JP3164479B2 - 回転穿孔工具 - Google Patents

回転穿孔工具

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JP3164479B2
JP3164479B2 JP29380794A JP29380794A JP3164479B2 JP 3164479 B2 JP3164479 B2 JP 3164479B2 JP 29380794 A JP29380794 A JP 29380794A JP 29380794 A JP29380794 A JP 29380794A JP 3164479 B2 JP3164479 B2 JP 3164479B2
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    • Y10T408/9097Spiral channel

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木材、金属、その他の
被削材を穿孔加工する回転穿孔工具に係り、特に加工速
度が速く、多量の分断された切削屑が発生する木材及び
木材に準ずるプラスチック、石膏ボード、発泡コンクリ
ート等の無機質材等の被削材を穿孔加工するのに適した
回転穿孔工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転穿孔工具は、例えば
図10に示すように、ボデー1の先端部にて軸心に対し
点対称位置の2箇所に主切れ刃2a,2bを設け、各主
切れ刃2a,2bに続いてボデー1に2条の切削屑排出
溝3a,3b(以下、フルートと記す)を設けている。
そして、フルート3a,3bが形成された範囲の工具の
断面は、図10(b)に示すように、どの部分も軸心に
対して点対称形である。先端部の切れ刃形状は異なるが
一般の金属加工用ドリルもこの系統である。また、回転
穿孔工具として、フルートが3条でボディ先端部に同数
の切れ刃が均等に配設されたものもある。この場合も、
フルートが形成された範囲の工具断面は、どの部分でも
軸心に対してほぼ等しい中心角の位置にフルートが配設
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記回転穿孔工具は、
穿孔時の切削抵抗が各切れ刃に均等に作用し易く各切れ
刃に作用する切削抵抗等のバランスが良いので、工具の
直進性も良いと考えられていた。しかるに、実際には次
のような理由により、各切れ刃に均等に切削抵抗を作用
させるようにすることは非常に難しいことが明らかにな
った。すなわち、回転主軸への回転穿孔工具の装着精度
不良や、また回転穿孔工具製造時の工具先端部の加工精
度に誤差があり、さらに被削材によっては内部組織が不
均一であり又は方向性があるため回転穿孔工具の装着精
度等が正確であっても切削時に切削抵抗の均等性が損な
われる等である。
【0004】このため、回転穿孔工具先端部には切削抵
抗や摩擦抵抗等の分力が、工具の軸心と直角方向に作用
するため、回転穿孔工具の直進性が妨げられ、程度の差
はあるが回転穿孔工具は斜行して穿孔するという状況に
ある。特に、有効フルート長さが工具径の7倍以上にな
ると、回転穿孔工具で深孔加工する場合には、穿孔加工
精度を低下させることになる。また、一方では回転穿孔
工具が不意に折れることも時として発生していた。多く
の場合、折損の原因がわからず、回転穿孔工具は細くて
長いために折れ易いという程度に考えられていた。これ
に対し、本件発明者らは、回転穿孔工具の折損現象を調
査研究した結果、折損原因を突き止めた。
【0005】すなわち、上記2条のフルートを有する回
転穿孔工具の場合、フルートが有効に形成された部分の
任意の断面は、図10(b)に示す形状であるが、この
部分ではx方向よりもy方向の方が曲げに対する剛性が
明らかに低い。そして、フルートは螺旋状であり、かつ
工具は回転しながら穿孔するので、上記分力の方向がフ
ルートの終端部f0 に達する手前の1/2リード内の範
囲(以下、f1 部と記す)のどこかの部分の断面でy方
向に一致する。したがって、回転穿孔工具先端部に工具
