JP3165927B2 - プラント監視制御装置 - Google Patents

プラント監視制御装置

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JP3165927B2
JP3165927B2 JP06513692A JP6513692A JP3165927B2 JP 3165927 B2 JP3165927 B2 JP 3165927B2 JP 06513692 A JP06513692 A JP 06513692A JP 6513692 A JP6513692 A JP 6513692A JP 3165927 B2 JP3165927 B2 JP 3165927B2
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秀雄 大西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シーケンス制御プログ
ラムにより制御対象の運転制御を行うプログラマブルコ
ントローラを用いたプラント監視制御装置に係り、特に
制御対象における工程の進行状態の把握に配慮したプラ
ント監視制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプログラマブルコントローラにお
けるシーケンス制御プログラムの機能については、特開
昭59−168509号公報に記載のように、複雑な工
程流れの制御を容易に行うことを目的として工程歩進形
プログラムの作成・編集機能・実行方法について種々の
試みがなされていた。また、従来のプログラマブルコン
トローラにおいては、階層化表現による故障原因及び故
障状態の復旧手順を詳細に提示できる機能はなかった。
また、特開昭59−117892号公報に記載のよう
に、制御対象機器が操作可能な状態にあるか否かの確認
を行なうことができ、しかも選択操作後は制御対象機器
が正常に動作しているか否かの正確な確認を操作デスク
より行なうことを前提としており、階層化表現による工
程(始動・停止・故障)表示及び故障原因・故障状態の
復旧手順を詳細に提示できる機能はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来技術は、工
程歩進形プログラムの作成・編集機能・実行方法に重点
が置かれ、制御対象装置の階層化表現による工程表示及
び故障原因・故障状態の復旧機能について配慮がされて
おらず、制御対象装置の故障状態を詳細に把握すること
が容易ではなかった。
【0004】特開昭64−91207号公報には、制御
実行位置を表示する際、差別化されたインデックス名を
階層化して表示するようにしたプログラマブルコントロ
ーラのモニタ方法が記載されている。しかし、この技術
においては、プログラマブルコントローラのメインルー
チン及びサブルーチンのコール先の表示を色別で表示す
るため、サブルーチンの数が増加する、必要なメモリ容
量が大きくなる、演算処理の負荷が大きくなる、などの
ことが避けられなかった。また、特開平2−21490
4号公報には、プログラマブルコントローラで実行され
ているプログラムの階層を計数する階層計数手段(トレ
ースバッファ)を用いてプログラム内の階層ごとの表示
と繰返し処理等の表示を抑制することにより、プログラ
ム処理構造通りのトレース表示を行うようにしたプログ
ラマブルコントローラの動作状態監視装置が記載されて
いる。この場合も、プログラマブルコントローラにロー
ダインタフェース部をハードで追加し、また、トレース
バッファ、メモリを追加しているため、メモリ容量が大
きくなるとともに演算処理の負荷が大きくなるのが避け
られなかった。
【0005】本発明の課題は、プログラマブルコントロ
ーラの制御対象機器の各工程(始動・停止)中にトラブ
ルが生じたとき、演算処理の負荷の増大やメモリの容量
増加を招くことなく故障原因・故障状態を速やかに把握
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、シーケンス
制御プログラムの入力・解釈・記憶をして、その演算処
理を行ない、その結果と与えられた運転コマンド内容と
に応じて、制御対象装置の運転制御を行う機能を有する
プログラマブルコントローラと、前記シーケンス制御プ
ログラムの内容を表示する表示装置とを含んでなるプラ
ント監視制御装置において、前記表示装置を、工程歩進
形プログラム実行中の各工程を階層化表示するととも
に、上位階層化表現に通常の始動/停止工程及び強制ジ
ャンプによる異常処理工程を表示できるものとすること
により達成される。
