JP3160815B2 - 重合性組成物及びその硬化組成物 - Google Patents
重合性組成物及びその硬化組成物Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般式(I)
【化12】 〔式中、Rは同一又は異なってもよく、水素原子、低級
アルケニル基、又は
アルケニル基、又は
【化13】 (式中、R1は同一又は異なってもよい水素原子又は水酸
基を示し、R2は低級アルケニル基を示し、nは1〜3の
整数を示す。)を示す。但し、2個のRは同時に水素原
子を示すことはない。〕で表されるフタル酸エステル誘
導体主体とする重合性組成物及び該組成物を重合して得
られる硬化組成物に関するものである。
基を示し、R2は低級アルケニル基を示し、nは1〜3の
整数を示す。)を示す。但し、2個のRは同時に水素原
子を示すことはない。〕で表されるフタル酸エステル誘
導体主体とする重合性組成物及び該組成物を重合して得
られる硬化組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、光硬化性組成物はプラスチック、
紙、木工及び無機質材等の塗料、接着剤、印刷インキ、
印刷回路基板及び電気絶縁関係等の種々の用途に実用化
されている。近年、その中でも印刷インキ、塗料、接着
剤等ではより一層の耐候性と付着性の改善が望まれてお
り、且つ撥水性、撥油性、耐水性、耐湿性等を兼ね備え
た重合性組成物が要求されている。これらを改良するた
めにシリコ−ン化合物やフッ素化合物で変性した重合性
組成物も開発されているが、逆に基材との付着性が低下
したり、シリコ−ン化合物やフッ素化合物の表面移行等
の問題があった。
紙、木工及び無機質材等の塗料、接着剤、印刷インキ、
印刷回路基板及び電気絶縁関係等の種々の用途に実用化
されている。近年、その中でも印刷インキ、塗料、接着
剤等ではより一層の耐候性と付着性の改善が望まれてお
り、且つ撥水性、撥油性、耐水性、耐湿性等を兼ね備え
た重合性組成物が要求されている。これらを改良するた
めにシリコ−ン化合物やフッ素化合物で変性した重合性
組成物も開発されているが、逆に基材との付着性が低下
したり、シリコ−ン化合物やフッ素化合物の表面移行等
の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は新規な重
合性組成物に関し、鋭意研究を重ねた結果、本発明の重
合性組成物の構成主体である一般式(I) で表されるフタ
ル酸エステル誘導体を光、電子線、熱により重合させる
か、多官能性アミン類又は多官能性チオ−ル類と重合さ
せて得られる硬化組成物は高硬度で付着性及び撥水性に
優れた樹脂組成物であることを見出し、本発明を完成さ
せたものである。尚、本発明の重合性組成物の構成主体
である一般式(I) で表されるフタル酸エステル誘導体は
文献未記載の新規化合物である。
合性組成物に関し、鋭意研究を重ねた結果、本発明の重
合性組成物の構成主体である一般式(I) で表されるフタ
ル酸エステル誘導体を光、電子線、熱により重合させる
か、多官能性アミン類又は多官能性チオ−ル類と重合さ
せて得られる硬化組成物は高硬度で付着性及び撥水性に
優れた樹脂組成物であることを見出し、本発明を完成さ
せたものである。尚、本発明の重合性組成物の構成主体
である一般式(I) で表されるフタル酸エステル誘導体は
文献未記載の新規化合物である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の一般式(I) で表
されるフタル酸エステル誘導体を構成主体とする重合性
組成物は、例えば下記に図示する方法により製造するこ
とができる。 (式中、Rは前記に同じくし、Xはハロゲン原子を示
す。)
されるフタル酸エステル誘導体を構成主体とする重合性
組成物は、例えば下記に図示する方法により製造するこ
とができる。 (式中、Rは前記に同じくし、Xはハロゲン原子を示
す。)
【0005】一般式(II)で表されるフタル酸類又は一般
式(II') で表されるその酸無水物と一般式(III) で表さ
れるアルコ−ル類とを塩基及び不活性溶媒の存在下又は
不存在下に反応させることにより一般式(I'') で表され
るフタル酸エステル誘導体とし、更に該一般式(I'') で
表されるフタル酸エステル誘導体をハロゲン化し、一般
式(II'')で表される酸ハライド類とし、次いで一般式(I
II) で表されるアルコ−ル類と反応させることにより一
般式(I) で表されるフタル酸エステル類を製造すること
ができる。又、一般式(II)で表されるフタル酸類又は一
般式(II') で表されるその酸無水物と一般式(III) で表