軸心に直角方向の分力が作用すると、f1 部のどこかで
工具が湾曲し、穿孔時に斜行する。すなわち、回転穿孔
工具は、穿孔時の回転によって速い周期の繰り返し曲げ
をf1 部内で受けることになる。この曲がりは弾性限界
内のものであるが、穿孔加工を繰り返すことによりf1
部内に疲労をもたらし、その結果、回転穿孔工具がf1
部において折損することになる。
【0006】このような問題を避けるためには、f1 部
の剛性を高めれば良く、その方法として全体又はf1 部
のフルートを浅くして回転穿孔工具の芯厚を厚くするこ
とや、フルートを狭くして断面全体に肉部を多くする方
法がある。しかし、これら2つの方法によれば、フルー
トの切削屑の排出性を妨げる程度にまで浅くするか狭く
しなければならず、特に切削屑が多量に削成される木工
およびそれに準ずる深孔加工用の回転穿孔工具には適用
できない。本発明は、上記した問題を解決しようとする
もので、切削屑の排出性を損なわずにf1 部分の剛性を
高め、穿孔時に斜行し難くくすることにより折損し難い
長寿命の回転穿孔工具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、シャンク
とボデーとを備えた棒状の回転穿孔工具であって、ボデ
ーの先端部の2〜4箇所に主切れ刃を設け、各主切れ刃
に続いてボデーに主フルートを設け、主フルートの終端
部に達する手前の少なくとも1/2リード(主フルート
の各ねじれ角が異なる場合は、ねじれ角の小さいフルー
トのリードを基準とする)の範囲においては、各フルー
トを接近または合流させることにより肉部を片寄らせて
肉太部を設け、肉太部の形成範囲における曲げ剛性の最
小値を最大値の89%以上としたことにある。
【0008】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、シャンクとボデーとを備えた棒状の回転穿孔工
具であって、ボデーの先端部にて軸心に対し点対称位置
の2箇所に主切れ刃を設け、各主切れ刃に続いてボデー
にフルートを2条設けると共に、フルートが全体的にま
たは部分的に異なるねじれ角を有し、フルートの終端部
に達する手前の少なくとも1/2リード(主フルートの
各ねじれ角が異なる場合は、ねじれ角の小さいフルート
のリードを基準とする)の範囲においては、フルートを
接近または合流させることにより肉部を片寄らせて肉太
部を設け、肉太部の形成範囲における曲げ剛性の最小値
を最大値の89%以上としたことにある。
【0009】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、シャンクとボデーとを備えた棒状の回転穿孔工
具であって、ボデーの先端部にて軸心に対し片寄った2
箇所に主切れ刃を設け、各主切れ刃に続いてボデーに主
フルートを2条設け、フルートの終端部に達する手前の
少なくとも1/2リード(主フルートの各ねじれ角が異
なる場合は、ねじれ角の小さいフルートのリードを基準
とする)の範囲においては、フルートを接近または合流
させることにより肉部を片寄らせて肉太部を設け、肉太
部の形成範囲における曲げ剛性の最小値を最大値の89
%以上としたことにある。
【0010】
【発明の作用・効果】上記のように請求項1に係る発明
を構成したことにより、f1 部のフルートを十分に接近
または合流させることで、接近または合流させた側の反
対部分の肉部の肉厚を厚くさせた。これによりf1 部の
剛性が高められ、この部分での疲労破壊の発生を抑制す
ることが可能になり、折損し難く長寿命の回転穿孔工具
を得ることができた。その結果、回転穿孔工具の信頼性
が高められると共に回転穿孔工具の製品コスト及び交換
のためのコストが大幅に低減された。さらに、回転穿孔
工具の長寿命化により、無人自動切削への使用も可能に
なった。
【0011】また、上記のように請求項2に係る発明を
構成したことにより、切削抵抗のバランスが良い点対称
位置に切れ刃を設けた回転穿孔工具に、そのf1 部のフ
ルートを十分に接近または合流させることで、接近また
は合流させた側の反対部分の肉部の肉厚を厚くさせた。
