JP3163546B2 - 2サイクルエンジンの排気バルブ装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの排気バルブ装置

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JP3163546B2
JP3163546B2 JP32244491A JP32244491A JP3163546B2 JP 3163546 B2 JP3163546 B2 JP 3163546B2 JP 32244491 A JP32244491 A JP 32244491A JP 32244491 A JP32244491 A JP 32244491A JP 3163546 B2 JP3163546 B2 JP 3163546B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気口に排気バルブを
臨ませる2サイクルエンジンの排気バルブ装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の排気バルブ装置として
は、エンジンシリンダの主排気口に連通する主排気通路
と、前記主排気口の両側方の補助排気口に連通する補助
排気通路とにそれぞれバルブを設け、これらのバルブに
よって全排気通路の断面積を変えるようにしたものがあ
る(例えば、特開昭63−173817号公報参照)。
【0003】この公報に示された従来の排気バルブ装置
は、エンジンが低速回転しているときには両バルブを閉
動作させて排気通路断面積を小さくし、エンジン回転数
が上昇するにしたがって両バルブを開く構造とされてい
た。なお、この装置では主排気バルブと副排気バルブと
は同時に開くように構成されていた。
【0004】なお、主排気通路に設けられた主排気バル
ブは、略板状の弁体を主排気通路の上方で上下揺動自在
に支持させ、端部を主排気口に臨ませる構造とされてお
り、補助排気通路に設けられた副排気バルブは、シリン
ダに対して回転するロータリーバルブが用いられてい
た。そして、主排気バルブと副排気バルブとは同時に開
くように構成されていた。
【0005】すなわち、従来の排気バルブ装置では、排
気通路断面積はエンジンが低速回転しているときには小
さく、回転数が上昇するにしたがって大きくなる。この
ため、エンジン回転数に見合った排気通路断面積が得ら
れることになり、全回転域にわたって高出力が得られる
ようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述した従
来の排気バルブ装置では、主排気バルブが一枚の板状部
材から構成されており、それが副排気バルブと連動する
ので、エンジンの排気時期を正確に制御することが困難
であった。
【0007】すなわち、板状部材を上下に揺動させる構
成を採ると動作が緩慢となるので、急加速時などで主排
気バルブを全開にするときに排気時期を速やかに速める
ことができない。また、板状部材を主排気口に対して接
離するように進退させ、排気時期を大きな変化量をもっ
て瞬間的に速めるようにすることも考えられるが、一度
に全閉状態から全開状態となってしまい、エンジン回転
数が中速域のときに排気時期が速くなり過ぎてしまう。
【0008】また、従来の排気バルブ装置では、主排気
通路の側方に補助排気通路を設けて排気通路断面積をエ
ンジン回転数に見合った大きさに変えるようにしても、
必ずしも全回転域にわたって高出力は得られなかった。
これは、エンジン回転数が中速域のときに主排気バルブ
と副排気バルブとが同時に開動作することに起因してい
ると考えられる。
【0009】すなわち、補助排気通路は主排気通路に較
べて細くしかも曲がって形成されている関係から排気が
流れるに当たって抵抗が大きく、この補助排気通路が全
閉状態から開くときに同時に主排気通路が広くなると、
排気は主に主排気通路へ流れて補助排気通路へは少量し
か流れなくなるからである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
に係る2サイクルエンジンの排気バルブ装置は、シリン
ダ軸線方向に沿って並設されて主排気口に臨み、エンジ