されるアルコ−ル類とを塩基及び不活性溶媒の存在下又
は不存在下に反応させることにより一般式(I) で表され
るフタル酸エステル誘導体を製造することもできる。こ
こでアルコール類としては、アリルアルコール、3−ブ
テン−1−オール、5−ヘキセン−1−オール、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、
3−ヒドロキシプロピルメタクリレート等が挙げられる
が、それらに限定されるものではない。
式(II') で表されるその酸無水物と一般式(III) で表さ
れるアルコ−ル類とを塩基及び不活性溶媒の存在下又は
不存在下に反応させることにより一般式(I'') で表され
るフタル酸エステル誘導体とし、更に該一般式(I'') で
表されるフタル酸エステル誘導体をハロゲン化し、一般
式(II'')で表される酸ハライド類とし、次いで一般式(I
II) で表されるアルコ−ル類と反応させることにより一
般式(I) で表されるフタル酸エステル類を製造すること
ができる。又、一般式(II)で表されるフタル酸類又は一
般式(II') で表されるその酸無水物と一般式(III) で表
されるアルコ−ル類とを塩基及び不活性溶媒の存在下又
は不存在下に反応させることにより一般式(I) で表され
るフタル酸エステル誘導体を製造することもできる。こ
こでアルコール類としては、アリルアルコール、3−ブ
テン−1−オール、5−ヘキセン−1−オール、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、
3−ヒドロキシプロピルメタクリレート等が挙げられる
が、それらに限定されるものではない。
【0006】本製法はエステル化の一般的な製法であ
り、例えば新実験化学講座14−II(丸善)、USP3
221043等に記載の方法により製造することができ
る。又、一般式(III) で表されるアルコ−ル類に代え
て、そのエポキシ化体、例えばアクリル酸グリシジル、
メタクリル酸グリシジル等を使用することもできる。上
記の方法によって製造されたフタル酸エステル誘導体を
主体とする重合性組成物を光重合開始剤の存在下又は不
存在下に光又は電子線により重合させるか、熱重合開始
剤の存在下に熱により重合させるか、多官能性アミン類
又は多官能性チオ−ル類と重合させることにより本発明
の硬化組成物を製造することができる。
り、例えば新実験化学講座14−II(丸善)、USP3
221043等に記載の方法により製造することができ
る。又、一般式(III) で表されるアルコ−ル類に代え
て、そのエポキシ化体、例えばアクリル酸グリシジル、
メタクリル酸グリシジル等を使用することもできる。上
記の方法によって製造されたフタル酸エステル誘導体を
主体とする重合性組成物を光重合開始剤の存在下又は不
存在下に光又は電子線により重合させるか、熱重合開始
剤の存在下に熱により重合させるか、多官能性アミン類
又は多官能性チオ−ル類と重合させることにより本発明
の硬化組成物を製造することができる。
【0007】光硬化 本発明の光硬化重合反応で使用できる光重合開始剤とし
ては、例えばベンジル、ベンゾイン、ベンゾインエチル
エ−テル、ベンゾフェノン、ベンジルジメチルケタ−
ル、2−クロロチオキサントン等を挙げることができ
る。本反応では光硬化反応を促進するために、例えばト
リ−n−ブチルアミン、ジエチルアミノエチルメタクリ
レ−ト等の増感剤を添加して反応することもできる。光
重合開始剤及び増感剤の使用量は通常、一般式(I) で表
されるフタル酸エステル誘導体又は該誘導体を含む重合
性ビニルモノマ−又はオリゴマ−100重量部に対して
0.05〜10重量部の範囲から適宜選択して使用すれ
ばよい。光照射線源として、例えば高圧水銀ランプ等を
使用するこきができ、通常は室温で照射し、照射時間は
数秒であるが、塗膜の厚さ,光重合開始剤の濃度等によ
り照射条件を適宜選択すればよい。
ては、例えばベンジル、ベンゾイン、ベンゾインエチル
エ−テル、ベンゾフェノン、ベンジルジメチルケタ−
ル、2−クロロチオキサントン等を挙げることができ
る。本反応では光硬化反応を促進するために、例えばト
リ−n−ブチルアミン、ジエチルアミノエチルメタクリ
レ−ト等の増感剤を添加して反応することもできる。光
重合開始剤及び増感剤の使用量は通常、一般式(I) で表
されるフタル酸エステル誘導体又は該誘導体を含む重合
性ビニルモノマ−又はオリゴマ−100重量部に対して
0.05〜10重量部の範囲から適宜選択して使用すれ
ばよい。光照射線源として、例えば高圧水銀ランプ等を
使用するこきができ、通常は室温で照射し、照射時間は
数秒であるが、塗膜の厚さ,光重合開始剤の濃度等によ
