JP3163031U - 散布型農薬製剤 - Google Patents

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守 小林
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Abstract

【課題】特定の農薬粒状組成物を広くかつ均一に振り出し散布することができ、振り出し毎に吐出する農薬粒状組成物の量にバラツキが生じず、散布終了後にも容器内に農薬粒状組成物が残存しにくい、散布の省力化、簡易化に適した散布型農薬製剤を提供する。【解決手段】散布型農薬製剤は、農薬粒状組成物が包装容器に充填される。包装容器は、周縁が接着され、かつその底面部はガゼット構造を有するものであり、また、上部に切り欠き部を有すると共にその下部に周縁から突出した接着部に挟まれた開口部が形成され、上端縁部の接着部を当該切り欠き部で切り取ることで開口部が開口する。【選択図】図1

Description

本考案は、農薬粒状組成物を効率的にその包装容器から直接散布することができる散布型農薬製剤に関するものである。
近年、農業従事者の減少や高齢化が進み、農薬や肥料の散布作業の省力化や、簡便化が強く求められているようになってきた。これに対応して近年、例えば水田における農薬の散布法として、ジャンボ剤やフロアブル剤のように、畦畔からこれらの製剤を投げ入れるだけで水田全面に農薬活性成分が行渡るような省力的な製剤が開発されている。
また、農薬等のより簡単な散布を可能とするため、農業用組成物の包装容器と散布容器を兼ねたものを利用する技術も開発されている。例えば、角底袋の底面に小孔を設け農薬粒剤を安全かつ簡便に散布する技術(特許文献1)、紙、アルミ箔及びプラスチックフィルムなどのシート状の包装材で形成され切断線を設けた包装袋で、切断線に沿って切断すると内容物である農薬の散布に適した散布孔が開口する技術(特許文献2)、紙製筒体からなる筒状容器の開口面に農薬の散布に適する口径の散布孔を設けた散布用包装容器に関する技術(特許文献3)等が知られている。
しかしながら、これらの包装兼散布容器を用いて水田の畦畔から農薬粒剤を散布した場合には、農薬粒剤の吐出量が散布の振り出し操作毎にばらついたり、農薬粒剤の畦畔からの到達距離が不十分であったり、また散布終了後にも容器内に農薬粒剤が残存してしまうなどの問題があった。
特開平7−264963号公報 特開2001−240159号公報 特開2001−258459号公報
本考案は、従来の包装兼散布容器のかかる欠点を克服し、特定の農薬粒状組成物を広くかつ均一に振り出し散布することができ、振り出し毎に吐出する農薬粒状組成物の量にバラツキが生じず、散布終了後にも容器内に農薬粒状組成物が残存しにくい、散布の省力化、簡易化に適した散布型農薬製剤の提供をその課題とするものである。
本考案者らは、農薬等の包装兼散布容器について、充填された農薬製剤の散布の均一化を図るべく、その構造と、充填される農薬組成物の好ましい物性について種々検討を行った結果、包装兼散布容器として、上辺の一部のみが開口する容器を用い、充填する農薬製剤として比重が軽く、所定時間内に崩壊分散する浮遊性粒剤を用いれば、大幅な散布の省力化が図れることを見出し、本考案を完成した。
すなわち本考案は、農薬粒状組成物が容器に充填され、使用時に際して上部を開封し、当該農薬粒状組成物を散布する散布型農薬製剤であって、
(A)充填された農薬粒状組成物は、見掛け比重が0.3以上1.0未満で、水面で崩壊
分散するまでの時間が30分以内であり、
(B)農薬粒状組成物を充填、散布する包装容器は開封により上片の一部だけが開口し
て開口部を形成し、かつその底面部はガゼット構造を有する
ことを特徴とする散布型農薬製剤である。
本考案の散布型農薬製剤は、その容器が包装兼散布用であるために作業時に包装容器から散布機へ薬剤を移し替える手間が不要となり、農薬粒状組成物を振り出し操作によって直接散布することができるため、労力の低減が可能である。また、開口部の大きさが、農薬粒状組成物の散布効率に優れているものであるため、適切な振り出し回数で散布でき、しかも振り出し散布毎の吐出量のばらつきが少ないため、水田又は畑地等へ効率的に散布することができるものである。
