179096A JP33531194A JP33531194A JPH08179096A JP H08179096 A JPH08179096 A JP H08179096A JP 33531194 A JP33531194 A JP 33531194A JP 33531194 A JP33531194 A JP 33531194A JP H08179096 A JPH08179096 A JP H08179096A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 汚染グリットを除染して一般産業廃棄物とし
て処理できるようにする。 【構成】 密閉容器１内の上部位置に、汚染グリット１
１をグリット粒子１１ａに粉砕して排出できるようにし
たグリットミル９を配置する。グリットミル９の入口７
に、汚染グリット供給ライン１６と除染剤供給ライン１
８を接続する。グリットミル９の下方位置に、底部をす
りばち状としたフィルター容器２０を回転駆動可能に配
置する。フィルター容器２０の下側中央位置にグリット
粒子収集容器２２を配設し、グリット粒子回収ライン２
４を介してグリット粒子回収機２３を連結する。密閉容
器１の底部に、汚染除染剤回収ライン２８を介して汚染
除染剤回収分離機２７を接続する。
て処理できるようにする。 【構成】 密閉容器１内の上部位置に、汚染グリット１
１をグリット粒子１１ａに粉砕して排出できるようにし
たグリットミル９を配置する。グリットミル９の入口７
に、汚染グリット供給ライン１６と除染剤供給ライン１
８を接続する。グリットミル９の下方位置に、底部をす
りばち状としたフィルター容器２０を回転駆動可能に配
置する。フィルター容器２０の下側中央位置にグリット
粒子収集容器２２を配設し、グリット粒子回収ライン２
４を介してグリット粒子回収機２３を連結する。密閉容
器１の底部に、汚染除染剤回収ライン２８を介して汚染
除染剤回収分離機２７を接続する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は原子力発電プラントにて
発生した放射性廃棄物に付着している放射性物質を取り
除く際に使用されるブラスト用グリットの除染装置に関
するものである。
発生した放射性廃棄物に付着している放射性物質を取り
除く際に使用されるブラスト用グリットの除染装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】原子力発電プラントにおいて、定期点検
時や改造工事時に発生する放射性廃棄物は、残留放射能
が搬出規定値以下のものであれば、一般産業廃棄物とし
て処理することが認められているものの、高レベル放射
性廃棄物であれば、そのままの状態でドラム缶等の完全
密閉容器中に封入した後、自然崩壊を繰り返して放射能
レベルが低下するまで、保管エリアにて非常に長期間に
亘って厳重に保管しなければならない。
時や改造工事時に発生する放射性廃棄物は、残留放射能
が搬出規定値以下のものであれば、一般産業廃棄物とし
て処理することが認められているものの、高レベル放射
性廃棄物であれば、そのままの状態でドラム缶等の完全
密閉容器中に封入した後、自然崩壊を繰り返して放射能
レベルが低下するまで、保管エリアにて非常に長期間に
亘って厳重に保管しなければならない。
【０００３】しかしながら、すべての高レベル放射性廃
棄物を上記の如くドラム缶詰めにして保管させるように
すると、ドラム缶の量が膨大なものになってしまい、運
搬に多大の労力を要するばかりでなく、その保管エリア
の確保も非常に困難であるため、ドラム缶詰めの量、す
なわち、保管量を減少させる目的で、放射性廃棄物のう
ち、単に母材表面に放射性汚染物が付着した程度のもの
に対しては、除染処理を施すことで表面に付着した放射
性汚染物を取り去って一般産業廃棄物として処理するよ
うにしている。
棄物を上記の如くドラム缶詰めにして保管させるように
すると、ドラム缶の量が膨大なものになってしまい、運
搬に多大の労力を要するばかりでなく、その保管エリア
の確保も非常に困難であるため、ドラム缶詰めの量、す
なわち、保管量を減少させる目的で、放射性廃棄物のう
ち、単に母材表面に放射性汚染物が付着した程度のもの
に対しては、除染処理を施すことで表面に付着した放射
性汚染物を取り去って一般産業廃棄物として処理するよ
うにしている。
【０００４】上記除染処理の方式としては、様々な方式
が提唱されているが、このうち、多用されている方式の
一つとしてブラスト除染方式がある。このブラスト除染
方式は、図４に概要を示す如く、直径が１mm乃至数mm程
