JP3164246B2 - 誘電体フィルタ - Google Patents
誘電体フィルタInfo
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- JP3164246B2 JP3164246B2 JP13986392A JP13986392A JP3164246B2 JP 3164246 B2 JP3164246 B2 JP 3164246B2 JP 13986392 A JP13986392 A JP 13986392A JP 13986392 A JP13986392 A JP 13986392A JP 3164246 B2 JP3164246 B2 JP 3164246B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体同軸共振子を複
数並設してなる誘電体フィルタに関する。
数並設してなる誘電体フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】軸方向に貫通孔を備え、かつ該貫通孔に
内周面に内導電膜が形成され、前面を除く外周面に外導
電膜を形成してなる誘電体同軸共振子を複数並設してな
る誘電体フィルタは特開平3-136502号に開示されてい
る。かかる構成にあっては、各共振子をプリント基板で
覆い、該基板上に複数のパターン導体を段間結合して結
合容量を生じさせてなる容量パターンを形成し、各パタ
ーン導体を各同軸共振子の内導電膜に接続するようにし
ている。また、入出力端子に接続される両最外位置にあ
る同軸共振子の内導電膜には、コンデンサを外付け接続
して入出力容量を確保すると共に、周波数応答性の調整
及び共振器長の短縮を目的に浮遊容量を形成する場合も
あるが、その場合も各同軸共振子の内導電膜にアース端
子との間で別途コンデンサを接続して確保している。
内周面に内導電膜が形成され、前面を除く外周面に外導
電膜を形成してなる誘電体同軸共振子を複数並設してな
る誘電体フィルタは特開平3-136502号に開示されてい
る。かかる構成にあっては、各共振子をプリント基板で
覆い、該基板上に複数のパターン導体を段間結合して結
合容量を生じさせてなる容量パターンを形成し、各パタ
ーン導体を各同軸共振子の内導電膜に接続するようにし
ている。また、入出力端子に接続される両最外位置にあ
る同軸共振子の内導電膜には、コンデンサを外付け接続
して入出力容量を確保すると共に、周波数応答性の調整
及び共振器長の短縮を目的に浮遊容量を形成する場合も
あるが、その場合も各同軸共振子の内導電膜にアース端
子との間で別途コンデンサを接続して確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の構成にあって
は、各容量を生じさせるために、外付け部材が必要とな
って構造が複雑となり、寸法も大きくなる。またフィル
タ構成後に上記容量を設定調整ができないという問題点
がある。本発明は、かかる従来構成の問題点を除去する
ことを目的とするものである。
は、各容量を生じさせるために、外付け部材が必要とな
って構造が複雑となり、寸法も大きくなる。またフィル
タ構成後に上記容量を設定調整ができないという問題点
がある。本発明は、かかる従来構成の問題点を除去する
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸方向に貫通
孔を備え、かつ該貫通孔の内周面に内導電膜が形成さ
れ、該貫通孔に嵌装されて内導電膜に電気的に接続する
連接端子を前面から突出させ、前面を除く外周面に外導
電膜を形成してなる誘電体同軸共振子を左右方向に複数
並設し、内面側に左右両側部位置の誘電体同軸共振子と
対応する二つの入出力導体が左右に並成され、外面側に
両入出力導体と対峙して入出力容量を生じる接続導体が
左右に並成され、前記各連接端子が嵌入する嵌挿孔が形
成されてなる第一の誘電体基板を、前記同軸共振子の前
面を覆うように配設して、前記接続導体を嵌挿孔に挿入
された連接端子により内導電膜と電気的に接続すると共
に、内面側に各誘電体同軸共振子と対応する複数のパタ
ーン導体を備え、これらパターン導体を相互に段間結合
して結合容量を生じさせてなる容量パターンを形成し、
外側に前記各パターン導体を覆うようにアース導体を形
成して、パターン導体とアース導体間に、浮遊容量を生
じさせ、かつ連接端子が嵌入する嵌挿孔が形成されてな
る第二の誘電体基板を、前記第一の誘電体基板と重ね合
わせて、左右両側部位置のパターン導体が第一の誘電体
基板10の接続導体と電気的に接合するように配設する
と共に、各パターン導体を嵌挿孔に挿入された連接端子
