JP3161289U - 焼網器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】保持している食材の、反転時における大きな位置ずれを防止する焼網器具を提供する。【解決手段】料理対象を上下から面状に挟むように保持するために一端部を支点として開閉可能に連結された耐熱性を有する1組の面状体2と、その1組の面状体から延びる取手部10と、その1組の面状体の少なくとも一方に設けられた食材移動抑制突起4とを備え、取手部を介して焼網器具1を反転させるとき、上記突起が食材に干渉して食材の過度の移動を防止する。【選択図】図5

Description

この考案は、肉、魚、野菜その他の焼物料理のために料理対象を保持し加熱源に置かれて使用される焼網器具に関する。
従来、家庭の料理等で使用される焼網具として、一対の焼網体で調理対象(食材)を挟み込んで、食材の焼き具合のみながら片面を焼いた後に、食材を反転させてもう一方の片面を焼く反転式の焼網が知られている。
特開2000−329348号公報
しかし、特許文献1に記載された焼網(ハサミ網)では、取手により間に挟んだ食材ごと反転させる(裏返す)ことができるが、例えばその焼網で保持している食材が小さかったり、薄いものであったりした場合は、焼網の反転時に、食材が過度に動いて位置がずれてしまったり、甚だしい場合には焼網から脱落してしまったりする問題があった。位置がずれてしまうと、焼網を開けて食材を適正な位置に戻さなければいけないし、食材が焼網から脱落して床等に落ちてしまうと料理が台無しになってしまう。
この考案の課題は、焼網を反転しても中の食材が移動したり脱落したりすることを防止ないし抑制し得る焼網器具を提供することにある。
課題を解決するための手段及び考案の効果
この考案は、肉、魚、野菜その他の焼物料理のために調理対象である食材を保持し加熱源に置かれて使用されるとともに該食材を保持した状態で反転可能な焼網器具であって、
料理対象を上下から面状に挟むように保持するために一端部を支点として開閉可能に連結された耐熱性を有する1組の面状体と、
その1組の面状体を閉状態に維持する開放防止手段と、
前記1組の面状体における開閉の支点とは反対側の端部から外方へ突出するように設けられ、前記1組の面状体の一方に対して取り付けられた取手部と、
その1組の面状体における、少なくとも一方の内面に該内面から他方の面状体に向かって突出するように設けられ、該1組の面状体がその内部に前記食材を保持した閉状態で前記取手部を介して反転させられる際に、該食材が1組の面状体内で該反転に伴って移動することを抑制する食材移動抑制突起と、
を含むことを特徴とする。
このようにすれば、この焼網器具の1組の面状体を開けて、中に食材を入れた後に閉状態とし、加熱源に載置する焼物料理の途中で取手部を介して焼網器具を反転する(裏返す)際には、中の食材の自由な移動が食材移動抑制突起で妨げられ、その結果、焼網器具の反転時に食材の位置が大きくずれてしまったり、焼網器具から脱落・落下してしまったりすることが効果的に抑制ないしは防止される。
また、本考案において、
前記食材移動抑制突起は、前記1組の面状体の少なくとも一方の内面において、先鋭な複数の突起として形成されて、その1組の面状体の閉状態において、食材の表面に食い込んで食材の固定爪として機能することを特徴とする。このようにすれば、先鋭な突起が表面に食い込み、反転時の移動を阻止する。
また、本考案において、
前記食材移動抑制突起は、前記1組の面状体の一方の内面において食材の保持領域を区画する区画線に沿って複数配置され、又は該区画線に沿った突条として形成され、前記食材は該1組の面状体内に前記区画線に沿った食材移動抑制突起と干渉することなく配置されて、前記反転時に食材に移動が生じた場合は該食材が前記食材移動抑制突起に当たってそれ以上の移動が阻止されることを特徴とする。
こうようにすれば、焼網器具の反転時に、食材が本来の位置からずれること(区画線を越えて隣の領域に移動してしまうこと)は、食材移動抑制突起が一種のストッパとして機能する食材移動抑制突起により抑制ないし防止されるので、反転時の食材の位置を安定に保つことができる。
また、本考案において、
