JP3164790B2 - 丁合印刷制御方法 - Google Patents

丁合印刷制御方法

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JP3164790B2
JP3164790B2 JP03764498A JP3764498A JP3164790B2 JP 3164790 B2 JP3164790 B2 JP 3164790B2 JP 03764498 A JP03764498 A JP 03764498A JP 3764498 A JP3764498 A JP 3764498A JP 3164790 B2 JP3164790 B2 JP 3164790B2
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康夫 時任
伸▲廣▼ 吉田
直樹 金井
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株式会社沖データ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、丁合印刷制御方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ページプリンタにおいては、複数
ページの文書を複数部作成する場合、各ページについて
必要部数分印刷を行った後、オペレータが仕分ける方
法、ページ番号順の印刷を必要部数分繰り返すことによ
って仕分ける方法、各ページについて必要部数分印刷を
行った後、丁合機能、ソーティング機能等を利用して仕
分ける方法等が提供されている。
【0003】まず、各ページについて必要部数分印刷を
行った後、オペレータが仕分けるようにした第1の方法
について説明する。図2は従来のページプリンタの印刷
制御方法を示すフローチャートである。なお、pページ
の文書をs部作成する場合について説明する。まず、上
位装置はページプリンタにコピーコマンド及び必要部数
を表す値sをあらかじめ送信しておく。前記コピーコマ
ンドは、続いて送信される1ページ分の印刷データに従
って印刷をs回繰り返すことを指示するものである。し
たがって、ページプリンタは、コピーコマンドによって
1ページ分の印刷をs回繰り返すことにより、1ページ
分の印刷を終了する。そして、この動作をpページ分繰
り返す。その後、オペレータは手作業によって仕分けを
行う。このようにして、pページの文書をs部作成する
ことができる。
【0004】次に、フローチャートについて説明する。 ステップT1 上位装置はページ数を表す値xに1をセ
ットする。 ステップT2 上位装置はページプリンタにコピーコマ
ンド及び値sを送信する。 ステップT3 上位装置はページプリンタにxページ目
の印刷データを送信する。 ステップT4 ページプリンタは印刷データに従って印
刷をs回繰り返す。 ステップT5 上位装置は値xと必要ページ数を表す値
pとが等しいかどうか、すなわち、pページ目まで印刷
が行われたかどうかを判断する。pページ目まで印刷が
行われた場合はステップT7に、行われていない場合は
ステップT6に進む。 ステップT6 値xに1を加算してステップT3に戻
る。 ステップT7 印刷を終了する。 ステップT8 オペレータは手作業によって仕分けを行
う。
【0005】次に、ページ番号順の印刷を必要部数分繰
り返すようにした第2の方法について説明する。図3は
従来のページプリンタの他の印刷制御方法を示すフロー
チャートである。なお、pページの文書をs部作成する
場合について説明する。この場合、上位装置は、ページ
プリンタに1ページ目からpページ目の印刷データを順
次送信し、pページ目の印刷データの送信を終了する
と、再び1ページ目からpページ目の印刷データを送信
し、これをs回繰り返す。
【0006】このようにして、pページの文書をs部作
成することができる。次に、フローチャートについて説
明する。 ステップT11 上位装置は値x及び部数を表す値yに
1をセットする。 ステップT12 上位装置はページプリンタにxページ
目の印刷データを順次送信する。 ステップT13 ページプリンタは印刷データに従って
印刷を1回行う。 ステップT14 上位装置は値xと値pとが等しいかど
うか、すなわち、pページ目まで印刷が行われたかどう
かを判断する。pページ目まで印刷が行われた場合はス
テップT16に、行われていない場合はステップT15
に進む。 ステップT15 値xに1を加算してステップT12に
戻る。 ステップT16 上位装置は値yと値sとが等しいかど
うか、すなわち、s部目まで印刷が行われたかどうかを
判断する。s部目まで印刷が行われた場合はステップT
18に、行われていない場合はステップT17に進む。 ステップT17 値yに1を加算し、値xに1をセット
してステップT12に戻る。 ステップT18 印刷を終了する。
【0007】次に、各ページを必要部数分印刷を行った
後、丁合機能、ソーティング機能等を利用して仕分ける
ようにした第3の方法について説明する。図4は従来の
ページプリンタの概略図である。なお、pページの文書
をs部作成する場合について説明する。図において、1
1は感光体ドラム、12は書込ヘッド、13は制御部、
14は現像ユニット、21は転写ローラである。また、
15は定着ドラム、16は給紙ローラ、17は給紙カセ
ット、18は切替ゲート、19は排紙受け、20は切替
ゲート、25は丁合用排紙受け、31は印刷機構部、3
2は丁合機構部である。
【0008】前記構成のページプリンタにおいて、感光
体ドラム11の表面に書込ヘッド12によって書き込ま
れた静電潜像が、現像ユニット14によって現像され、
トナー像になる。該トナー像は、給紙カセット17から
供給された図示されない用紙に転写され、定着ドラム1
5によって定着されて印刷が終了する。そして、印刷が
終了した後の前記用紙は、前記切替ゲート18によって
下側に案内され、各切替ゲート20によって切り替えら
れて、専用の丁合用排紙受け25に各部ごとに送られ
る。
【0009】この場合、図示されない上位装置は、ペー
ジプリンタに丁合コマンド及び値sをあらかじめ送信
し、その後、1ページ目からpページ目まで印刷データ
を順次送信する。一方、ページプリンタは、各ページに
ついて印刷をs回繰り返し、用紙を前記切替ゲート1
8、20を介して丁合用排紙受け25に送るようになっ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のページプリンタの印刷制御方法において、第1の方
法の場合、上位装置はページプリンタにコピーコマンド
及び印刷データをp回送信し、ページプリンタはコピー
コマンド及び印刷データが送信されてくるたびに印刷を
s回繰り返すだけでよいので、ページプリンタにおける
印刷時間を短くすることができるが、その後のオペレー
タによる仕分けが必要になるので、作業が煩わしいだけ
でなく、pページの文書をs部作成するための全体の時
間が仕分けに必要な時間だけ長くなってしまう。
【0011】また、第2の方法の場合、オペレータによ
る仕分けの必要はなくなるが、すべてのページの印刷デ
ータを上位装置からページプリンタに送信し、これをs
回繰り返す必要があるだけでなく、ページプリンタにお
いて各ページごとに印刷データの処理を行う必要がある
ので、pページの文書をs部作成するための全体の時間
が長くなってしまう。しかも、上位装置からページプリ
ンタに送信される印刷データのデータ量が第1の方法の
s倍になってしまう。
【0012】さらに、第3の方法の場合、オペレータに
よる仕分けの必要はなく、しかも、すべてのページの印
刷データを上位装置からページプリンタに送信し、これ
をs回繰り返す必要がないので、pページの文書をs部
作成するための全体の時間を短くすることができるが、
丁合機構部32が必要になるので、ページプリンタのコ
ストが高くなってしまうだけでなく、占有面積が大きく
なってしまう。また、丁合用排紙受け25の数以上の部
数を1回の操作で作成することができない。
【0013】本発明は、前記従来のページプリンタの印
刷制御方法の問題点を解決して、複数ページの文書を複
数部作成するための全体の時間を短くすることができ、
ページプリンタのコストを低くすることができ、占有面
積を小さくすることができる丁合印刷制御方法を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の丁
合印刷制御方法においては、上位装置から送信された複