ン回転数に応じて突出量が変えられ排気時期を変える低
速域用主排気バルブおよび高速域用主排気バルブと、前
記主排気口側方の補助排気口に臨み通路断面積を変える
一対の副排気バルブと、前記両主排気バルブおよび副排
気バルブを駆動する一つの排気バルブ駆動機構とを備
え、この排気バルブ駆動機構は、回転軸の回転を往復運
動に変える構造であって、低速域用主排気バルブのみが
開閉して高速域用主排気バルブの開動作を遅らせる遊動
行程と、両主排気バルブが一体的に開閉する連動行程と
を有するカム機構によって構成したものである。
【0011】請求項2に記載した発明に係る2サイクル
エンジンの排気バルブ装置は、請求項1に記載した発明
に係る2サイクルエンジンの排気バルブ装置において、
排気バルブ駆動機構は、エンジン回転数が設定回転数よ
り小さいときには全バルブを全閉状態とし、設定回転数
を上回ったときに副排気バルブを最初に開動作させ、そ
の後、エンジン回転数が一定値だけ上昇したときに低速
域用主排気バルブを開動作させ、その後、さらにエンジ
ン回転数が一定値だけ上昇したときに高速域用主排気バ
ルブを開動作させる構造としたものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載した発明に係る2サイクルエン
ジンの排気バルブ装置では、主排気通路に設けられる主
排気バルブが低速域用主排気バルブと高速域用主排気バ
ルブの2つとなるので、それらをエンジン回転数に応じ
て順次開動作させることにより、排気時期を大きな変化
量をもって瞬間的に速める構成を採りつつ、排気時期制
御が正確になる。また、一つの主排気バルブと副排気バ
ルブとをそれぞれ専用の駆動機構によって個々に開閉さ
せる構造に較べて、それぞれの駆動装置を連結して主・
副両排気バルブの開閉時期を連動させる連動機構が不要
になるとともに、3種類の排気バルブを互いに関連付け
て開閉させる開閉制御を簡単に行うことができる。
【0013】請求項2に記載した発明に係る2サイクル
エンジンの排気バルブ装置では、副排気バルブが開動作
して補助排気通路が全閉状態から開くときには、主排気
通路は低速域用主排気バルブおよび高速域用主排気バル
ブが閉じられて断面積が比較的小さい状態であるから、
比較的抵抗の大きい補助排気通路へ強制的に排気が流さ
れる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図12
によって詳細に説明する。図1は本発明に係る排気バル
ブ装置を装着した2サイクルエンジンの断面図、図2は
本発明に係る排気バルブ装置の主排気バルブ駆動部を拡
大して示す断面図、図3は図1におけるIII−III線断面
図、図4は図1におけるIV−IV線断面図、図5は本発明
に係る排気バルブ装置の副排気バルブ駆動部を拡大して
示す断面図で、同図は図3におけるV−V線断面図であ
る。図6は主排気バルブの断面図、図7は図1における
カバーを外した状態のA矢視図である。
【0015】図8は排気バルブ駆動機構の分解斜視図、
図9は低速域用主排気バルブの動作を説明するための断
面図で、同図(a)は全閉状態を示し、同図(b)は開
き始めるときの状態を示し、同図(c)は全開状態を示
し、同図(d)は副排気バルブが全開となったときの状
態を示す。
【0016】図10は高速域用主排気バルブの動作を説
明するための断面図で、同図(a)は全閉状態を示し、
同図(b)は開き始めるときの状態を示し、同図(c)
は全開状態を示し、同図(d)は副排気バルブが全開と
なったときの状態を示す。図11はエンジン回転数と本
発明に係る排気バルブ装置のバルブストローク量との関
係を示すグラフ、図12は主排気通路での排気時期変化
を示すグラフ、図13は本発明に係る排気バルブ装置を
装着したエンジンのエンジン回転数と出力との関係を示
すグラフである。
【0017】これらの図において、1は自動二輪車用2
サイクルエンジンで、このエンジン1のクランクケース
2上にはシリンダボディ3が載置され、シリンダボディ
3にはさらにシリンダヘッド4が載置され、シリンダヘ
ッド4には点火プラグ5が設けられている。
【0018】前記シリンダボディ3のシリンダ内にはピ
ストン6が摺動自在に設けられ、このピストン6はコン
