JP5996335B2 - 耐火処理材及び貫通部の耐火構造 - Google Patents

耐火処理材及び貫通部の耐火構造 Download PDF

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Description

本発明は、建築物の防火区画体に形成された貫通部と該貫通部内に挿通された配線・配管材との間に充填される耐火処理材及び該耐火処理材を用いた貫通部の耐火構造に関する。
従来より、建築物における防火区画体としての防火区画壁に配線・配管材を貫通させるために、防火区画壁を厚み方向に貫通した貫通孔が形成されている。そして、防火区画壁において貫通孔と配線・配管材との間に耐火処理が施されている。この耐火処理は、例えば、防火区画壁を挟んだ一方の壁表側で火災等が発生したとき、貫通孔を経由して他方側に火炎、煙、有毒ガスが流入するのを阻止するために設けられている。すなわち、耐火処理は、火災等の発生時、貫通孔と配線・配管材との間を閉鎖することで、火炎、煙、有毒ガスの火災発生側と反対側への流入を阻止するようになっている。
このような耐火処理として、貫通孔と配線・配管材との間に耐火処理材を充填して施されるものがある。耐火処理材としては、例えば、特許文献1に開示される耐火処理材が挙げられる。この耐火処理材は、クッション性及び不燃性を有するブロック体を、膨張材を混入したゴムに加硫工程を経てなる熱膨張性耐火材製の外装部材で覆って形成されている。
特開2008−245508号公報
そして、複数の耐火処理材を貫通孔に詰め込むことで、耐火処理が施されるようになっている。ところが、図12に示すように、特許文献1の耐火処理材101は、ゴムに加硫工程を経てなる外装部材102内にブロック体103が収容されることで形成されている。つまり、耐火処理材101自体が弾性を備えているため、貫通孔に詰め込んだ際に耐火処理材101が変形し得る。また、耐火処理材101の外装部材102は、その外面が全て平坦状になっている。さらに、貫通孔に詰め込まれる複数の耐火処理材101が、全て同一の形状とは限らない。このため、貫通孔に耐火処理材101を複数詰め込んだ場合、隣り合う耐火処理材101同士などの間において隙間が生じ易かった。そこで、この隙間を閉塞するために、耐火処理材101の詰め込み作業とは別に、パテなどで隙間を充填する必要があり、手間がかかってしまう。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、耐火処理材の詰め込み作業と同時に隙間を閉鎖することで、隙間の遮断作業を効率的に行うことができ、かつ耐火機能を発揮することができる耐火処理材及び貫通部の耐火構造を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、建築物の防火区画体を厚み方向に貫通して形成された貫通部の内面と該貫通部内に挿通された配線・配管材の外面との間に充填される熱膨張性の耐火処理材であって、当該耐火処理材は、複数の他の耐火処理材と共に並べて、前記貫通部の内面と前記配線・配管材の外面との間に充填するものであり、ブロック体を構成要素に含むとともに、前記貫通部内に挿入される処理材本体を有し、前記処理材本体には、前記処理材本体の周方向に延びる弾性変形可能な薄肉板状の突条体が一体成形されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の耐火処理材において、前記処理材本体は、連結部により連結された複数のブロック体から構成され、前記突条体は、各ブロック体の間に形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の耐火処理材において、前記突条体は、前記処理材本体の周方向全体に亘って形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の耐火処理材において、前記突条体は、前記処理材本体の外装部材の最も平面形状の大きい側面の短手方向に沿って複数形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の耐火処理材において、前記突条体には複数のスリットが形成され、前記突条体は、前記スリットにより複数の断片に分割されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の耐火処理材において、前記突条体には複数のスリットが形成され、前記突条体は、前記スリットにより複数の断片に分割されているとともに、前記スリットの形成位置は、突条体毎に夫々異なっていることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の耐火処理材において、前記処理材本体は、ゴム