前記食材移動制御突起は、前記1組の面状体の少なくとも一方の内面において、その内面領域を区画するように、かつ先鋭な複数の突起として形成され、食材の表面に食い込む固定爪の機能と、移動しようとする食材を当接させてそれ以上の移動を阻止するストッパの機能とを併有することを特徴とする。このようにすれば、食材移動抑制突起が、使用の仕方によって、食材の表面に食い込むこともできるし、食材を当接させて、それ以上の移動を阻止することもでき、その突起を汎用的に活用し得る。
また、本考案において、
前記1組の面状体はそれぞれ金網部材で構成され、前記食材移動抑制突起は、少なくとも一方の金網部材の網形成線材に固定され又はそれと一体的に形成されて、他方の金網部材側へ突出することを特徴とする。
ここで、食材移動抑制突起を形成する突起材(例えば個々の短い棒材)を、金網部材の網形成線材に所定の間隔で溶接(ロー付けを含む)することよって、金網部材から突出する複数の食材移動抑制突起を形成することができる。
また、本考案において、
前記取手部は、使用者によって把持される把持部と、その取手部から突出し、面状体に着脱可能に連結される突出連結部とを備え、他方、前記1組の面状体の一方の、前記閉状態で外側となる部分には、前記取手部の突出連結部を差し込み、かつ引き出すための、連結用の挿入部を備え、その挿入部が前記面状体に固定され又は該面状体と一体的に形成されるとともに、その挿入部の複数個所が他方の面状体側に突出してそれらの突出部分が前記食材移動抑制突起とされ、
前記取手部の突出連結部がその挿入部に差し込まれた状態では前記1組の面状体を支持しかつ反転させることが可能で、その突出連結部が前記挿入部から抜き取られた状態では、取手部なしで焼物調理が可能であることを特徴とする。
上記のようにすれば、取手部が本体たる一対の面状体に対して着脱できるため、例えばオーブンやストーブ等の炉内で肉や魚等の焼物料理をしたい場合は、その面状体の間に食材を保持して、取手部が付いた状態で炉内へ食材を保持した面状体を差し入れて加熱源上に載置し、その後取手部を面状体から取り外せば、取手部を炉内等の高温部位に晒すことなく、炉内における充分な火力で焼物料理ができる。また炉内から面状体により保持した食材を取り出したいときや、炉内において食材を反転したいとき等には、面状体に取手部を取り付ければ、食材の反転(裏返し)や炉内からの取出しを容易に行うことができる。
ここで、炉の開口に設けられた開閉扉を開けて、肉や魚を挟持した焼網器具を炉内に入れたとき、炉から取手部が外方へ出っ張る場合、その取手を取り外せば、取手部が開閉扉の閉動作に干渉することがなくなるので、炉の開閉扉を閉めた状態で、炉内に残る1組の面状体に保持された食材を、炉の温度を低下させることなく高い熱効率の下で、密閉された炉内での「蒸し焼き」が可能となる。また、炉内から面状体により保持した調理後の食材を炉内から取り出したいときや、炉内において調理の途中で食材を反転したいとき等には、面状体に取手部を取り付ければ、食材の反転(裏返し)や炉内からの取出しを容易に行うことができる。その反転(裏返し)の際には、1組の面状体の少なくとも一方に形成された食材移動抑制突起により反転時における食材のずれが抑制ないし防止されるから、手際良く反転して焼物料理を進行することが可能となる。
また、本考案において、
前記取手部の突出連結部は、一対の互いに平行な軸状の突出連結部を有するヨーク状をなし、前記連結用の挿入部は、前記1組の面状体の一方の、前記閉状態で外側となる部分に、前記一対の互いに平行な軸状の突出連結部に対応する間隔で、一対をなすように互いに平行に形成されることを特徴とする。
また、本考案において、
前記1組の面状体はそれぞれ金網部材で形成され、かつその一方の面状体の外面には樋状の挿入部形成金具が固定され、それにより前記樋状の挿入部形成金具と一方の面状体により閉じた断面の挿入部が形成され、
さらに、前記樋状の挿入部形成金具の、前記一方の面状体の外面に対向する開口両縁部には、その開口両縁部の長さ方向における所定の間隔で複数個所において一部が突出するとともに前記金網部材を構成する網構成線材にかしめられることにより、その樋状の挿入部形成金具を前記一方の面状体に固定するかしめ部が形成され、かつ、その樋状の挿入部形成金具の開口両縁部における少なくとも一方の縁部において、複数の前記かしめ部の間に位置する複数の箇所が他方の面状体側に突出するように起立して、複数の前記食材移動抑制突起とされ、その結果、一対の挿入部の長さ方向に沿って互いに平行な少なくとも2列形態で前記食材移動抑制突起を備えることを特徴とする。
このようにすれば、樋状の挿入部形成部材を利用して、複数の食材移動抑制突起を形成するため、その挿入部形成部材が取手部の連結のための挿入部の形成と、食材移動抑制突起の形成のためとの二重の役割を果たすこととなり、その突起を含みながら全体の構成を簡素にすることができる。
また、本考案において、
前記1組の面状体を閉状態に維持する開放防止手段として、前記1組の面状体のうち、前記挿入部が形成されていない面状体の、前記開閉の支点とは反対側の自由端には、該面状体が閉じられた状態で前記挿入部の連結開口に対応する位置に該連結開口と重なる金具開口を備えた開放防止金具が設けられ、かつ前記取手部の前記突出連結部がそれら連結開口と金具開口との双方を貫くように前記挿入部に挿入されることにより、その取手部が前記1組の面状体に連結され、かつ、それら1組の面状体が閉状態から開放されることが阻止されることを特徴とする。
このようにすれば、着脱式の取手部を1組の面状体に連結する操作と、1組の面状体の開放を防止する操作とが、開放防止金具の金具開口を挿入部の連結開口に合わせた状態で、そこに取手部の突出連結部を差し込むというワンアクションにより完了するから、使い勝手がよくまた構造も簡潔なものとなる。
また、本考案において、
前記開放防止金具は、前記面状体の開放方向に沿って先端から基端側への順次異なる位置に複数の前記金具開口を備え、それら複数の金具開口のうちの任意の1個の金具開口と前記挿入部の前記連結開口とが選択的に対応させられることにより、1組の面状体の内部に保持される食材の厚みに応じて該面状体の保持厚が変更可能とされたことを特徴とする。
このように開放防止金具を複数段式のものとすれば、1組の面状体で保持される食材の大きさ(厚さ等)の違いに対応するように、開放防止金具において使用する金具開口を選択することにより、薄い食材は1組の面状体の保持寸法も薄く、厚い食材に対してはより大きな保持寸法を確保することができ、しかも、その保持寸法が適切に選択された保持状態とした上で、食材移動抑制突起が反転時の食材の過度のずれを阻止するから、食材の種類や大きさを選ばずに焼物調理を汎用的かつ機動的に行うことができる。
本考案の一実施例である焼物器具の平面図。 その裏面(下面)図。 図1において取手部を取り外した下面図。 図1の正面図。 図1の焼物器具の分解斜視図。 その焼物器具に食材を挟持する説明図。 図4の要部の拡大断面図。 その焼物器具を反転(裏返す)させる斜視図。 図5における挿入部形成金具の構造の一部をを拡大して示す拡大斜視図。 図9の挿入部形成金具の展開図。 本焼物器具の使用方法の一例を示す斜視図。 変形例として多段式の開放防止金具を示す正面図。 その多段式の開放防止突起の機能を示す側面説明図。 別の実施例の焼物器具を示す側面図。 面状体の変形例の示す平面図。 面状体の更に別の変形例を示す平面図。 食材の移動を抑制する突起の別の分布例を示す斜視図。 図17の更なる変形例を示す平面図。 1組の面状体の双方に突起を設けた例を示す側面概略図。 固定式(着脱不能)の取手部を備えた変形例を示す平面簡略図。
以下、本考案の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は、肉、魚、野菜その他の焼物料理のために料理対象(食材)を保持し加熱源に置かれて使用される焼網器具1を示している。この焼網器具1は、1組の面状体2,2と、取手部10とを有している。1組の面状体2,2は、料理対象を上下から面状に挟むように保持するために一端部を支点として開閉可能に連結された耐熱性を有するもので、典型例では例えば同形・同大の1組の矩形状の金網が用いられる。開閉の支点3は例えば一方の面状体(金網)2の端辺軸部に、他方の面状体(金網)の一部が円弧状に連結される等して、双方の面状体2,2が互いに回動可能とされ、開放した状態で両者間に肉、魚等の食材を挿入し、閉じた状態でそれを挟持する。
1組の面状体2,2(本体)のうち、一方(図において下側)の面状体2には、複数の突起4が、前後方向に延びる複数の仮想配列線に沿って、それぞれ所定の間隔で形成され、これらの突起4が食材移動抑制突起をして機能するようになっているが、詳しくは後述する。