数ページの印刷データを、受信し、編集し、ページごと
の中間印刷オブジェクトデータを作成し、該中間印刷オ
ブジェクトデータを、ページを指定する固有のファイル
名で各ページごとに格納し、丁合印刷が指定されている
場合、前記ファイル名に基づいて、前記中間印刷オブジ
ェクトデータを、ページ順に読み出し、展開し、印刷を
行うとともに、丁合の部数の情報に基づいて、前記中間
印刷オブジェクトデータの読出し、展開及び印刷をペー
ジ順に指定された部数分繰り返す。
【0015】本発明の他の丁合印刷制御方法において
は、上位装置から送信された複数ページの印刷データ
を、受信し、ページを指定する固有のファイル名で各ペ
ージごとに格納し、前記印刷データを、読み出し、編集
し、ページごとの中間印刷オブジェクトデータを、作成
し、格納し、丁合印刷が指定されている場合、前記ファ
イル名に基づいて、前記中間印刷オブジェクトデータ
を、ページ順に読み出し、展開し、印刷を行うととも
に、丁合の部数の情報に基づいて、前記中間印刷オブジ
ェクトデータの読出し、展開及び印刷をページ順に指定
された部数分繰り返す。
【0016】本発明の更に他の丁合印刷制御方法におい
ては、上位装置において印刷データを編集して中間印刷
オブジェクトデータを作成し、前記上位装置から送信さ
れた前記中間印刷オブジェクトデータを受信し、該中間
印刷オブジェクトデータのデータ量と記憶手段の空き容
量とを比較し、前記中間印刷オブジェクトデータのデー
タ量が記憶手段の空き容量より大きい場合、各ページご
とに中間印刷オブジェクトデータを展開し、必要部数の
印刷を行う。
【0017】そして、前記中間印刷オブジェクトデータ
のデータ量が記憶手段の空き容量以下である場合、すべ
てのページの中間印刷オブジェクトデータを各ページご
とに格納し、格納された中間印刷オブジェクトデータ
を、各ページごとに読み出し、展開し、必要部数の印刷
を行う。
【0018】本発明の更に他の丁合印刷制御方法におい
ては、上位装置から送信された複数ページの印刷データ
を受信して必要部数の印刷を行うようになっている。そ
して、記憶手段内に、ページ数を表す値と各ページの読
出用データとを対応させて書き込むためのメモリ領域が
設定され、前記ページ数を表す値、及び各ページの読出
用データがメモリ領域にページ順に格納され、前記メモ
リ領域に読出用データが格納されているかどうかを調
べ、前記メモリ領域に読出用データが格納されている場
合、上位装置から印刷データの送信を行わず、前記メモ
リ領域に格納されている読出用データを読み出して印刷
を行い、前記メモリ領域に読出用データが格納されてい
ない場合、読出用データが格納されていないページ数を
検出し、上位装置から印刷データを受信して印刷を行
う。また、前記メモリ領域に格納されている読出用デー
タを読み出して印刷を行う処理、及び上位装置から印刷
データを受信して印刷を行う処理がページ順に行われ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態におけるページプリンタのブロック図
である。図において、12は書込ヘッド、13は制御
部、29は上位装置であり、前記制御部13は、マイク
ロコンピュータから成り、ページプリンタの制御を行う
CPU35、プログラムワーク用として使用され、図示
されないバッファから成るRAM37、前記CPU35
の制御プログラムが格納されたROM38、インタフェ
ース回路39、ハードディスク制御部52、記憶手段と
しての大容量のハードディスク53、操作パネル制御部
54、各印刷動作モードの設定を行うための操作パネル
55、給紙機構及び前記書込ヘッド12の制御を行うヘ
ッド制御部56、並びに上位装置29から送信された印
刷データを受信する送受信制御部65から成る。
【0020】なお、前記ハードディスク制御部52は、
ハードディスク53の制御を行い、該ハードディスク5
3への後述するディスプレイリストの書込み及び読取り
を行う。図5は本発明の第1の実施の形態における制御
部の機能ブロック図、図6は本発明の第1の実施の形態
におけるページプリンタの制御を行うためのプログラム
の構成及びデータフローを示す図である。
【0021】図において、12は書込ヘッド、13aは
システム管理制御部、13bは編集制御部、13cは展
開処理部、39はインタフェース回路、51はメモリ領
域としての受信バッファ、55は操作パネル、53はハ
ードディスク、66はディスプレイリスト編集バッフ
ァ、67はフレームバッファ、Pr1は送受信制御プロ
グラム、Pr2は編集制御プログラム、Pr3はシステ
ム管理制御プログラム、Pr4はファイル管理/ハード
ディスク制御プログラム、Pr5は展開プログラム、P
r6はヘッド制御プログラム、Pr7は操作パネル制御
プログラムである。
【0022】まず、上位装置29(図1)側で作成され
た複数ページの印刷データは、インタフェース回路39
を介して送受信制御プログラムPr1に従って受信さ
れ、受信バッファ51に格納される。そして、CPU3
5の編集制御部13bは、編集制御プログラムPr2に
従って、印刷データが受信されたかどうかを定期的に監
視し、印刷データが受信されたことを検出すると、受信
バッファ51から印刷データを読み出し、該印刷データ
中の印刷制御コマンドを解析するとともに、該印刷制御
コマンドの仕様に従って文字データ、グラフィックデー
タ及びイメージデータを編集してディスプレイリスト、
すなわち、中間印刷オブジェクトデータを作成し、該中
間印刷オブジェクトデータをディスプレイリスト編集バ
ッファ66に格納する。なお、前記中間印刷オブジェク
トデータには、ページごとに管理ヘッダが付加され、該
管理ヘッダによって前後のページの中間印刷オブジェク
タデータがリンク付けされる。
【0023】また、印刷制御コマンド中に丁合印刷モー
ド(及び丁合の部数)を指定するコマンドが存在する場
合、又は操作パネル55によって丁合印刷モード(及び
丁合の部数)が指定されている場合は、最初のページの
前記管理ヘッダに、丁合印刷モードを指定する情報及び
部数の情報が格納される。この処理は、受信バッファ5
1内の印刷データが無くなるまで繰り返される。
【0024】そして、丁合印刷モードが指定されている
場合、中間印刷オブジェクトデータは、システム管理制
御プログラムPr3に従ってページごとにファイル管理
/ハードディスク制御プログラムPr4に渡され、該フ
ァイル管理/ハードディスク制御プログラムPr4に従
ってハードディスク53に書き込まれる。なお、前記C
PU35は、中間印刷オブジェクトデータをシステム管
理制御プログラムPr3に従ってページごとにファイル
管理/ハードディスク制御プログラムPr4に渡す際
に、シーケンシャルなページ番号を含んだ固有のファイ
ル名を中間印刷オブジェクトデータに付加する。したが
って、一連の連続したページの中間印刷オブジェクトデ
ータが、ファイル管理/ハードディスク制御プログラム
Pr4に従って前記ファイル名によって管理される。こ
の処理は、一連の複数ページの中間印刷オブジェクトデ
ータがハードディスク53に書き込まれるまで繰り返さ
れる。
【0025】また、CPU35は、システム管理制御プ
ログラムPr3に従って、最初のページの中間印刷オブ
ジェクトデータを、ファイル管理/ハードディスク制御
プログラムPr4に渡すと同時に展開プログラムPr5
にも渡す。続いて、CPU35の展開処理部13cは、
展開プログラムPr5に従って中間印刷オブジェクトデ
ータを解析してビットマップデータに展開し、該ビット
マップデータをフレームバッファ67に格納する。
【0026】そして、1ぺージ分の中間印刷オブジェク
トデータの解析が終了し、1ページ分のビットマップデ
ータが作成されると、CPU35は、システム管理制御
プログラムPr3に従って前記ビットマップデータをヘ
ッド制御プログラムPr6に渡す。その結果、ヘッド制
御部56は、ヘッド制御プログラムPr6に従って前記
ビットマップデータについて印刷を行う。なお、印刷が
行われるのと並行して、CPU35は展開プログラムP
r5に従って、次のページの中間印刷オブジェクトデー
タを要求するために、展開が終了したことをシステム管
理制御プログラムPr3に通知する。
【0027】続いて、CPU35は、展開プログラムP
r5による展開が終了したことがシステム管理制御プロ
グラムPr3に通知されると、該システム管理制御プロ
グラムPr3に従って、後続のページの中間印刷オブジ
ェクトデータを、対応するシーケンシャルなページ番号
