JP3163628U - 自転車用ハンドルロック - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1および2には、ハンドルロックのための錠機構とは別に、簡単な操作でハンドルの回転を一時的に固定できるようにした転向固定機構を付設した構成のハンドルロック錠が記載されている。
特許文献3には、鍵穴に臨ませた錠ケース本体の反対側の端面の操作つまみを所定方向に所定角度回転させるだけで、キーを使用することなく施錠できるハンドルロック錠が記載されている。
特許文献4には、ピン軸の一端に接合されている磁石体に外部から磁石盤を近づけることにより、ピン軸の他端を嵌入溝から脱却させることによって解錠する自転車用錠前が記載されている。
特許文献5および6には、後車輪サークル錠とハンドルロック錠とが連動することにより、後車輪サークル錠に対する一度の操作によってハンドルロック錠を施錠・解錠することができる自転車用のハンドルロック錠が記載されている。
例えば、冬の夜中に気温が氷点下に下がった場合などには、夜の間にハンドルロック錠が凍結してしまうことがあるが、使用者は、凍結して解錠できない状態であることにつき、翌朝、通勤や通学のため自転車を使用するときに気づく。このように、ハンドルロック錠の凍結は時間に余裕の無い朝に判明することが通常であるから、温水や温風を用いた凍結を溶かすための作業に時間を要する結果として、会社や学校へ遅刻してしまうこともある。このため、一度ハンドルロック錠の凍結を経験した後は、ハンドルロックの凍結を避けるために、その後ハンドルロック錠を使用しなくなるという事態も生じていた。
なお、上述したハンドルロック錠の凍結は、冬期においても日常的に自転車を用いることができる気候であって、かつ夜間の冷え込みの厳しい地方において特に問題となっていた。
そして、特許文献5および6に記載のハンドルロック錠は、後車輪サークル錠に対する一度の操作によってハンドルロック錠を施錠・解錠するために、両者を連結する連結ワイヤーを備えている。この連結ワイヤーは、アウターワイヤー中をインナーワイヤーが移動することにより、後車輪サークル錠に対する操作をハンドルロック錠に伝動するものである。このため、連結ワイヤー内部に侵入した水が凍結すると、後車輪サークル錠の操作をハンドルロック錠に伝動できなくなり、ハンドルロック錠の凍結に加えて、連結ワイヤーの凍結によっても、ハンドルロック錠を解錠できなくなるという問題が生じる。しかしながら、特許文献5および6に記載のハンドルロック錠も、ハンドルロック錠や連結ワイヤーが凍結した場合に、ハンドルロックを解錠する手段を備えていない。
このため、特許文献1〜6に記載のハンドルロック錠はいずれも、凍結したハンドルロック錠を解錠するためには、その外部から温水や温風をかけて凍結を解かすという煩雑な作業が必要となるという問題があった。
請求項2に記載の本考案は、請求項1に記載の自転車用のハンドルロック錠において、前記解除レバーが使用の際にケーシングの下方となる位置に配置されていることを特徴としている。
請求項3に記載の本考案は、請求項1または2に記載の自転車用のハンドルロック錠において、前記解除レバーをホークステム側に倒すことによりハンドルロックが解錠されるものであることを特徴としている。
請求項4に記載の本考案は、請求項2または3に記載の自転車用のハンドルロック錠において、施錠状態における前記ケーシングの下面から前記解除レバーの下端までの距離が、解錠状態における前記ケーシングの下面から前記解除レバーの下端までの距離よりも大きいことを特徴としている。
請求項5に記載の本考案は、請求項2または3に記載の自転車用のハンドルロック錠において、前記解除レバーの下端が、施錠状態においては前記ケーシングの下面から突出しており、解錠状態においては前記ケーシングの下面から突出していないことを特徴としている。
請求項6に記載の本考案は、請求項4に記載の自転車用のハンドルロック錠において、前記解除レバーの下端が、解錠状態においてケーシングの下面と略同一平面上に位置していることを特徴としている。
請求項8に記載の本考案は、請求項7に記載の自転車用のハンドルロック錠において、前記後車輪サークル錠の解錠操作により、前記ワイヤー伝動手段が緩んで前記作動軸を回転させることによりロック杆を移動させて解錠するものであることを特徴としている。
また、ケーシングの下方となる位置に解除レバーを配置する構成、あるいは、解除レバーをホークステム側に倒すことによりハンドルロックが解錠される構成とすれば、自転車の使用の際に邪魔にならない位置に解除レバーを配置することができる。
また、前記ケーシングの下面から前記解除レバーの下端までの距離が、施錠状態の方が解錠状態よりも大きくなるように構成してもよい。この場合、解除レバーの下端が、施錠状態においてケーシングの下面から突出し、解錠状態においてケーシングの下面から突出しない構成としてもよい。また、前記解除レバーの下端が、解錠状態においてケーシングの下面と略同一平面上に位置する構成としてもよい。これらの構成により、解除レバーを使用する必要がない解錠状態においては解除レバーをコンパクトなものとしつつ、使用する必要が生じうる施錠状態においては解除レバーを視認しやすく操作性の良いものとすることができる。