ロッド7を介してクランク軸8のクランクアーム9に連
結されている。クランクアーム9はクランクケース2の
クランク室10内に収容されており、このクランク室1
0はシリンダボディ3に形成された掃気通路11を介し
てシリンダボディ3の中程に開口した掃気ポート11a
に連通している。
【0019】掃気ポート11aの下方位置のシリンダボ
ディ3にはクランク室10に連通する吸気通路12が形
成され、この吸気通路12と対向する位置にはシリンダ
ボディ3のシリンダ内に連通する主排気通路13が形成
され、この主排気通路13とシリンダボディ3のシリン
ダ内との間は主排気通路13の両側に位置する補助排気
通路14で連通されている。
【0020】主排気通路13の上側(シリンダヘッド4
側)に形成されたバルブ装着穴3aには、エンジン回転
数に応じて排気時期と主排気通路断面積とを可変するた
めの低速域用主排気バルブ15および高速域用主排気バ
ルブ16がシリンダ軸線方向に沿って並べられた状態で
装着されている。
【0021】なお、前記2つの主排気バルブのうち高速
域用主排気バルブ16は、主排気通路13のシリンダ開
口部13aにおけるシリンダヘッド4側となる部位に臨
むように配置され、低速域用主排気バルブ15は前記高
速域用主排気バルブ16の下側(クランク軸側)となる
部位に配置されている。
【0022】前記低速域用主排気バルブ15は、図8に
示すように、略板状に形成された弁体15aと棒状の弁
軸15bとからなり、弁軸15bが後述する高速域用主
排気バルブ16に支持されている。そして、前記弁軸1
5bの後端には、後述する排気バルブ駆動機構とこの低
速域用主排気バルブ15とを連結するための第1作動ブ
ロック17が取付けねじ17aによって取付けられてい
る。
【0023】また、前記弁体15aの排気通路側端部
(先端15c)は、主排気通路13の形状に合せた形状
に形成されている。
【0024】前記第1作動ブロック17は、図8に示す
ように、前記弁軸15bに取付けられる本体17bと、
この本体17bに突設された開側突起17c,閉側突起
17dとから構成されている。すなわち、この第1作動
ブロック17と低速域用主排気バルブ15は一体となっ
て進退することになる。また、前記両突起17c,17
dの下面には図9に示すように、円弧面17e,17f
が形成されている。
【0025】前記高速域用主排気バルブ16は、図8に
示すように、略板状に形成された弁体16aと、シリン
ダボディ3のバルブ装着穴3aに嵌挿されるバルブガイ
ド16bと、このバルブガイド16bにねじ止めされた
第2作動ブロック18とから構成されている。また、弁
体16aの排気通路側端部(先端16c)は、前記低速
域用主排気バルブ15と同様にして主排気通路13の形
状に合わせた形状に形成されている。そして、第2作動
ブロック18が後述する排気バルブ駆動機構に連結され
ている。
【0026】さらに、前記バルブガイド16bと第2作
動ブロック18には、前記低速域用主排気バルブ15の
弁軸15bが進退自在に支持されている。
【0027】前記第2作動ブロック18は、前記バルブ
ガイド16bに取付けねじ18aによって固定される本
体18bと、この本体18bに一体に形成された連結部
18cとから形成されている。
【0028】そして、連結部18cには、図2に示すよ
うに、その下部に上下2段の円弧面18d,18eが形
成されると共に、前記第1作動ブロック17と同様にし
て開側突起18fと閉側突起18gとが形成されてい
る。
【0029】このように構成された低速域用主排気バル
ブ15と高速域用主排気バルブ16とを主排気通路13
に対して進退させてバルブストローク量を変えること
で、排気時期と主排気通路13の通路断面積とが変えら
れることになる。
【0030】また、本実施例で示したように、これらの
主排気バルブ15,16の弁体15a,16aを板状に
形成することで、断面積が大きい主排気通路13におい
て排気時期と通路断面積を容易に可変することができる
ようになる。
【0031】前記補助排気通路14の上側には、柱状の
副排気バルブ19が前記低,高速域用主排気バルブ1
5,16と同様にして補助排気通路14内にシリンダ開
口部14a方向に進退可能に設けられ、この副排気バル