を介して夫々誘電体同軸共振子の内導電膜と電気的に接
続し、更に前記第一の誘電体基板10の入出力導体と電
気に接続する端子板の引出し脚を第1及び第2の誘電体
基板に形成した貫通孔より外方に突出させてなることを
特徴とする誘電体フィルタである。
孔を備え、かつ該貫通孔の内周面に内導電膜が形成さ
れ、該貫通孔に嵌装されて内導電膜に電気的に接続する
連接端子を前面から突出させ、前面を除く外周面に外導
電膜を形成してなる誘電体同軸共振子を左右方向に複数
並設し、内面側に左右両側部位置の誘電体同軸共振子と
対応する二つの入出力導体が左右に並成され、外面側に
両入出力導体と対峙して入出力容量を生じる接続導体が
左右に並成され、前記各連接端子が嵌入する嵌挿孔が形
成されてなる第一の誘電体基板を、前記同軸共振子の前
面を覆うように配設して、前記接続導体を嵌挿孔に挿入
された連接端子により内導電膜と電気的に接続すると共
に、内面側に各誘電体同軸共振子と対応する複数のパタ
ーン導体を備え、これらパターン導体を相互に段間結合
して結合容量を生じさせてなる容量パターンを形成し、
外側に前記各パターン導体を覆うようにアース導体を形
成して、パターン導体とアース導体間に、浮遊容量を生
じさせ、かつ連接端子が嵌入する嵌挿孔が形成されてな
る第二の誘電体基板を、前記第一の誘電体基板と重ね合
わせて、左右両側部位置のパターン導体が第一の誘電体
基板10の接続導体と電気的に接合するように配設する
と共に、各パターン導体を嵌挿孔に挿入された連接端子
を介して夫々誘電体同軸共振子の内導電膜と電気的に接
続し、更に前記第一の誘電体基板10の入出力導体と電
気に接続する端子板の引出し脚を第1及び第2の誘電体
基板に形成した貫通孔より外方に突出させてなることを
特徴とする誘電体フィルタである。
【0005】
【作用】上述の構成にあって、左右両側部位置にある同
軸共振子は、その内導電膜を連接端子により第一の誘電
体基板の外側の接続導体と電気的に接続され、該誘電体
基板を介して接続導体と対峙している入出力導体との間
で、入出力容量を生じ、夫々入出力端子と接続される。
一方、各誘電体同軸共振子の内導電膜は、夫々パターン
導体と接続され、該内導電膜間でパターン導体の段間結
合による結合容量を生ずる。さらには、各パターン導体
は誘電体基板を介してアース導体と対峙して、その間に
浮遊容量を生じて、アース接続される。
軸共振子は、その内導電膜を連接端子により第一の誘電
体基板の外側の接続導体と電気的に接続され、該誘電体
基板を介して接続導体と対峙している入出力導体との間
で、入出力容量を生じ、夫々入出力端子と接続される。
一方、各誘電体同軸共振子の内導電膜は、夫々パターン
導体と接続され、該内導電膜間でパターン導体の段間結
合による結合容量を生ずる。さらには、各パターン導体
は誘電体基板を介してアース導体と対峙して、その間に
浮遊容量を生じて、アース接続される。
【0006】なお、二つの誘電体同軸共振子によって誘
電体フィルタを構成した場合には、左右両側部位置と
は、当該二つのものをいう。またパターン導体は、接続
導体を介して連接端子と接続し、これにより内導電膜と
電気的に接続するようにしてもよい。
電体フィルタを構成した場合には、左右両側部位置と
は、当該二つのものをいう。またパターン導体は、接続
導体を介して連接端子と接続し、これにより内導電膜と
電気的に接続するようにしてもよい。
【0007】かかる構成にあって、浮遊容量を形成する
ことにより共振器長を短縮し、夫々を組み付けた後に、
アース導体が外部に露出するから、アース導体を削除す
ることにより浮遊容量を小さくして周波数を上げること
ができる。または、導体を付加することにより、同様に
浮遊容量を大きくして周波数を下げることができる。さ
らには、パターン導体の結合部の裏部でアース導体を削
ることにより、その結合度を調整することができる。
ことにより共振器長を短縮し、夫々を組み付けた後に、
アース導体が外部に露出するから、アース導体を削除す
ることにより浮遊容量を小さくして周波数を上げること
ができる。または、導体を付加することにより、同様に
浮遊容量を大きくして周波数を下げることができる。さ
らには、パターン導体の結合部の裏部でアース導体を削
ることにより、その結合度を調整することができる。
【0008】
【実施例】図1〜4は、二つの誘電体同軸共振子2a,
2bによって誘電体フィルタ1を構成した実施例を示
す。ここで誘電体同軸共振子2a,2bは、酸化チタン
系のセラミック誘電体からなる直方体状をしており、そ
の中心には軸方向に貫通孔3,3が形成され、該貫通孔
3,3の内周面に内導電膜4a,4bが形成され、さら
