JP3160790U - 防火区画体貫通部の防火構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】構成が簡単であり、可燃性の配管、配線ケーブル等の貫通物を、外側のスリーブ内に容易に位置決めでき、施工が容易な防火区画体貫通部の防火構造を提供する。【解決手段】防火区画体貫通部の防火構造1は、貫通孔12が穿設された防火区画体としての鉄壁10と、貫通孔12を貫通する可燃性貫通物としてのプラスチック配管11と、貫通孔12と配管11との間の間隙に配管11を囲むように挿入された筒状のスリーブ13とを備え、スリーブ13の開口を覆うと共に配管11を該スリーブ13内で支持するカバー体を備え、カバー体は難燃性樹脂から形成され、スリーブ13の外周に位置する筒状部16と、スリーブの開口を閉塞する遮蔽部17とを備えており、遮蔽部には配管11の外周に対接する切欠き部として孔部17aが形成され、配管11を支持する。カバー体は配管の長手方向に沿って分割され、突起18と凹部19で結合できる。【選択図】図1
Description
本考案は、配線ケーブルやプラスチックスパイプ等の可燃性の貫通物が建築物等の防火区画体を貫通する部分に施工される防火構造に関する。
従来、建築物の床、壁、船舶の船室の壁面等の防火区画体を貫通してプラスチックスパイプや配線ケーブルが設置されていると、防火区画体で仕切られた一方の側で起きた火災が、プラスチックスパイプや配線ケーブル等の可燃性の貫通物を介して反対側に燃え広がることがある。そこで、このような貫通部を防火構造とすることで、一方の防火区画で起きた火災が、他方の防火区画に延焼しないようにすることが行われている。
このような防火構造として、例えば、鉄製の壁の貫通孔に鉄管が溶接され、溶接された鉄管内に塩ビ管等の可燃性の配管が施工される際、鉄管の内周面と塩ビ管との隙間をシリコーンコーキングで充填して防火構造とすることが行なわれている。シリコーンコーキングは難燃性の充填材であるため、隙間部分を充填することで一定時間の防火性能が得られる構造となっている。
また、従来の防火区画体貫通部の防火構造は、貫通孔が穿設された防火区画体と、貫通孔に通された長尺体と、貫通孔と長尺体との間の間隙に長尺体を囲むように挿入された筒状のスリーブ部材と、このスリーブ部材の内周に長尺体を囲むように配置された熱膨張性耐火材とを備えた長尺体の防火区画体貫通部の防火構造において、熱膨張性耐火材が貫通孔の一方の側に配置されると共に、貫通孔の他端部に耐熱性を有する断熱材料で形成されたスペーサが長尺体を取り巻くように配置されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、前記構造のシリコーンコーキングを用いた防火構造では、配管の外周に位置するシリコーンコーキングが軟質であり、施工の際に配管を外側のスリーブ管の所定の位置に固定することができず、配管を仮止めした状態でシリコーンコーキングが固化して配管を保持できるまで次の施工を行えないという問題点があった。また、前記特許文献1に記載の防火構造では、熱膨張性耐火材を貫通孔の一方の側に配置すると共に、スペーサを長尺の貫通物を取り巻くように配置するため施工が煩雑で、構成が複雑となる問題点があった。
本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、構成が簡単であり、可燃性の配管、配線ケーブル等の貫通物を、外側のスリーブ内に容易に位置決めでき、施工が容易で、一定時間の防火性能が得られる防火区画体貫通部の防火構造を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本考案に係る防火区画体貫通部の防火構造は、貫通孔が穿設された防火区画体と、貫通孔を貫通する可燃性貫通物と、貫通孔と可燃性貫通物との間の間隙に可燃性貫通物を囲むように挿入された筒状のスリーブ部材とを備え、スリーブ部材の開口を覆うと共に可燃性貫通物を該スリーブ部材内で支持するカバー体を備え、該カバー体は、難燃性樹脂から形成されることを特徴としている。