そのため、切れ刃の対称性によるバランスの改善と共に
f1 部の剛性が高められたことから、f1 部分での疲労
破壊の発生を抑制することが可能になり、折損し難く長
寿命の回転穿孔工具を得ることができた。その結果、回
転穿孔工具の信頼性が高められると共に回転穿孔工具の
製品コスト及び交換のためのコストが大幅に低減され
た。さらに、回転穿孔工具の長寿命化により、無人自動
切削への使用も可能になった。
【0012】また、上記のように請求項3に係る発明を
構成したことにより、切れ刃の位置からフルートを片寄
らせ、f1 部のフルートを十分に接近または合流させる
ことにより、接近または合流したフルートの反対部分の
肉部の肉厚を厚くさせた。その結果、回転穿孔工具のf
1 部での疲労破壊の発生が抑制される等、上記請求項
1、2に係る発明と同様の効果を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は、第1実施例に係る回転穿孔工具10を
概略的に示したものである。この回転穿孔工具10は、
円柱形のシャンク11とボデー12を同軸的に設けてい
る。ボデー12の先端には、軸心に対して点対称位置に
一対の切れ刃13a,13bを設けている。そして、ボ
デー12には、図1(d)のフルート展開図に示すよう
に、切れ刃13a,13bから続いて2条のフルート1
4a,14bが設けられている。フルート14a,14
bは、下端近傍部14cとその上側部分とではねじれ角
が異なっている。そして、両フルート14a,14b
は、図1(d)の14cの上側部分から対称位置から外
れて互いに接近した状態になっている。そして、フルー
トの終端部f0 の下側の1/2リード部(以下、f1 部
と記す)ではフルート14a,14bが点対称位置より
約35゜片寄って位置している。すなわち、フルートが
ボデー12の下側では、図1(c)の断面図に示すよう
に対称位置にありその最大幅はx0 である。一方、フル
ートがボデー12のf1 部上端位置では、図1(b)に
示すように、対称位置より約35゜片寄っており、その
ために肉太部分y0 が形成される。そして、幅y0 は幅
x0 の約1.3倍になっている。
【0014】実施例1に係る試料について疲労破壊試験
を行った。試料は、B1 (図1に示すタイプのもので、
試料の軸心に対するフルート底径が3.5mm、f1 部
のフルートねじれ角が30゜のもの)、B2 (B1 で、
フルートの終端部f0 の下側50mmの範囲のフルート
をシャンクに向かうにつれ徐々に浅くしたもの。フルー
ト底径がf0 部の下側50mmの位置で3.5mm、f
0 に近接するところで5.3mmである)、B3 (B2
でフルートを点対称位置から60゜片寄せたもの)であ
る。以下述べる全試料ともボデーの長さは206mm、
直径は14.4mmφである。試料としては、その他に
後述する試料A1 〜A3 及び従来品である試料C1 、C
2 を用いている。従来品の試料は、C1 (図10に示す
タイプのもので、フルート底径及びf1 部のフルートの
ねじれ角はB1 と同じもの)、C2 (C1 で、フルート
の底径の変化はB2 と同じもの)である。試験方法は、
図6に示すように、試料Bの先端部にベアリングVを装
着し、ブロック(図示しない)をベアリングVに当てて
荷重Pで試料Bの軸心に対して直角方向に押し付け、試
料Bにたわみeが生じた状態で固定し、荷重Pと試料の
たわみ量の測定及び、荷重を加えて試料を回転させたと
きに試料が折損するまでの回転回数を測定するものであ
る。
【0015】つぎに、測定結果について説明すると、ま
ず図7では、荷重最大値 Pmax(kgf)とたわみ量
(mm)との関係について示している。たわみ量5mm
までのたわみ量と荷重の関係は比例関係にある。そし
て、試料Bは従来品である試料Cに比べて、同一たわみ
量を得るための荷重が大きくなっている。すなわち、試
料Bは試料Cよりも剛性が高い結果になっている。つぎ
に、同一たわみ量5mmを得るための荷重Pと荷重を加
える方向の関係について図8に示す。荷重を加える方向
は、角度で示している。その結果、試料B,試料C共、
