JP3163433U - 宙吊り収容包装箱 - Google Patents

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菅原 雅芳
雅芳 菅原
英司 田代
英司 田代
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Abstract

【課題】トレーを宙吊り状態に保持することができ、簡単な操作で組み立てることができる宙吊り収容包装箱を提供する。【解決手段】矩形底部の四辺に連接されている二重壁板構造の一対の長辺側壁部と一対の短辺側壁部を有する一枚の紙製シートより形成されている箱本体と、一枚の紙製シートより形成されていて、箱本体の内部を4区画に区分しているワンタッチ組み立て式の十字型の中仕切部材よりなり、箱本体の長辺側壁部の内壁板の一部によって4区画内に突出している段部と、先端部が底部の差込孔に差し込み係止されている固定部を有する突出部が形成されており、中仕切部材の各先端部は箱本体の内壁の差込孔に嵌合固定されていて、突出部の段部と中仕切り部材の上面とによってフランジ付トレーのフランジ部を支える支持部を構成している。【選択図】図3

Description

本考案は、イチゴやさくらんぼなどの青果物を収容した樹脂トレーの運搬に好適な、収容青果物等の荷傷みを防止することができる宙吊り収容包装箱に関する。
イチゴ等のように僅かな衝撃によっても傷みやすい商品を市場や販売店に出荷する際には、「樹脂トレー」や「樹脂パック」と称されている樹脂容器に収容した状態で段ボール製包装箱に複数個収納し、樹脂容器内のイチゴが傷まないように注意しながら運搬している。
しかし、使用されている樹脂製容器は、一般的には、薄くて柔らかい、変形しやすい材質の容器であるため、イチゴ等のように、僅かな衝撃でも荷傷みが発生し易い青果物等を収容した樹脂製容器を包装箱の底面に直接載置すると、イチゴ等の重量が軟らかい樹脂製容器底を挟んで硬い段ボール箱底面に間接的ながらも常に接している状態となるので、運搬時に包装箱に加わる押圧力や衝撃力が硬い段ボール箱底面から樹脂製容器内のイチゴに伝わることとなり、荷傷みの発生頻度が高くなる。
上記のような、運搬時に荷傷みを発生しやすい青果物等を収容している樹脂製容器をまとめて収容して運搬するための包装箱として、イチゴ等を収容した樹脂製容器を包装箱の底面より浮かせた状態で箱内に収容して運搬することができる包装箱が提案されている。
上記のような樹脂製容器を包装箱の底面より浮かせた状態で箱内に支持して運搬できる包装箱としては、フランジを有する矩形の樹脂製トレーの該フランジ部を支持してイチゴ収容部分を宙吊り状態に収容して運搬できる包装箱が提案されている(特許文献1〜3)。
特許文献1には、周縁にフランジが形成されているイチゴパック(イチゴ収容樹脂製容器)を、箱内の側壁から拡開されている支持片と、箱内を個々のイチゴパックを収容する区画に区分する中仕切りとによって「パック受け台」を形成し、該パック受け台によってイチゴパックの周縁を罫架支持するという構造の包装箱(段ボール製の包装箱)が記載されている。
上記特許文献1に記載されているトレー(包装箱)の場合、「パック受け台」は、二枚重ね状に折り曲げて形成されている左右側壁の内壁部分の両端部から拡開されている一枚の支持片と、縦仕切り片の両端部から拡開されている一枚の支持片と、上記両支持片の上端部と同一高さを有する横仕切り片とによって構成されているが、上記各支持片は、イチゴパックのフランジの四隅の内の二隅部分のみを支持するものであることに加えて、両支持片は、先端部が固定されていない一枚の切片であるので、トレーに衝撃力が加わった場合に重量のあるイチゴパックを確実に支えることが求められる支持片としては強度に不安が残るものである。
