JP3165767U - 耐震家具用枠体、耐震家具、耐震机 - Google Patents

耐震家具用枠体、耐震家具、耐震机 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構造であって、地震による建物の倒壊によっても損壊することのない剛性構造を有する耐震家具用枠体、これを使用した耐震家具、及び取扱いが容易な組立て耐震家具用枠体、これを使用した組立て耐震家具を提供する。【解決手段】本組立て耐震家具用枠体30は、地震による家屋の倒壊によっても損壊することのない剛性を有する第一枠体50と同等の剛性を有する第二枠体60を継ぎ手70を用いて組立てる。支柱の外壁に溶接されたナットNに螺合するボルトBを用いて外壁に設けられたボルト貫通孔を介して継ぎ手を支柱に押圧・密着・固定する。この組立て耐震家具用枠体に天板等を取付けて、組立て耐震家具とする。【選択図】図6

Description

本考案は、耐震家具用枠体とこれを使用した耐震家具に関する。詳しくは地震による倒壊する家屋によっても損壊することがない剛性構造の耐震家具用枠体と、これを使用した家具であって、地震発生時に内部に避難可能である耐震家具に関する。
建物の倒壊、二階屋の一階部分の崩壊は地震発生から10秒以内に起こると報告されている。同様に家具の転倒、照明器具あるいは天井部の落下等もこの間に発生する。このため被災者は屋外に避難するための時間的余裕は小さい。この地震による家屋倒壊等から人命を守るのは家屋内に剛性構造のシェルター機能を有し、内部に避難可能な耐震家具を備えるのが最も有効な方法と考えられる。特に幼児、高齢者及び身体が不自由は人には、有効な方法である。
本願考案者は、地震の被害から人命を守るために倒壊した家屋、家具の転倒、照明器具
あるいは天井部の落下等によっても損壊することのない剛性構造のシェルター機能を有す
る耐震家具を開示してきた(下記文献を参照)。本願考案は従来技術に比較して簡単な構
造であって、従来の耐震性を維持する耐震家具を提供するものであり、更にはこの耐震
家具用枠体及び耐震家具を組立て式として狭い場所にも分解して搬入することを可能とて、
完成した家具の搬入が困難な場所にも設置容易とした。また、この耐震家具を使用しない
場合は分解して収納容易とした。更にまた、分解した各々の家具を机等として他の機能を
有する家具として使用できるものを提供する。
実用新案登録第3145649号 実用新案登録第3149953号 実用新案登録第3125277号 実用新案登録第3130564号 実用新案登録第3151313号 実用新案登録第3156609号
本願考案は簡易な構造であって、地震による建物の倒壊によっても損壊することのない剛性構造を有する耐震家具用枠体、これを使用した耐震家具、及び取扱いが容易な組立て耐震家具用枠体、これを使用した組立て耐震家具を提供する。これらの耐震家具等は、おもに耐震棚及び耐震机等として利用される。
本願考案は下記のとおりである。
1.断面正方形の金属製角パイプの4本の支柱と、該4本の支柱の上部に断面正方形の金属製角パイプの短尺材と長尺材が溶接されてなる上段枠と、該4本の支柱の中央部に断面正方形の金属製角パイプの短尺材と長尺材が溶接されてなる中段枠と、上記4本の支柱のうちの相対する2本の支柱の下端部にビス用貫通孔を備えた金属製のおび板状短尺材が溶接されてなる枠体補強材と、からなり、上記上段枠及び上記中段枠を構成する上記長尺材の各々に金属製角パイプを架渡してなる補強材を備え、上記上段枠と上記中段枠の間にアングル鋼材からなる上段抽斗受け、及び上記中段枠の下部にアングル鋼材からなる下段抽斗受けを備えたことを特徴とする耐震家具用枠体。
2.上記上段抽斗受けの下部に金属製角パイプからなる一本の長尺材と二本の短尺材からなる上段棚取付け部材を平面視でコの字状に備えた上記耐震家具用枠体。