り照射条件を適宜選択すればよい。
【0008】電子線硬化 本反応では、特に重合開始剤及び増感剤等を使用する必
要はないが、使用することも可能であり、光硬化反応で
使用できる重合開始剤及び増感剤を使用すればよい。電
子線の照射装置としては、例えば走査型やカ−テン型の
照射装置を使用すればよい。
要はないが、使用することも可能であり、光硬化反応で
使用できる重合開始剤及び増感剤を使用すればよい。電
子線の照射装置としては、例えば走査型やカ−テン型の
照射装置を使用すればよい。
【0009】熱硬化 本反応で使用できる熱重合開始剤としては、例えば2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合
物、過酸化ベンゾイル、過酸化ジクミル、過酸化ジ−t
−ブチル等の過酸化物、過酸化ベンゾイル、N,N−ジ
メチルアニリン等のレドックス開始剤等を挙げることが
でき、その使用量は一般式(I) で表されるフタル酸エス
テル誘導体又は該誘導体を含む重合性ビニルモノマー又
はオリゴマー100重量部に対して0.05〜10重量
部の範囲から選択して使用すればよい。熱硬化反応の反
応温度は40℃〜200℃の範囲から選択すればよく、
反応時間は1〜20時間の範囲から選択すればよい。
2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合
物、過酸化ベンゾイル、過酸化ジクミル、過酸化ジ−t
−ブチル等の過酸化物、過酸化ベンゾイル、N,N−ジ
メチルアニリン等のレドックス開始剤等を挙げることが
でき、その使用量は一般式(I) で表されるフタル酸エス
テル誘導体又は該誘導体を含む重合性ビニルモノマー又
はオリゴマー100重量部に対して0.05〜10重量
部の範囲から選択して使用すればよい。熱硬化反応の反
応温度は40℃〜200℃の範囲から選択すればよく、
反応時間は1〜20時間の範囲から選択すればよい。
【0010】多官能性アミン類又は多官能性チオ−ル類との硬化 本反応で使用する多官能性アミン類としては、例えば
1、2−エチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、
1、6−ヘキサメチレンジアミン、m−キシリレンジア
ミン等を使用することができ、多官能性チオ−ル類とし
ては、例えば1、6−ヘキサメチレンジチオ−ル、p−
キシリレンジチオ−ル、トリチオシアヌ−ル酸等を挙げ
ることができるが、本発明はこれらの多官能性アミン類
又は多官能性チオ−ル類に限定されるものではない。多
官能性アミン類又は多官能性チオ−ル類の使用量は、通
常一般式(I) で表されるフタル酸エステル誘導体又は該
誘導体を含む重合性モノマ−又はオリゴマ−100重量
部に対して1〜60重量部の範囲から適宜選択して使用
すればよい。硬化反応はこれらの組成物を40℃〜20
0℃の反応温度で、1分〜20時間の範囲で加熱するこ
とにより行われるが、特にこれらの条件に限定されるも
のではない。又、これらの組成物に光重合開始剤を適宜
添加して光硬化反応をすることも可能である。
1、2−エチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、
1、6−ヘキサメチレンジアミン、m−キシリレンジア
ミン等を使用することができ、多官能性チオ−ル類とし
ては、例えば1、6−ヘキサメチレンジチオ−ル、p−
キシリレンジチオ−ル、トリチオシアヌ−ル酸等を挙げ
ることができるが、本発明はこれらの多官能性アミン類
又は多官能性チオ−ル類に限定されるものではない。多
官能性アミン類又は多官能性チオ−ル類の使用量は、通
常一般式(I) で表されるフタル酸エステル誘導体又は該
誘導体を含む重合性モノマ−又はオリゴマ−100重量
部に対して1〜60重量部の範囲から適宜選択して使用
すればよい。硬化反応はこれらの組成物を40℃〜20
0℃の反応温度で、1分〜20時間の範囲で加熱するこ
とにより行われるが、特にこれらの条件に限定されるも
のではない。又、これらの組成物に光重合開始剤を適宜
添加して光硬化反応をすることも可能である。
【0011】本発明の硬化組成物を得る上記〜の反
応において、一般式(I) で表されるフタル酸エステル誘
導体の他に、例えば2−エチルヘキシルアクリレ−ト、
n−ブチルアクリレ−ト、2−ヒドロキシエチルアクリ
レ−ト等の単官能性モノマ−又はオリゴマ−、エチレン
グリコ−ルジメタクリレ−ト、1、4−ブタンジオ−ル
ジアクリレ−ト、ビスフェノ−ルA型ビニルエステル等
の二官能性モノマ−又はオリゴマ−、トリメチロ−ルプ
ロパントリアクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルトリア
クリレ−ト、ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−
ト等の三官能性以上のモノマ−又はオリゴマ−を同時に
添加し重合性組成物として使用することもでき、その使
用量は一般式(I) で表されるフタル酸エステル誘導体を
含む重合性モノマ−又は重合性オリゴマ−100重量部
に対して5〜90重量部の範囲から選択して使用すれば
よい。又は必要に応じて、例えば重合禁止剤、可塑剤、
充填剤、顔料等を適宜使用することもできる。以下に本
発明の重合性組成物を構成する一般式(I) で表されるフ
タル酸エステル誘導体は文献未記載の新規化合物であ
り、その代表的な化合物を表4に例示するが、本発明は
これらに限定されるものではない。
応において、一般式(I) で表されるフタル酸エステル誘
導体の他に、例えば2−エチルヘキシルアクリレ−ト、
n−ブチルアクリレ−ト、2−ヒドロキシエチルアクリ
レ−ト等の単官能性モノマ−又はオリゴマ−、エチレン
グリコ−ルジメタクリレ−ト、1、4−ブタンジオ−ル
ジアクリレ−ト、ビスフェノ−ルA型ビニルエステル等
の二官能性モノマ−又はオリゴマ−、トリメチロ−ルプ
ロパントリアクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルトリア
クリレ−ト、ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ−
ト等の三官能性以上のモノマ−又はオリゴマ−を同時に
添加し重合性組成物として使用することもでき、その使
用量は一般式(I) で表されるフタル酸エステル誘導体を
含む重合性モノマ−又は重合性オリゴマ−100重量部
に対して5〜90重量部の範囲から選択して使用すれば
よい。又は必要に応じて、例えば重合禁止剤、可塑剤、
充填剤、顔料等を適宜使用することもできる。以下に本
発明の重合性組成物を構成する一般式(I) で表されるフ
タル酸エステル誘導体は文献未記載の新規化合物であ
り、その代表的な化合物を表4に例示するが、本発明は
これらに限定されるものではない。
【0012】〔表4〕
【0013】
【実施例】以下に本発明の重合性組成物を構成する一般
式(I) で表されるフタル酸エステル誘導体の合成例及び
本発明の代表的な実施例を示す。
式(I) で表されるフタル酸エステル誘導体の合成例及び
本発明の代表的な実施例を示す。
【0014】合成例1: 4−トリフルオロメチル−ビ
ス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタ
レ−ト(化合物No.1)の製造 冷却管を備えた50mlの三っ口フラスコに4−トリフル
オロメチルフタル酸7.0g(30ミリモル)、アクリ
ル酸グリシジル8.1g(63ミリモル)、トリエチル
アミン0.06g(0.6ミリモル)、t-ブチルカテコ
−ル0.035g(0.3ミリモル)及びトルエン30
mlを入れ、100℃で3時間反応を行った。反応終了
後、反応液を冷却し、水洗した後トルエン層を濃縮し
た。濃縮物からカラムクロマトグラフィ−で単離するこ
とにより目的物8.7gを得た(収率59.2%)。
ス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタ
レ−ト(化合物No.1)の製造 冷却管を備えた50mlの三っ口フラスコに4−トリフル
オロメチルフタル酸7.0g(30ミリモル)、アクリ
ル酸グリシジル8.1g(63ミリモル)、トリエチル
アミン0.06g(0.6ミリモル)、t-ブチルカテコ
−ル0.035g(0.3ミリモル)及びトルエン30
mlを入れ、100℃で3時間反応を行った。反応終了
後、反応液を冷却し、水洗した後トルエン層を濃縮し
た。濃縮物からカラムクロマトグラフィ−で単離するこ
とにより目的物8.7gを得た(収率59.2%)。
【0015】合成例2: 4−トリフルオロメチル−ビ
ス(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フ
タレ−ト(化合物No.2)の製造 合成例1のアクリル酸グリシジルにかえて、メタクリル
酸グリシジル9.0g(63ミリモル)を使用し、合成
例1と同様にして反応させることにより目的物を11.
6g得た(収率 74.6%)。
ス(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フ
タレ−ト(化合物No.2)の製造 合成例1のアクリル酸グリシジルにかえて、メタクリル
酸グリシジル9.0g(63ミリモル)を使用し、合成
例1と同様にして反応させることにより目的物を11.