前記のごとく構成された本考案の防火区画体貫通部の防火構造は、カバー体でスリーブ部材の貫通孔の開口を塞ぐと共に可燃性貫通物を支持するため、可燃性貫通物の支持が安定してぐらつくことがなく、施工が容易となる。また、カバー体は難燃性樹脂で形成されているため、火災時にはスリーブ部材の開口を所定時間塞いで、火炎や煙の他の防火区画への進入を防ぐことができる。
また、本考案に係る防火区画体貫通部の防火構造の好ましい具体的な態様としては、前記カバー体は、スリーブ部材の外周に位置する筒状部と、スリーブ部材の開口を閉塞する遮蔽部とを備えており、該遮蔽部には可燃性貫通物の外周に対接する切欠き部が形成され、該切欠き部が可燃性貫通物を支持することを特徴としている。この構成によれば、カバー体の遮蔽部の切欠き部が貫通物に対接して貫通物を支持し、火災時には煙や火炎の進入を防ぐことができる。
さらに、本考案に係る防火区画体貫通部の防火構造の好ましい具体的な他の態様としては、前記カバー体は、可燃性貫通物の長手方向に沿って分割されることを特徴とし、好ましくは2つに分割され、その一方の分割面には突起が形成され、その他方の分割面には前記突起が嵌合する凹部が形成されていることを特徴としている。この構成によれば、カバー体は分割されているため、配管の接続や配線の施工の終了した時点でも組み立てることができ、突起を凹部に圧入することで確実に、しかも容易に結合して防火構造とすることができる。
本発明の防火区画体貫通部の防火構造は、前記スリーブ部材の内周に可燃性貫通物を囲むように挿入された充填材をさらに備えることを特徴としており、充填材としては熱膨張性耐火材で構成されるものが好ましい。この構成によれば、スリーブ部材の内周と可燃性貫通物の外周との間に充填材を挿入する際、貫通物がスリーブ部材内で位置決めされているため容易に挿入することができ、施工が容易となると共に防火性能を安定させることができる。充填材として、熱膨張性耐火材を使用すると、火災時にスリーブ部材内に膨張して断熱性の膨張物を形成し、防火性能を向上させることができる。
本考案の防火区画体貫通部の防火構造は、構造が簡単で施工が容易な防火構造とすることができる。また、スリーブ部材内に充填材を挿入するとき、貫通物が位置決めされているため挿入が容易に行え、防火性能を安定させることができる。
以下、本考案に係る防火区画体貫通部の防火構造の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る防火区画体貫通部の防火構造を示す斜視図であり、カバー体を分解して示しており、図2は、図1のカバー体を組み合わせた状態の中央縦断面図であり、図3は、カバー体を構成する一方のカバー片の斜視図である。
図1〜3において、本実施形態の防火構造1は、建物の内部空間や、船舶の船室等を防火区画に区切るための防火区画体10を貫通する可燃性貫通物11の貫通部分を防火構造とするものである。防火区画体10は、例えばコンクリート壁、あるいは鉄壁等の不燃材で構成されている。本実施形態では防火区画体としての鉄壁10は10mm程度の厚さを有しており、プラスチック配管やケーブル等の長尺の可燃性貫通物11が貫通する貫通孔12が形成されている。
この貫通孔12には電線管等の鉄パイプからなるスリーブ13が挿入されている。スリーブ13は貫通孔12の内径に嵌合するもの、あるいは貫通孔12の内部に緩く嵌合して不燃性の充填材で固定されたもの等、適宜の手段で鉄壁10に固定されている。本実施形態ではスリーブ13は鉄製で、貫通孔12に挿入され鉄壁10に溶接で固着され、鉄壁の両側に同じ長さで突出している。防火区画体がコンクリート壁のときはモルタル等の不燃性の充填材で固定すると好ましい。
貫通孔12に固定されるスリーブ13は金属製のパイプで耐火性を有しており、スリーブ13内には配線ケーブルやプラスチック製配管等の可燃性の長尺の貫通物11が挿通される。スリーブ13の両端には貫通物11を保持すると共に、スリーブ内の開口を閉塞するためのカバー体15が装着される。このカバー体15は難燃性のプラスチック、例えば塩化ビニル等の樹脂で形成されており、貫通物11の貫通方向に沿った平面で2つに分割される同一形状のカバー片15A,15Bが組み合わされている。難燃性のプラスチックとしては特に限定されるものでなく、樹脂自体が難燃性を有するもの、樹脂に難燃性の粒子を混在させたもの等、適宜のものを用いることができる。