特に水田では、本考案の散布型農薬製剤を用いることによって、水田に入らずに畦畔から農薬粒状組成物を効率的に散布することができ、その結果、水田全面に農薬有効成分を均一に行き渡らすことができ、農薬散布の省力化が図れる。
本考案の一態様である散布型農薬製剤で用いる包装容器の縁部をシールする前の状態を示す斜視図である。 図1の包装容器のシール後の平面図である。図中、シール部分は斜線で表示してある。 図1の包装容器の底面部のシール状態を示す図面である。図中、シール部分は斜線で表示してある。 包装容器のチャックの構造を示す縦断面図である。(a)は開状態、(b)は閉状態を示す。
本考案の農薬製剤において、使用される農薬粒状組成物は、その見掛け比重が0.3以上1.0未満で、水面で崩壊分散するまでの時間が30分以内のいわゆる浮遊性粒剤である。このような性質を有するため、畦畔からこれらの製剤を水田中に振り出すだけで、水面に浮遊し、全面に農薬活性成分が行渡るような省力的な投与が可能となる。
この農薬粒状組成物は、更に、1粒あたりの重量が0.03g〜0.3g程度であることが好ましく、更には、その1粒の短径が1.5〜7mm程度、短径と長径の比率が1:1〜1:3程度で、曲面で構成された外的形状を有するものであることが好ましい。更にまた、1粒当たりの圧縮崩壊強度が1N以上であることがより好ましい。
本考案の上記農薬粒状組成物は、前記見掛け比重および水面での崩壊分散時間を満足させるものであれば、粒剤、微粒剤、細粒剤、粉粒剤、顆粒水和剤といわれるものの何れであっても良く、このものは、成分として農薬有効成分、界面活性剤、固体担体、水面浮遊性付与剤及び必要に応じてその他補助剤を含有していても良い。
上記農薬粒状組成物で用いられる農薬有効成分としては、固体あるいは液体状のいずれでも用いることができ、この農薬活性成分は水に難溶性あるいは易溶性であってもよく、例えば、除草剤、殺菌剤、殺虫剤、植物成調節剤等の農薬活性成分が用いられるが、とりわけ水面施用において有用な農薬活性成分が好適である。
また、上記農薬粒状組成物で用いられる界面活性剤は、農薬製剤に一般的に用いられる界面活性剤である。具体的には、ポリエチレングリコール高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル、ソルビタンモノアルキレート、アセチレンアルコール及びアセチレンジオール並びにそれらのアルキレンオキシドを付加物等のノニオン性界面活性剤、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩及びその縮合物、アルキル硫酸エステル塩、アルキル燐酸エステル塩、アルキルアリール硫酸エステル塩、アルキルアリール燐酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸エステル塩、ポリカルボン酸型高分子活性剤等のアニオン性界面活性剤等、さらにはシリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、アセチレン系界面活性剤を例示することができる。
さらに、前記農薬粒状組成物で用いられる固体担体としては、水溶性あるいは非水溶性の固形担体を挙げることができる。具体的に水溶性固形担体としては、例えば、硫酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の有機又は無機酸塩類、クエン酸、コハク酸等の有機酸類、蔗糖、ラクトース等の糖類、尿素等をあげることができる。また、非水溶性固形担体としては一般的には鉱物質微粉が用いられ、例えば、クレー類、炭酸カルシウム、ベントナイト、タルク、珪藻土、ステアリン酸カルシウム、ホワイトカーボン等をあげることができる。