を含んだ固有のファイル名に基づいてハードディスク5
3から読み出し、展開プログラムPr5に渡す。
【0028】そして、前記CPU35は、システム管理
制御プログラムPr3に従って丁合の部数の情報に基づ
いて、各ページごとに中間印刷オブジェクトデータをハ
ードディスク53から読み出し、ビットマップデータに
展開して印刷を行う。その結果、必要な部数の印刷が行
われる。なお、必要な部数の印刷が終了すると、CPU
35は、システム管理制御プログラムPr3に従って、
すべてのページの中間印刷オブジェクトデータをハード
ディスク53から消去する旨の通知をファイル管理/ハ
ードデスィク制御プログラムPr4に渡し、該ファイル
管理/ハードデスィク制御プログラムPr4に従って中
間印刷オブジェクトデータを前記ファイル名に基づいて
消去する。
【0029】このように、本実施の形態においては、一
連の複数ページの印刷データを一度だけ上位装置29か
ら受信するだけで、複数ページの文書を複数部作成する
ことができるので、丁合機構部が不要になり、ページプ
リンタのコストを低くすることができる。また、上位装
置29側においては、印刷データを一度だけ送信すれば
よいので、上位装置29としてパソコンを利用した場合
に、印刷を実行するアプリケーションを早く開放するこ
とができる。
【0030】さらに、印刷データを一度だけ中間印刷オ
ブジェクトデータに編集すればよいので、ページプリン
タ側において印刷処理を行うのに必要な時間を短くする
ことができる。ところで、本実施の形態においては、中
間印刷オブジェクトデータをハードディスク53から読
み出し、ビットマップデータに展開して印刷を行うよう
になっている。したがって、ページプリンタ等のような
印刷速度が高いプリンタを使用する場合、ハードディス
ク53へのアクセスに時間がかかると、ビットマップデ
ータの展開処理が間に合わなくなることがある。その場
合、1ページ分のビットマップデータの展開が終了する
まで、書込ヘッド12による印刷を開始することができ
なくなってしまう。したがって、印刷スループットが低
下してしまう。
【0031】そこで、ビットマップデータの展開と書込
ヘッド12による印刷とを並行して行うことができるよ
うにした本発明の第2の実施の形態について説明する。
図7は本発明の第2の実施の形態におけるページプリン
タの制御を行うためのプログラムの構成及びデータフロ
ーを示す図である。なお、第1の実施の形態と同じ構造
を有するものについては、同じ符号を付与することによ
ってその説明を省略する。
【0032】まず、上位装置29(図1)側で作成され
た複数ページの印刷データはインタフェース回路39を
介して送受信制御プログラムPr1に従って受信され、
受信された印刷データはメモリ領域としての受信バッフ
ァ51に格納される。そして、CPU35は、システム
管理制御プログラムPr3に従って、印刷データが受信
されたかどうかを定期的に監視し、印刷データが受信さ
れたことを検出すると、受信バッファ51内の受信済み
の印刷データに固有のジョブネームを付加し、該ジョブ
ネームをファイル名としてファイル管理/ハードディス
ク制御プログラムPr4に従って記憶手段としてのハー
ドディスク53に書き込む。
【0033】この場合、前記ファイル名は、後続する印
刷データとリンク付けるためにシーケンシャルな番号を
含む。そして、前記CPU35は、システム管理制御プ
ログラムPr3に従って、後続の印刷データを受信する
と、同一のファイル名で次のシーケンシャルな番号を付
与したものをファイル管理/ハードディスク制御プログ
ラムPr4に従ってハードディスク53に書き込む。な
お、これらの処理は一連の印刷データの受信が終了され
るまで行う。
【0034】また、前記CPU35は、受信された印刷
データに付与されたファイル名を、システム管理制御プ
ログラムPr3に従って編集制御プログラムPr2に通
知し、該編集制御プログラムPr2に従ってファイル管
理/ハードディスク制御プログラムPr4にデータ読出
要求を行い、ハードディスク53から印刷データを読み
出す。
【0035】そして、CPU35は、ファイル管理/ハ
ードディスク制御プログラムPr4に従って印刷データ
をハードディスク53から読み出すと、編集制御プログ
ラムPr2に従って印刷データ中の印刷制御コマンドを
解析し、該印刷制御コマンドの仕様に従って、文字デー
タ、グラフィックデータ及びイメージデータを編集して
中間印刷オブジェクトデータを作成し、該中間印刷オブ
ジェクトデータをディスプレイリスト編集バッファ66
に格納する。
【0036】また、印刷制御コマンド中に丁合印刷モー
ド(及び丁合の部数)を指定するコマンドが存在する場
合、又は操作パネル55によって丁合印刷モード(及び
丁合の部数)が指定されている場合、CPU35は、R
AM37に最初のファイル名及び指定された丁合の部数
を格納する。一方、丁合印刷モードが指定されていない
場合、CPU35は、ハードディスク53から読み出さ
れた印刷データを、前記ファイル名に基づいてファイル
管理/ハードディスク制御プログラムPr4に従って消
去する。
【0037】そして、前記CPU35は、編集制御プロ
グラムPr2に従ってハードディスク53から後続する
印刷データをすべて読み出し、すべての印刷データにつ
いて編集が終了するまで処理を繰り返す。このようにし
て、丁合印刷モードが指定されている場合は、所定のジ
ョブについて最後のページまでの印刷データの読出し及
び編集が終了すると、RAM37に格納されている丁合
の部数を1だけ減算し、前記ファイル名に基づいて再び
印刷データの読出し及び編集を行う。このようにして、
必要な部数の印刷データの読出し及び編集が終了する
と、CPU35は、ファイル管理/ハードディスク制御
プログラムPr4に従って処理が終了した後のファイル
をファイル名に基づいて消去する。
【0038】また、CPU35は、システム管理制御プ
ログラムPr3から、中間印刷オブジェクトデータがデ
ィスプレイリスト編集バッファ66に格納されたことが
通知されると、展開プログラムPr5に従ってディスプ
レイリスト編集バッファ66から中間印刷オブジェクト
データを読み出し、ビットマップデータに展開し、該ビ
ットマップデータをフレームバッファ67に格納する。
【0039】前記展開プログラムPr5に従って1ペー
ジ分の中間印刷オブジェクトデータのビットマップデー
タへの展開が終了し、1ページ分のビットマップデータ
が作成されると、CPU35は、システム管理制御プロ
グラムPr3に従って前記ビットマップフデータをヘッ
ド制御プログラムPr6に渡す。そして、ヘッド制御部
56は、ヘッド制御プログラムPr6に従って前記ビッ
トマップデータについて印刷を行う。なお、印刷が行わ
れるのと並行して、CPU35は展開プログラムPr5
に従って、次のページの中間印刷オブジェクトデータを
ディスプレイリスト編集バッファ66から読み出す。こ
の処理は、ハードディスク53内の印刷データが無くな
るまで継続される。
【0040】このように、本実施の形態においては、一
連の複数ページの印刷データを一度だけ上位装置29か
ら受信するだけで、複数ページの文書を複数部作成する
ことができるので、丁合機構部が不要になり、ページプ
リンタのコストを低くすることができる。また、上位装
置29側においては、印刷データを一度だけ送信すれば
よいので、上位装置29としてパソコンを利用した場合
に、印刷を実行するアプリケーションを早く開放するこ
とができる。
【0041】さらに、1ページ分の印刷データの読出し
及び編集が終了した時点で印刷を開始し、印刷が行われ
るのと並行して、中間印刷オブジェクトデータのビット
マップデータへの展開を行うことができるので、印刷ス
ループットを向上させることができる。次に、本発明の
第3の実施の形態について説明する。
【0042】図8は本発明の第3の実施の形態における
ページプリンタのブロック図、図9は本発明の第3の実
施の形態における制御部の機能ブロック図、図10は本
発明の第3の実施の形態におけるページプリンタの動作
を示すフローチャートである。なお、第1の実施の形態
と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与す
ることによってその説明を省略する。
【0043】この場合、上位装置29にはデータ変換手
段61がアプリケーションとして配設され、該データ変
換手段61によって、各ページの印刷データ中の文字デ
ータ、グラフィックデータ及びイメージデータが編集さ
