JP2014039664A - 耐震テーブル - Google Patents

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JP2014039664A JP2012183352A JP2012183352A JP2014039664A JP 2014039664 A JP2014039664 A JP 2014039664A JP 2012183352 A JP2012183352 A JP 2012183352A JP 2012183352 A JP2012183352 A JP 2012183352A JP 2014039664 A JP2014039664 A JP 2014039664A
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Ryoichi Ishii
良一 石井
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Abstract

【課題】 施工性に優れるとともに、その下方空間に避難することで、避難場所として十分な強度と剛性を備え、大地震時の揺れに対して移動することがなく、シェルターとしての機能を果たすことができる耐震テーブルを提供する。
【解決手段】 化粧天板13を除いた部材を金属材で形成し、部材をボルト締めして組み立てる耐震テーブルであって、化粧天板13を支持する台枠11と四隅の脚15を連結して支持台10を形成し、台枠11の表面に金属板12を貼設し、さらにその表面に化粧天板13を貼設し、底枠21の四隅に支柱22を立設した底枠体20を、建物ベタ基礎のコンクリート底盤2に固定して1階床下空間に設け、1階床板1を貫通して床下空間に突出させた脚15を、支柱22に連結して設置する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、普段はダイニングの食卓等として使用し、地震時にその下方空間に避難することで、家具の転倒等から身を守るシェルターとしての機能を備えた耐震テーブルに関するものである。
地震時に、家具の転倒や家財の落下、建物の崩落から身を守る避難場所(シェルター)としてテーブルの下方空間が推奨されている。こうした地震時のシェルターとしての機能を備えた耐震テーブルとして、特許文献1や特許文献2に示すものが提案されている。これらの耐震テーブルには、通常のテーブルに対し、その強度や剛性を向上させた構造が示されている。
特開2006−122097号公報 特開2011−92662号公報
一方、近年我が国で続発した深度7以上の大地震の経験から、自身も行動に大きな支障を来すとともに、床に置いただけのテーブルは簡単に移動し、テーブルの下方空間に身を隠す行動自体が極めて困難であることが指摘されている。先行技術文献に示された耐震テーブルは、十分な強度と剛性を備えたとしても、揺れに対してテーブルが簡単に移動する構造では、大地震時のシェルターとしての機能を果たすことができないものである。
この発明は、こうした課題を解決することを目的とするもので、その下方空間に避難することで、家具の転倒や家財の落下、建物の崩落から身を守る避難場所として十分な強度と剛性を備えるとともに、大地震時の揺れに対して移動することがなく、シェルターとしての機能を果たすことができる耐震テーブルを提供することを目的とするものである。また、施工性に優れ、新築時はもちろんのこと、既存住宅のリフォーム工事において、容易に施工可能な耐震テーブルを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するため、この発明は、化粧天板13を除いた部材を金属材で形成し、部材をボルト締めして組み立てる耐震テーブルであって、化粧天板13を支持する台枠11と四隅の脚15を連結して支持台10を形成し、台枠11の表面に金属板12を貼設し、さらにその表面に化粧天板13を貼設する。そして、底枠21の四隅に支柱22を立設した底枠体20を、建物ベタ基礎のコンクリート底盤2に固定して1階床下空間に設け、1階床板1を貫通して床下空間に突出させた脚15を、支柱22に連結して設置するものである。
また、上記の耐震テーブルにおいて、建物の基礎が布基礎の場合、底枠体20の設置位置にコンクリート打設してコンクリート底盤2を形成し、このコンクリート底盤2に底枠体20を固定して耐震テーブルを設置するものである。
また、上記の耐震テーブルにおいて、金属材として鉄材、金属板12として鉄板を用いるものである。
また、この発明の耐震テーブルは、ダイニングの食卓として特に適用するものである。
この発明の耐震テーブルは、底枠体20を建物ベタ基礎のコンクリート底盤2に固定し、1階床板1を貫通して床下空間に突出させた脚15を、支柱22に連結して設置するので、耐震テーブルはコンクリート底盤2に固定され、大地震時の揺れに対して移動することがない。また、台枠11の表面に金属板12を貼設し、さらにその表面に化粧天板13を貼設したので、天板が2重構造となり、耐荷重性に優れる。さらに、耐震テーブルは、耐圧盤であるコンクリート底盤2に固定され、化粧天板13を除いた骨格部材を金属材で形成したので、十分な強度と剛性を備え、普段はダイニングの食卓等として使用し、大地震時にその下方空間に避難することで、家具の転倒や家財の落下、建物の崩落から身を守るシェルターとしての機能を果たすことができる。