に、誘電体同軸共振子2a,2bの周囲には前面を除く
各周面に外導電膜5が形成されている。また前記貫通孔
3,3にはその端部位置で緊密に嵌入されて前記内導電
膜4a,4bとの電気的接続が確保される金属製の連接
端子6,6が装着され、その小径接続端7を前記誘電体
同軸共振子2a,2bの前面から外方突出している。
2bによって誘電体フィルタ1を構成した実施例を示
す。ここで誘電体同軸共振子2a,2bは、酸化チタン
系のセラミック誘電体からなる直方体状をしており、そ
の中心には軸方向に貫通孔3,3が形成され、該貫通孔
3,3の内周面に内導電膜4a,4bが形成され、さら
に、誘電体同軸共振子2a,2bの周囲には前面を除く
各周面に外導電膜5が形成されている。また前記貫通孔
3,3にはその端部位置で緊密に嵌入されて前記内導電
膜4a,4bとの電気的接続が確保される金属製の連接
端子6,6が装着され、その小径接続端7を前記誘電体
同軸共振子2a,2bの前面から外方突出している。
【0009】そして、この各誘電体同軸共振子2a,2
bの前部には、第一の誘電体基板10と、第二の誘電体
基板20とが重ね合わせ状に配設される。この誘電体基
板10,20はセラミック誘電体からなる。
bの前部には、第一の誘電体基板10と、第二の誘電体
基板20とが重ね合わせ状に配設される。この誘電体基
板10,20はセラミック誘電体からなる。
【0010】前記第一の誘電体基板10は、図2のAで
示すようにその内面には左右並設して前記誘電体同軸共
振子2a,2bに夫々対向するように入出力導体11
a,11bが形成される。またその外面には図2のBで
示すように各入出力導体11a,11bと対峙して接続
導体12a,12bが形成され、各入出力導体11a,
11b,接続導体12a,12bを貫通して前記連接端
子6,6の小径接続端7が挿入する嵌挿孔13a,13
bが貫設される。また第一の誘電体基板10の内面側で
は嵌挿孔13a,13bの周部で入出力導体11a,1
1bの導電層を除去して、小径接続端7が入出力導体1
1a,11bと電気的に接続しないようにし、かつ第一
の誘電体基板10の外側では、前記小径接続端7と接続
導体12a,12bとの電気的接続を確保するようにし
ている。更には、接続導体12a,12bと抵触しない
位置で左右に長孔状の接続用貫通孔14,14が形成さ
れている。
示すようにその内面には左右並設して前記誘電体同軸共
振子2a,2bに夫々対向するように入出力導体11
a,11bが形成される。またその外面には図2のBで
示すように各入出力導体11a,11bと対峙して接続
導体12a,12bが形成され、各入出力導体11a,
11b,接続導体12a,12bを貫通して前記連接端
子6,6の小径接続端7が挿入する嵌挿孔13a,13
bが貫設される。また第一の誘電体基板10の内面側で
は嵌挿孔13a,13bの周部で入出力導体11a,1
1bの導電層を除去して、小径接続端7が入出力導体1
1a,11bと電気的に接続しないようにし、かつ第一
の誘電体基板10の外側では、前記小径接続端7と接続
導体12a,12bとの電気的接続を確保するようにし
ている。更には、接続導体12a,12bと抵触しない
位置で左右に長孔状の接続用貫通孔14,14が形成さ
れている。
【0011】前記第二の誘電体基板20は図3のAで示
すようにその内面に櫛歯状パターン導体22a,22b
を、第一の誘電体基板10との重ね合わせにより前記接
続導体12a,12bと対接する位置関係で配置し、そ
の櫛部を噛み合わせて段間結合してなる容量パターン2
1を形成している。また第二の誘電体基板20の外面で
は、図3のBで示すように左右に連続して前記パターン
導体22a,22bに対峙するようにアース導体23が
形成されている。そして各パターン導体22a,22b
を貫通して嵌挿孔24a,24bが貫設され、前記嵌挿
孔24a,24bに内導電膜4a,4bと接続された連
接端子6,6が挿入される。尚、嵌挿孔24a,24b
の周部でアース導体23の導電層を除去して、連接端子
6,6がアース導体23と電気的に接続しないようにし
ている。一方、前記パターン導体22a,22bは接続
導体12a,12bを介して連接端子6,6(内導電膜
4a,4b)と接続されるものである。尚、直接パター
ン導体22a,22bを連接端子6,6と接続するよう
にしても良い。更には、パターン導体22a,22bと
抵触しないように左右に前記貫通孔14,14と前後で
一致させて長孔状の接続用貫通孔25,25が形成され
ている。
すようにその内面に櫛歯状パターン導体22a,22b
を、第一の誘電体基板10との重ね合わせにより前記接