度の砂粒あるいは鋼球によって形成されたグリットａを
高速で母材ｂの表面に激突させ、その衝撃によって母材
ｂの表層をむらなく研磨して、母材ｂの表面に強固に付
着している放射性汚染物ｃを剥離させるようにしたもの
である。
が提唱されているが、このうち、多用されている方式の
一つとしてブラスト除染方式がある。このブラスト除染
方式は、図４に概要を示す如く、直径が１mm乃至数mm程
度の砂粒あるいは鋼球によって形成されたグリットａを
高速で母材ｂの表面に激突させ、その衝撃によって母材
ｂの表層をむらなく研磨して、母材ｂの表面に強固に付
着している放射性汚染物ｃを剥離させるようにしたもの
である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したブ
ラスト除染方式を用いて放射性廃棄物に除染処理を施し
た場合、放射性廃棄物表面から剥離した放射性汚染物
が、グリットの表面に付着してしまったり、あるいは、
激突の際にグリットに生じた微細クラックの間に噛み込
んでしまうため、一度使用されたグリットはそれ自身が
もらい汚染して放射性廃棄物である汚染グリットに変わ
ってしまうことにより、二次廃棄物として放射性廃棄物
が発生してしまい、一般産業廃棄物として処理されるこ
とができずにドラム缶詰めして保管しなければならず、
したがって、除染処理を全く施さない場合と比較してド
ラム缶詰めの量はやや減少するものの、ドラム缶詰めの
量を大幅に減少させることができないという問題があ
る。
ラスト除染方式を用いて放射性廃棄物に除染処理を施し
た場合、放射性廃棄物表面から剥離した放射性汚染物
が、グリットの表面に付着してしまったり、あるいは、
激突の際にグリットに生じた微細クラックの間に噛み込
んでしまうため、一度使用されたグリットはそれ自身が
もらい汚染して放射性廃棄物である汚染グリットに変わ
ってしまうことにより、二次廃棄物として放射性廃棄物
が発生してしまい、一般産業廃棄物として処理されるこ
とができずにドラム缶詰めして保管しなければならず、
したがって、除染処理を全く施さない場合と比較してド
ラム缶詰めの量はやや減少するものの、ドラム缶詰めの
量を大幅に減少させることができないという問題があ
る。
【０００６】そこで、本発明は、放射性汚染物が付着し
た汚染グリットを除染することにより一般産業廃棄物と
して処理できるようにして、ドラム缶詰めの量を大幅に
減少させることができるようなブラスト用グリットの除
染装置を提供しようとするものである。
た汚染グリットを除染することにより一般産業廃棄物と
して処理できるようにして、ドラム缶詰めの量を大幅に
減少させることができるようなブラスト用グリットの除
染装置を提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、密閉容器内の上部位置に、除染剤供給ラ
インを通して供給された除染剤の存在下で汚染グリット
供給ラインを通して供給された汚染グリットを粉砕して
グリット粒子として排出できるようにしてあるグリット
ミルを配置し、該グリットミルの下方に、すりばち状と
した底部の中心に開口を有し上記グリットミルから排出
されたグリット粒子を受けて汚染除染剤を分離させるよ
うにしたフィルター容器を回転駆動可能に配設し、該フ
ィルター容器の下部位置に、フィルター容器の開口から
落下した除染後のグリット粒子を収集するようにしたグ
リット粒子収集容器を設け、且つ、該グリット粒子収集
容器にグリット粒子回収ラインを接続し、上記密閉容器
の底部に汚染除染剤回収ラインを接続した構成とする。
決するために、密閉容器内の上部位置に、除染剤供給ラ
インを通して供給された除染剤の存在下で汚染グリット
供給ラインを通して供給された汚染グリットを粉砕して
グリット粒子として排出できるようにしてあるグリット
ミルを配置し、該グリットミルの下方に、すりばち状と
した底部の中心に開口を有し上記グリットミルから排出
されたグリット粒子を受けて汚染除染剤を分離させるよ
うにしたフィルター容器を回転駆動可能に配設し、該フ
ィルター容器の下部位置に、フィルター容器の開口から
落下した除染後のグリット粒子を収集するようにしたグ
リット粒子収集容器を設け、且つ、該グリット粒子収集
容器にグリット粒子回収ラインを接続し、上記密閉容器
の底部に汚染除染剤回収ラインを接続した構成とする。
【０００８】又、フィルター容器を固定とし、且つ該フ
ィルター容器内の底部に回転可能とした掻き寄せブレー
ドを配置した構成としてもよい。
ィルター容器内の底部に回転可能とした掻き寄せブレー
ドを配置した構成としてもよい。
【０００９】
【作用】放射性汚染物が付着した汚染グリットを、除染
