JP3164067B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP3164067B2
JP3164067B2 JP19853398A JP19853398A JP3164067B2 JP 3164067 B2 JP3164067 B2 JP 3164067B2 JP 19853398 A JP19853398 A JP 19853398A JP 19853398 A JP19853398 A JP 19853398A JP 3164067 B2 JP3164067 B2 JP 3164067B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数個の単位セルを
配列して構成される半導体集積回路装置に関し、特に各
単位セルに設けられるウェル又は基板コンタクト領域の
配設位置を改善して高集積化及び半導体素子特性の改善
を実現した半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数個の単位セルであって、単位セルの
大きさが必ずしも一様でないセルを配列した半導体集積
回路装置、例えば、CMOS型半導体集積回路装置を製
造する場合には、図9に一例を示すように、任意の数
(ここでは8個)の単位セルC21〜C28を組み合わ
せてレイアウトし、かつ所要の配線を形成する。各単位
セルC21〜C28はそれぞれにP型、N型の各ウェル
領域WP,WNを配設し、これらのウェル領域内にゲー
ト電極G及びN型、P型の各ソース・ドレイン領域SD
N,SDPを形成してNチャネル又はPチャネルの各M
OSトランジスタNMOS,PMOSを配置し、さらに
前記MOSトランジスタを含む領域を所定の幅寸法、あ
るいは長さ寸法で区画したそれぞれX方向に延びる境界
ラインLXとY方向に延びる境界ラインLYを形成す
る。なお、本明細書においてウェル領域とは半導体基板
に形成されたP型又はN型の半導体層を意味しており、
必ずしも一導電型の基板に反対導電型の不純物層が形成
された場合に限られるものではなく、基板自身の導電型
層をも含むものである。さらに、前記MOSトランジス
タと干渉しない前記N型及びP型の各ウェル領域WN,
WP内に、当該ウェル領域に対して給電を行うための同
一導電型でかつ高濃度不純物層からなるウェルコンタク
ト領域WCAN,WCAPを配設している。そして、各
単位セルC21〜C24,C25〜C28はそれぞれの
ウェル領域がX方向に一列状態となるように、各単位セ
ルのX方向に延びる境界ラインLXが一直線上に配置す
るように配列する。なお、図示のように、前記ウェル領
域が並設された方向であるY方向にも単位セルを隣接配
列する場合には、Y方向に隣接する単位セル間でP型又
はN型の同一導電型のウェル領域を反対方向に向けて設
定し、Y方向に隣接する単位セルの各同一導電型のウェ
ル領域が一体化するように配設する。これにより、形成
される半導体集積回路装置は、各単位セルのウェル領域
がX方向に連結された一つのウェルとして構成される。
【0003】このような半導体集積回路装置では、図9
のCC線断面構造を図10に併せて示すように、複数の
単位セルC21〜C28をレイアウトして所望の集積回
路を構成した場合に、各単位セルのウェル領域における
ウェル電気抵抗によって各単位セルのウェル電位に電位
勾配が生じないように、各単位セルのそれぞれのウェル
領域WP,WNに少なくとも1つのウェルコンタクト領
域WCAP,WCANが配置され、このウェルコンタク
ト領域に接続されるウェルコンタクトWCTを介して給
電を行うように構成している。なお、図10において、
PSUBはP型シリコン基板、SIOは層間絶縁膜、S
IGは信号配線、WCTはウェルコンタクトである。ま
た、この場合、異なる構成の単位セルでは、内部に配置
したMOSトランジスタの規格や数等の違いによってそ
れぞれの配置パターンが異なるために、各単位セルのウ
ェルコンタクト領域は個々の単位セルに固有の位置に配
置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の半導