角度0゜、180゜で荷重が最小値Pmin を示し、角度
90゜、270゜で荷重が最大値Pmax を示している。
そして、最大値と最小値の差は、フルートが通常の深さ
の場合には大きいが、C2 及びB2 のようにフルートを
浅くすることによりその差は小さくなり、またB3 のよ
うにフルートをさらに接近させることでその差も小さく
なることが明らかになった。B1 は、最小値は最大値の
89.5%であり、C1 は、最小値は最大値の85%で
ある。つぎに、試料B1 ,C1 について荷重最大値Pma
x と折損するまでの回転回数Nとの関係について図9に
示す。これによれば、試料B1 のほうが試料C1 より約
1.5kgf大きな荷重を加えたときに疲労破壊するこ
とが明らかになった。また、試料B1 については、荷重
が16.8kgf以下では破壊せず、試料C1について
は、荷重が15.3kgf以下では破壊しない。
【0016】以上に説明したように、回転穿孔工具のf
1 部のフルートを十分に接近させることで、接近させた
側の反対部分の肉部の肉厚を厚くし、これによりf1 部
の剛性が高められる。その結果、f1 部での疲労破壊の
発生を抑制することが可能になり、折損し難く長寿命の
回転穿孔工具を得ることができ、回転穿孔工具の製品コ
スト及び交換のためのコストが大幅に低減された。そし
て、これにより回転穿孔工具の無人自動切削への使用も
可能になった。
【0017】次に、第2実施例に係る回転穿孔工具20
について、図2を用いて説明する。この回転穿孔工具2
0は、図2(a)に示すように、円柱形のシャンク21
に円柱形のボデー22を同軸的に設けている。ボデー2
2の先端には、軸心に対して点対称位置に一対の切れ刃
23a,23bを設けている。そして、ボデー22に
は、図2(d)のフルート展開図に示すように、切れ刃
23a,23bから続いて2条のフルート24a,24
bが各々個別に一定のねじれ角で設けられている。2条
のフルート24a,24bは先端部からフルート終端部
f0 に向うに従って徐々に接近しており、f1 部では相
互のフルートが十分に接近し、図2(b)に示すよう
に、肉太部分のボデー外周の円弧に対する弦の長さzが
断面部直径の約80%以上になるようにしたものであ
る。これにより、f1 部の曲げ剛性の最小値を最大値の
約89%とした。また、回転穿孔工具20は、図2
(e)に拡大して示すように、フルートと外周面がなす
稜線に0.5Rの面取りを施している。なお、R面取り
の代わりに同程度の他の面取りを行ってもよい。これに
より、ボデーに荷重が加わってたわみを生じたときに、
稜線部分の微細な凹凸部分への応力集中が緩和され、ボ
デーの疲労破壊を抑制することができる。実施例2につ
いては、実験結果を省略する。
【0018】次に、第3実施例に係る回転穿孔工具30
について、図3を用いて説明する。この回転穿孔工具3
0は、円柱形のシャンク31に円柱形のボデー32を同
軸的に設けている。ボデー32の先端には、軸心に対し
て点対称位置に一対の切れ刃33a,33bを設けてい
る。そして、ボデー32には、図3(d)のフルート展
開図に示すように、切れ刃33a,33bから続いて2
条のフルート34a,34bが設けられている。フルー
ト34a,34bは、下端近傍部34cとその上側部分
とではねじれ角が異なっている。そして、両フルート3
4a,34bは、図3(e)に示すように、先端から徐
々に接近し、f1 部では両者が完全に合流しているもの
である。そして、ボデーの断面の変化状態が、図3
(b)〜図3(d)の断面図に示される。肉太部分のボ
デー外周の円弧に対する弦の長さk1が断面部直径の約
100%になるようにしたものである。これにより、f
1 部の曲げ剛性の最小値を最大値の約96%とした。
【0019】実施例3に係る試料について上記実施例1
に示した疲労破壊試験を行った。試料は、A1 (図3に
示すタイプのもので、フルート底径はB1 と同じ、f1
部のフルートのねじれ角は45゜である)、A2 (A1
で、フルートの底径の変化はB2 と同じもの)、A3
(A2 でフルートのねじれ角を40゜としたもの)であ
る。試料のボデーの長さは206mm、直径は14.4
