JP3161597U - 自動車用フロアマット - Google Patents

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Abstract

【課題】フロアカーペットとの間に滑り止め効果を有しつつ、熱プレス成形されても滑り止め効果の低下を防止できる自動車用フロアマットを提供する。【解決手段】自動車用フロアマット100は、熱溶融又は熱圧着性接着剤と、粒状又は繊維状の熱溶融又は熱圧着性接着剤が混合点在している不織布層60と、前記不織布表面又は内部に配置された網状フィラメント30と、を備えている。さらに、前記網状フィラメントの少なくとも1部は、不織布層の裏面から外側に向けて突出した突出フィラメント50を有し、前記突出フィラメントの先端は、フィラメントより太い先端部を有するものとした。【選択図】図1

Description

本考案は、自動車用フロアマットに関する。
従来、滑り止め機能を有する自動車用フロアマットとして、例えば、特許文献1に記載のように、不織布により構成され、且つ裏面側に複数の滑り止め突起を備える基体と、該基体の表面側に積層された表皮層と、を備える自動車用フロアマットであって、前記滑り止め突起は、前記不織布に含まれる繊維の一部がニードルパンチ法により突き出された後に、焼成されたものであることを特徴とする自動車用フロアマットがある。確かに係る自動車用フロアマットによれば、基体の裏面側には、複数の滑り止め突起が形成されているため、滑り止め効果を有する。
しかしながら、この自動車用フロアマットの突起は焼成されたものであるため、プレス加工で成形をすると突起がつぶれてしまったり、折れてしまったりして、滑り止め効果が減少するという課題があった。また、ニードルパンチで突出した突起はすべて同じ方向を向いているため、ある方向には滑り止め効果を有するが、他の方向には滑り止め効果を有しないという課題があった。
特開2009−61992号公報
そこで、本考案は、こうした課題を鑑みてなされたものであり、裏面にランダムな方向の突起フィラメントを設けることによって滑り止め効果を有するとともに、熱プレス成型によって成型形態を保持することができる自動車用フロアマットを提供することを主目的とする。
本考案は、上述の主目的を達成するために、以下の手段を採った。
本考案に係る自動車用フロアマットは、
化粧面を構成する表面マットと、
粒状又は繊維状である前記熱溶融又は熱圧着性接着剤が一部又は全部に混合されている織布又は不織布からなる基布シートと、前記基布シートの表面又は内部に配置された網状フィラメントと、前記基布シートの裏面からランダムな方向に突出した突出フィラメントと、を有する前記表面マットの裏面に貼着されている裏張り材と、
を備えていることを特徴とする。
本考案の自動車用フロアマットは、自動車用フロアマットの裏面から突出した突出フィラメントを有しているので、突出フィラメントの先端がフロアカーペットに食い込み、フロアカーペットに対して滑り止め効果を発揮する。また、突出フィラメントがランダムな方向へ突出しているので、自動車用フロアカーペットに自動車用フロアマットを敷設した際に、突出フィラメントが自動車用フロアカーペットに対してランダムな方向へ突き刺さるので、いずれの方向へも移動しづらい自動車用フロアマットとすることができる。ここでランダムな方向とは、底面から突出したフィラメントの先端の方向が、規則性を有しないものを言う。
さらに、滑り止め機能を有する突出フィラメントは、100デニール以上の合成樹脂モノフィラメントを使用しているので、適度な剛性を有しつつ、かつ柔軟性を有する。したがって、熱プレス加工を経てもフィラメントが折れたり、破損したりすることを未然に防止することができる。
また、本考案に係る自動車用フロアマットにおいて、化粧面を構成する表面マットと、粒状又は繊維状である前記熱溶融又は熱圧着性接着剤が一部又は全部に混合されている織布又は不織布からなる基布シートと、前記基布シートの表面又は内部に配置された網状フィラメントと、前記基布シートの裏面からランダムな方向に突出した突出フィラメントと、を有する前記表面マットの裏面に貼着されている裏張り材と、を備えてなり、熱プレスによって成型したものであってもよい。
本考案に係る自動車用フロアマットは、上述した効果を有するとともに、さらに、前記粒状又は繊維状の熱溶融又は熱圧着性接着剤が一部又は全部に混合されている基布シートを備えている。従って、熱プレス成形した際に、織布又は不織布に混合している熱溶融又は熱圧着性接着剤が溶融し、不織布又は織布を構成する互いの繊維間に浸透し、接着する。こうして熱溶融又は熱圧着性接着剤のアンカー効果によってプレスした形状を保持することができる。また、すべての繊維同士を接着するわけではないので、成型された自動車用フロアマットは、適度な硬度と柔軟性を有する。さらに、表面側は表面マットで覆われており、熱溶融又は熱圧着性接着剤が混合されていないので繊維同士が接着されることがなく、プレス成型してもプレス跡が表面に残るのを極力抑えられる。係る手段を採用することによって、成型前の自動車用フロアマットにバッキング等を施す必要がなくなり、バッキング工程の省力化を図ることができる。