また、十字に組み合わせた状態で配置される中仕切りは、横仕切り片と縦仕切り片が別々に形成されていて箱組み立て時に十字型に組み合わせるものであるので手間がかかるし、しかも、組立てた中仕切片は包装箱と結合されていないので、変形し易く、イチゴパックのフランジの支持部材として不安定である。
特許文献2には、食品用トレーの縁を支持する支持片を箱底面から切り起こして仕切板を形成した包装箱が提案されている(特許文献2の図5参照)。また、同様な構造の包装箱は特許文献3にも記載されている。
この特許文献2,3に記載されている包装箱は、箱の4側壁が二重構造でないので、横からの衝撃に対する強度が充分でないし、また、仕切板を底面から切り起こしているので、底面に大きな開口部を有することに起因する収容食品等の汚染が懸念される。
特許第3813590号公報 特開2004−250098号公報 特開2008−81175号公報
本考案は、上記のような実情に鑑みなされたものであって、その解決しようとする課題は、重量がありかつ傷みやすいイチゴ等を収容したトレーを荷傷みが発生することがない宙吊り状態に確実に保持することができ、かつ、簡単な操作で組み立てることができるトレー宙吊り収容用の包装箱を提供することにある。
上記課題を解決するための本考案は、矩形底部の四辺に連接されている側壁形成部分を折り込んで四辺の側壁を二重壁板構造に形成している段ボール箱において、相対する一対の長辺側壁部の各内壁板の一部を利用して箱体内壁に収容トレーのフランジ部を確実に支持できる突出部を形成し、箱体内部にトレー収容用の4区画を形成するために配置される十字型の中仕切り部材の上端部とによってトレーのフランジ部を宙吊り状態に支持する構造を箱体内に形成した以下の構造を有する包装箱に関するものである。
(1)一枚の剛性の紙製シートにより形成されていて、矩形底部(11)の四辺に連接されている二重壁板構造の一対の長辺側壁部(12)と二重壁板構造の一対の短辺側壁部(13)を有する上面開口の箱本体(A)と、一枚の剛性の紙製シートより形成されていて、箱本体(A)の内部をトレー収容用の4区画に区分している二重壁板構造の十字型の中仕切部材(B)よりなり、
箱本体(A)の前記4区画内には、長辺側壁部(12)の内壁板(16)の一部によって、4区画内に突出している段部(23)と該段部(23)に連接されていて先端部(24a)が底部(11)の差込孔(11b)に差し込み係止されている固定部(24)を有する突出部(D)が形成されており、
前記十字型の中仕切部材(B)の各先端部は、相対する長辺側壁部(12)及び短辺側壁部(13)の各内壁板(16),(19)に形成されている差込孔(16b),(19b)に嵌合固定されており、前記突出部(D)の段部(23)と十字型の中仕切り部材の上面とによってフランジ付トレーのフランジ部を支える支持部を構成していることを特徴とする、宙吊り収容包装箱(C)。
(2)前記突出部(D)は、長辺側壁部(12)の内壁板(16)内に、長辺側壁部の上面部の折線28に平行に所定長さで第一の折線(26)と第二の折線(27)を設け、第一の折線の両端部を起点として内壁板(16)の下縁に至る2本の平行切断部(25)により内壁板(16)を切断して形成されている突出部形成片(22)を、第一の折線(26)において区画内方向に直角に折り曲げ、次いで、第二の折線(27)よりさらに底部(11)方向に直角に折り曲げて、第一の折線と第二の折線の間に底部(11)面に平行な面を有する段部(23)を形成すると共に、第二の折線を介して段部(23)に連接されている固定部(24)の先端の突起部(24a)を底部(11)の差込孔(11b)に差込係止して形成されていることを特徴とする、(1)項記載の宙吊り収容包装箱(C)。
(3)前記突出部(D)の段部(23)に、内壁板(16)に平行に立ち上がる突起(23a)が形成されていることを特徴とする(1)項又は(2)項に記載の宙吊り収容包装箱(C)。