更にまた、前記農薬粒状組成物で利用される水面浮遊性付与剤は、浮遊性粒剤を散布した際、各粒が水中に沈むことなく、水面に浮遊する性質を付与するもので、独立した1個又は複数個の気室を有する物質である。例えば、真珠岩や黒曜石よりなるパーライト、シラスよりなる発泡シラス、アルミノシリケート系で焼成してなるフィライト、珪酸ソーダあるいは硼砂を発泡させたマイクロバルーン、軽石、粒状珪藻土、粒状活性炭、木粉、コルク粉、フェノール樹脂よりなるフェノールマイクロバルーン、エポキシ樹脂よりなるエコスフェアー、ポリウレタンよりなるポリウレタンフォーム、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデンよりなるマイクロスフェアー等があげられるが、中でもマイクロスフェアーが好適である。
このうち、マイクロスフェアーは、それ自体の浮力によって水面に浮遊させる性質を付与するものではない。しかし、これを用いて成形する際、非常に多くの空気を造粒物に混入させることができるため、非常に少ない含有量でも効果が高く、また、紫外線によって中空構造が容易に破壊されるため、いつまでも水面を漂うことがない点で浮遊性粒剤として好ましい。
一方、上記農薬粒状組成物を充填、散布する包装容器は、開封により上辺の一部だけが開口して開口部を形成し、かつその底面部はガゼット構造を有するものであれば、特に制約はなく使用できるが、好ましい包装容器の一態様を、いくつかの図面に基づいて具体的に説明する。なお、本考案はこの態様に何ら制約されるものではない。
図1は、本考案の一態様である散布型農薬製剤で用いる包装容器の縁部をシールする前の状態を示す斜視図、図2は、図1の包装容器のシール後の平面図であり、図3は、図1の包装容器の底面部のシール状態を示す図面である。
である。
本態様の散布型農薬製剤用包装容器は、図1に示されるように表面部シート1、裏面部シート2、底面部シート3及び雄型テープ41と雌型テープ42から構成される。また、表面部1、裏面部2は向き合わせて重ねられ、底面部3はV字形に折られ、V字の頂点を内方に向けて、表面部1と表面部2の下縁側に挟み込まれる。
上記包装容器において使用される、表面部シート1、裏面部シート2及び底面部シート3の材質としては、紙、金属箔及びプラスチックフィルム等から選ばれるシート又は2つ以上を適宜組み合わせたシートであり、好ましくは、紙、金属箔、プラスチックフィルム等を適宜組み合わせてラミネートしたシート状の材質であり、特に好ましくは、充填物が農業用組成物であるため内容物保護の点から、アルミ箔とプラスチックフィルムを組み合わせたラミネートシートである。
本態様の包装容器は、図2及び図3に示されるように、表面部シート1、裏面部シート2及び底面部シート3の周縁(8a、8b、8c)及び開口部6付近(8d、8e)を張り合わせることにより作られる。この張り合わせは、一般の接着剤を用いた接着でも良いが、通常はヒートシールによることが好ましい。そして、ヒートシールによる場合は、貼り合わせる部分に熱接着性のプラスチックフィルムをラミネートするか、熱接着性樹脂を塗布することが必要である。その際用いられる熱接着性のプラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体などを用いることができる。なお、前記シート1、2、3のシートの全面が熱接着性のフィルムシートで構成されていれば、接合する周縁部分に、特段前記の処理をする必要はない。
本考案の包装容器の特徴は、開口部6付近が、その幅一杯(図2中、X)には開口せず、前記開口部6付近の貼り合わせ部8d、8eにより一部の幅(図2中、Y)で開口されている点である。後でより詳しく説明するが、この構造により、適度な回数の農薬粒状組成物の振り出し散布が可能となる。
更に上記包装容器においては、底面部3は、図3に示すように若干広がった状態の、いわゆるガゼット構造をとる。このガセット構造は、相対的に多くの農薬粒状組成物を充填することを可能とするものである。