また、本考案に係る自動車用フロアマットにおいて、前記突出フィラメントを構成するフィラメント糸は、少なくとも2本のモノフィラメントで1回以上撚ったループパイルを網状フィラメントの任意の位置に形成した後、ループパイルを切断してできるカットパイルであってもよい。
係る構成を採用することによって、カットパイル中の少なくとも2本のモノフィラメントは、ばらけて、ランダムな方向に傾斜して起立した状態になる。よって、自動車用フロアマットの裏面にランダムな方向の突出フィラメントを容易に形成することができる。
また、本考案に係る自動車用フロアマットにおいて、前記突出フィラメントの先端は、繊維径より大きな塊を有していてもよい。
係る構成を採用することによって、フロアカーペットのパイルやループに先端の塊が引っかからせることができ、より滑りづらい自動車用フロアマットとすることができる。なお、塊を作製する方法としては、例えば、突出フィラメントの先端を熱で溶融することで、先端に塊を容易に作製することができる。
また、本考案に係る自動車用フロアマットにおいて、網状フィラメントは、前記基布シートを構成する織布又は不織布の繊維と絡合されていてもよい。
係る構成を採用することによって、網状フィラメントと基布シートは一体化され、剥離しにくくなる。
さらに、本考案に係る自動車用フロアマットにおいて、前記基布シートの裏面にのみ撥水加工がなされていてもよい。
係る構成を採用することによって、雨の日、雪の日等に靴が濡れた状態で車内に入ったとしても、裏面近傍までの繊維間に水が浸透し、表面に水が溜まるのを防止することができる。一方で、裏面を通過して自動車用フロアカーペットまで水が滲み出る可能性を低減することができる。
さらに本考案に係る自動車用フロアマットにおいて、前前記自動車用フロアマットは、自動車の足下のフロア平面部及び足下両側方の壁面部をカバー可能に形成されていてもよい。
自動車の足下のフロア部の両側方は、センタートンネル、サイドメンバー等があるため足下のフロア平面の両側方に壁面部を有している。フロアの底面及び側方の壁面のすべてを覆うことによって、自動車用フロアマットが底面と2壁面の異なる角度を有する面を覆うことができる。これにより、自動車用フロアマットは、フロアカーペットに対して、接合面が多くかつ平行ではない面で滑り止め効果を発揮することができる。
本考案に係る自動車用フロアマットによれば、裏面からフィラメントの一部が突出した突出フィラメントを備えているので、この突出フィラメントがフロアカーペットに食い込み、フロアカーペットに対して滑り止め効果を発揮することができる。また、前記粒状又は繊維状の熱溶融又は熱圧着性接着剤が基布の一部又は全部に混合されているので、熱プレス加工によって熱溶融又は熱圧着性接着剤のアンカー効果によって基布の加工形状を保持することができる。
本考案の実施例に係る自動車用フロアマットの構成の概略を示す一部断面図である。 本考案の実施形例に係る自動車用フロアマットの網状フィラメントの構成の概略を示す斜視図である。 本考案の実施形態に係る自動車用フロアマットを自動車のフロアに敷設した状態を示す断面図である。
以下、本考案を実施するための形態について、詳細に説明する。本発明は、化粧面を構成する表面マットと、基布シートと前記基布シートの表面又は内部に配置された網状フィラメントと前記基布シートの裏面からランダムな方向に突出した突出フィラメントとを有する裏張り材と、を主たる構成要件とする。
化粧面を構成する表面マットは、限定するものではなく、タフテッドカーペット、ニードルパンチカーペット等公知のカーペットを使用することができる。
基布シートは、不織布又は織布と熱溶融又熱圧着性接着剤とを備えている。不織布を構成する短繊維としては、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維及びポリプロピレン繊維等のオレフィン系繊維、ナイロン等のポリアミド系繊維、ビニロン等のポリビニルアルコール系繊維等、種々の繊維を使用することができる。不織布を作製する方法としては、ニードルパンチ法、乾式法、湿式法のほか、スパンレース法、ニードルパンチ法等種々の方法を用いることができる。不織布の目付は、限定するものではないが、目付が100g/m未満であると吸音性能やクッション性能が低下する。また目付が800g/mを超えると重量が重くなりすぎて取り扱いにくくなるため、100〜800g/mであることが好ましい。また、係る範囲の不織布が、嵩高性があり、適度な硬さと柔軟性を備えており、熱プレス成型によっても潰れが少なくプレス跡が残るのを好適に低減することができる。織布は、特に限定するものではなく、公知の種々の織布を使用することができる。