(4)前記中仕切部材(B)は、一枚の長方形の剛性の紙製シートを、縦仕切板形成部(1a)/横仕切板形成部(2a)/横仕切板形成部(2b)/縦仕切板形成部(1b)の順に長さ方向に折線(8)によって区分し、剛性シートの長手方向に延びる中心線(7)に沿って、長手方向に連接されている横仕切板形成部(2a)、(2b)を切断部(10)によって切断した構造を有するワンタッチ組み立て式の中仕切部材(B)であることを特徴とする(1)項〜(3)項のいずれか1項に記載の宙吊り収容包装箱(C)。
(5)前記中仕切部材(B)は、前記長手方向に連接されている横仕切部形成部(2a)、(2b)の間が幅方向に平行に設けられた2本の折線(8,8)によって離間されており、該両折線間の離間領域により横仕切板(2)、(2)の先端面(9)が形成されていることを特徴とする(1)項〜(4)項のいずれか1項に記載の宙吊り収容包装箱(C)。
(6)前記一枚の剛性の紙製シートが段ボール及び板紙から選ばれる1種であることを特徴とする(1)項〜(5)項のいずれか1項に記載の宙吊り収容包装箱(C)。
本考案に係る包装箱は、フランジ付トレーのフランジ部を支持してトレー収容部を宙吊り状態で輸送できるので、特に箱体底面に接するように載置して出荷し、輸送すると荷傷みが生じやすい果物等を収容したトレーを宙吊リ状態で収容し輸送するための包装箱として優れている。
また、包装箱内にトレーのフランジを確実に支持できる段部を箱内壁部分によって形成しているので、箱内壁側のフランジ支持部を別体に形成して箱内壁に装着する方式に較べて箱体の組み立て部品が少なく作業が簡素化される。
また、収容するフランジ付トレーのサイズに合わせて箱本体内を区画する中仕切部材を、1枚シートによりワンタッチ組み立て式に形成しているので組立作業が軽減されるし、十字型の交差部の強度が高く歪みが生じることがなく、また、組立てた中仕切部材の各先端部を箱内壁に嵌合するだけで固定できるので、収容トレーが重くなっても中仕切部材の位置ずれが生じることがない。さらに、箱本体の全側壁を二重壁板構造としているので、輸送・荷扱い中の衝撃による包装箱の変形がなく、青果物等の荷傷みを確実に防止することができる。
また、箱本体の底面に開口部が無いので、底部からの埃、虫等の侵入のおそれがないという効果も有する。
本考案の第一の実施形態である包装箱における箱本体Aの展開図である。 本考案の包装箱における中仕切板Bの展開図である。 本考案の包装箱の組立完了時の斜視図である。 図1の展開図における突出部(D)の拡大図である。 1ピース型の中仕切部材Bを折り曲げ始めた状態を示す図である。 中仕切部材Bを形成する終盤の作業段階の状態を示す図である。 中仕切部材Bの縦仕切部と横仕切部の各先端部を箱体の内壁板の切り欠き凹部に嵌合する状態を示す図である。 従来の包装箱の一例を示す斜視図である。
以下、この考案の実施態様を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案の実施例の箱本体Aの展開図である。図2は、中仕切部材Bの展開図である。図3は本考案の包装箱の組立が完了した状態の斜視図である。図1〜図3は、本考案の包装箱の代表例として、フランジ付の樹脂トレーを4個詰め合わせるための上面開口型包装箱を示したものである。
本考案の包装箱の箱本体(A)と中仕切部材(B)は、いずれも廃棄処理並びにリサイクル処理の容易な段ボール等の剛性を有する紙製シートを素材として作製されることが好ましい。通例、断熱性に優れたAフルート又はBフルートの段ボールから形成されるが、Eフルート又はGフルートと呼ばれている薄い段ボールを使用することもできる。また、段ボールに代え、一般紙器用の板紙を素材としても構わない。
図1の展開図に基づいて説明する。本考案の段ボール製包装箱(C)における箱本体(A)は、図1に示すように打ち抜いた段ボール(ブランク)を組み立てることによって作製される。図1に示される箱本体(A)のブランクは、矩形状の底部(11)に一対の長辺側壁部(12)と、一対の短辺側壁部(13)がそれぞれ連設されている。