剤と共にグリットミル内へ供給すると、汚染グリットは
粉砕されて細分化されることによりグリット粒子とな
り、除染剤と接触する表面積が増大すると共に微細クラ
ックの間に噛み込んでいた放射性汚染物までが露出され
るので、グリットに付着していた放射性汚染物が除染剤
によって効果的に除去されることになる。更に、グリッ
トミルから排出されたグリット粒子は、フィルター容器
にて汚染除染剤と分離されつつ、フィルター容器の回転
により底部中心の開口より落下してグリット粒子収集容
器にて収集され一般産業廃棄物として回収される。
剤と共にグリットミル内へ供給すると、汚染グリットは
粉砕されて細分化されることによりグリット粒子とな
り、除染剤と接触する表面積が増大すると共に微細クラ
ックの間に噛み込んでいた放射性汚染物までが露出され
るので、グリットに付着していた放射性汚染物が除染剤
によって効果的に除去されることになる。更に、グリッ
トミルから排出されたグリット粒子は、フィルター容器
にて汚染除染剤と分離されつつ、フィルター容器の回転
により底部中心の開口より落下してグリット粒子収集容
器にて収集され一般産業廃棄物として回収される。
【００１０】又、フィルター容器を固定として掻き寄せ
ブレードを回転可能に設けた場合には、フィルター容器
にて受けられたグリット粒子が、掻き寄せブレードにて
掻き寄せられるため、グリット粒子収集容器内に強制的
に送り込まれる。
ブレードを回転可能に設けた場合には、フィルター容器
にて受けられたグリット粒子が、掻き寄せブレードにて
掻き寄せられるため、グリット粒子収集容器内に強制的
に送り込まれる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
する。
【００１２】図１及び図２は本発明の一実施例を示すも
ので、中空円筒状の密閉容器１の上面部に、駆動装置と
してのモータ２を下向きに設置して、該モータ２によっ
て回転駆動される回転軸３を、シール材４を介し密閉容
器１内の上部位置に挿入配置し、且つ該回転軸３の外周
に、上端部の入口７から供給した汚染グリット１１を粉
砕して下端部の排出口８よりグリット粒子１１ａとして
排出できるようにしたグリットミル９を構成し、又、上
記回転軸３をグリットミル９より下方へ所要量突出する
よう延長して、該延長部３ａの下端部を、密閉容器１の
内壁から張り出させた支持部材１３に軸受１４を介して
支持させ、更に、上記グリットミル９の入口７には、表
面に放射性汚染物が付着した汚染グリット１１を収納す
る汚染グリット収納容器１５からの汚染グリット供給ラ
イン１６と、除染剤１２を貯蔵する除染剤貯蔵容器１７
からの除染剤供給ライン１８とを接続して、汚染グリッ
ト収納容器１５から汚染グリット供給ライン１６を通し
てグリットミル９内へ供給された汚染グリット１１が、
除染剤貯蔵容器１７から除染剤供給ライン１８を通して
グリットミル９内に供給された除染剤１２の存在下で粉
砕と同時に除染させられるようにし、且つ粉砕と除染に
より生じたグリット粒子１１ａと汚染除染剤１２ａをグ
リットミル９の下端部の排出口８より落下排出させられ
るようにする。
ので、中空円筒状の密閉容器１の上面部に、駆動装置と
してのモータ２を下向きに設置して、該モータ２によっ
て回転駆動される回転軸３を、シール材４を介し密閉容
器１内の上部位置に挿入配置し、且つ該回転軸３の外周
に、上端部の入口７から供給した汚染グリット１１を粉
砕して下端部の排出口８よりグリット粒子１１ａとして
排出できるようにしたグリットミル９を構成し、又、上
記回転軸３をグリットミル９より下方へ所要量突出する
よう延長して、該延長部３ａの下端部を、密閉容器１の
内壁から張り出させた支持部材１３に軸受１４を介して
支持させ、更に、上記グリットミル９の入口７には、表
面に放射性汚染物が付着した汚染グリット１１を収納す
る汚染グリット収納容器１５からの汚染グリット供給ラ
イン１６と、除染剤１２を貯蔵する除染剤貯蔵容器１７
からの除染剤供給ライン１８とを接続して、汚染グリッ
ト収納容器１５から汚染グリット供給ライン１６を通し
てグリットミル９内へ供給された汚染グリット１１が、
除染剤貯蔵容器１７から除染剤供給ライン１８を通して
グリットミル９内に供給された除染剤１２の存在下で粉
砕と同時に除染させられるようにし、且つ粉砕と除染に
より生じたグリット粒子１１ａと汚染除染剤１２ａをグ
リットミル９の下端部の排出口８より落下排出させられ
るようにする。
【００１３】上記グリットミル９は、図２に一部を拡大
して示す如く、回転軸３の外周に、螺旋状のスクリュー
を一定間隔毎に切断した如き形状のスクリュー羽根５