更にまた、本態様の包装容器においては、表面部1と裏面部2の上端部の接着部とチャック4の間に、使用者が切断する部分を認識できるように、表面部1、裏面部2に切り欠き部10と切取り線11とを設けている。
なお、上記包装容器においては、図1に示した雄型テープ41と雌型テープ42でチャック4を構成する。この41および42は、表面部シート1と裏面部シート2の上端部9から所定距離下がった内側にそれぞれ設けられ、かつ接着部8d及び接着部8eの上部に隣接して設けられている。
上記チャック4を構成する雄型テープ41は、図4に示すように、表面部シート1(或いは裏面部シート2)に溶着される樹脂層41aと、樹脂層41aの内側に積層されている樹脂層41bとを有し、樹脂層41bには略茸形状の凸部41cが内側に突出形成されている。雌型テープ42は、裏面部シート2(或いは表面部シート1)に溶着される樹脂層42aと、樹脂層42aの内側に積層されている樹脂層42bとを有し、樹脂層42bには略C字形の凹部42cが内側に突出形成されている。雄型テープ41の凸部41cと雌型テープ42の凹部42cは対応する位置に配設され、着脱自在に嵌合するようになっており、凸部41cと凹部42cを嵌合した状態で容器本体の上部開口がチャック4で封止されるようになっている。
雄型テープ41、雌型テープ42において、表面部シート1と裏面部シート2に溶着される樹脂層41a、41bは、表面部シート1と裏面部シート2の内層の樹脂と接着性の良い素材を用いることができる。例えば、胴表面部シート1と裏面部シート2の内層を低密度ポリエチレンとする場合には、樹脂層41a、41bを前記内層と略同一密度の低密度ポリエチレン等とすることが好ましい。
また、凸部41c、凹部42cを有する樹脂層41b、42bは、樹脂層41a、42aよりも融点が高い素材とし、例えば表面部シート1と裏面部シート2の内層を低密度ポリエチレンとする場合には、前記ポリエチレンの密度よりも高い低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン等とすることが好ましい。
本考案において、上記チャック4は必須ではないが、再封可能なチャック4を設けることにより、容器に充填された農業用組成物を誤ってこぼすことを防止でき、また、容器に農薬粒状組成物を再充填して再利用することが可能となる。
前に説明した農薬粒状組成物の包装容器への充填は、農薬粒状組成物の所定量を包装容器の上方開口部から投入した後、ヒートシールや接着剤により密封すればよい。例えば、計量、充填、シールを自動で行なう自動充填機が用いられ、これにより本考案の散布型農薬製剤が得られる。
以上のようにして得られる、散布型農薬製剤からの農薬粒状組成物の散布は、次のようにすれば良い。まず、包装容器(袋)上端部を切り取り、包装容器の中央部付近を手で握って保持し、弧を描くように前方に振り出し(以下、「手振り」という)、包装容器上方の開口部から農薬粒状組成物を散布する。散布時の手振り動作は、省力化の点からは少ない程良いが、圃場全体に均一に散布するためには、ある程度の手振り動作の回数が必要となる。この手振り動作の回数は、農薬粒状組成物の形状、大きさ、組成物中の有効成分の水溶性、土壌吸収性、拡散性等により異なるが、一般には10aの水田の場合、1個の散布型農薬製剤で、10〜45回程度であり、より好ましくは15〜25回である。15〜25回の散布であれば、農薬粒状組成物の最大の能力を発揮することができる。また、手振り動作で散布できる距離は、農薬粒状組成物を用いた場合、個人差もあるが5〜7m程度までは特に過大な労力を伴わずに散布することができる。
具体的に、図1ないし3で示される態様の包装容器に充填された農薬粒状組成物を散布する際には、まず、包装容器の切り欠き部10から切取り線11に沿って上端部5を切り取り、次いでチャック4を開ける。こうすると、包装容器において、幅方向の一部が8d、8eで接合されているため、本来の開口幅(X)より狭い開口部6(Y)のみが開口した状態になり、その開口部6から包装容器に充填された農薬粒状組成物を散布することができる。