また、部材をボルト締めして組み立てるので、現場で簡単に設置することができ、施工性に極めて優れるものである。既存住宅の基礎がベタ基礎の場合は、コンクリート底盤2に底枠体20を固定し、布基礎の場合は、コンクリート打設してコンクリート底盤2を形成して底枠体20を固定し、1階床板1に脚15が貫通する貫通孔1aを開孔するだけで、既存住宅のリフォーム工事においても容易に施工可能である。
また、金属材として鉄材、金属板12として鉄板を用いることで、十分な強度を確保することができるとともに、安価に製作可能である。
この発明の実施例の正面図。 平面図。 施工手順を示す説明図で、床下空間に設置した底枠体の正面図。 底枠体の正面図。 脚を支柱に連結した状態の正面図。 支持台を組み立てた状態の正面図。 布基礎の場合の設置を示す正面図。
以下にこの発明の実施形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図面はこの発明の耐震テーブルの実施例を示し、図1は正面図、図2は平面図である。この耐震テーブルは、木製の化粧天板13を除いた骨格部材が全て金属材で形成され、部材をボルト締めして組み立て、ダイニングの食卓として1階に設置したものである。図に示すように、化粧天板13を支持する台枠11と四隅の脚15を連結して支持台10が形成され、台枠11の表面に金属板12が貼設され、さらにその表面に化粧天板13が貼設され、天板が2重構造とされている。
脚15が連結される底枠体20が1階床下空間に設けられ、底枠体20は、建物ベタ基礎のコンクリート底盤2に当接した底枠21の四隅に支柱22を立設し、コンクリート底盤2にアンカーボルトで固定されている。支柱22は短管状に形成され、1階床板1を貫通して床下空間に突出させた管状の脚15が挿通され、ボルト締めして連結されている。
図3から6に、この耐震テーブルの施工手順を示す。図示した施工手順は、既存住宅のリフォーム工事での耐震テーブルの設置である。最初に、耐震テーブルを食卓として使用する場合、ダイニングでの設置位置を決め、1階床板1に脚15が貫通する貫通孔1aを開孔する。
次に、床下空間に潜り、底枠21をコンクリート底盤2上に組み、四隅に支柱22を立設させて底枠体20をボルト締めして組み立て、底枠体20をコンクリート底盤2にアンカーボルトで固定する。図3、4に、床下空間に設置した底枠体20を示し、図3はその正面図、図4は平面図である。
次に、図5に示すように、脚15を貫通孔1aを貫通させて床下空間に突出させ、支柱22に挿通させて連結する。支柱22は、化粧天板13の高さ位置が食卓として適した高さ位置となるように全長が設定され、支柱22の下端に至るまで挿通した状態で連結する。なお、化粧天板13の高さ調整が必要な場合は、スペーサーを用いて脚15に継脚して連結長さを調整することもできる。
次に、図6に示すように、脚15と台枠11をボルト締めして支持台10を組み立て、台枠11の表面に金属板12、さらにその表面に化粧天板13をボルト締めして固定する。最後に、貫通孔1aに隙間が生じた場合は、パテ埋め処理して仕上げる。
図7に、建物の基礎が布基礎の場合の耐震テーブルの設置を示す。図に示すように、布基礎の場合は床下空間は地表が露出しているので、底枠体20の設置位置に予めコンクリート打設してコンクリート底盤2を形成し、このコンクリート底盤2に底枠体20を固定して耐震テーブルを設置する。
以上、既存住宅のリフォーム工事での耐震テーブルの設置について説明したが、新築住宅の場合は、1階床板1を施工する前に、耐震テーブルを設置することで設置はさらに容易である。また、耐震テーブルは避難場所としてある程度のサイズであることが好ましく、例えば、図示の実施例の天板サイズは幅1.2m、長さ1.8mである。さらに、台枠11の下方に間隔を設けて板を貼り、防災グッズの収納スペースを設けてもよく、支柱22等の目視される部分は、塗装や木目化粧シートの貼設等で、家具として違和感が生じないように化粧処理することが好ましい。
1 1階床板
2 コンクリート底盤
10 支持台
11 台枠
12 金属板
13 化粧天板
15 脚
20 底枠体
21 底枠
22 支柱

Claims (4)

  1. 化粧天板13を除いた部材を金属材で形成し、部材をボルト締めして組み立てる耐震テーブルであって、
    化粧天板13を支持する台枠11と四隅の脚15を連結して支持台10を形成し、台枠11の表面に金属板12を貼設し、さらにその表面に化粧天板13を貼設し、
    底枠21の四隅に支柱22を立設した底枠体20を、建物ベタ基礎のコンクリート底盤2に固定して1階床下空間に設け、
    1階床板1を貫通して床下空間に突出させた脚15を、支柱22に連結して設置した耐震テーブル。
  2. 請求項1に記載の耐震テーブルにおいて、
    建物の基礎が布基礎で、底枠体20の設置位置にコンクリート打設してコンクリート底盤2を形成し、このコンクリート底盤2に底枠体20を固定した耐震テーブル。
  3. 金属材が鉄材であり、金属板12が鉄板である請求項1又は2に記載の耐震テーブル。
  4. ダイニングの食卓である請求項1、2又は3に記載の耐震テーブル。
JP2012183352A 2012-08-22 2012-08-22 耐震テーブル Pending JP2014039664A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016194231A (ja) * 2015-04-01 2016-11-17 プレス工業株式会社 地震待避構造

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