ブ19のバルブストローク量で補助排気通路14の通路
断面積を可変するようになっている。
【0032】この副排気バルブ19は、図8に示すよう
に、柱状の弁体19aおよび弁軸19bとを備え、弁軸
19bがバルブガイド19cによってシリンダボディ3
に進退自在に支持されている。また、この副排気バルブ
19は、弁軸19bに立設されたピン19dを介して後
述する排気バルブ駆動機構に連結されており、エンジン
回転数に応じて開閉動作される。
【0033】このように副排気バルブ19を柱状に形成
し、その先端部19eの断面を略通路断面と一致させる
ことで、バルブ自体の成形が容易であると共に、バルブ
孔加工が容易であり、さらに補助排気通路14と主排気
通路13との間の隔壁20の強度にも影響を及ぼすこと
が軽減される。
【0034】上述した低速域用主排気バルブ15と、高
速域用主排気バルブ16と、副排気バルブ19は、一つ
の排気バルブ駆動機構21によって駆動される。
【0035】この排気バルブ駆動機構21は、図8に示
すように形成されており、1本のシャフト22の回転を
往復運動に変えて前記3種の排気バルブを駆動するカム
機構によって構成している。すなわち、シャフト22の
回転角度をエンジン回転数に応じて変えることによって
前記3種の排気バルブを所定タイミングをもって開動作
させるように構成されている。
【0036】前記シャフト22は、シリンダ軸と直交す
る方向に配置され、低速域用主排気バルブ15の第1作
動ブロック17と連結される駆動板23と、高速域用主
排気バルブ16の第2作動ブロック18と連結される駆
動ブロック24と、副排気バルブ19のピン19dが係
合する駆動フォーク25等が固着されている。
【0037】また、このシャフト22の軸端部には、こ
のシャフト22の回転角度をエンジン回転数に応じて変
えるための駆動装置(図示せず)が連結されている。
【0038】前記駆動板23は、外周部の一部が段差を
もって切り欠かれた扇状とされ、外周部には前記第1作
動ブロック17の両突起17c,17dどうしの間に係
入する押圧部23aが形成されている。なお、この押圧
部23aの外周縁を構成する円弧の中心は、シャフト1
9の回転中心と同一とされており、しかも、その円弧
は、前記両突起17c,17dの下面に形成された円弧
面17e,17fと曲率が略等しくなるように形成され
ている。
【0039】前記駆動ブロック24は、前記第2作動ブ
ロック18の両突起18f,18gに当接する押圧部2
4aと、第2作動ブロック18の下側の円弧面18eに
摺接する扇状部24bとが一体に形成されている。
【0040】なお、前記押圧部24aは、その先端面が
第2作動ブロック18の上側の円弧面18dに摺接する
円弧面とされている。また、扇状部24bの外周面は、
前記円弧面18eと曲率が略等しくなる円弧面とされて
いる。
【0041】前記駆動フォーク25は、副排気バルブ1
9のピン19dが嵌入される溝25aが形成されてお
り、シャフト22の回転動作を往復動作に変えて副排気
バルブ19を進退させるように構成されている。
【0042】このように構成された排気バルブ駆動機構
21によれば、シャフト22を回動させることで、低速
域用主排気バルブ15,高速域用主排気バルブ16およ
び副排気バルブ19が連動して進退することになる。
【0043】副排気バルブ19はシャフト22の回動動
作と共に進退して開閉し、低速域用主排気バルブ15と
高速域用主排気バルブ16は、前記第1作動ブロック1
7および駆動板23,第2作動ブロック18および駆動
ブロック24による時間差駆動構造によって副排気バル
ブ19が所定開度だけ開いた状態で順次開閉することに
なる。
【0044】また、高速域用主排気バルブ16の駆動系
は、シャフト22の回転量に対する開度変化量(バルブ
ストローク量)が低速域用主排気バルブ15のそれと略
等しくなるように構成されている。すなわち、高速域用
主排気バルブ16が開閉するときには、高速域用主排気
バルブ16と低速域用主排気バルブ15とは同一量をも
って開閉することになる。
【0045】なお、図1および図2において26は前記
排気バルブ駆動機構21を覆うように収納するカバー
で、エンジン1のシリンダボディ3に固定されている。