弾性を有する熱膨張性材料から構成されていることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の耐火処理材において、前記ブロック体は、クッション性を有しており、前記処理材本体は、前記ブロック体を、袋状をなし、ゴム弾性を有する熱膨張性材料からなる外装部材内に収容して形成されることを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、建築物の防火区画体を厚み方向に貫通して形成された貫通部に配線・配管材が挿通され、該貫通部の内面と前記配線・配管材の外面との間に耐火処理材が充填されてなる貫通部の耐火構造であって、前記耐火処理材は、ブロック体を構成要素に含むとともに、前記貫通部内に挿入される処理材本体を有し、該処理材本体には、前記処理材本体の周方向に延びる弾性変形可能な薄肉板状の突条体が一体成形されており、前記貫通部の内面と前記配線・配管材の外面との間に複数の前記耐火処理材が充填され、隣接する前記ブロック体同士の間、又は前記ブロック体と前記配線・配管材との間に形成される隙間には、前記突条体が配置されることを要旨とする。
本発明によれば、耐火処理材の詰め込み作業と同時に隙間を閉鎖することで、隙間の遮断作業を効率的に行うことができ、かつ耐火機能を発揮することができる。
実施形態の耐火処理材を示す斜視図。 実施形態の耐火処理材を示す断面図。 耐火処理を施した防火区画壁を示す正面図。 耐火処理材の挿入方向を示す斜視図。 配線・配管材の外面と耐火処理材との間に生じる隙間をリブが遮断している様子を示す正面図。 貫通孔の内周面と耐火処理材との間に生じる隙間をリブが遮断している様子を示す正面図。 第2の実施形態の耐火処理材を示す斜視図。 第2の実施形態の耐火処理材を示す断面図。 耐火処理材の別例を示す斜視図。 耐火処理材の別例を示す斜視図。 耐火処理材の別例を示す斜視図。 背景技術の耐火処理材を示す斜視図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。
最初に、防火区画壁Wについて説明する。
図3に示すように、防火区画体としての防火区画壁Wには、配線・配管材33を防火区画壁Wの厚み方向に貫通させるための四角孔状の貫通孔34(貫通部)が形成されている。
次に、防火区画壁Wにおける貫通部の耐火構造を形成するため、貫通孔34に充填される耐火処理材11について説明する。
図1に示すように、耐火処理材11は、ブロック状(より詳しくは、直方体状)に形成された処理材本体12を備える。さらに、図2に示すように、処理材本体12は、ブロック状(より詳しくは、直方体状)に形成されたブロック体13と、四角箱状をなす熱膨張性材料からなる外装部材14(熱膨張性耐火材)とを有する。より詳しくは、耐火処理材11を構成するブロック体13の全体が、四角箱状をなす熱膨張性耐熱材製の外装部材14内に収容されている。そして、ブロック体13は外装部材14によって全体が包まれることにより、外装部材14から脱落不能になっており、ブロック体13と外装部材14は分離不能に一体化されている。
まず、ブロック体13について説明する。
図1に示すように、耐火処理材11を構成するブロック体13は、直方体状に形成されている。なお、ブロック体13は、セラミックウール、ロックウール等の不燃性材料よりなるとともに、ブロック体13自身はクッション性を有し、所要の弾性を有する。すなわち、ブロック体13は圧縮変形可能であるとともに、圧縮変形した状態から原形状に復帰可能である。また、ブロック体13は、火炎によって焼失することがなく、かつ熱によって加熱されても膨張しない。
次に、外装部材14について説明する。
図1及び図2に示すように、外装部材14は、その内部空間にブロック体13を収容可能となるよう、ブロック体13の外形よりも僅かに大きく形成されている。また、外装部材14は、難燃性の熱膨張性耐熱材よりなり、該熱膨張性耐熱材は、120℃以上の熱を受けると体積が加熱前の3倍以上に膨張する膨張材(膨張黒鉛)を混入し、所定形状に成形した(成形工程を経た)ゴム(熱膨張性ゴム)に加硫工程を経てなるものである。なお、加硫工程とは、成形工程を経たゴムに熱を加え、加硫(架橋)反応や接着反応を起こさせ、ゴム弾性を有する製品を得る工程である。そして、加硫工程を経ることで熱膨張性耐熱材を四角箱状の外装部材14に成形することが可能となるとともに、外装部材14にゴム性を付与することが可能となる。
また、外装部材14の外周面には、薄肉状の複数(実施形態では3個)のリブ15(突条体)が、一体成形されている。リブ15は、外装部材14の側面のうち、最も平面形状の大きい2つの側面と、それら2つの側面の短手方向の両端同士を繋ぐ2つの側面に跨って設けられている。よって、リブ15は、外装部材14の外周面を周方向全体に亘って形成されている。また、複数のリブ15は、最も平面形状の大きい側面の短手方向に等間隔を空けて形成されている。なお、リブ15は、外装部材14と同じくゴム性を有する難燃性の熱膨張性耐熱材よりなる。