れ、すべてのページ分の中間印刷オブジェクトデータが
作成される。続いて、該中間印刷オブジェクトデータは
上位装置29からページプリンタに送信される。このと
き、すべての中間印刷オブジェクトデータのデータ量を
表すデータが、中間印刷オブジェクトデータの管理ヘッ
ダとして送信される。なお、ページプリンタは、複数個
の給紙口、及び単一の図示されないスタッカを有する。
【0044】そして、前記上位装置29から送信された
中間印刷オブジェクトデータはインタフェース回路39
を介して受信され、受信された中間印刷オブジェクトデ
ータは前記送受信制御部65のメモリ領域としての図示
されない受信バッファに格納される。また、CPU35
の丁合制御部13dは、前記管理ヘッダに基づいて中間
印刷オブジェクトデータのデータ量と、記憶手段として
のハードディスク53の空き容量とを比較し、前記中間
印刷オブジェクトデータのデータ量がハードディスク5
3の空き容量より大きい場合、前記CPU35の展開処
理部13cは、中間印刷オブジェクトデータを解析して
ビットマップデータに展開し、該ビットマップデータを
RAM37内の図示されないフレームバッファに格納す
る。
【0045】そして、1ぺージ分の中間印刷オブジェク
トデータの解析が終了し、1ページ分のビットマップデ
ータが作成されると、CPU35は、書込ヘッド12を
駆動し、前記ビットマップデータについて必要部数の印
刷を行う。このようにして、必要部数の印刷が終了する
と、次のページの印刷が行われる。そして、各ページの
印刷を複数ページ分繰り返す。
【0046】一方、前記中間印刷オブジェクトデータの
データ量がハードディスク53の空き容量以下である場
合、前記丁合制御部13dは、すべての中間印刷オブジ
ェクトデータを各ページごとに分けてハードディスク5
3に書き込む。そして、すべての中間印刷オブジェクト
データがハードディスク53に書き込まれると、前記展
開処理部13cは、中間印刷オブジェクトデータをハー
ドディスク53から読み出し、解析してビットマップデ
ータに展開し、該ビットマップデータを前記フレームバ
ッファに書き込む。
【0047】また、1ぺージ分の中間印刷オブジェクト
データの解析が終了し、1ページ分のビットマップデー
タが作成されると、CPU35は、書込ヘッド12を駆
動し、前記ビットマップデータについて1ページの印刷
を行う。このようにして、複数ページの印刷が終了する
と、CPU35は必要部数の印刷を繰り返す。このよう
に、中間印刷オブジェクトデータのデータ量とハードデ
ィスク53の空き容量とを比較し、前記中間印刷オブジ
ェクトデータのデータ量がハードディスク53の空き容
量以下である場合、すべての中間印刷オブジェクトデー
タがハードディスク53に書き込まれるようになってい
るので、中間印刷オブジェクトデータを各ページごとに
繰り返し送信することなく、複数ページの文書を複数部
作成するための全体の時間を短くすることができる。
【0048】なお、本実施の形態においては、すべての
中間印刷オブジェクトデータが受信され、ハードディス
ク53に格納された後に印刷が開始されるようになって
いるが、中間印刷オブジェクトデータの受信、中間印刷
オブジェクトデータからビットマップデータへの展開、
及び印刷を非同期で行うこともできる。次に、フローチ
ャートについて説明する。 ステップS1 中間印刷オブジェクトデータの受信を開
始する。 ステップS2 中間印刷オブジェクトデータのデータ量
がハードディスク53の空き容量より大きいかどうかを
判断する。中間印刷オブジェクトデータのデータ量がハ
ードディスク53の空き容量より大きい場合はステップ
S3に、中間印刷オブジェクトデータのデータ量がハー
ドディスク53の空き容量以下の場合はステップS4に
進む。 ステップS3 ページごとに必要部数の印刷を行う。 ステップS4 すべての中間印刷オブジェクトデータを
受信したかどうかを判断する。すべての中間印刷オブジ
ェクトデータを受信した場合はステップS6に、すべて
の中間印刷オブジェクトデータを受信していない場合は
ステップS5に進む。 ステップS5 1ページ分ずつ中間印刷オブジェクトデ
ータを格納する。 ステップS6 値y及び値xにそれぞれ1をセットす
る。 ステップS7 値yと値sとが等しいかどうかを判断す
る。値yと値sとが等しい場合は処理を終了し、値yと
値sとが等しくない場合はステップS8に進む。 ステップS8 値yと値pとが等しいかどうかを判断す
る。値yと値pとが等しい場合はステップS9に進み、
値yと値pとが等しくない場合はステップS10に進
む。 ステップS9 値yに1を加算する。 ステップS10 印刷データを解析し、展開する。 ステップS11 印刷を行う。 ステップS12 値xに1を加算する。
【0049】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図11は本発明の第4の実施の形態における
ページプリンタの印刷機構部の概略図である。図におい
て、31は印刷機構部、11は図示されない帯電装置に
よって一様にかつ均一に帯電させられる感光体ドラム、
12は該感光体ドラム11の表面を露光して静電潜像を
書き込む書込ヘッド、13は制御部、14は前記静電潜
像を現像してトナー像にする現像ユニット、15は前記
トナー像を図示されない用紙に定着する定着ドラム、2
1は前記トナー像を用紙に転写する転写ローラであり、
該転写ローラ21と感光体ドラム11との間に転写部が
形成される。
【0050】また、16は前記用紙を搬送する給紙ロー
ラ、17は前記用紙を収納する給紙カセットである。前
記構成の印刷機構部31において、給紙カセット17内
の用紙は給紙ローラ16によって1枚ずつ転写部に送ら
れる。一方、制御部13から書込ヘッド12に印刷デー
タが送られると、前記書込ヘッド12は感光体ドラム1
1の表面を露光して静電潜像を書き込む。
【0051】そして、前記感光体ドラム11は図におけ
る反時計回り方向に回転させられ、感光体ドラム11の
表面の静電潜像は現像ユニット14によって現像されて
トナー像になる。続いて、該トナー像は、転写ローラ2
1によって用紙に転写され、定着ドラム15によって用
紙に定着される。このようにして印刷が終了すると、用
紙は排紙受け19に排出される。
【0052】次に、前記制御部13について説明する。
図12は本発明の第4の実施の形態におけるページプリ
ンタの制御部のブロック図である。図に示されるよう
に、制御部13は、CPU(中央処理部)35、記憶手
段としてのRAM(書換可能メモリ)37、ROM(読
出専用メモリ)38、P→S変換回路36、インタフェ
ース回路39等の各要素から成り、該各要素はバスBに
よって接続される。
【0053】前記ROM38にはCPU35の動作を規
定するプログラムが書き込まれていて、CPU35は前
記ROM38からプログラムを読み出し逐次実行する。
また、CPU35は、インタフェース回路39によって
ホストコンピュータ等の上位装置29から印刷データを
受信し、RAM37に書き込むとともに、解析、編集等
の処理を行って印刷データをイメージデータにし、該イ
メージデータをRAM37内の図示されないラスタメモ
リに展開する。そして、CPU35は、印刷機構部31
(図11)の作動タイミングに同期させて前記イメージ
データをP→S変換回路36に送り、パラレル/シリア
ル変換して書込ヘッド12に送る。該書込ヘッド12は
シリアルのイメージデータに従って感光体ドラム11の
表面に静電潜像を書き込む。
【0054】また、CPU35は、印刷の状況を監視
し、エラー、例えば、用紙切れ等を検出すると、インタ
フェース回路39を介して前記上位装置29に通知す
る。次に、前記構成のページプリンタの印刷制御方法に
ついて説明する。図13は本発明の第4の実施の形態に
おける受信バッファの使用状態及びページプリンタの動
作を示す図、図14は本発明の第4の実施の形態におけ
るページプリンタの印刷制御方法を示す第1のフローチ
ャート、図15は本発明の第4の実施の形態におけるペ
ージプリンタの印刷制御方法を示す第2のフローチャー
トである。なお、3ページの文書を2部作成する場合に
ついて説明する。
【0055】図において、51はRAM37(図12)
内に設定されたメモリ領域としての受信バッファであ
り、白抜き部分は使用領域を、斜線部分は空き領域を示
す。また、使用領域における数字は格納された印刷デー
タに対応するページ数を示す。なお、前記印刷データは