を、上下方向へ所要間隔を隔てて多段に取り付けると共
に、該各スクリュー羽根５を包囲するようにしたケーシ
ング６を設けて、該ケーシング６を、密閉容器１の内壁
から張り出させた支持部材１３に支持させ、且つ上下方
向に並ぶ上記各スクリュー羽根５の間に、中心部に孔１
０ａを有する円板状のテーブル１０を、上段のスクリュ
ー羽根５の下端縁との間に所要の微細隙間が形成される
ように配置固定した構成としてあり、スクリュー羽根５
上に供給された汚染グリット１１をスクリュー羽根５の
回転により下方へ搬送してテーブル１０上に載せ、回転
するスクリュー羽根５の下端縁とテーブル１０との間で
汚染グリット１１を粉砕しつつテーブル１０の中心部の
孔１０ａから下段のスクリュー羽根５上へ落下供給させ
る工程を順次繰り返すことにより、汚染グリット１１を
グリット粒子１１ａとすることができるようにしてあ
る。
して示す如く、回転軸３の外周に、螺旋状のスクリュー
を一定間隔毎に切断した如き形状のスクリュー羽根５
を、上下方向へ所要間隔を隔てて多段に取り付けると共
に、該各スクリュー羽根５を包囲するようにしたケーシ
ング６を設けて、該ケーシング６を、密閉容器１の内壁
から張り出させた支持部材１３に支持させ、且つ上下方
向に並ぶ上記各スクリュー羽根５の間に、中心部に孔１
０ａを有する円板状のテーブル１０を、上段のスクリュ
ー羽根５の下端縁との間に所要の微細隙間が形成される
ように配置固定した構成としてあり、スクリュー羽根５
上に供給された汚染グリット１１をスクリュー羽根５の
回転により下方へ搬送してテーブル１０上に載せ、回転
するスクリュー羽根５の下端縁とテーブル１０との間で
汚染グリット１１を粉砕しつつテーブル１０の中心部の
孔１０ａから下段のスクリュー羽根５上へ落下供給させ
る工程を順次繰り返すことにより、汚染グリット１１を
グリット粒子１１ａとすることができるようにしてあ
る。
【００１４】又、上記密閉容器１内の上記グリットミル
９よりも下方位置に、底部がすりばち状を成し且つ底部
中心に開口１９を有するメッシュ製のフィルター容器２
０を配置して、該フィルター容器２０を、上記回転軸３
の下方延長部３ａに支持アーム２１を介して取り付け、
回転軸３とフィルター容器２０がモータ２の駆動によっ
て一体的に回転させられるようにすると共に、グリット
ミル９から落下してきたグリット粒子１１ａのすべてを
フィルター容器２０によって捕捉してグリット粒子１１
ａと汚染除染剤１２ａとを濾過によって分離させられる
ようにする。
９よりも下方位置に、底部がすりばち状を成し且つ底部
中心に開口１９を有するメッシュ製のフィルター容器２
０を配置して、該フィルター容器２０を、上記回転軸３
の下方延長部３ａに支持アーム２１を介して取り付け、
回転軸３とフィルター容器２０がモータ２の駆動によっ
て一体的に回転させられるようにすると共に、グリット
ミル９から落下してきたグリット粒子１１ａのすべてを
フィルター容器２０によって捕捉してグリット粒子１１
ａと汚染除染剤１２ａとを濾過によって分離させられる
ようにする。
【００１５】更に、上記フィルター容器２０の底部の開
口１９から落下させられたグリット粒子１１ａを収集す
るためのグリット粒子収集容器２２を、フィルター容器
２０の下側中央部に配設して上記支持部材１３に固定
し、且つ該グリット粒子収集容器２２に、収集されたグ
リット粒子１１ａを回収する真空サイクロンの如きグリ
ット粒子回収機２３を、グリット粒子回収ライン２４を
介して連結し、上記グリット粒子回収機２３にグリット
粒子廃棄ライン２５を接続すると共に、グリット粒子回
収機２３と上記汚染グリット収納容器１５との間にグリ
ット粒子リターンライン２６を接続して、放射能レベル
が基準値以下の回収グリット粒子１１ａはグリット粒子
廃棄ライン２５により廃棄させるようにし、放射能レベ
ルが基準値以上の回収グリット粒子１１ａはグリット粒
子リターンライン２６により汚染グリット収納容器１５
へ戻して再除染させられるようにする。
口１９から落下させられたグリット粒子１１ａを収集す
るためのグリット粒子収集容器２２を、フィルター容器
２０の下側中央部に配設して上記支持部材１３に固定
し、且つ該グリット粒子収集容器２２に、収集されたグ
リット粒子１１ａを回収する真空サイクロンの如きグリ
ット粒子回収機２３を、グリット粒子回収ライン２４を
介して連結し、上記グリット粒子回収機２３にグリット
粒子廃棄ライン２５を接続すると共に、グリット粒子回
収機２３と上記汚染グリット収納容器１５との間にグリ
ット粒子リターンライン２６を接続して、放射能レベル
が基準値以下の回収グリット粒子１１ａはグリット粒子