また、各リブ15には、リブ15の先端から基端に亘って延びるスリット16が、複数形成されている。これにより、各リブ15は、スリット16によって複数の断片に分割可能となる。また、リブ15毎にスリット16の形成位置がそれぞれ異なっている。
次に、耐火処理材11の製造方法について説明する。
まず、図1に示すような四角箱状の外装部材14を製造する。次に、図1の2点鎖線に示す位置から外装部材14の長手方向における一側部を切断する。すなわち、外装部材14を、開口部14aを有する袋状部材14bと、該開口部14aを閉鎖する蓋部材14cとに分離する。そして、袋状部材14bの開口部14aからその内部空間にブロック体13を収容し、蓋部材14cを袋状部材14bに溶着する。すると、外装部材14が四角箱状に成形され、ブロック体13全体が外装部材14によって包まれるとともに、ブロック体13と外装部材14とが一体化される。
次に、耐火処理材11を用いて防火区画壁Wの貫通孔34に耐火処理を施す方法について説明する。
図3に示すように、貫通孔34の内部に配線・配管材33を配置するための配線・配管材支持ラック20を、防火区画壁Wに形成された貫通孔34に配設する。次に、配線・配管材支持ラック20に複数の配線・配管材33を支持させるとともに、防火区画壁Wに配線・配管材33を貫通させる。なお、配線・配管材33とは、建築物内に配設される配線(制御用ケーブル、同軸ケーブル、光ケーブル等)及び配管材(合成樹脂製可撓電線管、鋼製電線管等)の総称のことである。
そして、貫通孔34の内面と配線・配管材33の外面との間に多数の耐火処理材11を充填する。すなわち、貫通孔34の横方向へのサイズに合わせて耐火処理材11を複数充填し、貫通孔34の縦方向へのサイズに合わせて耐火処理材11を複数充填する。貫通孔34の縦方向及び横方向に隣接する耐火処理材11同士は、隙間を無くすために互いが縦方向及び横方向に圧接している。
図4に示すように、リブ15が延びる方向と、耐火処理材11の貫通孔34への挿入方向が直交するように、貫通孔34に耐火処理材11を挿入する。これにより、処理材本体12の挿入方向、すなわち、貫通孔34の奥行き方向に沿って複数のリブ15が形成されていることになる。また、リブ15には、処理材本体12の挿入方向に直交する方向に、複数のスリット16が形成されていることになる。
また、貫通孔34に挿入される耐火処理材11は、全て同一形状をしているのではなく、外装部材14におけるリブ15の立設位置が異なる少なくとも2種類の耐火処理材11が用いられる。又は、同一形状の耐火処理材11を用いる場合、位置をずらして貫通孔34に挿入しても良い。これにより、各耐火処理材11のリブ15同士が干渉することなく、一方の耐火処理材11に形成されたリブ15が、他方の耐火処理材11の外装部材14に当接し得る一方で、他方の耐火処理材11に形成されたリブ15が、一方の耐火処理材11の外装部材14に当接し得る。
ところで、耐火処理材11は、ブロック体13がクッション性を有するため圧縮変形可能であり、外装部材14もゴム性を有するため弾性変形可能である。そして、耐火処理材11は圧縮変形可能となっており、その圧縮変形状態で貫通孔34内に充填されている。このため、貫通孔34に充填された耐火処理材11は、圧縮変形状態から原形状への復帰力によって縦方向及び横方向に隣接する耐火処理材11の外面となる外装部材14に圧接している。さらに、外装部材14はゴム性を有するため、圧接した外装部材14同士が互いに滑り難くなっており、貫通孔34に充填された耐火処理材11が位置ずれすることが防止される。そして、配線・配管材33の外面に対して耐火処理材11の外装部材14の外面が圧接している。
図5は、配線・配管材33の周囲に配置された耐火処理材11を示す。
図5に示すように、貫通孔34に貫通された配線・配管材33は、その上下方向から耐火処理材11によって挟み込まれる。すると、配線・配管材33と接するリブ15の一部は、耐火処理材11と配線・配管材33とによって挟まれ、耐火処理材11の挿入方向、又は反挿入方向に向かって弾性変形して折れ曲がる。これにより、リブ15の一部は、配線・配管材33と耐火処理材11とによって圧接されることになり、その結果、配線・配管材33の外面は、耐火処理材11の圧縮変形状態から原形状への復帰力によって隙間無く閉塞される。