長辺側壁部(12)は、底部(11)に、外壁板(14)、上面板(15)及び内壁板(16)が順次連設されている二重壁板部分によって形成されており、短辺側壁部(13)は、底部(11)に、外壁板(17)、上面板(18)及び内壁板(19)が順次連設されている二重壁板部分によって形成されている。
長辺側壁部(12)では、内壁板(16)の長さ方向の中央部に、図6に示す中仕切部材(B)の横仕切板(2)の先端面(9)を有する先端部が嵌合する差込孔(16b)が形成されている。
この差込孔(16b)の両側には、内壁板(16)面から箱本体(A)内に突出する段部(23)を有する突出部(D)を形成する突出部形成片(22)が、内壁板(16)の一部により形成されている。
突出部(D)を形成する突出部形成片(22)は、図4に示すように、長辺側壁部(12)の内壁板(16)内の部位に折線(28)に平行に形成されている折線(26)を基部とし、該折線26(基部)の両端を起点として内壁板(16)の下縁に至る平行線状の切断部(25)により内壁板(16)を切断して形成されていて、先端が内壁板(16)の他の下縁(先端)よりも外方に突出した形状を有している。上記のように形成されている突出部形成片(22)には、前記折線(26)に平行な折線(27)が設けられていて、両折線間の領域により段部(23)が形成される。
図4に示されている突出部(D)の一実施形態を示す(d)の場合は、折線(26)を基部とし、折線(26)と折線(27)によって囲まれている段部(23)とこれに連設している固定部(24)とを有している。固定部(24)の先端(下縁)は内壁板(16)の他の先端縁よりも外方に突出しており、その先端には底部(11)に設けた差込孔(11b)に差込係止するための突起部(24a)が形成されている。
図4に、突出部(D)の他の実施形態に関する(d)として示されているように、段部(23)の幅方向中央部に切れ込み部(30)を設けることにより、図7に示すように、箱本体(A)を組み立てた場合に、トレーのフランジ支持部となる突起(23a)が形成される態様とすることもできる。図1に示す本考案の実施態様では、(d)に示されている段部(23)に突起(23a)が形成されるブランクの例を示している。
図1に示されているように、箱本体(A)の一対の長辺側壁部(12),(12)の外壁板(14),(14)の長手方向には、折線(28)を介して、それぞれに折込片(20)が連設されている。また、一対の長辺側壁部(12),(12)の内壁板(16)、(16)の長手方向には、折線(28)を介して、それぞれに折込片(21)が連設されている。
折込片(20)と折込片(21)は、箱本体(A)の組み立て時に折線(28)により短辺側壁部(13)側に折り曲げられ、互いに重なり合った状態で両長辺側壁部側から短辺側壁部の外壁版(17)と内壁板(19)の間に折り込まれる。
前記したように、短辺側壁部(13)内に折り込まれた状態で相対する両折込片21の先端は、一方の折込片(21)においては図示のような形状の嵌合凸部(21a)として形成されており、他方の折込片(21)においては、図示のような形状の嵌合凹部(21b)として形成されていて、短辺側壁部(13)内に折り込まれた状態で嵌合されている。
前記一対の長辺側壁部(12)の外壁板(14)と内壁板(16)の間の上面板(15)の長手方向には、両短辺側壁部(13)の外壁板(17)に形成されているコーナー板(29)に連設されている差込片(29a)に対応する差込孔(15a)が形成されている。
また、内壁板(16)における折込片(21)の折線(28)部分には、箱本体(A)を組立てた時に短辺側壁部(13)の内壁板(19)に設けられている突出部(19a)を差込係止する差込孔(16a)が設けられている。