3.更に、上記下段抽斗受けの下部に金属製角パイプからなる一本の長尺材と二本の短尺材からなる下段棚取付け部材を平面視でコの字状に備え、上記下段棚取付け部材を構成する短尺材に金属製角パイプからなる補強材を架渡してなる上記耐震家具用枠体。
4.上記耐震家具用枠体において、上記支柱の上端部の各々に嵌挿可能な天板固定具と、上記上段枠上に天板と、上記中段枠上に天板と、上記上段抽斗受け及び下段抽斗受け(の各々の上に抽斗と、上記上段棚取付け材の上に棚板と、上記枠体補強材の下にビス止めしてなる底板固定用木材と、を備えたことを特徴とする耐震家具。
5.更に、上記下段棚取付け部材上に棚板と、上記枠体補強材の下にビス止めしてなる底板固定用木材と、上記底板固定用木材の下に設けた底板と、上記耐震家具用枠体の裏側に裏板と、を備えた上記耐震家具。
6.断面正方形の金属角パイプ製の4本の支柱と、該4本の支柱の上部に断面正方形の金属角パイプ製の長尺材及び断面が矩形のビス用貫通孔を備えた短尺材が溶接されてなる枠部と、上記4本の支柱の下部にビス用貫通孔を備えた金属製の帯板状の短尺材が溶接されてなる枠体補強材とを備え、上記長尺材の各々にビス用貫通孔を備えた金属製短尺角パイプを架渡してなる補強材を備え、上記支柱にはアングル鋼材からなる抽斗受けが設けられた第一枠体と、断面正方形の金属角パイプ製の4本の支柱と、該4本の支柱の上部に断面正方形の金属角パイプ製の長尺材及び断面が矩形のビス用貫通孔を備えた短尺材が付設されてなる枠部とを備え、上記長尺材の各々に、ビス用貫通孔を備えた金属製短尺角パイプを架渡してなる補強材を備え、上記支柱には継手を係止するための固定用ボルトを螺合するためのナットが上記支柱の外壁面に溶接により配設され、該ナットに螺合された上記固定用ボルトが上記外壁面を貫通する貫通孔が設けられ、上記支柱にはアングル鋼材からなる抽斗受けが設けられた第二枠体と、上記第一枠体と上記第二枠体を組立てるための角材からなる上記継ぎ手と、からなり、上記第一枠体の支柱の各々と上記第二枠体の支柱の各々とを上記継ぎ手を嵌挿して上記ナットの各々に上記ボルトを螺合して上記第一枠体の支柱の各々と上記第二枠体の支柱を固定してなることを特徴とする組立て耐震家具用枠体。
7.請求項4に記載の耐震家具用枠体において、上記第一枠体の上記枠部の上に設けた天板と、上記第二枠体の上記枠部の上に設けた天板と、上記第一枠体の上記支柱の枠体補強材の下に設けた補強木材と、上記抽斗受けの各々の上に設けた抽斗と、を備えることを特徴とする組立て耐震家具。
8.請求項4に記載の上記第一枠体の上記枠部の上に天板及び抽斗を設けたことを特徴とする耐震机。
9.請求項4に記載の上記第二枠体の上記枠部の上に天板及び抽斗を設けたことを特徴とする耐震机。
本願耐震家具用枠体は、金属製角パイプを使用しているために垂直荷重及び水平荷重に対しても十分な強度を有する。このため地震による家屋の倒壊に本願耐震家具用枠体は破損することがなく安全である。
本願耐震家具は、垂直荷重及び水平荷重に対しても十分な強度を有するため、地震による家屋の倒壊によっても本願耐震家具は破損することがなく、更に天板を設けているため地震発生の際にこの本願耐震家具の内部に避難すれば地震による落下物に対しても安全である。
また、本願耐震家具は机としても、収納棚等としても多機能に使用が可能である。
更に、底板を設けているため和室に本願耐震家具を設置した場合でも畳を傷めることがない。
本願組立て耐震家具用枠体は、搬入が困難な狭い場所においても第一枠体と第二枠体に分離して搬入して組み立てることができる。
また、第一枠体の支柱と第二枠体の支柱とに嵌挿する継手で組立てられ、金属製角パイプを使用しているために垂直荷重及び水平荷重に対しても十分な強度を有する。このため地震による家屋の倒壊によっても破損することがなく安全である。
本願組立て耐震家具は、垂直荷重及び水平荷重に対しても十分な強度を有するため地震による家屋の倒壊によっても本願耐震家具は破損することがなく、更に天板を設けているため地震発生の際にこの本願耐震家具の内部に避難すれば地震による落下物に対しても安全である。