廃棄ライン２５により廃棄させるようにし、放射能レベ
ルが基準値以上の回収グリット粒子１１ａはグリット粒
子リターンライン２６により汚染グリット収納容器１５
へ戻して再除染させられるようにする。
【００１６】又、上記密閉容器１内の底部に、上記フィ
ルター容器２０によって濾過された汚染除染剤１２ａを
貯留するための貯槽１ａを形成し、該貯槽１ａに、貯留
された汚染除染剤１２ａを回収して分離するための汚染
除染剤回収分離機２７を、汚染除染剤回収ライン２８を
介して連結し、該汚染除染剤回収分離機２７と上記除染
剤貯蔵容器１７とを除染剤リターンライン２９にて接続
すると共に、上記汚染除染剤回収分離機２７に放射性汚
染物廃棄ライン３０を接続し、汚染除染剤回収分離機２
７にて再生された除染剤を除染剤リターンライン２９に
より除染剤貯蔵容器１７に送って再利用させられるよう
にし、汚染物は放射性汚染物廃棄ライン３０を通しその
ままドラム缶詰めして保管させるようにする。
ルター容器２０によって濾過された汚染除染剤１２ａを
貯留するための貯槽１ａを形成し、該貯槽１ａに、貯留
された汚染除染剤１２ａを回収して分離するための汚染
除染剤回収分離機２７を、汚染除染剤回収ライン２８を
介して連結し、該汚染除染剤回収分離機２７と上記除染
剤貯蔵容器１７とを除染剤リターンライン２９にて接続
すると共に、上記汚染除染剤回収分離機２７に放射性汚
染物廃棄ライン３０を接続し、汚染除染剤回収分離機２
７にて再生された除染剤を除染剤リターンライン２９に
より除染剤貯蔵容器１７に送って再利用させられるよう
にし、汚染物は放射性汚染物廃棄ライン３０を通しその
ままドラム缶詰めして保管させるようにする。
【００１７】なお、上記除染剤１２は、酸アルカリ除染
剤、又は剥離剤、有機溶剤等の液体であり、放射性汚染
物を容易に溶解するようになっている。
剤、又は剥離剤、有機溶剤等の液体であり、放射性汚染
物を容易に溶解するようになっている。
【００１８】上記構成とした本発明のブラスト用グリッ
トの除染装置を用いて放射性汚染物が付着した汚染グリ
ット１１に除染処理を施す場合は、モータ２を駆動する
ことにより、回転軸３を回転させてグリットミル９のス
クリュー羽根５とその下方のフィルター容器２０とを一
体的に回転させた状態にし、グリットミル９内に、汚染
グリット収納容器１５から汚染グリット供給ライン１６
を通して汚染グリット１１を供給すると共に、除染剤貯
蔵容器１７から除染剤供給ライン１８を通して除染剤１
２を供給させるようにする。これにより、グリットミル
９内へ汚染グリット１１と共に供給された除染剤１２の
作用により、汚染グリット１１の表面から放射性汚染物
が取り除かれることになり、更に、この際、グリットミ
ル９内では、汚染グリット１１は各スクリュー羽根５と
テーブル１０との間で順次もみくだかれるように粉砕さ
れて細分化されることによりグリット粒子１１ａとされ
るので、微細クラックの間に噛み込んでいた放射性汚染
物が露出されることになり、汚染グリット１１の表面積
が大幅に増加されて除染剤１２と放射性汚染物が接触さ
れやすくなることから、除染剤１２による付着汚染物の
除去を効率よく行わせることができる。
トの除染装置を用いて放射性汚染物が付着した汚染グリ
ット１１に除染処理を施す場合は、モータ２を駆動する
ことにより、回転軸３を回転させてグリットミル９のス
クリュー羽根５とその下方のフィルター容器２０とを一
体的に回転させた状態にし、グリットミル９内に、汚染
グリット収納容器１５から汚染グリット供給ライン１６
を通して汚染グリット１１を供給すると共に、除染剤貯
蔵容器１７から除染剤供給ライン１８を通して除染剤１
２を供給させるようにする。これにより、グリットミル
９内へ汚染グリット１１と共に供給された除染剤１２の
作用により、汚染グリット１１の表面から放射性汚染物
が取り除かれることになり、更に、この際、グリットミ
ル９内では、汚染グリット１１は各スクリュー羽根５と
テーブル１０との間で順次もみくだかれるように粉砕さ
れて細分化されることによりグリット粒子１１ａとされ
るので、微細クラックの間に噛み込んでいた放射性汚染
物が露出されることになり、汚染グリット１１の表面積
が大幅に増加されて除染剤１２と放射性汚染物が接触さ
れやすくなることから、除染剤１２による付着汚染物の
除去を効率よく行わせることができる。
【００１９】グリットミル９の内部で粉砕されて表面か
ら放射性汚染物が取り除かれたグリット粒子１１ａは、
放射性汚染物が混じった汚染除染剤１２ａと共にグリッ
トミル９の排出口８から排出されてフィルター容器２０
内に落下させられる。この際、フィルター容器２０は、
底部がすりばち状になっており、しかもモータ２によっ
て回転させられているので、底部で捕捉されたグリット
粒子１１ａは順次中心部へ向けて転がって行き、中心の
開口１９を通って下方のグリット粒子収集容器２２内へ
収集され、一方、液体状の汚染除染剤１２ａは、一旦は
フィルター容器２０にて捕捉されるものの、やがてフィ
ルター容器２０のメッシュを通過して密閉容器１の底部
の貯槽１ａ内に落下して貯留されることになる。すなわ
ち、フィルター容器２０の濾過作用で、グリット粒子１
１ａと汚染除染剤１２ａとを分離させることができる。
又、この際、フィルター容器２０は上記の如く回転して
いることから、フィルター容器２０の底面に捕捉された
グリット粒子１１ａ及び汚染除染剤１２ａに遠心力が働
き、濾過作用を促進させることができる。
ら放射性汚染物が取り除かれたグリット粒子１１ａは、
放射性汚染物が混じった汚染除染剤１２ａと共にグリッ
トミル９の排出口８から排出されてフィルター容器２０
内に落下させられる。この際、フィルター容器２０は、
底部がすりばち状になっており、しかもモータ２によっ
て回転させられているので、底部で捕捉されたグリット
粒子１１ａは順次中心部へ向けて転がって行き、中心の
開口１９を通って下方のグリット粒子収集容器２２内へ
収集され、一方、液体状の汚染除染剤１２ａは、一旦は
フィルター容器２０にて捕捉されるものの、やがてフィ
ルター容器２０のメッシュを通過して密閉容器１の底部
の貯槽１ａ内に落下して貯留されることになる。すなわ
ち、フィルター容器２０の濾過作用で、グリット粒子１
１ａと汚染除染剤１２ａとを分離させることができる。
又、この際、フィルター容器２０は上記の如く回転して
いることから、フィルター容器２０の底面に捕捉された
グリット粒子１１ａ及び汚染除染剤１２ａに遠心力が働
き、濾過作用を促進させることができる。
【００２０】グリット粒子収集容器２２内に収集された
グリット粒子１１ａは、グリット粒子回収ライン２４を
通りグリット粒子回収機２３に回収され、残留放射能レ
ベルが測定される。測定の結果、回収されたグリット粒
子１１ａの残留放射能レベルが基準値以下である場合に
は、グリット粒子１１ａはグリット粒子廃棄ライン２５
から抜き出されてそのまま廃棄され、一般産業廃棄物と
して処理されるが、残留放射能レベルが基準値以上であ
り、放射性汚染物が充分に取り除かれていない場合に
は、グリット粒子１１ａはグリット粒子リターンライン
２６を通り汚染グリット収納容器１５に戻され、汚染グ
リット供給ライン１６を経てグリットミル９内へ送り込
まれ、再度除染処理を施されることになる。
グリット粒子１１ａは、グリット粒子回収ライン２４を
通りグリット粒子回収機２３に回収され、残留放射能レ
ベルが測定される。測定の結果、回収されたグリット粒
子１１ａの残留放射能レベルが基準値以下である場合に
は、グリット粒子１１ａはグリット粒子廃棄ライン２５
から抜き出されてそのまま廃棄され、一般産業廃棄物と
して処理されるが、残留放射能レベルが基準値以上であ
り、放射性汚染物が充分に取り除かれていない場合に
は、グリット粒子１１ａはグリット粒子リターンライン
２６を通り汚染グリット収納容器１５に戻され、汚染グ
リット供給ライン１６を経てグリットミル９内へ送り込
まれ、再度除染処理を施されることになる。
【００２１】一方、貯槽１ａ内に貯留された汚染除染剤
１２ａは、汚染除染剤回収ライン２８を通して汚染除染
剤回収分離機２７によって回収され、該汚染除染剤回収
分離機２７にて蒸留されることにより清浄な除染剤１２
と、放射性汚染物とに分離され、再生された除染剤１２
は除染剤リターンライン２９を通り除染剤貯蔵容器１７
に戻されることにより再利用され、又、蒸留による汚染
物は放射性汚染物廃棄ライン３０から廃棄されてそのま
まドラム缶詰めにされ、所定の保管エリア内に保管され
る。
１２ａは、汚染除染剤回収ライン２８を通して汚染除染
剤回収分離機２７によって回収され、該汚染除染剤回収
分離機２７にて蒸留されることにより清浄な除染剤１２
と、放射性汚染物とに分離され、再生された除染剤１２
は除染剤リターンライン２９を通り除染剤貯蔵容器１７
に戻されることにより再利用され、又、蒸留による汚染
物は放射性汚染物廃棄ライン３０から廃棄されてそのま
まドラム缶詰めにされ、所定の保管エリア内に保管され
る。
【００２２】このように、放射性汚染物が表面に付着し
ている汚染グリット１１をグリットミル９で粉砕しなが
ら除染剤１２で除染し、粉砕、除染後のグリット粒子１
１ａを汚染除染剤１２ａとは分離させて回収することが
できるので、グリット粒子１１ａを一般産業廃棄物とし