続導体12a,12bと対接する位置関係で配置し、そ
の櫛部を噛み合わせて段間結合してなる容量パターン2
1を形成している。また第二の誘電体基板20の外面で
は、図3のBで示すように左右に連続して前記パターン
導体22a,22bに対峙するようにアース導体23が
形成されている。そして各パターン導体22a,22b
を貫通して嵌挿孔24a,24bが貫設され、前記嵌挿
孔24a,24bに内導電膜4a,4bと接続された連
接端子6,6が挿入される。尚、嵌挿孔24a,24b
の周部でアース導体23の導電層を除去して、連接端子
6,6がアース導体23と電気的に接続しないようにし
ている。一方、前記パターン導体22a,22bは接続
導体12a,12bを介して連接端子6,6(内導電膜
4a,4b)と接続されるものである。尚、直接パター
ン導体22a,22bを連接端子6,6と接続するよう
にしても良い。更には、パターン導体22a,22bと
抵触しないように左右に前記貫通孔14,14と前後で
一致させて長孔状の接続用貫通孔25,25が形成され
ている。
【0012】 そして、前記入出力導体11a,11b
に面接合してその導通を確保される端子板30a,30
b(図1参照)の引出し脚31,31を前記貫通孔1
4,14と貫通孔25,25内に挿通させてその先端を
突出して、夫々をプリント基板のスルホールに挿通する
等の手段により、該端子板30a,30bの引出し脚3
1,31により入出力導体11a,11bを入力側外部
電路と、出力側外部電路とに接続するようにしている。
またアース導体23にはケース等を介してアース接続さ
れる。
に面接合してその導通を確保される端子板30a,30
b(図1参照)の引出し脚31,31を前記貫通孔1
4,14と貫通孔25,25内に挿通させてその先端を
突出して、夫々をプリント基板のスルホールに挿通する
等の手段により、該端子板30a,30bの引出し脚3
1,31により入出力導体11a,11bを入力側外部
電路と、出力側外部電路とに接続するようにしている。
またアース導体23にはケース等を介してアース接続さ
れる。
【0013】而して、誘電体基板10,20が重ね合わ
されて、誘電体同軸共振子2a,2bの内導電膜4a,
4bを連接端子6,6により第一の誘電体基板10の外
側の接続導体12a,12bと電気的に接続され、該誘
電体基板10を介して接続導体12a,12bと対峙し
ている入出力導体11a,11bとの間で、図5の等価
回路で示すように入出力容量C1 ,C2 を生じ、前記端
子板30により外部の入出力端子と夫々接続される。
されて、誘電体同軸共振子2a,2bの内導電膜4a,
4bを連接端子6,6により第一の誘電体基板10の外
側の接続導体12a,12bと電気的に接続され、該誘
電体基板10を介して接続導体12a,12bと対峙し
ている入出力導体11a,11bとの間で、図5の等価
回路で示すように入出力容量C1 ,C2 を生じ、前記端
子板30により外部の入出力端子と夫々接続される。
【0014】また、各接続導体12a,12bは、夫々
パターン導体22a,22bと接続され、該パターン導
体22a,22bの段間結合による結合容量C3 を生ず
る。さらには、各パターン導体22a,22bは第二の
誘電体基板20を介してアース導体23と対峙して、そ
の間に浮遊容量C4 ,C5 を生じて、アース接続され
る。
パターン導体22a,22bと接続され、該パターン導
体22a,22bの段間結合による結合容量C3 を生ず
る。さらには、各パターン導体22a,22bは第二の
誘電体基板20を介してアース導体23と対峙して、そ
の間に浮遊容量C4 ,C5 を生じて、アース接続され
る。
【0015】上述の実施例では、二つの誘電体同軸共振
子2a,2bにより誘電体フィルタ1を構成したもので
あるが、これを三以上並設して用いることができ、この
場合には、第一の誘電体基板10の入出力導体11a,
11bを最外側の誘電体同軸共振子と対応して形成し、
外面側に入出力導体11a,11bと対峙して入出力容
量を生じる接続導体12a,12bを並成するように
し、さらに第二の誘電体基板20の内面側には誘電体同
軸共振子の数と等しい複数のパターン導体を段間結合し
て複数の結合容量を生じさせ、第二の誘電体基板20の
外側に前記各パターン導体を覆うようにアース導体23
を形成すれば良い。
子2a,2bにより誘電体フィルタ1を構成したもので
あるが、これを三以上並設して用いることができ、この
場合には、第一の誘電体基板10の入出力導体11a,
11bを最外側の誘電体同軸共振子と対応して形成し、
外面側に入出力導体11a,11bと対峙して入出力容