カバー体15は具体的には、円筒状で一方の端面は壁面となっており、筒状部16の一端の開口側はスリーブ13の外径に略等しい内径d1で形成され、一方の端面の壁面は遮蔽部17を形成し、中心部には貫通物11の外径に略等しい内径d2の孔部17aが切欠き形成されている。また、2つ割の対向面には、両者を結合するための突起18と凹部19が複数個形成されている。本実施形態では、カバー片15A,15Bには、筒状部16を形成する平行部と、遮蔽部17を形成する直角部とに突起18と凹部19が形成されている。突起18は円柱状に形成され、凹部19は同様に円柱状の穴として形成されており、突起18が凹部19に挿入されたとき、容易に脱落せず圧入状態となるようにそれぞれの直径が設定されている。遮蔽部17の孔部17aは貫通物11の外周に対接する切欠き部を構成する。
カバー体15はカバー片15A,15Bを組み合わせて結合することで、一端の筒状の開口部がスリーブ13の円筒部の外周側に外嵌し、他端の遮蔽部に形成された孔部17aで配管等の貫通物11を保持するように構成されている。すなわち、スリーブ13の両端開口にカバー体15,15を装着することで、スリーブ13内の中心位置に貫通物11を位置決めして保持することができると共に、スリーブ13内の隙間を閉塞する構成となっている。
前記の如く構成された本実施形態の防火区画体貫通部の防火構造1の施工動作について以下に説明する。防火区画体である鉄壁10には、ケーブルや配管等の可燃性貫通物11を挿通するための貫通孔12が形成され、この貫通孔の内周にスリーブ13が溶接で固着されている。そして、スリーブ13には可燃性の貫通物11としてプラスチック配管が挿通されており、この貫通物11が鉄壁10を貫通している。
この鉄壁10の貫通部において、防火構造1とするためにスリーブ13と貫通物11との間の隙間を閉塞する必要があり、カバー体15を用いて隙間部分を塞ぐ施工を行う。2つに分割された一方のカバー片15Bを、スリーブ13の突出部とカバー片の筒状部とを一致させて、例えばスリーブ13の下から押し付け、他方のカバー片15Aをスリーブ13の上から同様に押し付けることで、両方のカバー片15A,15Bの突起18が凹部19に圧入され結合される。本実施形態のカバー片15A,15Bは同一形状であるため、同じ成形型を用いて形成することができる。
結合されたカバー体15は、その筒状部16がスリーブ13の外周に接触してスリーブを覆い、その遮蔽部17に形成された孔部17aが貫通物11の外周に対接する。これにより、スリーブ13と貫通物11との隙間はカバー体15,15で覆われると共に、カバー体15はスリーブ13を挟んで結合され、貫通物11をカバー体15の孔部17aでスリーブ13の中心位置に保持して位置決めすることができる。カバー体15は2つのカバー片を組み合わせることで一体化でき、接着剤やひも等で連結する必要がないため施工が容易となる。なお、2つのカバー片を連結する手段として突起18と凹部19の例を示したが、これに限られるものでなく、係合爪と段差部等、適宜の手段を採用することができる。
本実施形態の防火構造1では、防火区画体10の一方側で火災が発生しても、スリーブ13と貫通物11との隙間はカバー体15で塞がれているため、火災の煙が他方側に進入することを防止することができる。さらに、カバー体15は難燃性樹脂で形成されており、所定時間焼失が防止されているため、所定の防火性能を達成することができる。なお、カバー体15の筒状部16の内周に粘着テープ(図示せず)等を固定して、カバー体15とスリーブ13との密着状態を安定させると、振動などが加わったときにカバー体15がスリーブ13から脱落することを回避することができる。