ただし、貫通孔34において、配線・配管材33と耐火処理材11との間に該耐火処理材11のサイズよりも小さい隙間Sが、耐火処理材11の挿入方向に形成されることがある。つまり、貫通孔34に耐火処理材11を充填した場合、耐火処理材11が圧縮変形状態から原形状に復帰したとしても、耐火処理材11の外面が配線・配管材33の外面に圧接しないことがある。このような場合、配線・配管材33と接しないリブ15の一部は、配線・配管材33と圧接状態とならないため、略原形状を維持している。なお、「略原形状」とは、リブ15が全く変位しない状態と、外力を受けて、多少、弾性変形するが、リブ15が形成された耐火処理材11とその他の部材とによって完全に挟み込まれた状態ではない状態を指す。つまり、耐火処理材11の挿入方向から、隙間Sを介してリブ15を視認し得る状態を指す。
よって、配線・配管材33と耐火処理材11との間に形成される隙間Sには、略原形状を維持しているリブ15が配置され、隙間Sは、耐火処理材11の挿入方向で遮断される。また、前述したように、リブ15には複数のスリット16が形成されている。これにより、耐火処理材11に均等の外力が加わったとしても、当該耐火処理材11を除くその他の部材と圧接状態にあるリブ15は弾性変形して折れ曲がるが、その他の部材と圧接状態にないリブ15は、略原形状を維持することになる。さらに、リブ15毎にスリット16の形成位置がそれぞれ異なっている。これにより、耐火処理材11に均等の外力が加わったとしても、当該耐火処理材11を除くその他の部材と圧接状態にあるか否かにより、挿入方向前方に位置するリブ15は、弾性変形して折れ曲がる一方で、挿入方向後方に位置するリブ15は、略原形状を維持するような場合もある。
図6は、貫通孔34の内周面に配置された耐火処理材11を示す。
貫通孔34において、耐火処理材11同士の間、特に、4個の耐火処理材11で囲まれた間において、耐火処理材11のサイズよりも小さい隙間S1が、耐火処理材11の挿入方向に形成されることがある。つまり、各耐火処理材11に同一の外力がかかるとは限らないので、耐火処理材11が圧縮変形状態から原形状に復帰したとしても、4個の耐火処理材11で囲まれた間に隙間S1が形成され易い。
このような場合、隣接する耐火処理材11の外面と接しないリブ15の一部は、リブ15が形成された耐火処理材11と、隣接する耐火処理材11と圧接状態とならないため、略原形状を維持している。これにより、耐火処理材11同士の間に形成される隙間S1には、略原形状を維持しているリブ15が配置され、隙間S1は、耐火処理材11の挿入方向で遮断される。
また、貫通孔34の内周面(特に角部)と耐火処理材11との間に耐火処理材11のサイズよりも小さい隙間S2が、耐火処理材11の挿入方向に形成されることがある。このような場合、貫通孔34の内周面と接しないリブ15の一部は、貫通孔34の内周面と圧接状態とならないため、略原形状を維持している。これにより、貫通孔34の内周面と耐火処理材11との間に形成される隙間S2には、略原形状を維持しているリブ15が配置され、隙間S2は、耐火処理材11の挿入方向で遮断される。
次に、耐火処理材11及び耐火構造の作用について記載する。
防火区画壁Wに耐火処理が施された建築物において、防火区画壁Wの一方の壁表側で火災等が発生し、配線・配管材33が燃焼したとする。このとき、貫通孔34は、耐火処理材11の貫通孔34内周面への圧接により閉塞されている。このため、耐火処理材11によって貫通孔34が煙の経路となることが防止され、防火区画壁Wの他方の壁面側へ煙が伝わる不都合がなくなる。
また、耐火処理材11同士の間や配線・配管材33と耐火処理材11との間に該耐火処理材11のサイズよりも小さい隙間が形成されていても、隙間には、略原形状を維持するリブ15が配置され、隙間は、耐火処理材11の挿入方向で遮断される。これにより、耐火処理材11によって貫通孔34が煙の経路となることが防止され、防火区画壁Wの他方の壁面側へ煙が伝わる不都合がなくなる。
また、配線・配管材33の外面には、耐火処理材11の外装部材14が圧接している。そして、外装部材14は難燃性の熱膨張性耐熱材によって形成されている。このため、配線・配管材33から発生する熱によって外装部材14が即座に焼失してしまうことはなく、外装部材14は熱を受けて膨張する。また、ブロック体13は不燃性を有する材料より形成されているため、外装部材14が膨張したとき、ブロック体13は燃焼しない。