て処理することができ、これによりドラム缶詰めされる
放射性汚染物の量を大幅に減少させることができる。
ている汚染グリット１１をグリットミル９で粉砕しなが
ら除染剤１２で除染し、粉砕、除染後のグリット粒子１
１ａを汚染除染剤１２ａとは分離させて回収することが
できるので、グリット粒子１１ａを一般産業廃棄物とし
て処理することができ、これによりドラム缶詰めされる
放射性汚染物の量を大幅に減少させることができる。
【００２３】次に、図３は本発明の他の実施例を示すも
ので、上記実施例において回転駆動可能としたフィルタ
ー容器２０を、グリット粒子収集容器２２と一体として
固定し、且つ該フィルター容器２０内に挿入配置される
回転軸延長部３ａに、フィルター容器２０の底部上のグ
リット粒子１１ａを回転により掻き寄せて開口１９から
落下させるための掻き寄せブレード３１を取り付けたも
のである。
ので、上記実施例において回転駆動可能としたフィルタ
ー容器２０を、グリット粒子収集容器２２と一体として
固定し、且つ該フィルター容器２０内に挿入配置される
回転軸延長部３ａに、フィルター容器２０の底部上のグ
リット粒子１１ａを回転により掻き寄せて開口１９から
落下させるための掻き寄せブレード３１を取り付けたも
のである。
【００２４】図３の実施例の場合には、回転する掻き寄
せブレード３１の作用でフィルター容器２０内にて受け
られたグリット粒子１１ａをグリット粒子収集容器２２
内に強制的に送り込むことができる。
せブレード３１の作用でフィルター容器２０内にて受け
られたグリット粒子１１ａをグリット粒子収集容器２２
内に強制的に送り込むことができる。
【００２５】なお、本発明は上記実施例にのみ限定され
るものではなく、たとえば、除染剤１２として、低沸点
有機溶剤の如き除染剤を用いる場合には、密閉容器１の
底部にヒータを組み込み、且つ図１において二点鎖線で
示す如く、貯槽１ａの上方部と汚染除染剤回収分離機２
７との間に汚染除染剤回収ライン２８を接続して、気化
させた汚染除染剤１２ａを吸引して回収するようにして
もよいこと、更に、汚染グリット１１を粉砕しながら除
染するようにしたグリットミル９としては、スクリュー
式以外の型式のものを採用してもよいこと、その他本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
るものではなく、たとえば、除染剤１２として、低沸点
有機溶剤の如き除染剤を用いる場合には、密閉容器１の
底部にヒータを組み込み、且つ図１において二点鎖線で
示す如く、貯槽１ａの上方部と汚染除染剤回収分離機２
７との間に汚染除染剤回収ライン２８を接続して、気化
させた汚染除染剤１２ａを吸引して回収するようにして
もよいこと、更に、汚染グリット１１を粉砕しながら除
染するようにしたグリットミル９としては、スクリュー
式以外の型式のものを採用してもよいこと、その他本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【００２６】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のブラスト用グ
リットの除染装置によれば、放射性廃棄物をブラスト除
染することによって生じた汚染グリットを、除染剤と共
にグリットミルに供給して粉砕できるようにしたので、
グリットの表面のみならず微細クラックに噛み込んでい
た放射性汚染物を露出させて効率よく除染することがで
き、更に、フィルター容器で汚染除染剤を分離した後の
グリット粒子をグリット粒子収集容器で収集して汚染除
染剤とは別々に回収できるようにしたので、グリット粒
子を一般産業廃棄物として処理することができることに
より、保管すべき放射性廃棄物の容積を激減でき、した
がって、ドラム缶詰めの量を大幅に減少させることがで
きてドラム缶搬送コストの抑制及び保管エリアの拡大防
止に寄与することができ、又、フィルター容器を固定と
し、回転によりグリット粒子を掻き寄せるようにした掻
き寄せブレードを設けることにより、フィルター容器で
受けたグリット粒子を掻き寄せブレードで掻き寄せてグ
リット粒子収集容器内に強制的に送り込むことができ
る、等の優れた効果を発揮する。
リットの除染装置によれば、放射性廃棄物をブラスト除
染することによって生じた汚染グリットを、除染剤と共
にグリットミルに供給して粉砕できるようにしたので、
グリットの表面のみならず微細クラックに噛み込んでい
た放射性汚染物を露出させて効率よく除染することがで
き、更に、フィルター容器で汚染除染剤を分離した後の
グリット粒子をグリット粒子収集容器で収集して汚染除
染剤とは別々に回収できるようにしたので、グリット粒
