JP3131839U - カーマット - Google Patents

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Abstract

【課題】カーマットに、吸音性能と防滑性能とを高いレベルで併せ持たせる。
【解決手段】カーマット10は、表皮材11と裏材12とを、所定の間隔をあけて並列する筋状の熱接着性樹脂13により接着一体化することで形成される。裏材12は不織布12aからなり、この不織布12aの外側の表面に、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂を塗布して滑り止め層12bを形成している。このカーマット10を車内フロアカーペットの上に置くと、滑り止め層12bがあることにより、良好な防滑性能を発揮する。また、裏材12の不織布12aは素材として吸音性が高く、さらに、表皮材11と裏材12とは、筋状の熱接着性樹脂13で部分的にしか接着されておらず通気性も高いので、カーマット10は吸音性能にも非常に優れている。
【選択図】図1

Description

この考案は、自動車の車内の足元に敷かれるカーマットに関する。
詳しくは、車内の騒音を吸収低減する吸音性能と、足元でのずれ動きを防止する防滑性能を高いレベルで併せ持ったカーマットに関する。
自動車の車内の足元に敷かれるカーマットは、通常、車内に敷いたときに上面側となる感触のよい表皮材と、下面側となるクッション性の良好な裏材とを接着剤で接着一体化して形成されている。
このようなカーマットについて、近年、自動車の車内の騒音を低減して、快適な車内空間を得るために、吸音性能を高める考案がなされている。
たとえば、特許文献1には、表皮材と裏材とを、所定の間隔をおいて並列する筋状の熱接着性樹脂で接着したカーマットが開示されている。
このように、表皮材と裏材とを筋状の熱接着性樹脂で部分的に接着することにより、従来のように表皮材と裏材のほぼ全面が通気性の悪い熱接着性樹脂で接着される場合に比べて、カーマットの通気性が改善されている。
そのため、カーマットの空気の通過量が増え、結果、通過中に吸収する音の量が増えることにより、吸音性能が向上する。
なお、このカーマットの裏材には、固綿、不織布など繊維密度が比較的大きく、吸音性の高い素材が用いられ、吸音性能の更なる向上が図られている(特許文献1、段落[0020]、[0021]等参照)。
一方、カーマットを足元に敷いた場合に、ずれ動くと運転中に手元が狂うなどして危険であるため、これに防滑性能を持たせることも要請されている。
しかし、特許文献1のカーマットの場合、防滑のための処置がなんら講じられておらず、例えばその裏材が上記したような固綿、不織布などからなる場合には、ずれ動きやすく危険であった。
他方で、特許文献2には、裏材の表皮材と接着されていない側の表面(外側の表面)から多数のモノフィラメント(単繊維の長繊維)のパイルを突出させたカーマットが開示されている。
このようなカーマットを、車内床のフロアカーペット上に置くと、マットから突出するモノフィラメントがフロアカーペットのパイル生地に深く食い込むため、良好な滑り止め作用を発揮する。
そのため、この特許文献2のカーマットの裏材の構造を、特許文献1のカーマットにそのまま転用して(特許文献1のカーマットの裏材として、特許文献2のカーマットの裏材を採用して)、防滑性を持たせることは容易に考えられうる。
ところが、このようにすると、特許文献2の裏材は、吸音性の低い素材であるモノフィラメント等からなるため(特許文献2、段落[0008]、[0009]等参照)、裏材が固綿などからなる場合に比べて、カーマットの吸音性能が著しく落ちてしまう。
そのため、特許文献1と特許文献2のカーマットを単に組み合わせても、防滑性能と吸音性能とを高いレベルで併せ持ったカーマットを得ることはできなかった。
特開2003−225153号公報 特開2001−10392号公報
そこで、この考案は、カーマットに、車内の騒音を吸収低減する吸音性能と、足元でのずれ動きを防止する防滑性能とを高いレベルで併せ持たせることをその課題とする。
上記した課題を解決するため、カーマットを、不織布からなる裏材と、表皮材とを、所定の間隔をあけて並列する筋状の熱接着性樹脂で接着一体化し、この裏材の外側の表面に、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂を塗布して滑り止め層を形成したのである。
このようにすると、カーマットのフロアカーペットとの接触面に滑り止め層があるため、良好な防滑性能を発揮する。
しかも不織布はモノフィラメントの編物等に比べて吸音性が良好な素材であり、かつ表皮材と裏材とが、筋状の熱接着性樹脂によって部分的にしか接着されていないため、通気性が高く、その結果、このカーマットは、吸音性にも非常に優れる。
また、裏材を不織布単体から形成しているため、裏材をモノフィラメントやステープルを用いた混合編物や、モノフィラメントの編物と不織布の積層体から形成する場合に比べて、編み工程や積層工程がない分、製造が容易であり、その製造コストを抑えることができる。
なお、ポリオレフィン系のホットメルト樹脂は、固化した後には、粘着性が少ないため、カーマットへの塵埃等の付着が防止され、その防滑性能が持続し、汚れが少なく見た目もよい。
ここで、ホットメルト樹脂からなる滑り止め層を多孔質層とすると、滑り止め層の通気性が良好となるため、カーマットの吸音性がさらに向上する。