熱溶融又熱圧着性接着剤としては、低融点ポリエステル繊維(軟化点130℃ R&B法)、オレフィン系ホットメルト接着剤、ポリアミド樹脂ホットメルト接着剤、ポリウレタン樹脂ホットメルト接着剤、ポリオレフィン樹脂ホットメルト接着剤等種々のものを使用することができる。熱溶融又は熱圧着性接着剤の形態としては、繊維状、粒状のいずれであってもよい。粒状には、塊状、粉末状を含む。不織布へ混合点在させる方法としては、例えば、不織布又は織布の裏面側にスプレー等で噴霧するといった方法がある。このように裏面にのみ接着剤を噴霧することによって、自動車用フロアマットを熱プレスした場合に裏面側のみが硬化することになる。従って、内側の不織布は、柔らかい質感を残した状態で成型することができる。こうした構成を採用すれば、クッション性が高くなり、また表面にプレス跡が残存することをさらに防止することができる。熱溶融又熱圧着性接着剤として、より好ましくは融点が150℃以下のポリエステル繊維やポリオレフィン繊維等の低融点短繊維を用いるとよい。低融点短繊維を使用することにより、不織布を構成する短繊維と低融点短繊維との両方をカーディング工程前に供給した混合ウェブを用いて不織布を作製することで、別工程で熱溶融又熱圧着性接着剤を混合する工程を省くことができる。
熱溶融又熱圧着性接着剤を熱プレス等で溶融又は軟化させることによって、短繊維相互間や、短繊維と後述するモノフィラメントとを接着させることができる。この接着によって、不織布の形態安定性が向上し、また、不織布又は織布と網状フィラメントとの一体化も強固になる。熱溶融又熱圧着性接着剤は、不織布又は織布中の繊維に対して、5〜50質量%程度混合するのがよい。熱溶融又熱圧着性接着剤が5質量%未満であると、繊維相互間の接着が不十分となる。また、熱溶融又熱圧着性接着剤が50質量%を超えると、不織布又は織布が硬くなり、吸音機能やクッション機能が低下する。
熱溶融又熱圧着性接着剤として低融点短繊維を用いる場合には、繊維全体が低融点成分で形成されているものを使用してもよいが、好ましくは、芯成分が高融点成分で鞘成分が低融点成分よりなる芯鞘型複合短繊維を用いるとよい。芯鞘型複合短繊維の場合、鞘成分が溶融又は軟化することによって、短繊維相互間等が接着する。そして、芯成分は当初の繊維形態を維持したままであるので、短繊維ウェブが硬くなりにくく、吸音機能やクッション機能等の低下を防止することができる。
網状フィラメントは、角目、菱目、亀甲目等種々の形状の目のものを使用することができる。好ましくは、経糸である鎖編糸と経糸である挿入糸で構成さえた網状のラッセル編み地を用いるとよい。網状フィラメントを構成する糸としては、ポリオレフィン系モノフィラメント、ポリエステルモノフィラメント、ポリアミドモノフィラメント等が使用される。網状フィラメントを構成する糸の少なくとも一部は、100デニール以上、好ましくは300デニール以上が使用される。係るモノフィラメントを使用することにより、適度な剛性を有しつつ、かつ柔軟性を有する。したがって、熱プレス加工を経てもフィラメントが折れたり、破損したりすることを未然に防止することができる。
網状フィラメントを構成するモノフィラメントの少なくとも一部は、網状平面から突出して形成された突出フィラメントを有する。突出フィラメントは、好ましくは、以下の方法により形成される。モノフィラメントは、少なくとも2本のモノフィラメントで構成されていて、この少なくとも2本のモノフィラメントには撚りが掛けられている。こうして撚られたモノフィラメントをループパイルとする。ループパイルを構成するモノフィラメントの撚り回数は、好ましくは、形成されているループパイルの長さにおいて、少なくとも一回以上である。このループパイルを切断すると、この撚りが解けて、切断端がランダム方向に向き、カットパイルはランダム方向に傾斜して起立した突出フィラメントを構成する。突出フィラメントの先端は、そのままであってもよいが、熱ヒーター等によって加熱溶融することで溶融塊を先端に作製することができ、より滑りにくい構造とすることもできる。突出フィラメントの先端の形状としては、例えば、傘型、キノコ型等の種々の形状を採用することもできる。フロアカーペットが採用するパイル(カットパイル、ループアイル等)に応じて、先端の形状を選択することで、より効果的に滑り止め効果を付与することができる。