体集積回路装置では、図9に示したように、ウェルコン
タクト領域WCAP,WCANが単位セルのX方向に延
びる境界ラインLXよりも微小寸法ΔL’だけ内側に配
置されている。このため、多数の単位セルをレイアウト
して集積回路を構成した際に、X方向及びY方向に隣接
する単位セルの各ウェルコンタクト領域が近接配置され
た箇所、例えば図9のCC線の断面図を示す図10の箇
所において、単位セルC23とC27の各ウェルコンタ
クト領域WCAN間に微小の間隔ΔL(ΔL=2・Δ
L’)で対向する領域(以下、微小対向間領域と称す
る)SPCが形成される。このため、前記半導体集積回
路装置の場合には、隣接する単位セルのN型ウェル領域
WNの各ウェルコンタクト領域WCAN間に微小対向間
領域SPCが存在されることになり、その結果として、
この微小対向間領域SPCの間隔寸法ΔLだけ単位セル
の配列方向の寸法が大きくなり、半導体集積回路装置の
高集積化の障害となる。
【0005】また、このように、微小対向間領域が存在
すると、ウェルコンタクト領域を実際に形成する際のフ
ォトリソグラフィ工程において、微小対向間領域に微小
幅寸法のフォトレジストマスクが形成されることにな
る。図11はその状態を示しており、N型ソース・ドレ
イン領域SDNやN型のウェルコンタクト領域WCAN
を形成する際の不純物注入工程において形成するフォト
レジストマスクPRが、隣接するウェルコンタクト領域
WCANの微小対向間領域SPCにおいて細幅のフォト
レジストマスクPR’として形成されている。このた
め、この微小幅寸法のフォトレジストマスクPR’がフ
ォトリソグラフィ工程の途中で倒れ易くなり、前記した
ウェルコンタクト領域WCANを形成するための不純物
の注入工程において、フォトレジストマスクの倒れによ
って設計通りのウェルコンタクト領域を形成することが
できなくなるという問題が生じることになる。
【0006】前記した微小対向間領域の発生を防止する
ためには、ウェルコンタクト領域を単位セルの境界ライ
ンに接触した位置に形成すればよい。例えば、特開昭6
1−191047号公報に記載の技術では、隣接配置す
る単位セルの各ソースコンタクト領域を単位セルの境界
ラインに接する位置に配置しており、そのため複数の単
位セルを隣接配置したときには、隣接する単位セルの各
ソースコンタクト領域が接触され、両ソースコンタクト
領域間に微小対向間領域が生じることがなく、半導体集
積回路装置の高集積化を図る上で有効となる。
【0007】しかしながら、この従来の技術では、一導
電型の領域内に形成された逆導電型のソース領域に給電
するためのソースコンタクト領域に適用したものである
ため、前記のように隣接する単位セルの各ソース領域が
接触した状態で形成される場合には良いが、各単位セル
におけるソース領域の位置にずれが生じており配列した
場合に各ソース領域が接触されることなく離間配置され
るときには、一導電型のウェル領域と、逆導電型の各ソ
ース領域との間に寄生トランジスタが生成されてしま
い、本来のトランジスタ特性を劣化させるおそれが生じ
る。したがって、前記公報に記載の技術は、隣接する単
位セルの各ソース領域が接触されるという制限の下では
有効であるが、前記したように本発明が対象とするよう
に単位セルのそれぞれにおけるウェルコンタクト領域の
配置位置が特定されることがない場合には、隣接する単
位セルの各ウェルコンタクト領域が接触されることが確
約でぎず、そのために前記したような問題が生じること
は避けられない。また、ウェルコンタクト領域が単位セ
ルの境界ラインに接していると、実際に半導体基板に不
純物を拡散してウェルコンタクト領域を形成した際に、
不純物の水平方向の拡散によって単位セルの境界を越え
て形成されることがあり、特に異なる導電型のウェル領
域を隣接配置したときに当該ウェルコンタクト領域が反
対導電型のウェル領域に形成されてしまい、各単位セル
のトランジスタの特性が劣化されるとともに、目的とす
る半導体集積回路装置を製造することができなくなる。
また、ゲートアレイのように、同一形状の単位セルを同
一方向に配置する場合には、ウェルコンタクトWCTの
位置を予め考慮して配置することができる。例えば、隣
接する単位セルでウェルコンタクトWCTを共有するよ
うに配置したり、複数の単位セル毎に1つのウェルコン
タクトWCTを配置するなどが比較的容易にレイアウト
できる。このため、前述のような微小対向間領域の問題
は所持ない。しかしながら、異なる構成の単位セルをラ
ンダムに配置する場合、隣接する単位セルのウェルコン
タクトWCTがどの位置になるかは予測できない。ゲー
トアレイのようにウェルコンタクトWCTを予め決めて
しまうと、単位セルを構成するトランジスタを最適な位
置に配置できなかったり、単位セルのサイズが大きくな
るなどの問題が生じる。
【0008】本発明の目的は、隣接配置した単位セル間
での微小対向間領域を無くして半導体集積回路装置の高
集積化を実現するとともに、隣接配置した単位セル内の
各トランジスタの特性劣化を防止した半導体集積回路装
置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
装置は、X方向及びY方向の境界ラインで区画される領
域内に少なくとも一導電型の半導体領域を有し、かつ前
記半導体領域内に同一導電型の半導体コンタクト領域を
配置した単位セルを備え、前記単位セルとこれに隣接す
異なる構成の単位セルとが両単位セルの境界ラインが
互いに重なるようにX方向及びY方向の少なくとも一方
に配列した構成とされ、かつ前記半導体コンタクト領域
は前記配列方向に隣接する単位セルの境界ラインに接し
た状態で形成されていることを特徴とする。ここで、前
記半導体コンタクト領域は矩形パターンに形成され、か
つその一辺が前記配列方向に隣接する単位セルの境界ラ
インに重なる状態で形成される。例えば、前記単位セル
は少なくともX方向に配列され、各単位セルの半導体コ
ンタクト領域はその一辺が各単位セルのX方向に対向さ
れるX側の境界ラインに重なるように配置される。ある
いは、前記単位セルは少なくともY方向に配列され、各
単位セルの半導体コンタクト領域はその一辺が各単位セ
ルのY方向に対向されるY側の境界ラインに重なるよう
に配置される。
【0010】ここで、本発明をCMOS構造の半導体集
積回路装置に適用する場合には、前記単位セルの半導体
領域は一導電型の半導体基板或いは前記半導体基板に形
成された逆導電型のウェル領域として構成され、前記半
導体コンタクト領域は、前記半導体基板の基板コンタク
ト領域或いは前記ウェル領域のウェルコンタクト領域と
して構成される。あるいは、前記単位セルは、X方向に
P型ウェル領域とN型ウェル領域が配列された構成とさ
れ、前記P型ウェル領域とN型ウェル領域のそれぞれに
配設されたP型ウェルコンタクト領域とN型ウェルコン
タクト領域はそれぞれの一辺がX方向両端の境界ライン
又はY方向両端の境界ラインに重なるように配置された
構成とされる。
【0011】本発明の半導体集積回路装置では、隣接す
る単位セルの境界ライン上に半導体コンタクト領域が配
設されるため、隣接する単位セルの各半導体コンタクト
領域間に微小対向間領域が生成されることがなく、単位
セルの配列寸法を低減し、高集積化が実現できる。ま
た、フォトレジスト工程におけるフォトレジスト膜の倒
れが生じることもなく、高精度な素子パターンの形成が
可能となる。さらに、隣接する単位セル間では、一導波
管の半導体領域に設けた同一導電型の半導体コンタクト
領域が同一境界ライン上に配置されるため、両単位セル
間に寄生素子が形成されることもなく、素子特性の劣化
が防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明をCM
OS型半導体集積回路装置に適用した第1の実施形態の
一部の平面構成図である。複数(ここでは8個)の単位
セルC1〜C8がX方向(長さ方向)、Y方向(幅方
向)に配列されている。前記各単位セルC1〜C8は、
図2に1つの単位セルを模式的に示すように、Y方向に
P型ウェルWPとN型ウェルWNが並設されており、こ
れらP型ウェルWPとN型ウェルWNを含む領域に単位
セルの境界ラインLX,LYが設定されている。ここ
で、前記各単位セルは幅寸法、すなわちY方向のセル寸
法は全て等しく設計されているが、長さ方向、すなわち
X方向のセル寸法はそれぞれ固有の長さ寸法に設計され
ている。そして、各単位セルC1〜C8のそれぞれにお
いて、前記P型ウェルWPとN型ウェルWNの領域にわ
たってゲート電極Gが配置され、かつN型、P型のソー
ス・ドレイン領域SDN,SDPが配置されてNチャネ
ルMOSトランジスタNMOS、PチャネルMOSトラ
ンジスタPMOSで構成されるCMOS構造がレイアウ
ト設計され、さらに、前記Pウェル領域WPとNウェル
領域WNのそれぞれに対応して各1つのウェルコンタク
ト領域WCAP,WCANが配設されている。前記ウェ
ルコンタクト領域WCAP,WCANはその平面形状が
矩形のパターンに設計されるとともに、その外側の辺が
前記単位セルC1〜C8の境界ラインLY上に配置され
る。すなわち、この実施形態では、前記ウェルコンタク
ト領域WCAP,WCANのそれぞれの一辺は、各単位
セルのY方向に延びる境界ラインLY上に重なるような
X方向の位置に配置される。また、各単位セルC1〜C
8ではセル内に含まれる前記したMOSトランジスタの
数、規格の相違により前記ウェルコンタクト領域のY方
向の位置はそれぞれセル内の同じ位置あるいは異なる位
置に配置される。
【0013】そして、図1に示したように、前記各単位
セルC1〜C8は、各P型ウェルWPとN型ウェルWN
がそれぞれX方向に一直線上に配列されるようにX方向
に配列され、かつ各単位セルのX方向に延びる境界ライ
ンLXがX方向に一直線となり、しかもY方向に延びる
境界ラインLYが隣接する単位セルで相互に重なるよう
に配置される。ここで前記単位セルC5〜C8は、前記
単位セルC1〜C4に対してP型ウェルWPとN型ウェ
ルWNがY方向に反転配置された単位セルとして構成さ
れており、この反転型の単位セルC5〜C8は前記単位
セルC1〜C4と同様にしてX方向に配列され、しかる
上でこの単位セルC5〜C8の列を前記単位セルC1〜
C4の列に対してY方向に隣接されるように配置する。
このとき、前記した単位セルC1〜C4の場合と同様
に、隣接する各単位セルのY方向に延びる境界ラインL
Yが相互重なるようなX方向の位置に配置される。
【0014】このように、配列された単位セルC1〜C
8に対して所要の配線パターンが設計される。図3は図
1の集積回路のうち、前記単位セルC5〜C8の拡大レ
イアウト図である。また、図4は図3のAA線拡大断面
図であり、同図において、前記した各部に対応する部分
には同一符号を付してある。また、同図において、PS
UBはP型シリコン基板、SIOは層間絶縁膜である。
これらの図に示すように、前記各単位セルC5〜C8の
各MOSトランジスタPMOS,NMOSのソース・ド
レイン領域SDP,SDNに対してソースコンタクトS
CT及びドレインコンタクトDCTが配置され、また前
記各ウェル領域WP,WNのウェルコンタクト領域WC
AP,WCANに対してウェルコンタクトWCTが配置
される。そして、前記各コンタクトSCT,WCTに対
して高電圧側配線(VCC)と低電圧側配線(GND)
が配設される。また、両MOSトランジスタのドレイン
コンタクトDCTは信号配線SIGによって相互に接続
されている。
【0015】この半導体集積回路装置では、X方向に配
列されてX方向に隣接される単位セル間では、それぞれ
のウェルコンタクト領域WCAP,WCANはX方向の
位置は前記したようにY方向に延びる境界ラインLYに
接した位置に特定されるが、Y方向の位置についてはそ
れぞれのウェルコンタクト領域WCAP,WCANは相
互に一致され、あるいは異なる位置となる。例えば、図
3において、単位セルC7とC8間では各ウェルコンタ
クト領域WCAPのY方向の位置は完全に一致し、同じ
くウェルコンタクト領域WCANはY方向において一部
が重なっており、単位セルC5とC6間では各ウェルコ
ンタクト領域WCAPはY方向には完全にずれた状態と
なっている。しかしながら、前記したようにX方向に隣
接する単位セルの各ウェルコンタクト領域WCAP,W
CANは、各単位セルのY方向に延びる境界ラインLY
上に位置しているため、両単位セルのウェルコンタクト
領域間にはX方向の微小対向間領域SPCが存在される
ことはない。すなわち、前記した単位セルC7とC8で
はウェルコンタクト領域WCANが相互に接触している
ため、両ウェルコンタクト領域WCAN間に微小対向間
領域が存在しないことは明らかであり、単位セルC7と
C8のウェルコンタクト領域WCAP間、或いは単位セ
ルC5とC6のウェルコンタクト領域WCAP間のよう
に両ウェルコンタクト領域がずれている場合にも、両ウ
ェルコンタクト領域がX方向に離間して対向されること
がないため、微小対向間領域が生成されることはない。
【0016】したがって、図4から判るように、X方向
に隣接される単位セル、例えばC7とC8との間に微小
対向間領域を確保する必要がなくなり、半導体集積回路
装置におけるX方向の寸法を最小限に抑え、半導体集積
回路装置の高集積化が実現できる。因みに、従来のよう
にウェルコンタクト領域を単位セルの境界ラインLYか
ら離して配置した単位セルをX方向に配列した場合の構
成を図5に示す。同図に示すように、隣接する単位セル
C7とC8の間に寸法ΔLの微小対向間領域SPCが生
じている。また、微小対向間領域SPCが生成されない
ため、半導体集積回路装置の製造時に、図11に示した
ような細幅のフォトレジストパターンPR’が形成され
ることもなく、フォトレジストパターンの倒れによるパ
ターン不良が生じることもない。また、この実施形態か
ら明らかなように、本発明では一導電型のウェル領域
に、同一導電型のウェルコンタクト領域を形成したもの
であるため、隣接する単位セルの各ウェルコンタクト領
域が近接配置された場合でも、ウェルとウェルコンタク
ト領域とで寄生トランジスタが形成されることもなく、
トランジスタ特性の劣化が生じることもない。また、各
単位セルのウェルコンタクト領域が水平方向に拡散して
X方向に隣接する単位セルのウェル領域内に進入した場
合でも、進入した領域はX方向に隣接する単位セルの同
一導電型のウェルであるため、隣接する単位セルのトラ
ンジスタの特性が劣化することもない。
【0017】この実施形態は、ウェルコンタクト領域W
CAP,WCANが単位セルのY方向に延びる境界ライ
ンLYに配置されるため、X方向の幅寸法を低減するこ
とができ、X方向に配列する単位セルの個数を増大し、
あるいはX方向の幅寸法を低減した集積回路を設計する
場合に有利となる。なお、この実施形態では、各単位セ
ルのウェルコンタクト領域をX方向に延びる境界ライン
LXに近接配置すると、Y方向に隣接する単位セルのウ
ェルコンタクト領域との間で微小対向間領域が形成され
るおそれがあるため、ウェルコンタクト領域のY方向の
位置は境界ラインLXに近接することがない位置に配置
することが肝要である。
【0018】図6は本発明を第1の実施形態と同様にC
MOS型半導体集積回路装置に適用した第2の実施形態
の一部の平面構成図であり、複数(8個)の単位セルC
11〜C18がX方向、Y方向に配列されている。前記
各単位セルC11〜C18は、図7に模式図を示すよう
に、ウェルコンタクト領域WCAP,WCANの配置位
置を除けば第1の実施形態と全く同じであり、Y方向に
P型ウェルWPとN型ウェルWNが並設されており、境
界ラインLX,LYにより単位セルが区画されている。
また、前記各単位セルC11〜C18は幅寸法、すなわ
ちY方向のセル寸法は全て等しく設計されているが、長
さ寸法、すなわちX方向のセル寸法はそれぞれ固有の長
さ寸法に設計されている。そして、各単位セルのそれぞ
れにおいて、前記P型ウェルWPとN型ウェルWNの領
域にわたってゲート電極Gが配置され、かつN型、P型
のソース・ドレイン領域SDN,SDPが配置されてN
チャネルMOSトランジスタNMOS、PチャネルMO
SトランジスタPMOSで構成されるCMOS構造がレ
イアウト設計され、さらに、前記Pウェル領域WPとN
ウェル領域WNのそれぞれに対応して各1つのウェルコ
ンタクト領域WCAP,WCANが配設されている。
【0019】ここで、この第2の実施形態では、前記ウ
ェルコンタクト領域WCAP,WCANはその平面形状
が矩形のパターンに設計されるとともに、その外側の辺
が各単位セルのX方向に延びる境界ラインLX上に配置
される。また、各単位セルC11〜C18ではセル内に
含まれる前記したMOSトランジスタの数、規格の相違
により前記ウェルコンタクト領域WCAP,WCANの
X方向の位置はそれぞれ同じ位置あるいは異なる位置に
配置される。
【0020】そして、前記各単位セルC11〜C18
は、各単位セルのP型ウェルWPとN型ウェルWNがそ
れぞれX方向に一直線上に配列されるようにX方向に配
列され、かつ各単位セルのX方向に延びる境界ラインL
XがX方向に一直線となり、しかもY方向に延びる境界
ラインLYがX方向に隣接する単位セルで重なるように
配置される。なお、前記単位セルC11〜C14と単位
セルC15〜C18はそれぞれウェル領域WP,WNが
反対側に向けられており、各単位セルのN型ウェル領域
WNが相互に接し、かつ各単位セルのX方向に延びる境
界ラインLXが相互に重なるように配置される。
【0021】このように、配列された単位セルC11〜
C18の各ソース・ドレイン領域SDP,SDNに対し
てソースコンタクトSCT及びドレインコンタクトDC
Tが配置され、また前記ウェルコンタクト領域WCA
P,WCANに対してウェルコンタクトWCTが配置さ
れ、さらにこれらコンタクトに対して高電圧側配線(V
CC)と低電圧側配線(GND)が配設され、さらに、
信号配線SIBが接続されることは前記第1の実施形態
と同じである。
【0022】この半導体集積回路装置では、Y方向に配
列されてY方向に隣接される単位セル間では、それぞれ
のウェルコンタクト領域のうち、相互に一体化されたN
型ウェル領域WNのウェルコンタクト領域WCANはそ
れぞれX方向の位置が互いに一致され、あるいは異なる
位置となる。例えば、同図において、単位セルC13と
C17間では各ウェルコンタクト領域WCANのX方向
の位置は完全に一致し、単位セルC12とC16間では
X方向において一部が重なっており、単位セルC14と
C18間ではX方向には完全にずれた状態となってい
る。しかしながら、これらのY方向に隣接している単位
セルの各ウェルコンタクト領域WCANの一辺はそれぞ
れ各単位セルのX方向に延びる境界ラインLX上に位置
しているため、Y方向に対向される単位セルのウェルコ
ンタクト領域WCAN間には微小対向間領域が存在され
ることはない。すなわち、前記した単位セルC13とC
17間ではウェルコンタクト領域WCANが接触してい
るため、微小対向間領域が存在しないことは明らかであ
り、単位セルC12とC16間、或いは単位セルC14
とC18間のように両ウェルコンタクト領域WCANが
ずれている場合にも、両ウェルコンタクト領域WCAN
がY方向に離間して対向されることがないため、微小対
向間領域が生成されることはない。
【0023】したがって、Y方向に隣接される単位セル
間に微小対向間領域を確保する必要がなくなり、半導体
集積回路装置におけるY方向の寸法を最小限に抑え、半
導体集積回路装置の高集積化が実現できる。図7は図6
のBB線に沿う断面図を示しており、図9及び図10に
示した従来構成のように、隣接する単位セルC13とC
17間に微小対向間領域SPCが生成されていないこと
が判る。また、微小対向間領域SPCが生成されないた
め、半導体集積回路装置の製造時に、細幅のフォトレジ
ストパターンが形成されることもなく、フォトレジスト
パターンの倒れによるパターン不良が生じることもな
い。また、この実施形態から明らかなように、本発明で
は一導電型のウェル領域に、同一導電型のウェルコンタ
クト領域を形成したものであるため、隣接する単位セル
の各ウェルコンタクト領域が近接配置された場合でも、
ウェルとウェルコンタクト領域とで寄生トランジスタが
形成されることもなく、トランジスタ特性の劣化が生じ
ることもない。また、各単位セルのウェルコンタクト領
域が水平方向に拡散してY方向に隣接する単位セルのウ
ェル領域内に進入した場合でも、進入した領域はY方向
に隣接する単位セルの同一導電型のウェルであるため、
隣接する単位セルのトランジスタの特性が劣化すること
もない。
【0024】この実施形態は、ウェルコンタクト領域の
一辺が単位セルのX方向に延びる境界ラインLX上に配
置されるため、Y方向の長さ寸法を低減することがで
き、Y方向に配列する単位セルの個数を増大し、あるい
はY方向の長さ寸法を低減した集積回路を設計する場合
に有利となる。なお、この実施形態では、各単位セルの
ウェルコンタクト領域をY方向に延びる境界ラインLY
に近接配置すると、X方向に隣接する単位セルのウェル
コンタクト領域との間で微小対向間領域が形成されるお
それがあるため、ウェルコンタクト領域のX方向の位置
は境界ラインLYに近接することがない位置に配置する
ことが肝要である。
【0025】以上のように、本発明の半導体集積回路装
置においては、単位セルのX方向の長さ寸法が異なる種
々の単位セルを設計し、あるいは単位セルの内部におけ
るトランジスタの配置が異なる種々の単位セルを設計し
た場合に、各単位セルのウェルコンタクト領域のX方
向、あるいはY方向の配置位置が各単位セルにおいてそ
れぞれ異なる位置に配置された場合においても、Y方向
及びX方向のいずれの方向に隣接する単位セル間におい
てウェルコンタクト領域間に微小対向間領域が生成され
ることがなく、半導体集積回路装置の高集積化、及び素
子特性の改善が達成できる。
【0026】なお、この種の単位セルのレイアウトをコ
ンピュータソフトにより自動設計する場合に、隣接する
単位セル間の各コンタクト領域がフォトリソグラフィ技
術の解像寸法以下にまで近接した状態でレイアウトされ
ることを防止するために、従来から最小寸法の制限を行
っているが、この制限がそのまま有効であると、前記し
たウェルコンタクト領域の配置が制限を受けることがあ
る。したがって、本発明を実行するコンピュータソフト
ではウェルコンタクト領域に対するレイアウトでは前記
した最小寸法の制限を解除するようにソフトを設計する
ことが好ましい。
【0027】前記実施形態では、CMOS構造の半導体
集積回路装置に本発明を適用した例を示したが、同一導
電型のウェルが隣接配置されるレイアウト構成の半導体
集積回路装置であれば、一導電型の半導体集積回路装置
においても本発明を同様に適用でき、あるいはバイポー
ラトランジスタを含む半導体集積回路装置においても同
様に適用することが可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、半導体領
域と同一導電型の半導体コンタクト領域が設けられた単
位セルを、各単位セルを画成するための境界ラインが互
いに重なるようにX方向及びY方向の少なくとも一方に
配列し、かつ前記各単位セルの半導体コンタクト領域は
前記配列方向に隣接する単位セルの境界ラインに接した
状態で形成された構成としているので、隣接する単位セ
ルの各半導体コンタクト領域間に微小対向間領域が生成
されることがなく、単位セルの配列寸法を低減し、高集
積化が実現できる。また、フォトレジスト工程における
フォトレジスト膜の倒れが生じることもなく、高精度な
素子パターンの形成が可能となる。さらに、隣接する単
位セル間では、一導電型の半導体領域に設けた同一導電
型の半導体コンタクト領域が同一境界ライン上に配置さ
れるため、両単位セル間に寄生素子が形成されることも
なく、素子特性の劣化が防止できる。また、異なる大き
さや、異なる種類の単位セルを隣接配置しても、不要な
対向間領域を設ける必要がなく、微細化が実現できると
ともに、配置の自由度が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路装置の第1の実施形態
の平面レイアウト図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の単位セルの基本構成
を示す図である。
【図3】図1の一部の拡大図である。
【図4】図3のAA線拡大断面図である。
【図5】第1の実施形態の効果を説明するための比較図
としての従来技術の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の平面レイアウト図で
ある。
