JP3161856U - ベルトプレート挿入袋付きベルト - Google Patents

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宏樹 河内
宏樹 河内
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Abstract

【課題】患者の視点に立ち、より容易にストーマ袋用ベルトプレートを装着可能なベルトを提供する。【解決手段】ベルトプレート挿入袋付きベルト1が、体に巻き付ける帯部2と、ストーマ用ベルトプレートを挿入可能な開口4が上辺に設けられた袋部3からなり、袋部には、ストーマ袋を貫通可能な孔7が設けられている。また、袋部に、ストーマ用ベルトプレートが中で動かないようにするための縫合部9が設けられている。また、ストーマ袋を貫通可能な孔の直径が8cm以上である。袋部が布製であり、袋部の上辺に、開口を閉じるための封止部材が設けられている。【選択図】図2

Description

本考案は、ベルトプレート挿入袋付きベルトに関する。具体的には、ストーマ袋を体に装着する際、ストーマ袋用ベルトプレート自体を挿入可能な袋部を設けたベルトに関する。
ストーマは、消化管や尿路の疾患などにより腹部に便を排泄するために増設された排泄口のことであり、排泄物は合成樹脂で構成されるストーマ袋に溜められる。このストーマ袋は、袋と面板から構成されている。袋の入口側の孔部が面板の一方の面に固定され、この面板には接着性のある皮膚保護剤が塗布され、ストーマ周囲に接着することで、ストーマ袋が腹部に固定保持される。
袋の下辺には開口部が備わっており、溜まった排泄物を排出又は開口部からガスを抜くことができるものと、開口部を備えず使い捨てできるものがある。このような袋及び面板とからなるストーマ袋には、袋と面板とが一体的に固着されたワンピース型と、袋が面板に対し着脱交換可能なツーピース型の2種類が存在している。
そこで、そのようなストーマ袋の固定補助具として、ストーマ袋用のベルトプレートが知られている(例えば特許文献1参照)。これは、袋と面板の間にリング状のベルトプレートを装着し、これにベルトを装着することで、ストーマ袋を体により確実にすることができるものである。さらに具体的には、リング部とベルト連結部から成るベルトプレートであって、リング部は、中央に直径3cm以下の孔が設けられた、厚みが一定のリング状であり、ハサミで切り取り可能な板状部材からなり、ベルト連結部は、リング部の厚みより薄く、リング部表面と高さが揃えられていることを特徴とするベルトプレートである。
また、帯部と、それに取り付けて使用する補助板からなり、ストーマ袋の基板を挟んで使用するストマ用腹帯が開示されている(特許文献2)が、これを利用するためには基板を挟んで補助板を取り付けなければならない。
しかしながら、このようなベルトプレートや帯を利用する利便性は認識していても、そのベルトへの装着には若干の手数がかかるため、毎日の使用に際し、なお面倒を感じる利用者がいるという事実がある。また、ベルトプレートは通常プラスチック素材などで製造されるが、その肌感に若干の違和感を感じる使用者もいる。
実用新案登録第3152754号公報 特許第2742981号号公報
そこで、本考案の目的は、患者の視点に立ち、より容易にストーマ袋用ベルトプレートを装着可能なベルトを提供することを目的とする。
当該目的を達成するため、本考案のベルトプレート挿入袋付きベルトは、
体に巻き付ける帯部と、ストーマ用ベルトプレートを挿入可能な開口が上辺に設けられた袋部からなり、袋部には、ストーマ袋を貫通可能な孔が設けられていることからなる。
また、袋部に、ストーマ用ベルトプレートが中で動かないようにするための縫合部が設けられていることが好適である。
また、ストーマ袋を貫通可能な孔の直径が8cm以上であることが好適である。
また、袋部が布製であり、袋部の上辺に、開口を閉じるための封止部材が設けられていることが好適である。
すなわち、本考案のベルトには、ベルトプレート挿入袋が付いており、使用者は単にベルトプレートを上から当該袋に入れるだけで良い、というものである。
帯部は、公知のストーマベルトに用いられる各種布や化学繊維・合成繊維を使用したものを使用出来る。体へ巻き付けた場合の帯部同士の固着は、面ファスナーなど、通常の手段を利用可能である。なお、面ファスナーであれば、プラスチック部材や金属部材を利用する部材凸凹が少なく好適である。
