JP3157338U - ストーマ袋用カバー - Google Patents

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宏樹 河内
宏樹 河内
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Abstract

【課題】ストーマ袋を体に装着した状態から、極めて容易に装着及び脱着できるストーマ袋用カバーを提供すること。【解決手段】ストーマ袋用カバーの正面に設けられる開口が、ストーマ袋用カバー側面の一方側に至るまで延長し、当該ストーマ袋用カバー側面のうち、延長された開口と接する部分からストーマ袋用カバーの下部に至るまで、開閉自在となっているストーマ袋用カバーからなること。また、開口のうち、ストーマ袋における袋と面板の間に挟まれる中央部分は略円形状又は略楕円状であり、カバー側面に至るまで延長している延長部分は中央部分に比べ細くなっていること。また、カバー素材が、消臭及び/又は芳香処理、及び/又は抗菌処理されていること。【選択図】図2

Description

本考案は、ストーマ袋を体に装着した後でも、容易に装着可能なストーマ袋用カバーに関する。
ストーマは、消化管や尿路の疾患などにより腹部に便を排泄するために増設された排泄口のことであり、排泄物は合成樹脂で構成されるストーマ袋に溜められる。このストーマ袋は、袋と面板から構成されている。袋の入口側の孔部が面板の一方の面に固定され、この面板には接着性のある皮膚保護剤が塗布され、ストーマ周囲に接着することで、ストーマ袋が腹部に固定保持される。
袋の下部には開口部が備わっており、溜まった排泄物を排出又は開口部からガスを抜くことができるものと、開口部を備えず使い捨てできるものがある。このような袋及び面板とからなるストーマ袋には、袋と面板とが一体的に固着されたワンピース型と、袋が面板に対し着脱交換可能なツーピース型の2種類が存在している。
そして、ストーマ袋のうち、面板と逆側の面、言い換えれば装着した時に他人から見える側の面(この面をストーマ袋の正面とする。)は、透明又は半透明となっている。ストーマ袋はストーマにしっかりと装着されなければならないが、体に取り付ける際に正面側からストーマ及びストーマ袋のストーマ装着部をよく見えるようにしておく必要があるからである。
このように、ストーマ袋の正面は透明又は半透明であるが、その結果、排泄物が溜まった状態では外観を悪化させ、使用者の精神安定上好ましくない。またストーマ袋の付け心地についても向上の余地がある。
そこで、ストーマ袋に装着されるカバーが使用される場合がある(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、特にワンピース型のストーマ袋の場合、上述の通りストーマ装着部をよく見えるようにしておく必要があるため、まずストーマ袋を体に装着してからカバーを付けることが要求される。
そして、従来のカバーは、カバーに設けられている挿入口にストーマ袋を挿入することで装着するものであったが、その際ストーマ袋を体につけた状態で、ストーマ袋及び面板を小さく折り畳んだり、小さく丸めたりしなければストーマ袋を挿入口に入れることが出来きなかった。
このように、従来のカバーでは、装着の際に手間がかかり、またストーマ袋を傷つける恐れもあるなど、大変不便なものであった。
特許文献1に記載の例では、側面を開閉可能としたものも開示されているが、この場合においても最終的にストーマ袋を変形させて円形の挿入口に通さなければならず、装着の不便な点については解消されていなかった。同様に、ストーマ袋を脱着するにも不便があった。
特開2009−254719号公報
そこで、本考案の目的は、ストーマ袋を体に装着した状態でも、極めて容易に装着及び脱着することができるストーマ袋用カバーを提供することを目的とする。
当該目的を達成するため、本考案のストーマ袋用カバーは、
ストーマ袋用カバーの第1の面(正面)に設けられた開口が、ストーマ袋用カバー側面の一方側に至るまで延長し、当該ストーマ袋用カバー側面のうち、延長された開口と接する部分からストーマ袋用カバーの下部に至るまで、開閉自在となっていることからなる。
また、開口のうち、ストーマ袋における袋と面板の間に挟まれる中央部分は略円形状又は略楕円状であり、ストーマ袋用カバー側面に至るまで延長している延長部分は中央部分に比べ細くなっていることが好適である。
また、カバー素材が、消臭及び/又は芳香処理、及び/又は抗菌処理されていることが好適である。ここで、消臭処理とは防臭処理も含む概念である。
本考案のストーマ袋用カバーにおいては、ストーマ袋用カバーの正面に設けられた開口が、ストーマ袋用カバー側面に至るまで延長している。すなわち、従来のように略円形状をしておらず、側面まで開口が延長した形状となっている。
そして、ストーマ袋用カバー側面のうち、延長された開口と接する部分からストーマ袋用カバーの下部に至るまで、開閉自在となっている。
この構造により、使用者は、ストーマ袋を体に装着した状態で、ストーマ袋用カバーを側面から大きく開いて、側面側からそのまま滑らせるようにして、ストーマ袋の形状を変化させることなく、極めて容易にストーマ袋用カバーを装着することが出来る。
なお、開閉自在とする手段は、面ファスナーやボタンなど、製造費用に合わせて適宜選択すればよい。また、ストーマ袋用ベルト等を通す開口を側面に別途設けるなど、本発明の効果を失わない限り、適宜変更を加えることができる。また、下部とは、ストーマ袋用カバーの最も下に位置する部分を言うが、少なくとも下部まであれば良く、その下部を超えてさらに開閉自在な部分が続いていても良い。
また、開口のうち、ストーマ袋における袋と面板の間に挟まれる中央部分は、ストーマ袋と面板の間の装着部分が円形であることが多いことから、略円形状又は略楕円状であることが好適であるが、ストーマ袋用カバーがストーマ袋に装着できれば、多角形など他の形状であっても良い。
また、開口のうち、ストーマ袋用カバー側面に至るまで延長している延長部分は中央部分に比べ細くなっていることが好適である。延長部分は、装着後は直接ストーマ袋を保持する役割を有さないからである。
ストーマ袋用カバーの素材は、肌触りの良い不織布、布、化学繊維など、公知の素材を使用することができる。また、カバー素材が公知の方法で消臭及び/又は芳香処理、及び/又は抗菌処理されていれば、より快適にストーマ袋用カバーを使用することができる。
本考案の以上の構成により、ストーマ袋の使用者は、ストーマ袋を体に装着した状態で、ストーマ袋用カバーを側面から大きく開いて、側面側からそのまま滑らせるようにして、ストーマ袋の形状を変化させることなく、極めて容易にストーマ袋用カバーを装着することが出来る。また、同様の方法で、例えストーマ袋に排泄物等が入っていても、極めて容易に脱着をすることが可能である。
ストーマ袋を示す図である。 本考案のストーマ袋用カバーを正面から見た図である。 本考案のストーマ袋用カバーを背面から見た図である。 本考案のストーマ袋用カバーを側面から開いた状態で、正面から見た図である。 本考案のストーマ袋用カバーを側面から開いた状態で、背面から見た図である。 本考案のストーマ袋用カバーを側面側から装着させようとしている図である。
本考案の実施の形態の一例を図面にしたがって説明する。
図1は、ストーマ袋1を示す図である。ストーマ袋1は、排泄物を入れるための袋2と、面板3から構成されている。この面板3が袋2と一体となっているワンピース型と、面板3が袋2に対し着脱可能なツーピース型の2種類が市販されている。本考案のストーマ袋用カバー4(図2,3参照)は、いずれの型についても使用可能である。
図2は、本考案のストーマ袋用カバー4を開口5を有する面(第1の面)から見た正面図である。
ストーマ袋用カバーの正面に設けられた開口5は、ストーマ袋における袋と面板の間に挟まれる略円形状をした中央部分6と、ストーマ袋用カバー側面8に至るまで延長している延長部分7によって構成されている。
ストーマ袋用カバー側面8のうち、延長部分7と接する部分からストーマ袋用カバーの下部9を超えた部分10に至るまで、開閉自在となっている。
図3は、本考案のストーマ袋用カバーを開口5を有さない面(第2の面)から見た背面図である。
図4は、本考案のストーマ袋用カバーを側面から開いた状態で、正面から見た図である。
ストーマ袋用カバー4のストーマ袋用カバー側面8は、一対の面ファスナー11、11’で開閉自在とされている。
このように、ストーマ袋用カバー側面8は延長部分7と接する部分から、開口5も一緒に下部9に至るまで大きく開くことができる。
図5は、本考案のストーマ袋用カバーを側面から開いた状態で、背面から見た図である。
図6は、本考案のストーマ袋用カバー4を側面側から装着させようとしている図である。
このように、使用者はストーマ袋1を体12に装着した状態で、例えばストーマ袋用カバー4を開けて、ストーマ袋1を変形させることなく、側面側からほぼ横に(矢印1方向に)滑らせるようにしてストーマ袋1を覆い(収納)、ストーマ袋用カバー4の開閉部13を、矢印2の方向に動かして、ストーマ袋1と体12の間を通して、包み込むようにして、面ファスナー11、11’で貼着し装着する。
脱着の際には、面ファスナー11、11’を外し、開閉部13を矢印2と反対方向に開くと、ストーマ袋用カバー4を矢印1と反対方向に動かすことで簡単に外すことが出来る。
1 ストーマ袋
2 袋
3 面板
4 ストーマ袋用カバー
5 開口
6 中央部分
7 延長部分
8 カバー側面
9 カバーの下部
10 カバー下部を超えた部分
11、11’ 面ファスナー
12 体
13 ストーマ袋用カバーの開閉部

Claims (3)

  1. ストーマ袋用カバーの正面に設けられた開口が、ストーマ袋用カバー側面の一方側に至るまで延長し、当該ストーマ袋用カバー側面のうち、延長された開口と接する部分からストーマ袋用カバーの下部に至るまで、開閉自在となっていることを特徴とするストーマ袋用カバー。
  2. 開口のうち、ストーマ袋における袋と面板の間に挟まれる中央部分は略円形状又は略楕円状であり、カバー側面に至るまで延長している延長部分は中央部分に比べ細くなっていることを特徴とする請求項1に記載のストーマ袋用カバー。
  3. カバー素材が、消臭及び/又は芳香処理、及び/又は抗菌処理されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のストーマ袋用カバー。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015058329A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 株式会社ジュウイチ ストーマ用装具交換補助装置

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