【図7】本発明の第2の実施形態の単位セルの基本構成
を示す図である。
【図8】図6のBB線拡大断面図である。
【図9】従来の半導体集積回路装置の平面レイアウト図
である。
【図10】図9のCC線拡大断面図である。
【図11】従来技術の問題点を説明するための断面図で
ある。
【符号の説明】
C1〜C8 単位セル C11〜C18 単位セル PSUB P型シリコン基板 WN N型ウェル領域 WP P型ウェル領域 WCAN N型ウェル領域のウェルコンタクト領域 WCAP P型ウェル領域のウェルコンタクト領域 PMOS PチャネルMOSトランジスタ NMOS NチャネルMOSトランジスタ LX X方向に延びる境界ライン LY X方向に延びる境界ライン G ゲート電極 SDN N型ソース・ドレイン領域 SDP P型ソース・ドレイン領域 SPC 微小対向間領域

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X方向及びY方向の境界ラインで区画さ
    れる領域内に少なくとも一導電型の半導体領域を有し、
    かつ前記半導体領域内に同一導電型の半導体コンタクト
    領域を配置した単位セルを備え、前記単位セルとこれに
    隣接する異なる構成の単位セルとが両単位セルの境界ラ
    インが互いに重なるようにX方向及びY方向の少なくと
    も一方に配列した半導体集積回路装置において、前記半
    導体コンタクト領域は前記配列方向に隣接する単位セル
    の境界ラインに接した状態で形成されていることを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体コンタクト領域は矩形パター
    ンに形成され、かつその一辺が前記配列方向に隣接する
    単位セルの境界ラインに重なる状態で形成されている請
    求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記単位セルは少なくともX方向に配列
    され、各単位セルの半導体コンタクト領域はその一辺が
    各単位セルのX方向に対向されるX側の境界ラインに重
    なるように配置されている請求項2に記載の半導体集積
    回路装置。
  4. 【請求項4】 前記単位セルは少なくともY方向に配列
    され、各単位セルの半導体コンタクト領域はその一辺が
    各単位セルのY方向に対向されるY側の境界ラインに重
    なるように配置されている請求項2に記載の半導体集積
    回路装置。
  5. 【請求項5】 隣接する単位セルのそれぞれの半導体コ
    ンタクト領域の一辺は前記単位セル間の同一の境界ライ
    ン上に重なるように配置され、かつ各半導体コンタクト
    領域の各一辺は前記同一の境界ライン上において相互に
    重なり、あるいは接し、さらには離間されていることを
    特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の半導体
    集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記単位セルの半導体領域は一導電型の
    半導体基板或いは前記半導体基板に形成された逆導電型
    のウェル領域であり、前記半導体コンタクト領域は、前
    記半導体基板の基板コンタクト領域或いは前記ウェル領
    域のウェルコンタクト領域である請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 前記単位セルは、X方向にP型ウェル領
    域とN型ウェル領域が配列され、前記P型ウェル領域と
    N型ウェル領域のそれぞれに配設されたP型ウェルコン
    タクト領域とN型ウェルコンタクト領域はそれぞれの一
    辺がX方向両端の境界ライン又はY方向両端の境界ライ
    ンに重なるように配置される請求項1ないし5のいずれ
    かに記載の半導体集積回路装置。
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