【0007】上記の課題はまた、表示装置が、プログラ
ムの上位階層化表現と、中位階層化表現及び詳細工程表
現を切り替えて表示する切換手段を備えている請求項1
記載のプラント監視制御装置によっても達成される。
【0008】上記の課題はまた、プログラマブルコント
ローラが通常の始動/停止工程間の実行された手順及び
故障工程の実行された手順を保持・記憶する手段を備
え、表示装置は該プログラマブルコントローラが保持・
記憶する実行された手順を画面表示可能に構成されてい
る請求項1または請求項2記載のプラント監視制御装
置。によっても達成される。
【0009】上記の課題はさらに、工程歩進形プログラ
ムによって動作するプログラマブルコントローラと、工
程の進行状態を表示する表示装置とを用いてプラント機
器を監視制御する方法において、前記プログラムを階層
化されたフローチャート式言語プログラムで表現し、工
程の進行状態を表示画面に表示するプログラムの階層を
切換可能とし、故障発生による通常工程から異常工程へ
の移行を前記工程歩進形プログラムと組み合わせたプロ
グラムのジャンプ機能によって行い、プログラムの実行
された手順を実行順に記憶するとともに条件式判定に使
用した入力値を実行順に記憶しておくことによっても達
成される。
【0010】
【作用】上記プラント監視制御装置は、制御プログラム
の各工程を監視・表示するが、制御対象装置の工程歩進
形プログラム始動・停止工程順にその工程の番号や条件
式判定に使用した入力値を実行順に記録するプログラム
実行履歴収納機能を追加することにより、故障原因が入
力された場合には、現状の工程表示を行ない、次に故障
工程(始動・停止工程中、故障工程へ強制的に移行)へ
移行するため、通常工程(始動・停止)のどの工程中で
あったかを表示すると共に制御対象設備の動作状態を階
層化(マクロ・ミクロ・詳細工程)して表現することに
より、プラントの状態を速やかに判断でき、かつ、ユー
ザが故障状態について未知な場合でも、通常(始動・停
止)工程の実行状態及び故障原因に関する情報また、故
障状態からの復旧手順を提示する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、階層化表現を用いてプラント監視制御
装置のフローチャート式言語プログラムを表わした例
で、階層化表現による通常表示と異常処理表示を行なっ
てある。フローチャートは、大きく分けて、マクロ工程
(上位階層表現)・ミクロ工程(中位階層表現)・詳細
工程(詳細工程表現)と3段階に階層化表現され、それ
らはプラント監視制御装置の画面表示装置におのおの個
別に表示可能となっている。
【0012】マクロ工程では、全体監視を行ない、通常
条件として、許可条件19・禁止条件でない20・開始
条件21のAND条件が成立すると、例えば図1の最上
段に記載されているポンプマクロ工程1が工程中である
旨の表示が行われ、このポンプ工程9の場合、運転
「R」16・停止「G」17・故障「0」18の各工程
が表示でき、かつ、強制ジャンプ機能J011・J112
・J213・J314・J415も表示できる。
【0013】図1の中段に記載されたミクロ工程では、
工程は、ポンプ始動工程ミクロ2・ポンプ停止工程ミク
ロ3・ポンプ故障工程ミクロ4と3つに分けられ、各工
程表示33・34・37を表示できると共に、ポンプ始
動工程ミクロ2では、ポンプ始動から運転までの表示
(ポンプ始動工程33・始動実行順序番号35と各工程
中の表示、準備完了39・始動中40・運転41・吐出
弁全開42表示及び始動強制ジャンプ機能J112・J2
13)が行われ、ポンプ停止ミクロ3では、ポンプ停止
指示より停止までの表示(ポンプ停止工程34・停止実
行順序番号36と各工程中の表示、停止中43・吐出弁
全閉44・停止45表示及び停止強制ジャンプ機能J3
14)が行われ、ポンプ故障ミクロ4では、ポンプ故障
より停止までの表示(ポンプ故障工程37・故障実行順
序番号38と各工程中の表示、停止中46・吐出弁全閉
47・停止48表示及び故障強制ジャンプ機能J4
5)が行なわれる。
【0014】図1の最下段に記載された詳細工程では、
各工程の詳細情報が表わされている。通常条件として、
許可条件19・禁止条件でない20・開始指令21のA
ND条件が成立すると、冷却水弁開指令5が出力され、
冷却水弁開24とフローリレー動作25が動作するとタ
イマ8がカウント動作を開始し、所定時間経過後ポンプ
運転指令6が出力される。ポンプ運転30の信号でポン
プ運転が確認されると、吐出弁開指令7が出力され、吐
出弁全開31の信号で一連のポンプ始動工程が完了す
る。