こうして作製された網状フィラメントは、織布又は不織布と一体化して裏張り材とされる。一体化する方法は限定するものではないが、好ましくは、不織布の短繊維と絡合させて一体化させることが好ましい。
表面マットと裏張り材とは、互いに貼着されて自動車用フロアマットとされる。さらに、自動車用フロアマットの裏面に撥水剤をスプレーで塗布してもよい。撥水剤を裏面側にのみ塗布することによって、雨の日等にぬれた靴で車内に侵入した場合に、雨水は表面を浸透して裏面近傍側まで浸透するが、裏面を通過することなく、不織布内で留まることになる。よって、フロアカーペットが水で汚れることがなく、また自動車用フロアマット上に水滴が溜まることも防止することができる。
以下、本考案を実施するための形態について、図面に沿って詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例及び図面は、本考案の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。なお、各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号が付されている。
ここで、本発明の実施例を説明するにあたり、実施例の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施例におけるニードルパンチカーペット10が表面マットに相当し、低融点ポリエステル繊維70が熱溶融又は熱圧着性接着剤に相当し、不織布60が織布又は不織布に相当し、基布シート80が基布シートに相当し、ネット状ラッセル編み地30が網状フィラメントに相当し、カットパイル50が突出フィラメントに相当し、溶融玉51が塊に相当する。
図1は、本考案の自動車用フロアマット100の一部を表す一部拡大断面図である。図2は、ネット状ラッセル編み地30の構成を示す斜視図である。図3は、本考案に係る自動車用フロアマット100が自動車内に敷設された状態を示す断面図である。本考案に係る自動車用フロアマット100は、図2に示すように、自動車用フロアマットの表面である化粧面を構成する最上面層のニードルパンチカーペット10と、融点が150℃以下の低融点ポリエステル繊維70が混合した不織布60と、不織布内部に網状に配置されたネット状ラッセル編み地30と、を備えている。
ニードルパンチカーペット10は、ポリプロピレン繊維からなる目付300g/mのカーペットである。
裏張り材20を構成するネット状ラッセル編み地30は、前記したように、経糸である鎖編糸と緯糸である挿入糸とで構成される(図の編組織の記述については省略してある。)。鎖編みされている経糸はモノフィラメント40よりなり、所定の位置にループパイル(図示しない。)を構成する。ループパイルは、2本のモノフィラメント40で構成されていて、ループパイルの長さ中において2回の撚りが施されている。そして、ループパイルは、図2に示すように、その頂上近傍で切断されてカットパイル50となる。この切断によって、カットパイル50中の2本のモノフィラメント40は、ばらけて、ランダムな方向に傾斜して起立した状態となる。そしてカットパイル50の端部は、熱ヒーターによって加熱溶融され、溶融玉51が作製される。
次に、ネット状ラッセル編み地30に、ポリエステル短繊維及び低融点ポリエステル繊維を絡合させてネット状ラッセル編み地30のカットパイル50が形成されている側の反対側に短繊維ウェブを積層する。カットパイル50が形成されている側に、短繊維ウェブを設けると、カットパイル50が短繊維ウェブ中に埋もれてしまうからである。そして、ニードルパンチを短繊維ウェブ側から施す。これにより不織布60中のポリエステル短繊維及び低融点ポリエステル繊維70相互間が絡合して基布シート80すると共に、ネット状ラッセル編み地30を形成しているモノフィラメント40とも絡合する。不織布とネット状ラッセル編み地30とは一体化され、こうして形態安定性のある裏張り材20となり、剥離しにくくなる。
裏張り材20は、ニードルパンチカーペット10の裏面に、短繊維ウェブ側が貼着されて自動車用フロアマット100となる。こうして自動車用フロアマット100の底面は、ばらけて、ランダムに傾斜して起立したカットパイル50が設けられる。そして、自動車用フロアマット100は、加熱プレス工程を経て、自動車のフロアの形状に成型される。このとき、図3に示すように、自動車のフロアカーペット90の表面に、足下のフロア91、センタートンネルの壁面92及び反対側の壁面93のすべてを覆うように成型される。