mmφである。つぎに、測定結果について説明すると、
荷重最大値Pmax とたわみ量との関係については、図7
に示すように、試料B1 〜B3 、試料C1 、C2 と同様
に比例関係にある。そして、試料A2 ,A3 は、試料B
1 〜B3 及び従来品である試料C1 、C2 に比べて剛性
が高い結果になっている。試料A1 のみは試料B3 より
剛性が低くなっている。つぎに、同一たわみ量5mmを
得るための荷重Pと荷重を加える方向の関係について図
8に示す。A1 は、B3 とほぼ同様にわずかに角度依存
性がある。試料A3 については殆ど角度依存性がない。
つぎに、荷重最大値Pmax と折損するまでの回転回数N
との関係については、図9に示すように、試料A1 は、
試料B1 及び試料C1 より大きな荷重を加えたときに疲
労破壊することが明らかである。また、試料A1 につい
ては、荷重が21.2kgf以下では破壊しない。
【0020】以上に説明したように、回転穿孔工具のf
1 部のフルートを合流させることで、合流させた側の反
対部分の肉部の肉厚を厚くし、これによりf1 部の剛性
が非常に高められる。その結果、f1 部での疲労破壊の
発生を抑制することが可能になり、非常に折損し難く長
寿命の回転穿孔工具を得ることができ、回転穿孔工具の
製品コスト及び交換のためのコストが大幅に低減され
た。そして、これにより回転穿孔工具の無人自動切削へ
の使用も可能になった。
【0021】次に、上記各実施例の変形例1について、
図4を用いて説明する。この回転穿孔工具40は、図4
(a)に示すように、ボデー42の先端部に、軸心に対
して片寄った位置に一対の主切れ刃43a,43bを設
けている。そして、ボデー42には、図4(d)のフル
ート展開図に示すように、主切れ刃43a,43bから
続いて2条のフルート44a,44bが同一のねじれ角
で設けられている。そして、先端部には小さな副切れ刃
(図示しない)とそれに続く浅い副フルート44cが設
けられる。これにより、軸直角方向の分力を小さくし切
削抵抗のバランスを取るようにしている。図4には、2
条のフルート44a,44bが、先端から徐々に接近
し、f1 部では両者が完全に合流した回転穿孔工具を示
している。
【0022】この副切れ刃と、副フルート54cを用い
た他の変形例2を図5に示す。この回転穿孔工具50
は、先端部に小さな副切れ刃(図示しない)とそれに続
く浅い副フルート54cを設け、主フルート54a,5
4bをボデー52の先端部から接近させて、f1 部に肉
太部を設けている。以上のように構成した各変形例に係
る回転穿孔工具においても、上記各実施例に示す回転穿
孔工具と同様に、f1 部での疲労破壊の発生を抑制する
ことが可能になり、非常に折損し難く長寿命の回転穿孔
工具を得ることができ、上記各実施例に示すような効果
を得ることができる。
【0023】なお、上記各実施例の回転穿孔工具のフル
ートと外周面とで形成される稜線のうちの少なくともf
1 部内に、上記第2実施例において示したR面取りまた
は同程度の他の面取りを施すようにしてもよい。また、
上記実験結果に示したように、切削屑の排出を妨げない
ことを条件として、フルートの深さを先端部より終端部
f0 に向かうに従い徐々にまたは段階的に浅くなるよう
にしてもよい。さらに、またフルートの幅を同様に狭く
なるように調整してもよい。これらを適正に用いること
により、f1 部の肉太部を太くでき、回転穿孔工具の剛
性をさらに大きくすることができる。また、必要に応じ
て、フルート等に切削屑との摩擦を少なくする潤滑表面
処理を行って、切削屑の排出性をさらによくすることも
できる。
【0024】また、上記各実施例では、先端部に切れ刃
を2箇所設けたものについて説明しているが、3箇所以
上設けたものにおいても、各切れ刃からのフルートをf
1 部に至る前に2条以下に合流させ片寄らせて肉太部を
設けることができる。また、上記各実施例に示した先端
切刃の形状については、一例であり、目的や用途等に応
じて適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る回転穿孔工具を概略