6g得た(収率 74.6%)。
【0016】合成例3: 4−トリフルオロメチル−ビ
ス(2−アクリロキシエチル)フタレ−ト(化合物No.
3)の製造3−1 冷却管を備えた50mlの三っ口フラスコに4−トリフル
オロメチル無水フタル酸4.3g(20ミリモル)、ア
クリル酸(2−ヒドロキシエチル)4.9g(42ミリ
モル)、トリエチルアミン0.4g(4ミリモル)及び
t-ブチルカテコ−ル0.012g(0.1ミリモル)を
入れ、100℃で4時間反応を行った。反応終了後、反
応液を冷却し、水洗した後トルエン層を濃縮した。濃縮
物からカラムクロマトグラフィ−で目的物を2異性体混
合物として6.0g得た(収率90.4%)。
ス(2−アクリロキシエチル)フタレ−ト(化合物No.
3)の製造3−1 冷却管を備えた50mlの三っ口フラスコに4−トリフル
オロメチル無水フタル酸4.3g(20ミリモル)、ア
クリル酸(2−ヒドロキシエチル)4.9g(42ミリ
モル)、トリエチルアミン0.4g(4ミリモル)及び
t-ブチルカテコ−ル0.012g(0.1ミリモル)を
入れ、100℃で4時間反応を行った。反応終了後、反
応液を冷却し、水洗した後トルエン層を濃縮した。濃縮
物からカラムクロマトグラフィ−で目的物を2異性体混
合物として6.0g得た(収率90.4%)。
【0017】3−2 冷却管を備えた50mlの三っ口フラスコに、合成例3−
1で得られた4−トリフルオロメチル−(2−アクリロ
キシエチル)フタレ−ト(2異性体混合物)6.0g
(18ミリモル)及び塩化チオニル3.2g(27ミリ
モル)を入れ、室温で1.5時間及び50℃で1時間反
応を行った。反応終了後,過剰の塩化チオニルを留去
し、濃縮物にアクリル酸(2−ヒドロキシエチル)2.
1g(18ミリモル)及びジクロロメタン20mlを加
え、冷却下にピリジン1.7g(21ミリモル)を徐々
に加え、室温下に1時間反応を行った。反応終了後、反
応液を水洗し濃縮した後。濃縮物よりカラムクロマトグ
ラフィ−で目的物を5.5g得た(収率 71.1
%)。
1で得られた4−トリフルオロメチル−(2−アクリロ
キシエチル)フタレ−ト(2異性体混合物)6.0g
(18ミリモル)及び塩化チオニル3.2g(27ミリ
モル)を入れ、室温で1.5時間及び50℃で1時間反
応を行った。反応終了後,過剰の塩化チオニルを留去
し、濃縮物にアクリル酸(2−ヒドロキシエチル)2.
1g(18ミリモル)及びジクロロメタン20mlを加
え、冷却下にピリジン1.7g(21ミリモル)を徐々
に加え、室温下に1時間反応を行った。反応終了後、反
応液を水洗し濃縮した後。濃縮物よりカラムクロマトグ
ラフィ−で目的物を5.5g得た(収率 71.1
%)。
【0018】合成例4: 4−トリフルオロメチル−ビ
ス(3−メタクリロキシエチル)フタレ−ト(化合物N
o.4)の製造4−1 合成例3−1のアクリル酸(2−ヒドロキシエチル)に
かえて、メタクリル酸(2−ヒドロキシエチル)5.5
g(42ミリモル)を使用し、合成例3−1と同様に反
応を行い目的物を2異性体混合物として6.7g得た
(収率 96.8%)。
ス(3−メタクリロキシエチル)フタレ−ト(化合物N
o.4)の製造4−1 合成例3−1のアクリル酸(2−ヒドロキシエチル)に
かえて、メタクリル酸(2−ヒドロキシエチル)5.5
g(42ミリモル)を使用し、合成例3−1と同様に反
応を行い目的物を2異性体混合物として6.7g得た
(収率 96.8%)。
【0019】4−2 冷却管を備えた50mlの三っ口フラスコに、合成例4−
1で得られた4−トリフルオロメチル−(2−メタクリ
ロキシエチル)フタレ−ト(2異性体混合物)8.7g
(25ミリモル)及び塩化チオニル4.5g(38ミリ
モル)を入れ、室温で1.5時間及び50℃で1時間反
応を行った。反応終了後,過剰の塩化チオニルを留去
し、濃縮物にメタクリル酸(2−ヒドロキシエチル)
3.3g(25ミリモル)及びジクロロメタン20mlを
加え、冷却下にピリジン2.4g(30ミリモル)を徐
々に加え、室温下に1時間反応を行った。反応終了後、
反応液を水洗し濃縮した後、濃縮物よりカラムクロマト
グラフィ−で目的物を9.7g得た(収率 84.7
%)。
1で得られた4−トリフルオロメチル−(2−メタクリ
ロキシエチル)フタレ−ト(2異性体混合物)8.7g
(25ミリモル)及び塩化チオニル4.5g(38ミリ
モル)を入れ、室温で1.5時間及び50℃で1時間反
応を行った。反応終了後,過剰の塩化チオニルを留去
し、濃縮物にメタクリル酸(2−ヒドロキシエチル)
3.3g(25ミリモル)及びジクロロメタン20mlを
加え、冷却下にピリジン2.4g(30ミリモル)を徐
々に加え、室温下に1時間反応を行った。反応終了後、
反応液を水洗し濃縮した後、濃縮物よりカラムクロマト
グラフィ−で目的物を9.7g得た(収率 84.7
%)。
【0020】実施例1 合成例2で得られた4−トリフルオロメチル−ビス(3
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−
ト100重量部及びベンゾインエチルエ−テル3重量部
を揮発性溶媒(ジクロロメタン)に溶解し、試験板(ア
クリル樹脂、ガラス、鉄、ブリキ、アルミニウム)に塗
布し、溶媒を除去した後高圧水銀ランプを照射し、硬化
組成物を得た。
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−
ト100重量部及びベンゾインエチルエ−テル3重量部