短辺側壁部(13)には、外壁板(17)の上面板(18)に連設されている内壁板(19)の上面板(18)側の角部(隅部)を、上面板(18)を含んで円弧状に切断してコーナー板(29)が形成されており、該コーナー板(29)には差込片(29a)が突出した状態で連設されている。
また、内壁板(19)の中央部には中仕切部材(B)の縦仕切板(1)の端部と嵌合する差込孔(19b)が形成されている。
図2は、中仕切部材(B)の展開図を示している。剛性を有する一枚の紙製シート(たとえば、段ボールや板紙)は、長手方向に、縦仕切板形成部(1a)/横仕切板形成部(2a)/横仕切板形成部(2b)/縦仕切板形成部(1b)の配列となるように、折線8で区画されており、中央部の横仕切板形成部(2a)と横仕切板形成部(2b)の間には、幅方向に平行に形成されている2本の折線(8),(8)の間に横仕切板(2)の先端面(9)とされる領域が形成されている。
そして、長手方向中央部において長手方向に連接されている横仕切板形成部(2a)と横仕切板形成部(2b)の部分は、紙製シートの長手方向に延びる中央線(7)に沿う切断部(10)によって(2a)と(2a)、(2b)と(2b)に左右に分割されている。
必要に応じて、折線(8),(8)の間の先端面(9)とされる領域の中央部を含んで長手方向に、一方の横仕切板形成部(2a)から他方の横仕切板形成部(2b)に至る切れ欠け部(5)を形成することもできる。このような切れ欠け部(5)により、中仕切り部材(B)の横仕切部(2)の先端を箱本体(A)の各内壁に形成されている差込孔(16b)、(19b)に正確に嵌合させる寸法の先端部を形成することができる。
なお、図2には、縦仕切板形成部(1)と横仕切板形成部材(2)間の折線(8)から横形成部材(2)側に切れ欠け部(4)を形成して、十字型の中仕切部材(B)を組み立てた際に、隣接する連結部3と高さが等しくなるように形成しているが、この切れ欠け部(4)に代えて、横仕切板形成部(2)の切断部(1)を折線(8)まで延長する構造とすることもできる。
また、縦仕切板形成部(1)にも、中央線(7)に沿って両端部近傍に至る切断部を設けることができる。このように、縦仕切板形成部(1a),(1b)に中央線(7)に沿った切断部を設ける場合、図2、図5に示すように、縦仕切板形成部(1a),(1b)の長手方向両端部領域を非切断部とし、該非切断部に至る切断部末端をT字型の切断部とすることにより非切断部を縦仕切板形成部(1a)と(1a)間、(1b)と(1b)間を繋ぐ連結部(3)とすることが好ましい。縦仕切板形成部(1)内に連結部(3)を残して切断部を形成することにより、切断部が多くなることによる組立作業のし易さと、組み立て後の中仕切板(B)の強度維持を両立させることが可能となる。
図2において、L字型の切断線(6)は、縦仕切板形成部1aと1bの部分を切り欠いて突出部6aと6bを形成する切断線である。該突出部6aは、図6に示されように、縦仕切板形成部1aと横仕切板形成部2aの折線に沿って縦仕切板形成部1a面に当接し、縦仕切板形成部1a−1a間を前記連結部3と略同じ幅に保持する。
同様に、突出部6bは、図6に示されていないが、縦仕切板形成部1bと横仕切板形成部2bの折線に沿って縦仕切板形成部1b面に当接し、縦仕切板形成部1b−1b間を前記連結部3と略同じ幅に保持する。
図2の紙製シートは、図5に示されるように、長手方向に延びる中央線(7)に沿って全体を2つ折りしながら、両縦仕切板形成部(1a)と(1b)を中央方向に押し縮めると、左側の横仕切板形成部(2a)と(2b)、右側の横仕切板形成部(2a)と(2b)が互いに重なり合って左右に押し拡げられ、最終的に、左側の縦仕切板形成部(1a)と(1a),右側の縦仕切板形成部(1b)と(1b)が相対するように折り畳まれて一対の縦仕切板1が形成され、左側の「2a−9a−2b」と右側の「2a−9b−2b」が折り畳まれて一対の横仕切板(2)が形成され、十字型の中仕切部材(B)となる。