また、本願組立て耐震家具は机としても、収納棚等としても多機能に使用が可能である。
更に、本願耐震家具は分割して収納できるため取り扱いが容易である。また、分解した本願組立て耐震家具は、それぞれを机等として別個に独立して使用することも可能である。
本願考案の耐震家具用枠体の斜視図である。 天板等取付け説明図である。 本願考案の耐震家具の斜視図である。 本願考案の組立て耐震家具用枠体を構成する第一枠体の斜視図である。 本願考案の組立て耐震家具用枠体を構成する第二枠体の斜視図である。 本願考案の組立て耐震家具用枠体の組立て説明図である。 本願考案の組立て耐震家具用枠体の斜視図である。 図7に係るA−A切断一部断面図である。 天板等取付け説明図である。 本願考案の組立て耐震家具の斜視図である。 第一枠体を使用した耐震机の斜視図である。 第二枠体を使用した耐震机の斜視図である。
以下、本願考案を実施するための最良の形態を図に基づいて詳細に説明する。これらの図中の記号(または番号)は、共通する部材の場合は省略している。また、図中において部材が明瞭である場合も省略している。これらの図は本願考案を説明するものであり、本願考案がこれらの図に拘束されるものではない。
[耐震家具用枠体]
以下の説明において「耐震」とは、地震による家屋の倒壊等により本願考案の耐震家具用枠体が損壊することがない剛性を有しているという意味に使用している。他の本願発明における「耐震」の意味は同様である。
図1は本願耐震家具用枠体10の斜視図である。この耐震家具用枠体10の支柱101、及び上部枠部105を構成する長尺材102、下部枠部109を構成する長尺材106は断面正方形の金属製パイプで作製される。この支柱と長尺材の断面寸法は同一のものが好ましい。同一であると溶接による接合が容易なためである。これらの角パイプは肉厚は
1.4mm〜1.8mmであり、一片の寸法は4.0mm〜6.0mmのものが好ましい。この寸法である場合は、軽量且つ強度が十分だからである。この支柱の長さ寸法は好ましくは1350mm〜1550mmであり、長尺材の長さ寸法は好ましくは750mm〜850mmである。この寸法であるとこの耐震家具用枠体10を用いて耐震家具を製作した場合に使い勝手が良いためである。
これらの長尺材102及び106に短尺材103、107を直角に溶接して接合する。この短尺材103、107の断面形状は正方形とする。正方形とした場合は溶接が容易なためである。また、この補強材の断面寸法は特に制限はないが上記長尺材102,106と同一のものとすることができる。この短尺材の長さ寸法は好ましくは450mm〜550mmとする。
上部枠部105、下部枠部109を構成する長尺材102,106に金属製角パイプを掛渡して補強材104とする。この補強材の長さ寸法は上述の短尺材と同一とする。この補強材の数は特に制限はないが通常2本用いられる。この補強材104の断面形状は矩形とする。矩形とした場合は溶接が容易なためである。また、この補強材の断面寸法は特に制限はないが上記長尺材102,106よりも小さいものとすることができる。
支柱101の下端部に金属製の帯板状の短尺材を補強材118として溶接する。この補強材に使用される金属製の帯板状の短尺材の長さ寸法は上述の短尺材の長さ寸法により決定される。幅寸法は上述の支柱101の一片の寸法と同一とすることが好ましい。この肉厚は好ましくは4.0mm〜5.0mmとする。この補強材118には複数のビスを貫通するための貫通孔119が設けられる。後述する底板固定用木材205を固定するためである。
これらの支柱101には、上述の短尺材103、107と長さ寸法が同一のアングル鋼材を用いて、 抽斗受け110,111を溶接する。このアングル鋼材の一片の寸法は150mm〜250mmが好ましい。また、肉厚は2.5mm〜3.5mmが好ましい。強度が十分である上に軽量にすることができるためである。
また、支柱101には、上部棚受け部材として1本の金属製長尺角パイプ112,2本の金属製短尺角製パイプ113で平面視でコの字状に設けることができる。この長尺角パイプ112は上記補強材104と同一のものが使用できる。また、これらの2本の短尺材113も上記補強材104と同一の材料が使用できる。更に、支柱101には、下部棚受け部材として1本の金属製長尺角パイプ114,2本の金属製短尺角製パイプ115で平面視でコの字状に設けることができる。この長尺角パイプ114は上記補強材104と同一のものが使用できる。また、これらの2本の短尺材115も上記補強材104と同一のものが使用できる。これらの棚受け部材は耐震家具用枠体の剛性を補強する効果も有する。また、下段棚取付け材を構成する短尺材115に金属製角パイプからなる補強材117を架渡・溶接することが好ましい。
[耐震家具]
上述の耐震家具用枠体10を使用して耐震家具20を製作する。この耐震家具20は机としても利用でき、また、収納棚等としても利用することができる。この耐震家具20は、地震の発生とともにこの耐震家具20の内部に避難することにより、地震による家屋の倒壊から被災者をまもることができる。また、地震による電気器具等の落下物からも被災者をまもることが可能である。地震による家屋の倒壊は地震が発生してから10秒以内におこることが阪神淡路大震災で観測されている。従って、通常は屋外に避難する時間的余裕は無く、多大な犠牲者を出すことになった。
図2は、天板201、抽斗202、棚板203、底板270、裏板206等の取付け図である。これらの天板等は全て木製であり、集成材又はベニヤ板を使用する。上述の耐震家具用枠体10の上に天板201を設置する。この天板を設置する際には、耐震家具用枠体10の4本の支柱101の各々の上端部に天板固定具210を嵌挿する。この天板固定具210は支柱101と同一の断面寸法の短い角パイプ209に、嵌挿可能な角パイプ208又は、角木材208を固定して作成する。この天板固定具210が設けられたため、天板201は枠部105の上に載置するだけで前後左右にずれることなく安定して設置できる。この天板の厚さは特に限定は無いが好ましくは15mm〜25mmである。この厚さであると軽量であり、且つ落下物による損壊を充分に防止できる。
底板207を取付ける際には、底板固定用木材205を枠体補強材118の下側にビス211で固定し、その後底板固定用木材205と底板207接着剤等で固定する。この底板207を取付けることにより和室においてこの家具を使用しても畳を傷めることは無い。また、この耐震家具のねじれに対する荷重強度が増加する。
裏板26は、支柱101、長尺材114、補強材116、にビス(図示していない)等で取付ける。この裏板26を取付けることにより本願耐震家具20は、ねじれ荷重に対して一層効果的になる。抽斗202は抽斗受け110,111の上に設置し、棚板203は、上段棚受け部材、下段棚受け部材の上に載置する。
図3は本願組立て耐震家具20の斜視図である。
[組立て耐震家具用枠体]
本願組立て耐震家具用枠体30は第一枠体50と第二枠体60とを継手70で固定し、組立てて作成される。
図4は第一枠体50の斜視図である。四本の支柱501は断面正方形の金属製角パイプからなる。これらの角パイプは肉厚が1.4mm〜1.8mm、一片の寸法が4.0mm〜6.0mmのものが好ましい。この寸法である場合は、軽量でありかつ強度が十分だからである。この支柱の長さ寸法は好ましくは630mm〜670mmである。
この支柱に断面正方形の長尺材502及び断面が矩形の短尺材503を平面視で長方形に溶接する。この長尺材502、短尺材503及び後述の補強材504で枠部508を構成する。長尺材502の肉厚は1.4mm〜1.8mm、一片の寸法が4.0mm〜6.0mmのものが好ましい。この寸法である場合は、軽量でありかつ強度が十分だからである。長尺材502の長さ寸法は好ましくは750mm〜850mmである。この寸法であるとこの耐震家具用枠体10を用いて耐震家具を製作した場合に使い勝手が良いためである。