を揮発性溶媒(ジクロロメタン)に溶解し、試験板(ア
クリル樹脂、ガラス、鉄、ブリキ、アルミニウム)に塗
布し、溶媒を除去した後高圧水銀ランプを照射し、硬化
組成物を得た。
【0021】実施例2 実施例1で使用した4−トリフルオロメチル−ビス(3
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−
トに代えて、合成例1で得られた4−トリフルオロメチ
ル−ビス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピ
ル)フタレ−ト100部及びベンゾインエチルエ−テル
3重量部を使用し、実施例1と同様にして硬化組成物を
得た。
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−
トに代えて、合成例1で得られた4−トリフルオロメチ
ル−ビス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピ
ル)フタレ−ト100部及びベンゾインエチルエ−テル
3重量部を使用し、実施例1と同様にして硬化組成物を
得た。
【0022】実施例3 実施例1で使用した4−トリフルオロメチル−ビス(3
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−
トに代えて、合成例4で得られた4−トリフルオロメチ
ル−ビス(2−メタクリロキシエチル)フタレ−ト10
0部及びベンゾインエチルエ−テル5重量部を使用し、
実施例1と同様にして硬化組成物を得た。
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−
トに代えて、合成例4で得られた4−トリフルオロメチ
ル−ビス(2−メタクリロキシエチル)フタレ−ト10
0部及びベンゾインエチルエ−テル5重量部を使用し、
実施例1と同様にして硬化組成物を得た。
【0023】実施例4 実施例3で使用した4−トリフルオロメチル−ビス(2
−メタクリロキシエチル)フタレ−トに代えて、合成例
3で得られた4−トリフルオロメチル−ビス(2−アク
リロキシエチル)フタレ−ト100部及びベンゾインエ
チルエ−テル5重量部を使用し、実施例1と同様にして
硬化組成物を得た。
−メタクリロキシエチル)フタレ−トに代えて、合成例
3で得られた4−トリフルオロメチル−ビス(2−アク
リロキシエチル)フタレ−ト100部及びベンゾインエ
チルエ−テル5重量部を使用し、実施例1と同様にして
硬化組成物を得た。
【0024】実施例5 合成例2で得られた4−トリフルオロメチル−ビス(3
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−
ト100重量部及び熱重合開始剤として過酸化ベンゾイ
ル3重量部を揮発性溶媒(ジクロロメタン)に溶解し試
験板に塗布した。溶媒を除去した後、90℃で1時間加
熱し硬化組成物を得た。
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−
ト100重量部及び熱重合開始剤として過酸化ベンゾイ
ル3重量部を揮発性溶媒(ジクロロメタン)に溶解し試
験板に塗布した。溶媒を除去した後、90℃で1時間加
熱し硬化組成物を得た。
【0025】実施例6 実施例5で使用した4−トリフルオロメチル−ビス(3
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−
トに代えて、合成例1で得られた4−トリフルオロメチ
ル−ビス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピ
ル)フタレ−トを使用し、実施例5と同様にして硬化組
成物を得た。
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−
トに代えて、合成例1で得られた4−トリフルオロメチ
ル−ビス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピ
ル)フタレ−トを使用し、実施例5と同様にして硬化組
成物を得た。
【0026】実施例7
【化14】 合成例2で得られた4−トリフルオロメチル−ビス(3
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−
ト100重量及びm−キシリレンジアミン15重量部を
揮発性溶媒(ジクロロメタン)に溶解し試験板に塗布し
た。溶媒を除去した後、160℃で3時間加熱し、硬化
組成物を得た。
−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−
ト100重量及びm−キシリレンジアミン15重量部を
揮発性溶媒(ジクロロメタン)に溶解し試験板に塗布し
た。溶媒を除去した後、160℃で3時間加熱し、硬化
組成物を得た。
【0027】実施例8
【化15】 実施例7の4−トリフルオロメチル−ビス(3−メタク
リロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−トに代え
て、合成例1で得られた4−トリフルオロメチル−ビス
(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ
−トを使用し、加熱時間を1時間として実施例7と同様
に行い、硬化組成物を得た。
リロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−トに代え
て、合成例1で得られた4−トリフルオロメチル−ビス
(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ
−トを使用し、加熱時間を1時間として実施例7と同様
に行い、硬化組成物を得た。
【0028】実施例9
【化16】 実施例7の4−トリフルオロメチル−ビス(3−メタク
リロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−トに代え
て、合成例3で得られた4−トリフルオロメチル−ビス
(2−アクリロキシエチル)フタレ−トを使用し、実施
例7と同様に行い、硬化組成物を得た。
リロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−トに代え
て、合成例3で得られた4−トリフルオロメチル−ビス
(2−アクリロキシエチル)フタレ−トを使用し、実施
例7と同様に行い、硬化組成物を得た。
【0029】比較例1 実施例1の4−トリフルオロ−ビス(3−メタクリロキ
シ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−トに代えて、ビ
ス(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フ
タレ−トを使用し、実施例1と同様にして硬化組成物を
得た。 比較例2 実施例5の4−トリフルオロ−ビス(3−メタクリロキ
シ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−トに代えて、ビ
ス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタ
レ−トを使用し、実施例5と同様にして硬化組成物を得
た。 比較例3 実施例7の4−トリフルオロ−ビス(3−メタクリロキ
シ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−トに代えて、ビ
ス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタ
レ−トを使用し、実施例7と同様にして硬化組成物を得
た。
シ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−トに代えて、ビ
ス(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フ
タレ−トを使用し、実施例1と同様にして硬化組成物を
得た。 比較例2 実施例5の4−トリフルオロ−ビス(3−メタクリロキ
シ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−トに代えて、ビ
ス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタ
レ−トを使用し、実施例5と同様にして硬化組成物を得
た。 比較例3 実施例7の4−トリフルオロ−ビス(3−メタクリロキ
シ−2−ヒドロキシプロピル)フタレ−トに代えて、ビ
ス(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)フタ
レ−トを使用し、実施例7と同様にして硬化組成物を得
た。
【0030】実施例1乃至9及び比較例1乃至3で得ら
れた硬化組成物の物理的特性を下記に示す試験で評価し
た。1.接触角測定 :23℃において,接触角測定装置(エ
ルマ製)を使用して各硬化組成物に対する純水の接触角
を測定した。2.鉛筆引っかき試験 :JIS K 5400に従っ
て、各硬化組成物の硬度を測定した。3.碁盤目試験 :JIS K 5400に従って、各硬
化組成物を測定した。4.残留付着率試験 :JIS K 5400の碁盤目試
験で得た硬化組成物試料に粘着テープ(スコッチ#25
0、住友スリーエム製)を貼り合わせて2kgのローラ
ーで1往復圧着した後、一気に剥がし、残留している碁
盤目状の試料の数を調査した。
れた硬化組成物の物理的特性を下記に示す試験で評価し
た。1.接触角測定 :23℃において,接触角測定装置(エ
ルマ製)を使用して各硬化組成物に対する純水の接触角
を測定した。2.鉛筆引っかき試験 :JIS K 5400に従っ
て、各硬化組成物の硬度を測定した。3.碁盤目試験 :JIS K 5400に従って、各硬
化組成物を測定した。4.残留付着率試験 :JIS K 5400の碁盤目試
験で得た硬化組成物試料に粘着テープ(スコッチ#25
0、住友スリーエム製)を貼り合わせて2kgのローラ
ーで1往復圧着した後、一気に剥がし、残留している碁
盤目状の試料の数を調査した。
【0031】上記試験の結果を表1、表2及び表3に示
す。 該表から、本発明の硬化組成物は比較例の樹脂に比して
接触角が大きく、撥水性において優れていることが判
る。
す。 該表から、本発明の硬化組成物は比較例の樹脂に比して
接触角が大きく、撥水性において優れていることが判
る。
【0032】 該表は、本発明の硬化組成物が比較例の樹脂と同様にア
クリル樹脂板及びガラス板に対して優れた密着性を有し
ていることを示している。
クリル樹脂板及びガラス板に対して優れた密着性を有し
ていることを示している。
【0033】 該表から、本発明の硬化組成物は比較例の樹脂よりもア
クリル樹脂板に対する付着性が優れていることが判る。