読出用データを構成する。前記受信バッファ51は閉ル
ープ状に使用され、印刷データは、各ページごとにペー
ジ数を表す値xと対応させて空き領域に順次格納される
ようになっていて、空き領域が無くなると、読出しが終
了した領域に順次格納される。
【0056】そして、上位装置29は、タイミングt1
でページプリンタに1ページ目の印刷データをページ定
義コマンド及び値x(=1)と共に送信し、ページプリ
ンタは、受信した印刷データを受信バッファ51に書き
込む。次に、前記印刷データは、受信バッファ51から
順次読み出され、解析、編集等の処理が行われてイメー
ジデータになり、該イメージデータはタイミングt2で
前記RAM37の図示されないラスタメモリに展開され
る。そして、タイミングt3で前記イメージデータに従
って1ページ目でかつ1回目の印刷が行われる。このと
き、受信バッファ51内に空き領域が存在する。
【0057】続いて、上位装置29は、タイミングt4
でページプリンタに2ページ目の印刷データを値x(=
2)と共に送信し、ページプリンタは、受信した印刷デ
ータを受信バッファ51に書き込む。次に、前記印刷デ
ータは、受信バッファ51から順次読み出され、前記処
理が行われてイメージデータになり、該イメージデータ
はタイミングt5で前記ラスタメモリに展開される。そ
して、タイミングt6で前記イメージデータに従って2
ページ目でかつ1回目の印刷が行われる。このとき、受
信バッファ51内には1ページ目及び2ページ目の印刷
データが格納される。
【0058】続いて、上位装置29は、タイミングt7
でページプリンタに3ページ目の印刷データを値x(=
3)と共に送信し、ページプリンタは、受信した印刷デ
ータを受信バッファ51に書き込む。次に、前記印刷デ
ータは、受信バッファ51から順次読み出され、前記処
理が行われてイメージデータになり、該イメージデータ
はタイミングt8で前記ラスタメモリに展開される。そ
して、タイミングt9で前記イメージデータに従って3
ページ目でかつ1回目の印刷が行われる。このとき、受
信バッファ51内の空き容量が不足するので、1ページ
目の印刷データが消去され、受信バッファ51内には2
ページ目及び3ページ目の印刷データが格納される。
【0059】このようにして、すべてのページについて
1回目の印刷が終了すると、2回目の印刷が開始され
る。この場合、上位装置29は、タイミングt10でペ
ージプリンタに1ページ目の印刷データを呼び出すため
にページ呼出コマンドをページ呼出番号、すなわち、値
x(=1)と共に送信する。前記ページプリンタは、ペ
ージ呼出コマンドを値x(=1)と共に受信すると、受
信バッファ51内に1ページ目の印刷データが残ってい
るかどうかを調べ、その結果を上位装置29に通知す
る。
【0060】この場合、1ページ目の印刷データは消去
されているので受信バッファ51内に残っていない。そ
こで、上位装置29は、タイミングt11でページプリ
ンタに新たに1ページ目の印刷データを値x(=1)と
共に送信し、ページプリンタは受信した印刷データを処
理してイメージデータにし、タイミングt12で前記ラ
スタメモリに展開する。この場合、受信された印刷デー
タは、受信バッファ51には書き込まれず、所定量ずつ
前記処理が行われて逐次イメージデータになる。
【0061】このようにして、処理が終了すると、タイ
ミングt13で前記イメージデータに従って1ページ目
でかつ2回目の印刷が行われる。このとき、受信バッフ
ァ51内には2ページ目及び3ページ目の印刷データが
格納されたままになっている。次に、上位装置29は、
タイミングt14でページプリンタに2ページ目の印刷
データを呼び出すためにページ呼出コマンドを値x(=
2)と共に送信する。前記ページプリンタは、ページ呼
出コマンドを値x(=2)と共に受信すると、受信バッ
ファ51内に2ページ目の印刷データが残っているかど
うかを調べ、その結果を上位装置29に通知する。
【0062】この場合、2ページ目の印刷データは受信
バッファ51内に残っているので、ページプリンタはタ
イミングt15で2ページ目の印刷データを受信バッフ
ァ51から読み出し、処理が行われてイメージデータに
し、該イメージデータを前記ラスタメモリに展開する。
このようにして、処理が終了すると、タイミングt16
で前記イメージデータに従って2ページ目でかつ2回目
の印刷が行われる。このとき、受信バッファ51内には
2ページ目及び3ページ目の印刷データが格納されたま
まになっている。
【0063】このように、2回目以降の印刷において、
上位装置29は、ページ呼出コマンドを値xと共に送信
し、xページ目の印刷データが受信バッファ51内に残
っている場合には、印刷データの送信を行わないように
なっているので、3ページの文書を2部作成するための
全体の時間を短くすることができる。また、丁合機構部
が不要であるので、ページプリンタのコストを低くする
ことができるだけでなく、占有面積を小さくすることが
できる。
【0064】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS21 上位装置29は値x及び部数を表す値
yに1をセットする。 ステップS22 上位装置29はページプリンタにペー
ジ定義コマンド、値x及びxページ目の印刷データを送
信する。 ステップS23 ページプリンタは受信された印刷デー
タを処理してイメージデータにし、該イメージデータに
従って印刷を行う。 ステップS24 ページプリンタは値xと受信されたx
ページ目の印刷データとを対応させて受信バッファ51
に書き込む。 ステップS25 上位装置29は値xと必要ページ数を
表す値pとが等しいかどうか、すなわち、最終ページま
で印刷が行われたかどうかを判断する。最終ページまで
印刷が行われた場合はステップS27に、行われていな
い場合はステップS26に進む。 ステップS26 値xに1を加算してステップS22に
戻る。 ステップS27 上位装置29は値xに1をセットす
る。 ステップS28 上位装置29はページプリンタにペー
ジ呼出コマンド及び値xを送信する。 ステップS29 ページプリンタはページ呼出コマンド
及び値xを受信すると、受信バッファ51内に値xに対
応する印刷データ、すなわち、xページ目の印刷データ
が残っているかどうかを調べ、その結果を上位装置29
に通知する。そして、前記受信バッファ51内に印刷デ
ータが残っている場合、前記ページプリンタは、残って
いる印刷データを処理してイメージデータにし、該イメ
ージデータに従って印刷を行う。 ステップS30 上位装置29はページプリンタからの
通知を受ける。 ステップS31 上位装置29は通知に基づいて印刷デ
ータが残っているかどうかを判断する。印刷データが残
っている場合はステップS33に、残っていない場合は
ステップS32に進む。 ステップS32 上位装置29はページプリンタに再び
xページ目の印刷データを送信し、印刷を行う。なお、
このとき、ページ定義コマンドは使用しない。 ステップS33 上位装置29は値xと値pとが等しい
かどうか、すなわち、pページ目まで印刷が行われたか
どうかを判断する。pページ目まで印刷が行われた場合
はステップS35に、行われていない場合はステップS
34に進む。 ステップS34 値xに1を加算してステップS28に
戻る。 ステップS35 上位装置29は値yと必要部数を表す
値sとが等しいかどうか、すなわち、s部目まで印刷が
行われたかどうかを判断する。s部目まで印刷が行われ
た場合はステップS37に、行われていない場合はステ
ップS36に進む。 ステップS36 値yに1を加算してステップS27に
戻る。 ステップS37 印刷を終了する。
【0065】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。図16は本発明の第5の実施の形態における
ページプリンタの印刷制御方法を示す第1のフローチャ
ート、図17は本発明の第5の実施の形態におけるペー
ジプリンタの印刷制御方法を示す第2のフローチャー
ト、図18は本発明の第5の実施の形態における印刷デ
ータのデータ量を格納するテーブルを示す図である。な
お、第4の実施の形態と同じ構造を有するものについて
は、同じ符号を付与することによってその説明を省略す
る。また、前記印刷データは読出用データを構成する。
【0066】この場合、上位装置29(図12)はペー
ジプリンタの記憶手段としてのRAM37内に設定され
たラスタメモリの空き容量Mを記憶している。次に、フ