この短尺材503の断面形状は矩形であり、長方形であることが好ましい。後述する天板の取付けが容易であるためである。この長方形の長辺の寸法は上述の長尺材502の一辺より小さいことが特に好ましい。これらの角パイプの肉厚は好ましくは1.4mm〜1.8mmである。この短尺材503の長さ寸法は好ましくは450mm〜550mmであり、また短尺材503はこの天板を取付け可能とするためのビス用貫通孔505を備える。この寸法範囲であるとこの組立て耐震家具用枠体30を用いて組立て耐震家具40を製作した場合に使い勝手が良いためである。
支柱501の下端に金属製の帯板状の短尺材を補強材507として溶接する。この補強材507に使用される金属製の帯板状の短尺材の長さ寸法は上述の上記短尺材503の長さ寸法により決定される。幅寸法は上述の支柱501の一片の寸法と同一とすることが好ましい。この肉厚は好ましくは4.0mm〜5.0mmとすることができる。この補強材507には複数のビス405を貫通するためのビス用貫通孔505が設けられる。後述する底板固定用木材404を固定するためである。
枠部508を構成する長尺材502に金属製角パイプを掛渡して補強材504とする。この補強材504の長さ寸法は上述の短尺材と同一とする。この補強材の数は特に制限はないが通常2本用いられる。この補強材504の断面形状は矩形とする。矩形とした場合は溶接が容易なためである。また、この補強材の断面寸法は特に制限はないが上記長尺材502よりも小さいものとすることができる。天板をビスで固定することが容易なためである。
これらの支柱501には、上述の短尺材503と長さ寸法が同一のアングル鋼材を用いて、 抽斗受け506を溶接する。このアングル鋼材の断面の一辺の寸法は150mm〜250mmが好ましい。また、肉厚は2.5mm〜3.5mmが好ましい。強度が十分である上に軽量にすることができるためである。
上記4本の支柱501の各々の外壁には継ぎ手70を固定するためのナットを溶接し、ナットNの溶接された支柱の外壁には、このナットNに螺合するボルトBが貫通可能になるように貫通孔Kを設けることが好ましい。
図5は第二枠体60の斜視図である。四本の支柱601は断面正方形の金属製角パイプからなる。これらの角パイプは肉厚が1.4mm〜1.8mm、一片の寸法が40.0mm〜60.0mmのものが好ましい。この寸法である場合は、軽量でありかつ強度が十分だからである。この支柱の長さ寸法は好ましくは650mm〜690mmである。
第二枠体60の長尺材602、短尺材603及び補強材604で枠部608を構成する。
長尺材602、短尺材603、補強材604及び抽斗受け606は第一枠体50のものがそのまま適用できる。上記4本の支柱601の各々の外壁には継手70を固定するためのナットが溶接され、ナットNの溶接された支柱の外壁には、このナットNに螺合するボルトBが貫通可能になるように貫通孔Kが設けられる。
図6は第一枠体50と第二枠体60の組立て説明図である。組立ては第一枠体50と第二枠体60のそれぞれの支柱501,601に継ぎ手70を嵌挿する。この継手70は断面正方形の棒状角材であり、この正方形の一辺は支柱を構成する断面正方形の金属製の角パイプに嵌挿が可能なものである。この継手70の長さ寸法は、第一枠体50の支柱501の長さと第二枠体60の支柱601の長さの和を超えなければ特に制限は無い。この継ぎ手70の材質は特に制限は無いが通常角木材又は角パイプを使用する。この継手70を支柱に嵌挿した後、次いでボルトBで支柱と継手70を固定する。
図7は本願組立て家具用枠体の斜視図である。
図8は図7に係るA−A切断一部省略断面図である。図8に示すとおり、支柱の内壁と継ぎ手7の外面(又は外壁)は密着して固定されるので、本願組立て家具用枠体にいかなる方向から荷重がかかった場合にも荷重によるがたつくことは生じない。
[組立て耐震家具]