【0046】次に、前記3種類の排気バルブの動作を図
9(a)〜(d)および図10(a)〜(d)によって
説明する。
【0047】エンジン回転数が設定回転数以下の低速域
のときには、排気バルブ駆動機構21のシャフト22が
図2において右回転され、低速域用主排気バルブ15,
高速域用主排気バルブ16および副排気バルブ19は全
閉とされる。低速域用主排気バルブ15の全閉状態を図
9(a)に示し、高速域用主排気バルブ16の全閉状態
を図10(a)に示す。
【0048】このときには、副排気バルブ19はシャフ
ト22の駆動フォーク25によって補助排気通路14の
シリンダ開口部14a側へ前進されている。また、駆動
板23の押圧部23aは、先端の円弧面が第1作動ブロ
ック17の円弧面17fに接している。なお、このとき
のエンジン1の排気時期は、低速運転に適するように比
較的遅く設定される。全閉時の各排気バルブの先端の位
置を図2および図5において二点鎖線aで示す。図5に
示した副排気バルブ19の全閉位置は、副排気バルブ1
9の先端部19eが補助排気通路14の底壁から僅かに
離間した位置とされているが、その位置に副排気バルブ
19が前進することにより補助排気通路は全閉状態と同
等の状態となるので、作用効果上はなんら問題はない。
なお、本実施例では、補助排気通路14が上述したよう
に略全閉状態となるときの副排気バルブ19の位置を、
単に全閉位置として説明した。
【0049】エンジン回転数が設定回転数より上回って
エンジンが中速回転するようになると、図9(b)およ
び図10(b)に示すようにシャフト22が左回りに回
転される。このときには、シャフト22の回転動作と共
に副排気バルブ19が開動作されて排気の一部が強制的
に補助排気通路14へ流されるようになる。
【0050】このときのエンジン回転数を図11中にR
1 で示す。なお、図11中直線aは副排気バルブ19の
開度変化を示し、直線bは低速域用主排気バルブ15の
開度変化を示し、直線cは高速域用主排気バルブ16の
開度変化を示す。
【0051】また、シャフト22と共に駆動板23およ
び駆動ブロック24も回転動作するが、押圧部23aが
第1作動ブロック17の円弧面17fに摺接し、押圧部
24aが第2作動ブロック18の円弧面18dに摺接す
るため、このときには低速域用主排気バルブ15および
高速域用主排気バルブ16は全閉位置に保たれる。すな
わち、低速域用主排気バルブ15や高速域用主排気バル
ブ16が開く前に副排気バルブ19が開くことになる。
【0052】なお、この状態で低速域用主排気バルブ1
5や高速域用主排気バルブ16に排気圧力が加わって第
1作動ブロック17や第2作動ブロック18が図9,図
10において左方へ付勢されたとしても、押圧部23
a,24aが前記円弧面17f,18dに当接してスト
ッパーとして機能するので、第1作動ブロック17およ
び第2作動ブロック18は移動を規制される。
【0053】そして、エンジン回転数が上昇するにした
がってシャフト22がさらに左回転すると、図9(b)
に示すようになる。
【0054】すなわち、駆動板23の段差部(押圧部2
3aの左側部)が第1作動ブロック17の開側突起17
cに当接し、第1作動ブロック17を図9中左側へ付勢
するようになる。このとき、高速域用主排気バルブ16
を駆動する駆動ブロック24は、押圧部24aの位置が
図10(a)中二点鎖線Aで示す位置となる。なお、こ
のときのシャフト22の回転角度は、本実施例の装置で
は約28°である。また、このときの副排気バルブ19
の先端の位置を図5において二点鎖線bで示し、低速域
用主排気バルブ15が開動作を開始するときのエンジン
回転数を図11および図12中にR2 で示す。
【0055】このように第1作動ブロック17が付勢さ
れるようになったとしても、駆動ブロック24の押圧部
24aが第2作動ブロック18の円弧面18dに摺接す
る関係から、高速域用主排気バルブ16は全閉状態に保
たれる。この状態から後述するように高速域用主排気バ
ルブ16が開くようになるまでの行程が本発明に係る遊
動行程を構成している。
【0056】エンジン回転数が上昇してシャフト22が
図9(b)で示した位置からさらに左回転すると、第1