ローチャートについて説明する。 ステップS41 上位装置29は値x及び値yに1をセ
ットする。 ステップS42 上位装置29は、ページプリンタにペ
ージ定義コマンド、値x及びxページ目の印刷データを
送信し、xページ目の印刷データのデータ量SXを、前
記RAM37に設定された図18に示されるようなテー
ブルに書き込む。該テーブルには、各値x(=1、2、
…、p)に対応させてデータ量Sx (=S 1 、S2
…、Sp )が書き込まれるようになっている。 ステップS43 ページプリンタは受信された印刷デー
タを処理してイメージデータにし、該イメージデータに
従って印刷を行う。 ステップS44 ページプリンタは値xと受信したxペ
ージ目の印刷データとを対応させてメモリ領域としての
受信バッファ51(図13)に書き込む。なお、受信バ
ッファ51の空き容量が不足する場合は、時間的に最も
古いページの印刷データを消去して、新しい印刷データ
を格納する。 ステップS45 上位装置29は値xと値pとが等しい
かどうか、すなわち、pページ目まで印刷が行われたか
どうかを判断する。pページ目まで印刷が行われた場合
はステップS47に、行われていない場合はステップS
46に進む。 ステップS46 値xに1を加算してステップS42に
戻る。 ステップS47 上位装置29は値xに1をセットす
る。 ステップS48 上位装置29はxページ目からpペー
ジ目までの印刷データのデータ量Sn (n=x、x+
1、…、p)を前記テーブルから読み出し、データ量S
n の総和、すなわち、総データ量STT =SX +S(X+1) +…+Sp を計算し、該総データ量ST とラスタメモリの空き容量
Mとを比較し、総データ量ST が空き容量Mより小さい
かどうかを判断する。総データ量ST が空き容量Mより
小さい場合は、xページ目の印刷データは受信バッファ
51内に残っていると判断してステップS49に、総デ
ータ量ST が空き容量M以上である場合は、xページ目
の印刷データは受信バッファ51内に残っていないと判
断してステップS51に進む。 ステップS49 上位装置29はページプリンタにペー
ジ呼出コマンド及び値xを送信する。 ステップS50 ページプリンタは値xを受信すると、
ラスタメモリからxページ目の印刷データを読み出し、
該印刷データを処理してイメージデータにし、該イメー
ジデータに従って印刷を行う。 ステップS51 上位装置29はページプリンタに再び
xページ目の印刷データを送信し、ページプリンタは、
印刷データを処理してイメージデータにし、該イメージ
データに従って印刷を行う。なお、このとき、ページ定
義コマンドは使用しない。 ステップS52 上位装置29は値xと値pとが等しい
かどうか、すなわち、pページ目まで印刷が行われたか
どうかを判断する。pページ目まで印刷が行われた場合
はステップS54に、行われていない場合はステップS
53に進む。 ステップS53 値xに1を加算してステップS48に
戻る。 ステップS54 上位装置29は値yと値sとが等しい
かどうか、すなわち、s部目まで印刷が行われたかどう
かを判断する。s部目まで印刷が行われた場合はステッ
プS56に、行われていない場合はステップS55に進
む。 ステップS55 値yに1を加算してステップS47に
戻る。 ステップS56 印刷を終了する。
【0067】本実施の形態においては、上位装置29
は、ページプリンタの受信バッファ51内にxページ目
の印刷データが残っているかどうかを調べる必要がない
ので、ページプリンタから上位装置29へのインタフェ
ースに制限があるシステムにおいても、印刷速度を高く
することができる。次に、本発明の第6の実施の形態に
ついて説明する。
【0068】図19は本発明の第6の実施の形態におけ
る印刷データのデータ量を格納するテーブルを示す図で
ある。なお、第4の実施の形態と同じ構造を有するもの
については、同じ符号を付与することによってその説明
を省略する。この場合、ページプリンタは、上位装置2
9(図12)から印刷データが送信されると、印刷デー
タを処理してイメージデータにし、該イメージデータに
従って印刷を行う。
【0069】そして、ページプリンタは、値xと送信さ
れた印刷データと、該印刷データのデータ量とを対応さ
せてメモリ領域としての受信バッファ51(図13)に
書き込む。また、記憶手段としてのRAM37内には、
図に示されるようなテーブルが設定され、該テーブルに
おいては、各値x(=1、2、…、p)に対応させてデ
ータ量Sx (=S1 、S2 、…、Sp )及び印刷データ
がある領域へのポインタ、すなわち、xページ目の印刷
データがあるアドレスAd1、Ad2、…、Adpが書
き込まれる。
【0070】図20は本発明の第6の実施の形態におけ
る受信バッファの使用状態及びページプリンタの動作を
示す図である。なお、3ページの文書を2部作成する場
合について説明する。図において、51はRAM37
(図12)内に設定されたメモリ領域としての受信バッ
ファであり、白抜き部分は使用領域を、斜線部分は空き
領域を示す。また、使用領域における数字は格納された
印刷データに対応するページ数を示す。なお、前記印刷
データは読出用データを構成する。
【0071】前記受信バッファ51は閉ループ状に使用
され、印刷データは、各ページごとに値xと対応させて
受信バッファ51の空き領域に順次格納されるようにな
っていて、空き領域が無くなると、読出しが終了した領
域のうち、データ量が最も少ない印刷データが消去され
て空き領域が形成される。そして、上位装置29は、タ
イミングt21でページプリンタに1ページ目の印刷デ
ータを値x(=1)と共に送信し、ページプリンタは、
受信した印刷データを受信バッファ51に書き込む。次
に、前記印刷データは、受信バッファ51から順次読み
出され、解析、編集等の処理が行われてイメージデータ
になり、該イメージデータはタイミングt22で前記R
AM37の図示されないラスタメモリに展開される。そ
して、タイミングt23で前記イメージデータに従って
1ページ目でかつ1回目の印刷が行われる。このとき、
受信バッファ51内に空き領域が存在する。
【0072】続いて、上位装置29は、タイミングt2
4でページプリンタに2ページ目の印刷データを値x
(=2)と共に送信し、ページプリンタは、受信した印
刷データを受信バッファ51に格納する。次に、前記印
刷データは、受信バッファ51から順次読み出され、前
記処理が行われてイメージデータになり、該イメージデ
ータはタイミングt25で前記ラスタメモリに展開され
る。そして、タイミングt26で前記イメージデータに
従って2ページ目でかつ1回目の印刷が行われる。この
とき、受信バッファ51内には1ページ目及び2ページ
目の印刷データが格納される。
【0073】続いて、上位装置29は、タイミングt2
7でページプリンタに3ページ目の印刷データを値x
(=3)と共に送信し、ページプリンタは、受信した印
刷データを受信バッファ51に格納する。次に、前記印
刷データは、受信バッファ51から順次読み出され、前
記処理が行われてイメージデータになり、該イメージデ
ータはタイミングt28で前記ラスタメモリに展開され
る。そして、タイミングt29で前記イメージデータに
従って3ページ目でかつ1回目の印刷が行われる。この
とき、受信バッファ51内の空き容量が不足するので、
データ量が最も少ない印刷データ、この場合、2ページ
目の印刷データが消去され、受信バッファ51内には1
ページ目及び3ページ目の印刷データが格納される。
【0074】このようにして、すべてのページについて
1回目の印刷が終了すると、2回目の印刷が開始され
る。この場合、上位装置29は、タイミングt30でペ
ージプリンタに1ページ目の印刷データを呼び出すため
にページ呼出コマンドを値x(=1)と共に送信する。
前記ページプリンタは、ページ呼出コマンドを値x(=
1)と共に受信すると、受信バッファ51内に1ページ
目の印刷データが残っているかどうかを調べ、その結果
を上位装置29に通知する。
【0075】この場合、1ページ目の印刷データは受信
バッファ51内に残っているので、ページプリンタはタ
イミングt31で1ページ目の印刷データを受信バッフ
ァ51から読み出し、処理を行ってイメージデータに
し、前記ラスタメモリに展開する。このようにして、処
理が終了すると、タイミングt32で前記イメージデー
タに従って1ページ目でかつ2回目の印刷が行われる。
このとき、受信バッファ51内には1ページ目及び3ペ
ージ目の印刷データが格納されたままになっている。