袋部は、例えば二枚の布や合成繊維製布状部材の上辺以外を縫合して製造される。袋部と帯部も縫合などによって固着される。そのため、上辺が開口となり、そこからベルトプレートを入れることになる。
そして、袋部には、ストーマ袋を貫通可能な孔が設けられる。ベルトプレートを袋部に入れたあと、この孔を通じてストーマ袋を貫通させて体側から外側へ出すためである。この孔は、製造および使用上の容易さから、袋部の中央に設けられることが好適である。また、各種のベルトプレートの穴の大きさに対応できるよう、直径が8cm以上であることが好適である。このようにすれば、比較的大きな穴を有するものから、小さな穴を有するものまで、汎用して使用することができるからである。
さらに、袋部には、ベルトプレートの固定性を上げ、なるべく袋部の中で動かないようにするため、縫合部を設けることが好適である。これにより、袋部の中の下側はベルトプレートの形状に合うような形状になり、固定性が向上する。なお、袋部の上側に面ファスナーを設けて、さらに固定性を上げることもできる。
また、袋部の開口は、閉じることが出来るよう封止部材が設けられていることが好適である。封止部材としては、例えばジッパーや面ファスナーが挙げられる。
本考案の以上の構成により、患者の視点に立ち、より容易にストーマ袋用ベルトプレートを装着可能なベルトを提供することが出来る。また、肌感も良い物を提供することが出来る。
本考案のベルトプレート挿入袋付きベルト及びベルトプレートを示す図である。 本考案のベルトプレート挿入袋付きベルトの斜視図である。 本考案のベルトプレート挿入袋付きベルトにベルトプレートを入れストーマ袋を装着した状態を示す概念図である。
本考案の実施の形態の一例を図面にしたがって説明する。
図1は、ベルトプレート挿入袋付きベルト1及びベルトプレート5を示す図である。図2は、本考案のベルトプレート挿入袋付きベルトの斜視図である。図3は、本考案のベルトプレート挿入袋付きベルトにベルトプレートを入れストーマ袋を装着した状態を示す概念図である。
ベルトプレート挿入袋付きベルト1は、帯部2及び袋部3により構成される。帯部3には、体へ巻き付けた場合の帯部同士の固着のため、面ファスナー(図示せず)が設けられている。
袋部3は、帯部2の中央近辺に配置されている。袋部3は、二枚の布の上辺以外を縫合して製造されている。袋部3と帯部2も縫合などによって固着されている。そのため、袋部3の上辺が開口4となり(図2参照)、そこに(図1の矢印の方向へ)ベルトプレート5を入れれば良い。
そして、袋部3には、ストーマ袋6を貫通可能な孔7が設けられている。ベルトプレート5を袋部3に入れたあと、この孔7を通じてストーマ袋を貫通させて体側から外側へ出し、図3のような状態になる。この孔7は、袋部3の中央に設けられている。また、ベルトプレート5の穴8の大きさは孔7より小さいため、ストーマ袋6の出し入れに支障がない。
さらに、袋部3の下側には、ベルトプレートの固定性を上げ、なるべく袋部3の中で動かないようにるため、縫合部9が設けられている。これにより、袋部3の中の下側はベルトプレート5の形状に合うような形状になり、固定性が向上する。なお、袋部3の上側にも面ファスナー(図示せず)を適宜設けることで、閉じた時にベルトプレート5の固定性をさらに上げることが出来る。
1.ベルトプレート挿入袋付きベルト
2.帯部
3.袋部
4.開口
5.ベルトプレート
6.ストーマ袋
7.孔
8.穴
9.縫合部

Claims (4)

  1. 体に巻き付ける帯部(2)と、
    ストーマ用のベルトプレート(5)を挿入可能な開口(4)が上辺に設けられた袋部(3)からなり、
    袋部(3)には、ストーマ袋(6)を貫通可能な孔(7)が設けられていることを特徴とするベルトプレート挿入袋付きベルト。
  2. 袋部(3)に、ベルトプレート(5)が中で動かないようにするための縫合部(9)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のベルトプレート挿入袋付きベルト。
  3. ストーマ袋(6)を貫通可能な孔(7)の直径が8cm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のベルトプレート挿入袋付きベルト。
  4. 袋部(3)が布製であり、袋部(3)に、開口(4)を閉じるための封止部材が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のベルトプレート挿入袋付きベルト。
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