すると、配線・配管材33が燃焼して隙間が形成されたとしても、加熱された外装部材14は配線・配管材33が燃焼して形成された隙間に向けて膨張するとともに圧接する外装部材14同士が接合(溶着)して複数の耐火処理材11が一つの塊状となる。そして、配線・配管材33が燃焼して形成された隙間が、一つの塊状をなす耐火処理材11によって密封閉鎖される。その結果、配線・配管材33の外面と貫通孔34との間の隙間が火炎、煙、有毒ガス、熱の経路となり、防火区画壁Wの他方の壁表側へ火炎、煙、有毒ガス、熱が伝わることが防止され、耐火処理材11によって耐火機能が発揮される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)耐火処理材11の処理材本体12において、処理材本体12の周方向に延びる弾性変形可能なリブ15を一体成形した。リブ15が弾性変形可能であるため、貫通孔34への耐火処理材11の詰め込み作業において、耐火処理材11を詰め込むことができない程度の大きさの隙間が、耐火処理材11の挿入方向に形成されていたとしても、リブ15によって隙間を遮断することができる。これにより、隙間に対してパテなどを流し込まなくても、耐火処理材11の詰め込み作業と同時に配線・配管材33との隙間や貫通孔34の角部の隙間を閉鎖することができるため、隙間の遮断作業を効率的に行うことができ、かつ耐火機能を発揮することができる。
(2)貫通孔34に複数の耐火処理材11を詰め込んだ際に如何なる場所に隙間が形成されたとしても、リブ15を処理材本体12の周方向全体に亘って形成したことにより、リブ15によって隙間を遮断することができる。
(3)配線・配管材33との隙間を充填するために、配線・配管材33を耐火処理材11で挟むように配置することが考えられる。このような場合、配線・配管材33を配置した箇所では、配線・配管材33から外力を受けることでリブ15が変形する一方で、配線・配管材33を配置していない箇所では、リブ15が略原形状を維持するようになっている。このため、配線・配管材33をどのような位置に配置した場合であっても、リブ15が配線・配管材33の位置に応じて変形するため、リブ15によって配線・配管材33との隙間を遮断することができる。
(4)貫通孔34の奥行き方向と同一方向に沿ってリブ15を複数形成した。例えば、耐火処理材11の挿入方向前方に位置するリブ15が、当該耐火処理材11とその他の部材とによって挟み込まれてしまい、隙間を遮断する機能を果たせなかったとしても、挿入方向後方に位置するリブ15が、その他の部材から外力を受けなければ、略原形状を維持することが可能となる。よって、耐火処理材11に形成されたいずれかのリブ15によって確実に隙間を遮断することができる。
(5)リブ15にスリット16を形成することでリブ15が複数の断片に分割されることになる。これにより、耐火処理材11を貫通孔34に詰め込んだときに、リブ15には、その他の部材と圧接することで弾性変形する箇所と弾性変形しない箇所とが生じることになる。これにより、より一層、隙間の形状に即した形状にリブ15が変形することが可能となり、リブ15によって隙間を遮断することができる。
(6)スリット16の形成位置を、リブ15毎にそれぞれ異ならせた。耐火処理材11を貫通孔34に詰め込んだとき、耐火処理材11の挿入方向において同一直線上に位置する断片であっても、挿入方向前方に位置するリブ15の断片は、その他の部材と圧接することで弾性変形しても、挿入方向後方に位置するリブ15の断片は、その他の部材と圧接しないことで略原形状を維持できる。これにより、より一層、隙間の形状に即した形状にリブ15が変形することが可能となり、リブ15によって隙間を遮断することができる。
(7)処理材本体12を、膨張材を混入したゴムに加硫工程を経てなる熱膨張性材料から構成することで、耐火処理材11を用いてなる耐火処理を施した防火区画壁Wで火災等が発生した時、配線・配管材33が燃焼しても該配線・配管材33に接触している外装部材14が配線・配管材33と共に即座に焼失してしまうことを防止することができる。そして、外装部材14は火災等の熱により膨張し、貫通孔34と配線・配管材33との間を密封閉鎖して隙間が形成されることを防止する。よって、貫通孔34が火炎、煙、有毒ガス、熱の流入経路になることを防止することができ、防火区画壁Wにおける耐火機能を確実に発揮することができる。
(8)外装部材14はゴム性を有していることにより、リブ15自身で立設状態を維持することができる。
(9)耐火処理材11は、クッション性を有するブロック体13がゴム性を有する外装部材14で包まれて形成されている。このため、耐火処理材11を圧縮変形させることができ、貫通孔34への充填状態では耐火処理材11の原形状への復帰によって隣接する耐火処理材11同士を圧接させることができる。さらに、外装部材14はゴム性を有し、外装部材14同士が接触した状態では互いに滑り難くなっている。よって、貫通孔34に充填された耐火処理材11が貫通孔34内からずれ落ちたり位置ずれしたりすることを防止でき、耐火処理構造を維持することができる。