こうして作製された実施例に係る自動車用フロアマット100は、熱プレス成形した際に低融点ポリエステル繊維によって互いの繊維同士が接着され、その後冷やされて硬化した低融点ポリエステル繊維のアンカー効果によって成型した形を保持することができる。自動車用フロアマット100は、バッキングによって形状を保持するものではなく、低融点ポリエステル繊維が繊維間に点在して接着しているので、熱プレス加工後も全体としての嵩高感が失われることなく、プレス成形時に残りやすい角部にプレス跡が残ることもほとんどない。さらに、裏にバッキング等が施されていないことから、プレス時に型内を自動車用フロアマットが滑りやすくなり、凹凸形状の角の部分の繊維目付が低くなることを防止でき、ひいてはプレス跡が残るのを防止することができる。
また、自動車用フロアマット100は、カットパイル50が裏面から突出しているため、カットパイル50の先端部がフロアカーペット90に食い込み、滑り止め効果を発揮することができる。さらに、先端に溶融した溶融玉51が形成されているので、この溶融玉51がフロアカーペット90のパイルに引っかかり、より効果的に滑り止め効果を発揮させることができる。さらに、カットパイル50は、プレスによる折れ曲がりに強く、プレス時に折れ曲がっても徐々に回復し突出状態を回復して滑り止め効果が低減することを防止することができる。
さらに、撥水剤が裏面側にのみ塗布されているので、雨の日等にぬれた靴で車内に侵入した場合に、雨水は表面を浸透して裏面側まで浸透するが、裏面を通過することなく、不織布内で留まることになる。よって、フロアカーペット90が水で汚れることがなく、また自動車用フロアマット100上に水滴が溜まることも防止することができる。
なお、本考案は、上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本考案の技術的範囲に属する限り様々な態様で実施しうることはいうまでもない。
上述した実施形態で示すように、自動車用のフロアカーペットの上に配置される自動車用フロアマットとして使用することができる。
10…ニードルパンチカーペット、20…裏張り材、30…ネット状ラッセル編み地、40…モノフィラメント、50…カットパイル、51…溶融玉、60…不織布、70…低融点ポリエステル繊維、80…基布シート、90…フロアカーペット、91…フロア、92…壁面、93…壁面、100…自動車用フロアマット。

Claims (7)

  1. 化粧面を構成する表面マットと、
    粒状又は繊維状である前記熱溶融又は熱圧着性接着剤が一部又は全部に混合されている織布又は不織布からなる基布シートと、前記基布シートの表面又は内部に配置された網状フィラメントと、前記基布シートの裏面からランダムな方向に突出した突出フィラメントと、を有する前記表面マットの裏面に貼着されている裏張り材と、
    を備えていることを特徴とする自動車用フロアマット。
  2. 化粧面を構成する表面マットと、
    粒状又は繊維状である前記熱溶融又は熱圧着性接着剤が一部又は全部に混合されている織布又は不織布からなる基布シートと、前記基布シートの表面又は内部に配置された網状フィラメントと、前記基布シートの裏面からランダムな方向に突出した突出フィラメントと、を有する前記表面マットの裏面に貼着されている裏張り材と、を備えてなり、
    熱プレスによって成型されたことを特徴とする自動車用フロアマット。
  3. 前記突出フィラメントは、少なくとも2本のモノフィラメントで1回以上撚ったループパイルを網状フィラメントの任意の位置に形成した後、ループパイルを切断してなるカットパイルであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用フロアマット。
  4. 前記突出フィラメントの先端は、繊維径より大きな塊を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の自動車用フロアマット。
  5. 前記網状フィラメントは、前記基布シートを構成する織布又は不織布の繊維と絡合されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の自動車用フロアマット。
  6. 前記基布シートの裏面にのみ撥水加工がなされていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の自動車用フロアマット。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の自動車用フロアマットにおいて、
    前記自動車用フロアマットは、自動車の足下のフロア平面部及び足下両側方の壁面部をカバー可能に形成されていることを特徴とする自動車用フロアマット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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