取手部10は、その1組の面状体2,2における開閉の支点3とは反対側の端部から外方へ突出するように設けられ、この実施例においては、その1組の面状体2に対して装着され、かつ取り外される着脱可能なものである。この例の取手部10は、使用者が把持する把持部12と、その把持部12から突出する突出連結部13を備える。この突出連結部13は、一対の互いに平行な軸状の突出連結部11を有するヨーク状をなしている。1組の面状体2,2の一方の、閉じた状態で外側となる部分に、上記一対の軸状の突出連結部11,11に対応する間隔で、一対をなすように、樋状の挿入部5,5が互いに平行に固定されている。
そして、それら一対の軸状の突出連結部11,11が、一方の面状体2の外面に固定された樋状の挿入部5,5に着脱可能に差し込まれることにより、取手部10が面状体2,2と連結され、かつ引き抜くことにより面状体2,2から取り外される。
図7にも示すように、上記1組の面状体2,2のうち、前記挿入部5,5が形成されていない面状体2の、開閉の支点3とは反対側の自由端には、面状体2が閉じられた状態で挿入部5,5の連結開口5aに対応する位置に、連結開口5aと重なる金具開口7aを備えた開放防止金具7が設けられている。そして、取手部10の一対の突出連結部11,11がそれら連結開口5aと金具開口7aとの双方を貫くように挿入部5,5に挿入されることにより、その取手部10が1組の面状体2,2に連結され、かつ、それら1組の面状体2,2が閉状態から開放されることが阻止される。
その取手部10が装着された状態で、図8に示すように、閉じられた1組の面状体2,2を自在に支持し、かつ裏返すように反転させることができ、他方、加熱源に載置した状態で、その取手部を取り外して1組の面状体2,2により調理対象(食材)を保持した、取手部なしの焼物調理が可能である。
図11のように、例えばストーブ30の炉内のおける加熱源に本考案の焼網器具1に取手部10を把持して載置し、その後、取手部10を面状体2,2から取り外せば、高温下で取手部10を除く金網部分のみで食材を焼くことができる。つまり、ストーブ30等の炉内に焼網器具1をその開口から挿入(収容)したとき、取手部10が邪魔になって開閉扉31,31を閉められなくなる場合がある。しかし、そのようなときでも、1組の面状体(本体)2,2から取手部10を取り外せば、炉の開閉扉31,31を閉めて炉内を密閉することができる。それにより炉内の熱が炉の開口から外部に逃げず、省エネ状態で、また高い熱効率の下で食材を「蒸し焼き」にすることができる。その結果、食材の内部まで効果的に熱が加わり、焼肉、ステーキ、焼魚等において美味な料理品が得られる。しかも、焼物料理の途中で食材を裏返したければ、炉の開閉扉31,31を開け、取手部10を1組の面状体(本体)2,2に連結すれば(取手部10の突出連結部11,11を挿入部5,5に差し込む)、食材の反転を容易に行うことができ、その後また取手部10を取り外して、炉の開閉扉31,31を閉め、「蒸し焼き」を続行することができる。炉内での調理が終わったときも、開閉扉31,31を開き、取手部10を本体(2,2)に連結すれば、調理後の食材を炉内から取り出すことができる。
ここで、前述の食材移動防止突起として機能する複数の突起4について図9、図10を参照しつつ説明する。図9は、取手部10の突出連結部11,11が着脱可能に挿入される挿入部5が、矩形断面で樋状の挿入部形成金具5´(左右に一対ある)により構成されることを示す拡大斜視図である。この樋状の挿入部形成金具5´を利用して、反転時等の食材の移動を抑制する複数の突起4が形成される。図10はその挿入部形成金具5´の展開図(金属板素材)であり、2本の仮想線は板金加工時の直角折曲げ線である。この金属板素材の両側の側縁には、上記突起4になるべき突出部分4´と、固定用のかしめ部6になるべき突出部分6´が交互に形成され、また両側の側縁において突出部分4´と6´が互い違いに(千鳥状に)配置されている。