(10)耐火処理材11を、貫通孔34に挿入される処理材本体12から構成し、該処理材本体12に、貫通孔34への挿入方向に直交する方向で、かつ処理材本体12の周方向に延びる弾性変形可能なリブ15を一体成形した。耐火処理材11と貫通孔34の内周面との間、又は配線・配管材33と耐火処理材11との間に該耐火処理材11のサイズよりも小さい隙間が形成されている場合、リブ15が外力を受けることがないため、リブ15が略原形状を維持することになる。この略原形状を維持するリブ15を隙間に配置することによって、隙間を耐火処理材11の挿入方向で遮断するようにした。したがって、耐火処理材11同士が圧接している箇所、耐火処理材11と貫通孔34の内周面が圧接している箇所、又は耐火処理材11と配線・配管材33の外面が圧接している箇所では、リブ15が弾性変形して折れ曲がるので、圧接状態によって貫通孔34内の隙間を塞ぐことができる。一方、耐火処理材11のサイズよりも小さい隙間が形成されている場合、リブ15に外力が加わらないため、リブ15を隙間に配置することによって、隙間を耐火処理材11の挿入方向で遮断することができる。よって、貫通孔34が火炎、煙、有毒ガス、熱の流入経路になることを防止することができ、防火区画壁Wにおける耐火機能を確実に発揮することができる。
(11)ブロック体13は、クッション性を有しているので、外装部材14内にブロック体13を押し込む作業を容易に行うことができる。
(12)ブロック体13が熱膨張性耐熱材製の外装部材14で包まれていることから、ブロック体13に熱が伝わらない限り、ブロック体13が外装部材14の外部に逃げることがないので、耐火処理材11がクッション性を失うことがない。
(13)ブロック体13と外装部材14とは接着されていない。このため、外装部材14内でブロック体13は自由に変形することができ、耐火処理材11を容易に圧縮変形させることができる。
(14)耐火処理材11は、不燃性を有するブロック体13が難燃性を有する外装部材14により包まれている。このため、耐火処理材11全体は火災等によっても一気に焼失してしまうことがなく、貫通孔34の耐火機能を十分に発揮させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図7及び図8にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図7に示すように、耐火処理材51の処理材本体12は、ブロック体13の全体を収容した複数の外装部材14が、薄肉をなす複数の連結部52(第1連結部52a及び第2連結部52b)によって連結されて形成されている。なお、連結部52は、外装部材14と同じくゴム性を有する難燃性の熱膨張性耐熱材よりなる。
また、図8に示すように、第1連結部52aは、各外装部材14の底面を連結するよう、各外装部材14の長手方向に延びるように形成されている。また、第2連結部52bは、外装部材14と略同一の高さに形成され、各外装部材14間において、対向する外装部材14の外面を連結するよう、外装部材14の長手方向に亘って等間隔で複数形成されている。また、外装部材14の内部空間にはブロック体13が収容されるが、連結部52にはブロック体13が収容されない。
次に、耐火処理材51を用いて防火区画壁Wの貫通孔34に耐火処理を施す方法について説明する。
第1の実施形態と同じく、貫通孔34の横方向へのサイズに合わせて耐火処理材51を複数充填し、貫通孔34の縦方向へのサイズに合わせて耐火処理材51を複数充填する。貫通孔34の縦方向及び横方向に隣接する耐火処理材51同士は、隙間を無くすために互いが縦方向及び横方向に圧接している。
また、貫通孔34の縦方向及び横方向において、耐火処理材51同士の間や貫通孔34の内周面と配線・配管材支持ラック20との間に該耐火処理材11のサイズよりも小さい隙間が形成された場合は、該隙間の大きさに合わせた耐火処理材51が充填される。すなわち、耐火処理材51を所要のサイズに切断して用いられる。前述したように、連結部52は、ゴム性を有する難燃性の熱膨張性耐熱材によって薄肉状に形成されている。これにより、連結部52は、ハサミなどの切断器具によって切断することが可能となる。そして、例えば、図7の2点鎖線に示す位置などから隙間の大きさに合わせて、耐火処理材51の短手方向に亘って形成された連結部52を切断することで、隙間の大きさに合った耐火処理材51を作り出すことができる。
また、連結部52を切断することで、連結部52が一方の外装部材14から切り離されるため、連結部52がリブ15として機能することが可能となる。よって、貫通孔34において、切断後の耐火処理材51よりも小さい隙間が形成されている場合であっても、切断後の連結部52が、その他の部材と圧接しないことで、略原形状を維持することになる。これにより、貫通孔34の内部に形成される切断後の耐火処理材51よりも小さい隙間には、略原形状を維持している切断後の連結部52(リブ15)が配置され、隙間は、耐火処理材11の挿入方向で遮断される。
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(14)と同様の記載に加え、以下のような効果を得ることができる。