図9は本願組立て家具用枠体30への天板401等の取付け説明図である。天板401は第一枠体50の枠部508の上に、天板402は第二枠体60の枠部608の上に設ける。これらの天板は短尺材503,603、及び補強材504、604に設けられたビス用貫通孔505を介してビス405で固定される。補強木材404は枠体補強材507に設けられたビス用貫通孔を介してビス405で固定される。
図10は本願組立て耐震家具40の斜視図である。この組立て耐震家具40には上述の耐震家具20と同様に底板及び裏板等を取付けることができる。
[耐震机]図11は上述の第一枠体に天板及び抽斗を設けて、耐震机として単独に使用する場合の斜視図である。
[耐震机]図12は上述の第二枠体に天板及び抽斗を設けて、耐震机として単独に使用する場合の斜視図である。
〔耐震家具用枠体〕
A.作製
図1に基づいて下記の金属製角パイプを使用して耐震家具用枠体を溶接で作製した。以下単位はmmである。
1.支柱 :縦50×横50×長さ1450、肉厚:1.6
2.中段部短尺材:縦50×横50×長さ500、肉厚:1.6
3.中段部長尺材:縦50×横50×長さ800、肉厚:1.6
4.上段部短尺材:縦50×横50×長さ500、肉厚:1.6
5.上段部長尺材:縦50×横50×長さ800、肉厚:1.6
6.補強材 :縦32×横14×長さ500、肉厚:1.6
7.抽斗受け :アングル鋼材20×20×長さ500、肉厚:3.0
8.棚受け長尺材:縦32×横14×長さ800、肉厚:1.6
9.棚受け短尺材:縦32×横14×長さ500、肉厚:1.6
10.補強材 :縦32×横14×長さ800、肉厚:1.6
11.枠体補強材:幅50×長さ900、 肉厚:3.0
B.実施例の効果
愛知県産業研究所 工業技術部による荷重破壊試験において垂直荷重180.0kNにおいて,なんら異常は認められなかった。
〔耐震家具〕
A.作製
本願耐震家具用枠体を使用して、図2に基づいて下記の材料を使用して耐震家具を作製した。以下単位はmmである。
1.天板:縦600×横900 肉厚:20の集成材を使用して4角を正方形に切り落として載置した。
2.棚板1:縦300×横900×、肉厚:1.6の集成材を使用して2角を正方形に切り落として載置した。
3.棚板2:縦400×横900×、肉厚:1.6の集成材を使用して2角を正方形に切り落として載置した。
4.抽斗:縦400×横900×深さ100、肉厚:1.6のベニヤ板を用いて作製して、抽斗受け上に挿入した。
5.底板固定用木材:縦50×横50×長さ900の角木材を使用してビスで固定した。
6.底板 :縦600×横900 肉厚:10のベニヤ板を使用して底板固定用木材にビスと接着剤を用いて固定した。
7.裏板:縦1450×横900 肉厚:10のベニヤ板を使用して長尺材、補強材にビスで固定した。
B.実施例の効果
愛知県産業研究所 工業技術部による荷重破壊試験において垂直荷重180.0kNにおいて,底板固定用木材が22mm圧縮した以外はなんら異常は認められなかった。
〔組立て耐震家具用枠体〕
A.作製
作製1
第一枠体の作製
1.支柱 :縦50×横50×長さ650、肉厚:1.6
2.枠部短尺材:縦32×横14×長さ500、肉厚:1.6
3.枠部長尺材:縦50×横50×長さ800、肉厚:1.6
4.補強材 :縦32×横14×長さ500、肉厚:1.6
5.抽斗受け :アングル鋼材20×20×長さ500、肉厚:3.0
6.枠体補強材 :幅50×長さ600、 肉厚:4.5
作製2
第二枠体の作製
1.支柱 :縦50×横50×長さ670、肉厚:1.6
2.枠部短尺材:縦32×横14×長さ500、肉厚:1.6
3.枠部長尺材:縦50×横50×長さ800、肉厚:1.6
4.抽斗受け :アングル鋼材20×20×長さ500、肉厚:3.0
5.ナット :支柱に17mmの貫通孔を設け、貫通孔の上に16mmのボルトが螺合するナットを溶接した。
作製3
第一枠体と第二枠体の組立て
継ぎ手として一辺が45mmの断面正方形、長さ1100mmの角木材を使用して、第一枠体と第二枠体の支柱のそれぞれにこの継ぎ手を嵌挿して16mmのボルトで固定した。
B.実施例の効果