【0076】次に、上位装置29は、タイミングt33
でページプリンタに2ページ目の印刷データを呼び出す
ためにページ呼出コマンドを値x(=2)と共に送信す
る。前記ページプリンタは、ページ呼出コマンドを値x
(=2)と共に受信すると、受信バッファ51内に2ペ
ージ目の印刷データが残っているかどうかを調べ、その
結果を上位装置29に通知する。
【0077】この場合、2ページ目の印刷データは消去
されているので受信バッファ51内に残っていない。そ
こで、上位装置29は、タイミングt34でページプリ
ンタに2ページ目の印刷データを値x(=2)と共に送
信し、ページプリンタは受信した印刷データを処理して
イメージデータにし、タイミングt35で前記ラスタメ
モリに展開する。この場合、受信された印刷データは、
受信バッファ51には格納されず、所定量ずつ前記処理
が行われて逐次イメージデータになる。
【0078】このようにして、処理が終了すると、タイ
ミングt36で前記イメージデータに従って2ページ目
でかつ2回目の印刷が行われる。このとき、受信バッフ
ァ51内には1ページ目及び3ページ目の印刷データが
格納されたままになっている。このように、2回目以降
の印刷において、上位装置29は、ページ呼出コマンド
を値xと共に送信し、xページ目の印刷データが受信バ
ッファ51内に残っている場合には、印刷データの送信
を行わないようになっているので、3ページの文書を2
部作成するための全体の時間を短くすることができる。
【0079】また、本実施の形態においては、受信バッ
ファ51内にはデータ量の多い印刷データが残され、デ
ータ量の少ない印刷データが消去されるようになってい
る。したがって、再び印刷データを送信する必要があっ
ても、送信に必要な時間は短く、前回の印刷動作中にほ
ぼ送信を終了させることができる。その結果、3ページ
の文書を2部作成するための全体の時間を一層短くする
ことができる。
【0080】そして、前記第4の実施の形態において
は、ページ数が非常に多い場合、最も古い印刷データが
消去されてしまうことになり、受信バッファ51内の印
刷データの利用効率が低くなってしまう。これに対し
て、本実施の形態においては、データ量の多い印刷デー
タは受信バッファ51内に残る割合が高くなるので、受
信バッファ51内の印刷データの利用効率を高くするこ
とができる。
【0081】なお、前記各実施の形態においては、受信
バッファ51内には上位装置29から送信された印刷デ
ータがそのまま格納されるようになっているが、該印刷
データを圧縮して受信バッファ51に格納することによ
って、受信バッファ51内の印刷データの利用効率を高
くすることができる。また、RAM37の全体の容量が
多い場合は、受信バッファ51を使用することなく、展
開後のイメージデータを格納するメモリ領域を設定し、
該メモリ領域にイメージデータを格納することもでき
る。その場合、イメージデータが残っているページにつ
いては、解析、編集等の処理が不要になるので、3ペー
ジの文書を2部作成するための全体の時間を一層短くす
ることができる。この場合、前記イメージデータは読出
用データを構成する。
【0082】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0083】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、丁合印刷制御方法においては、上位装置から送信
された複数ページの印刷データを、受信し、編集し、ペ
ージごとの中間印刷オブジェクトデータを作成し、該中
間印刷オブジェクトデータを、ページを指定する固有の
ファイル名で各ページごとに格納し、丁合印刷が指定さ
れている場合、前記ファイル名に基づいて、前記中間印
刷オブジェクトデータを、ページ順に読み出し、展開
し、印刷を行うとともに、丁合の部数の情報に基づい
て、前記中間印刷オブジェクトデータの読出し、展開及
び印刷をページ順に指定された部数分繰り返す。
【0084】この場合、一連の複数ページの印刷データ
を一度だけ上位装置から受信するだけで、複数ページの
文書を複数部作成することができるので、丁合機構部が
不要になり、ページプリンタのコストを低くすることが
できる。また、上位装置側においては、印刷データを一
度だけ送信すればよいので、上位装置としてパソコンを
利用した場合に、印刷を実行するアプリケーションを早
く解放することができる。さらに、印刷データを一度だ
け中間印刷オブジェクトデータに編集すればよいので、
ページプリンタ側において印刷処理を行うのに必要な時
間を短くすることができる。
【0085】本発明の他の丁合印刷制御方法において
は、上位装置から送信された複数ページの印刷データ
を、受信し、ページを指定する固有のファイル名で各ペ
ージごとに格納し、前記印刷データを、読み出し、編集
し、ページごとの中間印刷オブジェクトデータを、作成
し、格納し、丁合印刷が指定されている場合、前記ファ
イル名に基づいて、前記中間印刷オブジェクトデータ
を、ページ順に読み出し、展開し、印刷を行うととも
に、丁合の部数の情報に基づいて、前記中間印刷オブジ
ェクトデータの読出し、展開及び印刷をページ順に指定
された部数分繰り返す。
【0086】この場合、一連の複数ページの印刷データ
を一度だけ上位装置から受信するだけで、複数ページの
文書を複数部作成することができるので、丁合機構部が
不要になり、ページプリンタのコストを低くすることが
できる。
【0087】また、上位装置側においては、印刷データ
を一度だけ送信すればよいので、上位装置としてパソコ
ンを利用した場合に、印刷を実行するアプリケーション
を早く解放することができる。さらに、1ページ分の印
刷データの読出し及び編集が終了した時点で印刷を開始
し、印刷が行われるのと並行して、中間印刷オブジェク
トデータの展開を行うことができるので、印刷スループ
ットを向上させることができる。
【0088】本発明の更に他の丁合印刷制御方法におい
ては、上位装置において印刷データを編集して中間印刷
オブジェクトデータを作成し、前記上位装置から送信さ
れた前記中間印刷オブジェクトデータを受信し、該中間
印刷オブジェクトデータのデータ量と記憶手段の空き容
量とを比較し、前記中間印刷オブジェクトデータのデー
タ量が記憶手段の空き容量より大きい場合、各ページご
とに中間印刷オブジェクトデータを展開し、必要部数の
印刷を行う。
【0089】そして、前記中間印刷オブジェクトデータ
のデータ量が記憶手段の空き容量以下である場合、すべ
てのページの中間印刷オブジェクトデータを各ページご
とに格納し、格納された中間印刷オブジェクトデータ
を、各ページごとに読み出し、展開し、必要部数の印刷
を行う。
【0090】この場合、中間印刷オブジェクトデータの
データ量と記憶手段の空き容量とを比較し、前記中間印
刷オブジェクトデータのデータ量が記憶手段の空き容量
以下である場合、すべてのページの中間印刷オブジェク
トデータを各ページごとに格納し、格納された中間印刷
オブジェクトデータを、各ページごとに読み出し、展開
し、必要部数の印刷を行うようになっているので、複数
ページの文書を複数部作成するための全体の時間を短く
することができる。
【0091】本発明の更に他の丁合印刷制御方法におい
ては、上位装置から送信された複数ページの印刷データ
を受信して必要部数の印刷を行うようになっている。そ
して、記憶手段内に、ページ数を表す値と各ページの読
出用データとを対応させて書き込むためのメモリ領域が
設定され、前記ページ数を表す値、及び各ページの読出
用データがメモリ領域にページ順に格納され、前記メモ
リ領域に読出用データが格納されているかどうかを調
べ、前記メモリ領域に読出用データが格納されている場
合、上位装置から印刷データの送信を行わず、前記メモ
リ領域に格納されている読出用データを読み出して印刷
を行い、前記メモリ領域に読出用データが格納されてい
ない場合、読出用データが格納されていないページ数を
検出し、上位装置から印刷データを受信して印刷を行
う。また、前記メモリ領域に格納されている読出用デー
タを読み出して印刷を行う処理、及び上位装置から印刷
データを受信して印刷を行う処理がページ順に行われ
る。
【0092】この場合、前記メモリ領域に読出用データ
が格納されている場合、上位装置から印刷データの送信
を行わず、前記メモリ領域に格納されている読出用デー
タを読み出して印刷を行うようになっているので、複数
ページの文書を複数部作成するための全体の時間を短く