また、ワイヤー伝動手段を緩めて作動軸を回転させることによりロック杆を移動させて解錠するものは、後車輪サークル錠の解錠操作の力をハンドルロック錠に伝動すること困難であるが、解除レバーを操作して作動軸に力を直接加えることにより、ハンドルロック錠を迅速かつ簡単に解錠することができる。
そこで、自転車用連繋ハンドル錠・後車輪サークル錠装置に備えられた、自転車用ハンドルロックとして本考案を実施する形態について、以下に説明する。
はじめに図2〜図9より、連繋後車輪サークル錠1と、ワイヤー伝動手段20と連繋ストローク調整装置30を説明する。
図2および図3に示すように、この連繋後車輪サークル錠1の主体3は、先端部3a、3b間が所要に離隔している。そして、その先端部3a、3bの内側には、自転車の後車輪の外周部が嵌入可能な被ロック物収容部4が形成されている。また主体3は、サークル殻体5と裏板7から構成されており、これらの内方にサークル殻体5と裏板7により閉鎖された収容空洞部6が形成されている。この収容空洞部6に半円弧形の錠杆8を収容している。そして、錠杆8の基端には、サークル殻体5または裏板7に一端が固定された錠杆引張戻しバネ9が接続されており、常時、錠杆引張戻しバネ9の復帰力で錠杆8を引き戻し、錠杆8の先端が、主体3の一方の先端部3aの内側に引き込まれるように付勢されている。
主体3の裏板7の背面において、錠杆8の主体3への格納時に対面する位置にワイヤー連繋駒ハウジング18が、例えば図4および図5に示すように、リベット19により取り付けられている。このワイヤー連繋駒ハウジング18の一方端、すなわち錠杆8の基端側には、アウターワイヤー20aの後端20a1を接続するアウターワイヤー後端受部21aおよびインナーワイヤー20bを挿通する第1インナーワイヤー挿通孔21bを同心的に形成している。そして、図7および図8に示すように、ワイヤー連繋駒ハウジング18の内方にワイヤー連繋駒収容部22を形成し、他方端にインナーワイヤー導出口23を形成している。
よって、錠杆8の移動幅に対してインナーワイヤー20bを短い幅に調整して牽引を図ることができるのである。そして錠杆8は被ロック物収容部4をロックした位置で第1ロック溝12とシリンダー錠14のロック駒13が自動的に係合するので、錠杆8はロックされ、錠杆引張戻しバネ9の作用で戻ることがなく、そのロック状態を維持するものである。牽引されるインナーワイヤー20bは、アウターワイヤー20aに対して牽引移動し、その操作力をインナーワイヤー20bの前端側に伝達するものである。
図10〜図12に示すように、連繋ハンドルロック錠2は、ケーシング34、ロック杆35および連繋作動軸39を備えている。
ロック杆35は、ロック杆操作ピン36と係合しており、連繋作動軸39が回転することにより、自転車用フレームのヘッドパイプ33と一体に設けられるケーシング34に出没自在に移動するものである。より具体的には、ホークステム31に係合するロックギヤ32と係合する位置にロック杆35を移動させることにより、ホークステム31と接続するハンドル(図示しない)をロックし、自転車に乗車しての走行を不能にするものである。また、ロックギヤ32との係合が外れる位置にロック杆35を移動させることにより、ハンドルのロックを解錠して、自転車に乗車しての走行を可能にするものである。
なお、連繋ハンドルロック錠2の解錠は、施錠のときの連繋作動軸39の回転によって巻き締められたアーム戻しバネ46の復帰力によって、連繋作動軸39が施錠のときとは反対方向に回転し、ロック杆操作ピン36の回動により、ロック杆35を移動させるものである。
図14も連繋作動軸39の構成を示すものであり、(a)が上面図、(b)が正面図、(c)が底面図である。同図に示すように、連繋作動軸39は、ロック杆操作ピン36、偏平軸部39a、偏平軸39bおよびアーム戻しバネ装嵌部39cを備えた回転軸部、ならびに、上向受皿40aおよびインナーワイヤー嵌入スリット40bを備えたアーム40を備えている。連繋作動軸39の各部の他の部材との関係については後述する。
図15および図16は、この順に、図11のC−C断面図およびD−D断面図である。これらの図に示すように、ケーシング34には、アウターワイヤー前端受部37が設けられている。アウターワイヤー前端受部37には、連繋後車輪サークル錠1(図2参照)と接続するアウターワイヤー20aの前端部20a2を嵌入し、周囲から締付ナット38により締付け固着している。その前端部20a2に挿通するインナーワイヤー20bの前端部20b2を連繋作動軸39に設けたアーム40に連繋している。なお、図16では省略しているが、連繋作動軸39に備えられているロック杆操作ピン36はロック杆35に係合している。
図17は、連繋ハンドルロック錠2の一部下面図である。同図に示すように、解除レバー60は、ケーシング34の下面を貫通する矩形の孔61の内側に位置しており、連繋ハンドルロック錠2の施錠状態においては矩形の孔61から突出していることから、ケーシング34の外部から操作することが可能なものとなっている。