作動ブロック17が図9において左側へ移動し、その移
動分だけ低速域用主排気バルブ15が開くことになる。
【0057】このように、第1作動ブロック17が移動
して低速域用主排気バルブ15が開動作することで、主
排気通路13の通路断面積が広がると共に、排気時期が
大きな変化量をもって瞬間的に速められることになる。
【0058】さらにエンジン回転数が上昇すると、次に
高速域用主排気バルブ16が開動作を開始する。すなわ
ち、図10(b)に示すように駆動ブロック24の押圧
部24aが第2作動ブロック18の開側突起18fを付
勢し、第2作動ブロック18が図10において左側に移
動するようになる。そして、この第2作動ブロック18
の移動分だけ高速域用主排気バルブ16が開くことにな
る。また、作動ブロック24の扇状部24bは、第2作
動ブロック18の下側の円弧面18eに摺接するように
なる。このように高速域用主排気バルブ16が低速域用
主排気バルブ15と一体的に開閉する行程が本発明に係
る連動行程を構成している。
【0059】高速域用主排気バルブ16が開くと、主排
気通路13の通路断面積がさらに広がると共に、図12
に示すように、排気時期が再び大きな変化量をもって瞬
間的に速められることになる。
【0060】なお、このときのシャフト22の回転角度
は、本実施例の装置では約51°である。また、このと
きの副排気バルブ19の先端の位置を図5において二点
鎖線cで示し、低速域用主排気バルブ15の先端の位置
を図2において二点鎖線bで示す。なお、高速域用主排
気バルブ16が開動作を開始するときのエンジン回転数
を図11および図12中にR3 で示す。
【0061】その後、図9(c)に示すように第1作動
ブロック17の開側突起17cがカバー26に当接する
までシャフト22が回転することによって、低速域用主
排気バルブ15が全開となる。
【0062】また、このときには高速域用主排気バルブ
16も全開となる。すなわち、図10(c)に示すよう
に、駆動ブロック24の押圧部24aが第2作動ブロッ
ク18の開側突起18fから外れ、その開側突起18f
に形成された円弧面18dに沿うようになる。
【0063】このときには、排気時期が最も速くなると
共に全排気通路断面積が最大となり、エンジンが全開運
転しているときに高出力が得やすくなる。
【0064】このときの副排気バルブ19の先端の位置
は、図5中二点鎖線dで示した位置となる。また、低速
域用主排気バルブ15および高速域用主排気バルブ16
の先端の位置は、図2に実線で示した位置となる。な
お、低速域用主排気バルブ15および高速域用主排気バ
ルブ16が全開となるときのシャフト22の回転角度
は、本実施例の装置では約64°である。そのときのエ
ンジン回転数を図11中にR4 で示す。
【0065】その後、さらにエンジン回転数が上昇して
図9(d)および図10(d)に示すようにシャフト2
2が回転することによって、副排気バルブ19が全開と
なる。このときの副排気バルブ19の先端の位置は、図
5に実線で示した位置となる。また、副排気バルブ19
が全開になるときのシャフト22の回転角度は、本実施
例の装置では約80°である。
【0066】なお、低速域用主排気バルブ15および高
速域用主排気バルブ16が全開となってから副排気バル
ブ19が全開となるまでの間は、駆動板23の押圧部2
3aが第1作動ブロック17の円弧面17cに摺接し、
駆動ブロック24の押圧部24aが第2作動ブロック1
8における開側突起18fの下側の円弧面18dに摺接
することになる。
【0067】そして、全開運転状態からエンジン回転数
が低下すると、最初に副排気バルブ19が閉まり始め、
引き続いて低速域用主排気バルブ15と高速域用主排気
バルブ16とが略同時に閉まり始める。エンジン回転数
がさらに低下すると、高速域用主排気バルブ16が全閉
となってから低速域用主排気バルブ15が全閉となり、
最後に副排気バルブ19が全閉となる。
【0068】低速域用主排気バルブ15が閉動作すると
きには、駆動板23の押圧部23aが第1作動ブロック
17の閉側突起17dを押すことになる。また、高速域
用主排気バルブ16が閉動作するときには、駆動ブロッ
ク24の押圧部24aが第2作動ブロック18の閉側突