(15)薄肉の連結部52により連結された複数のブロック体13から構成される耐火処理材51では、リブ15を各ブロック体13の間に形成した。より詳しくは、ブロック体13を接続する連結部52を切断することで、切断後の連結部52がリブ15として機能する。これによれば、貫通孔34の大きさに合わせて連結部52を切断することで、貫通孔34の大きさに合ったサイズの耐火処理材11を作り出すことができる。そして、切断後の連結部52によって、耐火処理材51の挿入方向から隙間を防ぐことができる。よって、配線・配管材33との隙間や貫通孔34の角部の隙間に対してパテなどを流し込まなくても、耐火処理材11の詰め込み作業と同時にリブ15によって隙間を遮断することができる。
(16)各ブロック体13の間に形成されている連結部52を切断すると、連結部52がリブ15として機能するため、耐火処理材51の製造コストを削減しつつ、配線・配管材33との隙間や貫通孔34の角部の隙間を遮断することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更しても良い。
○第2の実施形態において、各ブロック体13を連結できるのであれば、連結部52はどのような位置に形成されていても良い。例えば、図9に示す耐火処理材61のように、第1連結部52aを、外装部材14の側面の略中央を連結するよう、各外装部材14の長手方向に延びるように形成しても良い。なお、第2連結部52bは、第2の実施形態と同じく、外装部材14と略同一の高さに形成され、各外装部材14間において、外装部材14の長手方向に亘って等間隔で複数形成されている。
○第2の実施形態において、各ブロック体13を連結できるのであれば、連結部52はどのような位置に形成されていても良い。例えば、図10に示す耐火処理材71のように、第2の実施形態と同じく、第1連結部52aを、外装部材14の底面を連結するよう、各外装部材14の長手方向に延びるように形成しても良い。一方、第2連結部52bを、各外装部材14の厚み方向への長さよりも長く、かつ第1連結部52aによって連結された全ての外装部材14を跨いだ長さよりも長い一枚の薄肉板状としても良い。そして、各外装部材14が第2連結部52bを貫通するような位置に各外装部材14を配置しても良い。
○各実施形態において、外装部材14が弾性を有しているため、図11に示す耐火処理材81のように、外装部材14に収容空間を設けず、外装部材14のみによって処理材本体12を形成しても良い。また、外装部材14に収容空間を設けるが、該収容空間にブロック体13を収容しなくても良い。つまり、耐火処理材自身がクッション性を有するのであれば、そのクッション性は、ブロック体又は外装部材のどちらによって付与されても構わない。
○各実施形態において、ブロック体13の全体を外装部材14で覆わなくても良い。例えば、ブロック体を形成する六つの面のうち互いに対向する特定の二面のみ、外装部材14で覆うようにしても良い。又は、貫通孔34に耐火処理材11を充填した状態における耐火処理材11の前面及び背面を除く上下左右4方向のブロック体13の外面を、外装部材14で覆うようにしても良い。そして、耐火構造において、火災等の発生時に、配線・配管材33が燃焼して隙間が形成されたとしても、配線・配管材33が燃焼して形成された隙間に向けて外装部材14が膨張し、互いに圧接する外装部材14同士が接合(溶着)する。したがって、外装部材14の膨張によって複数の耐火処理材11,51が一つの塊状となるのであれば、ブロック体13全体を外装部材14で覆わなくても、ブロック体13の一部を外装部材14で覆うだけでも、外装部材14同士を接合(溶着)させることができる。よって、耐火処理材11,51の製造コストを抑えながらも、貫通孔34が火炎、煙、有毒ガス、熱の流入経路になることを防止して耐火機能を発揮することができる。
○各実施形態において、外装部材14からブロック体13が脱落しない状態であれば、外装部材14に開口部を形成し、ブロック体13を外装部材14外へ露出させても良い。
○熱膨張性耐熱材製の外装部材14が膨張することで、貫通孔34を閉塞することができるのであれば、ブロック体13は、火災時に焼失するような可燃性の材料で形成されていても良い。
○ブロック体13を、ウレタン、ポリスチレン系樹脂等の難燃性の発泡性材料によって形成しても良い。ウレタン、ポリスチレン系樹脂などの発泡性材料は、繊維質ではなく、樹脂内に気泡が不均一に分散されて形成されている。ただし、気泡を除く樹脂同士の凝集性が、セラミックウールやロックウールを構成する繊維の凝集性よりも高い。このため、ブロック体13を切断したり折り曲げたりしたとしても、ブロック体13の切断面(露出面)や折り曲げた箇所から、ブロック体13を形成する発泡性材料が飛散することはない。よって、ブロック体13の露出面を外装部材14とは別部材で覆う必要もなくなり、耐火処理材11を簡単に施工することができる。