図10の金属板素材を折り曲げるように板金加工するとともに、図9に示すように、面状体2の金網を構成する縦・横の網形成線材2a、2bのうち、縦方向(前後方向)の網形成線材2aに対し、突出部分6´を巻き込むようにかしめることにより複数のかしめ部6を形成し、これらのかしめ部6により挿入部形成金具5´が一方の面状体2に固定されて各挿入部5となる。また、複数の突出部分6´は両側から湾曲するように曲げ込まれることにより、先端が先鋭な複数の突起4となる。そして、各挿入部5を構成する各挿入部形成金具5´に関し、両側の側縁において突起4とかしめ部6とが交互に位置するとともに、両側の側縁において突起4とかしめ部とが互い違いに(千鳥状に)が対向する形態となり、この挿入部形成金具5´は、取手部10との連結部として、また焼網器具の反転時等における食材の移動を抑制する突起を形成する母体として、2つの機能を同時に果たすこととなる。
上記のような食材の移動を抑制する複数の突起4は、大きく分けると2つの機能を兼ねる。第1は、区画線を越えて食材が移動することを阻止する、区画線に沿ったストッパ(食材を当接させてそれ以上の移動を阻止する)の役割であり、第2は、肉、魚等の食材の表面に食い込んで、食材を固定する固定爪の役割である。例えば、図1において、食材をA,B又はCの領域内に収まるように保持するとすれば、複数の突起4は各領域を越えて食材が移動することを防止するストッパとして機能し、食材がこれらA,B及びCに跨るように保持されるのであれば、各突起4が食材の表面に食い込んで、その後の食材の移動を阻止する固定爪の役割を果たす。この例における複数の突起4はいずれの機能・役割をも果たすようになっており、そのためには食材の表面に食い込み得るように突起4が先鋭であることが必要である。
図6は上記のような1組の面状体2,2に食材を保持する手順を示したもので、一方の面状体2を開放し、食材Fを中に保持し、その面状体2を閉じ、取手部10を他方の面状体2の挿入部5に挿入することにより、取手部10を連結・結合し、かつ1組の面状体2,2を閉状態に維持する様子が概念的に理解される。このとき、複数の突起4が食材Fの一定以上の移動(ズレ)を阻止するストッパとして、あるいは食材Fの表面に食い込む固定爪としての役割を果たす。
それによって、例えば図8に示すように(この図では突起4の図示は省略されている)、1組の面状体2,2を裏返す際に、食材が面状体2,2内で滑るように移動して位置が過度にずれることが防止され、もちろん面状体2,2から食材が脱落して落ちてしまうようなことも回避できる。
なお、図12に示す変形形態の開放防止金具17は、面状体2,2の開放方向に沿って先端から基端側への順次異なる位置に複数の金具開口17a,17b,17cとを備え、それら複数の金具開口17a,17b,17cのうちの任意の1個の金具開口と挿入部5,5の連結開口とが選択的に対応させられることにより、1組の面状体2,2の内部に挟持される食材の厚みに応じて該面状体の挟持厚が変更可能とすることができる。つまり、1組の面状体2,2で挟持される食材(内容物)の大きさ(厚さ)の違いに対応できるように、開放防止金具17が多段式とされたものである。より具体的には、図13に示すように、食材F(肉や魚、野菜等)が薄い場合は、同図(A)に示すように、多段式の開放防止金具17の1番上の金具開口17aを使って、ここに取手部10の突出連結部11が差し通されるようにし、取手部10の連結と面状体2,2(本体)の開き防止とを図る。(B)に示すように中くらいの厚さの食材Fであれば、その開放防止金具17の上から2番目の金具開口17bを使用し、そこに取手部10の突出連結部11を差して面状体2,2の挟持状態を維持する。(C)に示すように、例えば分厚いステーキ肉等の食材Fを挟持する場合は、その開放防止金具17の最も先端側の金具開口17cに取手部10の突出連結部11を差し通せば、かなり厚みのある食材Fでも面状体2,2で挟み、かつその挟持状態を維持することができ、例えばストーブ等の炉内で分厚いステーキ肉の「蒸し焼き」も可能となる。
また図14に示すように、1組の面状体2A,2Aを、互いに被せられる浅い容器状のものとすれば、その中に入る食材Fが例えば厚いステーキの場合でも、それを難なく挟持することができる。また1組の面状体2A,2Aを閉じた状態に固定する固定具(ストッパ)29を設けて、前述の開放防止金具7等を廃止することもできる。固定具29としては、例えば一方の面状体の先端辺に形成された係止突起を、他方の面状体の先端辺の軸部(又は被係止部)に着脱可能に係止する構造を採用できる。