上記のように、図2の紙製シートから図5、図6に示す状態を経て最終的に中仕切部材(B)を形成する組み立て作業はワンタッチ組み立て作業であり、熟練者でなくても確実に行うことができる作業である。
次に、図1のブランクから箱本体(A)を組立てるには、箱本体(A)の底部(11)から長辺側壁部(12)の外壁板(14)を折線(28)より折り曲げ、上面板(15)及び内壁板(16)を区分している折線(28)を利用してさらに折り曲げて長辺側壁部(12)を形成し、次いで、図1に示す折込片(20),(21)を短辺側壁部(13)方向に折り曲げて、相対する一方の折込片(21)の嵌合凸部(21a)と他方の折込片(21)の嵌合凹部(21b)同士を嵌合させる。
次に、図4に示されている突出部形成片(22)を、その基部である折線(26)より箱体内部方向に直角に折り曲げ、次いで、折線(26)と折線(27)の間の領域によって形成される段部(23)を残して折線(27)より固定部(24)を底部(11)方向に折り曲げ、固定部(24)の先端から突出している突起部(24a)を底部(11)に設けた差込孔(11b)に差込係止して図3及び図7に示されている段部(23)を有する突出部(D)を形成する。この際、突出部形成片(22)における段部(23)の幅方向中央部に、図4の(d)に示されているようなコ字状の切込部(30)を形成していると、図7に示すように、箱体(A)を組み立てた場合に段部(23)にトレーのフランジを支持する突起(23a)が形成される。
次いで、底部(11)から短辺側壁部(13)の外壁板(17)を折り曲げて、予め短辺側壁部(13)側に折り曲げられ、重なり合っている前記長辺側壁部(12)の折込片(20)部分及び折込片(21)部分を抱き込んだ状態で、短辺側壁部(13)の上面板(18)と内壁板(19)部分を内側に折り畳み、短辺側壁部(13)の内壁板(19)の突出片(19a)を長辺側壁部(12)の内壁板(16)における差込孔(16a)に差込係止する。次いで、短辺側壁部(13)の外壁板(17)におけるコーナー板(29)に連設されている差込片(29a)を長辺側壁板の上面板(15)に形成されている差込孔(15a)に差し込んで短辺側壁部を長辺側壁部と連結すると共に、コーナー板(29)により箱体(A)の4辺の上端角部をコーナー板(29)で覆って箱本体(A)を完成させる。
その後、予め十字形に組立てた前記中仕切部材(B)の各先端部を箱本体(A)の内壁板(16),(19)に設けた差込孔(16b),(19b)に嵌合させてセットすると、箱本体(A)の内部が4区画に区分されている包装箱(C)が完成する。
上記のような包装箱(C)の各区画にフランジを有するイチゴトレーを収納する際には、図示していないが、トレーのフランジ部を、長辺側壁部(12)突出部(D)と中仕切部材(B)の縦仕切板部(1)と横仕切板部(2)の上面部とによって支持するようにトレーを包装箱(C)内にセットする。この状態でトレー収容部は箱本体内で宙吊り状態となっているので、トレー収容部には衝撃が伝わり難く、荷傷みの発生のない輸送が可能となる。
本考案は、イチゴ、葡萄、さくらんぼ等の果肉が柔らかい果物の包装箱としての使用に適している。また、卵、菓子等の壊れやすいものの用途にも使用できる。本考案では、包装箱の素材として、段ボールを例示しているが、段ボール以外の各種板紙や、必要に応じてプラスチック等を用いても良い。
A:箱本体
B:中仕切部材
C:包装箱
D:突出部
1:縦仕切板
2:横仕切板
3:連結部
4,5:切れ欠き部
6:切断部
6a:突出部
6b:突出部
7:中央線
8:折線
9:先端面
10:切断部
11:底部
11b:差込部
12:長辺側壁部
13:短辺側壁部
14:外壁板
15:上面板
15a:差込孔
16:内壁板
16a:差込孔
16b:差込孔
17:外壁板
18:上面板
19:内壁板
19a:突出部
19b:差込孔
20:折込片
21:折込片
21a:嵌合凸部
21b:嵌合凹部