【0015】また機器操作モードを、モード現場(機側
操作)よりモード中央(中央操作盤からの遠隔操作)に
切換えた場合(図示せず)、モード中央+自動26又は
モード中央+手動27又はモード中央+連動28のOR
条件と、冷却水弁開24、吐出弁全閉29、ポンプ運転
30のAND条件とが成立すると、強制的に始動強制ジ
ャンプ機能J112工程に移行され、次に吐出弁開指令
7が出力され、吐出弁全閉でない29Aより吐出弁全開
31で一連のポンプ始動工程が完了する。さらに、モー
ド現場よりモード中央に切換えた場合(図示せず)、モ
ード中央+自動26又はモード中央+手動27又はモー
ド中央+連動28のOR条件と、冷却水弁開24、ポン
プ運転30、吐出弁全閉でない29AのAND条件とが
成立すると、強制的に始動強制ジャンプ機能J213工
程に移行され、次に吐出弁全開31で一連のポンプ始動
指令が完了される。
【0016】以上が通常使用される工程で行なわれる。
また、異常処理項目は階層化表現として、マクロ工程で
は、異常処理項目・始動強制ジャンプ機能J112・J2
13、停止強制ジャンプ機能J314、故障強制ジャン
プ機能J415、イニシャル強制ジャンプ機能J011
は、異常処理項目が入力すればそのまま表示を行ない、
ポンプマクロ工程1及び各工程表示(運転「R」16・
停止「G」17・故障「0」18)を行なう。例とし
て、マクロ工程の異常処理項目・始動強制ジャンプ機能
112をピックするとミクロ工程のポンプ始動工程3
3が表示され、始動強制ジャンプ機能J112及び運転
41が表示また始動実行順序番号35が各工程中の表示
される。次にミクロ工程の異常処理項目・始動強制ジャ
ンプ機能J112をピックすると詳細工程の異常処理項
目・始動強制ジャンプ機能J112が表示され現状工程
中の表示を行なう。
【0017】図2は、プラントの機器装置101と、該
プラント機器装置101を制御するプラント制御監視装
置とを示し、本発明の実施例である該プラント制御監視
装置は、入力手段とCRT表示画面を備えたコンソール
108と、該コンソール108と前記プラントの機器装
置101の間に介在するプログラマブルコントローラ
(PCS)102とを含んで構成されている。前記入力
手段は、階層化して表現されたフローチャート式言語プ
ログラムの、CRT表示画面に表示される階層を3段階
(マクロ,ミクロ,詳細)に切り替える表示切り替えス
イッチを含んでいる。プログラマブルコントローラ10
2は、プログラムを格納するプログラム102Aと、内
部入出力を行う内部入出力102Bと、外部(プラント
機器装置101)への信号出力を行う外部出力102C
と、外部(プラント機器装置101)からの信号入力を
受け入れる外部入力102Dと、フローチャート式言語
プログラムの始動実行順序番号35・停止実行順序番号
36及びプログラムの行番号や条件式判定時に使用した
入出力値をプログラムの実行順に記録するプログラム実
行履歴収集機能105と、該始動実行順序番号35・停
止実行順序番号36をを収納するプログラム実行履歴1
07と、を含んで構成されている。また、プログラム実
行履歴収集機能105とプログラム実行履歴107のデ
ータは前記CRT表示画面にフローチャート式言語プロ
グラムの形式もしくは表形式で表示可能となっている。
【0018】ポンプの運転工程を例にとって上記装置の
動作を説明する。ポンプの始動準備が完了している状態
で表示切り替えスイッチがマクロ位置であると、CRT
表示画面には、図1の最上段に記載された部分が表示さ
れ、枠内上段の「運転」の部分が赤色(Red)に着色表
示される。ポンプが停止状態であれば「停止」が緑(G
reen)着色表示され、故障工程中であれば「故障」が橙
色(Orange)に着色表示される。ポンプ工程の文字に
続いて「準備完了」の文字が表示されるが、この部分
は、図1の中段に記載されているミクロ工程の枠内上段
の手順「準備完了」に対応している。表示切り替えスイ
ッチがミクロ位置に切り替えられると、CRT表示画面
には、図1の中段に記載された部分(図1最上段のマク
ロ工程に記入された破線で囲われた部分)のうちのポン
プ始動工程ミクロ33が表示され、枠内下段にポンプ始
動工程の文字及びそれに続けて詳細工程の手順を示す数
字がそれぞれ表示され、枠内上段の「準備完了」の部分
が赤色(Red)に着色表示される。もし、始動中,運
転,吐出弁全開等の工程であれば、それぞれの文字が適
宜設定された色に着色表示される。マクロ工程の表示に
おいて「停止」に着色表示されている場合は、ミクロ表
示に切り替えた場合、停止工程ミクロ34が、「故障」
に着色表示されている場合は故障工程ミクロ37が、そ