起18gを押すことになる。
【0069】上述したように構成されたエンジン1にお
いては、排気時期としては、低速域用主排気バルブ15
が開き始める回転数R2 のときに速まり、高速域用主排
気バルブ16が開き始める回転数R3 のときに再び速
まることになる。なお、両主排気バルブが全開となって
からは一定となる。
【0070】したがって、本発明の排気バルブ装置によ
れば、副排気バルブ19が開動作して補助排気通路14
が全閉状態から開くときには、主排気通路13は低速域
用主排気バルブ15および高速域用主排気バルブ16が
閉じられて断面積が比較的小さい状態であるから、比較
的抵抗の大きい補助排気通路14へ強制的に排気が流さ
れることになる。このため、エンジン回転数が中速域の
ときに排気が円滑に排出されるようになる。また、一つ
の排気バルブ駆動機構21によって低速域用主排気バル
ブ15と、高速域用主排気バルブ16と、副排気バルブ
19とを駆動しているから、二つの主排気バルブ15,
16と副排気バルブ19とをそれぞれ専用の駆動機構に
よって個々に開閉させる構造に較べて、それぞれの駆動
装置を連結して主・副両排気バルブの開閉時期を連動さ
せる連動機構などが不要であるから、構造が簡単にな
る。これとともに、3種類の排気バルブ15,16,1
9を互いに関連付けて開閉させる開閉制御を簡単に行う
ことができる。
【0071】なお、本発明に係る排気バルブ装置を装着
した2サイクルエンジンでは、図13中に実線で示す出
力特性が得られた。図13中破線は排気バルブを全く装
着しない場合、一点鎖線は主排気バルブを一つだけ装着
した場合、二点鎖線は一つの主排気バルブと副排気バル
ブとを装着した場合を示す。
【0072】図13に示すように、本発明の構成を採る
と低,中速域において高出力が得られることが分かる。
【0073】また、本実施例では低速域用主排気バルブ
15,高速域用主排気バルブ16および副排気バルブ1
9の駆動は排気バルブ駆動機構21のシャフト22の回
転で行われる関係から、排気バルブ駆動機構21を簡単
な構造とすることができ、しかも、部品の共通化が図ら
れ、部品の増加を最小限に抑えることができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明に係る2サイクルエンジンの排気バルブ装置は、シ
リンダ軸線方向に沿って並設されて主排気口に臨み、エ
ンジン回転数に応じて突出量が変えられ排気時期を変え
る低速域用主排気バルブおよび高速域用主排気バルブ
と、前記主排気口側方の補助排気口に臨み通路断面積を
変える一対の副排気バルブと、前記両主排気バルブおよ
び副排気バルブを駆動する一つの排気バルブ駆動機構と
を備え、この排気バルブ駆動機構は、回転軸の回転を往
復運動に変える構造であって、低速域用主排気バルブの
みが開閉して高速域用主排気バルブの開動作を遅らせる
遊動行程と、両主排気バルブが一体的に開閉する連動行
程とを有するカム機構によって構成したため、主排気通
路に設けられる主排気バルブが低速域用主排気バルブと
高速域用主排気バルブの2つとなるので、それらをエン
ジン回転数に応じて順次開動作させることにより、排気
時期を大きな変化量をもって瞬間的に速める構成を採り
つつ、排気時期制御が正確になる。
【0075】したがって、応答性のよいエンジンが得ら
れる。また、二つの主排気バルブと副排気バルブとをそ
れぞれ専用の駆動機構によって個々に開閉させる構造に
較べて、それぞれの駆動装置を連結して主・副両排気バ
ルブの開閉時期を連動させる連動機構などが不要で、構
造が簡単になる。これとともに、3種類の排気バルブの
それぞれの開閉時期・開度を一つの排気バルブ駆動機構
によって決めることができるから、各排気バルブを互い
に関連付けて開閉させる開閉制御を簡単に行うことがで
きる。
【0076】請求項2に記載した発明に係る2サイクル
エンジンの排気バルブ装置は、請求項1に記載した発明
に係る2サイクルエンジンの排気バルブ装置において、
排気バルブ駆動機構は、エンジン回転数が設定回転数よ
り小さいときには全バルブを全閉状態とし、設定回転数
を上回ったときに副排気バルブを最初に開動作させ、そ
の後、エンジン回転数が一定値だけ上昇したときに低速