この際に、開口部6の幅Yが小さすぎると十分な散布量が確保できず、逆に大きすぎると一度に多量に散布されてしまうため、充填された農薬粒状組成物に応じた適当な幅Yで開口するように設計する必要がある。一般には、開口部6の幅Yは袋内径の最大幅Xに対して25%〜85%が好ましく、さらに好ましくは30%〜70%である。例えば、全幅140mm袋内径の最大幅120mm高さ280mmの場合には開口部の幅Yは30mm〜102mm、さらには36mm〜84mmが好ましい。
また、本考案の散布型農薬製剤は、農薬粒状組成物の種類にもよるが、農薬粒状組成物を散布するために作業者が片手で持って振り出し散布できる大きさ及び形状が好ましい。具体的には、図2の容器の平面図において一辺50mm〜500mmの長方形が望ましく、さらに好ましくは70mm〜300mmの長方形がよい。充填できる農薬粒状組成物の重量は、50g〜1kgであり、さらに好ましくは200g〜500gである。
次に実施例をあげ、本考案をさらに詳しく説明するが、本考案はこれら実施例等に何ら制約されるものではない。
実 施 例 1
散布型農薬製剤(1)
幅が140mm、長さが280mmのポリエチレン−アルミニウムラミネートシート2枚と、幅が140mm、長さが80mmのポリエチレン−アルミニウムラミネートシート1枚を用い、図1および図2に示したようにして、内径最大幅120mmで、開口部幅50mm(開口率42%)の包装容器を調製した。この包装容器に、短径5mm長径8mm見掛け比重0.45の農薬粒状組成物250gを充填し、本考案の散布型農薬製剤を調製した。
実 施 例 2
散布型農薬製剤(2)
包装容器の最大幅を120mm、開口部幅を40mm(開口率33%)とする以外は、実施例1と同様にして、本考案の散布型農薬製剤を調製した。
実 施 例 3
散布型農薬製剤(3)
包装容器の最大幅を120mm、開口部幅を60mm(開口率50%)とする以外は、実施例1と同様にして、本考案の散布型農薬製剤を調製した。
実 施 例 4
散布型農薬製剤(4)
包装容器の最大幅を120mm、開口部幅を70mm(開口率58%)とする以外は、実施例1と同様にして、本考案の散布型農薬製剤を調製した。
実 施 例 5
散布型農薬製剤(5)
包装容器の最大幅を120mm、開口部幅を90mm(開口率75%)とする以外は、実施例1と同様にして、本考案の散布型農薬製剤を調製した。
実 施 例 6
散布型農薬製剤(6)
包装容器の最大幅を120mm、開口部幅を100mm(開口率83%)とする以外は、実施例1と同様にして、本考案の散布型農薬製剤を調製した。
実 施 例 7
散布型農薬製剤(7)
実施例3で調製した包装容器に、短径3mm長径6mm見掛け比重0.49の農薬粒状組成物250gを充填し、本考案の散布型農薬製剤を調製した。
実 施 例 8
散布型農薬製剤(8)
実施例4で調製した包装容器に、短径3mm長径6mm見掛け比重0.49の農薬粒状組成物250gを充填し、本考案の散布型農薬製剤を調製した。
実 施 例 9
散布型農薬製剤(9)
実施例3で調製した包装容器に、短径1.5mm長径3mm見掛け比重0.40の農薬粒状組成物250gを充填し、本考案の散布型農薬製剤を調製した。
実 施 例 10
散布型農薬製剤(10)
実施例4で調製した包装容器に、短径1.5mm長径3mm見掛け比重0.40の農薬粒状組成物250gを充填し、本考案の散布型農薬製剤を調製した。
比 較 例 1
比較散布型農薬製剤(1)
包装容器の最大幅を120mm、開口部幅も120mm(開口率100%)とする以外は、実施例1と同様にして、本考案の散布型農薬製剤を調製した。
比 較 例 2
比較散布型農薬製剤(2)
包装容器の最大幅を120mm、開口部幅を25mm(開口率21%)とする以外は、実施例1と同様にして、本考案の散布型農薬製剤を調製した。
試 験 例 1
実施例1〜10及び比較例1〜2に示す農薬粒状組成物を充填した散布型農薬製剤を用いて、最上端シール部を切取り、手で下から斜め上へ散布型農薬製剤を振り上げるようにして開口部から散布を行ない、内容物(250g)がすべて散布されるまでの手振り回数を測定した。試験は、試験者3人について同様の方法で行った。結果を表1に示した。