本考案の他の実施形態を図4に基づき詳細に説明する。図4は本考案に係る防火区画体貫通部の防火構造の他の実施形態の縦断面図である。なお、この実施形態は前記した実施形態に対し、スリーブの内周と貫通物との間に充填材を挿入して、防火性能をより安定させることを特徴とする。そして、他の実質的に同等の構成については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図4において、この実施形態の防火構造1Aでは、スリーブ13の内周と貫通物11との間にシリコーンコーキング等の充填材20を注入している。シリコーンコーキングは軟質であり、硬化するまでは所定の形状を保持することができず、スリーブ13内で貫通物11をスリーブの中心に位置決めすることはできないが、シリコーンコーキングを注入後にカバー体15,15を取り付けることで、貫通物11をスリーブ13の中心位置に保持することができるため、所定時間経過後にシリコーンコーキングが硬化したときに貫通物11はスリーブ13の中心に配置した状態となる。なお、充填材20は、シリコーンコーキングに限られるものでなく、不燃材であるロックウールやグラスウール等の充填材や、モルタル等を詰め込んでもよい。この実施形態では、カバー体15,15でふさがれたスリーブ13の内部空間に充填材が配置されているため、防火性能をより高めることができる。
スリーブ13と貫通物11との間に挿入される充填材として、熱膨張性耐火材料から構成される充填材を使用すると最適である。熱膨張性耐火材料とは、火災時等の高温にさらされると、体積膨張して膨張断熱層を形成する材料のことであり、火災の際にスリーブ13内に位置する貫通物である配管11が燃焼して焼失した部分を、熱膨張性耐火材料の膨張断熱層が埋めて、火炎の貫通を防止する材料であれば、特に限定されない。熱膨張性耐火材をテープ状に形成し、貫通物11の周囲を巻回するようにスリーブ13内に配置すると好ましい。
熱膨張性耐火材料の一例として、樹脂成分に熱膨張性無機物等が含有された樹脂組成物の成形体が好ましい。樹脂組成物に熱膨張性黒鉛等の熱膨張性無機物を含有させ、さらに無機充填剤を配合することが好ましい。無機充填材としてはアルミナ、酸化亜鉛等の金属酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の含水無機物、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の金属炭酸塩等が好ましい。
つぎに、カバー体の変形例について図5を参照して説明する。図5はカバー体を構成するカバー片の変形例を示し、(a)一方のカバー片の斜視図、(b)は他方のカバー片の斜視図である。図5において、カバー片15Cには4つの突起18が突出形成されており、対向するカバー片15Dには、4つの突起18に対応して4つの凹部19が形成されている。第2のカバー体を構成するカバー片15C,15Dでは、一方側のカバー片から突出する突起18を他方側のカバー片の凹部19に挿入することで両者は結合される。
この例でも、突起18は凹部19に圧入状態に挿入されるように両者の直径を設定することで結合状態を安定させることができる。この例のカバー片15C,15Dは、同じ形状でないため別々の成形型を用いて成形することが必要であるが、カバー片15Dを成形する成形型を用いて2つのカバー片を成形し、一方のカバー片に軸状の突起を圧入することで他方のカバー片とすることもできる。
さらに、図6を参照して、本発明のカバー体のさらに他の変形例を説明する。図6はカバー体を構成する一方のカバー片の変形例を示す斜視図である。この実施形態では、カバー体15Eは、同様に2分割された一方を示すものであり、筒状部16から連続する遮蔽部17Aが湾曲面で形成され、肉厚が大きく形成されている。2つのカバー片が結合されたとき、先端側が半球状となるものであり、他の構成については前記の実施形態と実質的に同等の構成となっている。
この実施形態においては、スリーブ13が内周側に位置する筒状部16では肉厚が薄く形成されているが、スリーブ13から外れた遮蔽部17Aが湾曲して肉厚であり、火災等でカバー体15Eに熱が加わったときに遮蔽部が変形し難く、溶融、焼失する時間を延長させることができるため、防火性能を高めることができる。
図7を参照して、本発明のさらに他の実施形態を説明する。この実施形態で示す防火区画体貫通部の防火構造1Bは、2つ割のカバー体でなく、一体物で形成されているカバー体25を使用することを特徴とするものである。他の実質的に同等の構成については、同じ参照符号を付して説明を省略する。図7において、カバー体25は、前記した第1の実施形態のカバー片15A,15Bを一体化した形状をしており、全体として筒状に形成され、筒状部26の一端を遮蔽する壁部27に貫通孔27aが形成されている。貫通孔27aの直径は貫通物11の外径と同等に設定されている。
