JP2007520646A - パンツ - Google Patents

Abstract

前部（１）、後部、股部（２）、およびそれらの部により画定された二つの脚孔（３）、ならびに股部（２）を前部（１）へ連結しかつ股領域における開口の形成を可能にする解放自在連結手段（４）を含むパンツに関し、解放自在連結手段（４）が一方の脚孔（３）から他方の脚孔へ伸長しかつ閉鎖状態において一方が他方の上に重なる二部材を含み、解放自在連結手段（４）の一部材の両端（６）は可撓性保護手段（１１）を有する。

Description

本発明は、前部、後部、股部、およびそれらの部により画定された二つの脚孔（３）、ならびに股部を前部へ連結するための解放自在連結手段をみ、解放自在連結手段が一方の脚孔から他方の脚孔へ伸長しかつしかつ股領域において脚孔を含む開口の形成を可能にする、パンツ（a pair of underpants)に関する。

股領域に開口を形成する目的は、着用者が下着を脱ぐことなくトイレへ行くことができるようにするためである。これは、例えば、衣服が胴全体を被覆するようなボディストッキングで提案されている。バスルームへ行くときには衣服全体を脱ぐことは非常に面倒である。

股領域における開口は、オストミー収集袋が下着の外に設置される場合のように人工孔を有する患者に特に望ましい。

股領域に解放自在連結手段を有する下着は周知である。解放自在連結手段は通常ベルクロ（登録商標）バンド、ボタンと対応するボタンホール、フックと目等である。これらの構造はしばしばバンド上に設置され、ポリマー材により形成され、かつバンドがパンツに適合するように切断されるときに、その縁は粗く（rough)でありかつ不快および股間領域の炎症の原因になる。

本発明の課題は、着用者にとってパンツをもっと快適なものにする開口を設けることによって、パンツ上の解放自在連結手段上の粗い縁に起因する炎症および不快を防止することにある。

本発明の他の課題は、パンツの開口部を着用者にとって開放し易いものにすることである。

本発明によるパンツ（a pair of underpants)は、前部、後部、股部、および二つの脚孔、ならびに股部を前部へ連結しかつ股領域における開口の形成を可能にする解放自在連結手段を含み、前記解放自在連結手段が一方の脚孔から他方の脚孔へ伸長しかつ閉鎖状態において一方が他方の上に重なる二部材を含むパンツであって、前記解放自在連結手段の一部材の両端が可撓性保護手段を有することを特徴とする。

本発明は、前記解放自在連結手段の一部材の両端上に、解放自在連結手段の他方の部材の両端を中心に折り曲げもしくは折り畳むことにより、両端に起因する不快感を最小限にし、それによりパンツを更に快適にすることを発見したことに基礎を置く。

前記可撓性保護手段は、好適には前記解放自在連結手段の上に重なった外部材上に設置されているが、選択的により前記解放自在連結手段の内部材上に設けられてよい。

前記可撓性保護手段が前記解放自在連結手段の上に重なった外部材上に設置される場合、可撓性保護手段は使用者の身体とパンツとの間に固定される。可撓性保護手段が解放自在連結手段の内部材上に設けられる場合、可撓性保護手段は付加的締結手段により下着の外側へ固定される。

好適形態において、前記可撓性保護手段はリボンの形態であり、ソフトな材料で形成される。各リボンは好適にはその縁を保護するために縁を被覆する十分な幅を有する。

前記リボンは、綿、ナイロン、または比較的伸縮性の少ないソフト感のある、紐もしくはテープに適した、その他の材料により形成されてよい。

前記リボンは約１５から約１２０ｍｍの長さを有してよく、好適にはパンツと着用者の身体との間に押し込まれるときに所定位置にリボンを保持できる十分な長さを有する。

本発明による他の好適形態において、前記可撓性保護手段はループの形態であり、不器用な人による前記解放自在連結手段の係合の解除を容易にする。このループは好適には、約３０から約５０ｍｍの直径のループの保持を可能にする、約９５から１６０ｍｍの長さを有し、ループ内に一本または二本の指を入れることのできる大きさであり、それを使用して解放自在連結手段を引っ張って分離させる。

不器用な人にとって、前記可撓性保護手段は好適には、前記解放自在連結手段の内部材上に設けられ、保護手段が連結手段の縁上に折り畳まれ、パンツの外側上で締結できるようにされる。

図１は、前部１、股部２、二つの脚孔３、相互に上下に重なる解放自在連結手段４、およびパンツの脚孔３内で解放自在連結手段４の両端６へ取付けられた二つの可撓性保護手段５を示す。