Figure 0003163031
この結果から明らかなように、約33〜83%の範囲で開口率を変えることにより、適度な手振り回数で散布を終了することができ、均一な散布が図れることがわかった。また、被験者による手振り回数の差が少ないこともわかった。
本考案の散布型農薬製剤は、販売される形態のまま、袋の上端部を切り取ることにより、すぐに散布することができるものであり、移し替えの手間が要らず内容物に手を触れることがないため、省力的で作業者への安全性も高いものである。
また、本考案の散布型農薬製剤に充填されたそのままある程度の手振りにより散布することができ、充填される農薬粒状組成物が浮遊性粒剤であるので、これを水田に散布した場合には、散布の均一性と農薬粒状組成物の浮遊性及び拡散性とが相まって、容易に水田全体に農薬を散布することが可能となる。
1 表面部シート
2 裏面部シート
3 底面部シート
4 チャック
41 雄型テープ
42 雌型テープ
41a、41b、42a、42b 樹脂層
41c 凸部
42c 凹部
5 上端切断部
6 開口部
7 底面部(ガゼット構造)
8a 上端縁部の接着部
8b 側縁部の接着部
8c ガゼット接着部
8d 開口部横の接着部
8e 開口部横の接着部
9 上端部
10 切り欠き部
11 切取り線
すなわち本考案は、農薬粒状組成物が容器に充填され、使用時に際して上部を開封し、当該農薬粒状組成物を散布する散布型農薬製剤であって、
(A)充填された農薬粒状組成物は、見掛け比重が0.3以上1.0未満で、水面で崩壊
分散するまでの時間が30分以内であり、
(B)農薬粒状組成物を充填、散布する包装容器は、切り欠き部で切り取り開封するこ
とにより上辺の一部だけが開口して開口部を形成し、かつその底面部はガゼット構
造を有することを特徴とする散布型農薬製剤である。
すなわち本考案は、農薬粒状組成物が容器に充填され、使用時に際して上部を開封し、当該農薬粒状組成物を散布する散布型農薬製剤であって、
(A)充填された農薬粒状組成物は、見掛け比重が0.3以上1.0未満で、水面で崩壊
分散するまでの時間が30分以内であり、
(B)農薬粒状組成物を充填、散布する包装容器は、周縁が接着され、かつその底面
部はガゼット構造を有するものであり、また、上部に切り欠き部を有すると共に
その下部に周縁から突出した接着部に挟まれた開口部が形成され、上端縁部の接
着部を当該切り欠き部で切り取ることで開口部が開口する、
ことを特徴とする散布型農薬製剤である。

Claims (4)

  1. 農薬粒状組成物が包装容器に充填され、使用時に際して上部を開封し、当該農薬粒状組成物を散布する散布型農薬製剤であって、
    (A)充填された農薬粒状組成物は、見掛け比重が0.3以上1.0未満で、水面で崩壊
    分散するまでの時間が30分以内であり、
    (B)農薬粒状組成物を充填、散布する包装容器は開封により上片の一部だけが開口し
    て開口部を形成し、かつその底面部はガゼット構造を有する
    ことを特徴とする散布型農薬製剤。
  2. 形成される開口部の幅が、袋内径の最大幅に対して25%〜85%である請求項第1項記載の散布型農薬製剤。
  3. 上端切断部分と開口部の間に再封可能なチャックを設けた請求項第1項または第2項記載の散布型農薬製剤。
  4. 容器の材質が紙、金属箔、プラスチックフィルムを適宜組み合わせたヒートシール可能なラミネートシートであり、容器の上端部、両側面部及び底面のガゼットが接合封止された請求項第1項ないし第3項の何れかに記載の散布型農薬製剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015166337A (ja) * 2014-02-14 2015-09-24 昭和電工株式会社 顆粒状除草剤および顆粒状除草剤の製造方法

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