れぞれ画面表示される。さらに表示切り替えスイッチが
詳細位置に切り替えられると、CRT表示画面には、図
1の最下段に記載された部分(図1中段のミクロ工程に
記入された破線で囲われた部分)のポンプ始動工程詳細
が表示され、ミクロ工程表示の際にポンプ始動工程とい
う文字に続けて表示されていた詳細工程手順の番号に対
応する手順(例えば、冷却水弁開指令)が画面上で着色
表示される。
【0019】また、前記ジャンプ機能J0,J1,J2
3,J4が動作した場合は、図1最下段の詳細工程に記
載されているそれらのジャンプ機能成立の条件が着色表
示され、工程がジャンプしたことが表示される。
【0020】PCS102は、機器装置101の状態を
外部入力信号103として外部入力102Dを介して取
り込み、故障104が生じた場合は異常信号として取り
込み機器装置101の工程を故障工程へ移行させる。こ
の場合PCS102は、フローチャート式言語プログラ
ムで始動実行順序番号35・停止実行順序番号36をプ
ログラム実行履歴収集機能105に記録し、プログラム
実行履歴107に収納し、ポンプ故障工程37が実行さ
れ、機器装置101〔ポンプ(図示せず)〕を安全に停
止させる。そこで、プログラム実行履歴107に収納さ
れたフローチャート式言語プログラムの始動実行順序番
号35・停止実行順序番号36を遡り故障信号(図示せ
ず)と始動実行順序番号35・停止実行順序番号36を
照し合せることにより故障原因及び故障復旧が詳細に提
示できる。また、プログラム実行履歴収集機能105
は、プログラムの実行順にその行番号や条件式判定時に
使用した入出力値を実行順に記録する。本プログラム実
行履歴107は、表形式にて、コンソール108上に表
示される為、ユーザが故障状態について未知な場合で
も、プログラム実行履歴107の記憶内容を基に復旧及
び故障原因を詳細に探しだし、対応できる。
【0021】次に、図1のA部の詳細工程を示す図4を
参照して図1のポンプ停止工程及びポンプ故障工程を詳
細に説明する。ポンプ停止詳細工程では、ポンプ始動工
程完了後停止指令61を受け付けると停止工程に入る。
まず、吐出弁閉指令64が出力され、吐出弁全閉の信号
29を受けてポンプ停止指令65が出力される。次いで
ポンプ停止の信号66を受けて冷却水弁閉指令67が出
力され、冷却水弁閉の信号68を受けて一連のポンプ停
止工程が完了し、イニシアル工程に戻る。また、ポンプ
始動工程中62の条件で、モード中央+自動26もしく
はモード中央+手動27のOR条件と、故障工程中63
ではない・停止工程中71でない・停止指令61のAN
D条件が成立すると、強制的に停止強制ジャンプ機能J
3による停止工程に移行し、ポンプ停止工程が実行され
る。
【0022】ポンプ故障工程では、ポンプ始動工程中6
2もしくはポンプ停止工程中のOR条件と、モード中央
+自動26もしくはモード中央+手動27のOR条件と
が成立しているときに、ポンプ重故障69の信号が入力
されると、強制的に重故障強制ジャンプ機能J4による
停止工程(ポンプ故障工程)に移行し、表示画面には、
図4の右側部分(ポンプ故障工程詳細)が表示され、吐
出弁閉指令64またはポンプ停止指令65が同期(サブ
ルートの開始)72され、吐出弁閉指令64が出力さ
れ、吐出弁全閉29とポンプ停止指令65が出力され、
ポンプ停止66・同期サブルートの同期待ち73で冷却
水弁閉指令67が出力され、冷却水弁閉68の信号で一
連のポンプ故障工程が終了する。
【0023】前述のように、プログラマブルコントロー
ラのプログラム実行履歴収集機能105は、プログラム
の実行順に実行した手順の番号をプログラムに併せて記
憶しているから、中央操作盤51からの指示により、C
RT表示画面にフローチャート式言語プログラムを表示
し、プログラム実行履歴収集機能105が記憶している
内容をCRT表示画面のフローチャート式言語プログラ
ムに着色して表示することができる。実行順に表示され
るから、例えば故障発生による故障工程へのジャンプ機
能成立がどの段階で発生したかの検索も容易であり、条
件式判定に用いられる入出力値の記録から何が故障と判
定されたのかも容易に検索できる。
【0024】図3は、本発明の他の実施例を示すブロッ
ク図で、プラントに設けられた複数設備の遠隔自動制御
及び遠隔手動制御を行う中央操作盤51と、該中央操作
盤51に接続されたプログラマブルコントローラ52
と、該プログラマブルコントローラ52に接続されたポ
ンプ用現場操作盤53とを含んで構成されている。な
お、前記中央操作盤51にはポンプ用現場操作盤53以
外にも、他の機器のための現場操作盤が接続されている