量を生じる接続導体12a,12bを並成するように
し、さらに第二の誘電体基板20の内面側には誘電体同
軸共振子の数と等しい複数のパターン導体を段間結合し
て複数の結合容量を生じさせ、第二の誘電体基板20の
外側に前記各パターン導体を覆うようにアース導体23
を形成すれば良い。
【0016】
【発明の効果】上述したように、本発明は誘電体基板1
0,20を重ね合わせるだけで、入出力容量C1 ,C
2 、結合容量C3 及び浮遊容量C4 ,C5 を随意に設定
することができ、コンデンサの外付を要せず、簡潔な構
成とすることができる。また、浮遊容量を形成すること
により共振器長の短縮が可能となりその組み付け後にお
いて、前記アース導体23を削除又は付加することによ
り結合容量C3 及び浮遊容量C4 ,C5 を容易に調整で
き、周波数応答性を適正なものとすることができる等の
優れた効果がある。
0,20を重ね合わせるだけで、入出力容量C1 ,C
2 、結合容量C3 及び浮遊容量C4 ,C5 を随意に設定
することができ、コンデンサの外付を要せず、簡潔な構
成とすることができる。また、浮遊容量を形成すること
により共振器長の短縮が可能となりその組み付け後にお
いて、前記アース導体23を削除又は付加することによ
り結合容量C3 及び浮遊容量C4 ,C5 を容易に調整で
き、周波数応答性を適正なものとすることができる等の
優れた効果がある。
【図1】誘電体フィルタ1の分離斜視図である。
【図2】第一の誘電体基板10を示し、Aは内面を、B
は外面を示す。
は外面を示す。
【図3】第二の誘電体基板20を示し、Aは内面を、B
は外面を示す。
は外面を示す。
【図4】縦断側面図である。
【図5】等価回路図である。
1 誘電体フィルタ 2a,2b 誘電体同軸共振子 3,3 貫通孔 4a,4b 内導電膜 6,6 連接端子 10 第一の誘電体基板 11a,11b 入出力導体 12a,12b 接続導体 14,14 貫通孔 20 第二の誘電体基板 21 容量パターン 22a,22b パターン導体 23 アース導体 24a,24b 嵌挿孔 25,25 貫通孔 C1 ,C2 入出力容量 C3 結合容量 C4 浮遊容量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/205
Claims (1)
- 【請求項1】 軸方向に貫通孔3,3を備え、かつ該貫
通孔3,3の内周面に内導電膜4a,4bが形成され、
該貫通孔3,3に嵌装されて内導電膜4a,4bに電気
的に接続する連接端子6,6を前面から突出させ、前面
を除く外周面に外導電膜5を形成してなる誘電体同軸共
振子2a,2bを左右方向に複数並設し、 内面側に左右両側部位置の誘電体同軸共振子2a,2b
と対応する二つの入出力導体11a,11bが左右に並
成され、外面側に両入出力導体11a,11bと対峙し
て入出力容量C1,C2を生じる接続導体12a,12b
が左右に並成され、前記各連接端子6,6が嵌入する嵌
挿孔13a,13bが形成されてなる第一の誘電体基板
10を、前記同軸共振子2a,2bの前面を覆うように
配設して、前記接続導体12a,12bを嵌挿孔13
a,13bに挿入された連接端子6,6により内導電膜
4a,4bと電気的に接続すると共に、 内面側に、各誘電体同軸共振子2a,2bと対応する複
数のパターン導体22a,22bを備え、これらパター
ン導体22a,22bを相互に段間結合して結合容量C
3を生じさせてなる容量パターン21を形成し、外側に
前記各パターン導体22a,22bを覆うようにアース
導体23を形成して、パターン導体22a,22bとア
ース導体23間に、浮遊容量C4,C5を生じさせ、かつ
連接端子6,6が嵌入する嵌挿孔24a,24bが形成
されてなる第二の誘電体基板20を、 前記第一の誘電体基板10と重ね合わせて、左右両側部
位置のパターン導体22a,22bが第一の誘電体基板
10の接続導体12a,12bと電気的に接合するよう
に配設すると共に、各パターン導体22a,22bを嵌
挿孔24a,24bに挿入された連接端子6,6を介し
て夫々誘電体同軸共振子2a,2bの内導電膜4a,4
bと電気的に接続し、更に前記第一の誘電体基板10の
入出力導体11a,11bと電気に接続する端子板30
a,30bの引出し脚31,31を第1及び第2の誘電
体基板10,20に形成した貫通孔14,14、25,
25より外方に突出させてなることを特徴とする誘電体
フィルタ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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