図２および３において、パンツの様々な部が図１の参照番号と同一参照番号により示されさている。

図２はループ形態の二つの可撓性保護手段１１を含む本発明の他の実施形態を示す。

図３は、パンツの内側へ脚孔３から折り曲げたもしくは折り畳まれた二つの可撓性保護手段を含む本発明の他の実施形態を示す。パンツが使用されるときに、可撓性保護手段２１はパンツと使用者の身体との間に設置され、その二つの間の圧力が可撓性保護手段２１を所定位置に保持する。

図４は図２に対応する実施形態を示し、可撓性保護手段は開放状態で前部に設置され、即ち解放自在連結手段３０，３１が係合を解除している。第一解放自在連結手段３１はパンツの股部３４に設置され、かつ対応する解放自在連結手段３０はパンツの前部３２に設置されている。ループ形態の可撓性保護手段３３は解放自在連結手段３０の両端のまわりで下着に取付けられる。

図５は図３に対応する本発明の一実施形態を示す。可撓性保護手段２１は解放自在連結手段の内部材からパンツの外側へ折り畳まれている。

可撓性保護手段は、付加的締結手段、例えばボタンおよび対応するボタンホール、ベルクロ（登録商標）、フックおよび目、スナップ係止具等によりパンツへ締結される。付加的保護手段がパンツ上、例えば解放自在連結手段または前部または股部上に設置できる。

図６は開放状態の本発明の他の実施形態を示す。第一解放自在連結手段３０は股部３２上に設置され、他方、対応する解放自在連結手段３１はパンツの前部３４上に設置されている。可撓性保護手段３３は、股部３４の解放自在連結手段３１の両端に設置されている。スナップ係止具３５の二部材は、パンツへ可撓性保護手段３３を固定するために、一方が前部３２の解放自在連結手段３０上に、そして対応する他方の部材が股部３４に対して解放自在連結手段３０の反対面上の解放自在連結手段３１の両端の各可撓性保護手段３１上に設置されている。

所望により、股部および後部はワンピースに形成されてよく、また前部および後部がワンピースに形成されてよい。更に、所望により、全部がワンピースに形成されてよい。

パンツは、パンツを形成する伝統的材料、例えば綿、絹等で形成でき、また例えば人工孔を有する患者のために支持衣服の使用に特に適した材料により形成できる。

本発明によるパンツの好適形態の前面図を示す。 本発明によるパンツの他の好適形態の前面図を示す。 本発明によるパンツの他の好適形態の前面図を示す。 本発明による開放状態のパンツの他の好適形態の前面図を示す。 本発明によるパンツの他の好適形態の前面図を示す。 本発明による開放状態のパンツの他の好適形態を示す。

Claims (9)

1. 前部（１，３２）、後部、股部（２，３４）、およびそれらの部により画定された二つの脚孔（３）、ならびに股部（２，３４）を前記前部（１，３２）へ連結しかつ股領域における開口の形成を可能にする解放自在連結手段（４，３０，３１）を含み、前記解放自在連結手段（４，３０，３１）が一方の脚孔（３）から他方の脚孔へ伸長しかつ閉鎖状態において一方が他方の上に重なる二つの部材を含むパンツにおいて、前記解放自在連結手段（４，３０，３１）の一部材の両端（６）は可撓性保護手段（５，１１，２１，３３）を有することを特徴とするパンツ。
2. 前記股領域に形成される開口は脚孔（３）を含む、請求項１によるパンツ。
3. 前記可撓性保護手段（５，１１，２１，３３）は前記解放自在連結手段（４，３０，３１）の上に重なった外部材上に設置されている、請求項１または２によるパンツ。
4. 前記可撓性保護手段（５，１１，２１，３３）は、綿、ナイロン、または伸縮性の少ないソフト感のある紐もしくはテープに適した、その他の材料により形成されている、請求項１から３のいずれか１によるパンツ。
5. 前記可撓性保護手段（５，１１，２１，３３）は、リボンの形態である、請求項１から４のいずれか１によるパンツ。
6. 前記リボンは約１５から約１２０ｍｍの長さを有する、請求項５によるパンツ。
7. 前記可撓性保護手段（５，１１，２１，３３）は、ループ（１２）の形態である、請求項１から４のいずれか１によるパンツ。
8. 前記ループは、約３０から約５０ｍｍの直径のループの保持を可能にする、約９５から１６０ｍｍの長さを有する、請求項７によるパンツ。
9. 前記可撓性保護手段（５，１１，２１，３３）は、前記解放自在連結手段（４，３０，３１）の全縁（６）を覆う十分な幅を有する、請求項１または８によるパンツ。

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