22:突出部形成片
23:段部
23a:突起
24:固定部
24a:突起部
25:切断部
26:第一折線
27:第二折線
28:折線
29:コーナー板
29a:差込片
30:切れ込み部


























Claims (6)

  1. 一枚の剛性の紙製シートにより形成されていて、矩形底部(11)の四辺に連接されている二重壁板構造の一対の長辺側壁部(12)と二重壁板構造の一対の短辺側壁部(13)を有する上面開口の箱本体(A)と、一枚の剛性の紙製シートより形成されていて、箱本体(A)の内部をトレー収容用の4区画に区分している二重壁板構造の十字型の中仕切部材(B)よりなり、
    箱本体(A)の前記4区画内には、長辺側壁部(12)の内壁板(16)の一部によって、4区画内に突出している段部(23)と該段部(23)に連接されていて先端部(24a)が底部(11)の差込孔(11b)に差し込み係止されている固定部(24)を有する突出部(D)が形成されており、
    前記十字型の中仕切部材(B)の各先端部は、相対する長辺側壁部(12)及び短辺側壁部(13)の各内壁板(16),(19)に形成されている差込孔(16b),(19b)に嵌合固定されており、前記突出部(D)の段部(23)と十字型の中仕切り部材の上面とによってフランジ付トレーのフランジ部を支える支持部を構成していることを特徴とする、宙吊り収容包装箱(C)。
  2. 前記突出部(D)は、長辺側壁部(12)の内壁板(16)内に、長辺側壁部の上面部の折線28に平行に所定長さで第一の折線(26)と第二の折線(27)を設け、第一の折線の両端部を起点として内壁板(16)の下縁に至る2本の平行切断部(25)により内壁板(16)を切断して形成されている突出部形成片(22)を、第一の折線(26)において区画内方向に直角に折り曲げ、次いで、第二の折線(27)よりさらに底部(11)方向に直角に折り曲げて、第一の折線と第二の折線の間に底部(11)面に平行な面を有する段部(23)を形成すると共に、第二の折線を介して段部(23)に連接されている固定部(24)の先端の突起部(24a)を底部(11)の差込孔(11b)に差込係止して形成されていることを特徴とする、請求項1記載の宙吊り収容包装箱(C)。
  3. 前記突出部(D)の段部(23)に、内壁板(16)に平行に立ち上がる突起(23a)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の宙吊り収容包装箱(C)。
  4. 前記中仕切部材(B)は、一枚の長方形の剛性の紙製シートを、縦仕切板形成部(1a)/横仕切板形成部(2a)/横仕切板形成部(2b)/縦仕切板形成部(1b)の順に長さ方向に折線(8)によって区分し、剛性シートの長手方向に延びる中心線(7)に沿って、長手方向に連接されている横仕切板形成部(2a)、(2b)を切断部(10)によって切断した構造を有するワンタッチ組み立て式の中仕切部材(B)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の宙吊り収容包装箱(C)。
  5. 前記中仕切部材(B)は、前記長手方向に連接されている横仕切部形成部(2a)、(2b)の間が幅方向に平行に設けられた2本の折線(8,8)によって離間されており、該両折線間の離間領域により横仕切板(2)、(2)の先端面(9)が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の宙吊り収容包装箱(C)。
  6. 前記一枚の剛性の紙製シートが段ボール及び板紙から選ばれる1種であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の宙吊り収容包装箱(C)。




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