子を一般産業廃棄物として処理することができることに
より、保管すべき放射性廃棄物の容積を激減でき、した
がって、ドラム缶詰めの量を大幅に減少させることがで
きてドラム缶搬送コストの抑制及び保管エリアの拡大防
止に寄与することができ、又、フィルター容器を固定と
し、回転によりグリット粒子を掻き寄せるようにした掻
き寄せブレードを設けることにより、フィルター容器で
受けたグリット粒子を掻き寄せブレードで掻き寄せてグ
リット粒子収集容器内に強制的に送り込むことができ
る、等の優れた効果を発揮する。
【図１】本発明のブラスト用グリットの除染装置の一実
施例を示す概略図である。
施例を示す概略図である。
【図２】グリットミルの一部を拡大して示す断面図であ
る。
る。
【図３】本発明の他の実施例を示す概略図である。
【図４】ブラスト除染方式の原理を示す概要図である。
１ 密閉容器 ９ グリットミル １１ 汚染グリット １１ａ グリット粒子 １２ 除染剤 １２ａ 汚染除染剤 １６ 汚染グリット供給ライン １８ 除染剤供給ライン １９ 開口 ２０ フィルター容器 ２２ グリット粒子収集容器 ２４ グリット粒子回収ライン ２８ 汚染除染剤回収ライン ３１ 掻き寄せブレード
Claims (2)
- 【請求項１】 密閉容器内の上部位置に、除染剤供給ラ
インを通して供給された除染剤の存在下で汚染グリット
供給ラインを通して供給された汚染グリットを粉砕して
グリット粒子として排出できるようにしてあるグリット
ミルを配置し、該グリットミルの下方に、すりばち状と
した底部の中心に開口を有し上記グリットミルから排出
されたグリット粒子を受けて汚染除染剤を分離させるよ
うにしたフィルター容器を回転駆動可能に配設し、該フ
ィルター容器の下部位置に、フィルター容器の開口から
落下した除染後のグリット粒子を収集するようにしたグ
リット粒子収集容器を設け、且つ、該グリット粒子収集
容器にグリット粒子回収ラインを接続し、上記密閉容器
の底部に汚染除染剤回収ラインを接続した構成を有する
ことを特徴とするブラスト用グリットの除染装置。 - 【請求項２】 フィルター容器を固定とし、且つ該フィ
ルター容器内の底部に回転可能とした掻き寄せブレード
を配置した請求項１記載のブラスト用グリットの除染装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33531194A JPH08179096A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | ブラスト用グリットの除染装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33531194A JPH08179096A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | ブラスト用グリットの除染装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08179096A true JPH08179096A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18287110
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33531194A Pending JPH08179096A (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | ブラスト用グリットの除染装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08179096A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102490074B1 (ko) * | 2022-08-18 | 2023-01-19 | 주식회사 고도기술 | 강관 비계 파이프용 자동화 제염장치 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP33531194A patent/JPH08179096A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102490074B1 (ko) * | 2022-08-18 | 2023-01-19 | 주식회사 고도기술 | 강관 비계 파이프용 자동화 제염장치 |
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