域用主排気バルブを開動作させ、その後、さらにエンジ
ン回転数が一定値だけ上昇したときに高速域用主排気バ
ルブを開動作させる構造としたため、副排気バルブが開
動作して補助排気通路が全閉状態から開くときには、主
排気通路は低速域用主排気バルブおよび高速域用主排気
バルブが閉じられて断面積が比較的小さい状態であるか
ら、比較的抵抗の大きい補助排気通路へ強制的に排気が
流される。
【0077】したがって、エンジン回転数が中速域のと
きにも排気が円滑に排出されるようになって高出力を得
られるので、拡いエンジン回転域にわたって高出力が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気バルブ装置を装着した2サイ
クルエンジンの断面図である。
【図2】本発明に係る排気バルブ装置の主排気バルブ駆
動部を拡大して示す断面図である。
【図3】図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】図1におけるIV−IV線断面図である。
【図5】本発明に係る排気バルブ装置の副排気バルブ駆
動部を拡大して示す断面図である。
【図6】主排気バルブの断面図である。
【図7】図1におけるカバーを外した状態のA矢視図で
ある。
【図8】排気バルブ駆動機構の分解斜視図である。
【図9】低速域用主排気バルブの動作を説明するための
断面図で、同図(a)は全閉状態を示し、同図(b)は
開き始めるときの状態を示し、同図(c)は全開状態を
示し、同図(d)は副排気バルブが全開となったときの
状態を示す。
【図10】高速域用主排気バルブの動作を説明するため
の断面図で、同図(a)は全閉状態を示し、同図(b)
は開き始めるときの状態を示し、同図(c)は全開状態
を示し、同図(d)は副排気バルブが全開となったとき
の状態を示す。
【図11】エンジン回転数と本発明に係る排気バルブ装
置のバルブストローク量との関係を示すグラフである。
【図12】主排気通路での排気時期変化を示すグラフで
ある。
【図13】本発明に係る排気バルブ装置を装着したエン
ジンのエンジン回転数と出力との関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 13 主排気通路 14 補助排気通路 15 低速域用主排気バルブ 16 高速域用主排気バルブ 17 作動ブロック 18 作動ブロック 19 副排気バルブ 21 バルブ駆動機構 23 駆動板 24 駆動ブロック 25 駆動フォーク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ軸線方向に沿って並設されて主
    排気口に臨み、エンジン回転数に応じて突出量が変えら
    れ排気時期を変える低速域用主排気バルブおよび高速域
    用主排気バルブと、前記主排気口側方の補助排気口に臨
    み通路断面積を変える一対の副排気バルブと、前記両主
    排気バルブおよび副排気バルブを駆動する一つの排気バ
    ルブ駆動機構とを備え、この排気バルブ駆動機構は、回
    転軸の回転を往復運動に変える構造であって、低速域用
    主排気バルブのみが開閉して高速域用主排気バルブの開
    動作を遅らせる遊動行程と、両主排気バルブが一体的に
    開閉する連動行程とを有するカム機構によって構成した
    ことを特徴とする2サイクルエンジンの排気バルブ装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の2サイクルエンジンの排
    気バルブ装置において、排気バルブ駆動機構は、エンジ
    ン回転数が設定回転数より小さいときには全バルブを全
    閉状態とし、設定回転数を上回ったときに副排気バルブ
    を最初に開動作させ、その後、エンジン回転数が一定値
    だけ上昇したときに低速域用主排気バルブを開動作さ
    せ、その後、さらにエンジン回転数が一定値だけ上昇し
    たときに高速域用主排気バルブを開動作させる構造とし
    ことを特徴とする2サイクルエンジンの排気バルブ装
    置。
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