○ブロック体13を熱膨張性耐火材で形成するのであれば、外装部材14は、火災などにより焼失するような可燃性の材料で形成されても良い。
○第1の実施形態では、外装部材14に一体成形される複数のリブ15において、耐火処理材11の挿入方向に沿って同じ位置にスリット16が形成されていても良い。
○各実施形態では、リブ15の形成個数は規定されない。
○第1の実施形態において、貫通孔34に挿入される耐火処理材11は、全て同一形状であっても良い。つまり、外装部材14におけるリブ15の立設位置が全て同一である1種類の耐火処理材11を用いても良い。
○第1の実施形態において、リブ15は、外装部材14の周方向の全体に亘って形成されていなくても良く、少なくとも周方向の一部に形成されていれば良い。
○ブロック体13と外装部材14とは接着剤によって接着されていても良い。
○耐火処理材11は直方体状でなくてもよく、球状、八面体状、三角錐状のように形状を変更しても良い。
○配線・配管材として、配線や配管材を複数本纏めたものであっても良い。
○防火区画体として、コンクリート壁のような中実壁、床、天井、又は造営材を一対の壁材で挟んで形成する中空壁の貫通孔に耐火処理材11を用いて耐火処理構造を設けても良い。
○貫通孔34の形状は、円形状や四角形状を除く多角形状としても良い。
S,S1,S2…隙間、W…防火区画体としての防火区画壁、11…耐火処理材、12…処理材本体、13…ブロック体、14…外装部材、15…突条体としてのリブ、16…スリット、33…配線・配管材、34…貫通部としての貫通孔、52…連結部。

Claims (9)

  1. 建築物の防火区画体を厚み方向に貫通して形成された貫通部の内面と該貫通部内に挿通された配線・配管材の外面との間に充填される熱膨張性の耐火処理材であって、
    当該耐火処理材は、複数の他の耐火処理材と共に並べて、前記貫通部の内面と前記配線・配管材の外面との間に充填するものであり、
    ブロック体を構成要素に含むとともに、前記貫通部内に挿入される処理材本体を有し、
    前記処理材本体には、前記処理材本体の周方向に延びる弾性変形可能な薄肉板状の突条体が一体成形されている耐火処理材。
  2. 前記処理材本体は、連結部により連結された複数のブロック体から構成され、前記突条体は、各ブロック体の間に形成されている請求項1に記載の耐火処理材。
  3. 前記突条体は、前記処理材本体の周方向全体に亘って形成されている請求項1又は請求項2に記載の耐火処理材。
  4. 前記突条体は、前記処理材本体の周方向に直交する方向に沿って複数形成されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の耐火処理材。
  5. 前記突条体には複数のスリットが形成され、前記突条体は、前記スリットにより複数の断片に分割されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の耐火処理材。
  6. 前記突条体には複数のスリットが形成され、前記突条体は、前記スリットにより複数の断片に分割されているとともに、前記スリットの形成位置は、突条体毎に夫々異なっている請求項4に記載の耐火処理材。
  7. 前記処理材本体は、ゴム弾性を有する熱膨張性材料から構成されている請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の耐火処理材。
  8. 前記ブロック体は、クッション性を有しており、
    前記処理材本体は、前記ブロック体を、袋状をなし、ゴム弾性を有する熱膨張性材料からなる外装部材内に収容して形成される請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の耐火処理材。
  9. 建築物の防火区画体を厚み方向に貫通して形成された貫通部に配線・配管材が挿通され、該貫通部の内面と前記配線・配管材の外面との間に耐火処理材が充填されてなる貫通部の耐火構造であって、
    前記耐火処理材は、ブロック体を構成要素に含むとともに、前記貫通部内に挿入される処理材本体を有し、該処理材本体には、前記処理材本体の周方向に延びる弾性変形可能な薄肉板状の突条体が一体成形されており、
    前記貫通部の内面と前記配線・配管材の外面との間に複数の前記耐火処理材が充填され、隣接する前記ブロック体同士の間、又は前記ブロック体と前記配線・配管材との間に形成される隙間には、前記突条体が配置される貫通部の耐火構造。
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