この実施形態では、カバー体25は配管等の可燃性貫通物11の一端の自由端から装着するものであり、貫通物11の端部にカバー体25の貫通孔27aを挿通し、貫通物11に沿わせてカバー体25を移動させ、筒状部26をスリーブ13に外嵌することでスリーブ13の一方にカバー体25を装着することができる。同様に、貫通物11の反対側にもカバー体25を装着して防火構造1Bを完成させることができる。このカバー体25は既に配管作業が終了している場合には施工することができないが、前記した実施形態のように、分割されるカバー体を使用する場合は配管作業や配線作業が終了している場合でも施工することができる。
以上、本考案の実施形態について詳述したが、本考案は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本考案の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施形態では、防火区画体として鉛直方向に立設された鉄製の壁の例を示したが、水平方向に延設された床面や天井面でもよいことは勿論である。また、鉄製の防火区画体に限らず、コンクリート製の壁面や、耐火ボード、ALC板等にも適用できる。
さらに、スリーブ部材として鉄管の例を示したが、耐火材で形成されたパイプ状物であれば材質は鉄に限らず適宜選択できる。カバー体を構成するカバー片として、2分割されたカバー片の例を示したが、2分割に限られるものでなく、3つ以上に分割されるものでもよい。
本考案の活用例として、この防火構造を用いて防火構造物の区画を分割する壁面に、ケーブルやプラスチックパイプ等の可燃性貫通物を貫通させることができ、この防火構造を用いることによって船舶の船室等の防火区画体貫通部の防火構造にも適用できる。
1,1A,1B:防火構造、10:鉄板(防火区画体)、11:プラスチックパイプ(可燃性貫通物)、12:貫通孔、13:スリーブ、15:カバー体、15A,15B,15C,15D,15E,15F:カバー片、16:筒状部、17,17A:遮蔽部、17a:孔部(切欠き部)、18:突起、19:凹部、20:シリコーンコーキング(充填材)、25:カバー体、26:筒状部、27:遮蔽部、27a:貫通孔(切欠き部)
Claims (6)
- 貫通孔が穿設された防火区画体と、前記貫通孔を貫通する可燃性貫通物と、前記貫通孔と可燃性貫通物との間の間隙に可燃性貫通物を囲むように挿入された筒状のスリーブ部材とを備え、
前記スリーブ部材の開口を覆うと共に前記可燃性貫通物を該スリーブ部材内で支持するカバー体を備え、該カバー体は、難燃性樹脂から形成されることを特徴とする防火区画体貫通部の防火構造。 - 前記カバー体は、前記スリーブ部材の外周に位置する筒状部と、前記スリーブ部材の開口を閉塞する遮蔽部とを備えており、該遮蔽部には前記可燃性貫通物の外周に対接する切欠き部が形成され、該切欠き部が前記可燃性貫通物を支持することを特徴とする請求項1に記載の防火区画体貫通部の防火構造。
- 前記カバー体は、前記可燃性貫通物の長手方向に沿って分割されることを特徴とする請求項1又は2に記載の防火区画体貫通部の防火構造。
- 前記カバー体は、2つに分割され、その一方の分割面には突起が形成され、その他方の分割面には前記突起が嵌合する凹部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の防火区画体貫通部の防火構造。
- 前記スリーブ部材の内周に前記可燃性貫通物を囲むように挿入された充填材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防火区画体貫通部の防火構造。
- 前記充填材は、熱膨張性耐火材で構成されることを特徴とする請求項5に記載の防火区画体貫通部の防火構造。
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