することができる。また、丁合機構部が不要になるの
で、ページプリンタのコストを低くすることができるだ
けでなく、占有面積を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるページプリ
ンタのブロック図である。
【図2】従来のページプリンタの印刷制御方法を示すフ
ローチャートである。
【図3】従来のページプリンタの他の印刷制御方法を示
すフローチャートである。
【図4】従来のページプリンタの概略図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における制御部の機
能ブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるページプリ
ンタの制御を行うためのプログラムの構成及びデータフ
ローを示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるページプリ
ンタの制御を行うためのプログラムの構成及びデータフ
ローを示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態におけるページプリ
ンタのブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における制御部の機
能ブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態におけるページプ
リンタの動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第4の実施の形態におけるページプ
リンタの印刷機構部の概略図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態におけるページプ
リンタの制御部のブロック図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における受信バッ
ファの使用状態及びページプリンタの動作を示す図であ
る。
【図14】本発明の第4の実施の形態におけるページプ
リンタの印刷制御方法を示す第1のフローチャートであ
る。
【図15】本発明の第4の実施の形態におけるページプ
リンタの印刷制御方法を示す第2のフローチャートであ
る。
【図16】本発明の第5の実施の形態におけるページプ
リンタの印刷制御方法を示す第1のフローチャートであ
る。
【図17】本発明の第5の実施の形態におけるページプ
リンタの印刷制御方法を示す第2のフローチャートであ
る。
【図18】本発明の第5の実施の形態における印刷デー
タのデータ量を格納するテーブルを示す図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態における印刷デー
タのデータ量を格納するテーブルを示す図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態における受信バッ
ファの使用状態及びページプリンタの動作を示す図であ
る。
【符号の説明】
29 上位装置 37 RAM 51 受信バッファ 53 ハードディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−11552(JP,A) 特開 平2−273265(JP,A) 特開 昭63−262248(JP,A) 特開 平5−169735(JP,A) 特開 平5−221037(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 21/00 B41J 5/30 B41J 29/00 G06F 3/12

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)上位装置から送信された複数ペー
    ジの印刷データを受信し、編集し、ページごとの中間
    印刷オブジェクトデータを作成し、 (b)該中間印刷オブジェクトデータを、ページを指定
    する固有のファイル名で各ページごとに格納し、 (c)丁合印刷が指定されている場合、前記ファイル名
    に基づいて、前記中間印刷オブジェクトデータをペー
    に読み出し展開し、印刷を行うとともに、丁合の
    部数の情報に基づいて、前記中間印刷オブジェクトデー
    タの読出し、展開及び印刷をページ順に指定された部数
    分繰り返すことを特徴とする丁合印刷制御方法。
  2. 【請求項2】 (a)上位装置から送信された複数ペー
    ジの印刷データを受信し、ページを指定する固有のフ
    ァイル名で各ページごとに格納し、 (b)記印刷データを読み出し編集し、ページご
    との中間印刷オブジェクトデータを作成し、格納し、 (c)丁合印刷が指定されている場合、前記ファイル名
    に基づいて、前記中間印刷オブジェクトデータを、ペー
    ジ順に読み出し、展開し、印刷を行うとともに、丁合の
    部数の情報に基づいて、前記中間印刷オブジェクトデー
    タの読出し、展開及び印刷をページ順に指定された部数
    分繰り返すことを特徴とする丁合印刷制御方法。
  3. 【請求項3】 (a)上位装置において印刷データを編
    集して中間印刷オブジェクトデータを作成し、 (b)前記上位装置から送信された前記中間印刷オブジ
    ェクトデータを受信し、 (c)該中間印刷オブジェクトデータのデータ量と記憶
    手段の空き容量とを比較し、 (d)前記中間印刷オブジェクトデータのデータ量が記
    憶手段の空き容量より大きい場合、各ページごとに中間
    印刷オブジェクトデータを展開し、必要部数の印刷を行
    うとともに、 (e)前記中間印刷オブジェクトデータのデータ量が記
    憶手段の空き容量以下である場合、すべてのページの中
    間印刷オブジェクトデータを各ページごとに格納
    納された中間印刷オブジェクトデータを各ページごと
    に読み出し展開し、必要部数の印刷を行うことを特徴
    とする丁合印刷制御方法。
  4. 【請求項4】 上位装置から送信された複数ページの
    刷データを受信して必要部数の印刷を行う丁合印刷制御
    方法において (a)憶手段内に、ページ数を表す値と各ページの読
    出用データとを対応させて書き込むためのメモリ領域が
    設定され、 (b)前記ページ数を表す値及び各ページの読出用デ
    ータがメモリ領域にページ順に格納され、 (c)前記メモリ領域に読出用データが格納されている
    かどうかを調べ、前記メモリ領域に読出用データが格納
    されている場合、上位装置から印刷データの送信を行わ
    ず、前記メモリ領域に格納されている読出用データを読
    み出して印刷を行い、前記メモリ領域に読出用データが
    格納されていない場合、読出用データが格納されていな
    いページ数を検出し、上位装置から印刷データを受信し
    て印刷を行うとともに、 (d)前記メモリ領域に格納されている読出用データを
    読み出して印刷を行う処理、及び上位装置から印刷デー
    タを受信して印刷を行う処理がページ順に行われること
    を特徴とする丁合印刷制御方法。
  5. 【請求項5】 前記メモリ領域においては、各ページの
    読出用データが順次格納され、メモリ領域の空き容量が
    不足したときに最も古い読出用データが消去される請求
    項4に記載の丁合印刷制御方法。
  6. 【請求項6】 前記上位装置は、各ページの印刷データ
    を送信するに当たり、最終ページまでの印刷データのデ
    ータ量の総和、及びメモリ領域の空き容量に基づいて、
    読出用データがメモリ領域に残っているかどうかを調べ
    る請求項5に記載の丁合印刷制御方法。
  7. 【請求項7】 前記メモリ領域において各ページの
    読出用データが順次格納され、メモリ領域の空き容量が
    不足したときに最もデータ量が少ない読出用データが消
    去される請求項4に記載の丁合印刷制御方法。
  8. 【請求項8】 (a)前記読出用データは印刷データで
    あり、 (b)前記メモリ領域は受信バッファである請求項4に
    記載の丁合印刷制御方法。
  9. 【請求項9】 前記読出用データはイメージデータであ
    る請求項4に記載の丁合印刷制御方法。
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