が、ここでは図示を省略し、ポンプ運転を例にとって説
明する。中央操作盤51には、ポンプの自動運転モード
と手動運転モードを切り替える自動−手動切換スイッチ
55と、手動運転モードにおいてポンプの運転、停止を
指示する運転−停止押しボタンスイッチ56と、同じく
手動運転モードにおいてポンプ吐出弁の開動作、閉動
作、動作停止を指示する吐出弁開度制御スイッチ57
と、表示画面(図示されていない)51Aとが設けられ
ている。
【0025】現場操作盤53には、ポンプを現場操作盤
53から制御する現場モードと、ポンプを中央操作盤5
1から制御する中央モードとを切り替える操作切換開閉
器54と、現場モードにおいてポンプの運転、停止を指
示する運転−停止操作開閉器58と、同じく現場モード
においてポンプ吐出弁の開動作、閉動作、動作停止を指
示する吐出弁操作開閉器59と、同じく現場モードにお
いて冷却水ポンプ運転−停止を指示する冷却水ポンプ操
作開閉器60と、表示パネル53Aとが設けられてい
る。
【0026】ポンプを現場操作盤から運転する場合、現
場操作盤53の操作切換開閉器54を現場モードに切り
替える。現場モードに切り替えたのち、冷却水ポンプ操
作開閉器60により冷却水ポンプを運転し、次いで運転
−停止操作開閉器58によってポンプを起動したのち、
吐出圧を監視しながら吐出弁操作開閉器59によりポン
プ吐出弁を所定の開度に設定し、運転状態に入る。この
状態でポンプの運転を現場モードから中央モードに切り
替える場合、現場操作盤53の操作切換開閉器54を現
場モードから中央モードに切り替える。この切換操作に
より、中央操作盤51の自動−手動切換スイッチ55の
切換位置がどちらであるかに無関係に、中央操作盤51
からのポンプの制御が可能となる(操作切換開閉器54
の現場−中央モード間はオーバラップになっているの
で、プラントは現状の運転状態を維持する)。また、例
えば、操作モードが現場モードであり、冷却水弁開2
4,吐出弁全閉29の条件が成立したときに操作モード
を現場モードから中央モードに切り替えると、中央操作
盤51の自動−手動切換スイッチ55の切換位置がどち
らであるかに無関係に、モード中央+自動26もしくは
モード中央+手動27の条件が成立するから、ポンプが
運転されていればジャンプ機能J1が成立し、自動的に
次の工程に進む。
【0027】運転しているポンプを中央操作盤51で止
める場合(中央モードになっているとして)、自動−手
動切換スイッチ55を手動位置に切換え、次いで吐出弁
を吐出弁開度制御スイッチ57により全閉する。吐出弁
が全閉したら運転−停止押しボタンスイッチ56によっ
てポンプを停止させ、ポンプ停止後冷却水ポンプを停止
させる。この場合、ポンプ運転指令をラダープログラム
で表現し、該ラダープログラム上の内部メモリにフロー
チャート式言語プログラムを格納する。
【0028】上記各実施例においては、故障発生による
故障工程への移行や、現場−中央間の操作モードの切換
を、メインルーチン、サブルーチンの組合せで行うので
はなく、工程歩進形プログラムにジャンプ機能を組み合
わせて用いているのでメモリ容量が少なくてすみ、演算
負荷の増加も抑制された。なお、上記各実施例において
は故障工程として、故障による強制停止を行わせる例を
説明したが、停止に限らず他の処理工程にジャンプさせ
ることも当然可能であるし、さらに、プログラムコント
ローラによる処理工程でなく、操作員に対する故障原因
と故障処理のガイダンス表示を行わせてもよい。このよ
うな表示により、操作員は、故障発生後すみやかに現在
のプラントの状態、故障発生時点での工程状態、故障原
因等を速やかに把握し、処理対策を実施することができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、フローチャート式言語
プログラムの連動工程を階層化表現による通常(始動・
停止)表示と故障表示を行ない、また、異常処理の場
合、通常(始動・停止)工程と異常処理工程(強制ジャ
ンプ工程)表示を行うことにより、プラントの状態を速
やかに判断できる。
【0030】また、本発明によれば、フローチャート式
言語プログラムの連動工程において、ユーザが故障状態
について未知な場合でも、通常工程(始動・停止)の実
行状態及び故障原因に関する情報あるいは、故障状態の
復旧を提示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フローチャート式言語プログラムの連動工程を
階層化表現した例である。
【図2】本発明の実施例であるプラント監視制御装置を
示すブロック図である。