さらに、1組の面状体としては、金網状のものに限らず、図15に示すような、例えば板金、鋳物等でできたスリット23付の金属板22や、セラミック板等でもよい。あるいは図16に示すように、単純な金属板24でもよい。そこで、図15に示す面状体2,2の一方に複数の突起34を形成する場合、食材FをそのA、B又はCのいずれかの領域に保持し、各領域を越えて食材Fが移動することを防止する目的に限定するのであれば、それら突起4は各領域の境界線に位置する移動防止杭(ストッパ)の役目をなし、食材Fの表面に食い込む必要はないから、各突起4は先鋭なものである必要ななく、ブロック状の突起34でもよい。そのような目的の場合には、更に図16のように、点状の突起ではなく、線状に連続する突起、すなわち突条の形態の突起40,40でも差し支えない。
逆に、図17に示すように、突起4を食材の表面に食い込む固定爪としてのみ限定的に使用するのであれば、区域とか領域は関係なく、多数の突起4を、例えば金網からなる一方の面状体2にほぼ均等に分散配置する(例えば網形成線材に突起4となる先鋭な短線材を溶接、かしめ等により固定する)ことができる。同様に図18に示すような単純な金属板(セラミック板でもよい)からなる面状体24の表面に、先鋭な突起44を多数ほぼ均一に分布させることも可能である。
また以上の説明では、1組の面状体2,2の一方にのみ複数の突起4を設けた例を示したが、図19に示すように、1組の面状体2,2の双方に突起4を設けることもできる。この場合の双方の突起4についても、図20(A)に示すように、食材Fが一定以上横移動しないようにするストッパ(移動防止杭)として、また同部(B)に示すように、食材Fの表面に食い込む固定爪として、選択的に使用することもできるし、ストッパか固定爪かの択一的な目的で設けることも可能である。
更に、以上では取手部10が1組の面状体2,2(本体)に対して着脱可能なものを例示したが、図20に示す取手部50のように、1組の面状体2,2と一体的なもの(着脱不能な一体型取手部)でもよく、またすべての図面に表されている着脱式の取手部10を、一体的な着脱不能な取手部50に置換してもよい。
1 焼網器具
2,2A,22,24 1組の面状体
3 開閉の支点
4,24,34,44 突起(食材移動抑制突起)
5 挿入部
7,17 開放防止金具
10 取手部
11 突出連結部
12 把持部

Claims (10)

  1. 肉、魚、野菜その他の焼物料理のために調理対象である食材を保持し加熱源に置かれて使用されるとともに該食材を保持した状態で反転可能な焼網器具であって、
    料理対象を上下から面状に挟むように保持するために一端部を支点として開閉可能に連結された耐熱性を有する1組の面状体と、
    その1組の面状体を閉状態に維持する開放防止手段と、
    前記1組の面状体における開閉の支点とは反対側の端部から外方へ突出するように設けられ、前記1組の面状体の一方に対して取り付けられた取手部と、
    その1組の面状体における、少なくとも一方の内面に該内面から他方の面状体に向かって突出するように設けられ、該1組の面状体がその内部に前記食材を保持した閉状態で前記取手部を介して反転させられる際に、該食材が1組の面状体内で該反転に伴って移動することを抑制する食材移動抑制突起と、
    を含むことを特徴とする焼網器具。
  2. 前記食材移動抑制突起は、前記1組の面状体の少なくとも一方の内面において、先鋭な複数の突起として形成されて、その1組の面状体の閉状態において、食材の表面に食い込んで食材の固定爪として機能することを特徴とする請求項1に記載の焼網器具。
  3. 前記食材移動抑制突起は、前記1組の面状体の一方の内面において食材の保持領域を区画する区画線に沿って複数配置され、又は該区画線に沿った突条として形成され、前記食材は該1組の面状体内に前記区画線に沿った食材移動抑制突起と干渉することなく配置されて、前記反転時に食材に移動が生じた場合は該食材が前記食材移動抑制突起に当たってそれ以上の移動が阻止されることを特徴とする請求項1に記載の焼網器具。
  4. 前記食材移動制御突起は、前記1組の面状体の少なくとも一方の内面において、その内面領域を区画するように、かつ先鋭な複数の突起として形成され、食材の表面に食い込む固定爪の機能と、移動しようとする食材を当接させてそれ以上の移動を阻止するストッパの機能とを併有することを特徴とする請求項1に記載の焼網器具。