図18は、連繋ハンドルロック錠2の一部断面図であり、(a)が連繋ハンドルロック錠2が施錠されている状態における連繋作動軸39を、(b)が連繋ハンドルロック錠2が解錠されている状態における連繋作動軸39を、(c)が(b)のB−B断面図を、それぞれ示している。同図に示すように、連繋作動軸39は、偏平軸部39aから図面奥の方向へ延びた軸を中心として回転するものであり、連繋作動軸39の回転により、アーム40、ロック杆操作ピン36および解除レバー60が回動する。このため、連繋ハンドルロック錠2を解錠する際には、ロック杆35と係合しているロック杆操作ピン36を回動させる手段として、アーム40の代わりに解除レバー60を用いることができる。
また、解除レバー60は、連繋ハンドルロック錠2の解錠状態において下端60aがケーシング34の下面34aと略同一平面上に位置し、施錠状態において下端60aケーシング34の下面34aから突出する構成としてもよい。この構成により、操作の必要がないときにはケーシング34の下面34aから解除レバー60を突出させずに、操作の必要が生じる可能性のあるときに解除レバー60が突出する長さを大きなものとすることができる。
上記の構成により、連繋後車輪サークル錠1の操作ノブ10の操作と連動したインナーワイヤー20bの牽引作動で、連繋作動軸39が回動するとき、回動角だけアーム戻しバネ46を巻き締める。そして、次に連繋後車輪サークル錠1のロックが解放されてインナーワイヤー20bが拡張調整バネ29の作用で戻されると、連繋作動軸39は、アーム戻しバネ46の復帰力で元の位置に回動し、ロック杆操作ピン36を回動し、ロック杆35をケーシング34内に戻してロックギヤ32との係合を解放するものである。
しかし、本実施形態の連繋ハンドルロック錠2は、連繋作動軸39に解除レバー60を備えているから、この解除レバー60を操作することにより、連繋作動軸39を回転させることができる。このため、連繋ハンドルロック錠2が凍結している場合であっても、容易にハンドルロックを解錠することができる。
2 連繋ハンドルロック錠(自転車用のハンドルロック)
20 ワイヤー伝動手段
31 ホークステム
34 ケーシング
34a ケーシングの下面
35 ロック杆
39 連繋作動軸(作動軸)
60 解除レバー
60a 解除レバーの下端
Claims (8)
- 作動軸の回転により作動軸と係合しているロック杆を移動させて施錠と解錠とを行うものであって、前記作動軸にハンドルロック錠の外部から操作可能な解除レバーを備えていることを特徴とする自転車用のハンドルロック錠。
- 前記解除レバーが使用の際にケーシングの下方となる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自転車用のハンドルロック錠。
- 前記解除レバーをホークステム側に倒すことによりハンドルロックが解錠されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の自転車用のハンドルロック錠。
- 施錠状態における前記ケーシングの下面から前記解除レバーの下端までの距離が、解錠状態における前記ケーシングの下面から前記解除レバーの下端までの距離よりも大きいことを特徴とする請求項2または3に記載の自転車用のハンドルロック錠。
- 前記解除レバーの下端が、施錠状態においては前記ケーシングの下面から突出しており、解錠状態においては前記ケーシングの下面から突出していないことを特徴とする請求項2または3に記載の自転車用のハンドルロック錠。
- 前記解除レバーの下端が、解錠状態においてケーシングの下面と略同一平面上に位置していることを特徴とする請求項4に記載の自転車用のハンドルロック錠。
- 前記作動軸がワイヤー伝動手段により後車輪サークル錠に連結されており、ワイヤー伝動手段を介して前記後輪サークル錠の解錠操作および施錠操作が前記作動軸に伝達されることにより、前記後車輪サークル錠の解錠および施錠と連動して、前記作動軸を回転させてロック杆を移動させることにより、施錠と解錠とを行うものであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の自転車用のハンドルロック錠。
- 前記後車輪サークル錠の解錠操作により、前記ワイヤー伝動手段が緩んで前記作動軸を回転させることによりロック杆を移動させて解錠するものであることを特徴とする請求項7に記載の自転車用のハンドルロック錠。
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WO2021121195A1 (zh) * | 2019-12-17 | 2021-06-24 | 纳恩博(北京)科技有限公司 | 电子锁装置及具有其的电动车 |
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2010
- 2010-08-11 JP JP2010005410U patent/JP3163628U/ja not_active Expired - Lifetime
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