愛知県産業研究所 工業技術部による荷重破壊試験において垂直荷重180.0kNにおいて,なんら異常は認められなかった。
〔組立て耐震家具〕
A.作製
本願組立て耐震家具用枠体を使用して、図9に基づいて下記の材料を使用して組立て耐震家具を作製した。以下単位はmmである。
1.上部天板:縦600×横900 肉厚:20の集成材を使用して第一枠体の枠部に載置してビス用貫通孔を介してビスで固定した。
2.下部天板:縦600×横900 肉厚:20の集成材の4角を正方形に切り落として第二枠体の枠部に載置してビス用貫通孔を介してビスで固定した。
3.抽斗:縦400×横900×深さ100、肉厚:1.6のベニヤ板を用いて作製して、抽斗受け上に挿入した。
4.底板固定用木材:縦50×横50×長さ900の角木材を使用してビスで固定した。
B.実施例の効果
愛知県産業研究所 工業技術部による荷重破壊試験において垂直荷重180.0kNにおいて,なんら異常は認められなかった。
〔耐震机〕
A.作製
上述の実施例3において作製した第一枠体に、天板:縦650×横950 肉厚:20の集成材を使用して第一枠体の枠部に載置してビス用貫通孔を介してビスで固定し、縦400×横900×深さ100、肉厚:1.6のベニヤ板を用いて作製した抽斗を抽斗受け受け上に挿入した。
B.実施例の効果
愛知県産業研究所 工業技術部による荷重破壊試験において垂直荷重180.0kNにおいて,なんら異常は認められなかった。
〔耐震机〕
A.作製
上述の実施例3において作製した第二枠体に、天板:縦650×横950 肉厚:20の集成材を使用して第一枠体の枠部に載置してビス用貫通孔を介してビスで固定し、縦400×横900×深さ100、肉厚:1.6のベニヤ板を用いて作製した抽斗を抽斗受け受け上に挿入した。
B.実施例の効果
愛知県産業研究所 工業技術部による荷重破壊試験において垂直荷重180.0kNにおいて,なんら異常は認められなかった。
10 耐震家具用枠体
101 支柱
102 長尺材
103 短尺材
104 補強材
105 上段枠
106 長尺材
107 短尺材
109 中段枠
110 上段抽斗受け
111 下段抽斗受け
112 長尺材
113 短尺材
114 長尺材
115 短尺材
116 補強材
117 補強材
118 枠体補強材
119 ビス用貫通孔
20 耐震家具
201 天板
202 抽斗
203 棚板
205 底板固定用木材
206 裏板
207 底板
210 天板固定具
211 ビス
30 組立て耐震家具用枠体
40 組立て耐震家具
401 天板
402 天板
403 抽斗
404 補強木材
405 ビス
50 第一枠体
501 支柱
502 長尺材
503 短尺材
504 補強材
505 ビス用貫通孔
506 抽斗受け
507 枠体補強材
508 枠部
60 第二枠体
601 支柱
602 長尺材
603 短尺材
604 補強材
606 抽斗受け
608 枠部
70 継手
80 第一枠体を使用した耐震机
90 第二枠体を使用した耐震机
B ボルト
N ナット
K 貫通孔

Claims (9)

  1. 断面正方形の金属製角パイプの4本の支柱(101)と、
    該4本の支柱の上部に断面正方形の金属製角パイプの短尺材(103)と長尺材(102)が溶接されてなる上段枠(105)と、
    該4本の支柱(101)の中央部に断面正方形の金属製角パイプの短尺材(107)と長尺材(106)が溶接されてなる中段枠(109)と、上記4本の支柱のうちの相対する2本の支柱の下端部にビス用貫通孔(119)を備えた金属製のおび板状短尺材が溶接されてなる枠体補強材(118)と、からなり、
    上記上段枠(105)及び上記中段枠(109)を構成する上記長尺材の各々に金属製角パイプを架渡してなる補強材(104)を備え、
    上記上段枠と上記中段枠の間にアングル鋼材からなる上段抽斗受け(110)、及び上記中段枠の下部にアングル鋼材からなる下段抽斗受け(111)を備えたことを特徴とする耐震家具用枠体(10)。