  5. 前記1組の面状体はそれぞれ金網部材で構成され、前記食材移動抑制突起は、少なくとも一方の金網部材の網形成線材に固定され又はそれと一体的に形成されて、他方の金網部材側へ突出することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の焼網器具。
  6. 前記取手部は、使用者によって把持される把持部と、その取手部から突出し、面状体に着脱可能に連結される突出連結部とを備え、他方、前記1組の面状体の一方の、前記閉状態で外側となる部分には、前記取手部の突出連結部を差し込み、かつ引き出すための、連結用の挿入部を備え、その挿入部が前記面状体に固定され又は該面状体と一体的に形成されるとともに、その挿入部の複数個所が他方の面状体側に突出してそれらの突出部分が前記食材移動抑制突起とされ、
    前記取手部の突出連結部がその挿入部に差し込まれた状態では前記1組の面状体を支持しかつ反転させることが可能で、その突出連結部が前記挿入部から抜き取られた状態では、取手部なしで焼物調理が可能であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の焼網器具。
  7. 前記取手部の突出連結部は、一対の互いに平行な軸状の突出連結部を有するヨーク状をなし、前記連結用の挿入部は、前記1組の面状体の一方の、前記閉状態で外側となる部分に、前記一対の互いに平行な軸状の突出連結部に対応する間隔で、一対をなすように互いに平行に形成されることを特徴とする請求項6に記載の焼網器具。
  8. 前記1組の面状体はそれぞれ金網部材で形成され、かつその一方の面状体の外面には樋状の挿入部形成金具が固定され、それにより前記樋状の挿入部形成金具と一方の面状体により閉じた断面の挿入部が形成され、
    さらに、前記樋状の挿入部形成金具の、前記一方の面状体の外面に対向する開口両縁部には、その開口両縁部の長さ方向における所定の間隔で複数個所において一部が突出するとともに前記金網部材を構成する網構成線材にかしめられることにより、その樋状の挿入部形成金具を前記一方の面状体に固定するかしめ部が形成され、かつ、その樋状の挿入部形成金具の開口両縁部における少なくとも一方の縁部において、複数の前記かしめ部の間に位置する複数の箇所が他方の面状体側に突出するように起立して、複数の前記食材移動抑制突起とされ、その結果、一対の挿入部の長さ方向に沿って互いに平行な少なくとも2列形態で前記食材移動抑制突起を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の焼網器具。
  9. 前記1組の面状体を閉状態に維持する開放防止手段として、前記1組の面状体のうち、前記挿入部が形成されていない面状体の、前記開閉の支点とは反対側の自由端には、該面状体が閉じられた状態で前記挿入部の連結開口に対応する位置に該連結開口と重なる金具開口を備えた開放防止金具が設けられ、かつ前記取手部の前記突出連結部がそれら連結開口と金具開口との双方を貫くように前記挿入部に挿入されることにより、その取手部が前記1組の面状体に連結され、かつ、それら1組の面状体が閉状態から開放されることが阻止されることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の焼網器具。
  10. 前記開放防止金具は、前記面状体の開放方向に沿って先端から基端側への順次異なる位置に複数の前記金具開口を備え、それら複数の金具開口のうちの任意の1個の金具開口と前記挿入部の前記連結開口とが選択的に対応させられることにより、1組の面状体の内部に保持される食材の厚みに応じて該面状体の保持厚が変更可能とされたことを特徴とする請求項9に記載の焼網器具。
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KR20200101613A (ko) * 2019-02-20 2020-08-28 서경찬 기름유출 방지 양면팬
KR102580227B1 (ko) * 2023-03-07 2023-09-20 주식회사 지앤케이글로벌 조리 효율이 개선된 오븐 조리용 그릴망

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