クリル樹脂板に対する付着性が優れていることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 弘 奈良県生駒市青山台138番地の17 (72)発明者 松川 公洋 大阪府富田林市寺池台5−9−21 (72)発明者 長谷川 喜一 大阪府大阪市天王寺区勝山2丁目10番4 号 (72)発明者 福田 明徳 奈良県生駒市新生駒台6番21号 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 20/30 C08F 18/14 C08L 31/06 C09D 131/06 C09J 131/06
Claims (7)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、Rは同一又は異なってもよく、水素原子、低級
アルケニル基、又は 【化2】 (式中、R1は同一又は異なってもよい水素原子又は水酸
基を示し、R2は低級アルケニル基を示し、nは1〜3の
整数を示す。)を示す。但し、2個のRは同時に水素原
子を示すことはない。〕で表されるフタル酸エステル誘
導体を主体とする光、熱又は電子線により硬化する重合
性組成物。 - 【請求項2】 一般式(I) で表されるフタル酸エステル
誘導体が下記一般式(I')で表される化合物である請求項
1記載の光、熱又は電子線により硬化する重合性組成
物。 【化3】 (式中、Rは前記に同じ。) - 【請求項3】 一般式(I) 【化4】 〔式中、Rは同一又は異なってもよく、水素原子、低級
アルケニル基、又は 【化5】 (式中、R1は同一又は異なってもよい水素原子又は水酸
基を示し、R2は低級アルケニル基を示し、nは1〜3の
整数を示す。)を示す。但し、2個のRは同時に水素原
子を示すことはない。〕で表されるフタル酸エステル誘
導体を主体とする重合性組成物を光、熱又は電子線によ
り重合させてなる硬化組成物。 - 【請求項4】 一般式(I) で表されるフタル酸エステル
誘導体が下記一般式(I')で表される化合物である請求項
3記載の硬化性組成物。 【化6】 (式中、Rは前記に同じ。) - 【請求項5】 一般式(I) 【化7】 〔式中、Rは同一又は異なってもよく、水素原子、低級
アルケニル基、又は 【化8】 (式中、R1は同一又は異なってもよい水素原子又は水酸
基を示し、R2は低級アルケニル基を示し、nは1〜3の
整数を示す。)を示す。但し、2個のRは同時に水素原
子を示すことはない。〕で表されるフタル酸エステル誘
導体を主体とする重合性組成物を多官能性アミン類又は
多官能性チオ−ル類と重合させてなる硬化組成物。 - 【請求項6】 一般式(I) 【化9】 〔式中、Rは同一又は異なってもよく、水素原子、低級
アルケニル基、又は 【化10】 (式中、R1は同一又は異なってもよい水素原子又は水酸
基を示し、R2は低級アルケニル基を示し、nは1〜3の
整数を示す。)を示す。但し、2個のRは同時に水素原
子を示すことはない。〕で表されるフタル酸エステル誘
導体を主体とする重合性組成物100重量部に対して1
〜60重量部の多官能性アミン類又は多官能性チオ−ル
類とを重合させてなる請求項5記載の硬化組成物。 - 【請求項7】 一般式(I) で表されるフタル酸エステル
誘導体が下記一般式(I')で表される化合物である請求項
6記載の硬化性組成物。 【化11】 (式中、Rは前記に同じ。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25469291A JP3160815B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 重合性組成物及びその硬化組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25469291A JP3160815B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 重合性組成物及びその硬化組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0565314A JPH0565314A (ja) | 1993-03-19 |
JP3160815B2 true JP3160815B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=17268539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25469291A Expired - Fee Related JP3160815B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | 重合性組成物及びその硬化組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3160815B2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP25469291A patent/JP3160815B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0565314A (ja) | 1993-03-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |