JP3163628U - 自転車用ハンドルロック - Google Patents

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Abstract

【課題】 冬期の夜間などにハンドルロック錠や連結ワイヤーが凍結した場合であっても、簡単かつ迅速にハンドルロックを解錠することができる自転車用のハンドルロック錠を提供する。【解決手段】連繋作動軸39を回転させて、連繋作動軸39のロック杆操作ピン36と係合しているロック杆35を移動させることにより施錠と解錠とを行う自転車用のハンドルロック錠において、連繋作動軸39にハンドルロック錠の外部から操作可能な解除レバー60を備えている。【選択図】 図1

Description

本考案は、自転車のハンドルの回転を一時的に固定することができる自転車用ハンドルロックに関するものである。
従来より、自転車のハンドルを任意の角度位置で施錠することができるハンドルロック錠が提案されている(特許文献1〜6等)。
特許文献1および2には、ハンドルロックのための錠機構とは別に、簡単な操作でハンドルの回転を一時的に固定できるようにした転向固定機構を付設した構成のハンドルロック錠が記載されている。
特許文献3には、鍵穴に臨ませた錠ケース本体の反対側の端面の操作つまみを所定方向に所定角度回転させるだけで、キーを使用することなく施錠できるハンドルロック錠が記載されている。
特許文献4には、ピン軸の一端に接合されている磁石体に外部から磁石盤を近づけることにより、ピン軸の他端を嵌入溝から脱却させることによって解錠する自転車用錠前が記載されている。
特許文献5および6には、後車輪サークル錠とハンドルロック錠とが連動することにより、後車輪サークル錠に対する一度の操作によってハンドルロック錠を施錠・解錠することができる自転車用のハンドルロック錠が記載されている。
特開2000−16361号公報 特開2000−33896号公報 特開2006−131085号公報 特開2001−254556号公報 特開2002―129814号公報 特開2005−81952号公報
自転車は戸外で使用されるものであり、また、その保管も戸外でなされることが多い。このため、雨や雪にさらされた際に、ハンドルロック錠に雨や雪が付着したり、さらにはその隙間からハンドルロック錠の内部に水が侵入したりすることがある。このような場合でも、水が凍る程の低い気温にならなければ、水は自然乾燥するから何ら問題が生じることはない。しかし、気温が氷点下となると、ハンドルロック錠に付着または侵入した水が凍って、ハンドルロック錠が凍結してしまうという問題が生じる。
例えば、冬の夜中に気温が氷点下に下がった場合などには、夜の間にハンドルロック錠が凍結してしまうことがあるが、使用者は、凍結して解錠できない状態であることにつき、翌朝、通勤や通学のため自転車を使用するときに気づく。このように、ハンドルロック錠の凍結は時間に余裕の無い朝に判明することが通常であるから、温水や温風を用いた凍結を溶かすための作業に時間を要する結果として、会社や学校へ遅刻してしまうこともある。このため、一度ハンドルロック錠の凍結を経験した後は、ハンドルロックの凍結を避けるために、その後ハンドルロック錠を使用しなくなるという事態も生じていた。
なお、上述したハンドルロック錠の凍結は、冬期においても日常的に自転車を用いることができる気候であって、かつ夜間の冷え込みの厳しい地方において特に問題となっていた。
特許文献1〜4に記載のハンドルロック錠は、凍結した場合にハンドルロックを解錠する手段を備えていない。
そして、特許文献5および6に記載のハンドルロック錠は、後車輪サークル錠に対する一度の操作によってハンドルロック錠を施錠・解錠するために、両者を連結する連結ワイヤーを備えている。この連結ワイヤーは、アウターワイヤー中をインナーワイヤーが移動することにより、後車輪サークル錠に対する操作をハンドルロック錠に伝動するものである。このため、連結ワイヤー内部に侵入した水が凍結すると、後車輪サークル錠の操作をハンドルロック錠に伝動できなくなり、ハンドルロック錠の凍結に加えて、連結ワイヤーの凍結によっても、ハンドルロック錠を解錠できなくなるという問題が生じる。しかしながら、特許文献5および6に記載のハンドルロック錠も、ハンドルロック錠や連結ワイヤーが凍結した場合に、ハンドルロックを解錠する手段を備えていない。
このため、特許文献1〜6に記載のハンドルロック錠はいずれも、凍結したハンドルロック錠を解錠するためには、その外部から温水や温風をかけて凍結を解かすという煩雑な作業が必要となるという問題があった。
本考案は、上記の問題を解決することを課題としてなされたものであり、ハンドルロック錠や連結ワイヤーが凍結した場合であっても、簡単かつ迅速にハンドルロックを解錠することができる自転車用のハンドルロック錠を提供することを目的としている。
請求項1に記載の本考案の自転車用のハンドルロック錠は、作動軸の回転により作動軸と係合しているロック杆を移動させて施錠と解錠とを行うものであって、前記作動軸にハンドルロック錠の外部から操作可能な解除レバーを備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の本考案は、請求項1に記載の自転車用のハンドルロック錠において、前記解除レバーが使用の際にケーシングの下方となる位置に配置されていることを特徴としている。
請求項3に記載の本考案は、請求項1または2に記載の自転車用のハンドルロック錠において、前記解除レバーをホークステム側に倒すことによりハンドルロックが解錠されるものであることを特徴としている。
請求項4に記載の本考案は、請求項2または3に記載の自転車用のハンドルロック錠において、施錠状態における前記ケーシングの下面から前記解除レバーの下端までの距離が、解錠状態における前記ケーシングの下面から前記解除レバーの下端までの距離よりも大きいことを特徴としている。
請求項5に記載の本考案は、請求項2または3に記載の自転車用のハンドルロック錠において、前記解除レバーの下端が、施錠状態においては前記ケーシングの下面から突出しており、解錠状態においては前記ケーシングの下面から突出していないことを特徴としている。
請求項6に記載の本考案は、請求項4に記載の自転車用のハンドルロック錠において、前記解除レバーの下端が、解錠状態においてケーシングの下面と略同一平面上に位置していることを特徴としている。
請求項7に記載の本考案は、請求項1〜6の何れかに記載の自転車用のハンドルロック錠において、前記作動軸がワイヤー伝動手段により後車輪サークル錠に連結されており、ワイヤー伝動手段を介して前記後輪サークル錠の解錠操作および施錠操作が前記作動軸に伝達されることにより、前記後車輪サークル錠の解錠および施錠と連動して、前記作動軸を回転させてロック杆を移動させることにより、施錠と解錠とを行うものであることを特徴としている。
請求項8に記載の本考案は、請求項7に記載の自転車用のハンドルロック錠において、前記後車輪サークル錠の解錠操作により、前記ワイヤー伝動手段が緩んで前記作動軸を回転させることによりロック杆を移動させて解錠するものであることを特徴としている。
本考案の自転車用のハンドルロック錠は、ハンドルロック錠の外部から解除レバーを操作することにより、作動軸に対して力を直接加えることができる。このため、ハンドルロック錠が凍結した場合であっても、作動軸を回転させてロック杆を移動させることができるから、ハンドルロック錠を迅速かつ簡単に解錠することができる。
また、ケーシングの下方となる位置に解除レバーを配置する構成、あるいは、解除レバーをホークステム側に倒すことによりハンドルロックが解錠される構成とすれば、自転車の使用の際に邪魔にならない位置に解除レバーを配置することができる。
また、前記ケーシングの下面から前記解除レバーの下端までの距離が、施錠状態の方が解錠状態よりも大きくなるように構成してもよい。この場合、解除レバーの下端が、施錠状態においてケーシングの下面から突出し、解錠状態においてケーシングの下面から突出しない構成としてもよい。また、前記解除レバーの下端が、解錠状態においてケーシングの下面と略同一平面上に位置する構成としてもよい。これらの構成により、解除レバーを使用する必要がない解錠状態においては解除レバーをコンパクトなものとしつつ、使用する必要が生じうる施錠状態においては解除レバーを視認しやすく操作性の良いものとすることができる。
本考案の自転車用のハンドルロック錠は、後車輪サークル錠の解錠および施錠操作と連動して、施錠と解錠とを行うためのワイヤー伝動手段が凍結した場合でも、解除レバーを操作して作動軸に力を直接加えることにより、ハンドルロック錠を迅速かつ簡単に解錠することができる。
また、ワイヤー伝動手段を緩めて作動軸を回転させることによりロック杆を移動させて解錠するものは、後車輪サークル錠の解錠操作の力をハンドルロック錠に伝動すること困難であるが、解除レバーを操作して作動軸に力を直接加えることにより、ハンドルロック錠を迅速かつ簡単に解錠することができる。
図11のA−A断面図 本考案の実施形態の自転車用連繋ハンドルロック・後車輪サークル錠装置における連繋後車輪サークル錠の正面図 図2のA−A断面図 連繋後車輪サークル錠の背面図 連繋後車輪サークル錠の背面図において、一部を切り欠き内部機構を示す説明図 連繋後車輪サークル錠の主体を示す背面図 連繋後車輪サークル錠におけるワイヤー連繋駒ハウジング単体の外面図 ワイヤー連繋駒ハウジング単体の内面図 ワイヤー連繋駒ハウジングに収容されて操作ノブと連繋作動するワイヤー連繋駒の斜視図 本考案の実施形態の自転車用連繋ハンドルロック・後車輪サークル錠装置における連繋ハンドルロック錠とヘッドパイプとの結合およびロックギヤとの係合状況を示す一部切欠き正面図 本考案の実施形態の連繋ハンドルロック錠の上面図 本考案の実施形態の連繋ハンドルロック錠の底面図 連繋作動軸を(a)ロック杆操作ピン側から見た側面図、(b)ロック杆操作ピンとは反対側からの見た側面図 連繋作動軸の(a)上面図、(b)正面図、(c)底面図 図11のC−C断面図 図11のD−D断面図 連繋ハンドルロック錠の一部下面図 連繋ハンドルロック錠が(a)施錠されている状態を示す一部断面図、(b)解錠されている状態を示す一部断面図、(c)(b)のB−B断面図
本考案は、自転車用ハンドルロック単体として実施することができるが、ハンドルロック錠自体の凍結に加えてワイヤー伝動手段の凍結もハンドルロック解錠不能の原因となる自転車用連繋ハンドル錠・後車輪サークル錠装置の一部として好適に実施することができる。
そこで、自転車用連繋ハンドル錠・後車輪サークル錠装置に備えられた、自転車用ハンドルロックとして本考案を実施する形態について、以下に説明する。
以下、本実施形態の自転車用連繋ハンドル錠・後車輪サークル錠装置について、図面を参照しつつ説明する。
はじめに図2〜図9より、連繋後車輪サークル錠1と、ワイヤー伝動手段20と連繋ストローク調整装置30を説明する。
図2および図3に示すように、この連繋後車輪サークル錠1の主体3は、先端部3a、3b間が所要に離隔している。そして、その先端部3a、3bの内側には、自転車の後車輪の外周部が嵌入可能な被ロック物収容部4が形成されている。また主体3は、サークル殻体5と裏板7から構成されており、これらの内方にサークル殻体5と裏板7により閉鎖された収容空洞部6が形成されている。この収容空洞部6に半円弧形の錠杆8を収容している。そして、錠杆8の基端には、サークル殻体5または裏板7に一端が固定された錠杆引張戻しバネ9が接続されており、常時、錠杆引張戻しバネ9の復帰力で錠杆8を引き戻し、錠杆8の先端が、主体3の一方の先端部3aの内側に引き込まれるように付勢されている。
サークル殻体5の正面外面に配備される操作ノブ10は、サークル殻体5に開口した案内孔11を通じて錠杆8に接続されている。そして、操作ノブ10に指を掛けて押し下げることにより、錠杆引張戻しバネ9を伸長して、錠杆8を先端部3aの開口3a1から外に押し出すことができる。このようにして押し出された錠杆8は、先端部3a、3b間を横断して反対の先端部3bの開口3b1に所要長さ嵌合する。この嵌合位置で錠杆8の側面に形成した第1ロック溝12にロック駒13が嵌合するように設けられている。
ロック駒13は、サークル殻体5に配備したシリンダー錠14と関連し、シリンダー錠14に差し込まれるキー15の操作によって回動し、錠杆8の第1ロック溝12から外すことができる。第1ロック溝12への嵌合が外れ、ロック駒13からフリーとなった錠杆8は、錠杆引張戻しバネ9の復帰力で戻され、錠杆8の先端が主体3の一方の先端部3aの内側に引き込まれる。そこで後車輪のロックを開放し、かつ錠杆8の第2ロック溝16にロック駒13が嵌合し、錠杆8をその内方に収容した状態に維持し、走行時の安全を二重に確保する。このとき、一般にキー15はシリンダー錠14から抜けないようになっている。もっとも第2ロック溝16は省略することができる。
ワイヤー伝動手段20は、アウターワイヤー20aとインナーワイヤー20bからなる。
主体3の裏板7の背面において、錠杆8の主体3への格納時に対面する位置にワイヤー連繋駒ハウジング18が、例えば図4および図5に示すように、リベット19により取り付けられている。このワイヤー連繋駒ハウジング18の一方端、すなわち錠杆8の基端側には、アウターワイヤー20aの後端20a1を接続するアウターワイヤー後端受部21aおよびインナーワイヤー20bを挿通する第1インナーワイヤー挿通孔21bを同心的に形成している。そして、図7および図8に示すように、ワイヤー連繋駒ハウジング18の内方にワイヤー連繋駒収容部22を形成し、他方端にインナーワイヤー導出口23を形成している。
図5に示すように、ワイヤー連繋駒24は、ワイヤー連繋駒ハウジング18のワイヤー連繋駒収容部22に収容されている。また、図6および図9に示すように、この実施形態では、操作ノブ10の連繋ピン25a、25bを利用し、錠杆8を貫通して先端部25a1、25b1を適宜長さ突出させている。そして、この先端部25a1、25b1を、裏板7に開口したピン挿通孔26を通してワイヤー連繋駒ハウジング18のワイヤー連繋駒収容部22に配備している。ワイヤー連繋駒収容部22に収容したワイヤー連繋駒24の首部24aは、先端部25a1、25b1と係合していることから、操作ノブ10および錠杆引張戻しバネ9の作用で移動する錠杆8と共に、移動するように設けられている。
図9に示すように、ワイヤー連繋駒24には、またワイヤー連繋駒ハウジング18の第1インナーワイヤー挿通孔21bと対面する胴部24bを形成し、この胴部24bに第2インナーワイヤー挿通孔27を開口して設けている。図5に示すように、インナーワイヤー20aを第1インナーワイヤー挿通孔21bおよび第2インナーワイヤー挿通孔27に挿通してワイヤー連繋駒ハウジング18から後方に引出し、所要長さ引出した後端部20b1に固定金具28を止めている。この固定金具28とワイヤー連繋駒24との間に拡張調整バネ29を装嵌し、インナーワイヤー20bを後端側に付勢する連繋ストローク調整装置30を配備している。
図9に示すように、ワイヤー連繋駒24における第2インナーワイヤー挿通孔27は、ワイヤー連繋駒ハウジング18の第1インナーワイヤー挿通孔21bに対面する開口を導入凹陥面27aに、反対側の開口を拡張調整バネ受け凹陥面27bに夫々形成している。
連繋後車輪サークル錠と、ワイヤー伝動手段20と、連繋ストローク調整装置30は、前述のように構成されるから、操作ノブ10を操作して錠杆8をスライドし、主体3の一方の先端部3aから他方の先端部3b間を差し渡し、被ロック物収容部4をロックするものである。この時、錠杆8の移動と共に、ワイヤー連繋駒24がワイヤー連繋駒ハウジング18内をスライドするから、錠杆8のスライドで拡張調整バネ29を圧縮し、バネ圧が一定以上になるとインナーワイヤー20bの後端部20b2にスライド圧が伝達して牽引することができ、拡張調整バネ29を介して牽引移動することができる。
よって、錠杆8の移動幅に対してインナーワイヤー20bを短い幅に調整して牽引を図ることができるのである。そして錠杆8は被ロック物収容部4をロックした位置で第1ロック溝12とシリンダー錠14のロック駒13が自動的に係合するので、錠杆8はロックされ、錠杆引張戻しバネ9の作用で戻ることがなく、そのロック状態を維持するものである。牽引されるインナーワイヤー20bは、アウターワイヤー20aに対して牽引移動し、その操作力をインナーワイヤー20bの前端側に伝達するものである。
次に本考案の自転車用のハンドルロック錠である連繋ハンドルロック錠2の実施形態について、図1および図10〜図18に基づいて説明する。
図10〜図12に示すように、連繋ハンドルロック錠2は、ケーシング34、ロック杆35および連繋作動軸39を備えている。
ロック杆35は、ロック杆操作ピン36と係合しており、連繋作動軸39が回転することにより、自転車用フレームのヘッドパイプ33と一体に設けられるケーシング34に出没自在に移動するものである。より具体的には、ホークステム31に係合するロックギヤ32と係合する位置にロック杆35を移動させることにより、ホークステム31と接続するハンドル(図示しない)をロックし、自転車に乗車しての走行を不能にするものである。また、ロックギヤ32との係合が外れる位置にロック杆35を移動させることにより、ハンドルのロックを解錠して、自転車に乗車しての走行を可能にするものである。
図11のA-A線断面を矢印方向に見た断面図である図1に基づいて、連繋作動軸39とロック杆35との関係について説明する。図1に示すように、連繋作動軸39は、ロック杆操作ピン36、アーム40および解除レバー60を有している。通常、連繋後車輪サークル錠1の操作ノブ10(図2参照)に対する操作が、アーム40に連結されたワイヤー伝動手段20を介して連繋作動軸39に伝動される。これにより連繋作動軸39が回転してロック杆操作ピン36が回動する。このロック杆操作ピン36の回動により、これと係合しているロック杆35の位置を変化させることができる。以上のようにして、連繋後車輪サークル錠1と連繋して、連繋ハンドルロック錠2の施錠および解錠を実現することができる。
なお、連繋ハンドルロック錠2の解錠は、施錠のときの連繋作動軸39の回転によって巻き締められたアーム戻しバネ46の復帰力によって、連繋作動軸39が施錠のときとは反対方向に回転し、ロック杆操作ピン36の回動により、ロック杆35を移動させるものである。
しかし、例えば、冬期の夜間に気温が低くなったことにより、連繋ハンドルロック錠2が凍結してしまった場合には、アーム戻しバネ46の復帰力によって連繋作動軸39を回転させることはできない。また、このような場合、連繋後車輪サークル錠1からワイヤー伝動手段20を介して連繋作動軸39に十分な力を伝動することは困難である。さらに、連繋ハンドルロック錠2が凍結していなくても、ワイヤー伝動手段20が凍結している場合には、連繋後車輪サークル錠1の解錠操作を連繋作動軸39に伝動することができない。
そこで、本実施形態の連繋ハンドルロック錠2の連繋作動軸39は、外部から直接操作することができる解除レバー60を備えている。このため、連繋ハンドルロック錠2およびワイヤー伝動手段20のいずれが凍結した場合であっても、連繋ハンドルロック錠2の解除レバー60を操作することができる。この操作により、連繋作動軸39を回転させる力を直接加えてロック杆操作ピン36を回動させることができるから、ロック杆35とロックギヤ32との係合を外して、連繋ハンドルロック錠2のロックを解錠することが可能である。
また、解除レバー60は、ケーシング34の下方となる位置に配置されているから、通常の使用においては障害とならない。そして、ロックされているハンドルの近傍に位置していることから、凍結が生じた場合には、操作者は容易に解除レバー60を知覚することができる。なお、本実施形態のワイヤー伝動手段20においては、解除レバー60をホークステム31(図10参照)側、すなわち下方向(図1では図面奥方向、図11では図面上方向)に倒すことにより、連繋ハンドルロック錠2のロックが解錠されるものとなっている。
続いて、連繋作動軸39の構成について、図13および図14に基づいて説明する。図13は連繋作動軸39の側面図であり(a)はロック杆操作ピン36側から、(b)はロック杆操作ピン36とは反対側から見たものである。同図に示すように、連繋作動軸39は、その下方に解除レバー60を備えている。
図14も連繋作動軸39の構成を示すものであり、(a)が上面図、(b)が正面図、(c)が底面図である。同図に示すように、連繋作動軸39は、ロック杆操作ピン36、偏平軸部39a、偏平軸39bおよびアーム戻しバネ装嵌部39cを備えた回転軸部、ならびに、上向受皿40aおよびインナーワイヤー嵌入スリット40bを備えたアーム40を備えている。連繋作動軸39の各部の他の部材との関係については後述する。
続いて、ロック杆操作ピン36をロック方向と反対の解錠方向に回動する機構について、図15〜図18に基づいて説明する。
図15および図16は、この順に、図11のC−C断面図およびD−D断面図である。これらの図に示すように、ケーシング34には、アウターワイヤー前端受部37が設けられている。アウターワイヤー前端受部37には、連繋後車輪サークル錠1(図2参照)と接続するアウターワイヤー20aの前端部20a2を嵌入し、周囲から締付ナット38により締付け固着している。その前端部20a2に挿通するインナーワイヤー20bの前端部20b2を連繋作動軸39に設けたアーム40に連繋している。なお、図16では省略しているが、連繋作動軸39に備えられているロック杆操作ピン36はロック杆35に係合している。
連繋後車輪サークル錠1の施錠操作が、ワイヤー伝動手段20により伝動されて連繋作動軸39が回転することにより、図15に二点鎖線を用いて示したように、アーム40および解除レバー60が移動する。同図中では、連繋ハンドルロック錠2が解錠されている状態を実線で、施錠されている状態を二点鎖線で示している。
以下に、図17および図18に基づいて、ケーシング34と解除レバー60との関係を説明する。
図17は、連繋ハンドルロック錠2の一部下面図である。同図に示すように、解除レバー60は、ケーシング34の下面を貫通する矩形の孔61の内側に位置しており、連繋ハンドルロック錠2の施錠状態においては矩形の孔61から突出していることから、ケーシング34の外部から操作することが可能なものとなっている。
図18は、連繋ハンドルロック錠2の一部断面図であり、(a)が連繋ハンドルロック錠2が施錠されている状態における連繋作動軸39を、(b)が連繋ハンドルロック錠2が解錠されている状態における連繋作動軸39を、(c)が(b)のB−B断面図を、それぞれ示している。同図に示すように、連繋作動軸39は、偏平軸部39aから図面奥の方向へ延びた軸を中心として回転するものであり、連繋作動軸39の回転により、アーム40、ロック杆操作ピン36および解除レバー60が回動する。このため、連繋ハンドルロック錠2を解錠する際には、ロック杆35と係合しているロック杆操作ピン36を回動させる手段として、アーム40の代わりに解除レバー60を用いることができる。
また、解除レバー60がケーシング34の下面から突出している距離は、同図(a)に示す施錠状態における距離X1のほうが、同図(b)に示す解錠状態における距離X2よりも大きくなっている。このように、連繋ハンドルロック錠2の解錠状態においては、解除レバー60の大部分がケーシング34内に収まり、連繋ハンドルロック錠2の施錠状態においては、解除レバー60がケーシング34から突出する構成となっている。このため、解除レバー60は、自転車を使用する際には邪魔にならず、かつ、凍結時には視認性および操作性の良好なものとなっている。
また、解除レバー60は、連繋ハンドルロック錠2の解錠状態において下端60aがケーシング34の下面34aよりも上方に位置し、施錠状態において下端60aがケーシング34の下端から突出する構成としてもよい。この構成により、解除レバーを操作する必要が生じる可能性のあるときにのみ、解除レバー60をケーシング34から突出させることができるから、自転車を使用する際には邪魔にならず、凍結時の視認性および操作性をより良好なものとすることができる。
また、解除レバー60は、連繋ハンドルロック錠2の解錠状態において下端60aがケーシング34の下面34aと略同一平面上に位置し、施錠状態において下端60aケーシング34の下面34aから突出する構成としてもよい。この構成により、操作の必要がないときにはケーシング34の下面34aから解除レバー60を突出させずに、操作の必要が生じる可能性のあるときに解除レバー60が突出する長さを大きなものとすることができる。
図14に示すように、連繋作動軸39は、両端からの中間に、連繋作動軸39の回転軸と直交する方向に延びた後、ロック杆操作ピン36とは反対方向に斜め方向に延びるように設けられたアーム40を備えている。そして、アーム40の先端部は、再度、連繋作動軸39の回転軸と直交する方向に延びており、その部分の上面に上向受皿40aを形成し、かつ先端縁からインナーワイヤー嵌入スリット40bを形成している。インナーワイヤー20bの前端部20b2を嵌入する共に、そのインナーワイヤー20bの前端部20b2の端末に溶融金属を固化した端末処理球45を上面の上向受皿40aに掛止めている。
連繋作動軸39は、一端寄り外周に所要幅のアーム戻しバネ装嵌部39cを形成し、コイルバネ型のアーム戻しバネ46を装嵌配備している(図1参照)。そのアーム戻しバネ46の一端部を連繋作動軸39の外周にアーム戻しバネ装嵌部39cに隣接して形成したストッパー固定部39dのストッパー溝47に嵌入固定し、他端部を対応する軸受板部の軸受蓋のストッパー孔に嵌入固定している。
上記の構成により、連繋後車輪サークル錠1の操作ノブ10の操作と連動したインナーワイヤー20bの牽引作動で、連繋作動軸39が回動するとき、回動角だけアーム戻しバネ46を巻き締める。そして、次に連繋後車輪サークル錠1のロックが解放されてインナーワイヤー20bが拡張調整バネ29の作用で戻されると、連繋作動軸39は、アーム戻しバネ46の復帰力で元の位置に回動し、ロック杆操作ピン36を回動し、ロック杆35をケーシング34内に戻してロックギヤ32との係合を解放するものである。
連繋後車輪サークル錠1の解錠操作により、ワイヤー伝動手段20を緩めること、すなわちその張力を弱めることにより、アーム40を押し出す方向に連繋作動軸39を回転させる上述した構成のものは、連繋ハンドルロック錠2が凍結してアーム戻しバネ46の復元力が働かなくなっている場合には、連繋作動軸39を回転させることができない。
しかし、本実施形態の連繋ハンドルロック錠2は、連繋作動軸39に解除レバー60を備えているから、この解除レバー60を操作することにより、連繋作動軸39を回転させることができる。このため、連繋ハンドルロック錠2が凍結している場合であっても、容易にハンドルロックを解錠することができる。
本考案は、ハンドルロック錠や連結ワイヤーが凍結した場合であっても、簡単かつ迅速にハンドルロック錠を解錠することができる自転車用ハンドルロックとして利用することができる。
1 連繋後車輪サークル錠(後輪サークル錠)
2 連繋ハンドルロック錠(自転車用のハンドルロック)
20 ワイヤー伝動手段
31 ホークステム
34 ケーシング
34a ケーシングの下面
35 ロック杆
39 連繋作動軸(作動軸)
60 解除レバー
60a 解除レバーの下端

Claims (8)

  1. 作動軸の回転により作動軸と係合しているロック杆を移動させて施錠と解錠とを行うものであって、前記作動軸にハンドルロック錠の外部から操作可能な解除レバーを備えていることを特徴とする自転車用のハンドルロック錠。
  2. 前記解除レバーが使用の際にケーシングの下方となる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自転車用のハンドルロック錠。
  3. 前記解除レバーをホークステム側に倒すことによりハンドルロックが解錠されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の自転車用のハンドルロック錠。
  4. 施錠状態における前記ケーシングの下面から前記解除レバーの下端までの距離が、解錠状態における前記ケーシングの下面から前記解除レバーの下端までの距離よりも大きいことを特徴とする請求項2または3に記載の自転車用のハンドルロック錠。
  5. 前記解除レバーの下端が、施錠状態においては前記ケーシングの下面から突出しており、解錠状態においては前記ケーシングの下面から突出していないことを特徴とする請求項2または3に記載の自転車用のハンドルロック錠。
  6. 前記解除レバーの下端が、解錠状態においてケーシングの下面と略同一平面上に位置していることを特徴とする請求項4に記載の自転車用のハンドルロック錠。
  7. 前記作動軸がワイヤー伝動手段により後車輪サークル錠に連結されており、ワイヤー伝動手段を介して前記後輪サークル錠の解錠操作および施錠操作が前記作動軸に伝達されることにより、前記後車輪サークル錠の解錠および施錠と連動して、前記作動軸を回転させてロック杆を移動させることにより、施錠と解錠とを行うものであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の自転車用のハンドルロック錠。
  8. 前記後車輪サークル錠の解錠操作により、前記ワイヤー伝動手段が緩んで前記作動軸を回転させることによりロック杆を移動させて解錠するものであることを特徴とする請求項7に記載の自転車用のハンドルロック錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021121195A1 (zh) * 2019-12-17 2021-06-24 纳恩博(北京)科技有限公司 电子锁装置及具有其的电动车

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