【図3】本発明の他の実施例であるプラント監視制御装
置を示すブロック図である。
【図4】フローチャート式言語プログラムの連動工程を
階層化表現した他の例である。
【符号の説明】
1 ポンプマクロ工程 2 ポンプ始動
ミクロ 3 ポンプ停止ミクロ 4 ポンプ故障
ミクロ 5 冷却水弁開指令 6 ポンプ運転
指令 7 吐出弁開指令 8 タイマ 9 ポンプ工程 10 準備完了 11 強制ジャンプ機能J0 12 強制ジャ
ンプ機能J1 13 強制ジャンプ機能J2 14 強制ジャ
ンプ機能J3 15 強制ジャンプ機能J4 16 運転
「R」 17 停止「G」 18 故障
「0」 19 許可条件 20 禁止条件 21 開始指令 22 停止指令 23 モード現場+単独 24 冷却水弁
開 25 フローリレー動作 26 モード中
央+自動 27 モード中央+手動 28 モード中
央+連動 29 吐出弁全閉 30 ポンプ運
転 31 吐出弁全開 33 ポンプ始
動工程 34 ポンプ停止工程 35 始動実行
順序番号 36 停止実行順序番号 37 ポンプ故
障工程 38 故障実行順序番号 39 準備完了 40 始動中 41 運転 42 吐出弁全開 43 停止中 44 吐出弁全閉 45 停止 46 停止中 47 吐出弁全
閉 48 停止 51 中央操作
盤 51A 表示画面 52 プログラ
マブルコントローラ 53 ポンプ用現場操作盤 53A 表示パ
ネル 54 操作切換開閉器(現場−中央) 55 自動−手
動切換スイッチ 56 運転−停止押しボタンスイッチ 57 吐出弁開
度制御スイッチ 58 運転−停止操作開閉器 59 吐出弁操
作開閉器 60 冷却水ポンプ操作開閉器 61 停止指令 62 ポンプ始動工程中 63 ポンプ故
障工程中 64 吐出弁閉指令 65 ポンプ停
止指令 66 ポンプ停止 67 冷却水弁
閉指令 68 冷却水弁閉 69 ポンプ重
故障 71 ポンプ停止工程中 101 機器装
置 102 プログラマブルコントローラ 103 外部入
力信号 104 故障 105 プログ
ラム実行履歴収集機能 107 プログラム実行履歴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/00 - 23/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーケンス制御プログラムの入力・解釈
    ・記憶をして、その演算処理を行ない、その結果と与え
    られた運転コマンド内容とに応じて、制御対象装置の運
    転制御を行う機能を有するプログラマブルコントローラ
    と、前記シーケンス制御プログラムの内容を表示する表
    示装置とを含んでなるプラント監視制御装置において、
    前記表示装置は、工程歩進形プログラム実行中の各工程
    を階層化表示するとともに、上位階層化表現に通常の始
    動/停止工程及び強制ジャンプによる異常処理工程を表
    示できるものであることを特徴とするプラント監視制御
    装置。
  2. 【請求項2】 表示装置が、プログラムの上位階層化表
    現と、中位階層化表現及び詳細工程表現を切り替えて表
    示する切換手段を備えていることを特徴とする請求項1
    記載のプラント監視制御装置。
  3. 【請求項3】 プログラマブルコントローラが上記各通
    常の始動/停止工程間の実行された手順及び故障工程の
    実行された手順を保持・記憶するとともに条件式判定に
    使用した入力値を実行順に記憶しておく手段を備え、表
    示装置は該プログラマブルコントローラが保持・記憶す
    る実行手順を画面表示可能に構成されていることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のプラント監視制御
    装置。
  4. 【請求項4】 工程歩進形プログラムによって動作する
    プログラマブルコントローラと、工程の進行状態を表示
    する表示装置とを用いてプラント機器を監視制御する方
    法において、前記プログラムを階層化されたフローチャ
    ート式言語プログラムで表現し、工程の進行状態を表示
    画面に表示するプログラムの階層を切換可能とし、故障
    発生による通常工程から異常工程への移行を前記工程歩
    進形プログラムと組み合わせたプログラムのジャンプ機
    能によって行い、プログラムの実行された手順を実行順
    に記憶しておくことを特徴とする監視制御方法。
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