  2. 上記上段抽斗受け(110)の下部に金属製角パイプからなる一本の長尺材(112)と二本の短尺材(113)からなる上段棚取付け部材を平面視でコの字状に備えた請求項1記載の耐震家具用枠体。
  3. 更に、上記下段抽斗受け(110)の下部に金属製角パイプからなる一本の長尺材(114)と二本の短尺材(115)からなる下段棚取付け部材を平面視でコの字状に備え、上記下段棚取付け部材を構成する短尺材(115)に金属製角パイプからなる補強材(117)を架渡してなる請求項2に記載の耐震家具用枠体。
  4. 請求項3に記載の耐震家具用枠体(10)において、上記支柱の上端部の各々に嵌挿可能な天板固定具(210)と、上記上段枠上に天板(201)と、上記中段枠上に天板(201)と、上記上段抽斗受け(110)及び下段抽斗受け(111)の各々の上に抽斗(202)と、上記上段棚取付け材の上に棚板(203)と、を備えたことを特徴とする耐震家具(20)。
  5. 更に、上記下段棚取付け部材上に棚板(203)と、上記枠体補強材(118)の下にビス止めしてなる底板固定用木材(205)と、上記底板固定用木材(205)の下に設けた底板(207)と、上記耐震家具用枠体の裏側に裏板(206)と、を備えた請求項4記載の耐震家具(20)。
  6. 断面正方形の金属角パイプ製の4本の支柱(501)と、該4本の支柱の上部に断面正方形の金属角パイプ製の長尺材(502)及び断面が矩形のビス用貫通孔(505)を備えた短尺材(503)が溶接されてなる枠部(508)と、上記4本の支柱(501)の下部にビス用貫通孔(505)を備えた金属製の帯板状の短尺材が溶接されてなる枠体補強材(507)とを備え、上記長尺材(502)の各々にビス用貫通孔(505)を備えた金属製短尺角パイプを架渡してなる補強材(504)を備え、上記支柱にはアングル鋼材からなる抽斗受け(506)が設けられた第一枠体(50)と、
    断面正方形の金属角パイプ製の4本の支柱(601)と、該4本の支柱の上部に断面正方形の金属角パイプ製の長尺材(602)及び断面が矩形のビス用貫通孔(605)を備えた短尺材(603)が付設されてなる枠部(608)とを備え、
    上記長尺材(602)の各々に、ビス用貫通孔(605)を備えた金属製短尺角パイプを架渡してなる補強材(604)を備え、上記支柱(601)には継手(70)を係止するための固定用ボルト(B)を螺合するためのナット(N)が上記支柱の外壁面に溶接により配設され、該ナットに螺合された上記固定用ボルトが上記外壁面を貫通する貫通孔(K)が設けられ、上記支柱にはアングル鋼材からなる抽斗受け(606)が設けられた第二枠体(60)と、
    上記第一枠体と上記第二枠体を組立てるための角材からなる上記継手(70)と、
    からなり、
    上記第一枠体の支柱(501)の各々と上記第二枠体の支柱(601)の各々とを上記継ぎ手(70)を嵌挿して上記ナット(N)の各々に上記ボルト(B)を螺合して上記第一枠体の支柱の各々と上記第二枠体の支柱を固定してなることを特徴とする組立て耐震家具用枠体(30)。
  7. 請求項6に記載の耐震家具用枠体(30)において、上記第一枠体(50)の上記枠部(508)の上に設けた天板(401)と、上記第二枠体(60)の上記枠部(608)の上に設けた天板(402)と、上記第一枠体(50)の上記支柱の枠体補強材(507)の下に設けた補強木材(404)と、上記抽斗受けの各々の上に設けた抽斗(403)と、を備えることを特徴とする組立て耐震家具(40)。
  8. 請求項6に記載の上記第一枠体(50)の上記枠部(508)の上に天板及び抽斗受け(506)に抽斗を設けたことを特徴とする耐震机。
  9. 請求項6に記載の上記第二枠体(60)の上記枠部(608)の上に天板及び抽斗受け(606)に抽斗を設けたことを特徴とする耐震机。














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