さらに表皮材を、基布にパイルを植設し、その裏側表面にパイルの抜け止め層を形成したパイル織物とし、この抜け止め層を構成する合成樹脂100重量%中、3〜15重量%をパラフィン樹脂とすると、抜け止め層に適量のパラフィンが添加されているため、表皮材は、通気性は損なわれないままで、雨水等が裏材まで浸透するのを防止できる。
上記したようにカーマットを構成することにより、カーマットに吸音性能と防滑性能とを高いレベルで併せ持たせることができる。
以下、図面を参照しつつ、この考案の実施形態について説明する。
実施形態のカーマット10は、図1のように、表皮材11と裏材12とを、所定の間隔をあけて並列する筋状の熱接着性樹脂13により接着することで形成されている。
これは例えば、図2のようにして製造される。
まず、裏側表面を上向きにして図中矢印で示す方向に送られる表皮材11の上に、表皮材11の送り方向とほぼ直交する向きにノズルが並列するダイDから、溶融させた熱接着性樹脂を押し出す。
そして、押し出された熱接着性樹脂が付着した表皮材11が順次送られてゆくことにより、間隔をあけて並列する筋状の熱接着性樹脂13が形成される。
つぎにこの上に、表皮材11と送り方向を同じくする(図中矢印で示す)裏材12を、裏側表面を上向きにした状態で載せ、これらを加圧ロールRに通すことにより接着一体化させる。
ここで、熱接着性樹脂は、ポリオレフィン系のホットメルト樹脂を用いると、環境にもやさしく、接着性等も良好である。
図1のように、表皮材11は、基布11aに、表パイル11bを植設して形成されたパイル織物であって感触がよく、靴裏の付着した汚れを拭き取る性能に優れている。
また、基布11aの裏側の表面には、表パイル11bの抜け止めのための抜け止め層(図示省略)が設けられている。
抜け止め層は、主としてスチレンブタジエンゴム(SBR)などの合成樹脂から形成され、これにパラフィン樹脂が3〜15重量%添加されている。
このように、抜け止め層に適量のパラフィンが添加されているため、表皮材は、通気性は損なわれないままで、雨水等が裏材12まで浸透しにくいものとなっている。
なお、表皮材11は、このほかにも、たとえば、不織布や編物から形成しても良い。
図1のように、裏材12は、不織布12aからなり、その表皮材11と接着されない側の表面(外側の表面)には、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂を塗布乾燥させることで、滑り止め層12bが形成されている。
ここで、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂の塗布量は、不織布12aに対し50〜150g/mであって、塗布量をこの範囲に調節すると、乾燥後の滑り止め層12bは多孔質状に形成されるため、その通気性は良好なものとなっている。
なお、不織布12bは、ポリエステル短繊維から形成するのが、吸音性、クッション性などの点で好ましい。
また、その繊維の太さを1〜15デニールとし、ニードルパンチ法により製造するのが、同様の理由からより好ましい。
このようなカーマット10をフロアカーペットに置くと、カーマット10のフロアカーペットと接触する面にはポリオレフィン系ホットメルト樹脂からなる滑り止め層12bが形成されているため、良好な防滑性能を発揮する。
しかもこのカーマット10は、不織布12aはモノフィラメントの編物等に比べると吸音性が良好な素材であり、さらに、滑り止め層12bは多孔質であって、表皮材11と裏材12とは、筋状の熱接着性樹脂13によって部分的にしか接着されていないため通気性も高く、その結果、カーマット10は、吸音性が非常に良好である。
また、裏材12を不織布12a単体から形成しているため、裏材12をモノフィラメントやステープルを用いた混合編物から形成する場合や、モノフィラメントの編物と不織布とを積層した積層体から形成する場合などと比べて製造が容易であり、カーマット10の製造コストを抑えることができる。
なお、ポリオレフィン系のホットメルト樹脂は、固化した後の粘着性が少ないため、カーマット10の滑り止め層12bは、塵埃等が付着しにくくなっており、防滑性が持続する上に汚れにくくて体裁も良い。
実施形態のカーマットの断面図 カーマットの製造工程を示す模式図
符号の説明
10 実施形態のカーマット
11 表皮材(パイル織物)
11a 基布
11b 表パイル
12 裏材
12a 不織布
12b 滑り止め層
13 熱接着性樹脂
D ダイ
R 加圧ロール

Claims (3)

  1. 不織布からなる裏材と、表皮材とを、所定の間隔をあけて並列する筋状の熱接着性樹脂で接着一体化し、
    この裏材の外側の表面に、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂を塗布して滑り止め層を形成したカーマット。
  2. 上記ポリオレフィン系ホットメルト樹脂からなる滑り止め層を、多孔質層とした請求項1に記載のカーマット。
  3. 上記表皮材は、基布にパイルを植設し、その裏側表面にパイルの抜け止め層を形成したパイル織物であり、
    この抜け止め層を構成する合成樹脂100重量%中、3〜15重量%をパラフィン樹脂とした請求項1または2に記載のカーマット。
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