的に示す正面図、断面図及びフルート展開図である。
【図2】第2実施例に係る回転穿孔工具を概略的に示す
正面図、断面図及びフルート展開図である。
【図3】第3実施例に係る回転穿孔工具を概略的に示す
正面図、断面図及びフルート展開図である。
【図4】変形例1に係る回転穿孔工具を概略的に示す正
面図、断面図及びフルート展開図である。
【図5】変形例2に係る回転穿孔工具を概略的に示す正
面図、断面図及びフルート展開図である。
【図6】回転穿孔工具の疲労破壊特性を測定するための
試験方法を説明する説明図である。
【図7】図6の方法を用いて測定した回転穿孔工具のた
わみ量と荷重最大値との関係を示すグラフである。
【図8】回転穿孔工具に荷重を加える角度と荷重との関
係を示すグラフである。
【図9】回転穿孔工具に加える荷重最大値と回転穿孔工
具は疲労破壊するまでの回転回数との関係を示すグラフ
である。
【図10】従来例に係る回転穿孔工具を概略的に示す正
面図、断面図及びフルート展開図である。
【符号の説明】
10…回転穿孔工具、11…シャンク、12…ボデー、
13a,13b…切れ刃、14a,14b…フルート
部、20…回転穿孔工具、21…シャンク、22…ボデ
ー、23a,23b…切れ刃、24a,24b…フルー
ト部、30…回転穿孔工具、31…シャンク、32…ボ
デー、33a,33b…切れ刃、34a,34b…フル
ート部、40…回転穿孔工具、42…ボデー、43a,
43b…切れ刃、44a,44b…主フルート部、44
c…副フルート部、50…回転穿孔工具、52…ボデ
ー、53a,53b…切れ刃、54a,54b…主フル
ート部、54c…副フルート部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−67805(JP,U) 実開 昭63−79114(JP,U) 実開 昭61−35715(JP,U) 実開 昭62−39915(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27G 15/00 B23B 51/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャンクとボデーとを備えた棒状の回転
    穿孔工具であって、 同ボデーの先端部の2〜4箇所に主切れ刃を設け、各主
    切れ刃に続いて同ボデーに主フルートを設け、同主フル
    ートの終端部に達する手前の少なくとも1/2リードの
    範囲においては、各フルートを接近または合流させるこ
    とにより肉部を片寄らせて肉太部を設け、同肉太部の形
    成範囲における曲げ剛性の最小値を最大値の89%以上
    としたことを特徴とする回転穿孔工具。
  2. 【請求項2】 シャンクとボデーとを備えた棒状の回転
    穿孔工具であって、 同ボデーの先端部にて軸心に対し点対称位置の2箇所に
    主切れ刃を設け、各主切れ刃に続いて同ボデーにフルー
    トを2条設けると共に、同フルートが全体的にまたは部
    分的に異なるねじれ角を有し、同フルートの終端部に達
    する手前の少なくとも1/2リードの範囲においては、
    同フルートを接近または合流させることにより肉部を片
    寄らせて肉太部を設け、同肉太部の形成範囲における曲
    げ剛性の最小値を最大値の89%以上としたことを特徴
    とする回転穿孔工具。
  3. 【請求項3】 シャンクとボデーとを備えた棒状の回転
    穿孔工具であって、 同ボデーの先端部にて軸心に対し片寄った2箇所に主切
    れ刃を設け、各主切れ刃に続いて同ボデーに主フルート
    を2条設け、同フルートの終端部に達する手前の少なく
    とも1/2リードの範囲においては、同フルートを接近
    または合流させることにより肉部を片寄らせて肉太部を
    設け、同肉太部の形成範囲における曲げ剛性の最小値を
    最大値の89%以上としたことを特徴とする回転穿孔工
    具。
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